JP2570642Y2 - 注出ポンプ付容器 - Google Patents
注出ポンプ付容器Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、台所洗剤、シャンプ
ー、リンスなどの液体状内容物を収納した液体用紙容器
を内蔵した容器に関するもので、詳しくは、紙容器の装
着及び取り出しが容易で、しかも過酷な条件下で使用可
能な注出ポンプ付容器に関するものである。
ー、リンスなどの液体状内容物を収納した液体用紙容器
を内蔵した容器に関するもので、詳しくは、紙容器の装
着及び取り出しが容易で、しかも過酷な条件下で使用可
能な注出ポンプ付容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、液体用紙容器（以下紙容器とのみ
記す）は、従来のガラス容器や金属容器にかわって、牛
乳、乳酸菌飲料、液体用スープなどのチルド流通タイプ
の液体食品や、清酒、果汁飲料、めんつゆなどの長期保
存を必要とする常温タイプの液体食品などの広い用途範
囲にわたって、大量に使用されるようになってきた。最
近では、さらに、台所洗剤やシャンプーやリンスなどの
非食品分野にも使用されるようになった。また、これと
は別に、近年、消費者の環境意識の高まりに伴い、日常
生活の見直しと共に、消費行動にも変化が見られ、環境
問題を配慮したパッケージが消費者から求められるよう
になってきた。そして、この環境問題と資源の有効利用
の観点からプラスチック製品のリサイクル運動や容器の
再利用運動が盛んとなっており、こうした社会情勢を背
景に、同一の容器本体を何度も使用できる内容物が詰め
替え又は取り替え可能な容器の需要が伸びている。これ
らの容器のために別売りされる詰め替え又は取り替え用
内容物の容器としては、従来では、ピロー包装（枕状の
袋）やスタンディングパウチ（底ガセットの自立袋）な
どのプラスチックフィルムを用いた柔軟性包装体や、本
考案に係わる紙容器などの剛性包装体が使用されてい
た。
記す）は、従来のガラス容器や金属容器にかわって、牛
乳、乳酸菌飲料、液体用スープなどのチルド流通タイプ
の液体食品や、清酒、果汁飲料、めんつゆなどの長期保
存を必要とする常温タイプの液体食品などの広い用途範
囲にわたって、大量に使用されるようになってきた。最
近では、さらに、台所洗剤やシャンプーやリンスなどの
非食品分野にも使用されるようになった。また、これと
は別に、近年、消費者の環境意識の高まりに伴い、日常
生活の見直しと共に、消費行動にも変化が見られ、環境
問題を配慮したパッケージが消費者から求められるよう
になってきた。そして、この環境問題と資源の有効利用
の観点からプラスチック製品のリサイクル運動や容器の
再利用運動が盛んとなっており、こうした社会情勢を背
景に、同一の容器本体を何度も使用できる内容物が詰め
替え又は取り替え可能な容器の需要が伸びている。これ
らの容器のために別売りされる詰め替え又は取り替え用
内容物の容器としては、従来では、ピロー包装（枕状の
袋）やスタンディングパウチ（底ガセットの自立袋）な
どのプラスチックフィルムを用いた柔軟性包装体や、本
考案に係わる紙容器などの剛性包装体が使用されてい
た。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】前述のように、紙容器
は、従来の食品分野のみならず最近では非食品分野にも
使用され始めているが、しかしながら、紙容器には、自
ずと使用する環境に物性上の限界があった。このため、
本考案者らは、紙容器の使用可能な環境の物性上の限界
を伸ばし、しかも世の中の要請に応える内容物が取り替
え可能な容器の機能も兼ね備えた複合容器の考案に着目
して、下記の点に留意しながら開発に鋭意努力した結
果、本考案を完成した。
は、従来の食品分野のみならず最近では非食品分野にも
使用され始めているが、しかしながら、紙容器には、自
ずと使用する環境に物性上の限界があった。このため、
本考案者らは、紙容器の使用可能な環境の物性上の限界
を伸ばし、しかも世の中の要請に応える内容物が取り替
え可能な容器の機能も兼ね備えた複合容器の考案に着目
して、下記の点に留意しながら開発に鋭意努力した結
果、本考案を完成した。
【０００４】その留意点は、対象とする取り替え用内
容物を収納する紙容器としては、天面が平面状で突出し
た口栓を有するもの、従来の紙容器では、使用出来な
かった環境（例えば浴室や台所などの高温多湿な場所、
冷蔵庫などの低温少湿な場所）の長期保管に耐えるた
め、液体用紙容器を保護する再利用性のある容器本体を
考案すること、容器本体は、一体成形が可能な形状と
構造を有し、使用時に水分が内部に侵入しない構造のも
のであること、容器の構造は、収容する取り替え用内
容物容器としての紙容器の着脱が極めて容易であること
などである。
容物を収納する紙容器としては、天面が平面状で突出し
た口栓を有するもの、従来の紙容器では、使用出来な
かった環境（例えば浴室や台所などの高温多湿な場所、
冷蔵庫などの低温少湿な場所）の長期保管に耐えるた
め、液体用紙容器を保護する再利用性のある容器本体を
考案すること、容器本体は、一体成形が可能な形状と
構造を有し、使用時に水分が内部に侵入しない構造のも
のであること、容器の構造は、収容する取り替え用内
容物容器としての紙容器の着脱が極めて容易であること
などである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、天面に突出し
た口部を有する容器本体と、容器本体の口部に装着され
た注出ポンプと、突出した口部を有し内容物を収納し容
器本体に内蔵された紙容器とからなる容器であって、図
１及び図２に示したように、容器本体（２００）の左右
の側面（２１４，２１５）にそれぞれ横に線状のヒンジ
部（２３１，２３２）を設け、その二つのヒンジ部のそ
れぞれの前面（２１２）側の先端部間（ａ−ｃ）を結ぶ
前面と天面（２１１）の少なくともどちらか一方に跨が
る分割面（２３３）を設け、その分割面の任意の位置
（ｂ）から、さらに、別個に設けた口部（２２０）を等
分に分割する縦の二つの分割面（２３７，２３８）の前
面側の下端（ｄ）と結ぶ分割面（２３５）を設け、同様
に、前記の二つのヒンジ部のそれぞれの後面（２１３）
側の先端部間（ａ’−ｃ’）を結ぶ後面と天面の少なく
ともどちらか一方に跨がる分割面（２３４）を設け、そ
の分割面の任意の位置（ｂ’）から、別個に設けた口部
を等分に分割する垂直方向の二つの分割面の後面側の下
端（ｄ’）と結ぶ分割面（２３６）を設けて、左右に開
閉する二つの開閉部（２４１，２４２）を形成し、か
つ、開閉部を開口したときに、容器本体内に紙容器（３
００）の本体が収容でき、その状態で開閉部を閉口した
ときに、容器本体の口部（２２０）内に紙容器の口栓
（３１０）が収容でき、さらに、容器本体の口部（２２
０）に内容物注出用の注出ポンプ（４００）を装着した
注出ポンプ付容器（１００）である。
た口部を有する容器本体と、容器本体の口部に装着され
た注出ポンプと、突出した口部を有し内容物を収納し容
器本体に内蔵された紙容器とからなる容器であって、図
１及び図２に示したように、容器本体（２００）の左右
の側面（２１４，２１５）にそれぞれ横に線状のヒンジ
部（２３１，２３２）を設け、その二つのヒンジ部のそ
れぞれの前面（２１２）側の先端部間（ａ−ｃ）を結ぶ
前面と天面（２１１）の少なくともどちらか一方に跨が
る分割面（２３３）を設け、その分割面の任意の位置
（ｂ）から、さらに、別個に設けた口部（２２０）を等
分に分割する縦の二つの分割面（２３７，２３８）の前
面側の下端（ｄ）と結ぶ分割面（２３５）を設け、同様
に、前記の二つのヒンジ部のそれぞれの後面（２１３）
側の先端部間（ａ’−ｃ’）を結ぶ後面と天面の少なく
ともどちらか一方に跨がる分割面（２３４）を設け、そ
の分割面の任意の位置（ｂ’）から、別個に設けた口部
を等分に分割する垂直方向の二つの分割面の後面側の下
端（ｄ’）と結ぶ分割面（２３６）を設けて、左右に開
閉する二つの開閉部（２４１，２４２）を形成し、か
つ、開閉部を開口したときに、容器本体内に紙容器（３
００）の本体が収容でき、その状態で開閉部を閉口した
ときに、容器本体の口部（２２０）内に紙容器の口栓
（３１０）が収容でき、さらに、容器本体の口部（２２
０）に内容物注出用の注出ポンプ（４００）を装着した
注出ポンプ付容器（１００）である。
【０００６】上述の容器本体は、紙容器を内部に収容出
来るスペースを有し、四角柱状のものであり、材質とし
てはポリオレフィン系のものを主に使用する。
来るスペースを有し、四角柱状のものであり、材質とし
てはポリオレフィン系のものを主に使用する。
【０００７】また、紙容器も、四角柱状のものであり、
使用される構成材料は耐液体性を有するものである。
使用される構成材料は耐液体性を有するものである。
【０００８】また、注出ポンプは、一般的には”ディス
ペンサー”と呼称されるもので、ポンプ機構を内蔵した
本体と注出部とキャップと注入部とより構成されもので
ある。
ペンサー”と呼称されるもので、ポンプ機構を内蔵した
本体と注出部とキャップと注入部とより構成されもので
ある。
【０００９】なお、分割面には、開閉部を閉じた時に、
開閉部と容器本体とに重なり部分及び係合部分を設け
て、容器の密閉度を向上させることが好ましい。
開閉部と容器本体とに重なり部分及び係合部分を設け
て、容器の密閉度を向上させることが好ましい。
【００１０】
【作用】本考案に係る容器本体は、図２（ａ）及び
（ｂ）に示したように、左右の側面の設けられた横方向
に線状のヒンジ部と、側面、天面、前面、後面などに設
けられた分割面とによって、左右に開閉する開閉部が形
成されており、その開閉部を開くと容器本体の上部に広
い開口部が形成され、この開口部より取り替え用内容物
を充填した紙容器をそのまま容易に挿着することが出来
る。次に紙容器のキャップを外して、開閉部を閉じ注出
ポンプを口部に装着して本考案の注出ポンプ付容器を完
成すれば良く、この組立て操作は非常に簡単でしかも手
に内容物が接触することがない。さらに、内容物を使用
後に注出ポンプを口部から外して開閉部を開ければ、容
器本体の上部の開口部より空になった紙容器を容易に取
り出すことが出来る。
（ｂ）に示したように、左右の側面の設けられた横方向
に線状のヒンジ部と、側面、天面、前面、後面などに設
けられた分割面とによって、左右に開閉する開閉部が形
成されており、その開閉部を開くと容器本体の上部に広
い開口部が形成され、この開口部より取り替え用内容物
を充填した紙容器をそのまま容易に挿着することが出来
る。次に紙容器のキャップを外して、開閉部を閉じ注出
ポンプを口部に装着して本考案の注出ポンプ付容器を完
成すれば良く、この組立て操作は非常に簡単でしかも手
に内容物が接触することがない。さらに、内容物を使用
後に注出ポンプを口部から外して開閉部を開ければ、容
器本体の上部の開口部より空になった紙容器を容易に取
り出すことが出来る。
【００１１】また、注出ポンプ付容器に内蔵された紙容
器は、外側をプラスチック製の容器本体と注出ポンプと
によって覆われて外部とは密封状態になっているため、
使用時の外部の環境（例えば、浴室内の高温多湿など）
による影響を受けにくく、紙容器だけでは使用出来ない
過酷な環境下でも使用することが可能となる。
器は、外側をプラスチック製の容器本体と注出ポンプと
によって覆われて外部とは密封状態になっているため、
使用時の外部の環境（例えば、浴室内の高温多湿など）
による影響を受けにくく、紙容器だけでは使用出来ない
過酷な環境下でも使用することが可能となる。
【００１２】
【実施例】図１は、本実施例である注出ポンプ付容器の
部分断面図であり、図２は、本実施例の容器本体に取り
替え用内容物の紙容器を挿着し、さらに注出ポンプを装
着して本考案の注出ポンプ付容器を組み立てた過程を示
した説明図である。次に、図を用いて詳細に説明する
部分断面図であり、図２は、本実施例の容器本体に取り
替え用内容物の紙容器を挿着し、さらに注出ポンプを装
着して本考案の注出ポンプ付容器を組み立てた過程を示
した説明図である。次に、図を用いて詳細に説明する
【００１３】まず、図２に示した容器本体（２００）
を、成形材料としてポリプロピレンを用いて、射出成形
法により作製した。その容器本体は、図２（ｂ）に示す
ように、四角柱状で、左右の側面（２１４，２１５）に
それぞれ高さ方向のほぼ中央の位置に横方向に線状のヒ
ンジ部（２３１，２３２）が設けられ、その二つのヒン
ジ部のそれぞれの前面（２１２）側の先端部間（ａ−
ｃ）を結ぶ前面の上部に門状に跨がる線状の分割面（２
３３）が設けられ、その分割面のほぼ中央の位置（ｂ）
から、さらに、別個に設けられた口部を左右等分に分割
する縦の二つの分割面（２３７，２３８）の前面側の下
端（ｄ）と結ぶ分割面（２３５）が設けられ、同様に、
前記の二つのヒンジ部のそれぞれの後面（２１３）側の
先端部間（ａ’−ｃ’）を結ぶ後面の上部に門状に跨が
る線状の分割面（２３４）が設けられ、その分割面のほ
ぼ中央の位置（ｂ’）から、さらに、別個に設けられた
口部を左右等分に分割する縦の二つの分割面の後面側の
下端（ｄ’）と結ぶ分割面（２３６）が設けられ、左右
に開閉する二つの開閉部（２４１，２４２）が形成され
たものである。なお、ヒンジ部は、成形直後に数回折り
曲げてヒンジ性を付与したものであり、分割面には、重
なり部分を設けて、その重なり部分の相対する面に凸状
の条線（２２３，２２４）と溝（２２５，２２６）を設
けて嵌合させて、容器の密閉状態を向上させたものであ
る。また、開閉部を開口したときに、容器本体内に紙容
器（３００）の本体が収容でき、その状態で開閉部を閉
口したときに、容器本体の口部（２２０）内に紙容器の
口栓（３１０）が収容出来るものであり、また、開閉部
内壁に設けられた側面裏側のリブ（２５１，２５２）と
口部裏面下方のリング（２２２）によって、収容された
紙容器が位置決め固定されるように設計されたものであ
る。さらに、図１に示したように、その口部（２２０）
の外壁に注出ポンプ（４００）のキャップ（４２０）の
内壁の雌ネジ（４２１）と螺合する雄ネジ（２２１）が
設けられたものである。
を、成形材料としてポリプロピレンを用いて、射出成形
法により作製した。その容器本体は、図２（ｂ）に示す
ように、四角柱状で、左右の側面（２１４，２１５）に
それぞれ高さ方向のほぼ中央の位置に横方向に線状のヒ
ンジ部（２３１，２３２）が設けられ、その二つのヒン
ジ部のそれぞれの前面（２１２）側の先端部間（ａ−
ｃ）を結ぶ前面の上部に門状に跨がる線状の分割面（２
３３）が設けられ、その分割面のほぼ中央の位置（ｂ）
から、さらに、別個に設けられた口部を左右等分に分割
する縦の二つの分割面（２３７，２３８）の前面側の下
端（ｄ）と結ぶ分割面（２３５）が設けられ、同様に、
前記の二つのヒンジ部のそれぞれの後面（２１３）側の
先端部間（ａ’−ｃ’）を結ぶ後面の上部に門状に跨が
る線状の分割面（２３４）が設けられ、その分割面のほ
ぼ中央の位置（ｂ’）から、さらに、別個に設けられた
口部を左右等分に分割する縦の二つの分割面の後面側の
下端（ｄ’）と結ぶ分割面（２３６）が設けられ、左右
に開閉する二つの開閉部（２４１，２４２）が形成され
たものである。なお、ヒンジ部は、成形直後に数回折り
曲げてヒンジ性を付与したものであり、分割面には、重
なり部分を設けて、その重なり部分の相対する面に凸状
の条線（２２３，２２４）と溝（２２５，２２６）を設
けて嵌合させて、容器の密閉状態を向上させたものであ
る。また、開閉部を開口したときに、容器本体内に紙容
器（３００）の本体が収容でき、その状態で開閉部を閉
口したときに、容器本体の口部（２２０）内に紙容器の
口栓（３１０）が収容出来るものであり、また、開閉部
内壁に設けられた側面裏側のリブ（２５１，２５２）と
口部裏面下方のリング（２２２）によって、収容された
紙容器が位置決め固定されるように設計されたものであ
る。さらに、図１に示したように、その口部（２２０）
の外壁に注出ポンプ（４００）のキャップ（４２０）の
内壁の雌ネジ（４２１）と螺合する雄ネジ（２２１）が
設けられたものである。
【００１４】次に、天面が平面状で突起した口栓を有し
た紙容器を作製した。この紙容器は、四角柱状で、例え
ば、〔外側〕ポリエチレン／紙／エチレンメタクリル酸
コポリマー／アルミニウム箔／ポリエチレンテレフタレ
ート／ポリエチレン〔内側〕構成の積層材料を用い、内
部にシャンプーが充填され、ポリエチレン製の口栓にキ
ャップが装着されたものである。
た紙容器を作製した。この紙容器は、四角柱状で、例え
ば、〔外側〕ポリエチレン／紙／エチレンメタクリル酸
コポリマー／アルミニウム箔／ポリエチレンテレフタレ
ート／ポリエチレン〔内側〕構成の積層材料を用い、内
部にシャンプーが充填され、ポリエチレン製の口栓にキ
ャップが装着されたものである。
【００１５】次に、作製した容器本体に詰め替え用内容
物の紙容器を装着及び取り出しを行ってみた。先ず、図
２（ａ）に示したように、容器本体（２００）の開閉部
（２４１，２４２）を左右の開き、その開口部から詰め
替え用内容物を充填した紙容器（３００）を挿入し、紙
容器のキャップ（３２０）を取り除いて開閉部を閉じ、
図２（ｂ）に示したように、一般にディスペンサーと呼
称される注出ポンプ（４００）に取り付けられた注入チ
ューブ（４３０）を紙容器内に挿入し、注出ポンプのキ
ャップ（４２０）を容器本体の口部（２２０）に螺合し
て装着して、図１に示した本実施例の注出ポンプ付容器
（１００）を完成した。注出ポンプの頭部（４１１）を
右回りに回して頭部を内蔵するスプリングで突出させ、
頭部を上下に動かして内容物（５００）のシャンプーを
注出口（４１２）から吐出させたが、吐出状態は良好で
あった。内容物を全て吐出した後に、容器本体から注出
ポンプを取り外し、開閉部を左右に開いて、その開口部
から空の紙容器を排出した。紙容器の容器本体に対する
装着及び取り出し操作は、非常に簡単であり、その操作
中に内容物によって手を汚すことはなかった。
物の紙容器を装着及び取り出しを行ってみた。先ず、図
２（ａ）に示したように、容器本体（２００）の開閉部
（２４１，２４２）を左右の開き、その開口部から詰め
替え用内容物を充填した紙容器（３００）を挿入し、紙
容器のキャップ（３２０）を取り除いて開閉部を閉じ、
図２（ｂ）に示したように、一般にディスペンサーと呼
称される注出ポンプ（４００）に取り付けられた注入チ
ューブ（４３０）を紙容器内に挿入し、注出ポンプのキ
ャップ（４２０）を容器本体の口部（２２０）に螺合し
て装着して、図１に示した本実施例の注出ポンプ付容器
（１００）を完成した。注出ポンプの頭部（４１１）を
右回りに回して頭部を内蔵するスプリングで突出させ、
頭部を上下に動かして内容物（５００）のシャンプーを
注出口（４１２）から吐出させたが、吐出状態は良好で
あった。内容物を全て吐出した後に、容器本体から注出
ポンプを取り外し、開閉部を左右に開いて、その開口部
から空の紙容器を排出した。紙容器の容器本体に対する
装着及び取り出し操作は、非常に簡単であり、その操作
中に内容物によって手を汚すことはなかった。
【００１６】さらに、シャンプーを充填した紙容器を内
蔵した本実施例の注出ポンプ付容器を、通常の浴室での
３ケ月間の実用テストと４０°Ｃ・９０％ＲＨの保存状
態で１週間の保存テストを行ったが、使用及び保存中に
リフィル容器本体内への水分の侵入もなく、また、内容
物の保存における変質に関しては、従来のプラスチック
ボトルと比較して問題となることはなかった。
蔵した本実施例の注出ポンプ付容器を、通常の浴室での
３ケ月間の実用テストと４０°Ｃ・９０％ＲＨの保存状
態で１週間の保存テストを行ったが、使用及び保存中に
リフィル容器本体内への水分の侵入もなく、また、内容
物の保存における変質に関しては、従来のプラスチック
ボトルと比較して問題となることはなかった。
【００１７】
【考案の効果】本考案の注出ポンプ付容器を使用する
と、取り替え用内容物を収納した紙容器を容器本体に付
け替えるだけで良く、内容物を詰め替える必要がなく、
また、取り替え用内容物を収納した紙容器の装着及び空
の紙容器の取り出し操作が非常に容易であり、しかも、
その操作において内容物によって手を汚すなどの煩わし
さがない。また、内蔵された紙容器は、外側をプラスチ
ック製の容器本体と注出ポンプとによって覆われている
ため、内蔵された紙容器が使用時の外部の環境による影
響を受けにくく、紙容器だけでは使用出来ない過酷な環
境下でも使用することが可能となる。さらに本考案に係
る容器本体は、紙容器の装填及び排出のために左右に開
閉する開閉部が形成されているが、この開閉部は容器本
体と一体成形が可能な構造となっている。
と、取り替え用内容物を収納した紙容器を容器本体に付
け替えるだけで良く、内容物を詰め替える必要がなく、
また、取り替え用内容物を収納した紙容器の装着及び空
の紙容器の取り出し操作が非常に容易であり、しかも、
その操作において内容物によって手を汚すなどの煩わし
さがない。また、内蔵された紙容器は、外側をプラスチ
ック製の容器本体と注出ポンプとによって覆われている
ため、内蔵された紙容器が使用時の外部の環境による影
響を受けにくく、紙容器だけでは使用出来ない過酷な環
境下でも使用することが可能となる。さらに本考案に係
る容器本体は、紙容器の装填及び排出のために左右に開
閉する開閉部が形成されているが、この開閉部は容器本
体と一体成形が可能な構造となっている。
【図１】本考案の一実施例である注出ポンプ付容器の部
分断面図である。
分断面図である。
【図２】本考案に係る容器本体に、詰め替え用内容物の
紙容器を挿着し、さらに注出ポンプを装着して本考案の
注出ポンプ付容器を組み立てた過程を示した説明図であ
る。
紙容器を挿着し、さらに注出ポンプを装着して本考案の
注出ポンプ付容器を組み立てた過程を示した説明図であ
る。
【符号の説明】 １００……注出ポンプ付容器 ２００……容器本体 ２１１……天面 ２１２……前面 ２１３……後面 ２１４，２１５……側面 ２１６……底部 ２２０……口部 ２２１……雄ネジ ２２２……固定リング ２２３，２２４……凸状の条線 ２２５，２２６……溝 ２３１，２３２……ヒンジ部 ２３３，２３４，２３５，２３６，２３７，２３８……
分割面 ２４１，２４２……開閉部 ２５１，２５２……位置規制リブ ３００……紙容器 ３１０……口栓 ３２０，４２０……キャップ ４００……注出ボンプ ４１１……頭部 ４１２……注出口 ４２１……雌ネジ ４３０……注入チューブ ５００……内容物
分割面 ２４１，２４２……開閉部 ２５１，２５２……位置規制リブ ３００……紙容器 ３１０……口栓 ３２０，４２０……キャップ ４００……注出ボンプ ４１１……頭部 ４１２……注出口 ４２１……雌ネジ ４３０……注入チューブ ５００……内容物
Claims (1)
- 【請求項１】天面に突出した口部を有する容器本体と、
容器本体の口部に装着された注出ポンプと、突出した口
部を有し内容物を収納し容器本体に内蔵された紙容器と
からなる容器であって、容器本体の左右の側面にそれぞ
れ横に線状のヒンジ部を設け、その二つのヒンジ部のそ
れぞれの前面側の先端部間を結ぶ前面と天面の少なくと
もどちらか一方に跨がる分割面を設け、その分割面の任
意の位置から、さらに、別個に設けた口部を等分に分割
する縦の二つの分割面の前面側の下端と結ぶ分割面を設
け、同様に、前記の二つのヒンジ部のそれぞれの後面側
の先端部間を結ぶ後面と天面の少なくともどちらか一方
に跨がる分割面を設け、その分割面の任意の位置から、
別個に設けた口部を等分に分割する垂直方向の二つの分
割面の後面側の下端と結ぶ分割面を設けて、左右に開閉
する二つの開閉部を形成し、かつ、開閉部を開口したと
きに、容器本体内に紙容器の本体が収容でき、その状態
で開閉部を閉口したときに、容器本体の口部内に紙容器
の口栓が収容でき、さらに、容器本体の口部に内容物注
出用の注出ポンプを装着したことを特徴とする注出ポン
プ付容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5750492U JP2570642Y2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 注出ポンプ付容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5750492U JP2570642Y2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 注出ポンプ付容器 |
Publications (2)
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1992
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