JP2569020B2 - 磁気記録再生装置のテ−プガイド移動機構 - Google Patents

磁気記録再生装置のテ−プガイド移動機構

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JP2569020B2
JP2569020B2 JP61249658A JP24965886A JP2569020B2 JP 2569020 B2 JP2569020 B2 JP 2569020B2 JP 61249658 A JP61249658 A JP 61249658A JP 24965886 A JP24965886 A JP 24965886A JP 2569020 B2 JP2569020 B2 JP 2569020B2
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  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置に係り、特にカセットから
テープを引き出して所定のテープ走行経路を形成するテ
ープローディングの安定化に好適なテープガイド移動機
構に関する。
〔従来の技術〕
近年開発の盛んなカメラ一体型VTR等に広く採用され
ている小径シリンダシステム、あるいは、8ミリビデオ
システムにおける広角巻付方式に見られる様に、ローデ
ィングするテープガイドの数は増加する傾向にある。ま
た記録密度の向上・長時間化を図るために磁気テープは
表面の平滑化・薄手化が推進されており、磁気テープの
走行性能を確保するために各テープガイドへの巻付角を
極力低減し、テープの急激な方向転換を回避する必要が
ある。従ってこの観点からもテープガイドの本数は増加
することとなる。これに対応してテープガイドのローデ
ィング機構もますます複雑化する。例えば特開昭56-160
362号公報に記載の様に、ローディング機構として複数
個の回動リングを組合わせた方式などがある。
ところで、VTRでは、2つの平行に配置されたリール
を内蔵するカセットからテープを引出してシリンダに螺
旋状に斜めに巻き付ける。従って、カセットから出た直
ぐのテープ走行路は平行であり、シリンダ近傍のテープ
走行路は斜めであって、カセット近傍のテープは平行に
ローディングされ、シリンダ近傍のテープは斜めにロー
ディングされる。そこで、ローディング途中のテープに
は、各テープガイド間の位置精度が理想状態かずれるこ
とによって、テープ面内の涙じれやテープ幅方向の高さ
ずれ等が生じやすい。従って、このようにテープに無理
な変形力が加わらない様に、カセット近傍の平行なテー
プ走行路とシリンダ近傍の斜めのテープ走行路との間の
テープ姿勢を制御することが必要であり、即ち、適正な
テープ姿勢を制御するために、ローディング時に順繰り
に移動してテープを巻装するテープガイドの姿勢制御を
適正に行なうことが必要になる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、ローディング動作の際、移動するテープガイ
ドの数が多くなると、各テープガイドの姿勢制御は非常
に難しく、特に、装置を小形化する上で姿勢制御を行な
うことはさらに難しくなる。同様に、前記テープガイド
の姿勢制御は、広角度巻付システムにおけるローディン
グ動作の所要時間の短縮を考慮すると、さらに難しくな
る。また、回動リングを積層することもあり、メカニズ
ムが複雑かつ大きくなるなど、装置の小形軽量化及び信
頼性を劣化させる要因ともなる。
本発明の目的は、上記した従来技術の不都合を解消
し、広角巻付システムにおけるローディング時のテープ
損傷の防止及び短時間ローディング、機構の小形軽量化
・高信頼性を同時に満足することができるテープガイド
移動機構を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を採
用する。すなわち、 複数組のテープガイド手段を移動させ、カセットから
磁気テープを引き出し、回転する磁気ヘッドが搭載され
たシリンダに対して斜めに、所定角度だけ巻装させると
ともに、所定のテープ走行路を形成させる磁気記録再生
装置のテープガイド移動機構において、 前記カセットに対して斜めに、前記シリンダの方向に
移動する第1のテープガイド手段と、 前記カセットに対して平行に、前記カセット近傍を移
動し、移動完了時において第1のテープガイド手段とは
テープ走行路方向で所定の間隔を有するように配置され
る第2のテープガイド手段とを備えてなり、 前記第1、第2のテープガイド手段の移動動作中にお
いて、 前記第1のテープガイド手段は、前記第2のテープガ
イド手段が前記所定のテープ走行路を形成する位置に到
達する以前にテープの巻装を開始し、 前記第1、第2のテープガイド手段は、その双方とも
が同時にテープを巻装しつつ互いに異なる移動方向ベク
トルを有して離間するように移動する期間を有するとと
もに、この期間内において前記第2のテープガイド手段
は前記第1のテープガイド手段よりも速い速度で移動す
る期間を有してなり、 前記第2のテープガイド手段は、前記第1のテープガ
イド手段よりも早くに前記所定のテープ走行路を形成す
る位置に到達するようにしてなる構成とする。
〔作用〕
ローディング完了状態のテープガイドの位置は、テー
プ走行路によって定まるので、ローディング最終時のテ
ープガイドの間隔も一意的に定まる。従って、ローディ
ングするテープガイドは、ローディング動作の開始と共
にカセットの開口部から遠ざかるように移動し、その中
で平行に移動するテープガイドはカセットの近傍に、斜
めに移動するテープガイドはシリンダの近傍に移動して
行くため、テープガイド類は遅くともローディング動作
途中からは互いに異なる移動方向ベクトルを有して遠ざ
かるように移動することになる。
そして、平行移動、斜め移動のテープガイド双方とも
が同時にテープを巻装しつつ移動する期間内において、
一方のテープガイドを他方より速く移動させれば、平行
に移動するテープガイドと、斜めに移動するテープガイ
ドとの間の移動途中での距離を早期からより大きくでき
る。
ここで、斜めに移動するテープガイドを平行に移動す
るテープガイドより速く動作させると、シリンダに巻付
けるためのテープガイドを速く移動させ、カセット近傍
に移動するテープガイドを遅く移動させることになり、
テープガイド移動の初期段階において、カセット内部の
テープとシリンダに巻付くテープとの間でテープ姿勢が
大きくずれてしまう。従って、平行に移動するテープガ
イドを斜めに移動するテープガイドより速く動作させる
ものである。
そして、任意のテープガイド間に同じ姿勢のずれ量が
ある場合、そのテープガイドの距離が大きい方が単位長
さ当りのテープに対するずれ量は小さくなることから、
結果的にテープに与えるストレスを小さくできる作用が
得られるものである。
また、シャシに平行に速い速度で移動するテープガイ
ド群によりカセット近傍のテープ走行系を早いタイミン
グで形成完了させることにより、遅い移動速度でシャシ
に斜めに移動するテープガイド群との距離をより広くす
ることができ、ローディング途中のテープガイド間の距
離をできる限り大きくすることができる。
さらに、広角度巻付システムではローディング動作の
所要時間に支配的であるところの、カセットに対し斜め
にシリンダの方向に移動するテープガイド群のローディ
ング動作を早期に進行させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によって説明する。
第1図は、本発明の一実施例の全体を示す平面図であ
る。本図は、図中一点鎖線で示した磁気テープカートリ
ッジ77が装置に装着され、磁気テープが外部に引き出さ
れていない停止状態(アンローディングストップの状
態)を示している。この磁気テープカートリッジ77の内
部には、磁気テープ3を巻装した、巻取り(T),供給
(S)リール5,6が収納されており、それぞれ、シャシ
1上で回転自在に軸支されたリール台に載置係合されて
いる。
また、円板状のシャシ1の上には、複数個の磁気ヘッ
ドを搭載した円筒状の回転シリンダ2,ローディングリン
グ10,キャプスタン14,テンションピン16−a,補正ガイド
ピン82−a,ピンチローラ15,ガイドローラ7,8,9,11,ロー
ディング・モードモータ27等の部品が図の如く配置され
ている。
この状態において、ローディング10の、矢印A10方向
への回転により移動するガイドローラ群7,8,9及びガイ
ドアーム12の先端に係合したガイドローラ11が、磁気テ
ープカートリッジ77の前面に架張された磁気テープ3を
引き出し、回転シリンダ2に所定の角度にわたって巻付
けて、第2図に示す様なテープの走行経路を形成する。
この走行路が保持された状態で、装置の操作が行なわれ
る。
以下、この装置の動作について、順を追って詳述す
る。
第3図は、この磁気記録再生装置の主要動作を司るリ
ング類とシャシ1との取付関係を示す展開図である。
駆動リング32,カムリング38,ローディングリング10の
3種のリングにおいて、カムリング38はシャシ1に最も
近い高さに、駆動リング32は、その上方に、それぞれシ
ャシ1の上面に平行に取りつけられるのに対し、ローデ
ィングリング10は、駆動リング32の上方から、シャシ1
に対して斜めに傾いた状態で取りつけられる。
なお、これらのリングの保持は、駆動リング32,カム
リング38に関しては、シャシ1の側方部に回動可能に軸
支された2段構造のリングホルダ33−a,33−b,34−a,34
−b,35−a,35−bにより、リングの外周部で行い、ロー
ディングリング10に関しては、第1図に示したLリング
ホルダ17,18,19により、リングの内周部で行う。
これら3種類のリングは、ローディングモードモータ
27により駆動される。すなわち、本装置のリング駆動機
構は、 ローディングモードモータ27(以下LMモータと呼
ぶ)。
LMモータ27の駆動力を駆動リング32に伝達する減速
ギア列。
駆動リング32の回転をローディング10に伝達する伝
達ギア列。
駆動リング32の回転をカムリング38に伝達する伝達
ギア列。
によって構成されている。なお,には、ゼネバギア
を用いた切換え機構が搭載され、駆動リング32の回転力
が不要の際には、力の伝達を遮断する構造になってい
る。
このリンク駆動機構により、各々のリングが回動さ
れ、ローディングリング10は、磁気テープ3を回転シリ
ンダ2に巻付けるローディング動作を、カムリング38
は、内周に設けた凸凹面(カム面)でブレーキ等の機構
素子を操作するモード移行動作を、行なう。
なお、このローディング動作を行うために、ローディ
ングリング10上には、ガイドローラ7及び8,9を搭載し
た舟29及び30が載置されている。
また、モード移行動作におけるカムリング38の回転角
度を検出するために、カムリング38上には2本の導電性
のパターン38−b,38−c(1本は連続、1本は断続)が
同心円弧状に例えばプリント配線により設けられ、駆動
リング32の下面には2本のパターンを短絡させるための
ブラシ32−bが取りつけられている。この2本のパター
ンにおいて、連続のパターン38−bはシステムコントロ
ール回路のアースに、断続のパターン38−cは、回路の
モード検出端に繋がれている。
後述する様に、駆動リング32とカムリング38の回転方
向は逆になっており、このため、駆動リング32と、カム
リング38の相対的な角度関係が変化することにより、ブ
ラシ32−bとパターン38−b,cの位置関係が変化して、
断続したパターン38−cの異なった部分がアースに短絡
し、2つのリングの角度関係をシステムコントロール回
路(図示せず)が検出して、所望のモードの遷移位置を
得る。
以上、概説したリング駆動機構,ローディング機構,
モード操作機構について、以下に詳述する。
第4図は、LMモータ27の駆動力を駆動リング32へ伝達
するための減速機構を示す斜視図である。
LMモードホルダ47の側壁にねじ止め固定されたLMモー
タ27の回転軸端には、LMモータギア50が圧入されてい
る。また、LMモータギア50には伝達ギア39が噛合してお
り、この伝達ギア39が圧入されている回転軸53の他の部
分には、ウォーム40が圧入され、LMモータホルダ47に回
転自在に保持されている。更にLMモータホルダ47には、
軸42,44,46,51,52が上方から圧入固定され、それぞれの
軸には、2段構造をもつ減速ギア41,43,45及び、一枚構
造の伝達ギア48,49がそれぞれ回転自在な状態で軸支さ
れている。
減速ギア41の上段歯車41−aは、ウォーム40と噛合す
るウォームホィールであり、その下段歯車41−bと減速
ギア43の上段歯車43−a,及びその下段歯車43−bと減速
ギア45の上段歯車45−aとが互に噛合しており、その下
段歯車45−bは駆動リング32を駆動する駆動ギア54の上
段歯車と噛合している。従って、LMモータ27に圧入され
たLMモータギア50が、矢印A50方向に回転すると、連続
して噛合している伝達ギア39,ウォーム40,減速ギア41,4
3,45も、それぞれ矢印A39,A40,A41,A43,A45方向へ回転
し、駆動ギア54を矢印A54方向へ回動する。
また逆に、LMモータギア50が矢印B50方向へ回転する
ことにより、各々のギアも矢印B39,B40,B41,B43,B45
向へ回転し、駆動ギア54を矢印B54方向へ回動する。
そして、伝達ギア48,49は、後に説明する様に第1切
換ギア55の回転をローディングリング10に伝達する役割
をもつ。
第5図は、駆動リング32から、ローディングリング1
0,または、カムリング38への動力伝達機構を示す平面図
である。
駆動リング32のギア部32−aの両脇には、所定の厚さ
をもつ扇板状の第1及び第2ロックプレート58,59が、
リング32の上面から取り付けらて固定されている。
第1及び第2ロックプレート58,59の内周面の曲率半
径は、駆動リング32のギア部32−aの歯先円の曲率半径
と略等しく設定されている。
また、駆動リング32における、第1及び第2ロックプ
レート58,59の載置部の内周面は、第5図中破線で示す
様に、ギア部32−aの歯底円よりも更に外周方向へ逃げ
た状態となっている。
そして、第1ロックプレート58及び第2ロックプレー
ト59のギア部32−aに近接した端面部は、図示する様に
面取りが施されている。この面取り部分の形状は、ギア
部32−aを形成する歯面と同様なインボリュート形状と
なっている。
すなわち、駆動リング32のギア部32−aの連続した歯
車は、その餡部において、斜め上方のロックプレート5
8,59の端面へと、同一歯面形状でつながる様に設定され
ている。
また、駆動ギア54の下段のギア54−bは、駆動リーグ
32のギア部32−aと、噛合している。
この噛合によって、LMモータ27の駆動力は、駆動リン
グ32へ伝達される。
第6図は、第1切換ギア55の構造を示す展開斜視図で
あう。この第1切換ギア55は、図に示す様に、第1切換
プレート55−bを、2つのギア55−a,55−cで挾持する
3層構造となっている。
3個のギアは、穴の芯合わせを行なわれた後、ピン62
が圧入されて、互いの位相関係を固定した状態に保たれ
る。そして、第5図に示した様に、シャシ1に圧入され
たシャフト60に回転自在に軸支されている。
第7図は、この第1切換えギア55と駆動リング32,カ
ムリング38の高さ関係を示す断面図である。第1切換え
ギア55は、シャシ1上のボス部に載置されているため、
カムリング38の上方に位置し、カムリング38とは当接し
ないが、駆動リング32のギア部32−aとは、最下段のギ
ア55−cにおいて、噛合している。
また、第1切換えギア55の中段の第1切換プレート55
−bは、図中破線で示した第1ロックプレート58の内周
面と、ほぼ、対向する高さに取付けられている。
この第1切換プレート55−bの外周面は、大径部分と
小径部分の2つの円筒面を有しており、大径部分は下段
のギア55−cの歯先円と、小径部分はその歯底円と略一
致する半径にそれぞれ設定されている。
そして、第1切換えギア55の上段のギア55−aは、第
4,5図で説明した伝達ギア48と噛合し、順次伝達ギア49,
ローディングリング10へ回転を伝えるようにしている。
第8図は、第2切換えギア56の構造を示す展開斜視図
である。
第2切換えギア56も第1切換えギア55と同様に第2切
換プレート56−a1枚と、2枚のギア56−b,56−cの3層
構造を有する。
但し、この場合、第2切換プレート56−aは、第2切
換ギア56の最上段に位置する。
この3枚のギア間の位相関係は、第1切換ギア55の場
合と同様に、穴の芯合わせをした後にピン63を、貫通し
て圧入することにより、固定して保たれる。
また、第2切換プレート56−aの外周部と大径部分
は、中段のギア56−bの歯先円と、小径部分はその歯先
円と、半径が、各々略一致する様に設定されている。
第9図は、この第2切換えギア56と、駆動リング32,
カムリング38の高さ関係を示す断面図である。
第2切換えギア56の中段のギア56−bは、破線で示す
様に、駆動リング32のギア部32−aと噛み合う高さにあ
る。
従って、その上段の第2切換プレート56−aは駆動リ
ング32上のロックプレート59の内周側面とほぼ対向する
高さに位置する。
また、下段のギア56−cは、駆動リング32と、カムリ
ング37の間に位置し、第5図のカム駆動ギア57と噛合し
ている。
以上述べた第1切換えギア55,第2切換えギア56にお
ける切換えプレート55−b,56−aの外周の大径部分と小
径部分を結ぶ端面は、それぞれ、ギア55−c,56−bの歯
面と同等なインボリュート曲線を有しており、ピン62ま
たは63を圧入して互いの位相関係を固定保持する際に、
端面と歯面とが、平面的に一致する様に、設定されてい
る。
第10図は、駆動リング32の下部において、第2切換え
ギア56と噛合するカム駆動ギア57とカムリング38の位置
関係を示している。カム駆動ギア57は、図示する様に、
平面的には、カムリング38の内周面の一部に設けられた
ギア部38−aと噛合する様に配されている。また、カム
駆動ギア57の上面は、第9図中の一点鎖線H57で示した
高さにあり、駆動リング32とは当接しない高さに位置す
る。
この配置関係にあるため、第2切換ギア56駆動リング
32により回動されると、カム駆動ギア57を介して、カム
リング38が回動される。
第11図は、第4,5,6,7図で説明した、LMモータ27から
駆動リング32までの減速ギア列、及び駆動リング32から
ローディングリング10,ガイドアーム12までの伝達ギア
列の連結状態を示す平面図である。
第4図に示したLMモータギア50の矢印A50方向への回
転により、ウォーム40,減速ギア41,44,45,54は、第11図
中それぞれ矢印A40,A41,A44,A45,A54方向へ回転する。
そして、駆動リング32は、減速ギア54の下段54−bによ
り矢印A32方向へ駆動される。この回動により、駆動リ
ング32のギア部32−aと噛合している第1切換ギア55の
下段のギア55−cを介して、上段のギア55−aは、矢印
55方向へ回動され、それと噛合するLMモータホルダ47
上の伝達ギア48,49を矢印A48,A49方向へ回動させ、そ
してローディングリング10を矢印A10方向へ回動され
る。
次に本図中の下方に配置された伝達ギア列の動作を右
方向から見た半断面図(第12図)とともに説明する。
第11,12図において連結ギア62は、シャーシ1の上方
から圧入されたシャフト65に軸支され、下段のギア62−
aは第1切換ギア55の下段歯車55−cに、また上段のギ
ア62−bは2段ギア61の上段歯車61−aにそれぞれ噛み
合っている。
ギア61,63,64は、シャーシ1の側面にねじ止めされた
ギアホルダ69に下方から圧入固定されたシャフト66,67,
68によって、回動自在に軸支され、下方から係合された
止め輪70,71,72によって、軸方向に位置決めされてい
る。
また、ピンチローラアーム13のボス部13−cは、ガイ
ドアーム12のコの字形断面形状をもつ回転中心部に、ス
ペーサ73,74を介して挾持され、シャーシ1上のシャフ
ト22によって、ガイドアーム12、扇形ギア28とともに回
動自在に軸支されている。第11図に示す様にこのピンチ
ローラアーム13の突起部13−aには、ピン75が一部をシ
ャシ1の上方向へ突出した状態で圧入されており、この
ピン75は扇形ギア28の側面と当接している。
第11図において、76は、ピンチローラアー13のボス13
−cの外周の円筒面に余裕をもって装架されている捩り
バネであり、その一端76−aを、上記したピンチローラ
アーム13の突起部13−aに係止され、もう一端76−b
を、ガイドアーム12のコの字形断面をもつ連結部12−a
に係止され、ピンチローラアーム13の突起部13−aとガ
イドアーム12の連結部12−aとを、お互いに離間する方
向へ付勢している。
以上述べた連結状態にあるため、駆動リング32が矢印
32方向へ回動されると、第1切換ギア55の下段のギア
55−cを介して、ギア62−a,62−b,61−a,61−b,63−a,
63−b,がそれぞれ矢印A62,A61,A63方向へ回動され、扇
形ギア28は、矢印A28方向へ回動される。その結果ピン
チローラアーム13上のピン75が、扇形ギア28の側面によ
り押圧されて、ピンチローラアーム13は矢印A13方向へ
回動され、更にこのピンチローラアーム13に当接する捩
りばね76の弾性反力を介してガイドアーム12が、矢印A
12方向へ回動される。
この様に、LMモータ27の回転が駆動リング32を介し
て、ローディングリング10,ガイドアーム12へ伝達され
ることによりローディング動作が行なわれる。
次に、この動作を、第13図〜第23図を用いて詳しく説
明する。
第13図において、ローディングリング10上にはピン10
a,10−bが圧入されている。これらのピンには、第1舟
29,第2舟30がそれぞれの長穴部分で、所定の間隙をも
って係合している。
また、上記の様にローディングリング10上に載置され
た第1舟29,第2舟30上の突起29−d,30−bと、ローデ
ィング10上に固定された突起10−e,10−fとの間には、
それぞれのスプリング10−c,10−dが独立して懸架さ
れ、舟29,30のローディングリング10に対する位置を規
制する。
ローディングリング10と舟29,30とは、こうして取付
関係にあるため、ローディングリング10が第1図の状態
から、前記した様に矢印A10方向へ回動されることによ
り、第1舟29,第2舟30も同様に移動する。
この動作により、磁気テープ3は、カセットカートリ
ッジ77の前面に架張された状態から、第13図に示す様な
回転シリンダ2に除々に巻付く状態となる。
第14図は、このローディングリング10の回動により、
第1舟29が、第1キャッチャ20に進入し、当接している
状態をシャシ1上方から見た平面図第15図はこれを白抜
きの矢印A方向から見た側面図である。第1舟29には、
位置決めピン29−aが圧入されており、第1キャッチャ
20に近づくと、その上下に設けられたU字形の溝20−a
とV字形の溝20−b、及びU字形の溝20−cに沿って、
進行方向を修正される。これと同時に、第1舟29の先端
部の上面29−cは、第1キャッチャ20の下方の面20−d
に当接し、第1舟29の前後への倒れも修正される。以上
の水平方向及び垂直方向の位置修正及び位置決めがなさ
れた後も、ローディングリング10は、更に回動して、ス
プリング10−cに所定の伸びを与え、第1キャッチャ20
に対して所定の圧着力を発生させる。
第16図,第17図は、上記と同様に、第2舟30が、ロー
ディングリング10により第2キャッチャ21の方向へ回動
される状態を示す平面図及び、色抜きの矢印方向から見
た側面図であり、第18図,第19図は、その圧力状態を示
す平面図及び側面図である。
ローディング10の回動によって、第2舟30は、第2キ
ャッチャ21に近づき、舟上のピン30−aは破線で示す経
路を通って第2キャッチャ21の溝21−bに案内され、こ
の溝21−bの上方のV字形の切欠き21−aに向かって、
進行方向を修正される。
そして、第18,19図に示す様に、ピン30−aがV字形
の切欠き21−aに当接し、また、第2舟30の底面が第2
キャッチャ21の面21−に対接した後もローディングリン
グ10は、更に矢印A10の方向へ回転して、スプリング10
−dを所定の量引き伸ばす。
これにより、第2舟30は、第2キャッチャ21に圧着さ
れ、平面座標及び垂直方向への傾き状態を決定される。
第20,21図は、駆動リング32により、ローディングリ
ング10と連動して回動されるガイドアーム12と第3キャ
ッチャ31の位置関係を示す。
ガイドアーム12の先端部分には、第3舟25と係合した
レバー79が、捩りばね78により反時計周り方向へ付勢さ
れた状態で連結されている。
レバー79には爪状の突起79−aが設けられており、案
内ガイド81の側壁に係合する様になっている。案内ガイ
ド81の側壁は、第3キャッチャ31に向かって直線的に延
びており、ローディング動作中のレバー79及び第3舟25
の姿勢を規制する。
ガイドアーム12の回動により、第3舟25は、第3キャ
ッチャ31に当接する。第22図,第23図はその状態を示
す。この時の当接点は、ピン25−aとV字形の切欠き31
−aである。そして舟の下面25−bは、案内ガイド81の
先端の局部的に突出した面81−aに当接している。
この当接の後も、第10図に示した扇形ギア28が所定の
角度更に回転し、捩りばね76の一端76−aを押圧して、
第3舟25を第3キャッチャ31に圧着して位置決めする。
第24図は、第1図に示したアンローディング状態にお
けるテンションアーム16及び補正ガイドアーム82の配置
関係を示す平面図である。
テンションアー16と、補正ガイドアーム82は共にシャ
シ1上に圧入されたシャフト83に回転可能な状態で軸支
されている。そして、この状態において、テンションア
ーム16及び補正ガイドアーム82の先端に圧入されたテン
ションピン16−a,補正ガイドピン82−aは、磁気テープ
カートリッジ77の開口部に架張された磁気テープ3の背
後に収納されている。
このテンションアーム16の一端に設けられた切欠き16
−bと、シャシ1上に圧入されたシャフト84の間には、
スプリング85が架張されており、テンションアーム16は
矢印A16方向へ付勢されている。
また、補正ガイドアーム82上に設けられた突起82−b
と、シャシ1の外周側面部に設けられた突起87の間に
は、スプリング88が架張されており、補正ガイドアーム
82は、矢印B82方向へ付勢されている。
そして、補正ガイドアーム82の先端部近辺には突起82
−cが設けられており、テンションアーム16の側面に当
接している。
このため、スプリング85によるテンションアーム16の
回転は、補正ガイドアーム82及びスプリング88によって
阻止されている。
また、テンションアーム16の突起部16−cには一端を
シャシ1上にねじ89で固定されたバンドブレーキ86の他
端が係止されている。
このバンドブレーキ86は、アンローディング状態にお
いては、図示する様にSリール台37に対して、弛んだ状
態で装架されている。
なお、これらのアーム類の端部16−b,82−d及びスプ
リング85,88は第26図の側面図に示す様に、駆動リング3
2の充分上方に位置しており、駆動リング32との接触等
の心配はない。
このアンローディング状態から、ローディング状態へ
と推移する経過において、駆動リング32が前記した様に
矢印A32方向へ回動される際に、駆動リング32上に設け
られた突起32−bは、引き出しアーム82の端部82−dに
当接し、スプリング88の反力に抗して、補正ガイドアー
ム82を矢印A82方向へ回動する。この回動の角度がある
値以上になると、スプリング88の力の作用点は、シャフ
ト83と、シャシ1側面の突起87を結ぶ直線に対して左側
へ移動する。このため、補正ガイドアーム82は、スプリ
ング88によって、アンローディング状態とは逆に矢印A
82方向へ付勢される。
第25図は、上記のローディング動作が完了した時点に
おけるテンションアーム16と補正ガイドアーム82の配置
状態を示す。
スプリング88及び85に付勢された補正ガイドアーム8
2,テンションアーム16は、磁気テープ3をベース面側か
ら押圧し、カートリッジ出口において、所定のテープ走
行経路を形成する。この時補正ガイドアーム82は、ガイ
ド板150の側面150−aに当接して平面位置を規定され
る。
また、テンションアーム16上の突起部16−cも矢印A
16方向へ回動されるため、バンドブレーキ86は所定の張
力をもって、Sリール台37に当接する。これによって、
Sリール台37には所定の制動トルクが発生し記録再生の
際に、Sリール6から引き出される磁気テープ3に、適
正な張力が付与される。
このローディング完了の状態から、アンローディング
動作を行う際には、まず矢印B32方向へ回動される駆動
リング32上の突起32−bが、補正ガイドアーム82の突出
部82−eを押圧し、補正ガイドアーム82を矢印B82方向
へスプリング88の付勢力に抗して回動する。そして、テ
ンションアーム16も、補正ガイドアーム82上の突起82−
cに押圧されて、矢印B16方向へ回動される。
そして、この回動の角度がある値を越えると、ローデ
ィング動作時とは逆に、補正ガイドアーム82は、スプリ
ング88によって矢印B88方向へ付勢され、第24図に示し
た様な、先端部が、磁気テープカートリッジ77の開口部
に収納された状態へと再度戻される。
以上に述べた駆動リング32の回動によるローディング
動作及び圧着,位置決め動作により、第2図に示したテ
ープ走行経路が形成される。このテープ走行経路におい
て、記録(再生),巻戻し,早送り等の動作が行なわれ
る。次にこのテープ走行経路を維持するための機構につ
いて説明する。
ローディングの期間中、第5図で説明した、駆動リン
グ32上の第1ロックプレート58は、駆動リング32と共
に、矢印A32方向へ移動し、第1切換ギア55に接近す
る。第1切換ギア55は第6図で説明した3段構造を有し
ており、中段の第1切換プレート55−bは、第7図で説
明した高さに位置するために、駆動リング32のギア部32
−aと、下段のギア55−cが噛み合っているローディン
グ動作中は、その上方で空回りしている。
第27図及び第28図は、ローディング動作完了前後にお
ける、駆動リング32及び第1ロックプレート58と、第1
切換プレート55−bとの動作関係を示す平面図である。
第5図において説明した様に、駆動リング32のギア部
32−aのギア面は、その両端部において、駆動リング32
上のロックプレートの端面に切換る。
このため、第1ロックプレート58が第1切換えギア55
に到達するまでは、第1切換えギア55はその下段のギア
55−cが、駆動リング32のギア部32−aと噛み合って、
矢印A55方向へ回動されているが、ギア部32−aの終端
においては、下段のギア55−cとの噛み合いが解除され
る。しかし、ロックプレート58端部の歯面が、第1切換
えプレート55−bの歯面を押圧することによって、第1
切換ギア55は、更に回動された後に、第28図に示した状
態となる。(ギア部32−aとギア55−cの噛み合いの位
相は、この端部において、ロックプレート58と第1切換
プレート55−bの歯面が係合する様に設定されてい
る。) この状態において、第1切換えプレート55−bの2つ
の歯面の先端部は、いずれもロックプレート58の内周面
によって係止,保持される。
第1切換えギア55を構成する3枚のギア及びプレート
は、互いの位相関係を固定されているため第1切換プレ
ート55−bの回転が係止されると、ギア55−aの回転も
阻止され、これと噛み合う伝達ギア48,49,ローディング
10、及びガイドアーム12の回動も阻止される。
この第1切換えギア55の係止の時機は、前記したロー
ディング10上の第1,第2舟29,30、及びガイドアーム12
上の第3舟25が、第1,第2,第3キャッチャに各々所定の
力で圧着した時機にほぼ等しく設定されている。
以上の切換動作により、第1,第2,第3舟上のガイドロ
ーラ類の位置決めが維持され、テープの走行経路が確実
に保持される。
また、このローディング期間中に、第1ロックプレー
ト58と共に、第2ロックプレート59も、矢印A32方向ヘ
回動される。この回動期間中第2ロックプレート59の内
周面は、第2切換ギアの上段の第2切換えプレート56−
aの2つの歯面の端部と摺接している。
この第2切換えギア56と駆動リング32とは、第8図で
説明した取付け関係にあるため、第2ロックプレート59
が第2切換えプレート56−aと摺接している期間中は、
第29図に示す様に第2切換えギア56の回動は阻止されて
いる。従ってこの期間中は、カムリング38も回動しな
い。
そして、上述した、第1ロックプレート58による第1
切換ギア55の係止が完了した後に、矢印A32方向へ移動
する駆動リング32のギア部32−aと第2ロックプレート
端部の歯面が、第30図に示した様に、第2切換ギア56の
上段の第2切換えプレート56−aの歯面が押圧し始め、
更に移動することによって、ギア部32−aが、第2切換
えギア56の中段のギア56−bと噛み合いを開始し、その
下段のギア56−cと噛み合うカム駆動ギア57を介して駆
動リング32の下方のカムリング38が回動され始める。
次にカムリング38の回動により行なわれるモード操作
に関して説明する。
第31図はこのカムリング38が回動される以前のリール
台制動部材類及び駆動部材類の配置状態を示す平面図で
ある。リール台36及び37の近傍には、これらを駆動する
ための、ギア類が図の如く配置されており、このギア類
とシャシ1の間にはリール台36及び37を制動する制動部
材類が配設されている。
第32図は、このギア類の下方に位置するブレーキ類の
平面配置状態を示す。
メインブレーキ操作レバー91−a,Sサブブレーキ操作
アーム92−a,アイドラギア操作スライダ93,Tブレーキ操
作アーム94−a,Tサブブレーキ95,ピンチローラ操作レバ
ー96−aの各操作端に対応して、カムリング38の内周面
には、カムパターンが設けられている。
カムパターンのカム面は、カムリング38の外周円と同
じ円関係にある円弧と、それを結ぶテーパ面とにより構
成されており、前者は、モードの検出区間、後者は遷移
区間に相当する。
また、隣接するカムパターンで互いに端部の形状の等
しい区間は、共通化されている。
そして、各カムパターンに対する各***作部材の当接
点の位相は、各カムパターン間で一致している。
このカムリング38が回転することにより、***作部材
類は、シャシ1上に圧入された支軸91−S,92−S,94−S,
95−S,96−Sを中心として回動され、T,Sリール台36,37
への制動トルクの付加,ピンチローラ15のキャプスタン
14への圧着等の動作を行う。
この***作部材類の操作端部が、カムリング38の、半
径の小さい円弧面に当接している場合をHの位置,半径
の大きい円弧面に当接している場合をLの位置と、以下
呼ぶ。
93は、アイドラギア操作スライダであり、捩りばね11
0によって、カムリング38の内周面に付勢されて当接し
ている。
このアイドラギア操作スライダ93を操作するカム面だ
けは、3つの半径の円弧面で構成されており、当接する
アイドラギア操作スライダ93は、3つの位置をとる。
この3つの位置を、カム面の半径の小さい順にH,M,L
と以下、呼ぶ。
第32図に示したローディング動作中の状態において
は、メインブレーキ91は、リール台36,37に当接しない
位置にあり、サブブレーキ92,95だけが、リール台36,37
に当接している。
第33図は、このアイドラギア操作スライダ93と、その
上方に位置するアイドラギア支持プレート97,アイドラ
ギア98,巻取りギア99,FRギア100との配置関係を示す平
面図であり、第34図はその断面図である。但し、この状
態はアイドラギア操作スライダ93がHの位置にある状態
を示す。
アイドラギア操作スライダ93はシャシ1上面上を矢印
方向へスライド可能な様にホルダ101により保持されて
いる。
このアイドラギア操作スライダ93の一端には、ほぼ楕
円形状の凹部を形成する側壁があり、第34図の断面図に
示す様にシャシ1の上方に向って突出している。アイド
ラギア支持プレート97は、この突出した部分の上面に載
置され、一方その上方にはFRギア100及び巻取りギア99
がシャシ1に圧入された軸まわりに回動自在に配置され
ているため、上下位置を規制されている。アイドラギア
支持プレート97の中央には、ボス102が、かしめられ、
このボス102の穴部にシャフト103が貫通して圧入されて
いる。そしてアイドラギア98は、シャフト103に回転可
能な状態で軸支されるとともに、フェルト104によりア
イドラギア支持プレート97に押圧されているため、所定
の回転負荷が与えられる。
また、アイドラギア支持プレート97の下方にまで延長
して圧入されているシャフト103の下端はアイドラギア
操作スライダ93の楕円状の穴部分に係合している。従っ
て、アイドラギア操作スライダ93が、カムリングによ
り、L,M,Hの位置へスライドすることに伴って、シャフ
ト103が押圧され、アイドラギア支持プレート97、及び
その上に軸支されたアイドラギア98もL又はHの方向に
移動する。
そして、このアイドラギア98は、矢印Hの方向へ移動
した場合には、FRギア100と、矢印Lの方向へ移動した
場合には、巻取りギア99と噛合しMの位置する場合に
は、これらのいずれのギアとも噛合わない。
第31,32図に示す配置状態からカムリング38が矢印H
38の方向へ回動されると、そのカム面により、***作部
材類の各入力端は、ローディング動作期間,早送り/巻
戻し(FF/Rew),ローディングストップ(ローディング
した状態での停止),記録/再生/早送り再生の各モー
ドに対応して、所定の量でリフトされる。
このカムリング38の回動角度の検出は、第3図で説明
したカムリング38上のプリントパターン38−b,38−cに
よって行う。
以下、各モードにおける***作部材の状態及び各モー
タ類の回転状態について説明する。
第35図は、カムリング38が第31及び第32図に示したロ
ーディング動作期間中の状態か矢印A38の方向へ回動さ
れ、ローディングストップモードになった時の***作部
材類の配置を示す。
ローディングストップモードにあるため、メインブレ
ーキ操作レバー91aだけが、L側へ回動され、その出力
端のブレーキ部において、T,Sリール台36,37の回転を阻
止している。また、アイドラギア操作スライダ93はMの
位置にあり、アイドラギア98は、巻取りギア99、FRギア
100のいずれとも噛合しない。
第36図は、カムリング38が、第35図に示したローディ
ングストップモードから、矢印A38方向へ更に回動され
て、ブレーキ類が記録(再生,早送り再生)モードに入
った状態を示す。第36図においては、ピンチローラ操作
レバー96が、H方向に回動され、その出力端に係合する
ピンチローラアーム13が回動されてピンチローラ15は、
キャプスタン14に圧着する。ブレーキ操作用レバーは、
皆H方向に回動されて、T,Sリール台36,37との係合を解
除される。但し、第25図に示したバンドブレーキ86は、
Sリール台37の外周面に当接して走行するテープに所定
の張力を付与している。アイドラギア操作スライダ93
は、Lの位置へ移動して、アイドラギア98が第37図に示
す様に、巻取りギア99に噛み込む。巻取りギア99はリー
ルモータ105により矢印T99の方向に回動される。これ
により、噛み合んだアイドラギア98もTリール台36の外
周部のギア106に噛み込んで、Tリール台36を矢印T36
方向へ回動する。そしてキャプスタン14,シリンダ2が
反時計方向へ回転することによって、テープの走行,走
査が行なわれる。
第38,39図は、早送り又は巻戻し時のカムリング38の
位置を示す。
この場合、Sリール台36,Tリール台37にはS,Tサブブ
レーキ92,95が各々当接し、また、ピンチローラ15のキ
ャプスタン14に対する圧着は解除される。そしてアイド
ラギア操作スライダ93が矢印H側へ移動して、アイドラ
ギア98はFRギア100に噛み込む。このFRギア100は、ピン
チローラアーム13の回動と連動して、キャプスタン14の
ギア108に噛み込むギア109により、伝達ギア列を介して
連結されており、キャプスタン14の回転により、回動さ
れる。そして早送り時には、キャプスタン14が時計周り
方向へ回転して、FRギア100を反時計周りに回し、噛み
込んだアイドラギア98が、右方向へ付勢されて、Tリー
ル台36への伝達ギア106,107と噛み合い、Tリール台36
に時計周りの回転を与える。巻戻しの場合には、キャプ
スタン14が逆転して、アイドラギア98は伝達ギア111,11
2を介してSリール台37に反時計回りの回転力を伝達す
る。
以上の動作により通常の記録再生装置としての機能が
満足される。
本実施例においては、テープガイド群の一部である補
正ガイドピン82−aを補正ガイドアーム82に載置し、こ
れを駆動リング32上に設けられた突起32−bにより駆動
する簡潔な構造として、装置の小形軽量化及びメカニズ
ムの信頼性向上もはかっているが、もちろん本発明は実
施例記載の構造に限るものではない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、カセットに対して斜めに移動する第
1のテープガイド手段と、平行に移動する第2のテープ
ガイド手段とを備えてなり、第1のテープガイド手段
は、第2のテープガイド手段が前記所定のテープ走行路
を形成する位置に到達する以前にテープの巻装を開始
し、また第1、第2のテープガイド手段、その双方とも
が同時にテープを巻装しつつ互いに異なる移動方向ベク
トルを有して離間するように移動する期間を有するとと
もに、この期間内において、第2のテープガイド手段
は、第1のテープガイド手段よりも速いそくど移動する
期間を有してなり、さらに第2のテープガイド手段は、
第1のテープガイド手段よりも早くに所定のテープ走行
路を形成する位置に到達するように構成したことによ
り、第1、第2のテープガイド手段間の距離をローディ
ング動作期間の早期に大きくすることができ、この間に
張架される磁気テープに無理な変形力が加わることが少
なくなるとともに、広角度巻付システムではローディン
グ動作の所要時間に支配的であるところの、斜めに移動
するテープガイド群のローディング動作を早期に進行さ
せることとなり、テープ損傷の防止と短時間ローディン
グとを同時に、かつ小形に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例による装置全体を
示す平面図、第3図は駆動リング,カムリング等の配置
関係を説明する分解斜視図、第4図はギアブロックの一
実施例を示す斜視図、第5図は駆動リングの一実施例を
示す平面図、第6図及び第8図は切換ギアの一例を示す
分解斜視図、第7図及び第9図は切換ギアの断面図、第
10図はカムリングの一実施例を示す平面図、第11図は駆
動リングを動作させるギア列の平面図、第12図はその断
面図、第13図はローディング機構の平面図、第14図はそ
の要部平面図、第15図は第14図の一部を断面で示すA矢
視側面図、第16図及び第18図はローディング動作を説明
する要部平面図、第17図及び第19図はそれぞれ第16図及
び第18図に示した矢印方向から見た側面図、第20図及び
第22図はローディング機構の他の要部を示す平面図、第
21図及び第23図はそれぞれの側面図、第24図及び第25図
はテンションアーム部の平面図、第26図はその側面図、
第27図〜第30図は駆動リングと切換ギアの関係を示す要
部平面図、第31図及び第32図はカムリングと***作部材
の一実施例を示す平面図、第33図はアイドラギア部の要
部平面図、第34図はその断面図、第35図〜第39図はカム
リングと***作部材の動作を説明する平面図である。 1……シャシ、2……回転シリンダ、3……磁気テー
プ、5……巻取リール、6……供給リール、7,8,9,11…
…ガイドローラ、10……ローディングリング、16……テ
ンションアーム、27……LMモータ、32……駆動リング、
36……Tリール台、37……Sリール台、38……カムリン
グ、82……補正ガイドアーム、85,88……スプリング、8
6……ハンドブレーキ。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 孝 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所家電研究所内 (72)発明者 滝田 耕平 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所家電研究所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数組のテープガイド手段を移動させ、カ
    セットから磁気テープを引き出し、回転する磁気ヘッド
    が搭載されたシリンダに対して斜めに、所定角度だけ巻
    装させるとともに、所定のテープ走行路を形成させる磁
    気記録再生装置のテープガイド移動機構において、 前記カセットに対して斜めに、前記シリンダの方向に移
    動する第1のテープガイド手段と、 前記カセットに対して平行に、前記カセット近傍を移動
    し、移動完了時において第1のテープガイド手段とはテ
    ープ走行路方向で所定の間隔を有するように配置される
    第2のテープガイド手段とを備えてなり、 前記第1、第2のテープガイド手段の移動動作中におい
    て、 前記第1のテープガイド手段は、前記第2のテープガイ
    ド手段が前記所定のテープ走行路を形成する位置に到達
    する以前にテープの巻装を開始し、 前記第1、第2のテープガイド手段は、その双方ともが
    同時にテープを巻装しつつ互いに異なる移動方向ベクト
    ルを有して離間するように移動する期間を有するととも
    に、この期間内において前記第2のテープガイド手段は
    前記第1のテープガイド手段よりも速い速度で移動する
    期間を有してなり、 前記第2のテープガイド手段は、前記第1のテープガイ
    ド手段よりも早くに前記所定のテープ走行路を形成する
    位置に到達するようにしてなることを特徴とする磁気記
    録再生装置のテープガイド移動機構。
JP61249658A 1986-10-22 1986-10-22 磁気記録再生装置のテ−プガイド移動機構 Expired - Lifetime JP2569020B2 (ja)

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