JP2567406B2 - フッ素樹脂被覆電線 - Google Patents
フッ素樹脂被覆電線Info
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- JP2567406B2 JP2567406B2 JP62182828A JP18282887A JP2567406B2 JP 2567406 B2 JP2567406 B2 JP 2567406B2 JP 62182828 A JP62182828 A JP 62182828A JP 18282887 A JP18282887 A JP 18282887A JP 2567406 B2 JP2567406 B2 JP 2567406B2
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- Japan
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- electric wire
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- parts
- fluororesin
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- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば航空機用電線、自動車用電線等、高
強度で耐摩耗性にすぐれた特性が要求される分野に使用
するフッ素樹脂被覆電線に関するものである。
強度で耐摩耗性にすぐれた特性が要求される分野に使用
するフッ素樹脂被覆電線に関するものである。
（従来技術及び解決しようとする問題点） 航空機や自動車等のハーネスに用いられる電線は、振
動や引張りに耐える必要があり、高強度と高い耐摩耗性
が要求される。このため、このような用途に用いられる
電線の被覆材としては、高強度で耐摩耗性にすぐれたフ
ッ素系の樹脂が用いられることが多い。中でもエチレン
−四フッ化エチレン共重合体（ETFE）は特に耐摩耗性に
すぐれ、電離放射線により架橋することで、機械的特
性、耐熱性を向上させることができるという理由で、こ
の分野の電線の被覆材としてよく用いられている。
動や引張りに耐える必要があり、高強度と高い耐摩耗性
が要求される。このため、このような用途に用いられる
電線の被覆材としては、高強度で耐摩耗性にすぐれたフ
ッ素系の樹脂が用いられることが多い。中でもエチレン
−四フッ化エチレン共重合体（ETFE）は特に耐摩耗性に
すぐれ、電離放射線により架橋することで、機械的特
性、耐熱性を向上させることができるという理由で、こ
の分野の電線の被覆材としてよく用いられている。
ところが、近年これらの用途ではコンパクト化が要求
されるようになり、電線の軽量化、被覆の薄肉化が進ん
でいる。このため、従来の被覆厚さでは規定の摩耗試験
に合格していたものが、薄肉化したものでは不合格とな
り、その改善が必要となった。
されるようになり、電線の軽量化、被覆の薄肉化が進ん
でいる。このため、従来の被覆厚さでは規定の摩耗試験
に合格していたものが、薄肉化したものでは不合格とな
り、その改善が必要となった。
例えば、航空機電線では0.9kgの荷重をかけ、90゜の
金属エッヂで電線表面をこすり、金属エッヂと電線の導
体が接触するまでの金属エッヂの往復回数を測定すると
いう摩耗試験が行われており、1000回以上もつという特
性が要求されている。ところが、電線の被覆層の厚さ
が、従来の0.3mmから0.275mmに変更されることになり、
従来の架橋フッ素樹脂被覆電線では、上記摩耗試験に不
合格となることがわかった。
金属エッヂで電線表面をこすり、金属エッヂと電線の導
体が接触するまでの金属エッヂの往復回数を測定すると
いう摩耗試験が行われており、1000回以上もつという特
性が要求されている。ところが、電線の被覆層の厚さ
が、従来の0.3mmから0.275mmに変更されることになり、
従来の架橋フッ素樹脂被覆電線では、上記摩耗試験に不
合格となることがわかった。
（発明の開示） 従来より、被覆層に用いられる架橋ETFE樹脂組成物
は、強度及び耐摩耗性を向上するために、チタン白（Ti
O2）、亜鉛華（ZnO）、窒化ホウ素（BN）といった充填
材を単独に添加して用いられていた。
は、強度及び耐摩耗性を向上するために、チタン白（Ti
O2）、亜鉛華（ZnO）、窒化ホウ素（BN）といった充填
材を単独に添加して用いられていた。
このうち、チタン白、亜鉛華といった充填材は、添加
量を増加しても薄肉化した電線では摩耗試験に合格せ
ず、又窒化ホウ素添加量が10重量部を超えると摩耗試験
に合格するものの、自己径で電線を巻付けると被覆層が
割れて実用できないことがわかった。
量を増加しても薄肉化した電線では摩耗試験に合格せ
ず、又窒化ホウ素添加量が10重量部を超えると摩耗試験
に合格するものの、自己径で電線を巻付けると被覆層が
割れて実用できないことがわかった。
そこで種々検討を重ねた結果、チタン白と窒化ホウ素
をある割合で添加し、しかも、放射線架橋に用いる多官
能性モノマーの添加量を限定することにより、摩耗性試
験に合格し、しかも、例えば自己径に巻付けても割れな
い等の電線としての一般特性も満足する電線が得られる
ことを見出した。
をある割合で添加し、しかも、放射線架橋に用いる多官
能性モノマーの添加量を限定することにより、摩耗性試
験に合格し、しかも、例えば自己径に巻付けても割れな
い等の電線としての一般特性も満足する電線が得られる
ことを見出した。
即ち、エチレン−四フッ化エチレン共重合体100重量
部に対し、多官能性モノマー１〜４重量部、充填剤とし
て、窒化ホウ素の添加量がエチレン−四フッ化エチレン
共重合体100重量部に対し１〜10重量部であるチタン白
と窒化ホウ素の混合物を10〜25重量部添加したフッ素樹
脂組成物の被覆層を電離放射線により架橋せしめて成る
電線は薄肉化したものでも、摩耗試験及び自己径巻付け
をも満足するものであった。
部に対し、多官能性モノマー１〜４重量部、充填剤とし
て、窒化ホウ素の添加量がエチレン−四フッ化エチレン
共重合体100重量部に対し１〜10重量部であるチタン白
と窒化ホウ素の混合物を10〜25重量部添加したフッ素樹
脂組成物の被覆層を電離放射線により架橋せしめて成る
電線は薄肉化したものでも、摩耗試験及び自己径巻付け
をも満足するものであった。
本発明において、多官能性モノマーの添加量を１〜４
重量部としたのに、１重量部未満では放射線架橋の効率
が悪く、十分に架橋するだけ照射すると樹脂の劣化がお
こる。又４重量部を超えると架橋した樹脂の伸びが出な
くなるなるため不適当である。多官能性モノマーとして
は、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレートが好ましい。
重量部としたのに、１重量部未満では放射線架橋の効率
が悪く、十分に架橋するだけ照射すると樹脂の劣化がお
こる。又４重量部を超えると架橋した樹脂の伸びが出な
くなるなるため不適当である。多官能性モノマーとして
は、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレートが好ましい。
又チタン白と窒化ホウ素の混合物の添加量を10〜25重
量部としたのは、10重量部未満では摩耗試験に合格せ
ず、25重量部を超えると自己径巻付けで被覆層が割れる
からである。
量部としたのは、10重量部未満では摩耗試験に合格せ
ず、25重量部を超えると自己径巻付けで被覆層が割れる
からである。
さらに窒化ホウ素の添加量を１〜10重量部としたの
は、１重量部未満では摩耗試験に合格せず、10重量部を
超えると自己径巻付けで被覆層が割れるからである。
は、１重量部未満では摩耗試験に合格せず、10重量部を
超えると自己径巻付けで被覆層が割れるからである。
なお、電離放射線の放射量は添加材の系によって最適
量が異なるため、伸び等により最適線量を決定する。
量が異なるため、伸び等により最適線量を決定する。
（実施例） 第１図に示すように、AWG＃20の錫メッキ軟銅撚線の
導体（１）上に、被覆厚さが0.275mmになるように第１
表記載の組成物の押出し被覆層（２）を設けた後、1MeV
の電子線加速器を用いて20Mradの電子線を照射し、架橋
フッ素樹脂被覆電線を作成した。得られた電線について
摩耗試験及び自己径巻付けを行なった。結果は第１表に
示す通りである。
導体（１）上に、被覆厚さが0.275mmになるように第１
表記載の組成物の押出し被覆層（２）を設けた後、1MeV
の電子線加速器を用いて20Mradの電子線を照射し、架橋
フッ素樹脂被覆電線を作成した。得られた電線について
摩耗試験及び自己径巻付けを行なった。結果は第１表に
示す通りである。
第１表からも明らかなように、本発明の架橋フッ素樹
脂被覆電線は耐摩耗性にすぐれ、電線としての柔軟性も
保持していることが確認された。
脂被覆電線は耐摩耗性にすぐれ、電線としての柔軟性も
保持していることが確認された。
（発明の効果） 上述したように本発明のフッ素樹脂被覆電線によれ
ば、被覆層の薄肉化においても耐摩耗性のすぐれた電線
が実現でき、軽量化、薄肉化を可能とするものである。
ば、被覆層の薄肉化においても耐摩耗性のすぐれた電線
が実現でき、軽量化、薄肉化を可能とするものである。
第１図は実施例の架橋フッ素樹脂被覆電線の横断面図で
ある。 １……導体、２……被覆層
ある。 １……導体、２……被覆層
Claims (2)
- 【請求項１】エチレン−四フッ化エチレン共重合体100
重量部に対し、多官能性モノマーを１〜４重量部、充填
剤として、窒化ホウ素の添加量がエチレン−四フッ化エ
チレン共重合体100重量部に対し１〜10重量部であるチ
タン白と窒化ホウ素の混合物を10〜25重量部添加したフ
ッ素樹脂組成物の被覆層を電離放射線により架橋せしめ
て成ることを特徴とするフッ素樹脂被覆電線。 - 【請求項２】多官能性モノマーが、トリアリルイソシア
ヌレート、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレートから成る群より選ばれたものであること
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のフッ素樹脂被
覆電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62182828A JP2567406B2 (ja) | 1987-07-21 | 1987-07-21 | フッ素樹脂被覆電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62182828A JP2567406B2 (ja) | 1987-07-21 | 1987-07-21 | フッ素樹脂被覆電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6427110A JPS6427110A (en) | 1989-01-30 |
| JP2567406B2 true JP2567406B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=16125176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62182828A Expired - Fee Related JP2567406B2 (ja) | 1987-07-21 | 1987-07-21 | フッ素樹脂被覆電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2567406B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016189272A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 住友電気工業株式会社 | 電線 |
-
1987
- 1987-07-21 JP JP62182828A patent/JP2567406B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6427110A (en) | 1989-01-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |