JP2567272Y2 - バンパの回転機構 - Google Patents

バンパの回転機構

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JP2567272Y2
JP2567272Y2 JP1991069807U JP6980791U JP2567272Y2 JP 2567272 Y2 JP2567272 Y2 JP 2567272Y2 JP 1991069807 U JP1991069807 U JP 1991069807U JP 6980791 U JP6980791 U JP 6980791U JP 2567272 Y2 JP2567272 Y2 JP 2567272Y2
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rotation
hinge plate
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みえ子 藤生
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Subaru Corp
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用バンパの回転
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば車体後方下部に設置されている機
器類の修理,点検等に際しリヤバンパが邪魔になるこ
と、或はまたバックドアを開いて荷物の出し入れを行う
際リヤバンパが邪魔になること等の理由から、リヤバン
パを下方に回動させるようにしたものは従来より公知で
ある(例えば実開昭52−132538号公報,特開昭
57−37043号公報,実開昭60−53653号公
報等参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】バンパの回転機構とし
ては、図5の(A)に示すように車体に固着した固定用
ヒンジプレートcにバンパaに固着した回転用ヒンジプ
レートbを軸dにて軸着し、バンパaが該軸dを中心と
して回動できるようにする構造が一般的である。
【0004】この構造は構成が比較的簡単であるという
利点を有してはいるが、回転時の軌跡が限定されるの
で、バンパ周辺の部品との当り回避策に自由度がないと
いう欠点を有している。
【0005】即ち、図5の(A)に示すようにバンパa
が内部にエンジン補器類や排気系(例えばマフラやマフ
ラカバー等)等のバンパ周辺部品eを包含する形で車体
に取付けられているものであると、バンパaを下方に回
動させる場合バンパ周辺部品eとの当り(斜線示部分)
が発生するおそれが生じる。従って従来は多くの場合回
転中心を大幅に車体後方に位置させるという方策を採っ
ており、固定用ヒンジプレートc,回転用ヒンジプレー
トbの両部材共に大型化せざるを得ず、重量,剛性及び
コスト等の面で好ましくないという課題を有している。
【0006】又バンパ周辺部品eとの当りを回避するた
めに、図5の(B)に示すように、バンパaの上面の前
方への突出量を小さくすることにより回転軌跡を後方へ
移動させるという手段も従来よりあるが、このようにす
るとバンパa上面の前端と車体との間の間隙をふさぐた
めに車体から別部材(車体構成部材)fを後方へ延長す
るという対策が必要となり、これまた重量,剛性,コス
ト等の面で好ましくない。
【0007】本考案は上記のような従来の課題に対処す
ることを主目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、車体に固着し
た固定用ヒンジプレートに、前後方向にほぼ水平な長孔
よりなる第1案内溝と、前後方向にほぼ水平な長孔より
なるスライド用溝部の一端部から下向きに円弧状の回転
用溝部が連なった形状の第2案内溝とを設け、バンパ本
体に固着した回転用ヒンジプレートに、上記第1案内溝
に嵌装される第1支持軸と、上記第2案内溝に嵌装され
る第2支持軸とを設け、バンパ本体を該第1案内溝と第
2案内溝のスライド用溝部に沿って車体から離れる方向
に所定ストローク移動させた後、第1支持軸を中心とし
て下方へ回動させるようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】上記により、バンパ内に位置しているバンパ周
辺部品との当りの心配はなくなり、固定用及び回転用の
ヒンジプレートを小型としバンパの車体よりの突出量を
最小とすることができ、重量低減,バンパ取付剛性の向
上,コストダウンをはかることができる。
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例を図1乃至図3を参照し
て説明する。
【0011】図1は本考案を適用した自動車の一例を示
す後部斜視図であり、1はリヤバンパである。該リヤバ
ンパ1のバンパ本体11には図2に示すように、左右2
個所の内面部に回転用ヒンジプレート2,2が固着さ
れ、車体例えば左右のフレ−ム後部に固着した固定用ヒ
ンジプレート3,3に取付支持されている。
【0012】上記回転用ヒンジプレート2と固定用ヒン
ジプレート3との取付支持構造の詳細は、図3に示す通
りである。
【0013】即ち、回転用ヒンジプレート2には第1支
持軸21と第2支持軸22とが前後に固設され、この第
1支持軸21と第2支持軸22にはローラ21aと22
aとがそれぞれ回転可能に取付けられている。
【0014】固定用ヒンジプレート3には、上記第1支
持軸21のローラ21aが嵌る第1案内溝31と第2支
持軸22のローラ22aが嵌る第2案内溝32とが設け
られている。第1案内溝31は、車体前後方向にほぼ水
平に延びる所定長さの長孔で構成され、第2案内溝32
は、車体前後方向にほぼ水平に延びる所定長さの長孔で
構成されるスライド用溝部32aと、該スライド用溝部
32aの後端から下向きに連なる円弧状の回転用溝部3
2bとからなる。該スライド用溝部32aの長さは前記
第1案内溝31の長さと同じかやや小に設定される。
【0015】上記第1支持軸21と第2支持軸22の各
ローラ21aと22aを第1案内溝31と第2案内溝3
2にそれぞれ嵌装し、ローラ21aが第1案内溝31の
前端に,ローラ22aが第2案内溝32のスライド用溝
部32aの前端に位置しているときは、バンパ本体11
の上面前縁は車体後面部に近接対向したバンパ使用位置
となる。この状態では図3の(B)に示すように、バン
パ本体11の上面前縁近傍に設けたストライカ4が車体
後部に設けられたロック機構5に係合ロックされバンパ
使用位置に固定される。図3の(B)において6はバン
パ本体11の上面前縁に設けたゴム等の弾性材であり、
該弾性材6が車体後面に弾接することによりバンパ本体
11はガタなくしっかりとロック機構5にロックされ
る。上記ストライカ4とロック機構5とによる係合ロッ
クは、バンパ本体11の左右方向中央部の1個所として
も良いし左右2個所としても良い。ロック機構5による
バンパのロックは図示しないレリーズレバーを操作する
ことにより解除される。
【0016】上記のバンパ使用位置においては、車体後
方下部に取付けられている例えばマフラ,マフラカバー
等の排気系機器類或はエンジン補器類等のバンパ周辺部
品7がバンパ本体11内に位置した状態となっている。
【0017】尚図3の(A)及び(B)において、12
はバンパ本体11の内面に取付けられた遮熱板であり、
バンパ本体11内に位置する排気系機器類の熱を遮断す
るものである。13はバンパ本体11の表面を被うプロ
テクタラバーである。
【0018】バンパ使用位置では、バンパの重量は第1
案内溝31と第2案内溝32のスライド用溝部32aと
の左右合計4個所で安定に支持され、又バンパの後方移
動はロック機構5により拘止されている。
【0019】上記において、ロック機構5のロックを解
除した後、バンパ本体11の左右方向中央部をもって後
方へ引張る。するとローラ21a及び22aが第1案内
溝31及び第2案内溝32のスライド用溝部32a内を
転動してバンパ本体11は後方へスライドする。ローラ
22aがスライド用溝部32aの後端まで来ると、該ロ
ーラ22aは円弧状の回転用溝部32bに入り、以後は
第1案内溝31の後端部又はその近傍に位置しているロ
ーラ21aを中心としてローラ22aは回転用溝部32
b内を下降してバンパ本体11は下方に回動し、ローラ
22aが回転用溝部32bの下端に至り全開位置とな
る。
【0020】このようにバンパ本体11が回動に先だっ
て後方へ所定ストロークだけスライドすることにより、
バンパ本体11上面前縁の回転軌跡は従来のものに比し
大幅に後方に移動し、バンパ本体11内に位置している
バンパ周辺部品7に当る心配は全くなく、従ってバンパ
使用位置を車体後面に近接した最前方位置としバンパ後
方突出量を従来よりはるかに小とすることができる。
【0021】全開位置からバンパ本体11をもって上方
へ回動させた後、前方へ押圧スライドさせることによ
り、ストライカ4がロック機構5に係合ロックされ、バ
ンパ使用位置となる。
【0022】図3の実施例では、第1案内溝31と第2
案内溝32のスライド用溝部32aとを同一線上に設け
た例を示しているが、第1案内溝31の中心線に対し第
2案内溝32のスライド用溝部32aの中心線が上方又
は下方にオフセットした構造としても良く、又図4の実
施例のように第1案内溝31の後方に第2案内溝32の
スライド用溝部32aがつながった構造としても良い。
【0023】又、ローラ21a,22aの代りに第1支
持軸21,第2支持軸22に適当形状のスライダを設け
ても良く、又第1支持軸21,第2支持軸22が直接第
1案内溝31,第2案内溝32内にスライド可能に嵌装
された構造としても良い。
【0024】上記実施例では本考案を自動車のリヤバン
パに適用した例を示しているが、上記実施例の前後関係
を逆にしてフロントバンパに適用することも可能であ
る。
【0025】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、車体に固
着される固定用ヒンジプレートに、ほぼ水平の長孔より
なる第1案内溝と、ほぼ水平の長孔よりなるスライド用
溝部の端部から下向きに円弧状の回転用溝部が連なった
形状の第2案内溝とを設け、バンパ本体に固着した回転
用ヒンジプレートに設けた第1と第2の支持軸を上記第
1と第2の案内溝にそれぞれ嵌装しただけの極めて簡単
なる構成において、例えばリヤバンパの場合はバンパを
ほぼ水平に後方へ所定ストローク移動させた後に第1支
持軸を中心として下方へ回動させて全開位置とするもの
で、これによりバンパ内部に位置している排気系機器類
或はエンジン補器類等のバンパ周辺部品との当りを、複
雑なリンク機構を用いることなく防止し、バンパの後方
突出量を最小限に抑えることができ、又回転用及び固定
用のヒンジプレートの小型化,それに伴なう軽量化及び
バンパ取付剛性の向上更にはコストダウンをはかること
ができるもので、実用上多大の効果をもたらし得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した自動車の一例を示す後部斜視
図である。
【図2】本考案の一実施例を示すバンパと固定用ヒンジ
プレートの斜視説明図である。
【図3】図2の実施例のものの詳細図で、(A)は回転
用ヒンジプレート付近の縦断側面図、(B)はロック機
構部付近の縦断側面図、(C)は(A)のC−C断面図
である。
【図4】固定用ヒンジプレートの他の例を示す側面図で
ある。
【図5】従来のバンパ回転機構の2例を(A),(B)
として示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 バンパ 2 回転用ヒンジプレート 3 固定用ヒンジプレート 4 ストライカ 5 ロック機構 7 バンパ周辺部品 11 バンパ本体 21 第1支持軸 22 第2支持軸 31 第1案内溝 32 第2案内溝 32a スライド用溝部 32b 回転用溝部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンパ本体に固着した回転用ヒンジプレ
    ートを、車体に固着した固定用ヒンジプレートに回転可
    能に結合した自動車のバンパにおいて、上記回転用ヒン
    ジプレートに第1支持軸と第2支持軸とを前後に取付
    け、固定用ヒンジプレートに、前後方向にほぼ水平な長
    孔よりなる第1案内溝と、前後方向にほぼ水平な長孔よ
    りなるスライド用溝部の一端部から下方に向けて円弧状
    の回転用溝部が連なった形状の第2案内溝とを設け、上
    記第1案内溝に上記第1支持軸を,上記第2案内溝に上
    記第2支持軸をそれぞれ嵌装し、バンパ本体を上記第1
    案内溝及び第2案内溝のスライド用溝部に沿って車体か
    ら離れる方向に所定ストローク移動させた後第1支持軸
    を中心として下方に回動させるよう構成したことを特徴
    とするバンパの回転機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したバンパの回転機構に
    おいて、バンパ本体の上面端縁が車体に近接対向したバ
    ンパ使用位置にて、該バンパ本体を車体に係合ロックす
    るロック機構が設けられていることを特徴とするバンパ
    の回転機構。
JP1991069807U 1991-08-06 1991-08-06 バンパの回転機構 Expired - Lifetime JP2567272Y2 (ja)

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JPH0513861U JPH0513861U (ja) 1993-02-23
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104141A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Mazda Motor Corp 車両のリヤバンパ構造
SE522817C2 (sv) 2001-12-21 2004-03-09 Volvo Lastvagnar Ab Metod för förflyttning av underkörningsskydd samt arrangemang vid underkörningsskydd för fordon

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053653U (ja) * 1983-09-22 1985-04-15 富士重工業株式会社 バンパ−開閉ヒンジの構造
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JPH02141549U (ja) * 1988-06-17 1990-11-28

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