JP2567244Y2 - スリッタの取幅設定装置 - Google Patents

スリッタの取幅設定装置

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JP2567244Y2
JP2567244Y2 JP7001292U JP7001292U JP2567244Y2 JP 2567244 Y2 JP2567244 Y2 JP 2567244Y2 JP 7001292 U JP7001292 U JP 7001292U JP 7001292 U JP7001292 U JP 7001292U JP 2567244 Y2 JP2567244 Y2 JP 2567244Y2
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cutting
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猛 篠原
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猛 篠原
務 篠原
タカラ産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙、プラスチックフィ
ルム等のウエブを切刃によりパス方向にて連続的にスリ
ットするスリッタにおいて、切刃位置を調整するスリッ
タの取幅設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スリッタは、複数の移動ユニット
対をウエブパス方向に直交する方向に並設し、各移動ユ
ニット対を構成する第1と第2の移動ユニットをウエブ
パス方向に直交する方向において互いに平行移動できる
ように架台上に設け、第1と第2の両移動ユニットのそ
れぞれに第1と第2の互いに対をなす切刃を搭載し、第
1と第2の両切刃によりウエブをスリットするように構
成している。
【0003】このとき、従来のスリッタは、各移動ユニ
ットの移動方向に延在するラックを架台に設けるととも
に、このラックに噛合うピニオンを各移動ユニットに設
け、手動ハンドルによりこのピニオンを回転させること
にて、各移動ユニットをウエブパス方向に直交する方向
に移動し、各移動ユニット上の切刃をウエブの取幅方向
に移動可能としている。
【0004】そして、従来のスリッタにあっては、取幅
を手動操作にて設定替えするに際し、各移動ユニットの
切刃位置を今回のスリット位置に設定替えする方法とし
て、下記またはの方法を採用可能としている。
【0005】上記ラックにスケールを並置するととも
に、各移動ユニットの上記スケールに対応する切刃エッ
ジライン上に指針を設け、指針に対応するスケールメモ
リを目視することにて切刃位置を読取り、この読取り結
果によって隣接する切刃間隔が今回のウエブの取幅に合
致するように設定することにて、それらの切刃位置を今
回のスリット位置に設定替え可能とする方法。
【0006】各移動ユニットの切刃間隔をコンベック
スにて手動測定することにて、それらの切刃位置を今回
のスリット位置に設定替え可能とする方法。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、手動操作による取幅の設定替えについて、下記
〜の問題点がある。
【0008】移動ユニット側の指針に対応する架台側
のスケールメモリを目視にて読取る場合には、精度的に
±0.2mm 程度を読取ることさえ不可能である。また、指
針は切刃エッジライン上に設けられるものであるから、
切刃エッジラインが切刃の研磨等により変動した場合に
は、スケールメモリの読取値に切刃エッジラインの変動
量を加減算して切刃位置の設定を行なう必要がある。
【0009】コンベックスを用いる場合には、移動ユ
ニットを動かすものと、コンベックスを操作して読取る
もので、2〜3名の作業者を必要とする。
【0010】従来技術では、上記、により、切刃
位置の高精度設定を容易に行なうことができず、切刃位
置の設定後に試し切りをして紙幅を実測し、その実測結
果に基づいて切刃位置の再設定を行なうことを繰り返す
必要がある。従って、非能率的である。
【0011】本考案は、複数の移動ユニット対を備える
スリッタの取幅を手動操作にて設定替えするに際し、各
移動ユニットの切刃位置を容易且つ高精度に位置決めす
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本考案
は、複数の移動ユニット対をウエブパス方向に直交する
方向に並設し、各移動ユニット対を構成する第1と第2
の移動ユニットをウエブパス方向に直交する方向におい
て互いに平行移動できるように架台上に設け、第1と第
2の両移動ユニットのそれぞれに第1と第2の互いに対
をなす切刃を搭載し、第1と第2の両切刃によりウエブ
をスリットするスリッタの取幅設定装置において、第1
と第2の移動ユニットのいずれか一方の側傍に、該移動
ユニットの移動方向に沿う軌道と磁気スケールとを延設
し、上記軌道に走行ユニットを走行可能に設け、上記走
行ユニットに、該走行ユニットを第1と第2の切刃のい
ずれか一方の切刃エッジに結合せしめるクランプ装置を
設けるとともに、磁気スケールを読取るための検出ヘッ
ドを設け、検出ヘッドの読取りデータを出力する切刃位
置出力部を備えてなるようにしたものである。
【0013】請求項2に記載の本考案は、請求項1に記
載の本考案において更に、前記クランプ装置が切刃エッ
ジを保持する切刃ホルダを有し、該切刃ホルダは自軸回
りにて 180度旋回でき、且つ切刃エッジを保持するホル
ダ面を自軸を含む平面にて形成してなるようにしたもの
である。
【0014】
【作用】検出ヘッドを備える走行ユニットは、クラン
プ装置により切刃の切刃エッジに結合された状態で、切
刃を搭載している移動ユニットとともに軌道及び磁気ス
ケールに沿って移動し得る。これにより、切刃位置は、
切刃エッジが研磨され、あるいは新規切刃にて入れ替え
られたとしても、該切刃エッジに結合された走行ユニッ
トの検出ヘッドにて、磁気スケールを読取ることにより
容易且つ高精度に検出され得るものとなる。従って、複
数の移動ユニット対を備えるスリッタの取幅を手動操作
にて設定替えするに際し、各移動ユニットの切刃位置を
容易且つ高精度に位置決めすることができる。
【0015】走行ユニットに設けられているクランプ
装置が切刃エッジを保持する切刃ホルダを有し、該切刃
ホルダは自軸回りにて 180度旋回でき、且つ切刃エッジ
を保持するホルダ面を自軸を含む平面にて形成するもの
とすることにより、単一の走行ユニットを用いて、切刃
エッジが反対向きとなっている2以上の切刃のいずれに
おいても、切刃ホルダの 180度旋回によってそれらの切
刃位置を直ちに検出できる。
【0016】
【実施例】図1はスリッタを示す側面図、図2は図1の
要部拡大図、図3は図2の平面図、図4は取幅設定装置
を示す正面図、図5は取幅設定装置を示す側面図、図6
は取幅設定作業状態を示す模式図である。
【0017】スリッタラインは、大径原紙から製品とし
ての小幅巻取紙を製造する場合、図1に示す如く、大径
原紙シートを巻戻ロールから巻取ロールに巻取るととも
に、両ロールの間に設けたスリッタ10にて該シートを
スリットし、小幅巻取紙を得る。そして、スリッタ10
は、今回シートの取幅に応じてスリット位置を調整する
ため、以下の如くの取幅設定装置11を備えるものであ
る。
【0018】尚、図1のスリッタ10は、ウエブパスラ
インが水平となるカッタ用スリッタの例である。但し、
スリッタとしては、ウエブパスラインが鉛直となるワイ
ンダ用スリッタも用いられている。カッタ用スリッタも
ワインダ用スリッタも、本発明の実施対象物としては、
実質的に同一である。
【0019】即ち、スリッタ10は、図1に示す如く、
第1と第2の移動ユニット12A、12B(移動ユニッ
ト対)をウエブパス方向に直交する方向において互いに
平行移動できるように架台13上に設け、両移動ユニッ
ト12A、12Bのそれぞれに第1と第2の互いに対を
なす切刃14A(回転刃)、14B(受刃)を搭載し、
両切刃14A、14Bによりシートをスリットする。
【0020】尚、スリッタ10は、シートパス方向に直
交する方向に4個の移動ユニット対(4組の移動ユニッ
ト12A、12B)を備えており、それらの切刃14
A、14Bによりシートを多条スリット可能とするもの
である。
【0021】このとき、架台13は、第1と第2の主ビ
ーム15A、15Bを有しており、第1主ビーム15A
の上部に第1移動ユニット12Aを支持し、第2主ビー
ム15Bの側部に第2移動ユニット12Bを支持してい
る。また、各主ビーム15A、15Bは、ウエブパス方
向に直交する方向に延びるリニアレール16A、16B
を備え、このリニアレール16A、16B上にリニアベ
アリング17A、17Bを介して各移動ユニット12
A、12Bの取付板18A、18Bを載架している。第
1移動ユニット12Aの取付板18Aには切刃14Aの
切刃モータ19Aが取付けられ、第2移動ユニット12
Bの取付板18Bには切刃14Bの切刃ホルダ19Bが
取付けられている。
【0022】そして、スリッタ10にあっては、第1移
動ユニット12Aの移動方向に延在するラック21を第
1主ビーム15Aに設けるとともに、このラック21に
噛み合うピニオン22を第1移動ユニット12Aに設
け、手動ハンドル23によりこのピニオン22を回転さ
せることにて、第1移動ユニット12Aをリニアレール
16Aに沿って移動可能としている。第2移動ユニット
12Bの移動方法もこれと同様である。
【0023】これにより、スリッタ10にあっては、取
幅の設定替えに際し、上記ハンドル23等により各移動
ユニット12A、12Bをリニアレール16A、16B
に沿って移動することにて、各移動ユニット12A、1
2B上の切刃14A、14Bをウエブの取幅方向に移動
し、それら切刃14A、14Bを今回のスリット位置に
設定替えした後、不図示の固定ボルト等によりリニアレ
ール16A、16B上にロック可能とされるのである。
【0024】この取幅の設定替えに当たり、スリッタ1
0にあっては、取幅設定装置11によりまず切刃14A
の位置決めを行ない、次に切刃14Bの位置を切刃14
Aに合わせる。切刃14Aは切刃14Bが相接する切刃
エッジ14Eを基準として設定される。切刃14Aの切
刃エッジ14Eは研磨によって取幅方向に変動するの
で、取幅設定装置11は、切刃エッジ14Eの変化に関
係なく、該切刃エッジ14Eの位置を常に確実に把握す
るものとし、作業者は考えることなく、容易且つ正確に
切刃エッジ14Eを基準として切刃14Aを位置決め可
能とすることが重要である。以下、取幅設定装置11の
構成について詳述する。
【0025】(A) 走行ユニット30の構成(図2、図
4、図5、図6参照) 架台13は、第1移動ユニット12Aを支持する第1主
ビーム15Aの側傍に、該移動ユニット12Aの移動方
向に沿うサブビーム31を有している。サブビーム31
の長手方向には、リニアレール32と磁気スケール33
とが平行配置されている。33Aはスケールプレートで
ある。
【0026】そして、リニアレール32上にはリニアベ
アリング34を介して、走行ユニット30の取付板35
が載架されている。取付板35には走行ユニット30の
ベース30Aが4本の支柱30Bにより連結される。こ
れにより、走行ユニット30は、リニヤレール32に走
行可能に支持される。
【0027】(B) クランプ装置40の構成(図2〜図6
参照) 走行ユニット30は、該ユニット30を切刃14Aの切
刃エッジ14Eに結合せしめるクランプ装置40を有し
ている。走行ユニット30はこのクランプ装置40によ
る切刃14Aのクランプ状態下で、切刃14Aと一体化
され、第1移動ユニット12Aに追従して移動するもの
となる。
【0028】クランプ装置40は、走行ユニット30に
固定されているリニアベアリング41にリニアシャフト
42をその軸方向における前後動、及びその軸回りの旋
回動自在に支持し、リニアシャフト42の先端側に円筒
状の支持体43をセットボルト44により固定してい
る。尚、リニアシャフト42の基端部にはリニアベアリ
ング41からの抜け防止のためのストップリング45が
装着されている。
【0029】そして、支持体43には短円柱状の切刃ホ
ルダ46がリニアシャフト42と同軸的に装着されてい
る。切刃ホルダ46は支持体43内でリニアシャフト4
2の軸芯回りにて回動可能であり、その先端部に切刃1
4Aの切刃エッジ14Eを保持するホルダ面46Aを切
欠形成されており、ホルダ面46Aはホルダ46(及び
リニアシャフト42)の自軸を含む平面にて正確に加工
されている。尚、ホルダ46は切刃14Aの切刃エッジ
14Eを損傷せぬよう樹脂製とされている。
【0030】他方、支持体43の側部には締付ボルト4
7が螺着され、締付ボルト47のハンドル47Aは切刃
クランパ48を背面支持しながら、ホルダ46のばか穴
49を貫通する状態にて、支持体43に螺着している。
切刃クランパ48は切刃14Aの切刃エッジ14Eの背
面を押圧するクランプ面48Aを備えている。
【0031】これにより、ハンドル47Aにより締付ボ
ルト47を締め上げると、切刃クランパ48のクランパ
面48Aと切刃ホルダ46のホルダ面46Aとが切刃1
4Aの切刃エッジ14Eを正背面両側から挟持し、該切
刃エッジ14Eをリニアシャフト42の軸芯上に設定す
る状態で、走行ユニット30を切刃エッジ14Eに結合
せしめるものとなる。このとき、切刃ホルダ46は締付
ボルト47に遊挿されるばか穴49の存在により、ホル
ダ面46Aが切刃エッジ14Eの平面に完全密着するよ
うに自動調心せしめられる。
【0032】ここで、走行ユニット30に設けられるク
ランプ装置40が、上述の如くに、切刃エッジ14Eを
保持する切刃ホルダ46を有し、切刃ホルダ46が支持
体43、リニアシャフト42を介して自軸回りにて 180
度旋回でき、且つホルダ面46Aを自軸を含む平面にて
形成した理由は、単一の走行ユニット30を用いて、切
刃エッジ14Eが反対向きとなっている2以上の切刃1
4Aのいずれにおいても、切刃ホルダ46の 180度旋回
によってそれらの切刃位置を直ちに検出可能とするもの
である。尚、ホルダ46の旋回は、支持体43のセット
ボルト44の着脱を伴う。また、2以上の切刃14Aに
おいて、それらの切刃エッジ14Eを反対向きとするの
は、ウエブの両側トリミング部分において、切断精度を
向上するため切刃エッジ14Eをウエブ外側(ウエブの
耳側)に向ける必要があるからであり、ウエブの一方の
耳部をスリットする切刃14Aの切刃エッジ14Eと他
方の耳部をスリットする切刃14Aの切刃エッジ14E
とが反対向きとなるのである。
【0033】(C) 検出ヘッド50の構成(図2、図4、
図5参照) 走行ユニット30は、サブビーム31の長手方向に設け
られている磁気スケール33を読取るための検出ヘッド
51を有している。検出ヘッド51は、走行ユニット3
0の取付板35に固定されている支持アーム52に片持
支持されている。支持アーム52は、弾性を有してお
り、検出ヘッド51の両側(走行ユニット30の走行方
向の両側)に位置するワイパ(不図示)を保持し、且つ
それらのワイパを磁気スケール33に圧接する状態で、
検出ヘッド50を磁気スケール33に対する定位置に保
持可能とする。
【0034】尚、磁気スケール33には例えば 0.1mm〜
0.5mm 間隔で磁気メモリが着磁されている。
【0035】(D) 検出出力システム(図2、図5参照) 走行ユニット30は、検出ヘッド50による読取りデー
タを、切刃エッジ14Eの移動量に対応する数のパルス
にて出力する切刃位置出力部(デテクタ)60を有して
いる。また、走行ユニット30は、切刃位置出力部60
の出力パルスを得て、切刃エッジ14Eの移動量をデジ
タル表示する高速カウンタ61を有している。カウンタ
61は、リセットキー、プリセットキー、エンターキ
ー、及びカウント値表示機能を備える。
【0036】以下、スリッタ10における取幅設定の具
体例について説明する(図6参照)。図6において、切
刃14A−1、14A−2と14A−3、14A−4と
は、それらの切刃エッジ14Eの向きを反対向きにして
いる。切刃14A−1と14A−4の切刃エッジ14E
の向きが反対向きとされているのは、前述した通り、ウ
エブの両側耳部トリミングの切断精度向上のためであ
る。従って、走行ユニット30に設けられているクラン
プ装置40の切刃ホルダ46は、切刃14A−1、14
A−2の切刃エッジ14Eを保持する向きに対し、切刃
14A−3、14A−4の切刃エッジ14Eを保持する
向きを 180度回転させている。尚、切刃ホルダ46を 1
80度回転させた前後で、ホルダ面46Aは共に該ホルダ
46の自軸を含む同一面上に設定されることは、前述の
通りである。
【0037】(1) 架台13には基準ブロック70が設け
られており、基準ブロック70は架台13の内側面から
距離L0 をなす基準原点を形成する。走行ユニット30
は、クランプ装置40の切刃ホルダ46、切刃クランパ
48が基準ブロック70をクランプする位置にて、カウ
ンタ61の表示をL0 にプリセットする。
【0038】(2) クランプ装置40の切刃ホルダ46、
切刃クランパ48により切刃14A−1の切刃エッジ1
4Eをクランプし、走行ユニット30を移動ユニット1
2A−1と一体的に移動可能とする。手動ハンドル23
により移動ユニット12A−1を主ビーム15A上のリ
ニアレール16Aに沿って移動させ、この移動ユニット
12A−1と一体移動する走行ユニット30上のカウン
タ61が規定の取幅L1に達したとき、移動ユニット1
2A−1を固定ボルト等によりリニアレール16A上に
ロックする。切刃14B−1を切刃14A−1に合わ
せ、移動ユニット12B−1を同様にロックする。
【0039】(3) 次に、カウンタ61のリセットキーに
より、カウンタ値を0に設定する。そして、クランプ装
置40の切刃ホルダ46、切刃クランパ48により切刃
14A−2の切刃エッジ14Eをクランプする。続い
て、ハンドル23により移動ユニット12A−2を主ビ
ーム15A上のリニアレール16Aに沿って移動させ、
この切刃12A−2と一体移動する走行ユニット30上
のカウンタ61が規定の取幅L2 に達したとき、移動ユ
ニット12A−2を固定ボルト等によりリニアレール1
6A上にロックする。切刃14B−2を切刃14A−2
に合わせ、移動ユニット12B−2を同様にロックす
る。
【0040】(4) クランプ装置40の切刃ホルダ46を
180度旋回させた後、上記(3) を繰り返し、切刃14A
−3、14A−4を取幅L3 、L4 に対応するように同
様に設定し、移動ユニット12A−3、12A−4を同
様にリニアレール16A上にロックする。また、切刃1
4B−3、14B−4を切刃14A−3、14A−4に
合わせ、移動ユニット12B−3、12B−4を同様に
ロックする。
【0041】(5) 取幅の総合計(L2 +L3 +L4 )が
設定寸法に合致しているか否かのチェックは、カウンタ
を更に1個追加することにより、それらのL2 〜L4
積算することにて容易になされる。
【0042】次に、本実施例の作用について説明する。 検出ヘッド50を備える走行ユニット30は、クラン
プ装置40により切刃14Aの切刃エッジ14Eに結合
された状態で、切刃14Aを搭載している移動ユニット
12Aとともにリニアレール32及び磁気スケール33
に沿って移動し得る。これにより、切刃位置は、切刃エ
ッジ14Eが研磨され、あるいは新規切刃14Aにて入
れ替えられたとしても、該切刃エッジ14Eに結合され
た走行ユニット30の検出ヘッド50にて、磁気スケー
ル33を読取ることにより容易且つ高精度に検出され得
るものとなる。従って、複数の移動ユニット対12A、
12Bを備えるスリッタ10の取幅を手動操作にて設定
替えするに際し、各移動ユニット12A、12Bの切刃
位置を容易且つ高精度に位置決めすることができる。
【0043】走行ユニット30に設けられているクラ
ンプ装置40が切刃エッジ14Eを保持する切刃ホルダ
46を有し、該切刃ホルダ46は自軸回りにて 180度旋
回でき、且つ切刃エッジ14Eを保持するホルダ面46
Aを自軸を含む平面にて形成するものとすることによ
り、単一の走行ユニット30を用いて、切刃エッジ14
Eが反対向きとなっている2以上の切刃14Aのいずれ
においても、切刃ホルダ46の 180度旋回によってそれ
らの切刃位置を直ちに検出できる。
【0044】走行ユニット30を基準原点に設定し、
カウンタ61の値をプリセットして取幅の設定を開始す
るので常に原点からの位置は正確であり、切刃14A−
1の切刃エッジ14Eの位置が確立してクランプされた
ときのカウンタ61の値も0とし、改めて所定の取幅に
切刃14A−2を設定するので、予め取幅を加減算して
おく必要もなく、バックラッシュもほとんど皆無に等し
いので、手動操作による設定にかかわらず、極めて高精
度な切刃間隔の測定と設定を行なうことができる。
【0045】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、複数の移
動ユニット対を備えるスリッタの取幅を手動操作にて設
定替えするに際し、各移動ユニットの切刃位置を容易且
つ高精度に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はスリッタを示す側面図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3は図2の平面図である。
【図4】図4は取幅設定装置を示す正面図である。
【図5】図5は取幅設定装置を示す側面図である。
【図6】図6は取幅設定作業状態を示す模式図である。
【符号の説明】
10 スリッタ 11 取幅設定装置 12A、12B 移動ユニット 14A、14B 切刃 14E 切刃エッジ 30 走行ユニット 32 リニアレール(軌道) 33 磁気スケール 46 切刃ホルダ 46A ホルダ面 50 検出ヘッド 60 切刃位置出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−28084(JP,A) 特開 昭64−11793(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動ユニット対をウエブパス方向
    に直交する方向に並設し、各移動ユニット対を構成する
    第1と第2の移動ユニットをウエブパス方向に直交する
    方向において互いに平行移動できるように架台上に設
    け、第1と第2の両移動ユニットのそれぞれに第1と第
    2の互いに対をなす切刃を搭載し、第1と第2の両切刃
    によりウエブをスリットするスリッタの取幅設定装置に
    おいて、 第1と第2の移動ユニットのいずれか一方の側傍に、該
    移動ユニットの移動方向に沿う軌道と磁気スケールとを
    延設し、 上記軌道に走行ユニットを走行可能に設け、 上記走行ユニットに、該走行ユニットを第1と第2の切
    刃のいずれか一方の切刃エッジに結合せしめるクランプ
    装置を設けるとともに、磁気スケールを読取るための検
    出ヘッドを設け、 検出ヘッドの読取りデータを出力する切刃位置出力部を
    備えてなることを特徴とするスリッタの取幅設定装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ装置が切刃エッジを保持す
    る切刃ホルダを有し、該切刃ホルダは自軸回りにて 180
    度旋回でき、且つ切刃エッジを保持するホルダ面を自軸
    を含む平面にて形成してなる請求項1記載のスリッタの
    取幅設定装置。
JP7001292U 1992-09-14 1992-09-14 スリッタの取幅設定装置 Expired - Lifetime JP2567244Y2 (ja)

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