JP2566698B2 - 真空式下水道の非常時汚水排出口 - Google Patents

真空式下水道の非常時汚水排出口

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JP2566698B2
JP2566698B2 JP3343149A JP34314991A JP2566698B2 JP 2566698 B2 JP2566698 B2 JP 2566698B2 JP 3343149 A JP3343149 A JP 3343149A JP 34314991 A JP34314991 A JP 34314991A JP 2566698 B2 JP2566698 B2 JP 2566698B2
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sewage
sewer
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裕之 関
国昭 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、真空式下水道システ
ムにおいて排水管路の真空維持が不能となったときの対
策である真空式下水道の非常時汚水排出口に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の下水道システムは、流れ勾配を設
けて敷設した下水道本管に、やはり勾配を設けて敷設し
た汚水流入管を接続した自然流下方式が一般的であっ
た。しかし、この方式では、地形・管路距離によって下
水道本管は下流になる程、地下深く埋設する必要があ
り、従って、管路施工費が高くなってしまったり、流量
・流速が不足すると汚物が堆積したり、そのため途中に
ポンプ場が何か所も必要になったりして、結果的には下
水処理設備の建設費が高くなってしまう問題があった。
この問題は、地方の市町村の下水道普及率が上がらない
1つの要因となっていた。
【0003】上記自然流下方式の問題点を解決する一方
法として、浅く埋設することができる配管内を負圧にし
た小口径の真空管路によって強制的に汚水を搬送する真
空式下水道システムが、例えば実開平2−132782
号公報、特開平3−87432号公報に開示されてい
る。
【0004】図3は、真空式下水道システムの簡単な概
要図であり、同図を参照して従来の真空式下水道システ
ムを説明する。真空ポンプ場1には真空ポンプ2により
常時負圧に保たれる集水タンク3が設置してあり、集水
タンク3にはノコ歯状に配管された真空下水道本管4が
接続され地域の家庭等から排出される汚水を負圧を利用
して集水タンク3内に吸引し、集められた汚水は圧送ポ
ンプ10により下水処理場(不図示)へ送られる構成と
なっている。
【0005】家庭から排出される汚水は、会所ます5そ
して汚水流入管6を自然流下して真空弁付き汚水ます7
に流入する。流入した汚水が所定のレベルに達すると真
空弁8が開き、汚水ます7中の汚水は真空弁8に接続さ
れた取付管9を経由して真空下水道本管4に吸入され、
負圧の集水タンク3に吸引される。
【0006】実際の地域単位の真空式下水道システム
は、上記の真空下水道本管4に複数の真空下水道支管が
接続されて地域全体をカバーしており、家屋からの汚水
は各戸または数戸ごとに設けた真空弁付き汚水ます7を
経由して真空下水道支管に流入し、そして真空下水道本
管4から負圧の集水タンク3へと流入する構成となって
いる。
【0007】なお、真空下水道支管および真空下水道本
管4には、維持管理のために例えば400メートル毎
に、または管路の分岐部分に管路を閉鎖することができ
る区間弁が取付けてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の真空式下水道システムは、停電等のため真空ポンプ
場1の真空ポンプ2が運転不能となったり、他工事によ
り真空管路が破損したりすると、やがて集水タンク3の
真空度が低下し、そのため真空下水道本管4、真空下水
道支管、真空下水道支管から真空弁付き汚水ます7まで
の取付管9(以下総称して真空管路という)の真空度も
不足し真空式下水道システムが機能しなくなり、真空弁
付き汚水ます7、そして真空管路に汚水が溜ったままと
なり排水不能になってしまうという問題があった。
【0009】この発明は、上記従来技術の問題点を解消
するために成されたもので、停電等のため真空ポンプ場
1の真空ポンプ2が運転不能、その他の原因により真空
式下水道システムが機能しなくなった非常時に、真空管
路に溜った汚水を真空管路外に排出することができる真
空式下水道の非常時汚水排出口を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、この発明に係
る真空式下水道の非常時汚水排出口は、真空式下水道設
備の真空管路に接続した分岐管と、該分岐管の流路を開
閉する開閉弁と、前記分岐管の管端に形成した接続口と
を備えたことを特徴とする構成によって、前記の目的を
達成しようとするものである。
【0011】そして、この発明に係る非常時汚水排出方
法は、真空式下水道設備の真空管路に設けた非常時汚水
排出口に移動可能な真空源、又は加圧源を接続し、該真
空管路から前記非常時汚水排出口への流路を開き、真空
管路に溜った汚水を移動可能な真空源、又は加圧源によ
って真空管路外に排出することによって、前記の目的を
達成しようとするものである。
【0012】
【作用】上記の真空式下水道の非常時汚水排出口の構成
により、真空式下水道設備の真空管路に接続した分岐管
の流路を開閉する開閉弁を開けば、分岐管の管端に形成
した接続口に接続した移動可能な真空源、例えばバキュ
ームカー、又は加圧源、例えばコンプレッサーによって
真空管路に溜った汚水を真空管路外に排出することがで
きる。
【0013】また、非常時汚水排出方法は、真空式下水
道設備の真空管路に設けた非常時汚水排出口に移動可能
な真空源を接続し、該真空管路から前記非常時汚水排出
口への流路を開き、真空源又は加圧源を運転して真空管
路に溜った汚水を真空管路外に排出することができる。
更に、汚水流入管を自然流下して真空弁付き汚水ます7
に流入する汚水を真空管路に吸入して真空管路外に排出
することもできる。
【0014】
【実施例】以下、この発明に係る真空式下水道の非常時
汚水排出口と、それを用いた非常時汚水排出方法とを合
せて実施例により説明する。図1は一実施例の取付け状
態図であり、図2は一実施例の部分断面図である。実施
例の非常時汚水排出口11は、分岐管13と、分岐管1
3の流路を開閉する開閉弁15と、分岐管13の管端1
4に設けた接続口16とよりなっており、接続口16は
移動可能な真空源、例えばバキュームカーからの吸入
管、又は加圧源、例えばコンプレッサーの排出管に接続
可能な構造となっている。
【0015】接続口16は、常時はフランジ式またはネ
ジ込み式の蓋17が被せてある。接続口16に移動可能
な真空源、又は加圧源を接続して汚水排出運転をしたと
き、接続口16の接続部分は内部側が負圧、又は正圧で
あり、内部に空気を侵入させたり、汚水が接続部から外
部に漏れさせないために、接続口16の接続部分にはゴ
ム製、合成樹脂製等の適当なパッキング18が装着して
ある。
【0016】上記構成の非常時汚水排出口11は、分岐
管13を真空管路12に対してT字形またはY字形に分
岐させて取付けてある。本実施例では、非常時汚水排出
口11は区間弁19と共に区間弁19より上流側に、区
間弁ます20内に設置してある。即ち、区間弁19に汚
水が流入してくる側に、汚水の流れに向かって斜めに取
付けてあり、非常時には区間弁19を閉鎖して、区間弁
19までの区間内の真空管路12から汚水を効率よく排
出できるようになっている。なお、非常時汚水排出口1
1は真空弁付き汚水ます7内に、真空弁8と取付管9の
間に設けてもよい。
【0017】非常時汚水排出口11に接続する移動可能
な真空源として、バキュームカーを例に説明したが、バ
キュームカーに限らず真空ポンプまたは真空タンクを備
え、移動して汚水を吸い取ることが出来る装置であれば
よい。
【0018】通常のバキュームカーは全揚程が約8メー
トル程度であるので、20戸程度分の真空管路から汚水
を吸い込むことができる。これに対して、通常のバキュ
ームカーより強力な強力汚泥吸引車は、全揚程が約30
メートル程度あり、60戸程度分の真空管路から汚水を
吸い取ることができ、またコンプレッサーにより外部か
ら空気を流入させて真空管路から汚水を排出させること
ができる。
【0019】真空式下水道システムが機能しなくなった
非常時の真空管路からの汚水排出方法は、まず非常時汚
水排出口11の開閉弁15が閉じていることを確認して
から蓋17を外し、移動可能な真空源、例えばバキュー
ムカーからの吸入管、または加圧源、例えばコンプレッ
サーの排出管を接続口16に確実に接続する。そして開
閉弁15を開くとともにバキュームカー、またはコンプ
レッサーの運転を開始し真空管路12に溜った汚水を真
空管路外に排出する。
【0020】上記の真空式下水道の非常時汚水排出口1
1の構成と非常時汚水排出方法によって、真空式下水道
システムが機能しなくなった非常時に、真空管路から汚
水を排出することができる。
【0021】更に、汚水流入管を自然流下して真空弁付
き汚水ますに流入する汚水を真空管路に吸入して真空管
路外に排出することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る真
空式下水道の非常時汚水排出口は、真空式下水道設備の
真空管路に接続した分岐管の流路を開閉する開閉弁を開
けば、分岐管の管端に形成した接続口に接続した移動可
能な真空源、例えばバキュームカー、または加圧源、例
えばコンプレッサーによって真空管路に溜った汚水を真
空管路外に排出することができる。
【0023】更に、汚水流入管を自然流下して真空弁付
き汚水ますに流入する汚水を真空管路に吸入して真空管
路外に排出することもできる。
【0024】上記のように、停電等のため真空ステーシ
ョンの真空ポンプが運転不能、その他の原因により真空
式下水道システムが機能しなくなった非常時に、真空管
路に溜った汚水を真空管路外に排出し真空式下水道シス
テムの機能を臨時的に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の取付け状態図である。
【図2】 一実施例の部分断面図である。
【図3】 真空式下水道システムの概要図である。
【符号の説明】
1 真空ポンプ場 2 真空ポンプ 3 集水タンク 4 真空下水道本管 10 圧送ポンプ 11 非常時汚水排出口 12 真空管路 13 分岐管 14 管端 15 開閉弁 16 接続口 17 蓋 18 パッキング 19 区間弁 20 区間弁ます

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空式下水道設備の真空管路に接続した
    分岐管と、該分岐管の流路を開閉する開閉弁と、前記分
    岐管の管端に形成した接続口とを備えたことを特徴とす
    る真空式下水道の非常時汚水排出口。
JP3343149A 1991-12-25 1991-12-25 真空式下水道の非常時汚水排出口 Expired - Lifetime JP2566698B2 (ja)

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JPH05171680A JPH05171680A (ja) 1993-07-09
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JP4884036B2 (ja) * 2006-03-09 2012-02-22 クボタシーアイ株式会社 真空汲み取り管路
JP5492663B2 (ja) * 2010-05-25 2014-05-14 積水化学工業株式会社 真空式下水道システムの配管構造及び真空式下水道システム
JP5735390B2 (ja) * 2011-09-29 2015-06-17 積水化学工業株式会社 真空ステーション

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