JP2566177C - - Google Patents

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JP2566177C
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JP
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amine
pka
fabric softening
acid
softening composition
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ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
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【発明の詳細な説明】 本発明は織物(fabric、編物等も含めていう)柔軟組成物、特に織物洗浄工程の
すすぎサイクルでの使用を意図する活性材料として一種以上のアミンを含む織物
柔軟組成物に関する。 本発明の目的は、活性材料として一種以上のアミンを含む織物柔軟組成物の処
方を開発することである。本発明のもう一つの目的は、環境的に許容可能で且つ
良好な柔軟能を示す織物柔軟組成物を提供することである。アミンを含有する織
物柔軟剤組成物の問題点のひとつとして、往々にして4級アンモニウム柔軟材料
を含む従来の柔軟剤と同様には柔らかくできないということが挙げられる。 織物柔軟剤組成物を含むアミンの柔軟能は、織物を処理する度に水性すすぎ液 のpHを注意深く調節することによってかなり改良し得ることが知見された。すす
ぎ水中のアミン材料の濃度は、一般に30〜1000ppmであり、好ましくは200ppm付
近である。200ppm濃度でアミン柔軟剤材料を含む水性すすぎ液のpHがアミンのpK
aと等しいかまたはそれ以下である際に、改良された柔軟性が得られることが知
見された。 したがって、本発明は一種以上のアミン柔軟材料及び一種以上のpH調節剤を含
む織物柔軟組成物であって、前記織物柔軟組成物を200ppmのアミン材料濃度に希
釈することによって得た水性液のpHが、アミン材料のpKaと等しいかまたはそれ
以下であるpHであることを特徴とする。アミン材料 アミン柔軟材料と本明細書中で使用されている用語は、織物を柔軟にするため
に使用され得る以下の式(I)で表される一種以上のアミン類が使用可能である
。 (i)式 のアミン類(式中R15、R16及びR17は以下に定義される。) 好適な材料は、引用によって本明細書中に包含されている欧州特許出願第1993
82号(Procter及びGamble)中に開示されている。 アミンが上記式(I)である時、R15及びR16の双方がC6〜C24のヒドロカルビ
ル基、最も好ましくはC16〜C18のヒドロカルビル基であって且つR17がC1-3
ヒドロカルビル基であるか、またはR15が少なくとも炭素原子22個のヒドロカル
ビル基で且つR16及びR17がC1-3ヒドロカルビル基である。 好ましいアミン材料は、長いヒドロカルビル基(C6〜C24)2個及び短いヒドロ
カルビル基(C1〜C3)1個を含む式(I)の材料である。商品名ARMEEN M2HT(Akzo
)として市販されているジ硬化獣脂メチルアミンを使用するのが好ましい。後者
の材料を使用する場合、200ppmのすすぎ液のpHは好ましくは 4.5またはそれ未満で、さらに好ましくは3.5未満である。 本明細書中でヒドロカルビル基という表現は、アルキルまたはアルケニル基を
指し、場合により官能基例えば-OH、-O-、-CONH、-COO-などによって置換また
は中断されている。pKa値 pKa値は、物質のプロトン化に関する広く知られたパラメーターである。ある
アミン材料に関しては、pKaはアミン材料のプロトン化反応 アミン+H+……アミンH+ を考慮することによって決定され得る。 アミンのpKaは、非プロトン化アミンの量がプロトン化アミンの量と等しい時
のpH値である。物質のpKaを決定する可能な方法としては、酸の量を増加させな
がら物質の1%分散の滴定曲線を決定する方法である。即ち物質のpKaは、滴定
曲線の急勾配部分の中間点でのpH値である。 表Iに於いて、種々のアミン柔軟材料についてのpKa値が与えられている。 pKa値が6.5未満の、好ましくは5.5未満の、特に好ましくは5.2〜4.0の間であ
るアミン材料を使用するのが好ましい。 二種以上のアミン材料が本発明の組成物中に存在する場合、アミン材料のpKa
値はアミン混合物の重量平均pKa値として計算されるべきである。液状製品 本発明の組成物は水性相を含む液体である。このような水性液中の水の占める
割合は組成物の97〜20重量%が好ましく、95〜70重量%がより好ましい。本発明の
製品中、特に本発明の液状製品中のアミン柔軟剤材料濃度は、組成物の1重量%
以上が好ましく、2%以上がより好ましく、3%以上が最も好ましい。アミン柔軟剤
材料の濃度は組成物の70重量%を越えないのが好ましく、30%未満であるのがより 好ましく、3〜20重量%のアミン柔軟剤材料を含む組成物であるのが特に好ましい
。 本発明による液体生成物の配合物に於ける問題は、本発明ではすすぎ液に対し
て低いpHが要求されるので、一般に未希釈の製品中には高濃度のpH調節剤が必要
とされることである。これら高濃度のpH調節剤は、分散したアミン相のフロキュ
レーション(flocculation)によって未希釈の生成物を不安定にし、相分離を引き
起こす。本発明の第二の目的は、pH調節剤の好適量を確保しつつ、未希釈の生成
物の不安定性を防ぐことである。 未希釈の生成物中でpH調節剤を非イオン化形が優勢であるように保持すること
によって、本発明の液体織物柔軟剤の不安定性を防ぎ得ることが知見された。さ
らに、未希釈の製品のpHは消費者の安全性のために低すぎてはならない。またpH
調節材料は、十分に低いpKaを有することにより、アミン濃度200ppmにて必要と
されるpHを提供しなければならない。本発明により、以下の 1.5<pKa(pH調節剤)<pKa(アミン) さらに好ましくは 2.0<pKa(pH調節剤)<pKa(アミン)-0.5 最も好ましくは 2.5<pKa(pH調節剤)<pKa(アミン)-1.0 の条件を満たすpH調節剤を選択することによって、上記の各種要件をバランス良
く達成し得ることが知見された。 二段階以上の脱プロトン化反応を示すpH調節剤を使用する場合、上記等式に使
用するpKa(pH調節剤)はpH調節材料の最も低いpKa値である。例えばクエン酸はpK
a値3.1、4.8及び6.4を有するが、上記等式中では、値3.1をpKa(クエン酸)として
使用する。 二種以上pH調節剤が使用される場合には、pH調節剤の混合物に対するpKa値はp
H調節材料の混合物の重量平均のpKaである。 本発明による液体製品の安定性を増加させるための他に可能性のある方法とし
ては、例えば未希釈製品中で比較的不溶であるがすすぎ液中では十分に溶解性で
あるpH調節剤の使用及び、分散相のフロキュレーションを防ぐ成分の使用がある
。 好適な脱フロキュレーション材料の例は、本発明と同一出願人による1989年8 月31日出願の英国特許同時係属出願第8919669.5号に開示されている。pH調節剤 本発明による組成物は一種以上のpH調節剤を含む。上述の如く、pH調節剤はす
すぎ水に特定のpHを提供しなければならない。すすぎ水に必要なpHを上述の教示
に従って決定したらすぐに、当業者において必要なpHを得るのに必要なpH調節材
料の型及び量を選択するのが適切であると思われる。一般にpH調節剤は酸物質で
ある。 本発明の製品は水をベースとする液状製品であり、pH調節材料のpKaは1.5以上
、しかしアミンのpKaより下である。これもまた、pH調節剤に必要なpKaが上述の
教示に従って決定したらすぐに当業者において好適な酸及びその量を選択するの
が適切であると思われる。 液状未希釈製品中のpH調節材料の一般的な濃度は、1lあたり0.1〜2.0mole で
あり、より好ましくは1l当たり0.2〜1.5mole であり、特に好ましくは1l当たり0
.25〜1.0mole である。 好ましいpH調節材料のpKaは2.5〜3.5である。これらの材料の例としては、p-
アミノベンゾスルホン酸、ブロモ酢酸、クロロ酢酸、o-クロロ酢酸、α-クロロ
酪酸、クエン酸、ジヒドロキシ安息香酸、ジメチルリンゴ酸、ジメチルマロン酸
、ジニコチン酸、フマル酸、フランカルボン酸、ヨウド酢酸、乳酸、リンゴ酸、
マロン酸、メチルマロン酸、キノリン酸、スルファニル酸及び酒石酸である。環
境的な理由から酒石酸、乳酸、クエン酸、マロン酸またはこれらの混合物が好ま
しい。 pKaが2.5〜3.5であるpH調節材料を、長いヒドロカルビル基(C6〜C24)2個及
び短いヒドロカルビル基(C1〜C3)1個を含む式(I)のアミン類と組み合わせて使
用するのが好ましい。登録商標ARMEEN M2HT(Akzo)として上市されているジ硬化
獣脂メチルアミンと組み合わせてこれらのpH調節材料を使用するのが特に好まし
い。付加構成成分 本発明の組成物は、上記アミン及びpH調節材料の他にカチオン性、両性及び非
イオン性柔軟材料から選択される一種以上の柔軟材料を含み得る。好適な材料と しては、例えば欧州特許第239 910 号(P&G)、米国特許第3 915 865 号(STEPAN)
及び米国特許第4 137 180 号(LEVER BROTHERS)に記載されているような材料
がある。これらの付加柔軟材料対合計したアミン柔軟材料の重量比は3:1未満が
好ましく、1:1未満がより好ましく、0.5:1未満であるのが特に好ましい。 組成物は、例えばC1〜C4のアルカノール類及び多価アルコール類などの非水
溶媒、再湿潤剤、電界液または長い(例えば25〜40 EO)アルコキシ化脂肪族アル
コール類などの粘度向上剤(例えば塩化カルシウム)、ゲル化防止剤、香水、香水
キャリヤー、蛍光剤、顔料、ヒドロトロープ、消泡剤、再沈着防止剤、酵素、光
学増白剤、乳白剤、安定剤(例えばグアーゴム及びポリエチレングリコール)、乳
化剤、防収縮剤、防しわ剤、織物クリスピング剤、汚れ防止剤、汚れ放出剤、殺
菌剤、線状または分岐シリコーン、殺カビ剤、抗酸化剤、抗腐食剤、防腐剤(例
えばProxel、アスコルビン酸、Bronoopal(登録商標)(2-ブロモ-2-ニトロプロパ
ン-1,3-ジオールの形で市販で入手可能))、染料、漂白剤及び漂白剤前駆体、ド
レープ付与剤、帯電防止剤及びアイロン助剤より選択される一種以上の付加成分
を含み得る。 これらの付加成分を、組成物の5重量%以下の濃度で存在するように添加する
のが好ましい。 本発明による組成物は、種々の方法にて調製され得る。本発明による液体製品
を調製する好適な方法は、アミン材料の溶融混合物を効果的に他の柔軟材料と組
み合わせて形成し、このプレミックスを撹拌下、水に添加して分散液を形成しそ
の後、pH調節材料及び他の付加成分を添加することである。 本発明は以下の実施例によってさらに説明され得る。実施例I(参考例) ジ硬化獣脂メチルアミン(Armeen M2HT)を周囲温の水に分散させてアミン200pp
mの濃度にした。アミンのpKaは4.5である。試験1〜6では、200ppmのアミン分
散液1lをHClで後述のpHに調節した。テリータオルの端切れ(全重量40g)をアミ
ン分散液中にて5分間すすいだ。端切れをラインで乾燥させた。すすぎ液の濁り
の変化を計ることによって沈着(deposition)したアミン量を測定した。高い沈着
百分率はより良い柔軟性に対応する。 以下の結果が得られた。 これらの結果はすすぎ液のpHがアミンのpKaに等しいかまたはそれ以下である
場合に良好な沈着(50%以上)が得られることを示している。特にすすぎ液のpHが
アミンのpKaより少なくとも0.5少ない場合に良好な結果が得られる。実施例II 液状織物柔軟組成物を含む種々のアミンの能力及び安定性を以下の如く試験し
た。 洗浄重量1.25kgのテリータオル及び1.25kgの木綿シーツ地織物からなる洗濯物
を、40℃にてPersil Automatic(UK)100gによってMiele 756 Automatic中で洗浄
した。 5重量% Armeen M2HT、1重量% 獣脂 35EO 及び種々の量のpH調節材料を含む
リンスコンディショナー90ml(アミン濃度約200ppmに対応)を、最終すすぎサイク
ルに添加した。表III中では、未希釈製品の安定性、未希釈製品のpH及びすすぎ
液のpHを示した。すすぎ液の低いpH値は、より良い柔軟化性に対応している。 これらの結果は、塩酸及びシュウ酸などのpKaの低い酸を使用すると、すすぎ
液中で必要とされるpHを与える安定な製品を配合できないことを示している。こ
れは液状製品中でpH調節剤のpKaの下限が1.5であることを示している。オルトリ
ン酸をpH調節剤として使用する場合、安定な製品が配合されるであろうが、しか
し高濃度の酸において不安定な性質が生じ、オルトリン酸を使用するのであれば
、これらの高い酸濃度はアミンのpKaより低い値にすすぎ液のpHを下げるのに必
要である。従って、Armeen M2HT系を配合するには、オルトリン酸はpH調節材料
として好ましくない。 マロン酸、クエン酸または酒石酸を使用すると、安定な組成物が得られ、すす
ぎ液中で酸材料が比較的低濃度でも好ましいpH値を与えた。同様の結果が乳酸を
使用しても得られた。従ってこれらの材料はArmeen M2HT系での使用に好ましい
。 コハク酸を使用すると、安定な製品が得られるが、しかしすすぎ液中での好ま
しいpHを得るのに高濃度の酸材料が必要であるため、これらの高濃度の酸材料は
往々にしてコスト的な理由から好ましくはない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 一種以上のアミン柔軟材料、一種以上のpH調節剤及び水性ベースを含む
    織物柔軟組成物であって、織物柔軟組成物をアミン柔軟材料が200ppm濃度になる
    まで希釈することによって得られた水性液のpHが、該アミン柔軟材料の1%分散
    液の滴定曲線から決定したアミン柔軟材料のpKaと等しいかまたはそれ以下であ
    り、かつ該一種以上のアミン柔軟材料が式(I)[式中、(a)R15及びR16はC6〜C24のヒドロカルビル基であり、R17はC1
    〜C3のヒドロカルビル基であるか、又は(b)R15は少なくとも22個の炭素
    原子を有するヒドロカルビル基であり、R16及びR17はC1〜C3のヒドロカルビ
    ル基である]の織物柔軟アミンから選択され、該一種以上のpH調節剤が以下の式 1.5<pKa(pH調節剤)<pKa(アミン) を満たす織物柔軟組成物。 (2) 希釈されたアミン液のpHがアミンのpKaよりも少なくとも0.5低い請求項
    1に記載の織物柔軟組成物。 (3) pH調節剤のpKaが2.5〜3.5である請求項1又は2に記載の織物柔軟組成物
    。 (4) pH調節剤が酒石酸、乳酸、クエン酸及びマロン酸またはこれらの混合物
    からなる群から選択される請求項1〜3のいずれか一項に記載の織物柔軟組成物
    。 (5) pH調節剤の濃度が1l当たり0.25〜1.0mole である請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の織物柔軟組成物。 (6) 式(I)(b)の織物柔軟アミンとして、1,2−ジ硬化獣脂オキシジ
    メチルプロパンアミンを含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の織物柔軟組成
    物。 (7) 織物柔軟組成物をアミン柔軟材料が200ppm濃度になるまで希釈すること
    によって得られた水性液のpHが、該アミン柔軟材料の1%分散液の滴定曲線から
    決定したアミン柔軟材料のpKaと等しいかまたはそれ以下である織物柔軟組成物
    の製造方法であって、式(I)[式中、(a)R15及びR16はC6〜C24のヒドロカルビル基であり、R17はC1
    〜C3のヒドロカルビル基であるか、又は(b)R15は少なくとも22個の炭素
    原子を有するヒドロカルビル基であり、R16及びR17はC1〜C3のヒドロカルビ
    ル基である]の織物柔軟アミンから選択される一種以上のアミン柔軟材料、式: 1.5<pKa(pH調節剤)<pKa(アミン) を満たす一種以上のpH調節剤及び水性ベースを組み合せることよりなる方法。

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