JP2566165Y2 - シートトラック - Google Patents

シートトラック

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JP2566165Y2
JP2566165Y2 JP1991104184U JP10418491U JP2566165Y2 JP 2566165 Y2 JP2566165 Y2 JP 2566165Y2 JP 1991104184 U JP1991104184 U JP 1991104184U JP 10418491 U JP10418491 U JP 10418491U JP 2566165 Y2 JP2566165 Y2 JP 2566165Y2
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JP
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rail
inner rail
flange
seat
lock
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元洋 市川
清明 井上
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,車両等において座席を
前後方向にスライドさせるためのシートトラック,特に
そのアッパレールの構造に関する。
【0002】
【従来技術】一般に,車両においては,図4に示すごと
く,フロア面99と座席5との間にシートトラック90
を介設している。そして,該シートトラック90により
座席5を車両前後方向にスライドさせるようにしてい
る。上記シートトラック90は,車両のフロア面99に
車両前後方向に沿って敷設したロアレール2と,該ロア
レール2に摺動可能に嵌合すると共に座席5に固定した
アッパレール9と,両レール間に介設したローラー20
とよりなる。
【0003】即ち,上記従来のシートトラックは,図3
に示すごとく,アッパレール9と,該アッパレール9を
スライド可能に支承するローラー20と,該ローラー2
0を上記アッパレール9に沿って配設したロアレール2
とよりなる。また,アッパレール9は,座席5を搭載す
るためのインナレール91と,アウタレール92と,上
記インナレール91とアウタレール92とを支持しかつ
上記ローラー20上をスライドする滑走レール93とを
一体的に溶接固定してなる。そして,上記アッパレール
9に対しては,ロックブラケット94が固定されてい
る。この固定は,インナレール91及びアウタレール9
2の上方と,ロックブラケット94の基部941との三
者間を,リベット96により,かしめ固定することによ
り行っている。
【0004】また,インナレール91及びアウタレール
92の下部には,それぞれU字状に曲折形成した,U状
溝部916,926を有する。上記ロアレール2は,断
面U字状をなして,その中央部には適宜の間隔を置いて
ローラー20が配設されている。ロアレール2の上部両
側には,内側方向に逆U字状に曲折された,ガイド片2
4を有する。そして,該ガイド片24,24は,インナ
レール91のU状溝部916,アウタレール92のU状
溝部926内に挿入され,両者の間には,樹脂製のガタ
止めピース56,56が配置されている。また,ロアレ
ール2の両側部には補強用当板29が設けてある。
【0005】また,ロアレール2の下部には,略L字状
のロックプレート25が設けてある。ロックプレート2
5の先端部250には,ロック穴251を有する。一
方,アッパレール9に固定された上記ロックブラケット
94の先端部942には,回動ピン43を介して,ロッ
クレバー4が回動可能に,枢着されている。ロックレバ
ー4は,アッパレール9をロアレール2に対して,所望
位置に固定するための,フック44を有する。
【0006】上記インナレール91の上部片918に
は,シートトラック90が車両に組み付けられた後,ボ
ルト51により,座席5が固定される。上記シートトラ
ック90においては,座席を搭載したアッパレール9
が,上記ローラー20上を,図3の紙面と直角方向にス
ライドする。このスライド時には,ロックレバー4は開
放状態にある。そして,座席5が所望位置にきたとき,
上記ロックレバー4のフック44をロックプレート25
のロック穴251に嵌入する。これにより,座席5の位
置が,ロアレール2に対して固定される。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来のシート
トラック90には,次の問題点がある。即ち,上記ロッ
クブラケット94は,上記のごとく,インナレール91
及びアウタレール92の上部において,リベット96に
より一体的に取付け固定されている。そのため,インナ
レール91は,上記ロックブラケット94の取付部分に
必要な高さだけ,上方へ長くしておく必要がある。その
結果,図3に示すごとく,インナレール91の有効高さ
Yが高く,近年の自動車の軽量化に反する。また,イン
ナレール91が高いために強度的にも不利となる。な
お,上記有効高さYとは,滑走レール93の上面とイン
ナレール91の上部片918の上面との間の高さYをい
う。本考案は,かかる従来の問題点に鑑み,インナレー
ルの有効高さが低く,軽量化,強度向上を図ることがで
きるシートトラックを提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】本考案は,アッパレールと,該アッ
パレールをスライド可能に支承するローラーと,該ロー
ラーを上記アッパレールに沿って配設したロアレールと
よりなると共に,上記アッパレールは,インナレールと
アウタレールとを,両者に形成された上方へ延出する縦
片を互いに隣接させて一体的に固定してなり,またアッ
パレールにはロックブラケットを取付けてなるシートト
ラックにおいて,上記アウタレールの縦片にはインナレ
ール側に向けて水平に曲折延設したフランジを形成し
一方インナレールの縦片には該フランジを挿通させる挿
通穴を設け,上記フランジを上記挿通穴に挿通させた状
態でインナレールの側方において上記フランジに上記
ックブラケットを固定したことを特徴とするシートトラ
ックにある。
【0009】本考案において最も注目すべきことは,ア
ウタレールの縦片インナレール側へ水平に曲折延設し
フランジを設け,一方インナレールの縦片には該フラ
ンジを挿通させる挿通穴を設けたこと,そしてフランジ
を挿通穴に挿通させた状態で,インナレールの側方にお
いてフランジとロックブラケットとを固定したことであ
る。上記インナレールに設けた挿通穴の幅及び長さは,
上記フランジのそれよりも若干大きい。該フランジは,
アウタレールの上端部の一部分を,横方向に曲折させる
ことなどにより形成する(図2)。また,フランジとロ
ックブラケットとの固定手段としては,ボルト,リベッ
ト,溶接等がある。
【0010】
【作用及び効果】本考案のシートトラックにおいては,
アウタレールの縦片にインナレール側へ曲折延設した
ランジを設けると共に該フランジをインナレールの縦片
に設けた挿通穴に挿通し,インナレールの側方において
アウタレールとロックブラケットとを固定している。そ
のため,従来のごとくインナレール及びアウタレールの
上部においてロックブラケットを固定していた場合に比
して,ロックブラケットはインナレール及びアウタレ
ールに固定する必要がない。
【0011】それ故,ロックブラケットを別途固定する
ための取付け部を必要とせず,インナレールの有効高さ
即ちインナレールの縦片の有効高さを低くすることがで
きる。また,このようにインナレールの縦片の有効高さ
を低くできるので,軽量化を図ることができると共に,
インナレールも強度的に有利になる。したがって,本考
案によれば,インナレールの有効高さが低く,軽量化,
強度向上を図ることができる,シートトラックを提供す
ることができる。
【0012】
【実施例】本考案の実施例にかかるシートトラックにつ
き,図1及び図2を用いて説明する。本例のシートトラ
ックは,アッパレール1と該アッパレール1をスライド
可能に支承するローラー20と,該ローラー20を上記
アッパレール1に沿って配設したロアレール2とよりな
る。また,上記アッパレール1は,座席5を搭載するた
めのインナレール11と,アウタレール12と,両者を
支持しかつ上記ローラー20上をスライドする滑走レー
ル13とを一体的に固定してなる。
【0013】更に,図2に示すごとく,上記アウタレー
ル12の縦片の上端には,ロックブラケット3を取付け
るためのフランジ121を設ける。該フランジ121
は,図2に示すごとく,アウタレール12の縦片の一部
をインナレール側に向けて水平に曲折延設することによ
り形成してある。一方,インナレール11の縦片には,
上記フランジ121を挿通させる長穴状の挿通穴112
を設ける(図2)。そして,上記フランジ121を挿通
穴112に挿通させた状態で,インナレール11の側方
においてフランジ121とロックブラケット3とを固定
する。上記インナレール11は,図2に示すごとく,上
部に座席5を搭載(図1)するための上部片111を有
する。上部片111には,座席5の固定用ボルト51を
挿通するためのボルト穴115を有する。また,インナ
レール11及びアウタレール12の下部には,それぞれ
U字状に曲折したU状溝部116,126を有する。
【0014】また,インナレール11とアウタレール1
2とは,挿通穴112にアウタレール12のフランジ1
21を挿通し,両者の下面を合わせた後,両者を互いに
スポット溶接してある。なお,リベットかしめにより固
定することもできる。また,インナレール11及びアウ
タレール12の下面と滑走レール13の上面とはアーク
溶接により固定してある。ロアレール2は,図1に示す
ごとく,前記従来例と同様に,ローラー20及びロック
プレート25を有する。ロックプレート25は,ロアレ
ール2に沿って配設され,適宜の間隔を置いてロック穴
251が設けてある。
【0015】また,ロアレール2上部のガイド片24,
24と,インナレール11のU状溝部116及びアウタ
レール12のU状溝部126との間には,樹脂製のガタ
止めピース56,56が配置されている。また,アウタ
レール12のフランジ121とロックブラケット3と
は,アーク溶接により固定する。また,ロックブラケッ
ト3には,前記従来例と同様にロックレバー4を回動可
能に取付ける。更に,ロックブラケット3には,ロック
穴361,371を有するロック片36,37を設け
る。なお,図2において符号122,32は位置決め用
基準穴である。その他は,前記従来例と同様である。
【0016】次に,作用効果につき説明する。本例のシ
ートトラックにおいて座席の位置決めに当っては,従来
例と同様に,まずロックレバー4のフック44を開放状
態として,アッパレール1をローラー20に沿ってスラ
イドさせる。そして,座席5が所望位置に位置したとき
には,図1に示すごとく,上記ロックレバー4のフック
44を,ロック片36,37のロック穴361,371
と,両片の間に位置するロックプレート25のロック穴
251との間に挿通し,ロック状態とする。これによ
り,アッパレール1の位置,即ち座席5の位置が固定さ
れる。
【0017】次に,本例のシートトラックにおいては,
アウタレール12の縦片にインナレール11側へ曲折延
設したフランジ121を設け,該フランジ121をイン
ナレール11の縦片に設けた挿通穴112に挿通し,イ
ンナレール11の側方においてフランジ121とロック
ブラケット3とを固定している。そのため,従来のごと
く,ロックブラケット3をインナレール11の上部にお
いて固定する必要がない。それ故,インナレール11に
おいては,ロックブラケット3を別途固定するための取
付部分が不要となり,インナレール11の有効高さ,即
ちインナレールの縦片の有効高さを低くすることができ
る。
【0018】この点に関して,具体例を述べれば,イン
ナレール11の有効高さは,従来例においては42.5
mmであったものが本例では29.3mmに短縮するこ
とができた。この短縮量13.2mmは,従来のインナ
レール上部におけるリベットかしめに必要な量,即ちか
しめ径(図3のR)10.5mmと余裕代2.7mmと
の合計量13.2mmと同等である。
【0019】そして,この高さ短縮の効果は,インナレ
ール11の長さを42cm,幅0.18cm,短縮高さ
1.32cmとすると,合計10cm3 の体積減少とな
る。そして,インナレール11は比重約7.8g/cm
3 の鉄鋼材料を用いるため,合計78gの減量となる。
しかも,このインナレール11は,1つの座席当り左右
に一対あるため,1つの座席当り,156gの減量とな
る。更には,1つの車両当り座席を2個設けた場合に
は,その2倍の312gもの軽量化を図ることができ
る。
【0020】一方,アウタレール12には上記フランジ
121を設けるが,このフランジ121は従来,上方へ
延設していたもの(図3参照)を側方へ曲折させたもの
に相当し,その重量増が殆どない。したがって,上記の
ごとく,大幅な軽量化を達成できる。また,上記のごと
く,インナレール11の有効高さを低くできるので,イ
ンナレールは強度的に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,シートトラックの一部断面正
面図。
【図2】実施例における,アッパレールの展開斜視図。
【図3】従来例における,シートトラックの一部断面正
面図。
【図4】従来例における,座席シートトラックの側面
図。
【符号の説明】
1・・・アッパレール, 11・・・インナレール, 12・・・アウタレール, 121・・・フランジ, 13・・・滑走レール, 2・・・ロアレール, 20・・・ローラー, 3・・・ロックブラケット, 4・・・ロックレバー, 5・・・座席,

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパレールと,該アッパレールをスラ
    イド可能に支承するローラーと,該ローラーを上記アッ
    パレールに沿って配設したロアレールとよりなると共
    に,上記アッパレールは,インナレールとアウタレール
    とを,両者に形成された上方へ延出する縦片を互いに隣
    接させて一体的に固定してなり,またアッパレールには
    ロックブラケットを取付けてなるシートトラックにおい
    て, 上記アウタレールの縦片にはインナレール側に向けて水
    平に曲折延設したフランジを形成し,一方インナレール
    の縦片には該フランジを挿通させる挿通穴を設け, 上記フランジを上記挿通穴に挿通させた状態でインナレ
    ールの側方において上記フランジに上記ロックブラケッ
    トを固定したことを特徴とするシートトラック。
JP1991104184U 1991-11-22 1991-11-22 シートトラック Expired - Lifetime JP2566165Y2 (ja)

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JPH0544670U JPH0544670U (ja) 1993-06-15
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JPH0545542Y2 (ja) * 1989-03-10 1993-11-22

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JPH0544670U (ja) 1993-06-15

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