JP2565493B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
使い捨ておむつInfo
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- JP2565493B2 JP2565493B2 JP61158611A JP15861186A JP2565493B2 JP 2565493 B2 JP2565493 B2 JP 2565493B2 JP 61158611 A JP61158611 A JP 61158611A JP 15861186 A JP15861186 A JP 15861186A JP 2565493 B2 JP2565493 B2 JP 2565493B2
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- water
- diaper
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Description
【発明の詳細な説明】 （１）発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、使い捨ておむつ、とくに***物の漏れ防止
構造を特徴とする該おむつに関する。
構造を特徴とする該おむつに関する。
従来、着用者の脚回りに柔かく接するサイドフラップ
を備えない使い捨ておむつであって、吸収性コアの下面
に位置する不透水性バックシートの対向側が該コアの対
向側を覆うように上方へ折り曲げられ、しかも、該コア
の上面に位置する透水性トップシートの対向側縁にその
縦方向にギャザーを作るポリウレタンフォーム製のエラ
スチックバンドが平面的に配設されたものが、特開昭54
−10050号公報に開示されている。この出願にかかる発
明の主旨は、前記エラスチックバンドの伸縮性が前記コ
アの剛性により拘束されることを少なくするため、該バ
ンドが接着した部位の前記トップシートおよび前記バッ
クシートの各部分が該コアに対して自由であるようにし
た点にある。
を備えない使い捨ておむつであって、吸収性コアの下面
に位置する不透水性バックシートの対向側が該コアの対
向側を覆うように上方へ折り曲げられ、しかも、該コア
の上面に位置する透水性トップシートの対向側縁にその
縦方向にギャザーを作るポリウレタンフォーム製のエラ
スチックバンドが平面的に配設されたものが、特開昭54
−10050号公報に開示されている。この出願にかかる発
明の主旨は、前記エラスチックバンドの伸縮性が前記コ
アの剛性により拘束されることを少なくするため、該バ
ンドが接着した部位の前記トップシートおよび前記バッ
クシートの各部分が該コアに対して自由であるようにし
た点にある。
一方、着用者の脚回りに柔かく接するサイドフラップ
を備える使い捨ておむつであって、該フラップの縦方向
にギャザーを作るポリウレタンフォーム製のエラスチッ
クバンドがその幅方向に平面に折り曲げられ、または断
面環状に折り曲げられたものが、特開昭57−89602号公
報に開示されている。この出願にかかる発明の主旨は、
前記エラスチックバンドを通して通気性をよくするとと
もに、該バンドにクッション性を与えて透水性トップシ
ートと不透水性バックシートとの間に介在接着するとと
もに該バンドが接着する部位の該トップシート部分が肌
に圧接するようにした点にある。
を備える使い捨ておむつであって、該フラップの縦方向
にギャザーを作るポリウレタンフォーム製のエラスチッ
クバンドがその幅方向に平面に折り曲げられ、または断
面環状に折り曲げられたものが、特開昭57−89602号公
報に開示されている。この出願にかかる発明の主旨は、
前記エラスチックバンドを通して通気性をよくするとと
もに、該バンドにクッション性を与えて透水性トップシ
ートと不透水性バックシートとの間に介在接着するとと
もに該バンドが接着する部位の該トップシート部分が肌
に圧接するようにした点にある。
一般に、使い捨ておむつにおいては、吸収性コアは、
綿状パルプを主材としているが、その吸収性を向上する
ため、高吸収性ポリマー粒子を混合したり、エンボスを
付与したりされている。しかし、前記トップシートおよ
び前記コアの吸収速度はその上面に尿が***された途端
にこれを一挙に吸収するほど高くはないので、尿が該シ
ートの上面でその横方向に流動しておむつの対向側縁か
ら漏れることがある。こうした漏れは一度に***される
量が比較的多いほど起こり易いことはいうまでもない。
ところで、前記前者のおむつにおいては、着用者の脚回
りに前記エラスチックバンドをその弾性で平面的に着用
者の脚回りに圧接させることだけで***物の漏れを防止
するから、おむつを着用させた状態が少しでも悪かった
り、着用者が動いて或る姿勢になったりすると、該バン
ドの部位と肌との間に隙間が生じ易い。したがって、該
隙間から前記流動する尿はもちろん、流動性大便（軟
便）さえも漏れることがある。
綿状パルプを主材としているが、その吸収性を向上する
ため、高吸収性ポリマー粒子を混合したり、エンボスを
付与したりされている。しかし、前記トップシートおよ
び前記コアの吸収速度はその上面に尿が***された途端
にこれを一挙に吸収するほど高くはないので、尿が該シ
ートの上面でその横方向に流動しておむつの対向側縁か
ら漏れることがある。こうした漏れは一度に***される
量が比較的多いほど起こり易いことはいうまでもない。
ところで、前記前者のおむつにおいては、着用者の脚回
りに前記エラスチックバンドをその弾性で平面的に着用
者の脚回りに圧接させることだけで***物の漏れを防止
するから、おむつを着用させた状態が少しでも悪かった
り、着用者が動いて或る姿勢になったりすると、該バン
ドの部位と肌との間に隙間が生じ易い。したがって、該
隙間から前記流動する尿はもちろん、流動性大便（軟
便）さえも漏れることがある。
一方、前記後者のおむつにおいては、前記エラスチッ
クバンドをその弾性およびクッション性で着用者の脚回
りに圧接するから、該バンドが位置する前記トップシー
ト部分が***して比較的よく肌に密接する傾向があり、
前記前者におむつよりも漏れを防止するうえで優れてい
る。しかし、肌に接する該トップシートは透水性である
ため、その防止に関してはいまだ不十分である。
クバンドをその弾性およびクッション性で着用者の脚回
りに圧接するから、該バンドが位置する前記トップシー
ト部分が***して比較的よく肌に密接する傾向があり、
前記前者におむつよりも漏れを防止するうえで優れてい
る。しかし、肌に接する該トップシートは透水性である
ため、その防止に関してはいまだ不十分である。
第１番目の本発明の主たる目的は、エラスチックバン
ドが位置する部位のサイドフラップ部分に立体的伸縮構
造を有する堤防機能を付与することにより、前記両者の
おむつが有する***物の漏れを有効に防止することがで
きる使い捨ておむつを提供することにある。
ドが位置する部位のサイドフラップ部分に立体的伸縮構
造を有する堤防機能を付与することにより、前記両者の
おむつが有する***物の漏れを有効に防止することがで
きる使い捨ておむつを提供することにある。
第２番目の本発明の主たる目的は、第１番目の本発明
の前記目的に加え、吸収性コアの対向側の上縁にも前記
サイドフラップ部分と同様の堤防機能を付与することに
より、前記両者のおむつが有する***物の漏れをさらに
有効に防止することができる使い捨ておむつを提供する
ことにある。
の前記目的に加え、吸収性コアの対向側の上縁にも前記
サイドフラップ部分と同様の堤防機能を付与することに
より、前記両者のおむつが有する***物の漏れをさらに
有効に防止することができる使い捨ておむつを提供する
ことにある。
なお、従来における前記両者のおむつにおいては、そ
れぞれの前記主旨および前記問題点から明らかなよう
に、それぞれが有するエラスチックバンドが位置する部
分が堤防機能を有するものではなく、かつ、それを示唆
する記載もない。したがって、これらは本発明をなんら
教示するものではないと理解されよう。
れぞれの前記主旨および前記問題点から明らかなよう
に、それぞれが有するエラスチックバンドが位置する部
分が堤防機能を有するものではなく、かつ、それを示唆
する記載もない。したがって、これらは本発明をなんら
教示するものではないと理解されよう。
（２）発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 第１番目の本発明は、所要厚さを有する吸収性コア
と、該コアの少なくとも上面を覆う透水性トップシート
と、該コアの少なくとも下面を覆う不透水性バックシー
トと、該コアの対向側の下縁から外側へ延出する不透水
性サイドフラップと、該サイドフラップの長さ方向に伸
縮ギャザーを作る防漏堤とを含み、前記サイドフラップ
は、その一部を形成する不透水性サイドシートを有し、
前記防漏堤は、前記サイドシートの一部が形成し少なく
とも3mmの高さを有して前記サイドフラップの幅方向の
内外側縁間に位置する突出部と、該突出部の上縁に沿っ
て位置するエラスチックバンドとから構成され、前記サ
イドシートは、前記コアの側部を覆っていることを特徴
とする使い捨ておむつに存する。
と、該コアの少なくとも上面を覆う透水性トップシート
と、該コアの少なくとも下面を覆う不透水性バックシー
トと、該コアの対向側の下縁から外側へ延出する不透水
性サイドフラップと、該サイドフラップの長さ方向に伸
縮ギャザーを作る防漏堤とを含み、前記サイドフラップ
は、その一部を形成する不透水性サイドシートを有し、
前記防漏堤は、前記サイドシートの一部が形成し少なく
とも3mmの高さを有して前記サイドフラップの幅方向の
内外側縁間に位置する突出部と、該突出部の上縁に沿っ
て位置するエラスチックバンドとから構成され、前記サ
イドシートは、前記コアの側部を覆っていることを特徴
とする使い捨ておむつに存する。
第２番目の本発明は、所要厚さを有する吸収性コア
と、該コアの少なくとも上面を覆う透水性トップシート
と、該コアの少なくとも下面を覆う不透水性バックシー
トと、該コアの対向側の下縁から外側へ延出する不透水
性サイドフラップと、該サイドフラップの長さ方向に伸
縮ギャザーを作る第１の防漏堤と、該コアの対向側の上
縁にあってその長さ方向に伸縮ギャザーを作る第２の防
漏堤とを含み、前記サイドフラップは、その一部を形成
する不透水性サイドシートを有し、前記第１の防漏堤
は、前記サイドシートの一部が形成し少なくとも3mmの
高さを有して前記サイドフラップの幅方向の内外側縁間
に位置する突出部と、該突出部の上縁に沿って位置する
エラスチックバンドとから構成され、前記第２の防漏堤
は、前記サイドシートの一部が形成し少なくとも3mmの
高さを有して前記コアの前記上縁に位置する突出部と、
該突出部の上縁に沿って位置するエラスチックバンドと
から構成され、前記サイドシートは、前記コアの側部を
覆っていることを特徴とする使い捨ておむつに存する。
と、該コアの少なくとも上面を覆う透水性トップシート
と、該コアの少なくとも下面を覆う不透水性バックシー
トと、該コアの対向側の下縁から外側へ延出する不透水
性サイドフラップと、該サイドフラップの長さ方向に伸
縮ギャザーを作る第１の防漏堤と、該コアの対向側の上
縁にあってその長さ方向に伸縮ギャザーを作る第２の防
漏堤とを含み、前記サイドフラップは、その一部を形成
する不透水性サイドシートを有し、前記第１の防漏堤
は、前記サイドシートの一部が形成し少なくとも3mmの
高さを有して前記サイドフラップの幅方向の内外側縁間
に位置する突出部と、該突出部の上縁に沿って位置する
エラスチックバンドとから構成され、前記第２の防漏堤
は、前記サイドシートの一部が形成し少なくとも3mmの
高さを有して前記コアの前記上縁に位置する突出部と、
該突出部の上縁に沿って位置するエラスチックバンドと
から構成され、前記サイドシートは、前記コアの側部を
覆っていることを特徴とする使い捨ておむつに存する。
さらに、図面を参照しながら、本発明を図示の実施例
に基づいて説明すると、以下のとおりである。
に基づいて説明すると、以下のとおりである。
ａ） 第１番目の本発明 第１および第２図に示すように、おむつは、所要厚さ
を有する吸収性コア１と、透水性トップシート２と、不
透水性バックシート３と、不透水性サイドフラップ４
と、該サイドフラップの幅方向の内外側縁間、すなわ
ち、該外側縁の近傍に位置する防漏堤５とを含む。
を有する吸収性コア１と、透水性トップシート２と、不
透水性バックシート３と、不透水性サイドフラップ４
と、該サイドフラップの幅方向の内外側縁間、すなわ
ち、該外側縁の近傍に位置する防漏堤５とを含む。
トップシート２は、コア１の上面と周側とを覆ってい
る。バックシート３は、コア１の下面を覆うとともに、
コア１の周縁から外側へ延出している。サイドフラップ
４は、バックシート３の対向側の延出部3bと、その上面
に接合した不透水性シート６からなる。サイドシート６
の内側部6aはコア１の対向側を覆うトップシート２に接
合している。
る。バックシート３は、コア１の下面を覆うとともに、
コア１の周縁から外側へ延出している。サイドフラップ
４は、バックシート３の対向側の延出部3bと、その上面
に接合した不透水性シート６からなる。サイドシート６
の内側部6aはコア１の対向側を覆うトップシート２に接
合している。
防漏堤５は、サイドフラップ４の一部を形成するサイ
ドシート６の一部が逆Ｕ状またはΩ状に突出し、突出部
７の内にその長さ方向に伸縮するエラスチックバンド８
が一体に接着して介在し、サイドフラップ４の上面に突
出することによって形成されている。サイドフラップ４
の上面からの防漏堤４の高さH1は３〜30mm、好ましくは
５〜20mmである。エラスチックバンド８は、ゴムまたは
ポリウレタンフォームのテープが幅方向に逆Ｕ状に折り
曲げられ、突出部７の上半部内に位置している。しか
し、エラスチックバンド８は、伸縮性を有する限り、材
質や形状の如何を問わないし、また、突出部７の上半部
内に位置しているか、その全体に位置しているかを問わ
ないが、少なくともその頂部に位置していることが好ま
しい。こうしたいずれの材質、形態や位置においても、
防漏堤５はサイドフラップ４の上面に突出した状態を保
つが、これは、突出部７の剛性（腰）と、エラスチック
バンド８の或る程度の伸長または収縮（バンド８が突出
部７に接着されているので完全に収縮復元しない）によ
る緊張力と、その収縮に伴い防漏堤５が上方へ弓状に湾
曲する性向とによる。ただし、防漏堤５は、その長さ方
向両端部が外側へ伏倒してあることが好ましいが、これ
は、そのようにしてあると、その両端部間の部分に外側
への傾倒性向が付与され、おむつの着用時に内側への伏
倒性向が未然に防止されるからである。防漏堤５は、第
１図に示すように、一般におむつはその前領域よりも後
領域が広くするように形成されているが、その形態に沿
っておむつが着用者の身体に適合するようにするため、
その対向側間隔がおむつの前領域よりも後領域において
広く形成されていることが好ましい。
ドシート６の一部が逆Ｕ状またはΩ状に突出し、突出部
７の内にその長さ方向に伸縮するエラスチックバンド８
が一体に接着して介在し、サイドフラップ４の上面に突
出することによって形成されている。サイドフラップ４
の上面からの防漏堤４の高さH1は３〜30mm、好ましくは
５〜20mmである。エラスチックバンド８は、ゴムまたは
ポリウレタンフォームのテープが幅方向に逆Ｕ状に折り
曲げられ、突出部７の上半部内に位置している。しか
し、エラスチックバンド８は、伸縮性を有する限り、材
質や形状の如何を問わないし、また、突出部７の上半部
内に位置しているか、その全体に位置しているかを問わ
ないが、少なくともその頂部に位置していることが好ま
しい。こうしたいずれの材質、形態や位置においても、
防漏堤５はサイドフラップ４の上面に突出した状態を保
つが、これは、突出部７の剛性（腰）と、エラスチック
バンド８の或る程度の伸長または収縮（バンド８が突出
部７に接着されているので完全に収縮復元しない）によ
る緊張力と、その収縮に伴い防漏堤５が上方へ弓状に湾
曲する性向とによる。ただし、防漏堤５は、その長さ方
向両端部が外側へ伏倒してあることが好ましいが、これ
は、そのようにしてあると、その両端部間の部分に外側
への傾倒性向が付与され、おむつの着用時に内側への伏
倒性向が未然に防止されるからである。防漏堤５は、第
１図に示すように、一般におむつはその前領域よりも後
領域が広くするように形成されているが、その形態に沿
っておむつが着用者の身体に適合するようにするため、
その対向側間隔がおむつの前領域よりも後領域において
広く形成されていることが好ましい。
コア１は、綿状パイルまたは繊維ウエブもしくは不織
布中に高吸収性ポリマー粒子（図示せず）が混在する吸
収保持層９と、これよりも密度が低くて多くの空間を有
し、かつ、湿潤下の圧縮弾性回復率が高い繊維ウエブで
ある隔離層10とからなる。隔離層10は、トップシート２
と吸収保持層９との間に位置してその両者を隔離して、
***液を該隔離層をすばやく透過する一方、吸収保持層
９に吸収された***液が該吸収保持層の上面に逆流して
トップシート２に滲出することを少なくし、さらにコア
１にクッション性を付与して、着用者に剛性感を与えな
い、といった機能を有する。こうした機能を十分に有す
るためには、隔離層10は、長さ35〜100mmの繊維が交差
点で融着してウエブ形態を維持していることが好まし
い。繊維としては疎水性繊維、好ましくはそのうち少な
くとも50重量％が吸水性（いわゆる吸汗性）を有する繊
維、とくに吸汗性ポリエステル繊維が用いられる。ま
た、繊維融着を容易にするため、低融点（110〜200℃）
のポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレ
ン繊維、ポリエチレン／ポリプロピレン・低融点ポリエ
ステル／通常のポリエステルの各コンジュケート繊維
（サイド バイ サイド、芯−鞘型）などを最高30重量
％含むことが好ましい。隔離層10の厚さは3g/cm2の荷重
を１分間かけた後の測定が２〜10mm、坪量が20〜80g/m
2、湿潤状態での圧縮弾性回復率が30％以上で、好まし
くは50％以上であり、繊度は３〜13dである。
布中に高吸収性ポリマー粒子（図示せず）が混在する吸
収保持層９と、これよりも密度が低くて多くの空間を有
し、かつ、湿潤下の圧縮弾性回復率が高い繊維ウエブで
ある隔離層10とからなる。隔離層10は、トップシート２
と吸収保持層９との間に位置してその両者を隔離して、
***液を該隔離層をすばやく透過する一方、吸収保持層
９に吸収された***液が該吸収保持層の上面に逆流して
トップシート２に滲出することを少なくし、さらにコア
１にクッション性を付与して、着用者に剛性感を与えな
い、といった機能を有する。こうした機能を十分に有す
るためには、隔離層10は、長さ35〜100mmの繊維が交差
点で融着してウエブ形態を維持していることが好まし
い。繊維としては疎水性繊維、好ましくはそのうち少な
くとも50重量％が吸水性（いわゆる吸汗性）を有する繊
維、とくに吸汗性ポリエステル繊維が用いられる。ま
た、繊維融着を容易にするため、低融点（110〜200℃）
のポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレ
ン繊維、ポリエチレン／ポリプロピレン・低融点ポリエ
ステル／通常のポリエステルの各コンジュケート繊維
（サイド バイ サイド、芯−鞘型）などを最高30重量
％含むことが好ましい。隔離層10の厚さは3g/cm2の荷重
を１分間かけた後の測定が２〜10mm、坪量が20〜80g/m
2、湿潤状態での圧縮弾性回復率が30％以上で、好まし
くは50％以上であり、繊度は３〜13dである。
トップシート２は、繊維が互いに交絡して不織布形態
を維持するとともに、***液の透過性をよくするために
全体に規則的に開孔11を有し、開孔11は繊維が分配され
ることによって形成されている。開孔11は、見掛上、そ
の孔内を横切る繊維が存在していない明確な輪郭を有す
るものが好ましい。このようなトップシート２は、たと
えば、突起群を有する支持体に繊維ウエブを導き、その
上面から高速水流を噴射して繊維交絡するとともに繊維
を前記突起群により周囲に分配する方法によりえられ
る。開孔11は、各面積が７〜50mm2、円形であるには直
径が２〜10mm、配列ピッチが６〜20mm、全表面積に対す
る総合開孔率が15〜70％であることが好ましい。トップ
シート２は、尿、汗などの体液で非開孔部分の表面が濡
れず、その体液が透過するように構成されているととも
に、公知の撥水剤で処理されている。繊維としては、繊
度が0.5〜3dのレーヨン繊維が70重量％以上用いられて
いることが最も好ましい。しかし、前記吸水性を有する
繊維または通常の疎水性繊維が70重量％以上用いられて
もよく、これらの繊維として最も好ましいのは、繊度が
１〜3d、のポリエステル繊維が挙げられる。トップシー
ト２の坪量は、一般には15〜45g/m2である。
を維持するとともに、***液の透過性をよくするために
全体に規則的に開孔11を有し、開孔11は繊維が分配され
ることによって形成されている。開孔11は、見掛上、そ
の孔内を横切る繊維が存在していない明確な輪郭を有す
るものが好ましい。このようなトップシート２は、たと
えば、突起群を有する支持体に繊維ウエブを導き、その
上面から高速水流を噴射して繊維交絡するとともに繊維
を前記突起群により周囲に分配する方法によりえられ
る。開孔11は、各面積が７〜50mm2、円形であるには直
径が２〜10mm、配列ピッチが６〜20mm、全表面積に対す
る総合開孔率が15〜70％であることが好ましい。トップ
シート２は、尿、汗などの体液で非開孔部分の表面が濡
れず、その体液が透過するように構成されているととも
に、公知の撥水剤で処理されている。繊維としては、繊
度が0.5〜3dのレーヨン繊維が70重量％以上用いられて
いることが最も好ましい。しかし、前記吸水性を有する
繊維または通常の疎水性繊維が70重量％以上用いられて
もよく、これらの繊維として最も好ましいのは、繊度が
１〜3d、のポリエステル繊維が挙げられる。トップシー
ト２の坪量は、一般には15〜45g/m2である。
バックシート３は、通気防液性を有するプラスチック
フィルムまたはこれと繊維不織布とのラミネートからな
る。
フィルムまたはこれと繊維不織布とのラミネートからな
る。
サイドフラップ４の一部を形成する不透水性サイドシ
ート６は、不織布、好ましくはポリプロピレンのスパン
ボンド不織布を撥水処理した通気性を有するシートが好
ましい。
ート６は、不織布、好ましくはポリプロピレンのスパン
ボンド不織布を撥水処理した通気性を有するシートが好
ましい。
こうしたおむつは、公知の使い捨ておむつと同様に、
後領域のウエストの対向側に備えたテープファスナー12
の自由端を前領域のバックシート２の対向側に固定する
ことによって組み立て着用される。
後領域のウエストの対向側に備えたテープファスナー12
の自由端を前領域のバックシート２の対向側に固定する
ことによって組み立て着用される。
ｂ）第２番目の本発明 第１図、第３図および第４図に示すように、おむつ
は、前述した第１番目の本発明の構成に加え、第２の防
漏堤12を含む。
は、前述した第１番目の本発明の構成に加え、第２の防
漏堤12を含む。
防漏堤12は、サイドフラップ４の一部を形成するサド
ドシート６の一部が逆Ｕ状またはΩ状に突出し、突出部
13の内にその長さ方向に伸縮する第２のエラスチックバ
ンド14が一体に接着して介在し、コア１の対向側の上縁
から突出することによって形成されている。突出部13は
その内側がコア１の対向側に位置するトップシート２に
接合し、その接合は少なくとも上端近傍においてなされ
ていることが必要である。コア１の対向側の上縁に位置
するトップシート２の上面からの防漏堤12の高さH2は３
〜20mm、好ましくは５〜15mmである。第４図に示す防漏
堤12は、その上端近傍において内側へ屈曲してコア１の
対向側上面に位置しているが、この場合には、少なくと
も該上面に位置するトップシート２の上面に接合してあ
ることが好ましい。防漏堤12のその他の点およびその他
の構成部材については、前述した第１番目の本発明と全
く同じである。
ドシート６の一部が逆Ｕ状またはΩ状に突出し、突出部
13の内にその長さ方向に伸縮する第２のエラスチックバ
ンド14が一体に接着して介在し、コア１の対向側の上縁
から突出することによって形成されている。突出部13は
その内側がコア１の対向側に位置するトップシート２に
接合し、その接合は少なくとも上端近傍においてなされ
ていることが必要である。コア１の対向側の上縁に位置
するトップシート２の上面からの防漏堤12の高さH2は３
〜20mm、好ましくは５〜15mmである。第４図に示す防漏
堤12は、その上端近傍において内側へ屈曲してコア１の
対向側上面に位置しているが、この場合には、少なくと
も該上面に位置するトップシート２の上面に接合してあ
ることが好ましい。防漏堤12のその他の点およびその他
の構成部材については、前述した第１番目の本発明と全
く同じである。
なお、第１図に示すように、防漏堤5,12は、おむつの
対向端近くまで延設されているが、少なくとも股下区域
に設けられておればよい。
対向端近くまで延設されているが、少なくとも股下区域
に設けられておればよい。
（３）発明の効果 ａ） 第１番目の本発明 本発明によれば、***液がコアに吸収されて該コアの
対向側縁へ達しても、コアの対向側は不透水性シートで
覆われているので、コアの対向側面から漏れることがな
い。また、***液がコアに吸収される前にコアの上面で
溢れてその外側に位置するサイドフラップへ流出して
も、該フラップにはギャザーを作って脚回りに弾性的に
圧接する不透水性を有する防漏堤が位置しているので、
該防漏堤によって塞ぎ止められ、おむつの対向側縁から
漏れることがきわめて少ない。防漏堤は、着用者の体圧
で一般に外側へ傾倒ないし伏倒するが、該防漏堤内に位
置するエラスチックバンドの作用によって起立性向を有
するので、肌から離れて肌との間に隙間を生ぜしめるこ
とがきわめて少ない。
対向側縁へ達しても、コアの対向側は不透水性シートで
覆われているので、コアの対向側面から漏れることがな
い。また、***液がコアに吸収される前にコアの上面で
溢れてその外側に位置するサイドフラップへ流出して
も、該フラップにはギャザーを作って脚回りに弾性的に
圧接する不透水性を有する防漏堤が位置しているので、
該防漏堤によって塞ぎ止められ、おむつの対向側縁から
漏れることがきわめて少ない。防漏堤は、着用者の体圧
で一般に外側へ傾倒ないし伏倒するが、該防漏堤内に位
置するエラスチックバンドの作用によって起立性向を有
するので、肌から離れて肌との間に隙間を生ぜしめるこ
とがきわめて少ない。
ｂ） 第２番目の本発明 本発明によれば、前記防漏堤と同様な機能を有する第
２の防漏堤がコアの対向側の上縁に位置しているので、
***液がコアの上面で溢れて対向側の上縁へ流動して
も、該防漏堤で塞ぎ止められる。また、かりに該防漏堤
を越えてその外側に位置するサイドフラップに流出して
も、この場合には、***液量や***部位などが第１番目
の本発明のおむつの場合と同条件であるとすると、その
流出量は後者の場合に比較してきわめて少ないが、その
流出した***液もサイドフラップに位置する前述の防漏
堤で塞ぎ止められる。したがって、おむつの対向側縁か
らの漏れはほぼ確実に防止される。また、このように防
漏堤が内外側に二重に位置しているので、単に平面的な
エラスチックバンドがサイドフラップに設けられている
公知の使い捨ておむつに比較して、おむつの上面（内
面）が肌に接触することが少なく、そのため***液で濡
れた該内面によって肌が濡れることも少ない。
２の防漏堤がコアの対向側の上縁に位置しているので、
***液がコアの上面で溢れて対向側の上縁へ流動して
も、該防漏堤で塞ぎ止められる。また、かりに該防漏堤
を越えてその外側に位置するサイドフラップに流出して
も、この場合には、***液量や***部位などが第１番目
の本発明のおむつの場合と同条件であるとすると、その
流出量は後者の場合に比較してきわめて少ないが、その
流出した***液もサイドフラップに位置する前述の防漏
堤で塞ぎ止められる。したがって、おむつの対向側縁か
らの漏れはほぼ確実に防止される。また、このように防
漏堤が内外側に二重に位置しているので、単に平面的な
エラスチックバンドがサイドフラップに設けられている
公知の使い捨ておむつに比較して、おむつの上面（内
面）が肌に接触することが少なく、そのため***液で濡
れた該内面によって肌が濡れることも少ない。
第１図は、第１および第２番目の本発明おむつを示す展
開平面図、第２図は、第１番目の本発明おむつを示す第
１図Ｘ−Ｘ線断面図、第３図は、第２番目の本発明おむ
つを示す第１図Ｘ−Ｘ線断面図、第４図は、第２番目の
本発明おむつの別例を示す第１図Ｘ−Ｘ線断面図。 １……コア、２……トップシート、３……バックシー
ト、４……サイドフラップ、５……防漏堤、６……不透
水性シート、７……突出部、８……エラスチックバン
ド、12……防漏堤、13……突出部、14……エラスチック
バンド
開平面図、第２図は、第１番目の本発明おむつを示す第
１図Ｘ−Ｘ線断面図、第３図は、第２番目の本発明おむ
つを示す第１図Ｘ−Ｘ線断面図、第４図は、第２番目の
本発明おむつの別例を示す第１図Ｘ−Ｘ線断面図。 １……コア、２……トップシート、３……バックシー
ト、４……サイドフラップ、５……防漏堤、６……不透
水性シート、７……突出部、８……エラスチックバン
ド、12……防漏堤、13……突出部、14……エラスチック
バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−210003（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−25741（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−146651（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−169204（ＪＰ，Ｕ)
Claims (6)
- 【請求項１】所要厚さを有する吸収性コアと、該コアの
少なくとも上面を覆う透水性トップシートと、該コアの
少なくとも下面を覆う不透水性バックシートと、該コア
の対向側の下縁から外側へ延出する不透水性サイドフラ
ップと、該サイドフラップの長さ方向に伸縮ギャザーを
作る防漏堤とを含み、 前記サイドフラップは、その少なくとも一部を形成する
不透水性サイドシートを有し、 前記防漏堤は、前記サイドシートの一部が形成し少なく
とも3mmの高さを有して前記サイドフラップの幅方向の
内外側縁間に位置する突出部と、該突出部の上縁に沿っ
て位置するエラスチックバンドとから構成され、 前記サイドシートは、前記コアの側部を覆っている ことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 【請求項２】前記防漏堤は、前記サイドシートの一部が
逆Ｕ状またはΩ状に突出することによって形成されてい
る特許請求の範囲第１項記載のおむつ。 - 【請求項３】前記防漏堤の対向間隔は、おむつの前領域
よりもその後領域において広くされている特許請求の範
囲第１項記載のおむつ。 - 【請求項４】所要厚さを有する吸収性コアと、該コアの
少なくとも上面を覆う透水性トップシートと、該コアの
少なくとも下面を覆う不透水性バックシートと、該コア
の対向側の下縁から外側へ延出する不透水性サイドフラ
ップと、該サイドフラップの長さ方向に伸縮ギャザーを
作る第１の防漏堤と、該コアの対向側の上縁にあってそ
の長さ方向に伸縮ギャザーを作る第２の防漏堤とを含
み、 前記サイドフラップは、その少なくとも一部を形成する
不透水性サイドシートを有し、 前記第１の防漏堤は、前記サイドシートの一部が形成し
少なくとも3mmの高さを有して前記サイドフラップの幅
方向の内外側縁間に位置する突出部と、該突出部の上縁
に沿って位置するエラスチックバンドとから構成され、 前記第２の防漏堤は、前記サイドシートの一部が形成し
少なくとも3mmの高さを有して前記コアの前記上縁に位
置する突出部と、該突出部の上縁に沿って位置するエラ
スチックバンドとから構成され、 前記サイドシートは、前記コアの側部を覆っている ことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 【請求項５】前記第１および第２の防漏堤は、それぞれ
前記サイドシートの一部が逆Ｕ状またはΩ状に突出する
ことによって形成されている特許請求の範囲第４項記載
のおむつ。 - 【請求項６】前記第１の防漏堤の対向間隔は、おむつの
前領域よりもその後領域において広くされている特許請
求の範囲第４項記載のおむつ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61158611A JP2565493B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 使い捨ておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61158611A JP2565493B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 使い捨ておむつ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6321901A JPS6321901A (ja) | 1988-01-29 |
| JP2565493B2 true JP2565493B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=15675490
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61158611A Expired - Lifetime JP2565493B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 使い捨ておむつ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2565493B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0771568B2 (ja) * | 1986-08-20 | 1995-08-02 | ユニ・チヤ−ム株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP2523726Y2 (ja) * | 1988-11-17 | 1997-01-29 | 株式会社資生堂 | 使い捨ておしめ |
| JP2789473B2 (ja) * | 1988-12-02 | 1998-08-20 | 王子製紙株式会社 | 吸収性物品 |
| US5476458A (en) * | 1993-12-22 | 1995-12-19 | Kimberly-Clark Corporation | Liquid-retaining absorbent garment and method of manufacture |
| JP3734808B2 (ja) * | 2003-06-23 | 2006-01-11 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型の使い捨て着用物品 |
| JP4253625B2 (ja) * | 2004-09-13 | 2009-04-15 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型の使い捨て着用物品 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4397645A (en) * | 1981-02-24 | 1983-08-09 | The Procter & Gamble Company | Disposable absorbent article having an improved liquid containment construction |
| SE446055B (sv) * | 1982-07-01 | 1986-08-11 | Landstingens Inkopscentral | Ikontinensskydd eller bloja med vesentligen rektanguler form |
| FR2557774B1 (fr) * | 1984-01-06 | 1988-04-22 | Boussac Saint Freres Bsf | Couche-culotte a etancheite amelioree. |
| US4695278A (en) * | 1985-10-11 | 1987-09-22 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article having dual cuffs |
-
1986
- 1986-07-04 JP JP61158611A patent/JP2565493B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6321901A (ja) | 1988-01-29 |
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