JP2564352Y2 - 壁装材 - Google Patents

壁装材

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JP2564352Y2
JP2564352Y2 JP1991088082U JP8808291U JP2564352Y2 JP 2564352 Y2 JP2564352 Y2 JP 2564352Y2 JP 1991088082 U JP1991088082 U JP 1991088082U JP 8808291 U JP8808291 U JP 8808291U JP 2564352 Y2 JP2564352 Y2 JP 2564352Y2
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fiber sheet
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fluorine
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良樹 黒木
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Kuraray Co Ltd
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  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防汚性に優れた壁紙等
の壁装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の壁装材は、一般に表面材と接着剤
層および裏打ち紙からなり、表面材は大部分がポリ塩化
ビニルシートからなっているが、高級感を出すためこの
シートは種々のプリント、エンボス加工が施されてい
る。より高級感のあるものとしては、表面材を織物、編
物、あるいは不織布としたものが好まれるケースが多
く、主としてレーヨン織物による壁装材が使用されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な繊維シートを表面材としたものは表面に汚れがつきや
すく、かつ、塩化ビニルシートに比べ簡単に汚れを拭き
取ることができないため、取扱いが不便で作業に慎重さ
が要求され、施工時の作業性が悪く、また、施工後にお
いても同様の理由で美観を維持することが困難である。
さらに、表面材が薄い場合、裏打ち材と一体化するため
の接着剤が浸透し表面材の触感がべたつく、色相が浸透
度合いによって変化するなど外観的問題も招く。本考案
の目的は、上記の従来の欠点を解消し、実用性のある防
汚性能を有する壁装材を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は、フ
ッ素系加工剤で処理された疎水性繊維製の表面繊維シー
トに接着剤層および裏打ち紙が一体化された壁装材であ
って、該表面繊維シートの両面にフッ素系加工剤が付着
されていることを特徴する壁装材である。
【0005】本考案において表面繊維シートに用いられ
る繊維としては、疎水性繊維が用いられ、例えばポリエ
ステル系繊維等が好ましく使用される。繊維シートに施
されるフッ素系加工剤は、一般にフルオロカーボン鎖を
もつフッ素系樹脂で、架橋性単量体成分を分子鎖中に含
みさらには該樹脂に架橋剤が添加されたものである。こ
れは通常エマルジョンとして繊維に付着され、加熱によ
って架橋し繊維に固着される。
【0006】フッ素系加工剤を繊維シートに施す方法と
しては、原料繊維の状態で加工剤エマルジョンに浸漬す
る方法、織物、編物、不織布等の生機の状態で加工剤エ
マルジョンに浸漬する方法等があるがこれらの方法に限
定されるものではない。しかしながら、接着剤層に面す
る繊維シート面(裏面)にも加工剤が施されている方が
接着剤が繊維シート表面に浸透しにくくなるので浸漬法
によるほうが好ましい。浸漬法による場合、染色処理と
同時にフッ素処理を行ってもよい。
【0007】裏打ち紙は、施工、包装時の取扱性と壁装
材に形態安定性を付与するために表面シートに一体化さ
れるもので一般的に難燃処理を施された紙が使用され
る。この一体化は接着によって行われ、接着剤としては
酢ビ系、アクリル酢ビ系が使用される。本考案の壁装材
は、さらに表面の繊維シートに難燃処理を行うことがで
きるが、この場合、難燃剤に前記フッ素系加工剤を混合
し、難燃加工とフッ素系加工剤による防汚加工とを同時
に行うことができる。
【0008】図1は本考案の壁装材の断面模式図であ
り、1はフッ素系加工剤で処理された繊維シート、2は
接着剤層、3は裏打ち紙を示す。繊維シートは接着剤層
を介して裏打ち紙と一体化されている。
【0009】
【考案の効果】本考案の壁装材は、フッ素系加工剤によ
る撥水性・撥油性により、表面の油分、水分による汚れ
付着が少なく長期間に亘って防汚性が発揮され、また、
接着剤が繊維シート間隙から浸透して壁装材を汚染する
ことがなく、そのため繊維シートの表面の斑や変色する
ことがなく繊維シート表面材が有している高級感が十分
発揮されるものである。
【0010】
【実施例】以下実施例により本考案を具体的に説明する
が本考案はこれに限定されるものではない。 実施例 ポリエステル繊維からなる織物に染色を行い、該織物に
対して旭ガラス社製アサヒガードAG710(フッ素系
加工剤)を用いて浸漬・キュアーして表面繊維シートと
した。このシートの裏面に酢ビ系接着剤を用いて難燃裏
打ち紙を接着一体化し、さらに、表面シートにリン系難
燃剤を塗布して壁装材とした。得られた壁装材につい
て、デュポン法で撥水性を、また、AATCC118法
で撥油性を調べた。その結果、初期性能は撥水性で8
級、撥油性で6級であり、フェード照射(63℃、40
時間)後の撥水性は9級以上、撥油性は6級であり優れ
た撥水撥油性が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の壁装材の断面模式図である。
【符号の説明】
1:フッ素系加工剤で処理された表面繊維シート 2:接着剤層 3:裏打ち紙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素系加工剤で処理された疎水性繊維
    製の表面繊維シートに接着剤層および裏打ち紙が一体化
    された壁装材であって、該表面繊維シートの両面にフッ
    素系加工剤が付着されていることを特徴する壁装材。
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