JP2562534B2 - 古紙再生処理法 - Google Patents

古紙再生処理法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローテーション法に
よる脱墨法などにおいて、塗工紙由来の粘着性物質、特
にホワイトピッチ、をも除去することができる古紙再生
処理法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、地球的規模での環境保護および省資
源の要請から、再生紙の利用が不可欠とされ、再生紙の
利用が急激に増加している。しかし、原紙の多様化、塗
工技術の進歩および印刷方式の進歩などという技術的な
変革は無論であるが、宣伝広告の多様化などの情報伝達
手段の多様化により、多色および美麗な印刷物を質およ
び量において要求する社会的要請が著しい。そのため
に、塗工紙、特にコート紙、に印刷を施した美術印刷
物、商業印刷物、カレンダー、ポスター、パンフレット
あるいはチラシなどが多量に使用されており、塗工紙と
非塗工紙とを混在した印刷物、例えばチラシ(塗工紙)
を折り込んだ新聞(非塗工紙)、も多量にでまわってい
る。したがって、塗工紙と非塗工紙が混ざった古紙が、
事業所および家庭から多量に排出されるようになってい
るが、従来の古紙選別装置では両者を撰別するのが困難
であるので、塗工紙が古紙再生処理工程に入り込んでし
まっている。そして、塗工紙が混ざった古紙を従来のフ
ローテーション法または洗浄法などの古紙再生処理工法
で処理すると、塗工紙に由来の粘着性物質(特にホワイ
トピッチ)がパルプスラリーに混ざって再生紙の抄造工
程に入り、抄紙機および乾燥機に付着して、紙の局部的
剥がれおよび破断などの問題が生じる。塗工紙由来の粘
着性物質で特にトラブルの発生の原因となるのは、塗工
紙のうちで一番量の多いコート紙由来の粘着性物質、い
わゆるホワイトピッチ、である。ホワイトピッチは、一
般的にはコート紙のバインダー成分に塗工層表面の平滑
性などを付与する無機物質が渾然と混ざりあった粘着性
(接着性を含めた広義の粘着性)を有する物質であっ
て、析出物が薄灰色であるところからその名称がある。
ホワイトピッチの成分は、複雑な組成からなるとされて
いるが、外国の製紙工場での分析例では、例えば、無機
物(タルク、カオリン)40〜60%、ラテックス15
〜35%、樹脂8〜25%およびホロセルロース5〜3
0%からなるとするものがある(紙パルプ技術協会誌第
43巻4号第21頁)。しかし、わが国のコート紙は、
多様な原紙および多種類のバインダーが使用され、多種
類の無機物が使いわけられることが多いので、ホワイト
ピッチの組成も、より複雑になっているとされている。
【0003】そして、ホワイトピッチのパルプスラリー
中での挙動は、全くといっていいほどに明らかでなく、
そのためにそれを除去するための基礎的な情報(例え
ば、ホワイトピッチの界面化学ついての情報)が得られ
ていないというのが実情である。また、コート紙以外の
塗工紙に由来する粘着性物質についても、同様である。
さらに、古紙再生処理工程でのパルプスラリーには、木
材由来の粘着性物質(いわゆるピッチといわれるもの
で、以下必要に応じてピッチという)含まれており、そ
のピッチも抄紙工程で様々なトラブルを引き起こすこと
が知られている。しかし、古紙再生処理法でのパルプス
ラリー中でのホワイトピッチとピッチの化学的挙動の異
同などということは、全く明らかにされていない。した
がって、ピッチ除去方法とホワイトピッチ除去方法との
関連性などということも不明であるというのが実情であ
る。なお、ピッチの組成は、例えば、脂肪酸(高級脂肪
酸を含む)、それらの塩類(主としてカルシウム塩)、
それらのエステル(主としてグリセリド)、およびステ
ロール類、パラフィン類あるいはそれらの誘導体などか
らなるとされている。そして、古紙再生処理工程のパル
プスラリーの粘着性物質(特にホワイトピッチ)を除去
するということは困難なこととされており、ホワイトピ
ッチの除去に関する提案はごく僅かである。その僅かな
提案には、脱墨剤を工夫することにより脱墨の過程で付
随的効果としてホワイトピッチを除去するというもの、
あるいはホワイトピッチを直接に除去するために添加剤
を加えるというものがある。ただし、古紙再生処理法
(脱墨法)にマイナスの影響を与えることなく、ホワイ
トピッチをパルプスラリーから除去できるという提案
は、実質的にないというのが実情である。例えば、米国
特許第4997523号明細書には、古紙再生処理法で
直接にホワイトピッチを軽減する方法が記載されてい
る。その方法は、ジアミン化合物とリン酸塩を古紙再生
処理工程のパルパーで添加して、塗工古紙からホワイト
ピッチを分離して軽減するという方法である。しかし、
その方法は、白水の循環再使用が一般的となっている現
在の古紙再生処理方法では解決策とならないものであ
る。すなわち、その方法では、ジアミン化合物とリン酸
塩のパルパーへの添加により分離されたホワイトピッチ
を分散したパルプスラリーが、フローテーション工程に
入る前に脱水され、脱水された水を白水として循環し、
再度パルパーに加えている。そのために、白水を循環再
使用する古紙再生処理方法では、ホワイトピッチが白水
の循環系統に蓄積して、高濃度に蓄積した状態になった
ホワイトピッチが時間遅れで処理工程に供給されること
になるだけである。そして、ホワイトピッチは、フロー
テーション工程以後の工程で除去されないので、ホワイ
トピッチが再生紙の抄造工程に入りこんで、紙力剤およ
びサイズ剤などの定着剤を添加する調整工程で、ホワイ
トピッチ粒子が再凝集してトラブルを発生させる。
【0004】また、膨大な量の工業用水を消費する製紙
工程では、水資源に制約があるので、多くの場合、白水
の循環使用することなしには、産業として成りたたない
ようになっており、その点からもこの提案(米国特許第
4997523号明細書)は工業的意義においても実施
するのが困難なものである。以上述べたように、従来の
古紙再生処理方法には、塗工紙由来の粘着性物質、特に
ホワイトピッチ、を除去する工業的に有効な法がなく、
そのために、再生紙の抄造工程で塗工紙由来の粘着性物
質、特にホワイトピッチ、の付着による様々なトラブル
が発生するなどの問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗工紙由来
の粘着性物質、特にホワイトピッチ、をフローテーショ
ン工程で除去することができる古紙再生処理法を提供す
ること、を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による古紙再生処
理法は、古紙を処理して古紙の成分が水に分散したパル
プスラリーにし、そのパルプスラリーを泡沫浮上分離処
理してから再生紙用パルプスラリーにする古紙再生処理
法において、該泡沫浮上分離処理を凝集剤としてポリ塩
化アルミニウムを0.05〜1重量%(対乾燥パルプ重
量)の量で含むパルプスラリーにより行い、それによっ
てパルプスラリーに分散している粘着性物質を泡沫浮上
分離処理で生じる泡沫に帯同させ、浮上したフロスを除
去することを特徴とすること、を特徴とする。
【0007】〔発明の具体的説明〕 古紙再生処理工程(特にフローテーション工程)におけ
るパルプスラリー中の塗工紙由来の粘着性物質(特にホ
ワイトピッチ)の特性についての本発明者による実験を
主体とする詳細な検討により、下記(イ)、(ロ)など
の新たな事象が見出だされ、それらを基礎として本発明
がなされた。
【0008】(イ)古紙再生処理工程(特にフローテー
ション工程)の塗工紙由来の粘着性物質(特にホワイト
ピッチ)が分散質(多くはコロイド状)の一種として分
散しているパルプスラリー中に凝集剤を添加すると、凝
集剤がスラリー中の塗工紙由来の粘着性物質(特にホワ
イトピッチ)に優先的および特異的に作用するという、
いままで全く知られていなかった事象が見出だされた。
すなわち、古紙再生処理工程のパルプスラリー、特にフ
ローテーション工程のパルプスラリー、は、そこに分散
している物質、すなわち、パルプ、塗工紙由来の粘着性
物質およびインキ、が相互に電荷が調和した状態で存在
する水分散液である。しかも、凝集剤は、その添加によ
って、水あるいは廃液などに分散したコロイド状粒子が
有する電荷を反対の凝集剤の電荷で中和し、コロイド状
粒子相互間に反発力として働く力を弱め、コロイド状粒
子相互間の引き合う力を強くすることによりコロイド状
粒子相互を結合させ、コロイド状粒子を大きなかたまり
状にして沈降を容易にする作用を主体とするものであ
る。したがって、コロイド状物質などが電荷が調和して
分散するパルプスラリーに凝集剤を添加することは、パ
ルプ同士の凝集、インキのパルプへの再凝集などのさま
ざまな現象が生じるものと一般に認識されており、特開
昭54−23705号には凝集剤によりインキ粒子を凝
集させ、白色度を向上する方法が開示されている。
【0009】(ロ) 凝集剤の中でも、ポリ塩化アルミ
ニウムがホワイトピッチに対して特に強く作用し、古紙
パルプのフローテーション処理に際してポリ塩化アルミ
ニウムをパルプスラリー中に添加することにより、格別
に高いホワイトピッチ除去効果が得られることが見出さ
れた。更に、ポリ塩化アルミニウムを0.05〜1重量
%(対乾燥パルプ重量)という特定量で使用すること
が、ホワイトピッチ除去効果および得られるパルプの白
色度の観点から望ましいことが判明した。
【0010】<古紙再生処理法> 本発明の古紙再生処理法は、少なくとも処理工程中に泡
沫浮上分離処理する工程を含む古紙再生処理法であれば
適用できる。泡沫浮上分離処理とは、パルプスラリーに
生じた泡沫、特に泡沫群にパルプスラリー中の除去対象
物(例えば、インキなど)を帯同させ、浮上してフロス
となったものを分離することにより、除去対象物をパル
プスラリーから分離する処理である。なお、「泡沫」の
用語は、あわ(泡)の用語と同義に用いている。また、
「フロス」の用語は、パルプスラリーに浮いた泡沫およ
び泡沫群の意味で使用している。泡沫は、気泡からなる
ものが代表的である。また、パルプスラリー中の気泡生
成手段は任意である。気泡の生成には、気体を外部から
パルプスラリーに注入(例えば、圧入)して気泡をパル
プスラリーに混入する方法、パルプスラリーに乱流を生
じさせ、そこに空気を巻き込んで、気泡をパルプスラリ
ーに混入する方法などの各種の手段を用いることができ
る。泡沫に帯同とは、泡沫に付着しておよび泡沫の上昇
と共に上昇する泡沫周囲の水に含まれての意味である。
泡沫浮上分離処理の代表的なものに、古紙再生処理法で
一般に用いられているフローテーション処理がある。な
お、泡沫浮上分離処理は、実質的にフローテーション処
理で行われるので、以下本発明をフローテーション処理
との関係において説明する。また、フローテーション処
理は、古紙から分離したインキを気泡に帯同させ、イン
キを帯同したフロスを集めて除去する処理である。
【0011】古紙再生処理法は、古紙をパルプ化してパ
ルプとインキなどが分散したパルプスラリーにし、その
パルプスラリーからインキなどを除去する処理をするも
のであり、その処理を複数の工程から行うようになって
いる。そして、基本的には、インキ除去をフローテーシ
ョン処理で行うフローテーション法、インキ除去を洗浄
工程で行う洗浄法、およびそれらの併用法がある。本発
明は、フローテーション処理する工程を備えている古紙
再生処理法であれば、いすれも適用可能である。したが
って、フローテーション法およびフローテーション法と
洗浄法との併用法による脱墨法において本発明を適用す
ることができるが、それ以外の方法でもフローテーショ
ン処理と同様の機能を備えている古紙再生処理法であれ
ば適用可能である。
【0012】そして、古紙をパルプ化してパルプとイン
キなどが分散したパルプスラリーにしてからフローテー
ション工程に送るまでの処理は、離解工程およびソーキ
ング工程で行われるのが一般的である。本発明では、古
紙のパルプ化からフローテーション処理に至るまでの工
程は任意であり、フローテーション処理が可能なパルプ
スラリーになっていればよい。従来の古紙再生処理法に
おいて、フローテーション工程より前の工程での、工程
の追加あるいは工程の一部削除は任意である。追加され
る工程としては、濃縮工程およびフリーネス調整工程な
どがある。濃縮工程は、白水を循環再使用する場合には
不可欠な工程である。フリーネス調整工程は、フローテ
ーション工程での操作を容易にするためにパルプスラリ
ーを調整する工程であるそして、本発明では、フローテ
ーション処理の装置について制約がないが、一般的に
は、フローテーターにより行われる。また、本発明で
は、フローテーション処理によりパルプスラリーに分散
している粘着性物質を泡沫に帯同させて除去するが、そ
のフローテーション処理によるインキの除去に必ずしも
影響を及ぼすものでない。すなわち、本発明は、フロー
テーション処理によりインキと粘着性物質を泡沫に帯同
させて除去することができる方法を工業的に実現したも
のである。さらに、本発明で「ポリ塩化アルミニウムを
含むパルプスラリーにより行う」としたのは、フローテ
ーション処理をする際のパルプスラリーにポリ塩化アル
ミニウムが含まれていればよいということである。した
がって、ポリ塩化アルミニウムは、フローテーション処
理を行う工程の入り口で添加してもよく、あるいはフロ
ーテーターの中にいれてもよい。例えば、フローテータ
ー横長の箱型のもので、その一部の箇所でフローテーシ
ョン処理を行うようになっている場合、その一部の箇所
のパルプスラリーにポリ塩化アルミニウムが含まれてい
ればよい。
【0013】本発明のフローテーション処理で除去する
粘着性物質は、古紙をパルプ化した場合にパルプスラリ
ーに分散(特にコロイド状)した状態で含まれる粘着性
を有する物質である。粘着性物質は塗工紙由来の古紙か
らでてくるものが量的に著しく多いので、古紙のパルプ
化でパルプスラリーに分散している粘着性物質は、実質
的に塗工紙由来の粘着性物質である。また、塗工紙は一
般的にコート紙である場合が多いので、粘着性物質は、
実質的にコート紙由来の粘着性物質、すなわちホワイト
ピッチ、である場合が多い。本発明者が実験を主体とす
る検討から見出だしたところによれば、コート紙由来の
ホワイトピッチを除去すると、再生紙の抄造工程での抄
紙機および乾燥機で生じるトラブルを防止することがで
きる。したがって、本発明の古紙再生処理法は、コート
紙を含む古紙の脱墨の過程でホワイトピッチを除去する
のに適している。また、コート紙以外の塗工紙の古紙を
パルプ化しても、パルプスラリーに分散している粘着性
物質は、ホワイトピッチに近い性質(特に界面化学の点
からみた意味での性質)を有しているので、同様に除去
しうることが本発明者による実験を主体とする検討から
見出だされている。本発明の古紙再生処理法で使用する
装置(特にフローテーター)については、何等の制約が
ない。しかし、フローテーターは、凝集したインキおよ
びホワイトピッチの装置への付着を避けるために、それ
らが付着しにくいステンレス鋼製(SUS製)のものが
好ましい。
【0014】図1は本発明による古紙再生処理法の一例
を示すフロー工程図である。なお、工程は、図中に示す
条件で行った、この古紙再生処理工程では、白水の循環
工程は便宜上省略してある。
【0015】図1において、古紙は離解工程(1)で処
理されてパルプ濃度約7%のパルプスラリーに調製さ
れ、そのパルプスラリーは濃縮工程(2)で脱水されて
パルプ濃度約18%のパルプスラリーにされ、それに脱
墨剤が添加されたものがソーキング工程(3)に送られ
る。その後、フリーネス調整工程(4)でパルプ濃度約
4%に調整されたパルプスラリーは、濃度0.1〜1.
5%に希釈され、ポリ塩化アルミニウムが添加されて、
フローテーション工程(5)に入る。フローテーション
工程(5)では、パルプスラリー中のホワイトピッチが
ポリ塩化アルミニウム(5a)の働きにより凝集して気
泡に付着するなどして、インキとホワイトピッチの両方
を付着した気泡が上昇(浮上)してフロスとなり、フロ
スが集められて工程外へ取り出される。測定装置(5
a)は、ポリ塩化アルミニウムの添加の効果を確認する
ために、フローテーション工程(5)の入口と出口のパ
ルプスラリーを取り出して、パルプスラリー中の残留コ
ロイド数を測定する装置である。通常の古紙再生処理法
では、パルプスラリー中の残留コロイド数を測定して古
紙再生処理法を制御すると便宜である。ここで、残留コ
ロイド数の「コロイド」は、パルプスラリー中に残留す
るコロイドで、主としてブラウン運動するラテックス粒
子を測定する。フローテーション工程(5)でインキと
ホワイトピッチの両方が除去されたパルプスラリーは、
濃縮工程(6)で濃縮してパルプ濃度を大きくし、再生
紙用のパルプスラリーになる。この再生紙用のパルプス
ラリーは、抄造工程(7)で再生紙にし、白色度測定装
置(8)で再生紙の白色度が測定される。
【0016】このフロー工程図では、ポリ塩化アルミニ
ウムをフローテーション工程(5)の入口で添加してい
るが、それは、低濃度パルプであるほうが、パルプとポ
リ塩化アルミニウムとが絡み合う確率が低いという利点
があるからである。また、図1のフロー工程図では、脱
墨剤としてケイ酸ソーダのアルカリ溶液を添加している
が、脱墨剤の種類には制約はなく、脱墨剤を添加しない
で、ホワイトピッチのみを除去するために本発明を用い
ることもできる。
【0017】<古紙> 本発明の古紙再生処理法が対象する古紙は、代表的には
塗工紙が非塗工紙に混ざった古紙または塗工紙からなる
古紙である。しかし、非塗工紙でも塗工紙に用いられ物
質(例えばバインダー)が使用されているために、その
古紙再生処理工程のパルプスラリーに塗工紙由来の粘着
性物質と同じ物質が分散している場合には、本発明の古
紙再生処理法で再生処理することができる。すなわち、
名称が非塗工紙であっても、パルプ化によりパルプスラ
リーに塗工紙由来の粘着性物質と同じ物質が分散する場
合は、塗工紙として取り扱うことができる。本発明の
「塗工紙」という用語は、一般的な塗工紙、、例えばア
ート紙、コート紙および軽量塗工紙、のみならず、紙面
の一部が塗工剤により処理された紙、およびパルプスラ
リーに塗工紙由来の粘着性物質と同じ物質を分散するも
ので処理された紙を含む意味で使用している。
【0018】<凝集剤> ポリ塩化アルミニウムの添加量は、パルプスラリー、特
にフローテーション処理するパルプスラリー、の条件、
例えば、パルプ濃度、スラリー中の脱墨剤の種類および
濃度、およびスラリー中の電荷の状態など、によって決
めることができる。ポリ塩化アルミニウムの添加量は、
ポリ塩化アルミニウムが塗工紙由来の粘着性物質、特に
ホワイトピッチ、に優先的に作用して、粘着性物質をフ
ローテーション処理で生じる気泡に帯同するようにする
が、パルプ相互の凝集あるいはパルプと脱墨剤との凝集
が生じさせない範囲の量である。一般的なフローテーシ
ョン法による脱墨法で使用されているパルプスラリーで
は、0.05〜1重量%(パルプスラリー中の乾燥パル
プ重量基準)である。なお、この添加量の範囲内で、脱
墨剤の種類によって変えることができる。例えば、脱墨
剤が凝集剤の影響を受け易いものの場合は、凝集剤の添
加量を少なくするなどである。
【0019】ポリ塩化アルミニウムにアニオン性ポリア
クリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、両性ポ
リアクリルアミドなどのアクリルアミド系凝集剤を混合
して用いると塗工紙由来の粘着性物質(特にホワイトピ
ッチ)の除去に効果があることが、実験的事実から明ら
かになっている。さらに、これら凝集剤は粘着性物質
(特にホワイトピッチ)除去に効果があり、適当な量を
使用した場合には再生紙の白色度の向上にも効果があ
る。しかも、対象となるパルプスラリーが、パルプ0.
1〜1.5重量%(パルプスラリー重量基準)、インキ
0.01〜0.1重量%(パルプスラリー重量基準)の
濃度で分散したものであると、凝集剤(ポリ塩化アルミ
ニウムまたはポリ塩化アルミニウムとポリアクリルアミ
ド)を添加しても、パルプ同士の凝集およびインキのパ
ルプへの再凝集が生じることがなく、凝集剤が塗工紙由
来の粘着性物質(特にホワイトピッチ)に優先的および
特異的に作用することが、本発明者により実験的事象な
どから見出だされている。以下に本発明を実施例におい
てより具体的に説明する。実施例は本発明を例示的に示
したものであって本発明を制限するものではない。
【0020】
【実施例】<実験方法>前処理工程
【0021】実験用古紙の調製 工場に集荷した新聞古紙からチラシ(コート紙)のみを
選別して回収し、チラシ(コート紙)と非コート紙を8
(チラシ)/2(非コート紙)の比率(重量比)にした
古紙を調製した(以下実験用古紙という)。実験用古紙
を離解工程で離解した。
【0022】離解処理 離解工程は、実験用古紙を手で千切って20リットルの
温水(40℃)に投下し、実験用古紙の濃度を10%に
した。一晩放置後、実験用パルパーにて実験用古紙濃度
7%で3時間かけて離解してパルプスラリーにした。
【0023】ソーキング処理 次にソーキング処理濃度に調製のために遠心脱水機によ
りパルプスラリーを脱水して、そのパルプ濃度を18%
にした。そのパルプスラリーに苛性ソーダを0.8%、
ケイ酸ソーダを4%および界面活性剤を0.1%の濃度
になるように添加した。苛性ソーダ、ケイ酸ソーダおよ
び界面活性剤の濃度は、パルプ重量(乾燥重量)を基準
したものである。添加したパルプスラリーは、パルプ濃
度15%で45℃(ウォーターバス使用)で16時間処
理した。
【0024】フリーネスの調整 ソーキング処理処理が終わったパルプスラリーは、イオ
ン交換樹脂により清浄化処理した水でパルプ濃度4%に
稀釈して、KRKリファナーでフリーネス200ミリリ
ットルCSFにした。なお、これ以降の実験で使用する
水は、すべてイオン交換樹脂により清浄化処理した水を
使用した。
【0025】フローテーション工程 フローテーション処理は、実験室用フローテーターを用
いて行った。先のフリーネスの調整が終わったパルプス
ラリー(フリーネス200ミリリットルCSF)から一
回のフローテーション処理量(パルプ絶対乾燥量42グ
ラムに相当するパルプスラリー量)を採取し、ディスイ
ンテグレーターで攪拌しながら濃度2重量%(乾燥パル
プ重量基準)になるように凝集剤を添加した。凝集剤の
濃度が1%になるようにパルプスラリーを水で稀釈した
後、実験室用フローテーターの気泡吹込み口より空気を
吹込んでフローテーション処理した。フローテーション
処理中は、30秒毎にフロスの全量を掻き出す操作を行
い、その操作を合計8回行った。また、比較のため凝集
剤未添加のパルプスラリーは、凝集剤を添加する事以外
は、全て同様にして行った。また、異なる凝集剤を添加
して行う場合は、一括前処理した同じパルプスラリー
(フリーネス200ミリリットルCSF)を用いて同様
に行った。
【0026】<測定方法> フローテーション処理前後のパルプスラリー(実験用フ
ローテーターの入口と出口のパルプスラリー)のコロイ
ド状ピッチとパルプ濃度の測定、およびフロス部(泡沫
を含むパルプスラリー)の濾過および重量(フロスの絶
対乾燥の重量)を測定した。また、フローテーション処
理後のパルプスラリーを手抄して再生紙にして、その白
色度を測定した。
【0027】コロイド状ピッチの測定方法 EKDS血球計算盤(THOMA)とカバーガラスとを
アルコールにより洗浄後、血球計算盤の両端の凸面部に
ニュートンリングがでるように完全に密着させた。その
状態で球計算盤内の1区画の体積は、50μm×50μ
m×0.1mm(深さ)となる。顕微鏡は、15(接
眼)×40(対物)=600倍のものを使用し、最大光
量で測定した。コロイド状ピッチの個数は、パルプ濃度
0.1%(重量基準)で計数して、パルプ濃度1%のパ
ルプスラリーに換算して表した。コロイド状ピッチは、
完全に球形(直径1μm程度)でブラウン運動している
粒子のみを計数した(N=8)。コロイド状ピッチ数の
計算は、1区画のコロイド状ピッチ数(A)に血球計算
盤深さ補正係数(C)を掛け、1区画の容積(V)で割
り、さらに濃度(Pc)で割って、1%濃度パルプスラ
リーに換算したコロイド状ピッチ数にした。その計算式
を下に示す。
【0028】白色度を測定 白色度は、エルレホを用いて測定した。白色度は、測定
した再生紙の表裏の白色度の測定値の平均値で表した。
【0029】<実験結果>残留ラテックス粒子数低減の効果 以下の表1は、凝集剤を添加したパルプスラリーのフロ
ーテーター出口の残留ラテックス粒子数を測定した結果
である。表1中の数字は、フローテーター出口での凝集
剤を添加しなかったパルプスラリーの残留ラテックス粒
子数を100として表した場合の数値である。表1中の
ACは塩化アルミニウム、PACはポリ塩化アルミニウ
ム、PAMはポリアクリルアミドを表す。ACの下の
( )内の数字は、パルプスラリー中のACの濃度を表
す。%は、固形分基準の重量%である。なお、PACお
よびPAMについても同じである。また、A−1〜C−
1の記号は、脱墨剤の種類を表しており、それぞれの記
号の意味は表1の下に示す。
【0030】 表1の結果によれば、塩化アルミニウム、ポリ塩化アル
ミニウムおよびポリアクリルアミドのいずれの凝集剤を
添加しても、パルプスラリーの残留ラテックス粒子数が
低減しているが、特にポリ塩化アルミニウムでは著しく
低減しており、塗工紙由来の粘着性物質、特にホワイト
ピッチ、除去の効果が他の凝集剤に比較して優れてお
り、また、脱墨剤の種類に関りなく、効果を発揮するこ
とが認められる。
【0031】ポリ塩化アルミニウムとポリアクリルアミ
ド系凝集剤併用による残留ラテックス粒子数および紙の
白色度低減の効果 以下の表2は、凝集剤を併用(二種類)した場合の実施
例を示す。実施例7は単一の凝集剤(PAC0.1
%)を添加した実施例であるが、凝集剤の併用効果との
対比のために記載してある。
【0032】 表2の結果によれば、凝集剤を併用することにより塗工
紙由来の粘着性物質、特にホワイトピッチ、除去の効果
が認められる。
【0033】脱墨剤と凝集剤とを併用する場合のフロー
テーション処理における最適操作条件
【0034】図2のグラフ 図2のグラフは、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)添加
量とフローテーション処理した後のパルプスラリー(す
なわち再生紙用パルプスラリー)中の残留ラテックス粒
子数との関係を示したものである。図2のグラフの横軸
は、パルプスラリー中のパルプ重量(絶対乾燥)に対す
るポリ塩化アルミニゥム(PACとして表示)の重量比
を表している。すなわち、横軸の零は、ポリ塩化アルミ
ニゥム(凝集剤)が添加されていないものである。図中
の「A−1」の表示は、前記の脂肪酸系の脱墨剤を表し
ており、%はその脱墨剤の添加量を表している。また、
縦軸の残留ラテックス粒子数は、ポリ塩化アルミニゥム
(凝集剤)を添加しないパルプスラリーをフローテーシ
ョン処理したものの残留ラテックス粒子数を100とし
て、それに対する比率を表している。この図2のグラフ
の結果によると、凝集剤の添加量が多くなると、再生紙
用パルプスラリーの残留ラテックス粒子数も急激に減少
しており、塗工紙由来の粘着性物質が除去されているこ
とがわかる。また、脱墨剤の量が多いほど、その除去効
果も大きいことがわかる。
【0035】図3のグラフ 図3のグラフは、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)添加
量とフローテーション処理したパルプスラリー(すなわ
ち再生紙用パルプスラリー)で抄紙した再生紙の白色度
との関係を示したものである。縦軸の白色度は、前記方
法で測定したものである。また、横軸は、図2と同じ表
示方法による。この図3のグラフの結果によると、凝集
剤の添加量が多くなると、再生紙の白色度が向上する
が、ある量以上を添加すると再生紙の白色度が低下する
傾向が表れている。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、古紙再生処理法がフロ
ーテーション処理する工程を有するものであれば、凝集
剤を含むパルプスラリーをフローテーション処理するこ
とにより、古紙由来の粘着性物質を泡沫に帯同させて工
程外へ除去することができる。すなわち、本発明によ
り、従来のフローテーション法あるいは洗浄法による古
紙再生処理法ででは除去できなかった塗工紙由来の粘着
性物質、特にホワイトピッチ、を工業的に除去すること
が可能になる。そして、本発明により再生紙の抄造工程
における粘着性物質由来のトラブルをなくすことができ
る。すなわち、従来生じていた再生紙の抄紙機および乾
燥機で生じていた紙の局部的剥がれおよび破断の発生な
どがなくなる。また、凝集剤量を調整することにより、
再生紙の白色度も向上させることができる。すなわち、
脱墨剤のみでは得られなかった白色度の再生紙を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】古紙再生処理法の一例を示すフロー工程図であ
る。
【図2】凝集剤(ポリ塩化アルミニゥム)添加量とパル
プスラリーの残留ラテックス粒子数との関係を示すグラ
フである。
【図3】凝集剤(ポリ塩化アルミニゥム)添加量と再生
紙の白色度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 離解工程 2 濃縮工程 3 ソーキング工程 4 フリーネス調整工程 5 フローテーション工程、 5a 測定装置 6 濃縮工程 7 手抄工程 8 測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−23705(JP,A) 特開 平3−119190(JP,A) 特開 平3−51389(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗工紙含有古紙を処理して古紙の成分が水
    に分散したパルプスラリーにし、そのパルプスラリーを
    泡沫浮上分離処理してから再生紙用パルプスラリーにす
    る古紙再生処理法において、該泡沫浮上分離処理を凝集
    剤としてポリ塩化アルミニウムを0.05〜1重量%
    (対乾燥パルプ重量)の量で含むパルプスラリーにより
    行い、それによってパルプスラリーに分散している粘着
    性物質を該泡沫浮上分離処理で生じる泡沫に帯同させ、
    浮上したフロスを除去することを特徴とする、古紙再生
    処理法。
  2. 【請求項2】前記泡沫浮上分離処理する際のパルプスラ
    リー中のパルプ濃度が0.1〜1.5重量%、インキ濃
    度が0.001〜0.1重量%(共にパルプスラリー重
    量基準)であることを特徴とする、請求項1に記載の古
    紙再生処理法。
  3. 【請求項3】前記凝集剤を泡沫浮上分離処理前のパルプ
    スラリーに添加することを特徴とする、請求項1または
    2に記載の古紙再生処理法。
  4. 【請求項4】前記泡沫浮上分離処理する際のパルプスラ
    リーが、凝集剤として更にポリアクリルアミドを含むこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    古紙再生処理法。
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