JP2561991B2 - 全天候型建築工法における揚重装置 - Google Patents
全天候型建築工法における揚重装置Info
- Publication number
- JP2561991B2 JP2561991B2 JP4294083A JP29408392A JP2561991B2 JP 2561991 B2 JP2561991 B2 JP 2561991B2 JP 4294083 A JP4294083 A JP 4294083A JP 29408392 A JP29408392 A JP 29408392A JP 2561991 B2 JP2561991 B2 JP 2561991B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jib
- mast
- telescopic boom
- pair
- rollers
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Jib Cranes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、全天候型建築工法にお
ける揚重装置に関する。
ける揚重装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】本発明は、建築構造物の上層階に複数の
マストを立設し、該複数のマストの頂部に前記建築構造
物の上方を覆う屋根を支持し、その屋根により雨天でも
工事を可能にする全天候型建築工法は知られている。
マストを立設し、該複数のマストの頂部に前記建築構造
物の上方を覆う屋根を支持し、その屋根により雨天でも
工事を可能にする全天候型建築工法は知られている。
【０００３】上記の工法においては、屋根を支持するマ
ストが邪魔になり、揚重装置を好適に配置することがで
きない。また、特表平０３−５０４１４８号公報には、
例えば、倉庫・貯蔵設備等のモジュール化された建造物
を軽量化し、その隅部までジブクレーンで運搬物を移動
する技術が開示されているが、建築構造物の構築を行う
ことはできない。
ストが邪魔になり、揚重装置を好適に配置することがで
きない。また、特表平０３−５０４１４８号公報には、
例えば、倉庫・貯蔵設備等のモジュール化された建造物
を軽量化し、その隅部までジブクレーンで運搬物を移動
する技術が開示されているが、建築構造物の構築を行う
ことはできない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、屋根を支持するマストが邪魔にならず作業が容易な
全天候型建築工法における揚重装置を提供することを目
的としている。
は、屋根を支持するマストが邪魔にならず作業が容易な
全天候型建築工法における揚重装置を提供することを目
的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、建築構
造物の上層階に複数のマストを立設し、該複数のマスト
の頂部は前記建築構造物の上方を覆う屋根を支持し、前
記マストに複数のローラを介して昇降自在に設けられた
支持ベースには旋回自在に支持された旋回リングにジブ
が固設され、前記屋根の下面には前記マストの中心を中
心とする円形状のレールが設けられ、前記ジブは外端部
に設けられたブラケットによりローラを介して前記円形
状のレールに支持されており、下面が切欠かれた角筒で
形成されたジブの内側には角筒状に形成された伸縮ブー
ムが複対のローラで伸縮自在に挿入されており、該伸縮
ブームの下面には一対のレールが吊設され、その一対の
レールに吊り上げ装置が走行自在に設けられ、前記支持
ベースには前記マストに列状に対向して設けられた複数
の凹部と係合するロックピンが設けられている。
造物の上層階に複数のマストを立設し、該複数のマスト
の頂部は前記建築構造物の上方を覆う屋根を支持し、前
記マストに複数のローラを介して昇降自在に設けられた
支持ベースには旋回自在に支持された旋回リングにジブ
が固設され、前記屋根の下面には前記マストの中心を中
心とする円形状のレールが設けられ、前記ジブは外端部
に設けられたブラケットによりローラを介して前記円形
状のレールに支持されており、下面が切欠かれた角筒で
形成されたジブの内側には角筒状に形成された伸縮ブー
ムが複対のローラで伸縮自在に挿入されており、該伸縮
ブームの下面には一対のレールが吊設され、その一対の
レールに吊り上げ装置が走行自在に設けられ、前記支持
ベースには前記マストに列状に対向して設けられた複数
の凹部と係合するロックピンが設けられている。
【０００６】上記伸縮ブームは、伸長時に構造物の外部
に突出し、収縮時に他方のマストに干渉しない長さに構
成し、また、このように各マストを配置するのが好まし
い。
に突出し、収縮時に他方のマストに干渉しない長さに構
成し、また、このように各マストを配置するのが好まし
い。
【０００７】
【作用】上記のように構成された全天候型建築工法にお
いては、屋根を支持するマストにリング状の旋回台を介
してジブ、伸縮ブーム、吊り上げ装置を設けたので、マ
ストの配置を適切にすることにより、スペース上の問題
が解決される。また、マストに設けられた凹部と係合す
るロックピンとで支持ベースと旋回台がマストに対して
昇降でき、したがって、複数階に亙って揚重作業が継続
できる。さらに、屋根の架構に設けられた円形レールで
ジブの外端部を吊り支持するため、ジブの構造を簡略化
でき、機械高さを減少させるので揚程が有効に活用でき
る。
いては、屋根を支持するマストにリング状の旋回台を介
してジブ、伸縮ブーム、吊り上げ装置を設けたので、マ
ストの配置を適切にすることにより、スペース上の問題
が解決される。また、マストに設けられた凹部と係合す
るロックピンとで支持ベースと旋回台がマストに対して
昇降でき、したがって、複数階に亙って揚重作業が継続
できる。さらに、屋根の架構に設けられた円形レールで
ジブの外端部を吊り支持するため、ジブの構造を簡略化
でき、機械高さを減少させるので揚程が有効に活用でき
る。
【０００８】また、伸縮ブームを建築物の外部に突出し
て吊荷を吊り上げ、収縮して建築物の内部の所望箇所に
揚重することができる。
て吊荷を吊り上げ、収縮して建築物の内部の所望箇所に
揚重することができる。
【０００９】また、旋回台、ジブ及び伸縮ブームは、マ
ストを利用して設置し、解体撤去することができる。
ストを利用して設置し、解体撤去することができる。
【００１０】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【００１１】図１及び図２において、例えば１階Ｆ１〜
７階Ｆ７の建築構造物１の上層階（図示の例では６階Ｆ
６）には、複数（図示の例では構造物の床面Ｆの略６等
分部分に１本で計６本）のマスト２ａ〜２ｆ（以下総称
する場合は符号２を用いる）が立設されている。これら
マスト２の頂部には、構造物１の上方を覆う屋根４が支
持されている。そして、マスト２には、全体を符号１０
ａ〜１０ｆ（以下総称する場合は符号１０を用いる）で
示すジブクレーンがそれぞれ取付けられている。
７階Ｆ７の建築構造物１の上層階（図示の例では６階Ｆ
６）には、複数（図示の例では構造物の床面Ｆの略６等
分部分に１本で計６本）のマスト２ａ〜２ｆ（以下総称
する場合は符号２を用いる）が立設されている。これら
マスト２の頂部には、構造物１の上方を覆う屋根４が支
持されている。そして、マスト２には、全体を符号１０
ａ〜１０ｆ（以下総称する場合は符号１０を用いる）で
示すジブクレーンがそれぞれ取付けられている。
【００１２】図３及び図４において、ジブクレーン１０
のジブ１６は、マスト２に設けた旋回リング１４から突
設されている。そのマスト２には、支持ベース１１が複
数のローラ１２により昇降自在に設けられ、マスト２に
列状に対向して形成された複数の凹部３に係合するロッ
クピン１３によりロックされている。そして、旋回リン
グ１４は、この支持ベース１１にベアリング１５を介し
て旋回自在に支持され、図示しない旋回モータで旋回さ
れるようになっている。
のジブ１６は、マスト２に設けた旋回リング１４から突
設されている。そのマスト２には、支持ベース１１が複
数のローラ１２により昇降自在に設けられ、マスト２に
列状に対向して形成された複数の凹部３に係合するロッ
クピン１３によりロックされている。そして、旋回リン
グ１４は、この支持ベース１１にベアリング１５を介し
て旋回自在に支持され、図示しない旋回モータで旋回さ
れるようになっている。
【００１３】図５ないし図７において、屋根４の下面に
は、マスト２の軸線をセンタとする円形レール５が固設
されている。そして、ジブ１６は外端部に設けたブラケ
ット１７により一対のローラ１８を介して円形レール５
に支持されている。
は、マスト２の軸線をセンタとする円形レール５が固設
されている。そして、ジブ１６は外端部に設けたブラケ
ット１７により一対のローラ１８を介して円形レール５
に支持されている。
【００１４】このジブ１６は、下面が切欠かれた角筒で
形成され、内部には角筒製の伸縮ブーム１９が複対のロ
ーラ２０を介しジブ１６に対し伸縮自在に挿入され、伸
縮モータ２１により伸縮されるようになっている。
形成され、内部には角筒製の伸縮ブーム１９が複対のロ
ーラ２０を介しジブ１６に対し伸縮自在に挿入され、伸
縮モータ２１により伸縮されるようになっている。
【００１５】その伸縮ブーム１９の下面には、一対のレ
ール２２が吊設され、このレール２２、２２には、公知
の吊上げ装置２３が図示しない走行手段により走行自在
に吊設されている。この吊上げ装置２３のレール２２、
２２に支持されたブラケット２４内には、一対のシーブ
２５が軸支されている。そして、これらシーブ２５、２
５には、ワイヤ２６を介してフック２７が吊設されてい
る。ワイヤ２６は図示しないウインチによって巻きと
り、送り出しされ、フック２７の高さを自由に変えるこ
とができるようになっている。
ール２２が吊設され、このレール２２、２２には、公知
の吊上げ装置２３が図示しない走行手段により走行自在
に吊設されている。この吊上げ装置２３のレール２２、
２２に支持されたブラケット２４内には、一対のシーブ
２５が軸支されている。そして、これらシーブ２５、２
５には、ワイヤ２６を介してフック２７が吊設されてい
る。ワイヤ２６は図示しないウインチによって巻きと
り、送り出しされ、フック２７の高さを自由に変えるこ
とができるようになっている。
【００１６】揚重に際し図１及び図２に示すように、例
えばジブクレーン１０ａ、１０ｃのように、伸縮ブーム
１９を伸長し、吊上げ装置２３を伸縮ブーム１９の先端
に移動し、構造物１の外部に突出して吊荷６、７を吊り
上げる。そこで、例えば、ジブクレーン１０ｆのよう
に、伸縮ブーム１９を収縮し、また、必要に応じて吊上
げ装置２３をジブ１６側に移動し、ジブ１６を旋回して
吊荷６、７を構造物１の内部所定階に吊り下ろす。した
がって、６台のジブクレーン１０ａ〜１０ｆにより、雨
天時にも構造物１の内部の所望の箇所に吊荷を揚重する
ことができる。
えばジブクレーン１０ａ、１０ｃのように、伸縮ブーム
１９を伸長し、吊上げ装置２３を伸縮ブーム１９の先端
に移動し、構造物１の外部に突出して吊荷６、７を吊り
上げる。そこで、例えば、ジブクレーン１０ｆのよう
に、伸縮ブーム１９を収縮し、また、必要に応じて吊上
げ装置２３をジブ１６側に移動し、ジブ１６を旋回して
吊荷６、７を構造物１の内部所定階に吊り下ろす。した
がって、６台のジブクレーン１０ａ〜１０ｆにより、雨
天時にも構造物１の内部の所望の箇所に吊荷を揚重する
ことができる。
【００１７】図８は吊上げ装置２３ａの別の実施例を示
し、図５に対応する部分は同じ符号で示してある。図示
の例ではドラム３０に巻回されたワイヤ３１は伸縮ブー
ム１９の先端に設けたシーブ３２に巻回されている。ブ
ラケット２４には一対のシーブ３３ａ、３３ｂが設けら
れ、ワイヤ３１はシーブ３３ａとフック２７のシーブ３
４とシーブ３３ｂに巻回されて、端部がジブ１６の固着
部３５に固着されている。この例ではフック２７の高さ
変えることなく吊上げ装置２３ａの位置を移動できる。
また、ドラム３０は伸縮ブーム１９内に設置されてお
り、そのために伸縮ブーム１９の移動範囲は何ら制限さ
れない。
し、図５に対応する部分は同じ符号で示してある。図示
の例ではドラム３０に巻回されたワイヤ３１は伸縮ブー
ム１９の先端に設けたシーブ３２に巻回されている。ブ
ラケット２４には一対のシーブ３３ａ、３３ｂが設けら
れ、ワイヤ３１はシーブ３３ａとフック２７のシーブ３
４とシーブ３３ｂに巻回されて、端部がジブ１６の固着
部３５に固着されている。この例ではフック２７の高さ
変えることなく吊上げ装置２３ａの位置を移動できる。
また、ドラム３０は伸縮ブーム１９内に設置されてお
り、そのために伸縮ブーム１９の移動範囲は何ら制限さ
れない。
【００１８】また、ジブクレーン１０の設置及び解体撤
去は、マスト２を利用して簡単に行うことができる。
去は、マスト２を利用して簡単に行うことができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
以下の優れた効果を奏することができる。 （１） 屋根を支持するマストにジブを取り付け、ジブ
の端部を屋根で支持しているので、ジブクレーンがスペ
ース的に制限を受けず、揚程を効率的に活用できる。 （２） マストに昇降自在な旋回リングを介してジブを
取り付けているため、複数階に渡り揚重作業を継続でき
る。 （３） 全天候下で構造物の外部から内部の所望の場所
に吊り荷を揚重でき、また、マストを利用して設置、解
体が容易である。 （４） したがって、建築構造物を短い工期で効率良く
施工できる。
以下の優れた効果を奏することができる。 （１） 屋根を支持するマストにジブを取り付け、ジブ
の端部を屋根で支持しているので、ジブクレーンがスペ
ース的に制限を受けず、揚程を効率的に活用できる。 （２） マストに昇降自在な旋回リングを介してジブを
取り付けているため、複数階に渡り揚重作業を継続でき
る。 （３） 全天候下で構造物の外部から内部の所望の場所
に吊り荷を揚重でき、また、マストを利用して設置、解
体が容易である。 （４） したがって、建築構造物を短い工期で効率良く
施工できる。
【図１】本発明の一実施例を示す正面図。
【図２】図１のＡ−Ａ矢視図。
【図３】旋回リング回りを示す側断面図。
【図４】図３の斜視図。
【図５】伸縮ブーム回りを示す側面図。
【図６】図５のＢ−Ｂ矢視断面図。
【図７】円形レールを示す下面図。
【図８】吊上げ装置の別の実施例を示す側面図。
１・・・建築構造物 ２ａ〜２ｆ・・・マスト ３・・・凹部 ４・・・屋根 ５・・・円形レール ６、７・・・吊荷 １０ａ〜１０ｆ・・・ジブクレーン １１・・・支持ベース １２・・・ローラ １３・・・ロックピン １４・・・旋回リング １５・・・ベアリング １６・・・ジブ １７・・・ブラケット １８・・・ローラ １９・・・伸縮ブーム ２０・・・ローラ ２１・・・伸縮モータ ２２・・・レール ２３・・・吊上げ装置 ２４・・・ブラケット ２５・・・シーブ ２６・・・ワイヤ ２７・・・フック
フロントページの続き (72)発明者 根本 勤 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 宮本 武三 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−205994（ＪＰ，Ａ) 特表 平３−504148（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 建築構造物の上層階に複数のマストを立
設し、該複数のマストの頂部は前記建築構造物の上方を
覆う屋根を支持し、前記マストに複数のローラを介して
昇降自在に設けられた支持ベースには旋回自在に支持さ
れた旋回リングにジブが固設され、前記屋根の下面には
前記マストの中心を中心とする円形状のレールが設けら
れ、前記ジブは外端部に設けられたブラケットによりロ
ーラを介して前記円形状のレールに支持されており、下
面が切欠かれた角筒で形成されたジブの内側には角筒状
に形成された伸縮ブームが複対のローラで伸縮自在に挿
入されており、該伸縮ブームの下面には一対のレールが
吊設され、その一対のレールに吊り上げ装置が走行自在
に設けられ、前記支持ベースには前記マストに列状に対
向して設けられた複数の凹部と係合するロックピンが設
けられたことを特徴とする全天候型建築工法における揚
重装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4294083A JP2561991B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 全天候型建築工法における揚重装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4294083A JP2561991B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 全天候型建築工法における揚重装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06144780A JPH06144780A (ja) | 1994-05-24 |
| JP2561991B2 true JP2561991B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=17803069
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4294083A Expired - Lifetime JP2561991B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 全天候型建築工法における揚重装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561991B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1990008871A1 (en) * | 1989-01-27 | 1990-08-09 | Tsentralny Nauchno-Issledovatelsky I Proektno-Experimentalny Institut Promyshlennykh Zdany I Sooruzheny (Tsniipromzdany) | Single-storey multispan module industrial building |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP4294083A patent/JP2561991B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06144780A (ja) | 1994-05-24 |
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