JP2561400B2 - 電子写真装置及びこの装置に着脱可能なプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真装置及びこの装置に着脱可能なプロセスカートリッジ

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JP2561400B2
JP2561400B2 JP3192042A JP19204291A JP2561400B2 JP 2561400 B2 JP2561400 B2 JP 2561400B2 JP 3192042 A JP3192042 A JP 3192042A JP 19204291 A JP19204291 A JP 19204291A JP 2561400 B2 JP2561400 B2 JP 2561400B2
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体のよう
な被帯電体に接触して被帯電体を帯電(除電も含む)す
る帯電装置及び帯電装置を有するプロセスカートリッジ
又は画像形成装置に関する。
【0002】[背景技術]電子写真装置のような画像形
成装置においては、被帯電体である電子写真感光体表面
に帯電部材である導電性のローラあるいはブレードを接
触させて両者間に直流電圧と交流電圧とを重畳した振動
電圧を印加して振動電界を形成して感光体の帯電を行う
帯電装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】このような帯電
装置では、振動電界によって、帯電音と呼ばれる音が発
生するという問題がある。
【0004】この現象は、次のようなメカニズムで発生
することが分かった。
【0005】振動電界が加わると、電子写真感光体と帯
電部材の間に、静電気力によって引力が働き、振動電圧
の最大の部分と最小の部分ではお互いの引き合う力が大
きくなり、帯電部材の変形によって帯電部材は電子写真
感光体に引き付けられ、振動電圧の中央(振動中心)で
はお互いの引き合う力が小さくなるため、帯電部材の変
形の回復力によって、電子写真感光体と帯電部材は離れ
ようとする。そのため印加された振動電圧の2倍の周波
数で振動しあう。
【0006】また帯電部材と電子写真感光体は、お互い
に摩擦し合って移動するが、静電気力によって引力が働
き、振動電圧の最大の部分と最小の部分ではお互いの引
き合う力が大きくなった時は、帯電部材は電子写真感光
体に引き付けられ、お互いの移動にブレーキがかかり、
振動電圧の振動中心ではお互いの引き合う力が小さくな
るため、ブレーキがなくなる。そのためにあたかも濡れ
たガラスを指でこすった時のようにスティックスリップ
による振動も発生する。この振動も印加した周波数の2
倍の周波数で発生する。
【0007】これらの振動は電子写真感光体の長手方向
(母線方向)には同位相で帯電部材との間で振動電圧に
よって強制振動を起こしているもので、長手方向には節
も腹もなく円周方向に振動を起こしている。例えば特開
平3−45981号公報のように感光体ドラムの長さ方
向の共振を防ぐために複数の振動阻害物を接着剤で接着
することが知られているが上記振動はこれとは全く別の
現象である。また、実公平2−38289号公報のよう
に電子写真感光体の金属性薄肉ドラムの内部に発泡体を
充填して高い熱容量と機械的強度を持たすことが知られ
ているが、内部に発泡体を充填しても強制振動の制動効
果がないために振動は止められない。
【0008】既述したように感光体と帯電部材との間に
振動電圧を印加したときの振動により帯電音と呼ぶ音が
発生する。帯電音は印加される振動電圧の2倍の周波数
を基本とし発生するため、例えば振動電圧が300Hz
の交流電圧を含んでいれば600Hzの音が出る。その
他に、その整数倍の高周波成分と、まれに印加した周波
数とその整数倍の成分も観測されることもある。
【0009】この音は帯電部材と電子写真感光体との当
接部から直接音となって発せられる空気音と呼ばれるも
ののほかに、電子写真感光体の振動が、感光体を備え画
像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジ内や、画
像形成装置の中に伝わり、そこで音に変換される固体音
と呼ばれるものがあり、全体としては後者の方が大き
い。
【0010】帯電音は図8に示すように印加される周波
数にも依存し、200Hz以下では、聴感上も測定上で
もさほど大きくないが、それ以上では聴感上は周波数に
比例して大きくなり、測定上ではJISA測定で、10
00〜1500Hz迄はいくつかの電子写真感光体の共
振と思われる山谷を持ちながら増加してゆき、1500
Hz以上では徐々に低下して行く。
【0011】接触帯電では振動電界によるサイクルマー
クが発生するため、感光体のプロセススピード(移動周
速度)が早くなればそれに応じて高い帯電周波数が必要
となる。また、レーザービームプリンタのようにデジタ
ルで画像を記録するときは、サイクルマークと、デジタ
ル画像の繰り返し周波数によるモアレが発生するため、
それを避けて更に高い周波数に設定する必要がある。そ
のため帯電音も大きくなる。
【0012】また、帯電装置を入れる画像形成装置も小
型化の要求が強く、帯電装置又はそれを組み込んだプロ
セスカートリッジから発せられる帯電音が画像形成装置
内で吸収あるいは消音されずに出て行く。そのため画像
形成装置から発せられる帯電音も大きくなり、使用環境
の保護の点からも好ましくない。
【0013】[発明の目的]本発明は、上記の問題点に
鑑み成されたものであり、その目的は、帯電音を防止し
た帯電装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は像担持体のような被帯
電体の変形を抑え変形による振動を防止した帯電装置及
びプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば電子写真装置に着脱可能なプロセスカ
ートリッジであって、電子写真感光ドラムと、この感光
ドラムに接触し前記感光ドラムとの間に振動電圧が印加
され前記感光ドラムを帯電する帯電部材を有するプロセ
スカートリッジにおいて、前記感光ドラムの比重量ρ
(有効帯電領域部重量(g)/断面積(cm2 )/有効
帯電領域長さ(cm))と前記振動電圧の周波数f(H
z)との間に ρ≧1.4×10-3・f(200≦f≦350Hz) ρ≧4.0×10-4・f+0.35(350Hz<f≦1500Hz) ρ≧0.95(f>1500Hz) なる関係があり、前記感光ドラムの質量は、その長手方
向端部よりも前記長手方向中央部の方が大きいことを特
徴とするものである。
【0016】また、本発明によれば電子写真感光ドラム
と、この感光ドラムに像を形成する像形成手段と、前記
感光ドラムに接触し前記感光ドラムとの間に振動電圧が
印加されて前記感光ドラムを帯電する帯電部材を有する
電子写真装置において、前記感光ドラムの比重量ρ(有
効帯電領域部重量(g)/断面積(cm2 )/有効帯電
領域長さ(cm))と前記振動電圧の周波数f(Hz)
との間に ρ≧1.4×10-3・f(200≦f≦350Hz) ρ≧4.0×10-4・f+0.35(350Hz<f≦1500Hz) ρ≧0.95(f>1500Hz) なる関係があり、前記感光ドラムの質量は、その長手方
向端部よりも前記長手方向中央部の方が大きいことを特
徴とするものである。
【0017】
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例である接触帯電
装置を有するプロセスカートリッジの略断面図であり、
本実施例では接触帯電装置として導電性のローラ2(以
下帯電ローラという)を用い、電子写真感光体としては
接地に接続したAl、鉄、ステンレス製等の円筒シリン
ダ1b上に厚さ20μmの有機光導電体(以下OPCと
いう)層1aを塗布した感光体ドラム1を用いている。
【0019】本実施例のプロセスカートリッジはレーザ
・ビーム・プリンタ用のプロセスカートリッジとして構
成されており、感光体ドラム1に接触する帯電ローラ2
には特開昭63−149669号公報に記載された帯電
法を用い−500〜−700Vの直流電圧とピーク間電
圧が1600〜2000Vのサイン波形の交流電圧を重
畳した振動電圧を電源Eにより印加することで感光体ド
ラム1と帯電ローラ2との間に振動電界が形成され、感
光体ドラム1を所定の電位に帯電させる。感光体ドラム
1は赤外に増感されたOPCを用いておりレーザー光
(不図示)が照射されることにより、その部分の電位が
低下し所望の静電潜像が得られる。現像器3は1成分の
負帯電磁性トナーを用いたいわゆるジャンピング現像法
による反転現像を行い静電潜像の電位が低下した部分を
可視化する。感光ドラム1上のトナー像が転写材に転写
された後カウンタブレード方式を採用したクリーナ4に
よって転写後の残留トナーを清掃しクリーナ容器4a内
にトナーを回収する。以上のユニットがプロセスカート
リッジとしてまとまって構成されており、レーザビーム
プリンタ本体に対して着脱自在となっている。しかしな
がら、プロセスカートリッジは少なくとも感光ドラム1
と帯電ローラ2とを備えていれば良い。
【0020】本構成のカートリッジにおいて従来例で述
べた帯電音を解決すべく鋭意検討した結果、感光体ドラ
ム1の比重量(定義は後述する)と、帯電ローラ2と感
光体ドラム1間に印加する振動電圧の周波数に帯電音が
強い相関があることがわかり両者の関係を規定すること
で効果的に帯電音を防止できることがわかった。
【0021】実験1 図2のグラフはプロセスカートリッジ単体の感光ドラム
1を回転させながら、帯電ローラ2にサイン波形を有す
る交流電圧を印加し、この時周波数をかえてプロセスカ
ートリッジから発生する帯電音の測定を行った結果を示
す。帯電音の測定は無響室において図3に示すようにプ
ロセスカートリッジのクリーナ部から50cm離れたポ
イントにおいて普通騒音計(NL−02リオン社製)3
1を用い帯電音の音圧の測定(A特性で測定)を行っ
た。使用した帯電ローラ2は6mmの直径をもつ芯金
(丸棒)上に厚さ3mmの導電性のEPDM(エチレン
プロピレンジエンの3元共重合体)を弾性層とし、その
上にカーボンを分散させたナイロン層を20μm厚で設
けローラー硬度は60度(アスカーC硬度計を用い1k
g荷重時の値)、ローラ抵抗は105〜106Ω(感光体
ドラム1と同寸法のAlからなる円筒シリンダー上に帯
電ローラ2の両端に各々500gの荷重を加え帯電ロー
ラ2に300Vの直流電圧を印加した時にAlシリンダ
ーに流れる電流を測定して求める。)の間にあるものを
使用した。また、帯電ローラ2に印加する交流電圧はピ
ーク間電圧が2000Vのサイン波を用い、これに−6
00Vの直流電圧を重畳した。感光ドラム1の回転時の
ドラム周速は50mm/secとした。また感光体ドラ
ム1はOPC層が20μm厚に塗布されておりAlシリ
ンダーの直径は30mmとした。
【0022】図2のグラフはこのときの感光ドラム1回
転時のみ(電圧は印加していない)の音圧と、さらに帯
電ローラ2に上記交流電圧と直流電圧との重畳電圧を印
加したときの音圧との差を縦軸で表示している。尚、カ
ートリッジの感光ドラム回転時のみの音圧は45dBで
あった。本発明者の検討によると上記音圧の差が4dB
以下ならば帯電音が気にならない(複数の被験者のパネ
ルテストによる)という結果を得ており、その結果にも
とづいて帯電音防止の効果を判断した。
【0023】図2グラフの実線aは感光体ドラムのAl
シリンダーの肉厚が0.6mmのもの、実線bはAlシ
リンダーの肉厚が0.8mmのもの、実線cはAlシリ
ンダーの肉厚が1.0mmのもの、実線dはAlシリン
ダーの肉厚が1.5mmのもの、実線eはAlシリンダ
ーの肉厚が2.0mmのもの、実線fはAlシリンダー
の肉厚が3.0mmのもの、の帯電の振動電圧の周波数
と音圧の関係を示している。このグラフから、各Alシ
リンダーの肉厚に対して帯電音が気にならない周波数は
表1のようになる。
【0024】
【表1】
【0025】図2のグラフ及び表1から感光体ドラム1
のAlシリンダーの厚みが3mm以上ならば、どの周波
数領域にわたっても帯電音は防止できること、Alシリ
ンダーの厚みが3mm以下でも帯電周波数の値によって
帯電音を防止できる領域があることがわかる。
【0026】実験2 実験1と同様の実験をAlシリンダーの直径が60mm
の感光体ドラムを有するカートリッジを用いて行った。
このとき感光体ドラムの直径以外は実験1と同様なので
説明は省略する。図4のグラフは帯電周波数をかえたと
き、Alシリンダーの肉厚の異なる感光体ドラムに対し
て帯電音がどのような大きさになるかを示したグラフで
ある。実線aは感光体ドラムのAlシリンダーの肉厚が
0.8mmのもの、実線bはAlシリンダーの肉厚が
1.0mmのもの、実線cはAlシリンダーの肉厚が
1.5mmのもの、実線dはAlシリンダーの肉厚が
2.0mmのもの、実線eはAlシリンダーの肉厚が
3.0mmのもの、実線fはAlシリンダーの肉厚が
5.0mmのものを示す。このグラフから各Alシリン
ダーの肉厚に対して帯電音が気にならない周波数は表2
のようになる。
【0027】
【表2】
【0028】図4のグラフ及び表2の結果より、直径6
0mmのAlシリンダーにおいても前記実験1と同様な
ことがいえる。実験1及び実験2の結果から帯電音に対
しては単に感光体ドラムのAlシリンダーの肉厚だけで
なく、その断面積との相関が予想される。そこで実験
1、2の結果から感光体ドラムの比重量((感光体ドラ
ム断面積、即ちAlシリンダ外径の円の面積cm2)×
(感光体ドラム単位長さcm)当りの重量(g))と帯
電音が気にならない帯電周波数との関係を図5に示すグ
ラフにプロットする。ここで、感光ドラムの感光層はそ
れを支持するシリンダに比べて比重量は無視し得るほど
小さいので感光層の比重量は無視している。従って、感
光ドラムの比重量は、感光層を支持する部材の比重量と
している。このとき感光体ドラムのAlシリンダーの肉
厚と比重量の関係は表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】上記表3により比重量ρはAlシリンダー
の外径をD(cm)肉厚をt(cm)比重を2.7(g
/cm3)としたとき ρ={(D/2)2−(D/2−t)2}・2.7/(D
/2)2であらわされる。
【0031】図5のグラフからわかるようにある帯電周
波数f(Hz)のもとで帯電音が気にならなくなるため
の感光体ドラムの支持部材であるAlシリンダーの比重
量ρ(g/cm3)の関係はほぼ直線で近似でき、下記
の関係式であらわされる。 ρ≧1.4×10-3・f(f≦350Hz)…直線1 ρ≧4×10-4・f+0.35(350Hz<f≦1500Hz)…直線2 ρ≧0.95(f>1500Hz)
【0032】このうち聴感上気になるのは200Hz以
上の領域であるため上記式はとくに200Hz以上の帯
電周波数で有効である。なお、帯電周波数が1500H
z以上では感光体ドラムの比重量が一定値以上でよい理
由については以下に説明をする。
【0033】図2、図4のグラフからわかるように帯電
周波数が1500Hz以上になると帯電音の音圧は増加
せず、場合によっては低下する傾向もあることがわか
る。このような領域においては、単に音圧レベルであら
わされる数値以上に聴感上の不快感が増すことがわかっ
ている。そこで音圧レベルだけでなく帯電音が不快に感
じるかどうかという実験を行ったところ(前記実験例と
同様の複数の被験者によるパネルテスト)1500Hz
以上の帯電周波数では1500Hzの帯電周波数での帯
電音を抑えることのできる比重量を感光体ドラムが有し
ていれば帯電音を不快と感じないことがわかった。
【0034】図6は上述した帯電周波数fと感光ドラム
の比重量ρとの条件をみたすプロセスカートリッジを適
用するレーザー・ビーム・プリンター61の概略図であ
る。
【0035】感光体ドラム1上に帯電ローラ2によって
一様帯電を行い、次にレーザースキャナ62によって画
像信号に応じてラスタースキャンし像露光する。これに
より静電潜像がつくられ、その静電潜像は現像器3で露
光により電位が減衰した部分をトナーにより反転現像さ
れる。現像されたトナー画像は転写ローラ66により転
写材に転写される。転写材はカセット63に収められて
おり、給紙ローラ64によって1枚ずつ給送される。ホ
ストコンピュータからプリント信号が送られると、給紙
ローラ64により給紙が行われ、タイミングローラ65
によって画像信号と同期をとって転写ローラ66で転写
材上にトナー像が転写される。転写ローラ66は導電性
の弾性体からなり感光体ドラム1と転写ローラ66で形
成されるニップ部で転写バイアス電界によって静電的に
転写が行われる。画像が転写された転写材は定着器67
で定着され、排紙ローラ68で送られ排紙トレイ69に
排出される。一方転写残りのトナーはクリーナ4でブレ
ードによりクリーニングされる。
【0036】このようなレーザー・ビーム・プリンタ6
1で帯電ローラ2にピーク間電圧が2000V、周波数
が各々400Hz、800Hzの交流電圧を印加した。
【0037】このとき直径30mmのAlシリンダーで
前記の関係式をみたす肉厚を有する感光体ドラム1を用
い(具体的には帯電周波数が400HzならばAlシリ
ンダーの肉厚を1.5mm、800Hzのときには2.
0mm)としたところレーザー・ビーム・プリンタの機
外へもれる帯電音はほとんど聞こえなかった。
【0038】このようにカートリッジ単体で前記条件を
みたしていれば、それをレーザー・ビーム・プリンタに
適用した場合、帯電音の発生源を抑えているため帯電音
がプリンタ内で増幅されたりすることもほとんどなく帯
電音としてプリンターの機外へもれることはない。従っ
て電子写真プリンターの外装等の構成が異なっていても
本発明によるプロセスカートリッジを適用することで様
々なバリエーションのレーザー・ビーム・プリンタで帯
電音を防止することができる。
【0039】なお以上のような画像形成装置では帯電周
波数が200Hz以下では装置外で聞いた場合、聴感上
ほとんど気にならないことがわかり帯電周波数と感光ド
ラムシリンダの比重量との条件は帯電周波数が200H
z以上の領域で有効であることがわかった。
【0040】次に感光体ドラムのAlシリンダー肉厚を
増すかわりに図7に示すように感光体ドラム1のAlシ
リンダー1b内面に内周面と接するように一定の質量を
有する物質1cを挿入した第2の実施例についての帯電
音測定結果を示す。具体的にはABS,ポリカーボネー
ト、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂、エポキシ、フェ
ノール等の熱硬化性樹脂、シリコーンゴム、ウレタンゴ
ム、EPDM、CR、NBR等の合成ゴム、水、Siオ
イル等の液体、樹脂粉末、ケイ素粉末等の粉体などがA
lシリンダー1b内面によく接触するための形状を得る
ことが可能であり、これらの物質の中から適宜選ぶこと
ができるが、本実施例ではABS樹脂をAlシリンダー
内面に接するようAlシリンダー1b内径とほぼ同径の
円筒に加工し、ABS樹脂円筒1cの内径を変化させる
ことでその質量を変化させて帯電周波数と帯電音との関
係を調べた。その結果を示したのが図8のグラフであ
る。このとき感光体ドラムのAlシリンダー1bの外径
は30mmとして実験1で用いたプロセスカートリッジ
と同じものを使用した。またAlシリンダー1bの肉厚
は0.6mmとしこの結果Alシリンダー1bの内径は
28.8mmとなる。図8グラフの実線aは感光体ドラ
ム内に何も挿入しないもの、実線bは感光体ドラム内に
外径28.8mm、内径26.8mm(肉厚1mm)の
ABS円筒1cを挿入したもの、実線cは同様に外径2
8.8mm、内径24.8mm(肉厚2mm)のABS
円筒を挿入したもの、実線dは肉厚3mmのABS円筒
(外径は以下上記と同じ)を挿入したもの、実線eは肉
厚4mm、実線fは肉厚5mm、実線gは肉厚7mmの
ABS円筒1cを挿入したものの帯電音をあらわしてい
る。このグラフから各ABS円筒の肉厚に対して帯電音
が気にならない周波数は表4のようになる。
【0041】
【表4】
【0042】これを前記実施例と同様に感光体ドラムの
比重量ρと帯電音が気にならない帯電周波数との関係を
図9のグラフにプロットする。このとき感光体ドラムに
ABS円筒を挿入したときABS円筒の肉厚と比重量の
関係は表5に示す。
【0043】
【表5】
【0044】上記表で比重量ρはAlシリンダーの外径
が3cm、内径が2.88cm、比重が2.7g/cm
3、ABS円筒の外径が2.88cm、ABS円筒の肉
厚をtcm、比重が1.04とすると下記式で求められ
る。 ρ=〔{(3/2)2−(2.88/2)2}×2.7+
{(2.88/2)2−(2.88/2−t)2}×1.
04〕/(3/2)2
【0045】図9のグラフから前記実施例と同様に感光
体ドラムの比重量(感光ドラムの支持部材であるAlシ
リンダ及びABS円筒の比重量)と帯電音が気にならな
くなるための帯電周波数との関係は、ほぼ図5グラフで
ひいた直線で近似できる。この結果から帯電周波数f
(Hz)に対して帯電音を防止するために必要な感光体
ドラムの比重量ρ(g/cm3)は前記実施例の近似式
をそのまま用いることができて ρ≧1.4×10-3・f(f≦350Hz) ρ≧4×10-4・f+0.35(350Hz<f≦1500Hz) ρ≧0.95(f>1500Hz) なる関係式を満たせば良いことがわかる。また1500
Hz以上の帯電周波数についても前記実施例と同様であ
る。
【0046】このように帯電音を防止するためには前記
実施例で示したように感光体ドラムのAlシリンダーの
肉厚を大きくして比重量を大きくするだけでなく感光体
ドラムのAlシリンダー内に一定の質量を有するものを
詰め、感光体ドラム全体の比重量を大きくすることで同
様の効果を得ることがわかる。なお本実施例では感光体
ドラムのAlシリンダー内にABS円筒を挿入したが上
記第2実施例の中で述べたような一定の質量を有し、A
lシリンダー内面によく接することのできる形状が得ら
れるものならば比重量を押えることで帯電音を同様に防
止することができる。さらに比重量と帯電ローラに印加
する交流電圧の周波数の関係を規定することで本カート
リッジを適用するレーザー・ビーム・プリンタでどのよ
うな帯電周波数が印加されても最適な感光体ドラムの比
重量を設定することが可能となる。
【0047】図10は感光体ドラム1の第3の実施例を
示し、感光体ドラム1を長手方向からみた概略断面図で
ある。本実施例においてはAlシリンダーの肉厚が中央
部で厚くなっているもの(図10a)、Alシリンダー
内の中央部に詰め物をしたもの(図10b)を感光体ド
ラムとして用いることに特徴がある。
【0048】このような構成の感光体ドラムを用いた場
合に帯電音が気にならなくなるAlシリンダーの肉厚、
又は詰め物の重量と帯電周波数との関係について前記第
1、第2の実施例と同様の検討を行ったところ第1、第
2の実施例での比重量と相関のある質量は感光ドラム
(Alシリンダ)の外径の円の面積、即ち感光ドラムの
支持部材の断面積(cm2)×感光体ドラム上有効帯電
領域長さL(cm)当りの感光体ドラム有効帯電領域部
の重量(g/cm3)であることがわかった。ここで有
効帯電領域部とは帯電ローラが感光体ドラムと接触して
いる部分の長さである。
【0049】具体的な実験例は直径30mmのAlシリ
ンダーを有する感光体ドラムにおいてAlシリンダー長
手中心部分の100mm幅の領域の肉厚を2mm,3m
m,4mm,5mmと変化させ、他の部分は肉厚0.6
mmとした。
【0050】また内部に詰め物をする構成では第2の実
施例と同様にABS円筒(Alシリンダーの内径と同径
のもの)を同様に100mmの幅で中央部に挿入しその
ときABS円筒10の肉厚を4mm,6mm,8mm,
12mmとした。このときAlシリンダーの肉厚は0.
6mmである。また帯電ローラの有効帯電領域は220
mmである。
【0051】Alシリンダーの中央部肉厚と帯電音の気
にならない帯電周波数の関係を表6、Alシリンダー内
部に挿入したABS円筒の肉厚と帯電音の気にならない
帯電周波数の関係を表7に示す。
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】上記結果を帯電周波数と比重量(本実施例
で定義した質量)の関係で第1、第2の実施例と同様に
グラフにプロットしたものが図11である。また上記A
lシリンダー中央部肉厚、ABS円筒肉厚と比重量の関
係を表8に示す。
【0055】
【表8】
【0056】このとき比重量ρ(g/cm3)は有効帯
電領域L(22cm)の感光体ドラムの重量W(g)を
感光体ドラムの断面積(シリンダ外径の円の面積)S
(cm2)と有効帯電領域L(cm)の積で割った値か
ら算出した(ρ=W/S・L)。なお有効帯電領域の感
光体ドラムの重量W(g)はAlの比重を2.7(g/
cm3)、ABSの比重を1.04(g/cm3)としA
lシリンダーの中央部肉厚をt1(cm)、ABS円筒
の肉厚をt2(cm)とするとAlシリンダー中央部肉
厚を10cmの幅でました場合 W={(1.5/2)2−(1.5/2−t12}×
2.7×10+{(1.5/2)2−(1.5/2−
0.6)2}×2.7×(22−10) (ここで10は肉厚の厚い部分の長さである。)
【0057】一方、ABS円筒を10cm幅で挿入した
場合は W={(1.5/2)2−(1.5/2−t22}×
1.04×10+{(1.5/2)2−(1.5/2−
0.6)2}×2.7×(22−10) で表わされる。
【0058】図11の結果から本実施例においても前記
実施例と同様に感光体ドラムの比重量と帯電音が気にな
らなくなるための帯電周波数の関係は、ほぼ図5グラフ
の直線で近似でき帯電周波数f(Hz)に対して帯電音
を防止するために必要な感光体ドラムの比重量ρ(g/
cm3)は前記実施例の近似式をそのまま用いることが
でき ρ≧1.4×10-3・f(f≦350Hz) ρ≧4×10-4・f+0.35(350Hz<f≦1500Hz) ρ≧0.95(f>1500Hz) なる関係式を満たせば良いことがわかる。また1500
Hz以上の帯電周波数についても前記実施例と同様にし
た。
【0059】このように帯電音を防止するためには例え
ばAlシリンダーの肉厚を長手にわたってすべて均一に
厚くするだけでなく、とくに中央部(本発明者の検討で
は中央部50mm幅以上(有効帯電幅に対して20%以
上))の感光体ドラムの質量を大きくするだけでも、本
実施例で述べた比重量という概念を用いれば第1、第2
の実施例と同様の効果を生みだせる。このことは例えば
ABS円筒等を感光体ドラムに挿入する場合、長さが短
かくてすむため挿入する際の作業性、物流の観点からす
ぐれているだけでなく、Alシリンダー内面への密着精
度も確保し易くなるという利点がある。
【0060】このように帯電音に対して感光体ドラムの
比重量を大きくすることで効果が生じるのは以下の理由
による。感光体ドラムと帯電ローラとの間に振動電圧が
印加され両者間に形成される振動電界で帯電ローラ及び
感光体ドラムが各々振動電界の影響により強制振動す
る。このときの振動は帯電ローラの方が大きく、感光体
ドラムの方が小さい。しかも発生する帯電音としては帯
電ローラの振動で発生する音よりも感光体ドラムの振動
で発生する音、及び感光体ドラムの振動がプロセスカー
トリッジを形成している容器(例えばクリーナ容器、プ
ロセスカートリッジカバー等)に伝達し発生する音が主
体となることが本発明者等の検討により明らかになって
いる。またこの構成はプロセスカートリッジ内に感光体
ドラムを支持する構成だけでなく画像形成装置内に直接
感光体ドラムを支持する構成においても画像形成装置内
の側板やクリーナなどに上記振動が伝達されるため同様
のことがいえる。この現象は感光体ドラムが回転してい
る時により顕著であり、このとき感光体ドラム、プロセ
スカートリッジの容器は帯電周波数に応じた振動が観測
される。この振動は帯電のための振動電界により発生す
るものであり、部分的に山谷があるが前述したようにほ
とんど帯電周波数に対して単調増加であり、共振の影響
はほとんどない。このようにして発生する帯電音を防止
するためには帯電ローラの振動を抑えることよりも、感
光体ドラム、プロセスカートリッジの容器の振動を抑え
ることが効果的であり、両者の振動を防止するためには
本発明者の検討では感光体ドラムの振動を防止すること
で、その目的を達成できることがわかった。
【0061】そこで感光体ドラムの振動を防止するため
には前記実施例1〜3で示した様に感光体ドラムの比重
量を増すことが重要となる。
【0062】一般に振動は被振動体の質量に応じて小さ
くなることが知られているが本構成の様に感光体ドラム
のAlシリンダーの肉厚だけでなく感光体ドラム内に一
定の質量を有するもの例えばABS円筒を挿入した場合
にも比重量という概念で同様に帯電音防止効果が得られ
る。その理由については明確になっていないが以下のよ
うに考えられる。感光体ドラム内にABS円筒を挿入し
た系では感光体ドラム静止時には帯電音の減少効果はA
lシリンダー肉厚を増した系ほど顕著ではないにも関わ
らず、回転時には同比重量のAlシリンダー肉厚を増し
た系と同等の効果を有している。この様子を表9に示
す。
【0063】
【表9】
【0064】なお、この表での測定条件は前記実験例と
同様で、帯電周波数は800Hzであった。このように
比重量という概念は回転体の回転時の振動防止という効
果に対して有効である。この理由としては感光体ドラム
内面に挿入した物質の質量が遠心力で作用し感光体ドラ
ムのAlシリンダーの振動を抑制していることも考えら
れる。
【0065】また以上のような回転時の強制振動を防止
するためには、例えば特開平3−45981号公報のよ
うに共振防止のために複数の振動阻外物を部分的に感光
体ドラム内に接着するだけでは不十分で感光体ドラムの
周方向に対して均一に一定の質量が存在しなければなら
ない。
【0066】以上の内容を整理すると振動電界によって
振動する回転体から発生する音は振動しているもののう
ち最も大きく振動しているもの(本実施例では帯電ロー
ラ)の振動を防止することよりも、他の部材(例えばカ
ートリッジの容器)への振動伝達経路を有する回転体
(感光体ドラム)の振動を防止することが最も効果があ
る。この回転体の振動防止のためには回転体の比重量を
大きくしてやればよいことがわかる。ここで回転体すな
わち感光体ドラムの比重量とは前記実施例1〜3で述べ
た内容をまとめると、感光体ドラムの断面積(cm2
×感光体ドラム上有効帯電領域長さ(cm)で感光体ド
ラム有効帯電領域部の重量(g)を割ったものであり、
この比重量を接触帯電装置に印加する振動電界の帯電周
波数に対して本実施例中に示した関係式を満足すること
で帯電音の防止が可能となる。更に、特に感光体ドラム
の重量を長手方向端部よりも長手方向中央部の方を大き
くすることがドラム振動抑制に最も効率的である。
【0067】ここで感光体ドラムの比重量に対するパラ
メーターとして帯電周波数のみをとらえたがそれは以下
の理由による。
【0068】本発明者の検討によると帯電音は帯電ロー
ラの硬度、表面粗さ、印加交流電圧の波形、ピーク間電
圧などにも依存するが、良好な帯電特性を得られる領域
では上記パラメーターの帯電音に影響する寄与度は低い
ことがわかった。例えば帯電ローラーの硬度に関してい
えばカートリッジに帯電ローラー2を設けることを考慮
すると、長期間帯電ローラが停止状態で感光体ドラム1
に圧接させられることがあり、そのため帯電ローラ2に
用いる弾性層は圧縮永久歪に強いものが選ばれなければ
ならない。圧縮永久歪は弾性層の硬度が低いものほど悪
く、シリコーンゴム、ウレタンゴム、EPDM等を弾性
層として用いた場合プロセスカートリッジ内に組込む帯
電ローラー2のローラー硬度は本発明者の検討によると
50度(アスカーC、1kg荷重時)が下限とされる。
このような硬度領域ではローラー硬度の帯電音に対する
寄与度は低く、前記測定法では1dB/5度(ローラー
硬度を5度下げることにより帯電音が1dB減少する)
程度の効果にすぎない。また表面を粗くすることにより
帯電音を小さくする効果も得られるが十点平均表面粗さ
Rzで25μm以上ないと帯電音は減らず良好な帯電特
性を得るために必要なRzは本発明者の検討によると2
0μm以下である必要があり表面を荒らすことによる帯
電音防止効果は期待できない。
【0069】帯電ローラと感光体ドラムとの間に印加す
る振動電圧は上記実施例のサイン波の他に三角波、矩形
波も使用可能である。さらには、振動電圧は直流電源を
ON・OFFすることにより形成されるパルス波でも良
く、電圧が時間とともに周期的に変化するような波形で
あれば使用可能である。サイン波は高調波成分を含まな
いため同じ条件ではサイン波を用いることが一番帯電音
が小さいく好ましい。
【0070】また、振動電圧のピーク間電圧を小さくす
ると帯電音は小さくなるが班点状の帯電不良が生じ易く
なる。特開昭63−149669号公報に開示されるよ
うに感光体ドラムに対して直流電圧を印加したときの帯
電開始電圧値の2倍以上のピーク間電圧を感光体ドラム
帯電ローラ間に印加する接触帯電法においては良好な帯
電特性が得られ、例えば20μm厚のOPC感光体を用
いた場合約1200〜2500Vのピーク間電圧で良好
な帯電特性が得られる。(上限は帯電ローラ2から感光
体ドラムへの異常放電により決定される。)この領域で
は本発明者の検討によると前記測定法で1dB/400
V(ピーク間電圧を400V下げることで帯電音が1d
B減少する。)程度の効果にすぎず帯電音防止法として
は有効ではない。
【0071】この結果、帯電音の大きさを決定する要因
としては良好な帯電特性が得られるような領域では帯電
周波数が大きく寄与することがわかる。
【0072】なお本実施例ではいずれもその作用を帯電
ローラについて説明したが例えば帯電ブレード等の他の
接触帯電装置に本発明を適用しても同等の効果が得られ
ることは確認されている。また本発明を適用する画像形
成装置としてはプロセスカートリッジを用いたレーザー
・ビーム・プリンタについてその効果を説明したが、他
の方式の電子写真プリンター及び複写機等に適用しても
同様の効果が得られ、また感光体ドラム、帯電ローラ、
現像器、クリーナー等が一体となっておらず各々独立に
ユニットとして交換可能な形式になっている画像形成装
置においても上記の帯電周波数と感光体ドラムの比重量
の関係を保つことで帯電音防止効果が得られる。また上
記実施例ではとくに現像器、クリーナ、接触帯電装置、
感光体ドラムが一体となっているカートリッジについて
説明したが現像器を除いた他の要素を一体としたカート
リッジについても同様のことがいえるのはいうまでもな
い。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、被帯電体の支持部
材の比重量ρと被帯電体と帯電部材との間に印加する振
動電圧の周波数fとの間に既述したような関係があるこ
とにより被帯電体の変形が小さくなり、変形による振動
をなくし、それによって発せられる固体音を小さくする
ことによって、プロセスカートリッジあるいは画像形成
装置から出る帯電音をなくし、静粛な動作を行うことに
より、接触帯電のオゾンレスの特徴と相俟って使用環境
の保護が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセスカートリッジを示す概略側面
図である。
【図2】帯電周波数と帯電音の関係を示すグラフであ
る。
【図3】帯電音測定時の模式図である。
【図4】帯電周波数と帯電音の関係を示すグラフであ
る。
【図5】帯電周波数と感光ドラムの比重量の関係を示す
グラフである。
【図6】本発明の画像形成装置の一実施例を示すグラフ
である。
【図7】本発明に適用可能な感光ドラムの一例を示す断
面図である。
【図8】帯電周波数と帯電音の関係を示すグラフであ
る。
【図9】帯電周波数と感光ドラムの比重量の関係を示す
グラフである。
【図10】本発明に適用可能な感光ドラムの一例を示す
正面図である。
【図11】帯電周波数と感光ドラムの比重量の関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹目 裕志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高野 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−100675(JP,A) 特開 平3−45981(JP,A) 特開 平2−38289(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真装置に着脱可能なプロセスカー
    トリッジであって、電子写真感光ドラムと、この感光ド
    ラムに接触し前記感光ドラムとの間に振動電圧が印加さ
    れ前記感光ドラムを帯電する帯電部材を有するプロセス
    カートリッジにおいて、 前記感光ドラムの比重量ρ(有効帯電領域部重量(g)
    /断面積(cm2 )/有効帯電領域長さ(cm))と前
    記振動電圧の周波数f(Hz)との間に ρ≧1.4×10-3・f(200≦f≦350Hz) ρ≧4.0×10-4・f+0.35(350Hz<f≦1500Hz) ρ≧0.95(f>1500Hz) なる関係があり、 前記感光ドラムの質量は、その長手方向端部よりも前記
    長手方向中央部の方が大きいことを特徴とするプロセス
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記感光ドラムの基体内部にはおもり部
    材が固定されることを特徴とする請求項1のプロセスカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記おもり部材は、前記感光ドラムの長
    手方向端部に設けられず前記長手方向中央部に設けられ
    ることを特徴とする請求項2のプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記感光ドラムの基体の厚さは、その長
    手方向端部よりも前記長手方向中央部の方が大きいこと
    を特徴とする請求項1のプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 電子写真感光ドラムと、この感光ドラム
    に像を形成する像形成手段と、前記感光ドラムに接触し
    前記感光ドラムとの間に振動電圧が印加されて前記感光
    ドラムを帯電する帯電部材を有する電子写真装置におい
    て、 前記感光ドラムの比重量ρ(有効帯電領域部重量(g)
    /断面積(cm2 )/有効帯電領域長さ(cm))と前
    記振動電圧の周波数f(Hz)との間に ρ≧1.4×10-3・f(200≦f≦350Hz) ρ≧4.0×10-4・f+0.35(350Hz<f≦1500Hz) ρ≧0.95(f>1500Hz) なる関係があり、 前記感光ドラムの質量は、その長手方向端部よりも前記
    長手方向中央部の方が大きいことを特徴とする電子写真
    装置。
  6. 【請求項6】 前記感光ドラムの基体内部にはおもり部
    材が固定されることを特徴とする請求項5の電子写真装
    置。
  7. 【請求項7】 前記おもり部材は、前記感光ドラムの長
    手方向端部に設けられず前記長手方向中央部に設けられ
    ることを特徴とする請求項6の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 前記感光ドラムの基体の厚さは、その長
    手方向端部よりも前記長手方向中央部の方が大きいこと
    を特徴とする請求項5の電子写真装置。
  9. 【請求項9】 前記振動電圧は、AC成分とDC成分と
    を備えることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1
    項の電子写真装置。
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