JP2560896B2 - 最尤受信器 - Google Patents
最尤受信器Info
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- JP2560896B2 JP2560896B2 JP2203436A JP20343690A JP2560896B2 JP 2560896 B2 JP2560896 B2 JP 2560896B2 JP 2203436 A JP2203436 A JP 2203436A JP 20343690 A JP20343690 A JP 20343690A JP 2560896 B2 JP2560896 B2 JP 2560896B2
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- Japan
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- transmission path
- calculation circuit
- maximum likelihood
- transmission
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- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
- Dc Digital Transmission (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、伝送路の特性の時間的な変動に追随して最
尤受信を行う最尤受信器に関する。
尤受信を行う最尤受信器に関する。
(従来の技術) 最尤受信器は従来から最も誤り率を小さくする受信方
式として知られており、特に伝送路の特性が符号間干渉
を持つような場合には符号間干渉の影響を除去する方式
として特に有力である。この方式は、文献1(G.D.Forn
ey,“Maximum Likelihood Sequence Estimation of Dig
ital Sequencen in the Presence of Intersymbol Inte
rference",IEEE Transaction on Information Theory,V
ol.IT−18,No.3,May 1972)に詳細に記述されている。
さらに、伝送路の特性が時間的に変動する場合には、こ
の伝送路の特性の時間的な変動に追従させるような適応
最尤受信器も提案されている。この適応最尤受信器の構
成は、文献2(G.Ungerboeck,“Adaptive Maximum Like
lihood Receiver for Carrier−Modulated Data Transm
ission Systems",IEEE Transaction on Communication
s,Vol.Com−22,No.5,May 1974)に記述されている。こ
れらの方式は、伝送路の特性を推定してその特性に合わ
せた単一の整合フィルタを構成し、該整合フィルタの出
力を用いて最尤受信を行っている。時間的に変動する伝
送路の特性に適応させる場合にも、整合フィルタの特性
を変化させることにより対応しているのが大きな特徴で
ある。
式として知られており、特に伝送路の特性が符号間干渉
を持つような場合には符号間干渉の影響を除去する方式
として特に有力である。この方式は、文献1(G.D.Forn
ey,“Maximum Likelihood Sequence Estimation of Dig
ital Sequencen in the Presence of Intersymbol Inte
rference",IEEE Transaction on Information Theory,V
ol.IT−18,No.3,May 1972)に詳細に記述されている。
さらに、伝送路の特性が時間的に変動する場合には、こ
の伝送路の特性の時間的な変動に追従させるような適応
最尤受信器も提案されている。この適応最尤受信器の構
成は、文献2(G.Ungerboeck,“Adaptive Maximum Like
lihood Receiver for Carrier−Modulated Data Transm
ission Systems",IEEE Transaction on Communication
s,Vol.Com−22,No.5,May 1974)に記述されている。こ
れらの方式は、伝送路の特性を推定してその特性に合わ
せた単一の整合フィルタを構成し、該整合フィルタの出
力を用いて最尤受信を行っている。時間的に変動する伝
送路の特性に適応させる場合にも、整合フィルタの特性
を変化させることにより対応しているのが大きな特徴で
ある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の最尤受信器は、伝送路特性を推
定するために既知のトレーニング系列の伝送を必要と
し、伝送路の利用効率を低下させていた。また、従来の
最尤受信器には、伝送路の特性の変化が速い場合にはそ
の特性の変化に整合フィルタを適応的に変化させる速度
が追いつかず、伝送路特性の変化に追従できなくなって
しまうという欠点があった。そこで本発明の目的は、従
来の最尤受信器の欠点を改善し、既知トレーニング系列
の伝送を必要とせず、かつ高速に変動する伝送路特性に
対しても追従を可能にする最尤受信器の提供にある。
定するために既知のトレーニング系列の伝送を必要と
し、伝送路の利用効率を低下させていた。また、従来の
最尤受信器には、伝送路の特性の変化が速い場合にはそ
の特性の変化に整合フィルタを適応的に変化させる速度
が追いつかず、伝送路特性の変化に追従できなくなって
しまうという欠点があった。そこで本発明の目的は、従
来の最尤受信器の欠点を改善し、既知トレーニング系列
の伝送を必要とせず、かつ高速に変動する伝送路特性に
対しても追従を可能にする最尤受信器の提供にある。
(課題を解決するための手段) 本発明の最尤受信器は、伝送路の特性の時間的な変動
に追随して最尤受信を行う最尤受信器であって、 受信信号のサンプル値を複数個記憶するレジスタと、
該レジスタから複数個の前記サンプル値を入力し複数の
候補系列に対してそれぞれ伝送路特性を逐次に推定する
伝送路特性計算回路と、該伝送路特性計算回路で求めた
前記候補系列に対応した複数の伝送路特性からそれぞれ
の系列に対しての仮想信号受信点を求め前記レジスタの
複数個の前記サンプル値との距離を求めるブランチメト
リック計算回路と、該ブランチメトリック計算回路の出
力を受けてビタビアルゴリズムにより受信信号を判定す
るビタビプロセッサとを有することを特徴とする。
に追随して最尤受信を行う最尤受信器であって、 受信信号のサンプル値を複数個記憶するレジスタと、
該レジスタから複数個の前記サンプル値を入力し複数の
候補系列に対してそれぞれ伝送路特性を逐次に推定する
伝送路特性計算回路と、該伝送路特性計算回路で求めた
前記候補系列に対応した複数の伝送路特性からそれぞれ
の系列に対しての仮想信号受信点を求め前記レジスタの
複数個の前記サンプル値との距離を求めるブランチメト
リック計算回路と、該ブランチメトリック計算回路の出
力を受けてビタビアルゴリズムにより受信信号を判定す
るビタビプロセッサとを有することを特徴とする。
(作用) 従来の最尤受信器は、インパルスレスポンスで記述さ
れる伝送路の特性を知った上でそれに整合した整合フィ
ルタを用い、送信系列を未知であるとしてビタビアルゴ
リズムを用いて推定する最尤受信器を構成している。し
かし、伝送路の特性の変動が速い場合には、このように
伝送路の特性を推定すること自体が困難になる。本発明
においては、送信信号系列のみならず伝送路の特性も未
知であるとして、系列ごとに対応する伝送路特性を推定
してビタビアルゴリズムを適用する。こうすることによ
り、最尤推定によって最も受信信号と近い送信波形を与
える送信系列と、伝送路特性とを同時に推定することが
できる。この方法によると、演算量は増加するものの伝
送路の変動に対する追従特性は飛躍的に増加する。
れる伝送路の特性を知った上でそれに整合した整合フィ
ルタを用い、送信系列を未知であるとしてビタビアルゴ
リズムを用いて推定する最尤受信器を構成している。し
かし、伝送路の特性の変動が速い場合には、このように
伝送路の特性を推定すること自体が困難になる。本発明
においては、送信信号系列のみならず伝送路の特性も未
知であるとして、系列ごとに対応する伝送路特性を推定
してビタビアルゴリズムを適用する。こうすることによ
り、最尤推定によって最も受信信号と近い送信波形を与
える送信系列と、伝送路特性とを同時に推定することが
できる。この方法によると、演算量は増加するものの伝
送路の変動に対する追従特性は飛躍的に増加する。
(実施例) 次に、図面を参照して本発明を説明する。
第1図に本発明の一実施例を示す。本実施例では、伝
送路のインパルスレスポンスを2シンボル分、送信系列
を2値としている。受信信号ykはレジスタ10に蓄えら
れ、 と表現される。ここで{nk}は雑音、▲h0 k▼,▲h1 k
▼はインパルスレスポンスである。伝送路特性計算回路
20は、 (1)雑音の影響を無視する。
送路のインパルスレスポンスを2シンボル分、送信系列
を2値としている。受信信号ykはレジスタ10に蓄えら
れ、 と表現される。ここで{nk}は雑音、▲h0 k▼,▲h1 k
▼はインパルスレスポンスである。伝送路特性計算回路
20は、 (1)雑音の影響を無視する。
(2)伝送路は1シンボル時間では変動しないとして▲
h0 k▼=▲h0 k-1▼,▲h1 k▼=▲h1 k-1▼とする。
h0 k▼=▲h0 k-1▼,▲h1 k▼=▲h1 k-1▼とする。
という2つの条件をもとに、 yk=▲h0 k▼ak+▲h1 k▼ak-1 …(3) yk-1=▲h0 k▼ak-1+▲h1 k▼ak-2 …(4) の連立方程式を{ak-2,ak-1,ak}の8通りの組に対して
解き、 の8通りの解を求める。ここで、 はak-2,ak-1,akをそれぞれ±1のいずれかの値としたと
きのインパルスレスポンスベクトル{▲h0 k▼,▲h1 k
▼}を示す。
解き、 の8通りの解を求める。ここで、 はak-2,ak-1,akをそれぞれ±1のいずれかの値としたと
きのインパルスレスポンスベクトル{▲h0 k▼,▲h1 k
▼}を示す。
ブランチメトリック計算回路30は、伝送路特性計算回
路20で求められた と、次の受信信号yk+1から のブランチメトリックを求める。ここで、 の系列ベクトルである。このブランチメトリック{Mk}
をビタビプロセッサ40に出力し、ビタビプロセッサ40で
メトリック最小のパスを選択するようにすることにより
最尤受信を行って端子101から受信信号を出力する。
路20で求められた と、次の受信信号yk+1から のブランチメトリックを求める。ここで、 の系列ベクトルである。このブランチメトリック{Mk}
をビタビプロセッサ40に出力し、ビタビプロセッサ40で
メトリック最小のパスを選択するようにすることにより
最尤受信を行って端子101から受信信号を出力する。
このビタビプロセッサ40の動作は、前述した文献1,2
に記述されているものと全く同一のものであるから、そ
の詳細な説明は省略する。なおここではメトリックを
(5)式に示すように誤差の2乗を求めるとして説明し
たが、通常の最尤推定に用いられるように(5)式を展
開して全項に共通な▲y2 k+1▼の項を省略したり、符号
を変えて最大メトリックを求めるようにしても同様の効
果が得られることは明らかである。
に記述されているものと全く同一のものであるから、そ
の詳細な説明は省略する。なおここではメトリックを
(5)式に示すように誤差の2乗を求めるとして説明し
たが、通常の最尤推定に用いられるように(5)式を展
開して全項に共通な▲y2 k+1▼の項を省略したり、符号
を変えて最大メトリックを求めるようにしても同様の効
果が得られることは明らかである。
(発明の効果) 以上に詳細に説明したように、本発明においては、既
知の受信系列を用いずに受信側で単独に作成可能な受信
信号の候補系列を用いて伝送路特性の最適解を逐次に求
めていることから、既知のトレーニング系列の伝送を必
要とせず、伝送路特性の変動も数シンボル時間の変動が
少なければ追従可能であるために、伝送路の特性が高速
に変動する回線に対しても追従可能な最尤受信器を提供
することができる。
知の受信系列を用いずに受信側で単独に作成可能な受信
信号の候補系列を用いて伝送路特性の最適解を逐次に求
めていることから、既知のトレーニング系列の伝送を必
要とせず、伝送路特性の変動も数シンボル時間の変動が
少なければ追従可能であるために、伝送路の特性が高速
に変動する回線に対しても追従可能な最尤受信器を提供
することができる。
第1図は本発明の一実施例を示す図である。 10……レジスタ、20……伝送路特性計算回路、30……ブ
ランチメトリック計算回路、40……ビタビプロセッサ。
ランチメトリック計算回路、40……ビタビプロセッサ。
Claims (1)
- 【請求項1】伝送路の特性の時間的な変動に追随して最
尤受信を行う最尤受信器であって、受信信号のサンプル
値を複数個記憶するレジスタと、該レジスタから複数個
の前記サンプル値を入力し複数の候補系列に対してそれ
ぞれ伝送路特性を逐次に推定する伝送路特性計算回路
と、該伝送路特性計算回路で求めた前記候補系列に対応
した複数の伝送路特性からそれぞれの系列に対しての仮
想信号受信点を求め前記レジスタの複数個の前記サンプ
ル値との距離を求めるブランチメトリック計算回路と、
該ブランチメトリック計算回路の出力を受けてビタビア
ルゴリズムにより受信信号を判定するビタビプロセッサ
とを有することを特徴とする最尤受信器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203436A JP2560896B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 最尤受信器 |
US07/738,352 US5272726A (en) | 1990-07-31 | 1991-07-31 | Blind type sequence estimator for use in communications system |
CA002048210A CA2048210C (en) | 1990-07-31 | 1991-07-31 | Blind type sequence estimator for use in communications system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203436A JP2560896B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 最尤受信器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0488726A JPH0488726A (ja) | 1992-03-23 |
JP2560896B2 true JP2560896B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=16474066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2203436A Expired - Lifetime JP2560896B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 最尤受信器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560896B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1993026106A1 (en) * | 1992-06-18 | 1993-12-23 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Maximum likelihood sequence estimating device and method therefor |
JP2605566B2 (ja) * | 1992-12-25 | 1997-04-30 | 日本電気株式会社 | 適応型等化器 |
US5574751A (en) * | 1995-04-24 | 1996-11-12 | Motorola, Inc. | Method for a soft-decision modulation system |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2215567B (en) * | 1988-03-05 | 1992-11-18 | Plessey Co Plc | Improvements in or relating to equalisers |
CA2012914C (en) * | 1989-05-12 | 1999-05-04 | Vedat M. Eyuboglu | Trellis precoding for modulation systems |
JP2795935B2 (ja) * | 1989-11-24 | 1998-09-10 | 三菱電機株式会社 | 最尤系列推定装置 |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP2203436A patent/JP2560896B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0488726A (ja) | 1992-03-23 |
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Legal Events
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