JP2559262Y2 - 中空金属シール - Google Patents

中空金属シール

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JP2559262Y2
JP2559262Y2 JP2124491U JP2124491U JP2559262Y2 JP 2559262 Y2 JP2559262 Y2 JP 2559262Y2 JP 2124491 U JP2124491 U JP 2124491U JP 2124491 U JP2124491 U JP 2124491U JP 2559262 Y2 JP2559262 Y2 JP 2559262Y2
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JP
Japan
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hollow metal
metal seal
bent portion
slit
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直宏 林
芳夫 大沢
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、平面形状が多角形をな
して延び、対向する二部材間に圧縮状態に介在して密封
を行なう中空の金属シールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3及び図4に示すように、
各頂点となる屈曲部2がアール状である略多角形(図で
は略正方形)の平面形状をなして延び、例えば圧力容器
4を構成する対向する二部材のフランジ5,6間に形成
された溝部7内に介装され、前記両フランジ5,6に適
宜圧縮されて密封を行なう断面円形の中空金属シール1
が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造によると、屈曲部2は、多角形の各辺に相当する
部分である非屈曲部3に比較して、両フランジ5,6か
らの圧縮荷重に対する弾性係数がきわめて大きいため、
非屈曲部3にも適切な締め代を付与するためには屈曲部
2に対する両フランジ5,6の締め付け力を大きくする
必要があり、またフランジ5,6との圧接力が非屈曲部
3よりも屈曲部2で著しく大きくなることから、フラン
ジ5,6の対向面に不均一な歪が発生して密封性に悪影
響を及ぼしていた。
【0004】そこで本考案は、上記した問題に鑑み、各
屈曲部における圧縮荷重に対する弾性係数を低下させる
とともに、密封性を安定させることを課題としてなされ
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、平面形状が略多角形をなして延びる断面
円形の中空の金属シールにおいて、多角形の各頂点部分
に相当する各屈曲部の屈曲方向内側又は外側に、当該シ
ールの長さ方向に延びるスリットをそれぞれ形成したも
のである。
【0006】
【作用】上記構成によると、圧縮荷重に対する各屈曲部
の弾性係数は、その屈曲方向内側又は外側に当該シール
の長さ方向に延びるスリットが形成されたことによって
著しく低下する。
【0007】また、前記スリットを通じて、当該中空金
属シールの中空部内に密封対象流体の圧力を導入するこ
とによって、セルフシール作用を与えることができる。
【0008】
【実施例】次に、本考案の中空金属シールを図1及び図
2に示す一実施例を参照しながら説明すると、この中空
金属シール11は、平面形状が略正方形をなして延びる
ものであって、この正方形の各頂点部分に相当するアー
ル状の各屈曲部12の屈曲方向内側には、それぞれ当該
中空金属シール11の長さ方向へ延びる有端のスリット
14が形成されている。すなわち、各辺に相当する非屈
曲部13の断面形状は、図4に示す従来例と同様に連続
した円周をなすが、前記屈曲部12の断面形状は、スリ
ット14の存在によって略C字形をなしている。
【0009】このような中空金属シール11は、円形断
面の金属パイプを等間隔おいた部分でそれぞれ同方向へ
屈曲して、対向した両端を互いに溶接してから、屈曲部
12にカッタ装置でスリット14を切設することによっ
て製造される。
【0010】上記構成の中空金属シール11は、図2に
示すように例えば圧力容器4を構成する対向する二部材
のフランジ5,6間に形成された溝部7内に介装される
もので、前記両フランジ5,6からの圧縮荷重に対する
屈曲部12は、スリット14の存在によって円形断面の
従来のものよりも弾性係数が低下する。このため、屈曲
部12と非屈曲部13の弾性係数の差を緩和して均一化
することができ、フランジ5,6の不均一な歪を防止す
ることができる。
【0011】また、この実施例によると、スリット14
が屈曲部12の屈曲方向内側に開口しているため、とく
に内圧用シールとして有用である。すなわち図2の装着
状態において、容器内室8の密封対象流体による内圧P
がスリット14を通じて中空部15に導入されるので、
この内圧Pによるセルフシール作用が生じ、しかも、こ
のセルフシール作用はスリット14の存在しない非屈曲
部13にも等しく生じることから、安定したシール性が
得られる。
【0012】なお、図示の実施例は、平面形状が略正方
形のものについて本考案を適用したが、略長方形をなす
ものなど、他の多角形状であっても同様に構成すること
ができることは勿論であり、また、圧縮荷重に対する屈
曲部12の弾性係数低下の度合は、スリット14の溝幅
及び長さによって任意に設定可能であり、スリット14
は図示の例とは逆に屈曲方向外側に形成することによっ
て、外圧用としてとくに有用なシールとすることができ
る。
【0013】
【考案の効果】以上、本考案によると、圧縮荷重に対す
る各屈曲部の弾性係数は、スリットの存在によって低下
するので、非屈曲部に締め代を付与するための締め付け
力を軽減することが可能になるとともに、屈曲部と非屈
曲部の弾性係数の差が緩和されて相手部材の接触面の不
均一な歪を防止することができ、さらに、セルフシール
機能が得られて優れた密封性を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同じく装着状態の要部断面図である。
【図3】従来構造の一例を示す斜視図である。
【図4】同じく装着状態の要部断面図である。
【符号の説明】
11 中空金属シール 12 屈曲部 13 非屈曲部 14 スリット 15 中空部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が略多角形をなして延びる断面
    円形の中空の金属シールにおいて、多角形の各頂点部分
    に相当する各屈曲部の屈曲方向内側又は外側に、当該シ
    ールの長さ方向に延びるスリットをそれぞれ形成したこ
    とを特徴とする中空金属シール。
JP2124491U 1991-03-12 1991-03-12 中空金属シール Expired - Lifetime JP2559262Y2 (ja)

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JP2124491U JP2559262Y2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 中空金属シール

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JPH04110266U JPH04110266U (ja) 1992-09-24
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JP6099494B2 (ja) * 2013-06-18 2017-03-22 株式会社クマヒラ シール扉及びシール扉用ガスケット

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JPH04110266U (ja) 1992-09-24

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