JP2559105B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

Info

Publication number
JP2559105B2
JP2559105B2 JP61113792A JP11379286A JP2559105B2 JP 2559105 B2 JP2559105 B2 JP 2559105B2 JP 61113792 A JP61113792 A JP 61113792A JP 11379286 A JP11379286 A JP 11379286A JP 2559105 B2 JP2559105 B2 JP 2559105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber composition
rubber
resin
weight
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61113792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62273237A (ja
Inventor
雅樹 小川
俊二 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP61113792A priority Critical patent/JP2559105B2/ja
Publication of JPS62273237A publication Critical patent/JPS62273237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2559105B2 publication Critical patent/JP2559105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、比較的大きな歪が繰り返しかかった場合の
耐亀裂成長性、および耐カット性、耐摩耗性が優れたゴ
ム組成物に関するものである。そして、タイヤ、ゴムホ
ース、工業用ベルト、防振ゴム、防舷剤、靴底等に利用
できるゴム組成物に関するものである。
(従来の技術) 従来、ゴムとプラスチックの複合体に関する研究は、
数多くなされているが、その殆どがプラスチックの中に
少量のゴムを添加して、耐衝撃性を改良する技術に関す
るものであった。これは、次のような理由による。
一般に樹脂から成る製品は、使用される歪領域が十数
%以下であり、ブレンドされる少量のゴムと大部分を占
める樹脂との接着強度がそれ程、強くなくても界面が破
壊核となり、破壊を生じるような問題は比較的少なく、
逆に耐衝撃性は、大巾に向上する為、工業的にも非常に
よく用いられる手法のひとつとなった。
一方、ゴム組成物は、使用される歪領域が100%以上
に及びことが通常であり、ブレンドされる少量の樹脂
は、大部分のゴム対比、殆ど歪まないのでゴムと樹脂の
界面に応力が集中することになり、疲労寿命が急激に低
下するという欠点があった。この欠点の為、ゴム部分を
海層とし少量の樹脂をブレンドし、島層とした系を実際
に使用するケースは例外的なものであった。
更に少量のiso−ポリプロピレン及びポリイソプレン
(含天然ゴム)を主成分とするゴム組成物に於いて、耐
亀裂成長性、耐カット性、が改良されると言う特許出願
(特開昭57−10632)があるが、この特許に開示されて
いるのは、短繊維補強ゴム組成物を製造するに当り、短
繊維材料として、そのアモルファス部分のガラス転移温
度が、通常の使用温度領域(30〜120℃)からはずれて
いる樹脂を使用すると言う内容であった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、上述の樹脂、ゴ
ム組成物の種々の問題点を解決するため、 (1)ゴム組成物の中にブレンドされる少量の樹脂の回
りに『ゴムの弾性率』と『樹脂の弾性率』の中間の弾性
率を有する中間層の存在によって、疲労寿命が急激に低
下することが抑えられる。
(2)上記中間層の弾性率としては、ゴムの弾性率の2
倍以上で、樹脂の弾性率の1/2以下である場合、逆に元
のゴム組成物よりも疲労寿命を向上させることが出来
る。
(3)ポリプロピレンとイソプレン鎖は、温度160℃以
上、好ましくは、170〜190℃程度で積極的に反応し、ゲ
ル層を形成する。
(4)上記ゲル層を効率良く生成する系で疲労寿命が向
上する。
(5)主成分をメチル−1,4−ヘキサジエンとプロピレ
ン、あるいは/およびエチレンとするものが、さらに耐
カット性、耐摩耗性を向上させる。また疲労寿命をも向
上させることを見出した。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、上述の問題点を解決するために次の手
段を、取った。
(1)イソプレンを30重量%以上含有するゴム30重量部
以上、下記構造で示される、メチル−1,4−ヘキサジエ
ンとプロピレン、あるいは/およびエチレンを主成分と
する樹脂を1〜15重量部、ヨウ素吸着量40mg/g以上、DB
P吸油量90ml/100g以上のカーボンブラックをメチル−1,
4−ヘキサジエン、プロピレン、エチレンを主成分とす
る樹脂の2.5倍以上の重量を含有して成ることを特徴と
する加硫可能なゴム組成物。
(2)Rの30%以上、好ましくは、60%以上がメチル基
であることを特徴とする特許請求の範囲第一項記載のゴ
ム組成物。
(3)mが5〜100であることを特徴とする特許請求の
範囲第一項記載のゴム組成物。
(4)ポリプロピレン部分の結晶の融点が130℃以上で
あることを特徴とする特許請求の範囲第一項記載のゴム
組成物。
(5)メチル−1,4−ヘキサジエンとプロピレン、ある
いは/およびエチレンを主成分とする樹脂の数平均分子
量が、10,000〜100,000であることを特徴とする特許請
求の範囲第一項記載のゴム組成物で解決した。
(作 用) 本発明の作用について説明する。
本発明中、イソプレン系ゴムとプロピレンを主成分と
する樹脂を共存させるのは、この両者の存在する系に16
0℃以上、好ましくは、170℃以上の温度履歴を与える
と、反応し両者の界面に於いて一次結合(化学結合)を
生成するからである。
少量のiso−ポリプロピレン及びポリイソプレン(含
天然ゴム)を主成分とするゴム組成物に於いて、耐亀裂
成長性、耐カット性、が改良されると言う特許出願(特
開昭57−10632)があるが、この特許に開示されている
のは、短繊維補強ゴム組成物を製造するに当り、短繊維
材料として、そのアモルファス部分のガラス転移温度
が、通常の使用温度領域(30〜120℃)からはずれてい
る樹脂を使用すると言う内容であった。ところが本発明
者等は、上記条件を満たす数多くの樹脂の中でiso−ポ
リプロピレンだけが、特異的に優れた物性を示すことに
気が付き鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことにポリプ
ロピレンとポリイソプレンが同時に存在する系に160℃
以上、好ましくは、170℃以上の温度履歴をかけると反
応し両者の界面に於いて一次結合(化学結合)が生成す
ることを発見した。この現象は、ポリプロピレン以外の
ポリオレフィン例えば、特開昭57−10632に開示してあ
る他の樹脂では、全く起こらず、またポリイソプレン以
外のゴムに於いても起こらないことも分かった。
この現象に関し、鋭意研究を重ねた結果、ポリプロピ
レンの三級炭素に付いている水素は、活性が高く、200
℃以上の温度で容易に酸素ラジカルによって引き抜か
れ、ポリプロピレンのラジカルが生成されること、およ
びイソプレン鎖も二重結合の横、メチル基に遠い側のメ
チレン基は同様に活性が高く、最終的にこのポリプロピ
レンのラジカルとイソプレン鎖が反応することが分かっ
た。
さらにこの現象をゴム工業に応用する研究を行なった
結果、上記メチル−1,4−ヘキサジエンとプロピレン、
あるいは/およびエチレンを主成分とする樹脂を少量、
イソプレン鎖と混練りすると屈曲耐久性、耐摩耗性が飛
躍的に向上した組成物を得ることが出来ることを見出
し、本発明に至った。
本発明中の樹脂中の主成分であるポルプロピレンの結
晶は、ゴム組成物の通常使用温度領域に於て、融解する
のは、好ましくなく、だからといって未加硫ゴムの混練
り時にでも融解しないと、ゴム組成物中に於ける樹脂の
分散およびポリイソプレンと効率良く化学結合を生成す
るのが困難となる為好ましくない。工業的に好ましいポ
リプロピレン結晶の融点は、130℃以上である。
本発明中、Rの30%以上、好ましくは、50%以上をメ
チル基としたのは、本発明のポイントがポリプロピレン
とイソプレン鎖の反応であるので、プロピレン単位がこ
の程度ないと本来の効果が出て来ないからである。
本発明中、mの範囲としては、5〜100が好ましい
が、これは、この領域で耐摩耗性が良好であるからであ
る。
本発明中、イソプレンを30重量%以上有するゴムに限
定したのは、上述したように本発明の効果は、本質的に
ポリイソプレンとポリプロピレンが反応することによっ
て生じる為であり、これ以下では、効果が期待出来ない
からである。
本発明中、イソプレンを30重量%以上有するゴムを30
重量部以上に限定したのは、これ以上でないと十分な効
果が期待出来ないからである。
本発明中、カーボンブラックの量を樹脂の2.5倍以上
含有することに限定したのは2.5倍よりも少ないカーボ
ンブラックの量では、樹脂がゴム組成物中に充分に分散
されないからである。これは混練り時、充分に剪断応力
を発生することが出来ず、また温度もさ程高くならない
からである。
本発明中、カーボンブラックをヨウ素吸着量として40
mg/g以上DBP吸油量として90ml/100g以上に限定したのは
これ以下のカーボンブラックでは、樹脂をゴム組成物
中に充分に分散させることがむずかしいからであるし、
本発明のポイントのひとつである耐摩耗性も充分には取
れないからである。
(実施例) 以下実施例でより詳細に説明する。
[実施例1] 実施例1では、本発明のゴム組成物対比、優れた性質
を有していることを示す。
以上の結果から本発明のゴム組成物が非常に優れてい
ることが分かる。
[実施例2〜4] 実施例2〜4では、イソプレンを30重量部以上含有す
るゴムが30重量部以上必要なことを示す イソプレンを含有するゴムとブレンドする相手のゴム
は、SBRに限定されるものではなく、BR、EPDM、NBR等の
一般的に使用されるゴムは、そのまま使用できる。
[実施例5〜7] 実施例5〜7は、メチル−1,4−ヘキサジエンとプロ
ピレン、あるいは/およびエチレンを主成分とする樹脂
が1〜15重量部に限定されることを示す。
[実施例8〜13] 実施例8〜13は、カーボンブラックとしてヨウ素吸着
量40mg/g以上、DBP吸油量90ml/100g以上のものがメチル
−1,4−ヘキサジエン、プロピレン、エチレンを主成分
とする樹脂の2.5倍以上の重量必要であることを示す。
[実施例14〜16] 実施例14〜16は、Rが30%以上、好ましくは、60%以
上であることを示す。
本実施例の効果の試験法は、次の試験法によって測定
した。
(試験法) (1)耐亀裂成長性 試験片60mm×100mm×1.0mmの中央に0.3mmの傷を入
れ、振動数300サイクル/分、歪50%の条件下で身長歪
を与え、これが20mmに成長するまでの時間で評価した。
価が大きい程、耐亀裂成長性が良いことを示している。
(2)耐摩耗性 ・ピコ摩耗(ASTM:D2228−69) ・アクロン摩耗(荷重6Lbs.角度15゜.本ずり1000回) (3)耐カット性 角度45度の刃を120ジュールのエネルギーで0.894m/秒
で厚さ8cmの加硫したゴム組成物に衝突させ、その時の
傷の深さを求めた。
(4)タフネス→ゴム組成物が破断するまでに蓄えられ
るエネルギー →『横軸:応力、横軸:歪』に取り引っ張り試験結果を
プロットした時の面積 (1)(2)(3)と同様にindexで表した。
(効果) 本発明の効果は各実施例に示す様に、比較的大きな歪
が繰り返しかかった場合の耐亀裂成長性、および耐カッ
ト性、耐摩耗性が優れている。
そして、本発明のゴム組成物は、ゴム製品一般に適用
でき、例えば、タイヤ、ゴムホース、工業用ベルト、防
振ゴム、防舷材、靴底等に適用可能である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソプレンを30重量%以上含有するゴムを
    30重量部以上、下記構造で示される、メチル−1,4−ヘ
    キサジエンとプロピレン、あるいは/およびエチレンを
    主成分とする樹脂を1〜15重量部、ヨウ素吸着量40mg/g
    以上、DBP吸油量90ml/100g以上のカーボンブラックをメ
    チル−1,4−ヘキサジエン、プロピレン、エチレンを主
    成分とする樹脂の2.5倍以上の重量を含有して成ること
    を特徴とする加硫可能なゴム組成物。
  2. 【請求項2】Rの30%以上、好ましくは、60%以上がメ
    チル基であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】mが5〜100であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】ポリプロピレン部分の結晶の融点が130℃
    以上であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のゴム組成物。
  5. 【請求項5】メチル−1,4−ヘキサジエンとプロピレ
    ン、あるいは/およびエチレンを主成分とする樹脂の数
    平均分子量が、10,000〜100,000であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のゴム組成物。
JP61113792A 1986-05-20 1986-05-20 ゴム組成物 Expired - Lifetime JP2559105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61113792A JP2559105B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61113792A JP2559105B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 ゴム組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62273237A JPS62273237A (ja) 1987-11-27
JP2559105B2 true JP2559105B2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=14621200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61113792A Expired - Lifetime JP2559105B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2559105B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0245110A (ja) * 1988-08-08 1990-02-15 Piramitsudo:Kk 巻癖を付けた末加硫ゴム部材の巻取用ライナーおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62273237A (ja) 1987-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bhowmick et al. Tear strength of elastomers under threshold conditions
JP2633732B2 (ja) 低灰分のカーボンブラックを混和したスキム配合物
EP0538700B1 (en) Tire with rubber sidewall
CA2314015A1 (en) Rubber containing short fiber reinforcement with anchoring agent and articles, including tires, having a component thereof
JP2609369B2 (ja) タイヤ側面部の組成物
KR910006765B1 (ko) 개량된 가공조제를 내포하고 있는 트레드 조성물을 갖는 타이어
EP1052165B1 (en) Endless rubber track and vehicle containing such track
US4814384A (en) Tire having tread composition comprised of EPDM/unsaturated rubber blend
JPH01289843A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JPH115874A (ja) ゴム組成物
JP2559105B2 (ja) ゴム組成物
JPH07122005B2 (ja) ゴム組成物
JPS6072940A (ja) ゴム組成物
JPS63221144A (ja) エチレン・プロピレンゴム組成物
JP2893103B2 (ja) 空気入りタイヤ
KR100308879B1 (ko) 액상 천연고무를 이용한 고경도 고무조성물
JP4748898B2 (ja) 大型車両用ラジアルタイヤ及びゴム組成物
KR100466384B1 (ko) 충격흡수용 열가소성 탄성체 조성물
JPS62277444A (ja) ゴム組成物
EP0133936B1 (en) Rubber compositions and articles thereof having improved metal adhesion retention
JPH09328574A (ja) ゴム組成物、これを使用した重荷重用空気入りタイヤおよびゴム組成物の製造法
KR100437321B1 (ko) 모듈러스가 향상된 스틸코드 코팅용 고무조성물
JPS6011977B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
KR100583362B1 (ko) 타이어 험프스트립 고무 조성물
JP2003096242A (ja) 接着性ゴム組成物及び空気入りタイヤ