JP2558601B2 - 水底における水平排水部材の敷設工法及び装置 - Google Patents

水底における水平排水部材の敷設工法及び装置

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JP2558601B2
JP2558601B2 JP5251096A JP25109693A JP2558601B2 JP 2558601 B2 JP2558601 B2 JP 2558601B2 JP 5251096 A JP5251096 A JP 5251096A JP 25109693 A JP25109693 A JP 25109693A JP 2558601 B2 JP2558601 B2 JP 2558601B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば埋立ての為に水
底の地盤から水分を除去するために、プラスチックボー
ドや砂のサンドパイル等の鉛直排水部材を用いる地盤改
良工事において、前記水底の地盤上に水平排水部材を敷
設するための工法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水底の地盤改良工事としては、例
えば図19に示すように、水を多量に含む軟弱地盤30
上に1〜1.5m程度の高さで良質の、即ち目が荒く透
水性に優れている砂を敷きならしたサンドマット17を
形成し、その後サンドマット17を貫いてプラスチック
ボードやサンドパイル等の鉛直ドレーン部材42を鉛直
方向に軟弱地盤30中に打ち込んで埋設している。
【0003】このようなサンドマット17の上に盛土4
4等をしてサンドマット17上に大きな荷重がかかる
と、軟弱地盤30中に含まれている水は図中矢印で示す
ように、鉛直ドレーン部材42に形成された隙間を通っ
て鉛直方向に上昇し、サンドマット17に到達すると今
度はその荒い目の隙間を通って水平方向に移動して、サ
ンドマット17の側面から周囲の水中に排水されるよう
になっている。
【0004】しかしながら、上記サンドマット17に使
用される良質の砂は、近年自然破壊や環境問題等を防止
する上から入手が困難となってきており、たとえ入手で
きても非常に高価となってしまい採算がとれないという
問題がある。
【0005】このような問題点を解決するために、特開
昭62−233322号、同62−233323号公報
に掲載された「板状ドレーンの水底連続布設方法」、
「板状ドレーンの水底連続布設装置」がある。
【0006】前記公報の「板状ドレーンの水底連続布設
方法」にあっては、直進移動する布設船から水底面上に
板状ドレーンを連続して敷き並べると共に、該板状ドレ
ーン上にウエイト部材を投下して板状ドレーンを水底面
に安定して押さえ付けるようにしたことを特徴とするも
のであり、前記「板状ドレーンの水底連続布設装置」に
あっては、水上を直進する布設船と、該布設船上にセッ
トされた架台と、該架台上に回転自在に取り付けられた
巻取ドラムと、該巻取ドラムから引き出された板状ドレ
ーンを水底に誘導案内するケーシングと、該ケーシング
の後部に沿設された砕石等のウエイト部材投下用のシュ
ートとから構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】これらの従来例は、工場生産されるプラス
チック等の板状ドレーンをサンドマット17の代替品と
して用いることにより、地盤改良工事において良質の砂
が入手し難い現状の問題点を解決しようとするものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の「板状ドレーンの布設方法」及び「板状ドレーン
の布設装置」にあっては、鉛直ドレーン部材を地中に打
ち込んで埋設した後に、板状ドレーンを水底面上に敷い
ていくといった、2工程の作業を別々に行う必要がある
ため、地盤改良工事全体に要する期間が長くなるという
問題がある。
【0009】またこの従来例においては、板状ドレーン
を水底面上に押え付けないと板状ドレーンがめくれ上が
って、地中に予め埋設した鉛直ドレーン部材に接触させ
ることができず、このため板状ドレーン上に砕石等のウ
エイトを投下させる方法を採っている。しかしながら、
そのようなウエイトを投下させるだけでは板状ドレーン
のめくれを効果的に防止することができず、このため排
水部材による水の排水作用が十分に行われないという問
題がある。
【0010】また、鉛直排水部材の埋設工事と板状ドレ
ーンの敷設工事との間に時間的に大きな間隔があると共
に、施工中にヘドロや砂が水中で舞上がるため、鉛直排
水部材と板状ドレーンとの間にヘドロや砂等が挟まり易
く、このため鉛直排水部材から水平排水部材への水の受
渡しを確実に行うことができず、上記と同じ問題に帰着
する。
【0011】そこで本発明は、水平排水部材の敷設と鉛
直排水部材の埋め込みを1工程中で並行して同時に行う
ことにより非常に工事を効率的にして工期を短縮し、か
つ水平排水部材のめくれを効果的に防止できると共に、
鉛直排水部材と板状ドレーンとの間にヘドロや砂等が挟
まるのを防止できることにより、鉛直排水部材から水平
排水部材への水の受渡しが確実にできて排水作用を十分
に向上できる、水底における水平排水部材の敷設工法及
び装置を提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による水底における水平排水部材の敷設工法
は、帯状の水平排水部材を有する敷設部材を敷設面上に
水平に配置し、前記水平に配置された敷設部材を鉛直方
向に貫いて鉛直排水部材を敷設面下地中に鉛直方向に埋
め込み、前記敷設部材の上に臨く前記鉛直排水部材に前
記敷設部材のめくれを防止する手段を施し、これらの一
連の作業を繰返しながら前記敷設部材を連続して敷設面
上に敷設していくことを特徴とするものであり、また本
発明による水底における水平排水部材の敷設装置は、帯
状の水平排水部材とネット状の地盤補強部材を一体化し
た敷設部材を引出し可能に保持する敷設部材保持手段
と、前記敷設部材を敷設面上に水平に配置するために敷
設部材を前記敷設部材保持手段から引出す敷設部材引出
手段と、敷設面上に水平に配置された敷設部材を鉛直方
向に貫いて鉛直排水部材を敷設面下地中に鉛直方向に埋
め込む鉛直排水部材埋込手段と、前記敷設部材の上に臨
く前記鉛直排水部材に前記敷設部材のめくれを防止する
手段を施すめくれ防止手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】このような構成の水底における水平排水部材の
敷設工法及び装置によれば、水平排水部材を有する敷設
部材の敷設作業と鉛直排水部材の地中への埋め込み作業
を1工程中の一連の作業として繰返しながら並行して行
うことにより、従来の2工程の時間を隔てた2つの作業
を1工程中で同時に行うことができるため、非常に工事
を効率的にして工期を著しく短縮させることが可能とな
る。
【0014】また敷設部材を鉛直方向に貫いて鉛直排水
部材を敷設面下地中に鉛直方向に埋め込み、その後敷設
部材の上に臨く鉛直排水部材に敷設部材のめくれを防止
する手段を施すため、前記従来例における砕石等のウエ
イトに比べて水平排水部材のめくれを効果的に防止で
き、このため鉛直排水部材から水平排水部材への水の受
渡しを確実にできて、排水作用を十分に向上させること
ができる。
【0015】また敷設部材の敷設作業と鉛直排水部材の
地中への埋め込み作業との間の時間的間隔がほとんど無
いため、水平排水部材と鉛直排水部材との間にヘドロや
砂が挟まることはなく両者は確実に直接接触するため、
やはり鉛直排水部材から水平排水部材への水の受渡しを
確実にできて、排水作用を十分に向上させることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1ないし図13は、本発明による水底に
おける水平排水部材の敷設工法及び装置の一実施例を示
す図である。
【0017】図1は、本発明による水底における水平排
水部材の敷設装置としての専用船を示す図である。同図
中、符号1は専用船の船体であり、この船体1は上から
見た場合に略長方形の外形を有すると共に、その内側に
は鉛直方向に貫通する略長方形のセンターウェル3が形
成されている。
【0018】船体1の下方には敷設枠体13が設けられ
ており、この敷設枠体13は鋼管等を用いたガイドポス
ト25を介して船体1に対して上下動可能に設けられ、
水底に向かって下降したり船体1に接近するよう上昇し
たりできるようになっている。敷設工事にこのような敷
設枠体13を用いることにより、正確に敷設面上の所定
の位置に水平排水部材8を敷設することが可能となる。
【0019】船体1には、鉛直ドレーン部材2(鉛直排
水部材)を水底の軟弱地盤30に打ち込むための打設装
置27(鉛直排水部材埋込手段)が設けられている。打
設装置27は櫓構造体4を有しており、この櫓構造体4
は船体1の両サイドに沿って設けられたレール部材28
上に支持されると共に、このレール部材28の上面に沿
って船体1の前後方向に走行可能となっている。
【0020】打設装置27は鉛直ドレーン部材2を内包
するマンドレル5を有すると共に、このマンドレル5を
案内するための水中ガイド6を有している。水中ガイド
6は櫓構造体4に対して鉛直方向に相対移動可能となっ
ていると共に、マンドレル5は水中ガイド6に対して鉛
直方向に相対移動可能となっていて、水中ガイド6及び
マンドレル5は共にセンターウェル3を貫いて上下動す
るようになっている。
【0021】マンドレル5はこれに内包する鉛直ドレー
ン部材2を保護すると共に、鉛直ドレーン部材2を地中
に打ち込むときのケーシングとしての機能を有してい
る。すなわち鉛直ドレーン部材2を打ち込むときはマン
ドレル5が地中に打ち込まれ、その後マンドレル5を地
中から引抜くと鉛直ドレーン部材2が後述するように地
中に残り、マンドレル5だけが地上に抜き出される。
【0022】マンドレル5が地上に抜き出されると、地
中に残された鉛直ドレーン部材2が水平排水部材8の上
に所定長さを臨かせた状態となるよう、水平排水部材8
の上の所定長さの所で鉛直ドレーン部材2を切断する
が、この切断はマンドレル5の先端部に内蔵された回転
カッタ(図示せず)により行われる。ところでこのよう
な切断を行う前に、水中ガイド6の下端部に設けられた
固定部材取付装置16(めくれ防止手段)により、図2
に示すように水平排水部材8の上に臨いた鉛直ドレーン
部材2にピン型固定部材18を取付けるようになってい
る。
【0023】鉛直ドレーン部材2には表裏両面に凹凸を
有するプラスチックボードが用いられ、たとえば丸紅建
設機械販売株式会社の販売に係る「ジオドレーン」(商
品名)が用いられる。この鉛直ドレーン部材2は図3及
び図4に示すような断面形状を有して長く帯状に形成さ
れており、表裏両面に凹凸形状を有する芯体2aの周囲
をフィルター2bが包むような構造となっている。芯体
2aの材質としてはポリオレフィン樹脂、フィルター2
bの材質としてはセルローズ又はポリエステル系合成繊
維不織布等が用いられるが、他の材料を用いてもよい。
【0024】また船体1には、帯状の水平排水部材8を
ロール巻きし、それを連続して引出し可能に保持するド
ラム9が複数個設けられると共に、ネット状の地盤補強
部材10をロール巻きし、それを連続して引出し可能に
保持するドラム11が複数個設けられている。そしてさ
らにドラム9及び11の近傍には、引出された複数本の
水平排水部材8と複数本の地盤補強部材10とを一体的
に縫製して幅広の敷設部材7に形成するための縫製装置
12が設けられている。ドラム9,11、及び縫製装置
12は敷設部材保持手段を構成している。
【0025】水平排水部材8としてはたとえば、旭エン
ジニアリング株式会社製の「パブリックドレーン」(商
品名)が用いられる。この水平排水部材8は図5に示す
ように、表裏両面に凹凸形状を有する芯体8aの両面を
フィルター8bが包むような構造となっている。芯体8
aの材質としては硬質塩化ビニール、フィルター8bの
材質としてはポリエステル長繊維不織布等が用いられる
が、他の材料を用いてもよい。
【0026】地盤補強部材10としてはたとえば、三井
石化産資株式会社製の「ネトロンシート」(商品名)、
三菱油化株式会社製の「ユカロンネット」(商品名)、
同じく三菱油化株式会社製の「テンサー」(商品名)等
が用いられ、それらはいずれも網目を有するが結び目は
ないネット状に形成されている。上記「ネトロン」の材
質としては土木用のものには主に高密度ポリエチレンが
用いられ、上記「ユカロンネット」の材質としてはポリ
エチレンが用いられ、上記「テンサー」の材質としては
高密度ポリエチレン及びポリプロピレンが用いられてい
る。
【0027】再び図1において、敷設枠体13には引き
出し装置14(敷設部材引出手段)が設けられており、
この引き出し装置14は、縫製装置12により水平排水
部材8と地盤補強部材10が縫製されて一体化された敷
設部材7の先端部を把持して、図1中敷設枠体13の右
側から左側に移動することにより敷設部材7を水底の軟
弱地盤30の敷設面上に水平に配置するようになってい
る。
【0028】引き出し装置14により引き出されて水平
方向に配置された敷設部材7の上方で、敷設枠体13の
前方側(図中右側)には、電動ノコギリのような切断装
置15が設けられており、この切断装置15は敷設部材
7の敷設が全て完了したときに、敷設部材7を切断でき
るようになっている。
【0029】次に、上記実施例に係る船体1の動作につ
いて説明する。まず船体1は図6に示すように、敷設枠
体13を最も上昇させて船体1の船体内に収納した状態
で敷設現場迄曳航されてくる。そしてその敷設現場に鎖
32を介してアンカーにより位置を固定される。このと
き各々複数の水平排水部材8と地盤補強部材10がドラ
ム9、11から引出されて縫製装置12により一体的に
縫製されて敷設部材7とされ、その敷設部材7の先端部
が引き出し装置14に把持されている。
【0030】次に図7に示すように、ガイドポスト25
を介して敷設枠体13を水底の軟弱地盤30に迄下降さ
せると共に、水平排水部材8と地盤補強部材10とを一
体的に縫製した敷設部材7が、引き出し装置14により
敷設枠体13の図中左端部迄引張られて、敷設する軟弱
地盤30の水底上に水平方向に配置される。
【0031】次に図8に示すように、水中ガイド6が下
降してその下端部の固定部材取付装置16が敷設枠体1
3上に接触し、このような水中ガイド6に案内されてマ
ンドレル5が下降する。このため、マンドレル5により
鉛直ドレーン部材2を地中に打ち込む際に、敷設部材7
が地中に一緒に引き込まれたりめくれたりすることを防
止する。マンドレル5は敷設部材7の1つを構成する地
盤補強部材10を鉛直方向に貫いて敷設面下地中30に
一定の長さだけ打ち込まれる。このときマンドレル5内
に収納された鉛直ドレーン部材2はマンドレル5に保護
されながらマンドレル5と共に地中に打ち込まれる。
【0032】マンドレル5内の鉛直ドレーン部材2の先
端部には図9に示すようなアンカープレート34が取付
けられ、マンドレル5が地中に打ち込まれるときは同図
に示すようにアンカープレート34の両端部がマンドレ
ル5の先端部にに沿って折曲げられて、マンドレル5と
共に円滑に地中30に打ち込まれる。
【0033】次に図10に示すように、水中ガイド6は
そのままにしておいてマンドレル5だけを上昇させる
と、図11に示すように鉛直ドレーン部材2の先端部に
取付けられたアンカープレート34の両端部が今度は地
中の抵抗により拡げられるため、アンカープレート34
は鉛直ドレーン部材2と共に地中に残される。このよう
にして第1回目の複数本の鉛直ドレーン部材2が敷設部
材7を貫いて地中30に打ち込みを完了する。
【0034】次に地中に打ち込まれた鉛直ドレーン部材
2の、敷設部材7より上に臨いた部分を所定長さ残して
マンドレル5の先端部に内蔵された回転カッターにより
切断するが、その前に固定部材取付装置16により図2
に示すように鉛直ドレーン部材2の途中部にピン型固定
部材18を取付けて、後で敷設部材7がめくれないよう
にする。
【0035】切断されて敷設部材7の上に残った所定長
さの鉛直ドレーン部材2は水平排水部材8の上に倒れて
互いに接触するよう重なるため、鉛直ドレーン部材2に
より地中から吸い上げられた水は直接水平排水部材8に
受け渡しされて、水平排水部材8により外部へ排水され
ることとなる。
【0036】鉛直ドレーン部材2の敷設部材7から上に
臨いた所定長さを残すよう鉛直ドレーン部材2を切断し
た後は、マンドレル5と水中ガイド6を水面上に上昇さ
せて、マンドレル5内の鉛直ドレーン部材2の先端部に
又アンカープレート34を取付け、打設装置27の櫓構
造体4を図10中右側に少し移動させて、図8ないし図
10で説明したのと同じ動作を繰返して2回目の鉛直ド
レーン部材2の打ち込みを行う。このような鉛直ドレー
ン部材2の打ち込みを複数回繰返すと図12に示すよう
に、地中に多数の鉛直ドレーン部材2が打ち込まれる。
【0037】このようにして図12に示すように、櫓構
造体4が最も右側に来て予定の本数の鉛直ドレーン部材
2の打ち込みが完了すると、マンドレル5と水中ガイド
6を図7に示すように上昇させると共に、敷設枠体13
を一定距離上昇させて、引き出し装置14による敷設部
材7の把持を解除した後、敷設部材7を切断せずに船体
1を所定距離移動させる。このとき船体1の移動により
水平排水部材8と地盤補強部材10が連続して引出され
て、縫製装置12により縫製されて敷設部材7とされて
敷設枠体13の底部に張られて配置される。
【0038】船体1を移動後再びアンカーによりその位
置を固定し、ガイドポスト25を介して敷設枠体13を
水底の軟弱地盤30迄下降させることにより、敷設部材
7は図13に示すように軟弱地盤30上に水平方向に配
置される。その後前述したような図8ないし図12で説
明したと同じ動作を繰返す。このような一連の動作を繰
返して敷設施工区域内に敷設部材7を連続して敷設する
ことができ、予定区域内の施工を全て終了したら切断装
置15により敷設部材7を切断して、敷設枠体13を上
昇させて別の敷設施工区域迄移動する。
【0039】なお上記実施例においては、めくれ防止手
段として固定部材取付装置16が鉛直ドレーン部材2に
ピン型固定部材18を取付ける場合について説明した
が、図14に示すように鉛直ドレーン部材2にクリップ
型固定部材19を係止させたり、図15に示すように鉛
直ドレーン部材2にリング型固定部材20を係止させた
り、図16に示すように鉛直ドレーン部材2にドーナツ
型固定部材21を係止させたり、図17に示すように鉛
直ドレーン部材2同士を互に接合部材22を用いて接合
させたり、図18に示すように複数の鉛直ドレーン部材
2を鉛直ドレーン部材2と同じ材料の接合用部材23に
より接合させるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来のような自然砂採取による自然破壊やサンドマットの
施工時に起こる水質の汚濁等の環境問題を解決できるこ
とは元より、水平排水部材の敷設作業と鉛直排水部材の
地中への埋設作業を一連の作業として繰返しながら行う
ことにより、従来の2工程の作業を1工程中で同時に行
うことができるため、非常に工事を効率的にして工期を
著しく短縮させることが可能となる。
【0041】また水平排水部材を有する敷設部材を鉛直
方向に貫いて鉛直排水部材を敷設面下地中に鉛直方向に
埋め込み、その後敷設部材の上に臨く鉛直排水部材に敷
設部材のめくれを防止する手段を施すため、前記従来例
における砕石等のウエイトに比べて水平排水部材のめく
れを効果的に防止でき、このため鉛直排水部材から水平
排水部材への水の受渡しを確実にできて、排水作用を十
分に向上させることができる。
【0042】また敷設部材の敷設作業と鉛直排水部材の
地中への埋め込み作業との間の時間的間隔がほとんど無
いため、水平排水部材と鉛直排水部材との間にヘドロや
砂が挟まることはなく両者は確実に直接接触するため、
やはり鉛直排水部材から水平排水部材への水の受渡しを
確実にできて、排水作用を十分に向上させることができ
る。
【0043】また本発明によれば、めくれ防止手段によ
り水平排水部材(敷設部材)のめくれを確実に防止でき
るだけでなく、鉛直排水部材が切断されて敷設部材の上
に残った所定長さの鉛直ドレーン部材が水平排水部材の
上に重なって両者が確実に直接接触するため、鉛直排水
部材が地中から吸い上げた水はさらに確実に水平排水部
材に流れ込むことができ、水の受渡しが完璧に行われ
る。
【0044】また上記実施例においては、敷設現場を廃
棄物処分場として用いながら埋立てを行う場合には、従
来大量に用いられていたサンドマット用の砂が不要とな
るため、従来用いられていた砂の体積分だけスペースが
空き、それだけ従来より余計に廃棄物の処分量を増やす
ことができる。
【0045】また鉛直ドレーン部材2や水平排水部材8
としては工場製品を使用するため、安定供給が可能とな
ると共に、品質も一定に保つことができて排水効果の信
頼性を向上させることができる。
【0046】また、敷設枠体13を水底に迄下降させて
水平排水部材8を水底に水平に配置するような敷設枠体
13を用いたため、水平排水部材8を正確に所定の位置
に敷設することが可能となった。また、水中ガイド6の
下端部を敷設部材7上に迄下降させ、この水中ガイド6
に案内されてマンドレル5が鉛直ドレーン部材2を地中
に打ち込むようにしたため、その打ち込みの際に敷設部
材7の地中への引き込みやめくれを防止することができ
る。
【0047】さらに前記従来の公報に掲載されたものの
ように、砂や砂利等の他、砂や骨材等を中に詰めたウエ
イトバック等を水底の水平排水部材の上に載置すること
によりそのめくれを防止するものと比較して、上記実施
例の専用船においてはそのような砂、砂利、ウエイトバ
ック等の重量物が不要なため、そのような重量物を積む
ためのスペースや、船上でウエイトバック等を作る作業
が不要となり、専用船の必要以上の大型化を防止できる
と共に、上記重量物の取扱いにおける手間が省けて、作
業の効率化や自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水底における水平排水部材の敷設
工法及び装置の一実施例に係る専用船の構造と動作を示
す一部破断斜視図である。
【図2】鉛直ドレーン部材2の敷設部材7から上に臨い
た部分にピン型固定部材18が取付けられためくれ防止
手段が施された状態を示す部分拡大斜視図である。
【図3】鉛直ドレーン部材2を幅方向に切断したときの
断面図である。
【図4】図3における鉛直ドレーン部材2の円内IV部
の拡大図である。
【図5】水平排水部材8のフィルター8bの一部をめく
って芯体8aの形状を示す斜視図である。
【図6】図1に示す専用船の動作を説明する側面図であ
る。
【図7】専用船の動作を説明する側面図である。
【図8】専用船の動作を説明する側面図である。
【図9】マンドレル5が打ち込まれるときの鉛直ドレー
ン部材2の先端部に取付けられたアンカープレート34
を示す断面図である。
【図10】専用船の動作を説明する側面図である。
【図11】マンドレル5が引き抜かれるときの鉛直ドレ
ーン部材2の先端部に取付けられたアンカープレート3
4を示す断面図である。
【図12】専用船の動作を説明する側面図である。
【図13】専用船の動作を説明する側面図である。
【図14】めくれ防止手段が施された他の実施例を示す
部分拡大斜視図である。
【図15】めくれ防止手段が施された他の実施例を示す
部分拡大斜視図である。
【図16】めくれ防止手段が施された他の実施例を示す
部分拡大斜視図である。
【図17】めくれ防止手段が施された他の実施例を示す
部分拡大斜視図である。
【図18】めくれ防止手段が施された他の実施例を示す
部分拡大斜視図である。
【図19】従来の地盤改良工事を説明する概略側面断面
図である。
【符号の説明】 1 船体 2 鉛直ドレーン部材 2a,8a 芯体 2b,8b フィルター 3 センターウェル 4 櫓構造体 5 マンドレル 6 水中ガイド 7 敷設部材 8 水平排水部材 9,11 ドラム 10 地盤補強部材 12 縫製装置 13 敷設枠体 14 引き出し装置 15 切断装置 16 固定部材取付装置 18 ピン型固定部材 19 クリップ型固定部材 20 リング型固定部材 21 ドーナツ型固定部材 22 接合部材 23 接合用部材 25 ガイドポスト 27 打設装置 28 レール部材 30 軟弱地盤 32 鎖 34 アンカープレート

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の水平排水部材を有する敷設部材を
    敷設面上に水平に配置し、 前記水平に配置された敷設部材を鉛直方向に貫いて鉛直
    排水部材を敷設面下地中に鉛直方向に埋め込み、 前記敷設部材の上に臨く前記鉛直排水部材に前記敷設部
    材のめくれを防止する手段を施し、 これらの一連の作業を繰返しながら前記敷設部材を連続
    して敷設面上に敷設していくことを特徴とする水底にお
    ける水平排水部材の敷設工法。
  2. 【請求項2】 帯状の水平排水部材とネット状の地盤補
    強部材を一体化した敷設部材を引出し可能に保持する敷
    設部材保持手段と、 前記敷設部材を敷設面上に水平に配置するために敷設部
    材を前記敷設部材保持手段から引出す敷設部材引出手段
    と、 敷設面上に水平に配置された敷設部材を鉛直方向に貫い
    て鉛直排水部材を敷設面下地中に鉛直方向に埋め込む鉛
    直排水部材埋込手段と、 前記敷設部材の上に臨く前記鉛直排水部材に前記敷設部
    材のめくれを防止する手段を施すめくれ防止手段と、 を備えたことを特徴とする水底における水平排水部材の
    敷設装置。
  3. 【請求項3】 船体と、この船体下方の水中で降昇可能
    に船体に設けられた敷設枠体とを有し、 前記敷設部材保持手段及び前記鉛直排水部材埋込手段が
    前記船体に設けられ、 前記敷設部材引出手段が前記敷設枠体に設けられ、 前記めくれ防止手段が前記鉛直排水部材埋込手段に設け
    られた、 ことを特徴とする請求項2記載の水底における水平排水
    部材の敷設装置。
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