JP2558088B2 - パッケ−ジを製造するプレスの生産の質を制御するための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パッケ−ジを製造する
プレスの生産の質を制御するための装置、特に板紙、も
しくは段ボ−ルのパッケ−ジを製造するプレスの生産の
質を制御するための装置に関する。

【０００２】

【従来技術】当業者は、パッケ−ジを打抜いたシ−トの
前かすに位置する整列要素の位置を検出して記憶するた
めに画像処理装置と関連したカメラを使用する、パッケ
−ジ製造のプレスの生産の質を制御するための装置のこ
とを知っている。次いで、この前かすは、カメラのレン
ズ域に入る前にシ−トから分離され、最後に、例えば、
コンベヤベルトで取り去られる。この装置では、積み重
ねから取られたシ−トの前縁は、チェ−ン列によって移
動されるグリッパ−バ−に導入される。次いで、シ−ト
はプレスの幾つかの加工ステ−ションを通して運ばれ
る。プレスの送出しステ−ションの後、グリッパ−バ−
に残っている唯一のものはシ−トの前かすである。チェ
−ン列の上方軌道に位置した領域でグリッパ−バ−から
取り除かれる前かすは、コンベヤベルトによって機械か
ら取り出される。グリッパ−バ−が停止しているとき
に、すべての操作が達成される。送出しステ−ション後
に、しかし前かすを取り除くための停止前に生じるグリ
ッパ−バ−の停止で、前かすの上でこれと向かい合って
位置するカメラが見られる。かすは、一連のパフォレ−
ションを有する領域を有する。これらのパフォレ−ショ
ンは二本の対角線に沿って整列される。

【０００３】五色の整合マ−クが、周知の方法で、パフ
ォレ−ションの大変近くに印刷され、各マ−クはフレキ
ソ印刷機の五つの印刷ユニットの一つに対応する。それ
故、各マ−クは一つの色に相当する。使用される印刷ユ
ニットの数によって、五つよりも多い又は少ない多数の
マ−クを明らかに考えることができる。よって、カメラ
は整合マ−クを、十分な正確さ、安心さ、敏速性をもっ
て読みとることができ、好ましくは以下の条件を満たす
べきである： −マ−クは、パフォレ−ションの中央点を通る、くずの
長手方向軸線に沿って整列されなければならない。 −正方形又は長方形はマ−クとみなされない。 −最小スペ−スが各マ−クの間に要求される。 −各マ−クは３乃至６ｍｍの高さと幅を有する。 −パフォレ−ションについて五つのマ−クの配列は、マ
−クとパフォレ−ションがカメラの唯一の視界に入って
いるようなものでなければならない。 かくして、カメラの機能は、くずが停止しているときに
五つのマ−クとパフォレ−ションを同時に読み取ること
である；走査毎に、くずは、制御がダイカット機械の制
御と同期されているフラッシュライトによって照明され
る。フラッシュライトは、例えばチェ−ン列の方向にお
けるくずの振動のような、誤差や走査の不正確さの外部
原因を最小限にまで減ずる。フラッシュライトの代わり
に、一定な露光時間をもつ連続的なライトを用いても良
い。

【０００４】このような装置は、１９９３年３月２９日
のスイス特許第００９４８／９３−４号に説明されてい
る。この種の装置の主要な欠点の一つは、不良シ−トの
検出が、そのシ−トが既にプレスの送出しステ−ション
に積み重ねられるときに起こり、幾つかのシ−トが既に
それをおおっており、この事実は、積み重ねの、最後の
方のシ−トをすべて注意深く検査することによってのみ
達成されるのだが、不良シ−トを取り除くために、送出
された積み重ねのより分けを意味する。この種の装置か
ら生じるもう一つの可能性は、不良シ−トが検出される
やいなやプレスを止めることにある。これらのプレスの
停止は度々であるはずで、この事実によりその生産に有
害である。その上、積み重ねの中に特別なマ−クを有し
ない不良シ−トの、他のシ−トの中での検出は難しい。
本発明の目的は前述の欠点を除去することである。この
目的は請求項１による装置によって達成される。本発明
の理解を容易にするために、本発明の実現方法の説明
を、添付図面を参照して行なう。

【０００５】

【実施例】図１は、印刷とブランク形成の質を制御する
ための機構と、マ−ク付け装置の命令機構の簡略したブ
ロックダイヤグラム２を備えたパッケ−ジ製造のプレス
１のダイヤグラム型の全体図である。パッケ−ジ製造の
プレス１は、進行順に、供給ステ−ション４、ダイカッ
トステ−ション５、かす取りステ−ション６、及びダイ
カット機械で加工されたシ−ト９の前かすを取り除くよ
うに予定されたコンベヤベルト８が頂部をなす送出しス
テ−ション７を有する。加工されるべき厚紙シ−トは、
矢印１２に示された方向にチェ−ン列１１によって駆動
されるグリッパ−バ−１０によって、機械の中を運ばれ
る。普通、ダイカットステ−ション５は、ダイカットカ
ウンタ−工具を取り付けた移動可能な下部ビ−ム１３
と、下側にダイカット工具を取り付けた、固定の上部ビ
−ム１４とを有する。ダイカット工具によってダイカッ
トされた、様々な折り畳み箱素材について前くず１５
（図２及び３参照）に点を打つことができるようにする
ために、ポンチ１６が、前くず１５の位置に相当する領
域で、機械のほとんど中間の長さ方向軸線に置かれるべ
きである。このポンチ１６は、好ましくは、ダイカット
工具に取り付けられ、ダイカットカウンタ−工具に配置
された打ち抜き型１７と協同して働く。打ち抜きくず小
片の取り出しのためのボア１８が、移動可能な下部ビ−
ム１３に見られる。それによって、ダイカット操作が起
こる毎に、ダイカット工具と前くず１５との間の完璧な
整合状態で、前くずはポンチ１６によってマ−ク付けさ
れる。選ばれた例では、ポンチ１６と打ち抜き型１７は
円形である。印刷とブランク形成の質を制御するための
機構２は、シ−ト９の下側に付けられたマ−クを、シ−
トが移動するときに走査することができるように、ダイ
カットステ−ション５の出口に位置したカメラ２６を有
する。このような走査は、本明細書の導入部に引用され
ている文書で知られているが、この走査は、前くずが停
止しているときに、パッケ−ジ製造のプレス１の異なる
領域で起こる。印刷と打ち抜きの質を制御するための機
構２はほとんど、特許出願第ＣＨ−００９４８／９３−
４号で用いられているものと同じで、詳細にはこれ以上
説明をしないが、機械のアラ−ム信号か、停止信号のい
ずれかを、マ−ク付け装置３を作動するのに用いること
を述べておく。

【０００６】図２は、パッケ−ジ製造のプレス１からく
るシ−ト９の下方前部分を部分的に示し、シ−ト９の前
かす１５は、カラ−整合マ−ク１９乃至２２とポンチ１
６によるパフォレ−ションからなる打ち抜きの位置のた
めの整合マ−クとを備えている。この図では、シ−ト３
の様々なブランク２４は、簡易な方法で表わされ、ブリ
ッジ２５によって前くず１５につながれている。これら
の様々なマ−クはシ−ト９の下側にあり、カメラ２６で
走査されることとなる。図３は、図２と同様、パッケ−
ジ製造のプレス１からくるシ−ト９の下方前部分を部分
的に示し、シ−ト９の前かす１５は、カラ−整合マ−ク
１９乃至２２とポンチ１６によって作られるパフォレ−
ション２３からなるブランクの位置のための整合マ−ク
とを備え、シ−ト９が識別刻印２７をもっている。この
図から出ると、識別刻印２７は、前シ−ト１５とブラン
ク２４との間に位置する領域に孔あけするか、シ−ト９
の一方の縁に位置する領域に孔あけするかして達成され
る。この場合、識別刻印２７は参照番号２８を有する。
不良シ−トを識別するこの方法は、マ−ク付けのために
選ばれた領域に相当する積み重ねの側面を見るとき、識
別マ−クが大変見やすいので、積み重ねの中でそれを見
分けることを容易にする。

【０００７】図４は、ダイカットステ−ション５の出口
で、質を制御するためのカメラ２６の位置を示す。質の
制御のためのカメラ２６はネジ３０によって支持体２９
に取付けられている。シ−ト９のカラ−整合マ−クの位
置及び、ダイカット整合マ−クの位置に従って、支持体
の位置を調節することができるように、この支持体２９
を、ダイカット機械内でシ−トの走行方向に対して横方
向に移動させることができる。支持体２９は、あり溝型
の溝（図示せず）の中に置かれたナットに係合するネジ
３２によって、ダイカットステ−ション５の締付けジョ
−３１に取付けられる。厚紙のちりをカメラ２６のレン
ズに積もらせないようにするために、パッケ−ジ製造の
プレス１内でのシ−ト９の通過によって引き起こされる
空気の動きにより継続的に清掃される透明な防護がレン
ズの上に見られる。図５は、図４の細部Ａの図で、どの
ようにしてポンチ１６が、例えば、ネジによってダイカ
ット工具３４に挿入されたブロックに取付けられている
かを示し、ダイカット工具はそれ自体固定の上部ビ−ム
１４の下側に緊締機構３５によって取り付けられてい
る。スチ−ル製の保護プレ−ト３６がダイカット工具の
上部をおおう。ポンチ１６の機能を高めるために、ポン
チは、ダイカット工具３４の下側に接着された気泡ゴム
のプレッサ−３７と関連されている。それ故、カウンタ
−工具３８に配置されている打ち抜き型に係合するポン
チが孔あけを達成したとき、シ−ト９はよく保持され
る。

【０００８】図６は、不良シ−ト９にマ−クを付けるた
めの機構３を示す詳細図である。マ−ク付けの機構３
は、空気シリンダ−３９を有し、そのピストンロッド４
０が孔あけ器４１を備える。孔あけ器４１は固定用プレ
−ト４２の下側に溶接されている外包５２によって保護
されている。孔あけ器４１は円錐形であるのが好まし
い。孔あけ器４１はその円錐形部分に、よりよい識別刻
印２７又は２８を打つ切り抜きリップさえ備える。空気
ピストンは、パッケ−ジ製造のプレス１によって加工さ
れるシ−ト９のサイズの幅に従って横方向位置が調節で
きる固定用プレ−ト４２にねじ込まれている。固定用プ
レ−ト４２に刻まれた目盛り付きガイドストリップによ
って、又指示器４３によって、達成される。固定用プレ
−ト４２は、マ−ク付け機構３を移動させて望まれる位
置に固定できるように固定用ネジ４５の差し込まれた長
円の穴４４を有する。固定ネジ４５は、この図では、ま
だグリッパ−１０のバ−のジョ−５０、５１内に依然と
してある前くず１５を取り除くための装置（図示せず）
の上部フレ−ム４９に属する支持体４８の一方の側でネ
ジによりネジ付けされているコ−ナ片４６に緊締プレ−
トを保持する。それ故、マ−ク付け機構３は、シ−ト９
が前くず１５から分離された後シ−ト９の垂直方向の移
動に従い、また不良シ−ト９のときは、空気ピストンは
質制御機構によって作動され、孔あけ器４１は、シ−ト
９の縁に識別マ−ク２８をつける。図３に関連して既に
述べたように、マ−ク付け機構３は、例えば、前くず１
５とブランク２４との間で、シ−ト９の他の領域に識別
マ−クが付けられるよう、位置決めされる。

【０００９】孔あけ器４１を備えたマ−ク付け機構の代
わりに、紫外線に敏感なインクを不良シ−ト９の縁につ
けるノズルを用いることを予想でき、不良シ−トを光源
によって検出する。もう一つの可能性は、不良シ−トの
一方の横方向の縁に、パッケ−ジ製造のプレス１の送出
しステ−ション７の後に作られる積み重ねの中でこのシ
−ト９の見つけ出しを容易にするストリップを貼り付け
るマ−ク付け装置３を使用することである。このような
装置の利点は、不良シ−ト９の見つけ出し中、パッケ−
ジ製造のプレス１を止める必要がなく、前記シ−トは、
機械の送出しステ−ション７の後に作られる積み重ねか
ら容易に検出でき、そして取り除けるという事実にあ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】印刷とブランク形成の質を制御するための機構
と、マ−ク付け装置の命令機構の簡略したブロックダイ
ヤグラム２を備えたパッケ−ジ製造のプレス１のダイヤ
グラム型の全体図である。

【図２】パッケ−ジ製造のプレスからくるシ−トの下方
前部分を部分的に示し、シ−トの前かすは、カラ−整合
マ−クとポンチによるパフォレ−ションからなる打ち抜
きの位置のための整合マ−クとを備えている。

【図３】図２と同様、パッケ−ジ製造のプレスからくる
シ−トの下方前部分を部分的に示し、シ−トの前かす
は、カラ−整合マ−クとポンチによって作られるパフォ
レ−ションからなるブランクの位置のための整合マ−ク
とを備え、シ−トが識別刻印をもっている。

【図４】ダイカットステ−ションの出口で、質を制御す
るためのカメラの位置を示す。

【図５】図４の細部Ａの図である。

【図６】不良シ−トにマ−クを付けるための機構を示す
詳細図である。

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パッケ−ジを製造するプレスの生産の質
   を制御するための装置、特に、板紙、又は段ボ−ルのパ
   ッケ−ジを製造するプレスの生産の質を制御するための
   装置であって、進行順に、供給ステ−ション（４）、ダ
   イカットステ−ション（５）、かす取りステ−ション
   （６）、及び送出しステ−ション（７）を有し、このプ
   レスの生産は、なかんずく、色整合マ−ク（１９から２
   ２）とブランク形成の位置のための整合マ−ク（２３）
   の走査用のカメラ（２６）を含む、印刷及びブランク形
   成の質を制御するための機構（２）によって検査され
   る、装置において、カメラ（２６）が、シ−ト（９）の
   下側に付けられたマ−ク（１９から２３）を走査するよ
   うに、ダイカットステ−ション（５）の出口に置かれ、
   印刷及びブランク形成の質を制御するための機構（２）
   によって駆動されるマ−ク付け装置（３）が、パッケ−
   ジ製造のプレス（１）の送出しステ−ション（７）に配
   置されていることを特徴とする前記装置。
2. 【請求項２】 カメラ（２６）が、シ−ト（９）の下側
   に付けられた整合マ−ク（１９から２３）の位置に従っ
   て、横方向に移動できるようにダイカットステ−ション
   （５）の出口に取り付けられることを特徴とする請求項
   １に記載の装置。
3. 【請求項３】 ブランク形成の位置のための整合マ−ク
   （２３）が、パッケ−ジを加工するプレス（１）のダイ
   カット工具（３４）に取り付けられているパンチ（１
   ６）によって、又ダイカット工具（３４）のダイカット
   カウンタ−工具（３８）に配置されている打ち抜き型
   （１７）によって達成されることを特徴とする請求項１
   に記載の装置。
4. 【請求項４】 マ−ク付け装置（３）が空気シリンダ−
   （３９）を有し、そのロッド（４０）に孔あけ器（４
   １）が取り付けられ、空気シリンダ−（３９）は、加工
   されるべきシ−ト（９）の大きさに従って、マ−ク付け
   装置（３）の位置を調節するように横方向に調節できる
   緊締プレ−ト（４２）の一部であり、マ−ク付け装置
   （３）は、シ−ト（９）の前かす（１５）を取り除くた
   めの装置の上部フレ−ム（４９）の垂直方向の移動に追
   従するように構成されていることを特徴とする請求項１
   に記載の装置。
5. 【請求項５】 マ−ク付け装置（３）が、識別刻印（２
   ８）を不良シ−ト（９）の横方向の縁の一つにつける事
   実を特徴とする請求項３に記載の装置。
6. 【請求項６】 マ−ク付け装置（３）が、識別刻印（２
   ７）を、シ−ト（９）の前かす（１５）とブランク（２
   ４）との間に位置した領域につけることを特徴とする請
   求項４に記載の装置。
7. 【請求項７】 マ−ク付け装置（３）が、紫外線に敏感
   なインクを不良シ−ト（９）の縁につけるノズルからな
   ることを特徴とする請求項１に記載の装置。
8. 【請求項８】 マ−ク付け装置（３）が、不良シ−ト
   （９）の横方向の縁の一つにストリップを付ける機構か
   らなることを特徴とする請求項１に記載の装置。