JP2557904Y2 - ボンベの積降装置 - Google Patents

ボンベの積降装置

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JP2557904Y2
JP2557904Y2 JP1993052508U JP5250893U JP2557904Y2 JP 2557904 Y2 JP2557904 Y2 JP 2557904Y2 JP 1993052508 U JP1993052508 U JP 1993052508U JP 5250893 U JP5250893 U JP 5250893U JP 2557904 Y2 JP2557904 Y2 JP 2557904Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プロパンガスボンベ、
又は酸素ボンベなどの運搬車輌への積込みと、これの積
降しが容易にできるボンベの積降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プロパンガスボンベや酸素ボンベ
を運搬する場合は、車輌の荷台の高さに設置された発送
台にボンベを置いて、同発送台より荷台上までは人力に
より横置き状に積込みが行われていた。そして、ボンベ
を荷台上より降ろす場合は、人力、及び荷台後方の漏戸
側に設ける昇降用リフトにより地面まで降ろすものであ
った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
では、多数のボンベを荷台上に積込む場合は多く労力が
必要であって、作業能率が低下していた。
【0004】また、荷台上に載置されたボンベは積込み
状態が不安定であるから、車輌の動揺に伴って転倒する
ことがあり危険であった。また、ボンベを横置き状に積
み込むために、地上に降ろす時は必ず縦置きにしてから
ボンベを回して運搬していた。このため、ボンベを縦置
き状にするために作業者は非常に労力を要していた。
【0005】また、ボンベを降ろす場所が狭い場合は特
に作業が困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、運搬
車輌の荷台上に、略中央に持揚げ手段を回転自在に取付
ける取付座を有したボンベ保持枠を載置すると共に、ボ
ンベ保持枠は、取付座を中心に横枠と前後側仕切体とを
周辺方向に配設して構成している。
【0007】また、持揚げ手段は、以下の特徴を有す
る。
【0008】しかも、持揚げ手段は、伸縮及び昇降作動
する吊上げブームと、同ブームの先端に設けたウインチ
とよりなる。
【0009】しかも、ウインチ先端には吊装自在で複数
本のボンベ本体を載置可能なボンベ吊り具も設けてい
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0011】本考案の積降装置は、運搬車輌上に積載自
在で、ボンベ本体を縦置き状に保持可能なボンベ保持枠
1と、同ボンベ保持枠1上にボンベ本体を積載するため
の持揚げ手段15とを基本的な構造とするものである。
【0012】まず、ボンベ保持枠1について説明する
と、図3に示すように、下向きU字状の2本の横枠4,4
を前後に位置させて、左右2本の前後枠5にて連結する
と共に同横枠4,4 の下側は、機体横方向に長く形成され
た2本の固定板7に固定されている。8は横枠4,4 と固
定板7,7 との間に設けた縦支柱、9は前後の固定板7,7
の間に介装した前後固定板、10は横枠の前側に突設する
逆L字形状の前側仕切体、11は横枠4の後側に突設する
逆L字形状の後側仕切体である。
【0013】12は前側仕切体10の下側に固着する前側固
定板、13は後側仕切体11の下側に固着する後側固定板、
14は前側仕切体10及び後側仕切体11に各々設ける補強杆
である。
【0014】また、上記左右2本の前後枠5は、ボンベ
本体6を持上げる持揚げ手段15の取付座16を兼用してお
り、同前後枠5をボンベ保持枠1の略中央部に設けたこ
とによって、持揚げ手段15を略中央部に位置させるもの
である。図4は持揚げ手段15が略中央部に設置された状
態を示し、図2及び図5はボンベ保持枠に沿ってボンベ
本体を載置した状態を示す図である。
【0015】また、ボンベ保持枠1の他の形態として
は、図6に示したように、仕切体を特に設けずに、下向
きU字状の横枠4a、4b、4Cのみを設けてもよく、機体後
方に設置された同横枠4b,4c 間の中央部を前後枠5にて
連結して、同前後枠5上に持揚げ手段15を設置すること
によって、持揚げ手段の固定位置を中央後部としてい
る。
【0016】ボンベ保持枠1の構成は、上記したものに
限定されず、ボンベ本体6および持揚げ手段15をトラッ
ク等の荷台上に確実に保持可能であればよい。
【0017】また、上記した実施例におけるボンベ保持
枠1は、同枠1を構成する各部材を組立てた後、トラッ
ク等の運搬車輌2の荷台3上に載置して使用するもので
あるが、同部材を直接荷台3上に取付けて組立てて、固
定した状態としてもよい。また、荷台3上に載置あるい
は組立て固定する場合は、荷台側方及び後方に設けられ
た、開放扉3-1,3-2 を開放した状態で行う。
【0018】本実施例のボンベ保持枠によれば、ボンベ
本体を保持枠により確実に保持することが可能であるた
め、トラック等の移動車側の左右揺動に対してもボンベ
を荷台上に安定に保ち、安全にボンベの輸送を行うこと
ができる。
【0019】次にボンベ本体の持揚げ手段15について説
明する。
【0020】図1、図7および図8に示すように、17は
持揚げ手段15に設ける基台フレームであり、同基台フレ
ーム17上には左右方向に旋回自在に旋回フレーム18を設
置している。また、同旋回フレーム18上部には、吊揚げ
ブーム20を連結するブームブラケット19を連結してい
る。21は外ブームで、内部に伸縮自在に内ブーム22を嵌
装している。23は吊揚げブーム20を傾倒自在に張設する
油圧シリンダ、24はブーム伸縮装置であって、内ブーム
22に設けたラック25と図8に示す駆動機構26に連動する
ラックピニオン27を噛合わせて同内ブーム22を伸縮自
在としている。28は伝動モータ、29は伝動モータ軸であ
る。31は吊下げ用のワイヤー32を巻き取るウインチで、
同ウインチ31は伸縮自在の内ブーム22の先端に装着され
ている。
【0021】33は吊下げ用フックであって、ボンベ本体
6を複数個同時に吊り上げるボンベ吊り具34を吊装自在
である。
【0022】上記構成の持揚げ手段15により、内ブーム
22先端部に取付けられたウインチ31部分を前後左右所定
位置に移動可能でありウインチからボンベ本体を吊下さ
せてボンベの積降しを自由自在に行うことが可能であ
る。
【0023】すなわち、基台フレーム17上に載置された
旋回フレーム17により持揚げ手段15を左右方向に360 °
回転可能であり、ブームブラケット19と油圧シリンダ23
の傾動によりウインチ31位置を上下方向に調整可能であ
り、また、吊上げブーム20の伸縮により、ウインチ31位
置を前進後退させて調整可能である。
【0024】以上のように、本実施例においては、吊上
げブームにブーム伸縮装置を設けているので、持揚げ手
段の構成がコンパクトであり、その伸縮操作を容易に行
うことができる。
【0025】また、同持揚げ手段を、ボンベ本体の略中
央部で、かつ、上側位置に固定したため、運搬車輌側の
荷台全域に渡ってボンベ本体の積み込みが可能である。
【0026】さらに、持揚げ手段15の他の形態として
は、以下のものが挙げられる。
【0027】まず、図9に示すように、昇降機構として
平行リンク機構65を使用したものでもよい。
【0028】すなわち、平行リンク機構65は旋回フレー
ム18上に設けた左右の下側リンク66と、左右の上側リン
ク67と、各上下側リンクに枢着された長手状の前後側昇
降リンク68とから構成され、下側リンク66と昇降リンク
68とに、シリンダ69を取付けて、同シリンダ69の伸縮作
動によって、昇降リンク68を傾動させて上側リンク67を
平行状態に昇降させるものである。
【0029】そして、上側リンク67の上には、伸縮機構
として吊揚げブーム39が配設されている。
【0030】吊揚げブーム39は上側リンク67に前後方向
に長手状の伸縮杆54を横臥した状態に配設し、同伸縮杆
54上に伸縮用シリンダ55を設けることにより構成し、伸
縮ロッド56を伸縮させる。また、伸縮ロッド56の先端部
に、フック57を有するウインチ58を連結し、同ウインチ
58によってボンベ本体6を吊下するようにしている。
【0031】なお、59,60 は伸縮杆54と上側リンク67と
の間に設けたブラケットを示す。
【0032】本実施例の持揚げ手段15によれば、平行リ
ンク機構により持揚げ手段を上下方向に昇降させること
が可能であるので、ボンベ本体の積降作業において、作
業能率を大幅に向上させることが可能である。
【0033】また、持揚げ手段15の昇降機構としては、
図10に示すパンタグラフ式リンク機構40を用いてもよ
い。
【0034】すなわち、本実施例では、バンタグラフ式
リンク機構40を旋回フレーム18上に配設された下固定台
41と、同固定台41に端部がピンで枢着された左右の下枢
着リンク43と、下固定台41の内側面上を端部が摺動自在
に嵌合された下摺動リンク44と、下枢着リンク43の他端
に端部がピン45で枢着された上枢着リンク46と、下摺動
リンク44の他端に端部がピン47で枢着された上摺動リン
ク48と、上枢着リンク46の他端がピン49で枢着され、上
摺動リンク48の他端が摺動自在に嵌合された上固定台50
とから構成しており、同下枢着リンク43と下摺動リンク
44および上枢着リンク46と上摺動リンク48との中途部
は、各々ピン51,52 で枢着されている。
【0035】そして、同上枢着リンク46と下枢着リンク
43との間にシリンダ53を取付けて、同シリンダ53の進退
作動によって、前述したリンク機構40を拡縮させて、下
固定台41に対して上固定台50を上下方向に昇降させる。
そして、同リンク機構40の上部には、伸縮機構として、
前記図9に示されたのと同様の吊上げブーム39が配設さ
れており、61は、伸縮杆54を上固定台50に対して傾動さ
せるための油圧シリンダである。
【0036】また、図11及び図12には、上固定台50の内
側面を摺動する上摺動リンク48の摺動構造を示すもので
あり、上固定台50の内側面に、固定台50に沿って平行に
設けられた摺動溝50A 内に、上摺動リンク48の端部に回
転軸48A により回動自在に軸支されたコロ48B を収納す
るものであり、上記構造により、上摺動リンク48が上固
定台50内側面をスムーズに摺動するものである。また、
下摺動リンク44と下固定台41も同様の構造で摺動自在な
構成となっている。
【0037】本実施例の持揚げ手段は、前記平行リンク
機構による昇降機構の改良型であり、パンタグラフ式リ
ンク機構により、吊揚げブームを上下方向に垂直に昇降
させることができるので、昇降操作のための無駄なスペ
ースをとらず、ボンベ本体の積載用スペースを十分に確
保することが可能である。以下に、持揚げ手段15を構成
する各部分について、さらに詳細に説明する。
【0038】まず、吊上げブーム等の伸縮機構の先端部
に取付けられ、吊下げ用ワイヤーを巻き取ることによ
り、ボンベ本体を吊下可能とするウインチ31について説
明する。
【0039】ウインチ31の一形態としては、たとえば、
図12および図13に示すように、ウインチ31は内ブーム22
の前部22-1に連結されており、同ウインチ31は、内ブー
ム22にドラム取付具70を連結し、同ドラム取付具70に対
して巻取ドラム71、及び減速ギアケース72、並びに油圧
モータ73を連結して構成している。
【0040】74は巻取ドラム取付板、75は油圧モータ73
と連結するウオーム、76は同ウオーム75と噛み合うウオ
ームホイル、75A はウオーム減速機構、77は一端でウオ
ームホイル76を軸支すると共に、他端で巻取ドラム71を
回転自在に軸支するドラム駆動軸、78はドラム取付具70
に固着する側蓋、79はドラム駆動軸77を支持するボール
ベアリング、80は巻取ドラム71に巻掛けた吊りワイヤ
ー、80A は吊りワイヤー80の先端に設けるフックであ
る。
【0041】また、81は内ブーム22の前部22-1の下側部
に設ける引掛杆であって、U字状に形成されており、同
引掛杆81に吊りワイヤー80を引掛けて積荷を吊ることも
できる。
【0042】上記実施例においては、伸縮作動する吊上
げブーム20の先端に、吊りワイヤー80を巻き取る巻取ド
ラム71を回動自在に枢支し、同巻取ドラム71を、ウオー
ム減速機構75A を介して駆動自在としたものであり、伸
縮作動する吊上げブームの伸縮作動と一体となって巻取
ドラム71が移動するから、吊りワイヤー80の作動が少な
くてすむと共に、同巻取ドラム71はウオーム減速機構75
A を介して正逆回転するものであるから、同巻取ドラム
71側にブレーキ装置を特別に設ける必要がなく全体とし
て吊り上げブームの構成が簡単である。
【0043】また、ウインチの他の形態としては、内ブ
ーム内部に設けた油圧シリンダによって吊りワイヤーの
作動を行なうものでもよく、たとえば図14および図15に
示すように、吊上げブーム98は外ブーム99と同外ブーム
99の内部に嵌装されて前後に伸縮摺動する内ブーム84よ
り構成されている。
【0044】83は内ブーム84の内部に設ける伸縮用の油
圧シリンダであって、基部83-1が内ブーム84の先端部84
-1に連結されている。85は連結ピン、86は同油圧シリン
ダ83のピストンロッドである。そして、ピストンロッド
86の先端には吊りワイヤー87の基部87-1が連結されてい
る。88はピストンロッド86の先端に固着する連結具で、
同連結具88は、ピストンロッド86と吊りワイヤー87を連
結すると共に、同ピストンロッド86の先端を保持しなが
ら前後摺動をガイドするガイドロッド89に嵌装してい
る。
【0045】90は油圧シリンダ83を内ブーム84に固着す
る固定具であって、図15に示す如く、固定具本体91と閉
め具92と締付ボルト93により内ブーム84に対して油圧シ
リンダ83を一体に固着している。
【0046】94は吊りワイヤー87の先端に連結する吊り
フック、95は吊りワイヤー87の中間部を張架支持する中
間滑車、96は内ブーム84の先端下側部に設ける滑車、97
は支軸である。
【0047】なお、上記実施例においては、内ブーム84
に設ける伸縮用の油圧シリンダ83を伸長させて吊りワイ
ヤー87を繰り出す。この場合に、同伸縮用の油圧シリン
ダ83のピストンロッド86はガイドロッド89に支持された
状態で摺動移動するものであり、油圧シリンダ83、ピス
トンロッド86、吊りワイヤー87等からなる一連の部分が
内ブーム84内に収納された状態で伸縮作動可能であるた
め、頑強な作りであり、重量物である積荷の積載作業が
容易に行えるものである。
【0048】以上説明したように、持揚げ手段に設ける
吊り上げブームの先端部にウインチを一体に設けたこと
によって、吊り上げブーム側にワイヤーを長く張り巡ら
せる必要がなく、全体構造が簡単である。
【0049】次に、ボンベ吊り具34について説明する。
【0050】ボンベ吊り具34は、ボンベ本体6を載せて
吊り上げるためのものであり、同吊り具34には複数本の
ボンベ本体6を載せる載せ台101 を設けている。
【0051】たとえば、図16および図17に示すボンベ吊
り具34は、2本吊り用吊り具102 または4本吊り用吊り
具103 に構成されている。
【0052】また、104 は底板、105 は保持部、106 は
固定用鎖、107 は吊り杆、108 はフック部である。そし
て、前記底板104 や保持部105 などによりボンベ本体6
を載せる載せ部101 を構成している。
【0053】上記構成のボンベ吊り具34において、同載
せ部101 にボンベ本体6を載置した後、固定用鎖106 に
よって、各々のボンベ本体6を保持部105 にしっかりと
固定した後、ボンベ吊り具34のフック部108 を、ワイヤ
ー先端の吊りフックに掛けてトラック等の荷台上への積
降しを行うものである。
【0054】また、本実施例におけるボンベ吊り具34
は、上記構成にとらわれず、複数本のボンベ本体6を載
置して、吊り上げ可能なものであればよく、ボンベ保持
枠の配置位置によるボンベ載置場所の広さ、ボンベの大
きさ等によって一つのボンベ吊り具に載置するボンベ本
体の数を決め、それにより、ボンベ吊り具の載せ部の広
さ、保持部の形状および取付け位置等を適宜調整し得る
ものである。
【0055】次に、基台フレーム上に持揚げ手段を旋回
自在とするための旋回装置について説明する。
【0056】図18および図19において、114 は持揚げ手
段15を基台フレーム17に対して左右方向に旋回させる旋
回装置であり、旋回フレーム18、旋回用油圧モータ115
、旋回用駆動ギア116 、旋回用内歯車117 、旋回ベア
リング118 、スルベルジョイント119 などにより構成さ
れている。そして、手元操作により、旋回用油圧モータ
115 を回動させて、旋回フレーム18上の持揚げ手段15を
旋回させるものである。
【0057】120 は油圧ホース取出部であり、同油圧ホ
ース取出部120 より油圧ホース121 を取り出している。
【0058】このように、旋回フレームを設けて、持揚
げ手段を旋回可能としたことで、ボンベ本体をトラック
等の荷台に積み上げあるいは積降ろしをする作業を容易
に行うことができる。
【0059】次に、本発明の積降装置においては、各部
の作動の動力源として油圧ポンプが使用されているが、
この油圧ポンプの駆動構造について説明する。
【0060】図20および図21に示したように、まずエン
ジン123 の動力は、ミッション部124 を経て走行機構12
5 へと伝達され、トラック等の走行が行われるものであ
るが、同ミッション部124 には油圧ポンプ作動軸122 が
連結され、同作動軸122 を通じて動力が伝達されて油圧
ポンプ126 の作動を行ない、ボンベ積降装置に設けられ
た各々の油圧シリンダ127 の作動を行うものである。
【0061】また、各油圧シリンダ127 の作動は、油圧
ポンプ126 との間に設けられた切換弁130 において行わ
れ、同切換弁130 の切換操作は作動部131 により行われ
る。
【0062】同様に、油圧ポンプ126 の作動も作動部13
1 によっておこなわれ、作動部131 は手元位置に設置さ
れた操作盤129 などで、手動によりスイッチ操作可能に
構成されている。
【0063】以上説明した油圧ポンプ駆動機構により、
本願積降装置の各部、すなわち、持揚げ手段における吊
上げブームの伸縮作動、平行リンクあるいはパンタグラ
フ式等のリンク機構における昇降作動、ウインチ装置の
吊上げ作動、旋回装置の旋回作動等を油圧ポンプ126 に
より行うことによって、人力で積降作業を行うのに比較
して飛躍的に労力の削減を図ることができる。また、手
元部に設けた操作盤129 のスイッチ操作によって、油圧
ポンプ126 による作動を容易に行うことができ、本願発
明の積降装置による積降作業を少ない労力で容易に行う
ことが可能である。さらに、ボンベ本体を衝撃のない状
態でゆっくりと上げ降ろしができるので、安全に作業を
行うことができる。
【0064】その他、本願発明の他の構成として以下の
ものが挙げられる。
【0065】まず、図1および図22に示すように、ボン
ベ支持枠を荷台上に安定に保持し、機体を水平に保つた
めのスタビライザ110 が挙げられる。
【0066】同スタビライザ110 は、L字棒状の部材で
あり、折曲部を中心として一方の取付金具109 をボンベ
支持枠下部に固定し、他方を地面上に載置するものであ
る。
【0067】地面に載置する部分は、調節ネジ111 によ
り長さが調節可能となっている。本実施例においては、
左右対称に2か所にスタビライザ110 を設けており、ボ
ンベ支持枠1に設置した差し込み部38に取付け金具109
を差し込むことにより、ボンベ支持枠1および機体を水
平に安定に保持しているものである。
【0068】また、ボンベ支持枠1上にボンベ本体6を
ボンベ吊り具34ごと載置した後、ボンベ本体6をボンベ
支持枠1に固定する固定具132 としては、ボンベ支持枠
でボンベ本体の積降しを行う周縁の開放部に、締付け固
定可能なベルト等を掛け渡して、ボンベ本体が支持枠内
のスペースに間隙なく安定に固定されるようにし、トラ
ック走行時のボンベの転倒を防止するものである。
【0069】上記説明したように構成される本願考案の
ポンプ積降装置の使用方法について、以下に説明する。
【0070】ボンベ本体の荷台上への積載方法について
は、まず、トラックの荷台上に側方および後方開閉扉を
開放し、組立てられたボンベ保持枠を載置する。あるい
は、ボンベ保持枠を直接トラックの荷台上に固定させた
状態で組み立てる。
【0071】そして、ボンベ保持枠の差し込み部に、ス
タビライザを差し込み固定し、調整ねじで高さを調整し
て、ボンベ保持枠および機体を水平状態に安定に保持さ
せる。
【0072】また、ボンベ本体は所定本数ボンベ吊り具
の載せ部上に載置し、固定用鎖によって、ボンベ吊り具
に固定する。
【0073】次に、操作盤のスイッチの作動によって、
ボンベ積降装置を作動させて、ブーム先端位置のウイン
チとボンベ吊り具の位置とが合うように調節する。すな
わち、吊上げブームの昇降作動および同ブームの伸縮作
動を持揚げ手段の操作により行い、左右方向の調整を旋
回装置を旋回させることにより行う。
【0074】そして、ウインチ先端の吊下げ用フック
に、ボンベ吊り具の掛け部に掛けて、操作盤の作動によ
りボンベを吊下げて、ウインチ、持揚げ手段、旋回装置
等を油圧シリンダにより操作しながら、ボンベ吊り具を
ボンベ保持枠に沿って縦置き状に順次載置する。
【0075】全てのボンベ吊り具の積載作業が終了した
ら、ボンベ吊り具をボンベ保持枠にベルト等によって固
定し、荷台の開放扉をもとの状態に戻す。
【0076】また、積降方法は、ボンベ保持枠をスタビ
ライザで地面上に固定した後、ブーム先端のウインチ先
端にボンベ吊り具を固定し、同ボンベを吊下した状態
で、操作盤により、昇降作動、旋回作動、伸縮作動等を
行って地面上にボンベ吊り具を降ろすものである。
【0077】以上の如く、本願実施例においては、ボン
ベ本体の積載および積降作業を積降装置の作動によって
容易に行うことが可能である。
【0078】
【考案の効果】本考案によれば、移動車輌上に積載自在
で、かつ、ボンベ本体を縦置き状に保持できるボンベ保
持枠に、ボンベ本体を持揚げる持揚げ手段を設けたもの
であるから、重量物であるボンベ本体の積み込み作業及
び積み降ろし作業を容易に行うことができて作業が能率
的である。
【0079】また、特にボンベ本体を衝撃のない状態で
ゆっくりと上げ降ろしができるから、安全作業が可能で
ある。しかも、ボンベ本体は、輸送途中ではボンベ保持
枠により確実に保持されているために、移動車側の左右
揺動に対しても確実に保持される。
【0080】また、持揚げ手段は、ボンベ保持枠の略中
央部で、かつ、上側位置に固定されているために、移動
車輌側の荷台全域に渡ってボンベ本体の積み込みが可能
である。
【0081】さらに、上記持揚げ手段には、ブーム伸縮
装置を設けているので、同持揚げ手段の構成がコンパク
トであって、その伸縮操作が容易である。
【0082】しかも、持揚げ手段に設ける吊揚げブーム
は、先端にウインチを一体に設けたものであるから、吊
揚げブーム側にワイヤーを長く張り巡らせる必要がな
く、全体構造が簡単である。
【0083】そして、ボンベ本体を持揚げる持揚げ装置
には、複数本のボンベ本体を載せて吊り上げるボンベ吊
り具を設けたものであるから、ボンベ本体の積み込み作
業及び積み降ろし作業を能率的に行い得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るボンベの積降装置を示す全体側面
図。
【図2】本考案に係るボンベの積降装置を示す平面図。
【図3】ボンベ保持枠の全体を示す斜視図。
【図4】ボンベ保持枠を示す平面図。
【図5】ボンベ保持枠にボンベ本体を載置した状態を示
す平面図。
【図6】ボンベ保持枠の他の形態を示す平面図。
【図7】持揚げ手段を示す側面図。
【図8】図7のI−I線における断面図。
【図9】平行リンク機構による持揚げ手段を示す側面
図。
【図10】パンタグラフ式リンク機構による持揚げ手段
を示す側面図。
【図11】図10のII−II線における断面図。
【図12】ウインチ装置を示す側面図。
【図13】ウインチ装置を示す断面正面図。
【図14】ウインチ装置を示す一部断面側面図。
【図15】図14のIII−III線における断面図。
【図16】ボンベ吊り具を示す斜視図。
【図17】ボンベ吊り具を示す斜視図。
【図18】旋回装置を示す断面側面図。
【図19】旋回装置を示す概略平面図。
【図20】油圧ポンプの作動機構を示す説明図。
【図21】運搬車輌の背面図。
【図22】車体安定用のスタビライザの使用状態を示す
底面図。
【符号の説明】
1 ボンベ保持枠 2 運搬車輌 6 ボンベ本体 15 持揚げ手段 20 吊り上げブーム 24 ブーム伸縮装置 25 ラック 27 ラックピニオン 31 ウインチ 34 ボンベ吊り具 34A ボンベ載せ部 40 パンタグラフ式リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5 −24457 (32)優先日 平5(1993)2月12日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬車輌(2) の荷台(3) 上に、略中央に
    持揚げ手段(15)を回転自在に取付ける取付座(16)を有し
    たボンベ保持枠(1) を載置すると共に、ボンベ保持枠
    (1) は、取付座(16)を中心に横枠(4),(4) と前後側仕切
    体(10),(11) とを周辺方向に配設して構成し、しかも、
    持揚げ手段(15)は、伸縮及び昇降作動する吊上げブーム
    (20)と、同ブーム(20)の先端に設けたウインチ(31)と、
    同ウインチ(31)先端に吊装自在で複数本のボンベ本体
    (6) を載置可能なボンベ吊り具(34)とより構成してなる
    ボンベの積降装置
JP1993052508U 1992-10-08 1993-09-28 ボンベの積降装置 Expired - Lifetime JP2557904Y2 (ja)

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JP8843692 1992-12-24
JP4-87024 1993-02-12
JP4-88436 1993-02-12
JP5-24457 1993-02-12
JP4-332053 1993-02-12
JP2445793 1993-02-12
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