JP2556657Y2 - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2556657Y2
JP2556657Y2 JP4543792U JP4543792U JP2556657Y2 JP 2556657 Y2 JP2556657 Y2 JP 2556657Y2 JP 4543792 U JP4543792 U JP 4543792U JP 4543792 U JP4543792 U JP 4543792U JP 2556657 Y2 JP2556657 Y2 JP 2556657Y2
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ball
cage
rolling
balls
diameter
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好信 久保田
林  達也
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、転がり軸受における保
持器の振れ回り音を低減するための手段に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受において、軌道輪の軌道面や
転動体の表面は、限りなく真円に近付けるよう製造技術
が改良されてきたが、転動体を収容保持する保持器は、
その形状の複雑さ、形成材料の樹脂化等のため、寸法精
度にある程度のバラツキが生じるのは避けられない。そ
のため、転動体を収容する保持器のポケットには、寸法
精度のバラツキや寸法変化をも考慮したすきま(ポケッ
トすきま)を設けるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このポケッ
トすきまの存在により、保持器が振れ回り運動する自由
度を与えていることにもなり、軸受の使用条件によって
は、保持器の振れ回りによる騒音が懸念される。
【0004】本考案は、このような、保持器の振れ回り
を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案では、内輪の軌道
面と外輪の軌道面との間に配した複数の転動体を保持器
で保持した転がり軸受において、複数の転動体のうち少
なくとも1つの転動体の径を、他の転動体の径と異なら
せた。
【0006】
【作用】転動体の径を相互に異ならせることにより、転
動体の公転速度に相互差が生じる。保持器は、公転に遅
れ進みの生じた転動体によって周方向に拘束される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
【0008】図1に示すように、内輪の軌道面21と外
輪の軌道面11との間に6つのボール1が配され、保持
器2のポケット2aにポケットすきまCをもって収容保
持されている。6つのボール1のうち3つのボール1L
の径DLは、他の3つのボール1Sの径DSよりも大き
い。但し、DLとDSの差は、直径公差程度の僅かなも
のである。このボール1L、1Sは、保持器2のポケッ
ト2aに交互に収容される。内輪が回転すると、ボール
1がポケット2a内で自転しながら、軌道面11、21
に沿って公転する。保持器2は、ボール1の公転に伴っ
て回転する。
【0009】ところで、ボール1の公転速度はその径に
比例するから、ボール1Lの公転速度はボール1Sより
も大きく、ボール1Sの公転速度はボール1Lよりも小
さい。そのため、同図bに示すように、保持器2は、公
転に遅れ進みの生じたボール1Lとボール1Sとによっ
て周方向に僅かに拘束されながら回転する。このよう
に、保持器2をボール1で拘束することにより、保持器
2の振れ回りを低減することができる。
【0010】図2に示す実施例は、3つのボール1Lと
3つのボール1Sとを、それぞれ、保持器2のポケット
2aに偏在させて収容したものである。図1に示すもの
と同様に、保持器2は、公転に遅れ進みの生じたボール
1によって周方向に僅かに拘束されながら回転する。さ
らに、この実施例では、ボール1Lとボール1Sとを偏
在させているため、保持器2が、周方向の拘束力に加
え、回転の遠心力による拘束力をも受ける。すなわち、
図2bにおいて、ボール1L、1Sが保持器2に及ぼす
力は全体として右斜め上方に向き、保持器2はこの力を
受けて同図に破線で示す位置まで移動する。このとき、
保持器2のポケット中心はOcからO’cに移る。ポケ
ット中心O’cが、軸受中心(Ocと同位置)からずれ
ることにより、保持器2に遠心力が作用する。保持器2
は、この遠心力によってボール1に押しつけられる。し
たがって、この実施例によれば、保持器2の振れ回りを
より低減することができる。
【0011】図3は、上記構成の転がり軸受(図1に示
す転がり軸受を軸受A、図2に示す転がり軸受を軸受B
として示す。)と、ボール相互間の実寸法公差を0μm
とした転がり軸受(軸受Cとして示す。)とについて、
保持器音の発生状況を試験した結果を示す。同図から明
らかなように、本考案の転がり軸受AおよびBは、軸受
Cに比べ、高速回転時においても、保持器音が正常なレ
ベルを維持する。
【0012】尚、複数のボールのうち少なくとも1つの
ボールの径を他のボールの径と異ならせることにより、
同様の作用効果を発揮させることが可能である。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、内・外輪の軌道面間に
配された複数のボールうち少なくとも1つのボールの径
を他のボールの径と異ならせることで、ボールに公転の
遅れ進みを生じさせ、これにより保持器を拘束するよう
にしたので、保持器の振れ回りによる騒音を効果的に低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図(図aおよび図
b)である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図(図aおよび
図b)である。
【図3】保持器音の発生状況を試験した結果を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ボール 1L 径の大きなボール 1S 径の小さなボール 2 保持器 DL ボール径 DS ボール径

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪の軌道面と外輪の軌道面との間に配
    した複数の転動体を保持器で保持した転がり軸受におい
    て、前記複数の転動体のうち少なくとも1つの転動体の
    径を、他の転動体の径と異ならせたことを特徴とする転
    がり軸受。
JP4543792U 1992-06-30 1992-06-30 転がり軸受 Expired - Fee Related JP2556657Y2 (ja)

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JPH066737U JPH066737U (ja) 1994-01-28
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JPS5121219A (en) * 1974-08-14 1976-02-20 Matsushita Electric Works Ltd Kukiatsushukukino benno toritsukekozo
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