JP2555208Y2 - 板状物収納バケット - Google Patents

板状物収納バケット

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JP2555208Y2
JP2555208Y2 JP721892U JP721892U JP2555208Y2 JP 2555208 Y2 JP2555208 Y2 JP 2555208Y2 JP 721892 U JP721892 U JP 721892U JP 721892 U JP721892 U JP 721892U JP 2555208 Y2 JP2555208 Y2 JP 2555208Y2
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薫 加藤
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Asahi Giken Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリント基板材料等の
板状物を収納するための板状物収納バケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子部品の配線においては、
プリント基板が広く用いられている。このようなプリン
ト基板はフェノール樹脂等の材質で形成される板状の基
板材料に銅メッキを施して形成されている。
【0003】このようなプリント基板は、フェノール樹
脂等の板状の基板材料を、棒状部材により6面体構造に
組み立てられたバケットに収納し、この基板材料が収納
されたバケットを複数の処理液中に順次浸漬し、基板材
料に銅メッキを施こすことにより製造されていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した方法
においては、基板材料はバケットの上部の開口から手作
業によって1枚1枚収納、排出されていたため、作業に
人手を要するといった問題があった。
【0005】また、上述したメッキのための処理液は粘
度が高いため、基板材料が収納されたバケットを処理液
中に浸漬すると、基板材料が処理液上に浮き上がってし
まうことがあり、メッキを施す際の障害となっていた。
【0006】本考案は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、人手を煩わすことなく迅速に板状
物を収納、排出することが可能であり、しかも、収納さ
れた板状物を粘度の高い液体中に浸漬させることが可能
な板状物収納バケットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案の板状物
収納バケットは、板状物が載置される下枠11と、前記
下枠11から立設された支持柱12により前記下枠11
に対向して支持された上枠13と、収納された板状物が
前記上枠13から排出されるのを防止するため前記上枠
13に掛け渡された横断部材13aと、収納された板状
物を仕切るため前記下枠11に固着された下部仕切14
と、前記横断部材13aに固着された上部仕切15とを
備え、前記上部仕切15と前記下部仕切14の間には所
定の間隙部17が形成されるように構成した。
【0008】
【作用】本考案の板状物収納バケット10によれば、下
部仕切14及び上部仕切15とを備えているので、これ
らの仕切と同一に間隔に立設された板状物をスライドさ
せることにより一度に板状物収納バケット10内に収納
することができる。
【0009】また、上部仕切15と下部仕切14の間に
は、所定の間隙部17が形成されているので、この間隙
部17から押出部材等を挿入し板状物を押し出すことに
より、一度に板状物を排出することが可能になる。
【0010】さらに、板状物が前記上枠13から排出さ
れるのを防止するため上枠13に掛け渡された横断部材
13aを備えているので、粘度の高い処理液中に、板状
物が収納された板状物収納バケット10を浸漬した場合
でも、この横断部材13aにより、板状物の浮き上がり
が防止される。そして、この板状物収納バケット10を
完全に液体中に浸漬すれば、板状部材は完全に液体中に
浸漬される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例につい
て説明する。図1及び図2は本考案に係る板状物収納バ
ケット10を示す。図1及び図2において、板状物収納
バケット10は、板状物が載置される四角状の下枠11
と、この下枠11の四隅から立設された支持柱12によ
り、下枠11に対向して支持された上枠13と、収納さ
れた板状物が上枠から排出されるのを防止するため上枠
13に掛け渡された二本の横断部材13aと、収納され
た板状物を仕切るため下枠11に固着された複数の下部
仕切14と、横断部材13aに固着された複数の上部仕
切15とを備えている。
【0012】前記下枠11は、棒状部材を四角形に組み
合わせて形成されている。この下枠11の略中央部には
二本の載置部材11aが掛け渡されており、板状物を載
置部材11aと直交するように立設して並べることによ
り、下枠11上に板状物を載置することができるように
構成されている。
【0013】下枠11には、所定間隔を配して、略コ字
形状の下部仕切14が、開放部が下枠11面に位置する
ように設けれており、板状物収納バケット10に収納さ
れる板状物を仕切ることができる。
【0014】上枠13は、下枠11の四隅から立設され
た四本の支持柱12により支持され、下枠11に対向し
て設けられている。この上枠13としては、一般に、下
枠11と同一の部材が用いられる。上枠13の略中央部
には、2本の横断部材13aが掛け渡されており、この
横断部材13a間には、下部仕切14と同一間隔を配し
て、上枠13面が開口する台形状の上部仕切15が、下
部仕切14と対向して設けられている。また、上枠13
の四隅からは、板状物収納バケット10を吊着するため
の吊着部材16が立設されている。
【0015】また、本考案に係る板状物収納バケットに
おいては、上部仕切15と下部仕切14の間には所定の
間隙部17が形成されている。尚、本考案に係る板状物
収納バケット10は、例えば、ステンレス、チタン、等
のメッキ用処理液により腐食されない材質により形成さ
れた太さ4mm〜8mm棒状部材あるいは上記金属材料
の表面にプラスチック等の樹脂をコーティングした太さ
6mm〜8mmの棒状部材等を、溶接あるいは接着剤等
による接着により接合して形成される。
【0016】次に、上記の構成を有する板状物収納バケ
ット10を使用した基板材料のメッキ方法について説明
する。図3及び図4は、本考案に係る板状物収納バケッ
ト10に基板材料を収納し、板状物収納バケット10か
ら基板材料を排出する方法を説明するたの図である。
【0017】図3及び図4において、収納される基板材
料30は支持枠31上において立設されている。この支
持枠は板状物収納バケット10の下部仕切14、上部仕
切15の間隔と同一の間隔で、多数の基板材料30を立
設している。
【0018】支持枠31と板状物収納バケット10の間
には、支持枠31から排出された基板材料30を、板状
物収納バケット10にガイドするためのガイド部材32
が配設されている。
【0019】基板材料30を板状物収納バケット10に
収納する場合には、基板材料30は押入部材34により
支持枠31から板状物収納バケット10の方向に押し出
される。この基板材料30はガイド部材32によりガイ
ドされて、板状物収納バケット10に収納される。
【0020】尚、ガイド部材32の側部表面は、図4に
示されるように、両端方向に進むに従って徐々にその厚
さが減少するテーパー状に形成されているので、支持枠
31から押し出された基板材料30は確実にガイド部材
32間に導かれ、板状物収納バケット10に収納され
る。
【0021】従って、従来のように、基板材料を手作業
によって一枚一枚バケットに収納する手間を省くことが
き、プリント基板製造の省力化、迅速化を図ることが可
能になる。
【0022】以上のようにして、基板材料30が収納さ
れた板状物収納バケット10は、図5に示される一連の
メッキ工程に供給される。図5は、無電解銅メッキ法に
よりプリント基板をメッキするためのメッキ装置の一例
を示す。
【0023】図5において、メッキ装置50は複数の処
理液槽51a、51b、51c、51dと、レール52
と、昇降手段53を備えている。処理液槽51a、51
b、51c、51dは、上面が開口した箱状であり、内
部に基板材料30に銅メッキを施すための処理液が貯蔵
されている。
【0024】またレール52は、これら複数の処理液槽
51a、51b、51c、51dの上方で、これら処理
液槽51a、51b、51c、51dに沿って板状物収
納バケット10を移動させるために設けられている。
【0025】さらに昇降手段53は、各々の処理液槽5
1a、51b、51c、51dの上方で板状物収納バケ
ット10の吊着部材16に連結されたワイヤを巻取るこ
とにより、板状物収納バケット10を昇降させて、プリ
ント基板材料30が収納された板状物収納バケット10
を処理液槽51a、51b、51c、51dに浸漬させ
たり、処理液槽51a、51b、51c、51dから引
き上げたりするものである。
【0026】このようなメッキ装置50において、基板
材料30が収納された板状物収納バケット10はレール
52によって移動され、1の処理液槽51aの直上て停
止する。そして、昇降手段53の駆動により板状物収納
バケット10は下降し、処理液槽51aに浸漬される。
このとき、本考案の板状物収納バケット10の上枠13
には横断部材13aが備えられているので、粘度の高い
処理液に基板材料30が収納された板状物収納バケット
10が浸漬された場合でも、この横断部材13aによ
り、基板材料30の浮き上がりが防止され、板状物収納
バケット10を完全に処理液中に浸漬すれば、基板材料
30は完全に処理液中に浸漬される。
【0027】所定時間の経過により、処理液槽51aに
よる処理が終了すると、昇降手段の駆動53により、板
状物収納バケット10は処理液槽51aから引き上げら
れ、レール52によって隣接する処理槽51bの直上に
移動される。以下、同様の動作が所定回数繰り返され、
メッキが施される。
【0028】次に、メッキが施された基板材料30が収
納された板状物収納バケット10は、図3及び図4に示
されるように、所定のラインに乗って再び支持枠31に
到達する。すると、板状物を押圧する押出部材35が、
板状物収納バケット10の上部仕切15と下部仕切14
の間の間隙部17に挿入され、このバケット10内に収
納されている基板材料30を押し出す。押し出された基
板材料30はガイド部材32によりガイドされて、支持
枠31に収納される。
【0029】次に、上述のメッキ装置を備えたプリント
基板の製造システム60について説明する。図6はプリ
ント基板の製造システム60を示し、このプリント基板
の製造システム60は上述のメッキ装置50と、メッキ
装置50によって処理を行う基板材料を前処理工程(穴
あけ、研磨、洗浄等)から搬送するコンベア61と、メ
ッキ装置50によりメッキ処理が施こされた基板材料
を、後処理工程(洗浄、乾燥等)に搬送するコンベア6
2とを備えている。
【0030】図6において、台車71、72、73、7
4、75、76、77、78は全て同一の台車であり、
キャタピラ上に搭載されて所定の経路を移動するように
構成されている。尚、台車71、72、73、74、7
5の上面には基板材料を支持するための支持枠31(図
3、図4)が形成されており、20〜50枚程度の基板
材料を垂直に立てて搭載して移動することができるよう
に構成されている。
【0031】図6において、台車71は、順次、台車7
2、台車73、台車74、台車75の位置に移動する。
また、台車76上には、本考案に係る板状物収納バケッ
ト10が載置されており、この板状物収納バケット10
が載置された台車76は、台車76と台車77の位置の
間を往復移動する。
【0032】以下、このようなプリント基板の製造シス
テム60における基板材料の流れについて簡単に説明す
る。前処理を終えた基板材料はコンベア61によって水
平に搬送されてくる。
【0033】コンベア61により搬送されてきた基板材
料は、台車71上の支持枠によって支持され垂直に立て
られる。所定数の基板材料が台車71に搭載された段階
で、台車71は、順次、台車72、台車73の位置へと
移動する。
【0034】基板材料の載った台車71が台車73の位
置に到達すると、基板材料は図3及び図4に示される方
法により台車76上に設置された板状物収納バケット1
0に収納される。
【0035】台車76上の板状物収納バケット10に収
納された基板材料は台車77、台車78の位置へと移動
し、台車78の位置においてメッキ装置50の昇降手段
53(図5)により巻き上げられるワイヤと板状物収納
バケット10の吊着部材16が結合され、メッキ装置5
0に供給される。
【0036】メッキ装置50にてメッキ処理された基板
材料が収納された板状物収納バケット10は再び台車7
8に載置され、この台車78は、台車77の位置を経
て、再び台車76位置に戻って来る。
【0037】板状物収納バケットが台車76の位置に戻
ると、板状物収納バケット10に収納された基板材料
は、図3及び図4に示される方法により、台車73上に
排出される。
【0038】この基板材料を収納した台車73は、台車
74の位置を経て、台車75の位置に到達する。基板材
料を搭載した台車が台車75の位置に到達すると、この
台車上の基板材料は1枚づつ排出され、コンベア62に
より後処理工程(洗浄や乾燥等)に搬送される。
【0039】本考案の板状物収納バケット10は、上述
したような工程によりプリント基板を製造する従来の製
造装置内に組み込むことによって、大幅な省力化が達成
できるものである。
【0040】
【考案の効果】以上のように構成した本考案によれば、
人手を煩わすことなく迅速に板状物を板状物収納ユニッ
ト内に収納することが可能になる。
【0041】また、収納された板状物を粘度の高い液体
中に浸漬させた場合に板状物が浮き上がる不都合を回避
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る板状物収納バケットを示す斜視
図。
【図2】 本考案に係る板状物収納バケットを示す正面
図。
【図3】 板状部材の収納、排出方法を説明するめの側
面図。
【図4】 板状部材の収納、排出方法を説明するめの拡
大上面図。
【図5】 メッキ装置の1例を示す図。
【図6】 プリント基板の製造システムを示す概略図。
【符号の説明】
10・・・板状物収納バケット 11・・・下枠 12・・・支持柱 13・・・上枠 13a・・横断部材 14・・・下部仕切 15・・・上部仕切 17・・・間隙部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状物が載置される下枠(11)と、前
    記下枠(11)から立設された支持柱(12)により前
    記下枠(11)に対向して設けられた上枠(13)と、
    収納された板状物が前記上枠(13)から排出されるの
    を防止するため前記上枠(13)に掛け渡された横断部
    材(13a)と、収納された板状物を仕切るため前記下
    枠(11)に固着された下部仕切(14)と、前記横断
    部材(13a)に固着された上部仕切(15)とを備
    え、前記上部仕切(15)と前記下部仕切(14)の間
    には所定の間隙部(17)が形成されていることを特徴
    とする板状物収納バケット。
JP721892U 1992-02-20 1992-02-20 板状物収納バケット Expired - Lifetime JP2555208Y2 (ja)

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JPH0623940U JPH0623940U (ja) 1994-03-29
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