JP2555021Y2 - 液晶パネルの液晶注入用治具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、パネルに液晶を注入する工程で使用する液
晶注入治具に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の液晶注入治具は第３図に示すように、
対をなす固定保持板12と可動保持板13とを備えており、
各保持板12,13の内面に0.5mm程度のゴム板11が貼付けて
あり、液晶を注入すべき液晶パネル１にゴム板11をあて
がって液晶パネル１を固定保持板12と可動保持板13で保
持していた。

〔考案が解決しようとする課題〕

上述した従来の液晶注入治具は、各々のパネル保持板
12,13とゴム板11を強力な接着剤、例えばアロンアルフ
ァ等で貼付けても２〜３ヶ月使用すると、はがれてしま
い、その結果液晶注入時の製品品質やパネルを注入治具
にセットするときの作業性に支障をきたしていた。

本考案の目的は、前記課題を解決した液晶パネルの液
晶注入治具を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本考案に係る液晶パネルの
液晶注入治具においては、液晶パネルを挟持する対をな
す保持板を有する液晶注入治具であって、前記保持板
は、少なくとも液晶パネルと接する面全体にゴムライニ
ング加工を施したものである。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図により説明する。

第１図は本考案の一実施例に係る注入治具全体を示す
図、第２図は本考案の一実施例に係るパネル保持板部分
を示す断面図である。

図において、本考案の液晶注入治具は、固定保持板２
と可動保持板３の２枚１組で１枚のパネルを保持する一
対のパネル保持ユニットをなし、前記パネル保持ユニッ
トを複数組配列して１組の液晶注入治具を形成してい
る。

固定保持板２は装置本体Ｍに固定保持され、可動保持
板３は装置本体Ｍに固定保持板２に対して相対変位可能
に支持され、両保持板2,3間に液晶パネル１を挟持し、
その状態をクランパ５により保持した状態で液晶パネル
１内に液晶の注入を行う。

さらに、本考案は前記固定保持板２と可動保持板３の
液晶パネル１と接する面には、従来接着剤で貼付けてい
たゴム板に変えて、ゴム板と同じ特性及び同じ硬度をも
つ厚さ0.5mm〜0.8mm程度のゴムライニング４を施し、ゴ
ムのハガレ防止を実現した。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案の液晶注入治具はパネルを
保持する各々の保持板に従来のゴム貼付け方式に変えて
ゴムライニングを施すことによって、注入時の製品品質
や作業性の向上のみならず、ゴム板のハガレによる補修
工数の低減等多大な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る液晶注入治具を示す全体図、第２
図は本考案に係るパネル保持板部分を示す断面図、第３
図は従来の液晶注入治具のパネル保持部を示す断面図で
ある。 １……パネル、2,12……固定保持体 3,13……可動保持板、４……ゴムライニング 11……ゴム板

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−310513（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−113730（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−55519（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−144626（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−114822（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−121024（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−163423（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−151741（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−87818（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】液晶パネルを挟持する対をなす保持板を有
   する液晶注入治具であって、 前記保持板は、少なくとも液晶パネルと接する面全体に
   ゴムライニング加工を施したものであることを特徴とす
   る液晶パネルの液晶注入用治具。