JP2554592B2 - 樹脂成形体の押出成形用ダイ装置 - Google Patents

樹脂成形体の押出成形用ダイ装置

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JP2554592B2
JP2554592B2 JP5136519A JP13651993A JP2554592B2 JP 2554592 B2 JP2554592 B2 JP 2554592B2 JP 5136519 A JP5136519 A JP 5136519A JP 13651993 A JP13651993 A JP 13651993A JP 2554592 B2 JP2554592 B2 JP 2554592B2
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resin
die
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extrusion molding
sizing
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正明 山本
周二 森
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂成形体の押出成形用
ダイ装置であって、詳しくは固化押出法により得られる
肉厚の樹脂成形体の表面平滑度を保ち、且つヤケの発生
を押さえながら押出す事の出来る樹脂成形体の押出成形
用ダイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に連続した形状を有する樹脂成形体
の押出は、真空サイジング法によって行われることが多
い。しかし、成形体の肉厚が大きい場合や、使用樹脂の
固化時の収縮率が大きい時には、成形体内に欠陥が生じ
やすい。このような場合、冷却装置を備えたサイジング
フォーマーを金型に密接して配置し、成形された製品を
引取機で押さえてブレーキをかけ、加圧した状態でサイ
ジングを行う固化押出法が採用されていた。即ち、この
方法では、押出機に取り付けられた金型から押出された
溶融樹脂は、冷却装置を備えたサイジングフォーマー内
で冷却固化し、押出された肉厚の成形体が引取機で押さ
えられている。一方、固化前の樹脂は一定の圧力を有し
ているため、溶融樹脂はサイジングフォーマーに押し付
けられた状態で寸法規制されながら固化していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法にお
いては、溶融樹脂がサイジングフォーマー内で固化し始
めた時、即ちサイジングフォーマー内面に薄い固化樹脂
の膜が形成された時に、この膜がサイジングフォーマー
内面に押し付けられて、強い摩擦力が働き、そして形成
された膜が連続して押出されずに引き裂かれたり引き伸
ばされたりするために、成形体表面が平滑ならなかっ
た。また、引き裂かれた膜は、長時間フォーマー内面に
滞留し、これが酸化等によって着色したものが少しずつ
成形体表面に付着することによっていわゆるヤケ現象が
発生した。
【0004】この問題を解決するため、従来は金型内の
樹脂通路の形状を押出機に接した部分では細くし、出口
に向かって徐々にサイジングフォーマーの内部形状に近
付け、金型出口部ではサイジングフォーマーの内部形状
と一致させることにより樹脂の流れがスムーズになるよ
うに配慮されていた。しかし、この方法でも金型出口付
近からサイジングフォーマー内にかけて、溶融樹脂がゆ
っくり冷却されるため、この部分で薄い固化樹脂の膜が
形成されやすく、問題の解決にならなかった。また、別
の方法として、サイジングフォーマー内面をテフロンコ
ーティングする方法が提案された。しかし、効果は期待
されるほど十分でなく、またサイジングフォーマー表面
は大きな摩擦力を受けるため、テフロン層が容易に剥離
しやすいといった問題が発生して実用的でなかった。本
発明はこれらの問題を解決するもので、固化押出により
樹脂成形体の表面平滑度を向上し、しかもヤケの発生を
低減した樹脂成形体の押出成形用ダイ装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴とす
るところは、内部に溶融樹脂の樹脂通路を持った金型
と、該金型に連結して内部に樹脂通路を有する冷却可能
なサイジングフォーマーとからなる押出成形用ダイ装置
において、金型の樹脂通路の断面をサイジングフォーマ
ーの樹脂通路のそれより小さくし、金型内に設けた樹脂
通路の出口をサイジングフォーマー内へ突き出した形状
として、上記押出機によって加熱溶融した樹脂を金型内
通路を通して直接冷却されたサイジングフォーマー内へ
と導き、溶融樹脂を急冷することによって固化させる樹
脂成形体の押出成形用ダイ装置にある。
【0006】図1は、本発明の押出成形用ダイ装置の断
面図であり、図2はこのダイ装置を用いた樹脂成形体の
押出成形装置の概略図を示す。ここにおいて、該押出成
形用ダイ装置1は金型2とこれに連結したサイジングフ
ォーマー3から構成される。この金型2は外部表面に加
熱装置4を具備しているとともに、内部において溶融樹
脂の通路5を有している。一方、サイジングフォーマー
3は内部が製品形状の樹脂通路7を有した筒状体で、水
冷ジャケットの様な冷却装置6を有し、その端部に設け
たフランジ8をネジによって金型2に固定されている。
【0007】上記金型2の樹脂通路5の断面は、サイジ
ングフォーマー内の樹脂通路7の断面に比べて小さく、
その出口部分はサイジングフォーマー内に突き出してい
る。その突き出し角度θは180゜未満である。かかる
突き出し角度θは、樹脂の押出速度、冷却速度、サイジ
ングフォーマー内の樹脂通路7の形状等の要因を総合し
て決める必要がある。もし、この部分が突き出していな
い場合、即ちθが180゜を越える場合は後述するよう
に本発明の効果が認められない。
【0008】このような金型2内の樹脂通路5がサイジ
ングフォーマー内の樹脂通路7より細く、その出口部分
がサイジングフォーマー内の樹脂通路7に突き出した金
型2を使用すると、金型2の出口部分から押出された溶
融樹脂は、冷やされることなく直接サイジングフォーマ
ー3の内面に触れることによって急冷され固化される。
この時、溶融樹脂の冷却速度が速いために、成形体9の
表面には固化した樹脂の薄い膜が形成されにくくなる。
これは成形体9の表面を平滑にし、ヤケ現象の発生を低
減する。
【0009】 上記ダイ装置1は、図2に示すように表
面に加熱装置15、16を備え、端部に原料を投入する
ホッパー17を有する円筒形のシリンダー18内にスク
リュー19を挿入してなるスクリュー押出機20の出口
にボルト等で連結されている。そして、成形用ダイ装置
1の入口には複数個の穴をもったブレーカープレート2
1が挿入され溶融樹脂の流れを調節している。また、上
下一対のキャタピラ22、22がスクリュー押出機20
に連結された成形用ダイ装置1の出口前方にあり、肉厚
の成形体9に適切な背圧を与えて連続的に押出ことを可
能にしている。尚、上記本発明の成形体の樹脂素材は、
比較的結晶性の高いポリアセタール、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、PEEK(ポリエーテルエー
テルケトン)等である。
【0010】
【作用】このように本発明では、金型2内の樹脂通路5
がサイジングフォーマー内の樹脂通路7より細く、その
出口部分がサイジングフォーマー内の樹脂通路7に突き
出した金型2を使用すると、金型2の出口部分から押出
された溶融樹脂は、サイジングフォーマー3に直接触れ
ることがないために高温に維持され、そしてゆっくり
やされる間もなく、直接冷却したサイジングフォーマー
3の内面に触れることになって急冷され固化することに
なる。この結果、成形体9の表面には固化した樹脂の薄
い膜が形成されにくく、その表面は平滑になり、しかも
ヤケ現象の発生も低減される。
【0011】
【実施例】次に、本発明のダイ装置を用いた具体的な実
施例を以下に示す。 実施例1 直径30mm、L/D=25のスクリューを有したFS
30−25(池貝鉄工社製)押出機に、金型(出口部分
の突き出し角度θ=120°、樹脂通路の内径8mm)
とサイジングフォーマー(樹脂通路の内径50mm)と
を装着した成形用ダイ装置を連結し、その前方に2つの
キャタピラを配置した。このスクリュー押出機を用いて
表1に示される押出条件で、ナイロン6ペレット(三ツ
星ベルト社製の注型ナイロンの粉砕ペレット)を用いて
直径50mmの丸棒に押出した。押出結果を表2に示
す。
【0012】比較例1 出口部分が突き出していなく、窪んだ形状(θ=300
°)の金型を装着した以外は同じ設備を用い、表1の条
件で同様の押出を行った。押出結果を表2に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】この結果によると、本実施例の成形体は表
面が平滑で、ヤケ現象や変色の発生もないが、比較例の
成形体は表面がザラツキ、ササクレの発生によって凹凸
面になり、そしてヤケの発生によってわずかに変色して
いた。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明では金型内の樹脂
通路をサイジングフォーマー内の樹脂通路より細くし、
更に該通路出口をサイジングフォーマー内に突き出した
形状としたダイ装置を用いることによって、溶融樹脂を
徐冷させず直接サイジングフォーマーで急冷させること
になり、これにより表面平滑度がよく、しかもヤケの発
生もない肉厚の樹脂成形体を押出成形することが出来る
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂成形体の押出成形用ダイ装置の断
面図である。
【図2】図1に示す成形用ダイ装置を用いた樹脂成形体
のの押出成形装置の概略図を示す。
【符号の説明】
1 押出成形用ダイ装置 2 金型 3 サイジングフォーマー 4 加熱装置 5 樹脂通路 6 冷却装置 7 樹脂通路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に溶融樹脂の樹脂通路を持った金型
    と、該金型に連結して内部に樹脂通路を有する冷却可能
    なサイジングフォーマーとからなる押出成形用ダイ装置
    において、金型の樹脂通路の断面をサイジングフォーマ
    ーの樹脂通路のそれより小さくし、金型内に設けた樹脂
    通路の出口をサイジングフォーマー内へ突き出した形状
    としたことを特徴とする樹脂成形体の押出成形用ダイ装
    置。
JP5136519A 1993-05-14 1993-05-14 樹脂成形体の押出成形用ダイ装置 Expired - Lifetime JP2554592B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5136519A JP2554592B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 樹脂成形体の押出成形用ダイ装置

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JP5136519A JP2554592B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 樹脂成形体の押出成形用ダイ装置

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Publication Number Publication Date
JPH06320599A JPH06320599A (ja) 1994-11-22
JP2554592B2 true JP2554592B2 (ja) 1996-11-13

Family

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