JP2553639Y2 - 高圧燃料多岐管又はブロックにおける分岐接続体の接続構造 - Google Patents
高圧燃料多岐管又はブロックにおける分岐接続体の接続構造Info
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- JP2553639Y2 JP2553639Y2 JP1991022500U JP2250091U JP2553639Y2 JP 2553639 Y2 JP2553639 Y2 JP 2553639Y2 JP 1991022500 U JP1991022500 U JP 1991022500U JP 2250091 U JP2250091 U JP 2250091U JP 2553639 Y2 JP2553639 Y2 JP 2553639Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は高圧燃料多岐管又はブロ
ックにおける分岐枝管や分岐金具のような分岐接続体の
接続構造に係り、ガソリンエンジンの燃料噴射のみなら
ず、特に1000kgf/cm2以上の燃料供給路とな
るディーゼル内燃機関への高圧燃料多岐管における分岐
接続体の接続構造に関する。
ックにおける分岐枝管や分岐金具のような分岐接続体の
接続構造に係り、ガソリンエンジンの燃料噴射のみなら
ず、特に1000kgf/cm2以上の燃料供給路とな
るディーゼル内燃機関への高圧燃料多岐管における分岐
接続体の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の高圧燃料多岐管における分
岐接続体としての分岐枝管の接続構造を示す断面部分を
含む側面図であり、本管11に高圧燃料を流通する流通
路10が形成され、この流通路10に対して軸心方向に
貫孔13が複数個形成されている(図8では1つの貫孔
13のみが示されている)。
岐接続体としての分岐枝管の接続構造を示す断面部分を
含む側面図であり、本管11に高圧燃料を流通する流通
路10が形成され、この流通路10に対して軸心方向に
貫孔13が複数個形成されている(図8では1つの貫孔
13のみが示されている)。
【0003】それぞれの貫孔13には分岐枝管14が嵌
挿され、分岐枝管14と本管11とは接続部分wで鑞付
け又は溶接の手段で固定され、本管11の流通路10と
分岐枝管14の流路12とが連通されている。
挿され、分岐枝管14と本管11とは接続部分wで鑞付
け又は溶接の手段で固定され、本管11の流通路10と
分岐枝管14の流路12とが連通されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述した従来の高圧燃
料多岐管における分岐接続体の接続構造では、1000
kgf/cm2以上に及ぶ超高圧流が繰り返し供給さ
れ、さらにディーゼル内燃機関から振動が加えられるた
めに、接続部分wに亀裂が生じたり、燃料の飛散等によ
る漏れが生じたり分岐枝管14が離脱したりすることが
あった。
料多岐管における分岐接続体の接続構造では、1000
kgf/cm2以上に及ぶ超高圧流が繰り返し供給さ
れ、さらにディーゼル内燃機関から振動が加えられるた
めに、接続部分wに亀裂が生じたり、燃料の飛散等によ
る漏れが生じたり分岐枝管14が離脱したりすることが
あった。
【0005】本考案は、前述したようなこの種の分岐接
続体の接続構造の現状に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は溶接や鑞付によらず簡単に分岐接続体を本管又
は燃料ブロックに対して接続することが可能で、燃料の
外部への漏れを生じないようにシールが完全に行われ、
且つ超高圧流の繰り返し供給やディーゼル内燃機関から
の振動により接続が不完全となることのない高圧燃料多
岐管又はブロックにおける分岐接続体の接続構造を提供
することにある。
続体の接続構造の現状に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は溶接や鑞付によらず簡単に分岐接続体を本管又
は燃料ブロックに対して接続することが可能で、燃料の
外部への漏れを生じないようにシールが完全に行われ、
且つ超高圧流の繰り返し供給やディーゼル内燃機関から
の振動により接続が不完全となることのない高圧燃料多
岐管又はブロックにおける分岐接続体の接続構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案の第1の実施態様は本管内に軸方向に形成さ
れた高圧燃料が流通する流通路の周壁に軸方向の複数位
置において貫孔が形成され、該貫孔にそれぞれ前記流通
孔に通じる流路を有する分岐接続体が連設されるよう前
記本管の周面方向に拡大開口した受圧座面が形成され、
前記本管に対して前記受圧座面を囲繞して設けられた継
手金具には螺子が形成され、前記分岐接続体の端部に押
圧頭部が形成され、前記分岐接続体の前記押圧頭部の背
後にカラーが挿通され、前記分岐接続体側に組込んだナ
ットを前記螺子に締着することにより、カラーを介して
前記押圧頭部を前記受圧座面に当接係合させて、前記分
岐接続体を前記本管に固定する高圧燃料多岐管における
分岐接続体の接続構造において、前記カラー及びナット
からなる締着部材と前記継手金具の内周面及び前記分岐
接続体の外周面間にシールリングが配設された構成とな
っている。
に、本考案の第1の実施態様は本管内に軸方向に形成さ
れた高圧燃料が流通する流通路の周壁に軸方向の複数位
置において貫孔が形成され、該貫孔にそれぞれ前記流通
孔に通じる流路を有する分岐接続体が連設されるよう前
記本管の周面方向に拡大開口した受圧座面が形成され、
前記本管に対して前記受圧座面を囲繞して設けられた継
手金具には螺子が形成され、前記分岐接続体の端部に押
圧頭部が形成され、前記分岐接続体の前記押圧頭部の背
後にカラーが挿通され、前記分岐接続体側に組込んだナ
ットを前記螺子に締着することにより、カラーを介して
前記押圧頭部を前記受圧座面に当接係合させて、前記分
岐接続体を前記本管に固定する高圧燃料多岐管における
分岐接続体の接続構造において、前記カラー及びナット
からなる締着部材と前記継手金具の内周面及び前記分岐
接続体の外周面間にシールリングが配設された構成とな
っている。
【0007】また、本考案の第2の実施態様は、第1の
実施態様の構成に加えて本管の外周面と継手金具の対向
面間に補助シールリングが配設された構成となってい
る。
実施態様の構成に加えて本管の外周面と継手金具の対向
面間に補助シールリングが配設された構成となってい
る。
【0008】更に、本考案の第3の実施態様は燃料ブロ
ック内に軸方向に形成された高圧燃料が流通する流通路
の周壁に軸方向の複数位置において貫孔が形成され、該
貫孔にそれぞれ前記流通路に通じる流路を有する分岐接
続体が連設されるよう、前記燃料ブロックに拡大開口し
た受圧座面が形成され、該受圧座面から外部に連る取付
孔部には螺子が形成され、前記分岐接続体の端部に押圧
頭部が形成され、前記分岐接続体の前記押圧頭部の背後
にカラーが挿通され、前記分岐接続体側に組込んだナッ
トを前記螺子に締着することにより、カラーを介して前
記押圧頭部を前記受圧座面に当接係合させて、前記分岐
接続体を前記燃料ブロックに固定する高圧燃料ブロック
における分岐接続体の接続構造において、前記カラー及
びナットからなる締着部材と前記燃料ブロックの取付孔
部の内周面及び前記分岐接続体の外周面間にシールリン
グが配設されている構成となっている。
ック内に軸方向に形成された高圧燃料が流通する流通路
の周壁に軸方向の複数位置において貫孔が形成され、該
貫孔にそれぞれ前記流通路に通じる流路を有する分岐接
続体が連設されるよう、前記燃料ブロックに拡大開口し
た受圧座面が形成され、該受圧座面から外部に連る取付
孔部には螺子が形成され、前記分岐接続体の端部に押圧
頭部が形成され、前記分岐接続体の前記押圧頭部の背後
にカラーが挿通され、前記分岐接続体側に組込んだナッ
トを前記螺子に締着することにより、カラーを介して前
記押圧頭部を前記受圧座面に当接係合させて、前記分岐
接続体を前記燃料ブロックに固定する高圧燃料ブロック
における分岐接続体の接続構造において、前記カラー及
びナットからなる締着部材と前記燃料ブロックの取付孔
部の内周面及び前記分岐接続体の外周面間にシールリン
グが配設されている構成となっている。
【0009】
【作用】本考案は、ナットを継手金具に形成されている
螺子又は燃料ブロックの取付孔部に形成されている螺子
に締着すると、カラーを介して分岐接続体の押圧頭部が
本管の受圧座面に押し付けられて当接係合し、分岐接続
体が本管又は燃料ブロックに簡単に固定される。
螺子又は燃料ブロックの取付孔部に形成されている螺子
に締着すると、カラーを介して分岐接続体の押圧頭部が
本管の受圧座面に押し付けられて当接係合し、分岐接続
体が本管又は燃料ブロックに簡単に固定される。
【0010】カラー及びナットからなる締着部材と継手
金具の内周面又は燃料ブロックの取付孔部の内周面及び
分岐接続体の外周面間にシールリングが配設されている
ので、万一本管側で洩れがあってもシールリングで止め
られ燃料の外部への洩れを防止でき高圧燃料の供給が支
障なく行われる。
金具の内周面又は燃料ブロックの取付孔部の内周面及び
分岐接続体の外周面間にシールリングが配設されている
ので、万一本管側で洩れがあってもシールリングで止め
られ燃料の外部への洩れを防止でき高圧燃料の供給が支
障なく行われる。
【0011】さらに、本管の外周面と継手金具の対向面
間に補助シールリングを配設すると、さらにシール効果
は一層確実に行われる。
間に補助シールリングを配設すると、さらにシール効果
は一層確実に行われる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図7を参照
して説明する。
して説明する。
【0013】ここで、図1は実施例の側面図、図2は第
1の実施例の断面部分を含む側面図、図3a乃至図3e
は第2乃至第6の実施例の要部の説明図、図4及び図5
は第7及び第8の実施例の断面図、図6及び図7は第9
の実施例を示す図である。
1の実施例の断面部分を含む側面図、図3a乃至図3e
は第2乃至第6の実施例の要部の説明図、図4及び図5
は第7及び第8の実施例の断面図、図6及び図7は第9
の実施例を示す図である。
【0014】図1に示すように、本管1の軸心方向に直
角に分岐接続体としての分岐枝管5が、継手金具4部分
においてナット7によって締着されている。図2に示す
ように、例えば外径20mm、肉厚6mmの比較的厚肉
の金属管からなる本管1には流通路2が形成され、この
流通路2には貫孔3が形成され、この貫孔3の端部には
本管1の外周方向に拡大開口しかつ貫孔3の軸心を中心
とする回転面をなす球面状の受圧座面3′が形成されて
いる。
角に分岐接続体としての分岐枝管5が、継手金具4部分
においてナット7によって締着されている。図2に示す
ように、例えば外径20mm、肉厚6mmの比較的厚肉
の金属管からなる本管1には流通路2が形成され、この
流通路2には貫孔3が形成され、この貫孔3の端部には
本管1の外周方向に拡大開口しかつ貫孔3の軸心を中心
とする回転面をなす球面状の受圧座面3′が形成されて
いる。
【0015】本管1に対して受圧座面3′を囲繞して継
手金具4が設けられ、この継手金具4には螺子孔16が
形成されている。
手金具4が設けられ、この継手金具4には螺子孔16が
形成されている。
【0016】流路20を貫設された分岐枝管5の端部に
は押圧頭部6が形成され、この押圧頭部6には、先端に
流路20の軸心を中心とした回転面をなす球面状の押圧
座面18が形成されている。押圧頭部6の背後におい
て、カラー23が分岐枝管5に挿通されている。このカ
ラー23には継手金具4の内周面との間にシールリング
24aが、また分岐枝管5の外周面との間にシールリン
グ24bが配設されている。
は押圧頭部6が形成され、この押圧頭部6には、先端に
流路20の軸心を中心とした回転面をなす球面状の押圧
座面18が形成されている。押圧頭部6の背後におい
て、カラー23が分岐枝管5に挿通されている。このカ
ラー23には継手金具4の内周面との間にシールリング
24aが、また分岐枝管5の外周面との間にシールリン
グ24bが配設されている。
【0017】なお、受圧座面3′及び押圧座面18が球
面状に形成されている例について説明するが、この明細
書ではこれに限らず、円錐状面、回転放物線面、回転双
曲線面、回転楕円面等も全て「回転面」に含まれるもの
である。
面状に形成されている例について説明するが、この明細
書ではこれに限らず、円錐状面、回転放物線面、回転双
曲線面、回転楕円面等も全て「回転面」に含まれるもの
である。
【0018】更に、本管1の外周面と継手金具4の内周
面間には、補助シールリング25a、25bが配設され
ている。
面間には、補助シールリング25a、25bが配設され
ている。
【0019】図2の実施例では、ナット7を継手金具4
の螺子孔16にねじ込むと、ナット7の端部によってカ
ラー23が押圧頭部6の後端面を押圧して受圧座面3′
側に押し込む。この押し込みによって球面状の押圧座面
18が受圧座面3′と対接した状態で、分岐枝管5が本
管1に気密に組み付けられ、本管1の流通路2が分岐枝
管5の流路20によって気密的に分岐される。
の螺子孔16にねじ込むと、ナット7の端部によってカ
ラー23が押圧頭部6の後端面を押圧して受圧座面3′
側に押し込む。この押し込みによって球面状の押圧座面
18が受圧座面3′と対接した状態で、分岐枝管5が本
管1に気密に組み付けられ、本管1の流通路2が分岐枝
管5の流路20によって気密的に分岐される。
【0020】カラー23にシールリング24a、24b
が配され、継手金具4に補助シールリング25a、25
bが配されているので、万一本管側、即ち、押圧座面1
8と受圧座面3′の間から燃料洩れがあってもカラー2
3と分岐枝管5の外周面及び継手金具4の内周面間のシ
ールと、更に、本管1の外周面と継手金具4の対向面間
のシールとにより燃料の外部への流出は完全に防止され
る。
が配され、継手金具4に補助シールリング25a、25
bが配されているので、万一本管側、即ち、押圧座面1
8と受圧座面3′の間から燃料洩れがあってもカラー2
3と分岐枝管5の外周面及び継手金具4の内周面間のシ
ールと、更に、本管1の外周面と継手金具4の対向面間
のシールとにより燃料の外部への流出は完全に防止され
る。
【0021】図3a乃至図3eは、それぞれ第2乃至第
6の実施例の要部構成を示し、第2の実施例においては
図3aに示すようにシールリング24aはカラー23と
継手金具4の内周面間に配され、シールリング24b
は、カラー23とナット7との対接部においてそれぞれ
に形成されたテーパシール面23c、7c内に位置し
て、カラー23及びナット7の境界部分と分岐枝管5の
外周面間に配されて、いわゆる「三角シール」を形成す
る。
6の実施例の要部構成を示し、第2の実施例においては
図3aに示すようにシールリング24aはカラー23と
継手金具4の内周面間に配され、シールリング24b
は、カラー23とナット7との対接部においてそれぞれ
に形成されたテーパシール面23c、7c内に位置し
て、カラー23及びナット7の境界部分と分岐枝管5の
外周面間に配されて、いわゆる「三角シール」を形成す
る。
【0022】第3の実施例は図3bに示すように、シー
ルリング24aはカラー23と継手金具4の内周面間に
配され、シールリング24bはカラー23の端部におい
てテーパシール面23c内に位置して、カラー23と分
岐枝管5の外周面間に配されて、いわゆる「三角ール」
を形成する。
ルリング24aはカラー23と継手金具4の内周面間に
配され、シールリング24bはカラー23の端部におい
てテーパシール面23c内に位置して、カラー23と分
岐枝管5の外周面間に配されて、いわゆる「三角ール」
を形成する。
【0023】第4の実施例は図3cに示すようにシール
リング24aが、カラー23の端部においてテーパシー
ル面23c1内に位置して、カラー23と継手金具4の
内周面間に配され、シールリング24bはカラー23の
端部においてテーパシール面23c2内に位置して、カ
ラー23と分岐枝管5の外周面間に配され、それぞれい
わゆる「三角シール」を形成する。
リング24aが、カラー23の端部においてテーパシー
ル面23c1内に位置して、カラー23と継手金具4の
内周面間に配され、シールリング24bはカラー23の
端部においてテーパシール面23c2内に位置して、カ
ラー23と分岐枝管5の外周面間に配され、それぞれい
わゆる「三角シール」を形成する。
【0024】第5の実施例は図3dに示すように、シー
ルリング24aが、ナット7の端部においてテーパシー
ル面7c1内に位置して、ナット7と継手金具4の内周
面間に配され、シールリング24bはナット7の端部に
おいてテーパシール面7c2内に位置して、ナット7と
分岐枝管5の外周面間に配され、それぞれいわゆる「三
角シール」を形成する。
ルリング24aが、ナット7の端部においてテーパシー
ル面7c1内に位置して、ナット7と継手金具4の内周
面間に配され、シールリング24bはナット7の端部に
おいてテーパシール面7c2内に位置して、ナット7と
分岐枝管5の外周面間に配され、それぞれいわゆる「三
角シール」を形成する。
【0025】第6の実施例は、図3eに示すように、シ
ールリング24aがナット7の端部の環状段部7d1内
に位置して、ナット7と継手金具4の内周面間に配さ
れ、シールリング24bはナット7の端部の環状段部7
d2内に位置して、ナット7と分岐枝管5の外周面間に
配されている。
ールリング24aがナット7の端部の環状段部7d1内
に位置して、ナット7と継手金具4の内周面間に配さ
れ、シールリング24bはナット7の端部の環状段部7
d2内に位置して、ナット7と分岐枝管5の外周面間に
配されている。
【0026】これらの第2乃至第6の実施例のその他の
部分の構成及び作用効果は、すでに説明した第1の実施
例と同一である。
部分の構成及び作用効果は、すでに説明した第1の実施
例と同一である。
【0027】次に、図4は第7の実施例の要部の縦断正
面図であり、この第7の実施例は分岐接続体が分岐金具
5′で構成されている。この実施例は分岐枝管を曲げ加
工するに際し、大きな曲率に伴って生じる他の部品との
干渉を避けるために、エルボ等の分岐金具を用いる場合
や等圧弁、減衰弁、送出し弁及び吐出弁等の機構を内設
する分岐金具を使用する場合等を考慮してなされたもの
である。
面図であり、この第7の実施例は分岐接続体が分岐金具
5′で構成されている。この実施例は分岐枝管を曲げ加
工するに際し、大きな曲率に伴って生じる他の部品との
干渉を避けるために、エルボ等の分岐金具を用いる場合
や等圧弁、減衰弁、送出し弁及び吐出弁等の機構を内設
する分岐金具を使用する場合等を考慮してなされたもの
である。
【0028】第7の実施例では本管1に接続される分岐
接続体が分岐金具5′で構成され、分岐金具5′の一端
には前記実施例同様に押圧頭部6に球面状の押圧座面1
8を有し、ナット7の外周に設けた螺子を継手金具4の
螺子孔16に螺合することによりワッシャ19、カラー
23を介して本管1の受圧座面3′に分岐金具5′を当
接係合させている。一方分岐金具5′の他端にはスリー
ブ26を介して袋ナット27を螺合することにより固定
される分岐枝管5″が接続される構成となっている。
接続体が分岐金具5′で構成され、分岐金具5′の一端
には前記実施例同様に押圧頭部6に球面状の押圧座面1
8を有し、ナット7の外周に設けた螺子を継手金具4の
螺子孔16に螺合することによりワッシャ19、カラー
23を介して本管1の受圧座面3′に分岐金具5′を当
接係合させている。一方分岐金具5′の他端にはスリー
ブ26を介して袋ナット27を螺合することにより固定
される分岐枝管5″が接続される構成となっている。
【0029】この第7の実施例によると、本管1の長手
方向に平行に分岐枝管5″を導出することができる。
方向に平行に分岐枝管5″を導出することができる。
【0030】図5は第8の実施例の要部の縦断正面図で
あり、この実施例は袋ナット28により分岐接続体であ
る分岐枝管5が、本管1に接続されている。この袋ナッ
ト28には中央に円柱状の突出部29が形成されてお
り、袋ナット28の内周螺子28′を継手金具4の外周
の螺子16′に螺合するに伴いこの突出部29によりワ
ッシャ30を介してカラー23を下方に押圧して押圧座
面18を受圧座面3′に当接係合せしめるものである。
あり、この実施例は袋ナット28により分岐接続体であ
る分岐枝管5が、本管1に接続されている。この袋ナッ
ト28には中央に円柱状の突出部29が形成されてお
り、袋ナット28の内周螺子28′を継手金具4の外周
の螺子16′に螺合するに伴いこの突出部29によりワ
ッシャ30を介してカラー23を下方に押圧して押圧座
面18を受圧座面3′に当接係合せしめるものである。
【0031】図6及び図7は各実施例の本管に代えて高
圧燃料ブロックに本考案を適用した説明図であり、肉厚
のブロック30に高圧燃料が流される流通路31、32
が形成され、これらの流通路に通じる取付孔部33a〜
33d、34a〜34dがブロック30に形成されてい
る。これらの取付孔部33a…、34a…には各実施例
で説明した受圧座面3′が形成され、且つ取付孔部33
a〜33d、34a〜34dの内周面には螺子が形成さ
れている。
圧燃料ブロックに本考案を適用した説明図であり、肉厚
のブロック30に高圧燃料が流される流通路31、32
が形成され、これらの流通路に通じる取付孔部33a〜
33d、34a〜34dがブロック30に形成されてい
る。これらの取付孔部33a…、34a…には各実施例
で説明した受圧座面3′が形成され、且つ取付孔部33
a〜33d、34a〜34dの内周面には螺子が形成さ
れている。
【0032】この燃料ブロック30を使用する場合に
は、それぞれの取付孔部33a〜33d、34a〜34
dに対して分岐接続体を取付孔部内周の螺子に締付けナ
ット7により締付け固定する。
は、それぞれの取付孔部33a〜33d、34a〜34
dに対して分岐接続体を取付孔部内周の螺子に締付けナ
ット7により締付け固定する。
【0033】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
ると、本管又は燃料ブロックに対して分岐接続体を簡単
な作業で気密的に固定することができ、また、万一本管
又は燃料ブロック側で燃料洩れがあったとしても追加の
シールによって燃料の外部への流出を防止し、超高圧燃
料流の繰り返し加圧やディーゼル内燃機関の振動に対し
て燃料の飛散等による洩れや接続部の離脱を生じること
がなく、またガソリンエンジンの燃料噴射にも応用でき
る高圧燃料多岐管又はブロックにおける分岐接続体の接
続構造を提供することが出来る。
ると、本管又は燃料ブロックに対して分岐接続体を簡単
な作業で気密的に固定することができ、また、万一本管
又は燃料ブロック側で燃料洩れがあったとしても追加の
シールによって燃料の外部への流出を防止し、超高圧燃
料流の繰り返し加圧やディーゼル内燃機関の振動に対し
て燃料の飛散等による洩れや接続部の離脱を生じること
がなく、またガソリンエンジンの燃料噴射にも応用でき
る高圧燃料多岐管又はブロックにおける分岐接続体の接
続構造を提供することが出来る。
【図1】本考案の実施例の側面図である。
【図2】第1の実施例の断面部分を含む側面図である。
【図3a】第2の実施例の要部説明図である。
【図3b】第3の実施例の要部説明図である。
【図3c】第4の実施例の要部説明図である。
【図3d】第5の実施例の要部説明図である。
【図3e】第6の実施例の要部説明図である。
【図4】本考案の第7の実施例の要部縦断面図である。
【図5】第8の実施例の要部縦断面図である。
【図6】第9の実施例の斜視図である。
【図7】図6の組付け状態を示す断面図である。
【図8】従来例の断面側面図である。
1 本管 2 流通路 3 貫孔 3′ 受圧座面 4 継手金具 5 分岐枝管 6 押圧頭部 7 ナット 16 螺子孔 18 押圧座面 20 流路 23 カラー 24a、24b シールリング 25a、25b 補助シールリング
Claims (3)
- 【請求項1】 本管内に軸方向に形成された高圧燃料が
流通する流通路の周壁に軸方向の複数位置において貫孔
が形成され、該貫孔にそれぞれ前記流通路に通じる流路
を有する分岐接続体が連設されるよう、前記本管の周面
方向に拡大開口した受圧座面が形成され、前記本管に対
して前記受圧座面を囲繞して設けられた継手金具には螺
子が形成され、前記分岐接続体の端部に押圧頭部が形成
され、前記分岐接続体の前記押圧頭部の背後にカラーが
挿通され、前記分岐接続体側に組込んだナットを前記螺
子に締着することにより、カラーを介して前記押圧頭部
を前記受圧座面に当接係合させて、前記分岐接続体を前
記本管に固定する高圧燃料多岐管における分岐接続体の
接続構造において、前記カラー及びナットからなる締着
部材と前記継手金具の内周面及び前記分岐接続体の外周
面間にシールリングが配設されていることを特徴とする
高圧燃料多岐管における分岐接続体の接続構造。 - 【請求項2】 前記本管の外周面と前記継手金具の対向
面間に更に補助シールリングが配設されていることを特
徴とする請求項1記載の接続構造。 - 【請求項3】 燃料ブロック内に軸方向に形成された高
圧燃料が流通する流通路の周壁に軸方向の複数位置にお
いて貫孔が形成され、該貫孔にそれぞれ前記流通路に通
じる流路を有する分岐接続体が連設されるよう、前記燃
料ブロックに拡大開口した受圧座面が形成され、該受圧
座面から外部に連る取付孔部には螺子が形成され、前記
分岐接続体の端部に押圧頭部が形成され、前記分岐接続
体の前記押圧頭部の背後にカラーが挿通され、前記分岐
接続体側に組込んだナットを前記螺子に締着することに
より、カラーを介して前記押圧頭部を前記受圧座面に当
接係合させて、前記分岐接続体を前記燃料ブロックに固
定する高圧燃料ブロックにおける分岐接続体の接続構造
において、前記カラー及びナットからなる締着部材と前
記燃料ブロックの取付孔部の内周面及び前記分岐接続体
の外周面間にシールリングが配設されていることを特徴
とする高圧燃料ブロックにおける分岐接続体の接続構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991022500U JP2553639Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 高圧燃料多岐管又はブロックにおける分岐接続体の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991022500U JP2553639Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 高圧燃料多岐管又はブロックにおける分岐接続体の接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110295U JPH04110295U (ja) | 1992-09-24 |
JP2553639Y2 true JP2553639Y2 (ja) | 1997-11-12 |
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ID=31907989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991022500U Expired - Fee Related JP2553639Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 高圧燃料多岐管又はブロックにおける分岐接続体の接続構造 |
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JP (1) | JP2553639Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7007126B2 (ja) * | 2017-07-28 | 2022-01-24 | ニッカ株式会社 | スプレーバー |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63185988U (ja) * | 1987-05-23 | 1988-11-29 |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP1991022500U patent/JP2553639Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04110295U (ja) | 1992-09-24 |
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