JP2553133B2 - 高分子サーモトロピック液晶 - Google Patents

高分子サーモトロピック液晶

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JP2553133B2 JP63063149A JP6314988A JP2553133B2 JP 2553133 B2 JP2553133 B2 JP 2553133B2 JP 63063149 A JP63063149 A JP 63063149A JP 6314988 A JP6314988 A JP 6314988A JP 2553133 B2 JP2553133 B2 JP 2553133B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、室温を含む広い温度範囲において、物質
の熱的性質により液晶性を発現し、例えば画像表示装
置、情報書込み装置またはその他の種々の用途を有する
高分子サーモトロピック液晶に関する。
(従来の技術) 近年、高分子化合物として、溶剤に溶解させて液晶性
を発現するリオトロピック(Lyotropic:溶媒和型)液晶
と、熱的性質として液晶性を示すサーモトロピック(Th
ermotropic:熱誘起型)液晶とが知られている。これら
液晶性を示す高分子化合物(樹脂)は、使用に耐え得る
強度を有する結晶状態と、加工性に優れた液晶状態とを
取り得ることから種々の用途が期待され、研究開発が進
められている。
上述した化合物のうち、高分子サーモトロピック液晶
は、溶剤を用いることなく、温度により結晶状態を制御
することが可能である。これがため、単に成形材料とし
てのみならず、種々の用途を期待し得る。
このような高分子サーモトロピック液晶として、例え
ば文献:「ビフェニル単位を含むポリウレタンの液晶
性」(高分子論文集,Vol.43,No.5,pp311〜314,1986)に
開示されるものが知られている。
上述した文献によれば、4,4′−ジ(2−ヒドロキシ
エチルオキシ)ビフェニルと、種々のジイソシアナート
とから得られるポリウレタンでは、前述した高分子サー
モトロピック液晶としての性質が観測されている。この
文献に開示される種々の高分子サーモトロピック液晶
は、結晶状態から液晶状態への転移が観測される温度
(以下、Tmと称する。)が約135〜188(℃)の範囲内の
所定の値、液晶状態から等方性液体の状態への転移温度
(以下、Tiと称する。)は、約172〜203(℃)の範囲内
の所定の値で観測されている。また、液晶状態を維持し
得るTmとTiとの温度差(以下、Ti−Tmとして示す。)
は、夫々の化合物で、約15〜58(deg)の範囲内である
ことが示されている(詳細は上述の文献参照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の高分子サーモトロピッ
ク液晶では、加熱により液晶としての性質を示し始める
Tmが約135(℃)以上であり、また、液晶状態を維持し
得る温度範囲が約58(deg)以下である。これがため、
上述のTmは樹脂材料として用いる際の加熱成形温度とし
ては好適であるが、例えばシャッター素子としての機能
を利用して表示装置等として用いる場合には、当該Tm
室温よりも高く、上述の温度範囲Tm−Tiが狭いという問
題点が有った。
この発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、室
温を含む広い温度範囲で液晶状態を維持し、種々の機能
デバイスに用いることが可能な高分子サーモトロピック
液晶を提供することに有る。
(課題を解決するための手段) この目的の達成を図るため、この出願の第一発明に係
る高分子サーモトロピック液晶によれば、 次の一般式 (但し、式中のRはCH2 を示し、l、m、nは、l=5〜7、m=17、n=3〜
220の整数を表わす。)で表わされる ことを特徴としている。
また、この出願の第二発明に係る高分子サーモトロピ
ック液晶によれば、 次の一般式 (但し、式中のRはCH2 を示し、l、m、nは、l=5〜7、m=17、n=3〜
220の整数を表わす。)で表わされる ことを特徴としている。
(作用) この出願の第一及び第二発明に係る高分子サーモトロ
ピック液晶によれば、アミノ基または臭化アンモニウム
基とジイソシアナートとから誘導される親水性の主鎖を
有し、側鎖として上述したアミノ基または臭化アンモニ
ウム基にアルキル基が付き、両親媒性のポリウレタン構
造を有する。これがため、両親媒性を有する高分子であ
る樹脂としての加工性及び強度と、液晶物質としての光
学的効果とを達成し得る。
(実施例) 以下、この発明の実施例につき詳細に説明する。ま
た、以下の説明においては、この発明の理解を容易とす
るため、この出願に係る高分子サーモトロピック液晶を
得るための好適な合成方法を参照し、特定の数値的条件
の下で説明する。
まず始めに、この出願の第一発明である高分子サーモ
トロピック液晶の実施例につき説明する。この第一発明
に係る高分子サーモトロピック液晶は、係るジエタノー
ルステアリルアミンと種々のジイソシアナートとにより
合成して得られる。以下の説明においては、ジエタノー
ルステアリルアミンの合成につき説明し、次いで、両親
媒性のポリウレタン構造を有する、この出願の第一発明
に係る高分子サーモトロピック液晶の合成につき詳細に
説明することとする。また、以下の説明における原料、
溶媒等の詳細については説明を省略するが、何れも容易
に入手し得るものであり、実用上、化学的に充分な純度
を有するものを用いた。
・ジエタノールステアリルアミンの合成 以下、ジエタノールステアリルアミンの合成、即ち、
次に示す一般式(III)における係数mが17の場合を例
示して説明する。
始めに、臭化ステアリル33.3(g)(0.1モル相当)
とジエタノールアミン42.0(g)(0.4モル相当)とを
精秤し、これらを溶媒としてのイソプロパノール(以
下、IPAと称する)約500(ml)に加える。然る後、これ
ら混合物が加えられた溶媒を約3時間に亙って還流し、
反応混液を得る。
次に、上述の反応混液が約1/3の容量となるまで減圧
濃縮し、冷却する。
次いで、上述した濃縮後の溶液に、好適量のクロロホ
ルムを加えた後、純水で数回洗浄する。然る後、当該洗
浄により得られる溶液(クロロホルム層に相当)を従来
周知の方法により脱水し、前述と同様に、濃縮してジエ
タノールステアリルアミンを沈殿させる。さらに、エー
テルを用いて上述のジエタノールステアリルアミンを数
回に亙って再結晶し、試料とした。
このようなジエタノールステアリルアミンの合成に係
る反応を反応式として以下に示す。
上述の反応式により得られ、この発明の実施例に係
るジエタノールステアリルアミンを赤外吸収スペクトル
(IR)法とプロトン−核磁気共鳴スペクトル(1H−NM
R)法(DMSO−d6を使用)とにより同定した。
まず、IR法の測定結果によれば、頭部親水性基の水酸
基(−OH)の伸縮に由来すると考えられる3250(cm-1
の吸収ピークが認められた。さらに、1H−NMR法の測定
結果として、下記の表1に、夫々の測定値に由来すると
考えられるプロトンを含む官能基を付して示す。
・高分子サーモトロピック液晶の合成 以下、この出願の第一発明の実施例として、前述の式
で得られたジエタノールステアリルアミンと、種々の
ジイソシアナートとを用いた高分子サーモトロピック液
晶の合成方法につき、詳細に説明する。
この実施例では、溶媒として好適量のジメチルホルム
アミド中に、上述のジエタノールステアリルアミンと後
述する夫々のジイソシアナートとを1:1のモル比で加
え、約120℃の温度で5時間に亙って反応させることに
より、実施例1〜実施例5に係る化合物〜を得た。
実施例1 この実施例1ではジイソシアナートとして、ヘキサメ
チレンジイソシアナート(NCO−(CH2−NCO)を用
い、上述した合成方法に従って、第17頁に化合物とし
て示すポリウレタン化合物を得た。
実施例2 この実施例2では、前述した合成方法に従い、ジイソ
シアナートとして、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアナート(NCO−C6H10−CH2−C6H10−NCO)を用
い、第17頁に化合物として示すポリウレタン化合物を
得た。
実施例3 この実施例3では、前述した合成方法に従い、ω,
ω′−ジイソシアナート−1,3−ジメチルシクロヘキサ
ン(NCO−CH2−C6H10−CH2−NCO)をジイソシアナート
として用い、第17頁に化合物として示すポリウレタン
化合物を得た。
実施例4 この実施例4では、前述した合成方法に従い、第18頁
に化合物として示すポリウレタン化合物を得るための
ジイソシアナートとして、2,4−トリレンジイソシアナ
ート を用いた。
実施例5 この実施例5では、前述した合成方法に従い、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアナート(NCO−C6H4−CH2
−C6H4−NCO)をジイソシアナートとして用い、第18頁
に化合物として示すポリウレタン化合物を得た。
また、これらの化合物〜がポリウレタン化合物で
あることを確認する目的で、これら化合物を、各々、IR
法により同定した。即ち、ジエタノールステアリルアミ
ンとジイソシアナートとの化合により形成されるウレタ
ン結合(−NH−CO−O−)において、アミノ基(−NH
−)の伸縮にに由来するスペクトルとカルボニル基(−
CO−)の伸縮に由来するスペクトルとの有無により、前
述の化合物〜の同定を行なった。
IR法の測定データ (i)化合物、化合物及び化合物 −NH− 3350(cm-1) −CO− 1690(cm-1) (2)化合物及び化合物 −NH− 3350(cm-1) −CO− 1710(cm-1) また、これら化合物〜の夫々につき、従来周知の
方法により分子量を測定したところ、いずれの化合物の
場合も約2,000〜50,000程度、最大100,000程度の範囲内
の分子量であった。このことから、第17〜18頁に示す構
造式で重合度を示すnの値は3〜110程度、最大220程度
であることが理解できる。
これら測定結果から、上述した化合物〜は、前述
した各々のジイソシアナートとジエタノールステアリル
アミンとの両親媒性ポリウレタン化合物であることが理
解できる。
・化合物〜の温度特性の測定 次に、上述した第一発明の実施例に係る化合物〜
に関して、前述したTm及びTiを測定した結果につき説明
する。
この実施例では、転移点の測定として従来周知の示差
走査熱量分析を行ない、化合物〜の夫々につき温度
測定を行なった。その結果を表2として次頁に示す。
この表2からも理解できるように、この第一発明に係
る実施例の化合物〜は、結晶状態から液晶状態に転
移する温度Tmが20℃(測定時の室温)以下であり、か
つ、このTmと液晶状態から等方性に転移する温度Tiとの
差は、例えば化合物の場合、280(deg)以上である。
さらに、これら化合物〜の夫々が液晶物質として
有効に作用することを確認する目的で、偏光顕微鏡観測
を行なったところ、Tm〜Tiの温度範囲では遮光状態を示
すと共に、両親媒性を示すラメラ状の縞模様が観測さ
れ、Tiを超えた温度では透過状態を示すことが認められ
た。
次に、この出願の第二発明である高分子サーモトロピ
ック液晶の実施例につき、上述の実施例と同様にして説
明する。
・ジエタノールメチルステアリルアンモニウムプロミド
の合成 まず、ジエタノールメチルステアリルアンモニウムブ
ロミドの合成、即ち、次に示す一般式(VI)における係
数mが17の場合を例示して説明する。
始めに、前述の反応式により得られたジエタノール
ステアリルアミン35.7(g)(0.1モル相当)と臭化メ
チル9.5(g)(0.1モル相当)とを精秤し、これらを溶
媒としてのエタノール約500(ml)に加える。然る後、
これら混合液を耐圧瓶中で密閉状態とし、24時間に亙っ
て約80℃の温度に保ち、反応混液を得る。
次に、上述の反応混液を室温程度まで冷却して得られ
た沈殿を濾取し、エタノールを用いて当該沈殿を数回に
亙って再結晶させ、試料とした。
このようなジエタノールメチルステアリルアンモニウ
ムブロミドの合成に係る反応を反応式として以下に示
す。
上述の反応式により得られ、この第四発明の実施例
に係るジエタノールメチルステアリルアンモニウムブロ
ミドを、前述と同様にIR法と1H−NMR法(DMSO−d6を使
用)とにより同定した。
まず、IR法の測定結果によれば、頭部親水性基の水酸
基(−OH)の伸縮に由来すると考えられる3300(cm-1
の吸収ピークが認められた。さらに、1H−NMR法の測定
結果として、下記の表3に、前述した表1と同様にして
示す。
但し、*1はトリプレットのシグナルであることを示
す。
・高分子サーモトロピック液晶の合成 以下、この出願の第二発明の実施例として、前述の式
で得られたジエタノールメチルステアリルアンモニウ
ムブロミドと、種々のジイソシアナートとを用いた高分
子サーモトロピック液晶の合成方法につき、詳細に説明
する。
この実施例では、溶媒として好適量のジメチルホルム
アミド中に、上述のジエタノールメチルステアリルアン
モニウムブロミドと後述する夫々のジイソシアナートと
を1:1のモル比で加え、約120℃の温度で5時間に亙って
反応させることにより、実施例6〜実施例10に係る化合
物〜を得た。
実施例6 この実施例6ではジイソシアナートとして、ヘキサメ
チレンジイソシアナート(NCO−(CH2−NCO)を用
い、上述した合成方法に従って、第27頁化合物として
示すポリウレタン化合物を得た。
実施例7 この実施例7では、前述した合成方法に従い、ジイソ
シアナートとして、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアナート(NCO−C6H10−CH2−C6H10−NCO)を用
い、第27頁に化合物として示すポリウレタン化合物を
得た。
実施例8 この実施例8では、前述した合成方法に従い、ω,
ω′−ジイソシアナート−1,3−ジメチルシクロヘキサ
ン(NCO−CH2−C6H10−CH2−NCO)をジイソシアナート
として用い、第27頁に化合物として示すポリウレタン
化合物を得た。
実施例9 この実施例9では、前述した合成方法に従い、第28頁
に化合物として示すポリウレタン化合物を得るための
ジイソシアナートとして、2,4−トリレンジイソシアナ
ート を用いた。
実施例10 この実施例10では、前述した合成方法に従い、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアナート(NCO−C6H4−CH2
−C6H4−NCO)をジイソシアナートとして用い、第28頁
に化合物として示すポリウレタン化合物を得た。
また、これら化合物〜がポリウレタン化合物であ
ることを確認する目的で、これら化合物を、前述と同様
にして、IR法により同定した。その結果、既に説明した
測定データと同じ測定結果となった。従って、ジエタノ
ールメチルステアリルアンモニウムブロミドとジイソシ
アナートとから合成される化合物〜においても、前
述のウレタン結合(−NH−CO−O−)の形成が認められ
た。
また、これら化合物〜の夫々につき、前述と同様
に分子量を測定したところ、いずれの化合物の場合も約
2,000〜50,000程度、最大100,000程度の範囲内の分子量
であった。このことから、第27〜28頁に示す構造式で重
合度を示すnの値も3〜110程度、最大220程度であるこ
とが理解できる。
従って、これら測定結果から、上述した化合物〜
は、前述した各々のジイソシアナートとジエタノールメ
チルステアリルアミンブロミドとの両親媒性ポリウレタ
ン化合物であることが理解できる。
・化合物〜の温度特性の測定 次に、上述した第二発明の実施例に係る化合物〜
に関して、前述のTm及びTiを測定した結果につき説明す
る。
既に説明したように、転移点の測定として示差走査熱
量分析を行ない、化合物〜の夫々につき温度測定を
行なった。その結果を表4として示す。
この表4からも理解できるように、この第二発明に係
る実施例の化合物〜は、結晶状態から液晶状態に転
移する温度Tmが20℃以下の室温程度であり、かつ、この
Tmと液晶状態から等方性に転移する温度Tiとの差は、例
えば化合物の場合、280(deg)以上である。
さらに、前述と同様にして、化合物〜の夫々が液
晶物質として有効に作用することを確認する目的で、偏
光顕微鏡観測を行なったところ、Tm〜Tiの温度範囲では
遮光状態を示すと共に、両親媒性を示すラメラ状の縞模
様が観測され、Tiを超えた温度では透過状態を示すこと
が認められた。
上述した説明及び種々の測定結果から、この実施例に
係る化合物〜は、両親媒性ポリウレタン化合物であ
り、かつサーモトロピック液晶であることが理解でき
る。
以上、この発明の実施例につき説明したが、この発明
は上述の実施例にのみ限定されるものではないこと明ら
かである。
例えば上述の実施例では、高分子サーモトロピック液
晶を合成するに当って、特定のジイソシアナートを例示
して説明した。しかしながら、例えばヘキサメチレンジ
イソシアナート(このヘキサメチレンジイソシアナート
を用いた場合、前述の一般式(I)及び(II)のRの内
の−(CH2−におけるlは、l=6となる。)の代
わりにペンタメチレンジイソシアナート(このペンタメ
チレンジイソシアナートを用いた場合、前述の一般式
(I)及び(II)のRの内の−(CH2−におけるl
は、l=5となる。)、ヘプタメチレンジイソシアナー
ト(このヘプタメチレンジイソシアナートを用いた場
合、前述の一般式(I)及び(II)のRの内の−(C
H2−におけるlは、l=7となる。)等、4,4′−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアナートの代わりに2,
4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアナートまたは
3,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、
ω,ω′−ジイソシアナート−1,3−ジメチルシクロヘ
キサンの代わりにω,ω′−ジイソシアナート−1,2−
ジメチルシクロヘキサンまたはω,ω′−ジイソシアナ
ート−1,4−ジメチルシクロヘキサン、2,4−トリレンジ
イソシアナートの代わりに2,5−トリレンジイソシアナ
ートまたは2,6−トリレンジイソシアナート、或いはそ
の他のジイソシアナートを用いても、上述した実施例と
同様な効果を得ることが期待できる。
上述した材料、数値的条件及びその他特定の条件は、
この発明の目的の範囲内で任意好適に設計の変更及び変
形を行ない得ること明らかである。
(発明の効果) 上述した説明からも明らかなように、この出願の第一
及び第二発明に係る高分子サーモトロピック液晶によれ
ば、前述の構成とすることにより、両親媒性樹脂として
の加工性及び強度と、室温付近において液晶物質として
の光学的効果とを有する。これがため、室温を含む広い
温度範囲で液晶性を利用することができ、例えば圧延法
やキャスト法等、種々の加工技術により、簡単かつ容易
にフィルム状に加工することが可能である。また、従来
知られているような密閉封止を必要とする液晶物質に比
して、上述したフィルム状に加工することにより、例え
ば表示デバイス、記録デバイス、偏光素子等のオプトエ
レクトロニクスデバイスへの応用、さらには、リオトロ
ピック液晶のような樹脂繊維への応用等、種々の展開を
期待し得る。
従って、この出願に係る高分子サーモトロピック液晶
は、室温を含む広い温度範囲で液晶状態を維持し、種々
の機能デバイス等に用いることができ、その経済的効果
は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海部 勝晶 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 仲矢 忠雄 大阪府茨木市北春日丘4丁目2番29号 (72)発明者 田中 守 兵庫県神戸市西区竹の台4丁目15番10号 (72)発明者 近藤 哲也 兵庫県高砂市米田町島102 (56)参考文献 特開 昭59−213403(JP,A) 特開 昭63−28979(JP,A) 特開 昭51−136738(JP,A) 特開 昭53−33630(JP,A) 特開 昭52−27809(JP,A) 米国特許4725372(US,A) ***特許1966065(DE,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式 (但し、式中のRはCH2 を示し、l、m、nは、l=5〜7、m=17、n=3〜
    220の整数を表わす。)で表されることを特徴とする高
    分子サーモトロピック液晶。
  2. 【請求項2】次の一般式 (但し、式中のRはCH2 を示し、l、m、nは、l=5〜7、m=17、n=3〜
    220の整数を表わす。)で表されることを特徴とする高
    分子サーモトロピック液晶。
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