JP2551379B2 - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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JP2551379B2
JP2551379B2 JP6113611A JP11361194A JP2551379B2 JP 2551379 B2 JP2551379 B2 JP 2551379B2 JP 6113611 A JP6113611 A JP 6113611A JP 11361194 A JP11361194 A JP 11361194A JP 2551379 B2 JP2551379 B2 JP 2551379B2
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貴志 松浦
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動通信システムに係
り、特に移動受信機を無線で呼び出す移動通信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の移動通信システムの一例の
構成図を示す。同図に示すように、この従来システム
は、多数の加入者10が発呼する呼び出し信号を切換出
力する交換機20と、交換機20より通信回線21を介
して入力された上記の呼び出し信号を無線呼び出し信号
に符号化する符号化装置70と、符号化装置70から通
信回線91〜94を介して供給された無線呼び出し信号
をそれぞれ無線送信する送信局801 〜804 とよりな
り、加入者10からの呼び出し信号を目的の移動受信機
60に受信させる構成である。
【0003】ここで、上記の符号化装置70は交換機2
0を介して入力された呼び出し信号を符号化する符号化
部71と、符号化部71の出力符号化信号を4分配する
分配部72と、分配部72の各出力符号化信号をそれぞ
れ送信局801 〜804 までの遅延量を同一とするため
にそれぞれ設定された遅延量だけ遅延する可変遅延部7
3〜76とよりなる。また、送信局801 〜804 のそ
れぞれは通信回線91〜94を介して入力された呼び出
し信号に対して所定の信号処理を行って出力する通信部
811 〜814 と、通信部811 〜814 からの信号を
変調及び増幅して無線信号として送信する送信機821
〜824 とから構成されている。なお、送信局801
804 の数はここでは簡単のため4台としているが、2
×n台設けられる。
【0004】次に、この従来システムの動作について説
明する。加入者10が発呼した呼び出し信号は、交換機
20で選択された符号化装置70に通信回線21を介し
て接続される。符号化装置70は上記の交換機20から
の呼び出し信号を符号化部71により例えばPOCSA
G(Post Office Code Standa
rdisation Advisory Group)
信号に符号化を行い、分配部72により4分配して可変
遅延部73〜76にそれぞれ供給して遅延させる。可変
遅延部73〜76でPOCSAG信号(符号化信号)に
付与される遅延量は後述する如く、符号化装置70から
各送信局801 〜804 までの遅延量が、接続に用いら
れる通信回線91〜94の長さによって異なる値となる
部分を最大値に合わせるよう補正する値に設定される。
【0005】可変遅延部73〜76より取り出された符
号化信号は、通信回線91〜94を介して各送信局80
1 〜804 内の通信部811 〜814 を介して送信機8
1〜824 に供給され、所定の変調方式に変調され、
増幅された後無線送信される。移動受信機60は上記の
各送信局801 〜804 のサービスエリアのいずれかに
在圏しており、送信される無線信号を受信復調する。
【0006】図5は上記の従来システムの概略説明図を
示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し
てある。図5において、加入者10が発呼した呼び出し
信号は交換機20及び符号化装置70を経て符号化信号
となり、通信回線91、92、93及び94をそれぞれ
介して送信局801 、802 、803 及び804 に供給
されて変調・増幅されて送信される。移動受信機60は
この送信信号を受信・復調する。
【0007】ここで、通信回線91、92、93及び9
4はそれぞれ固有の遅延量a、b、c及びdを有してい
るものとすると、符号化装置70から同時に符号化信号
を送出すると、各送信局801 、802 、803 及び8
4 には上記の送出時点から時間a、b、c及びd後に
符号化信号が到着するため、各送信局801 、802
803 及び804 の遅延量が0とした場合に、異なった
タイミングで符号化信号が各送信局801 、802 、8
3 及び804 から送信されることになる。
【0008】従って、符号化装置70内の可変遅延部7
3〜76において各通信回線91〜94の遅延量a〜d
を自動又は手動にて知った上で、それら遅延量a〜dの
うちの最大遅延量、例えばbになるように、それぞれの
遅延量l、m、nの設定を行う。すなわち、可変遅延部
74の遅延量を0とすると、可変遅延部73の遅延量l
は(b−a)、可変遅延部75の遅延量mは(b−
c)、可変遅延部76の遅延量nは(b−d)となるよ
うに設定を行う。
【0009】このことにより、符号化装置70から各送
信局801 、802 、803 及び804 までの符号化信
号の遅延量はすべてbとなり、複局同時送信を行った場
合、各送信局801 、802 、803 及び804 から同
一タイミングで符号化信号が無線送信される。
【0010】従って、上記の遅延量の設定により、図5
に示すように、送信局801 、802 、803 及び80
4 の各サービスエリアをXI、XII、XIII及びXIVとし、サー
ビスエリアXIとXIIのオーバーラップエリアをXV、サー
ビスエリアXIIIとXIVのオーバーラップエリアをXVIとす
ると、オーバーラップエリアXVに在圏する移動受信機6
0が送信局801 と802 とからそれぞれ等距離の位置
にある時には、移動受信機60が受信する符号化信号の
位相は送信局801 と802 のどちらから送信されたも
のも同一となる。このことは送信局803 及び804
間でも同様である。
【0011】一般に、各送信局801 、802 、803
及び804 から無線送信される符号化信号の位相タイミ
ングのずれは、符号化信号の1/4ビットまで許容され
ている。これ以上ずれた場合、移動受信機60は符号化
信号を正しく復調するために受信同期を再同期動作する
必要がある。
【0012】以上のことから、符号化装置70と各送信
局801 、802 、803 及び804 との間の通信回線
91、92、93及び94の遅延量a、b、c及びdが
互いに異なっていても、それらの最大遅延量に一致する
ように符号化装置70内で対応した遅延量を設定するこ
とにより、各送信局801 、802 、803 及び804
から同一の位相タイミングで符号化信号を送出でき、移
動受信機60では複局を同時受信したときでも各送信局
からの距離が同一であれば、同一位相タイミングで、ま
た距離が異なっていても1/4ビット相当以内の距離
(例えば、符号化信号の伝送速度が1200bpsの場
合、62km(≒(1/1200)÷4×3×10-8
の差があっても、問題なく受信復調することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の移動通信システムでは、送信局と同じ数の通信回線が
必要となるため(図4及び図5では送信局は801 〜8
4 の4局であるから通信回線は91〜94の4本)、
回線使用料が高くシステム規模の拡大にとって問題であ
る。また、通信回線91〜94の遅延量を、手動の場合
システム作動前に測定し、符号化装置70内の可変遅延
部73〜76の遅延量を設定する必要があるが、通信回
線91〜94の遅延量は符号化装置70から各送信局8
〜80に至るルートが一様でないことがあること
や、符号化装置70自身の遅延量が温度特性などにより
変化するために、規定した最大遅延量から変動してしま
う。更に、可変遅延部73〜76の遅延量を自動で設定
する場合、通信回線91〜94の遅延量測定のために通
信回線91〜94を占有する時間が必要であり、また遅
延量の急変に対応するためにも、遅延量の測定タイミン
グを極力短くしなければならないという問題がある。
【0014】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
回線使用料が安価で、しかも符号化装置から送信局まで
の信号遅延量に差があっても、各送信局から同期して無
線信号を送信し得る移動通信システムを提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、加入者の発呼による呼び出し信号が交換機
を介して供給され、呼び出し信号を低速符号化信号と低
速符号化信号よりも符号化速度が2倍以上高速な高速符
号化信号とにそれぞれ符号化し、これら低速符号化信号
及び高速符号化信号とを多重して出力する符号化装置
と、符号化装置より通信回線を介して入力された多重信
号を変調・増幅して得た信号を、GPS受信機で受信し
た信号のタイミングに同期して所定時間遅延して無線送
信する複数の上位局と、複数の上位局より送信された無
線信号中の高速符号化信号を受信し、この高速符号化信
号を前記低速符号化信号に変換した後、GPS受信機で
受信した信号のタイミングに同期して低速符号化信号を
無線送信する複数の下位局と、上位局の送信無線信号中
の低速符号化信号の無線信号及び下位局の送信無線信号
を受信する移動受信機とを有する構成としたものであ
る。
【0016】また、本発明の符号化装置は、呼び出し信
号を移動受信機が受信する符号化速度で符号化して低速
符号化信号を出力する低速符号化部と、呼び出し信号を
低速符号化信号よりも2倍以上の符号化速度で符号化し
て高速符号化信号を出力する高速符号化部と、低速符号
化部及び高速符号化部よりの各出力符号化信号を順次に
出力して低速符号化信号及び高速符号化信号をそれぞれ
時系列的に合成した信号を出力する選択部と、選択部の
出力時系列合成信号を複数の上位局にそれぞれ前記多重
信号として前記通信回線を介して分配供給する分配部と
を具備することにより、前記多重信号を出力することが
できる。
【0017】また、本発明の複数の上位局は、前記通信
回線による遅延量より大なる遅延時間遅延されたタイミ
ングで、かつ、受信信号に同期したタイミングでタイミ
ング信号を発生する第1のGPS受信機と、タイミング
信号に基づいて通信回線を介して入力された多重信号を
出力する制御部と、制御部の出力多重信号を無線送信す
る第1の送信機とをそれぞれ有する構成とすることによ
り、低速符号化信号及び高速符号化信号をそれぞれ時系
列的に合成した信号を、第1のGPS受信機の受信信号
に基づくタイミング信号に同期して無線送信することが
できる。
【0018】更に、本発明の複数の下位局は、受信信号
に同期したタイミングでタイミング信号を発生する第2
のGPS受信機と、複数の上位局よりの無線送信信号の
うち第2のGPS受信機の出力タイミング信号に基づい
て前記高速符号化信号を受信する受信機と、受信機の出
力高速符号化信号を前記低速符号化信号に変換して第2
のGPS受信機の出力タイミング信号に基づいて無線送
信する第2の送信機とをそれぞれ有する構成とすること
が、上位局の無線送信信号中の低速符号化信号と同期し
た低速符号化信号を無線送信することができるため、好
ましい。
【0019】
【作用】本発明では、加入者の発呼による呼び出し信号
を符号化装置により低速符号化信号と高速符号化信号と
にそれぞれ符号化し、これら低速符号化信号及び高速符
号化信号とを多重して出力し、この多重信号を複数の上
位局により変調・増幅して得た信号を、GPS受信機で
受信した信号のタイミングに同期して所定時間遅延して
無線送信し、複数の下位局により高速符号化信号を受信
して低速符号化信号に変換し、GPS受信機で受信した
信号のタイミングに同期して変換後の低速符号化信号を
無線送信することにより、移動受信機により上位局の送
信無線信号中の低速符号化信号と下位局の送信無線信号
の低速符号化信号を受信するようにしたため、符号化装
置と各上位局との間の通信回線遅延量の差や、各上位局
と各下位局との間の無線伝搬遅延量の差があっても、G
PSシステムと同期した第1及び第2のGPS受信機を
それぞれ有する上位局及び下位局からそれぞれ同期のと
れた低速符号化信号の無線送信ができる。
【0020】また、本発明では、上位局の送信信号の一
部を高速符号化信号として下位局に受信させ、これを下
位局で低速符号化信号に変換させるようにしているた
め、上位局と下位局との間で有線の通信回線を設置しな
くとも通信ができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の一実施例の構成図を示す。同図中、図4と
同一構成部分には同一符号を付してある。図1に示す実
施例は、多数の加入者10が発呼する呼び出し信号を切
換出力する交換機20と、交換機20より通信回線21
を介して入力された上記の呼び出し信号を無線呼び出し
信号に符号化する符号化装置30と、符号化装置30か
ら通信回線96及び97を介して供給された無線呼び出
し信号をそれぞれ無線送信する送信局401、402
501 及び502 とよりなり、加入者10からの呼び出
し信号を目的の移動受信機60に受信させる構成であ
る。上記の符号化装置30は中央局Aを構成し、送信局
401 と402 は上位局Bを構成し、更に送信局501
及び502 は下位局Cを構成している。
【0022】上記の符号化装置30は呼び出し信号をそ
れぞれ所定の符号化速度で符号化する高速符号化部31
及び低速符号化部32と、これら符号化部31及び32
の出力信号の一方を遅延・選択する選択部33と、選択
部33の出力符号化信号を2分配する分配部34とより
なる。上記の高速符号化部31は低速符号化部32の符
号化速度の2倍以上の符号化速度で符号化を行う。
【0023】また、上記の上位局Bを構成する送信局4
1 と402 はそれぞれ同一構成で、符号化信号の送出
タイミングを発生するGPS受信機411 、412 と、
このGPS受信機411 、412 の情報によって符号化
信号の送出を行う遅延機能を持った制御部421 、42
2 と、この符号化信号を変調・増幅して無線信号を送出
する送信機431 、432 とから構成されており、符号
化装置30と通信回線96、97を介して接続されてい
る。
【0024】更に、上記の下位局Cを構成する送信局5
1 と502 はそれぞれ同一構成で、上位局Bの無線信
号の受信タイミングを制御するGPS受信機511 、5
2と、上位局Bの無線信号を受信・復調して符号化信
号を得る受信機521 、52 2 と、GPS受信機51
1 、512 の出力情報によって、受信機521 、522
の出力符号化信号の送出及び変調・増幅して低速符号化
信号を無線送信する送信機531 、532 とから構成さ
れている。移動受信機60は上記の低速符号化信号を受
信する。
【0025】上記のように、本実施例では、GPS受信
機411 、412 と511 、512を用いることによ
り、米国が開発した人工衛星、地上の追跡管制システム
からなる全世界的測位システム(GPS:Global
PositionningSystem)における人
工衛星の原子時計が発振する周波数に同期した人工衛星
からの送信周波数を受信するようにしている。
【0026】また、本実施例では、図2に示すように、
送信局401 、501 、402 及び502 はそれぞれサ
ービスエリアI、II、III及びIVを有し、移動受信機60は
サービスエリアIとIIの重複するサービスエリアVに在
圏しているものとする。また、サービスエリアIIIとIV
が重複するサービスエリアVIが存在する。
【0027】次に、本実施例の動作について説明する。
加入者10が発呼した信号により交換機20で符号化装
置30が選択され、通信回線21を介して符号化装置3
0に接続される。これにより、加入者10からの発呼信
号は交換機20、通信回線21を介して符号化装置30
内の高速符号化部31及び低速符号化部32にそれぞれ
供給されて符号化される。
【0028】高速符号化部31と低速符号化部32はそ
れぞれ入力発呼信号を無線呼び出し信号、例えばPOC
SAG信号に符号化する。図3(A)及び(B)はそれ
ぞれ上記の高速符号化部31と低速符号化部32の出力
符号化信号の一例を示す。図3(A)に1〜8で示すよ
うに、高速符号化部31の出力符号化信号は例えば”
1,0,1,1,0,0,1,0”の8ビットパターン
で、また、低速符号化部32の出力符号化信号は図3
(B)に1′〜8′で示すように、高速符号化部31の
出力符号化信号と同一パターンであるが、1/2倍以下
の低符号化速度(例えば1200bps)である。
【0029】これらの高速符号化部31と低速符号化部
32の出力符号化信号はそれぞれ選択部33に供給さ
れ、図3(C)に示すように、高速符号化信号と低速符
号化信号とがガード部を挟んで時系列的に合成されるよ
うに、すなわち、図3(D)に模式的に示す順番で順次
に選択され、かつ、低速符号化信号は遅延されて取り出
される。ここで、上記のガード部は後述する無線伝搬遅
延量以上に設定されている。分配部34は上記の選択部
33より取り出された時系列合成信号(時分割多重信
号)を2分配し、通信回線96、97をそれぞれ介して
送信機401 、402 内の制御部421 、422 に並列
に供給する。
【0030】一方、GPS受信機411 及び412 はそ
れぞれ前記したGPSシステムの人工衛星の原子時計と
地上の追跡管制局の原子時計で構成される時刻精度(標
準時刻に対して±1μs)を利用して、図3(E)に示
す精度の高いタイミング信号を発生する。ここで、符号
化装置30と上位の送信局401 及び402 との間の通
信回線96及び97の各遅延量がそれぞれαであるもの
とすると、上記の符号化装置30内の分配部34から取
り出された図3(C)に示した時系列合成信号は時間α
だけ遅延されて送信機401 、402 内の制御部42
1 、422 にそれぞれ供給される。
【0031】いま、遅延量αよりも遅い時刻に上記のG
PS受信機411 及び412 からタイミング信号が出力
されたものとすると、このタイミングに合わせて制御部
421 、422 はそれぞれ入力時系列合成信号を送信機
431 、432 へ出力する。これにより、送信機43
1 、432 は図3(F)に示す如く入力された時系列合
成信号を変調・増幅して無線信号として送信する。従っ
て、この無線信号は図3(G)に模式的に示す如きパタ
ーンとなる。
【0032】GPS受信機511 及び512 は上記のG
PS受信機411 及び412 の出力タイミング信号と同
期したタイミングの図3(L)に示す如きタイミング信
号を発生し、この信号の立ち上がりに同期して図3
(J)に示す受信機タイミング信号を生成して受信機5
1 及び522 にそれぞれ供給すると共に、この受信機
タイミング信号と逆相の図3(K)に示す送信機タイミ
ング信号を生成して送信機531 及び532 にそれぞれ
供給する。
【0033】受信機521 及び522 は上記の受信機タ
イミング信号のハイレベル期間、オンとされ、ローレベ
ル期間オフに制御される。同様に、送信機531 及び5
2は上記の送信機タイミング信号のハイレベル期間、
オンとされ、ローレベル期間オフに制御される。従っ
て、受信機521 及び522 と送信機531 及び532
のうち一方がそれぞれオンの時は他方がそれぞれオフに
制御される。
【0034】ここで、送信局401 及び402 から送信
局501 及び502 までの無線伝搬遅延量をpとする
と、受信機521 及び522 の出力信号は図3(I)に
示す如く送信局401 及び402 の送信出力が時間pだ
け遅延された信号になり、またその出力パターンを図3
(H)に模式的に示す。なお、図3(I)において、破
線で示した信号部分は、受信機521 及び522 がそれ
ぞれオフの状態であるが、仮にオン状態であって、上位
局である送信局401 及び402 からの無線信号を受信
していたとしたときのタイミングを参考までに示してい
る。
【0035】従って、受信機521 及び522 がそれぞ
れオンとされているときには、送信局401 及び402
から時間p遅延されて送信されてきた高速符号化信号の
無線信号が受信されることとなり、これにより受信機5
1 及び522 から送信機531 及び532 には高速符
号化信号が供給される。送信機531 及び532 は入力
された受信高速符号化信号を低速符号化信号に変換した
後、GPS受信機511 及び512 から供給される図3
(L)に示す如きタイミング信号に同期して変調・増幅
を行い、図3(M)に示す如くに低速符号化信号を無線
送信する。このときの送信機出力パターンは図3(N)
に模式的に示される。従って、移動受信機60は各送信
局から等距離にあるときには低速符号化信号を同時に受
信する。
【0036】次に、本実施例の複局同時送信方式につい
て図2と共に説明する。同図中、図1と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図2におい
て、前記したように、加入者10より発呼した呼び出し
信号は交換機20及び符号化装置30を経由して高速符
号化信号と低速符号化信号となり、通信回線96及び9
7を介して各送信局401 及び402 に供給され、ここ
で変調・増幅されて無線送信され、更に送信局501
び502 により受信されて高速符号化信号が低速符号化
信号に変換後変調・増幅されて無線送信される。移動受
信機60は送信局401 、402 が送信する無線送信信
号中の低速符号化信号あるいは送信局501 502 が送
信する低速符号化信号の無線信号を受信・復調する。
【0037】ここで、通信回線96及び97の固有の遅
延量をx,yとすると、符号化装置30から同時に符号
化信号を送出すると、各送信局401 及び402 から時
間x,y後に符号化信号が到着するため、各送信局40
1 及び402 の遅延量を0とした場合には、異なったタ
イミングで符号化信号が各送信局401 及び402 から
送信されることになる。
【0038】しかし、本実施例では、前記遅延量αの値
以内で上記の遅延量x,yが任意の値に変動しても、送
信局401 及び402 内の送信機431 、432 はGP
S受信機411 、412 からの同一のタイミング信号に
基づいて図3(F)、(G)に示す如く、入力された時
系列合成信号を変調・増幅して無線信号として同一タイ
ミングで同時に送信することができる。
【0039】また、送信局401 から送信局501 まで
の無線伝搬遅延量をqとし、送信局402 から送信局5
2 までの無線伝搬遅延量をrとすると、これらの無線
伝搬遅延量が前記のpの値以内で任意の値に変動したと
しても、送信局501 及び502 内の送信機531 、5
2 はGPS受信機511 、512 からのGPS受信機
411 、412 の出力タイミング信号と同一のタイミン
グ信号に基づいて図3(M)、(N)に示す如く、入力
低速符号化信号を変調・増幅して無線信号として同一タ
イミングで同時に送信することができる。
【0040】従って、図2に示すように、移動受信機6
0が送信局401 のサービスエリアIと送信局501
サービスエリアIIが重複するサービスエリアVに在圏し
ているものとし、かつ、送信局401 と送信局501
ら等距離の位置にあるものとすると、移動受信機60が
受信する低速符号化信号の位相は送信局401 、送信局
501 のどちらから送信された信号も同一となる。この
ことは、移動受信機60が送信局402 のサービスエリ
アIIIと送信局502 のサービスエリアIVが重複するサ
ービスエリアVIに在圏しており、かつ、送信局402
送信局502 から等距離の位置にあるときも同様であ
る。
【0041】このように、本実施例によれば、符号化装
置30が出力する符号化信号を通常使用する低速符号化
信号の2倍以上の伝送速度の高速符号化信号として低速
符号化信号に時系列的に合成し、その出力信号のデータ
長の1/3(ガード部分を含んだ高速符号化信号の伝送
速度が低速符号化信号の2倍のとき)を利用し、またG
PS受信機を各送信局401 、402 、501 及び50
2 で用いることにより、符号化装置30から下位局Cと
なる送信局501 及び502 へ通信回線を設置しなくと
も上位局Bと下位局Cとの間で、複局同時送信すること
ができる。
【0042】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものではなく、上位局B及び下位局Cはそれぞれ2局以
外の局数でもよく、また、上位局B及び下位局Cはそれ
ぞれ同数でなくともよいことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
符号化装置と各上位局との間の通信回線遅延量の差や、
各上位局と各下位局との間の無線伝搬遅延量の差があっ
ても、GPSシステムと同期した第1及び第2のGPS
受信機をそれぞれ有する上位局及び下位局からそれぞれ
同期のとれた低速符号化信号の無線送信ができるため、
回線の遅延量測定を不要にでき、従って通信回線を遅延
量測定に用いる必要がなく、また上位局と下位局との間
で、同期のとれた複局同時送信ができる。
【0044】また、本発明では、上位局の送信信号の一
部を高速符号化信号として下位局に受信させ、これを下
位局で低速符号化信号に変換させることにより、上位局
と下位局との間で有線の通信回線を設置しなくとも通信
可能としたため、下位局の台数分だけ回線使用料を従来
に比し低減することができ、従ってシステム規模が増大
するほど従来よりもコスト的に有利な移動通信システム
を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】本発明の一実施例の概略説明図である。
【図3】本発明の一実施例の動作説明用タイムチャート
である。
【図4】従来の一例の構成図である。
【図5】従来の一例の概略説明図である。
【符号の説明】
10 加入者 20 交換機 30 符号化装置 31 高速符号化部 32 低速符号化部 33 選択部 34 分配部 401 、402 上位局となる送信局 411 、412 、511 、512 GPS受信機 421 、422 制御部 431 、432 送信機 501 、502 下位局となる送信局 521 、522 受信機 531 、532 送信機 60 移動受信機 A 中央局 B 上位局 C 下位局

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者の発呼による呼び出し信号が交換
    機を介して供給され、該呼び出し信号を低速符号化信号
    と該低速符号化信号よりも符号化速度が2倍以上高速な
    高速符号化信号とにそれぞれ符号化し、これら低速符号
    化信号及び高速符号化信号とを多重して出力する符号化
    装置と、 前記符号化装置より通信回線を介して入力された多重信
    号を変調・増幅して得た信号を、GPS受信機で受信し
    た信号のタイミングに同期して所定時間遅延して無線送
    信する複数の上位局と、 該複数の上位局より送信された無線信号中の高速符号化
    信号を受信し、該高速符号化信号を前記低速符号化信号
    に変換した後、GPS受信機で受信した信号のタイミン
    グに同期して該低速符号化信号を無線送信する複数の下
    位局と、 前記上位局の送信無線信号中の低速符号化信号の無線信
    号及び前記下位局の送信無線信号を受信する移動受信機
    とを有することを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 前記符号化装置は、前記呼び出し信号を
    前記移動受信機が受信する符号化速度で符号化して低速
    符号化信号を出力する低速符号化部と、該呼び出し信号
    を該低速符号化信号よりも2倍以上の符号化速度で符号
    化して高速符号化信号を出力する高速符号化部と、該低
    速符号化部及び高速符号化部よりの各出力符号化信号を
    順次に出力して該低速符号化信号及び高速符号化信号を
    それぞれ時系列的に合成した信号を出力する選択部と、
    該選択部の出力時系列合成信号を前記複数の上位局にそ
    れぞれ前記多重信号として前記通信回線を介して分配供
    給する分配部とを有することを特徴とする請求項1記載
    の移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の上位局は、前記通信回線によ
    る遅延量より大なる遅延時間遅延されたタイミングで、
    かつ、受信信号に同期したタイミングでタイミング信号
    を発生する第1のGPS受信機と、該タイミング信号に
    基づいて前記通信回線を介して入力された多重信号を出
    力する制御部と、前記制御部の出力多重信号を無線送信
    する第1の送信機とをそれぞれ有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の下位局は、受信信号に同期し
    たタイミングでタイミング信号を発生する第2のGPS
    受信機と、前記複数の上位局よりの無線送信信号のうち
    該第2のGPS受信機の出力タイミング信号に基づいて
    前記高速符号化信号を受信する受信機と、該受信機の出
    力高速符号化信号を前記低速符号化信号に変換して該第
    2のGPS受信機の出力タイミング信号に基づいて無線
    送信する第2の送信機とをそれぞれ有することを特徴と
    する請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の移動通信
    システム。
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