JP2551259Y2 - 押圧健康器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、肩凝り、五十肩、神経
痛、胃痛などの疾患、異常に対し、人体の外表から患部
を押圧して治療を効果的に進める押圧健康器にかかわ
る、特に人体を寝かした状態で、かつ自力で使用できる
押圧健康器。

【０００２】

【従来の技術】従来、肩凝り、五十肩、神経痛、胃痛な
どの疾患、異常の治療方法としては、指圧師、マッサー
ジ師によるものの外に、器具を使用するものが多数提供
されている。これらの器具を分類すると腕力により患部
を押圧するものと、寝たままの状態で押圧を受けられる
ものとがある。

【０００３】前者のものを例示すると、横長の押圧棒の
端部に取り付けられた取っ手を握り、指圧棒の他端部を
患部に押圧する指圧棒（実開平３−１１４２３９公
報）、縦長柄部の下方を握り部とし、上方部を外方に湾
曲させたハンディ指圧器（実開平３−１１４２３９公
報）がある。

【０００４】後者のものを例示すると、台板上にゴム鋳
造品を取り付け、更にその鋳造品の頂部にゴム製の指頭
を押着した自力指圧器（特開昭５４−１１９７９３公
報）、ベース板の端部を外向の傾斜に折り曲げ、その折
曲片の上方内面に半球体を取り付けた指圧器（実開平３
−３３６４５公報）がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】上記例示の前者である
指圧棒、ハンディ指圧器は取っ手あるいは握り部を手で
持って腕力を患部に加えるものであり、使用者にとって
相当の疲労がもたらされる。また、これらの器具は寝か
せた状態の人体に対しては使用しにくいものである。

【０００６】上記例示の後者である自力指圧器は、寝な
がら押圧をうけられ、上記の使用者にとって疲労が発生
しないものであるが、ゴム製の指頭が台板の垂直上に位
置するため、使用に当たっては指頭を患部に良好に当接
させるために台板の下面に枕木を取り付けたり、台板が
患部より離脱しないように人体の下部に押し込むための
取っ手を台板に取り付けなければならない。その点、前
者はハンディ指圧器はベース板の端部を外向きの傾斜に
折り曲げ、その折曲片の上方内面に半球体を取り付けた
ものであり、上記の自力指圧器の問題点を解決している
が、折曲片は外向きの傾斜であり、体重が直接的に折曲
片にかかるために、折角の折曲片を下方に折り戻した
り、切断したりするおそれが潜在している。

【０００７】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点を改良したものでおり、その目的とするところ
は、構成の極めて簡単であり、治癒促進効果ガ高く、主
として寝かした状態の人体の下部に押し込み、患者が自
力で体を傾けて押圧を受け、その上従来のような手で持
ってする肩たたき、押圧に使用できるようにした多目的
な押圧健康器を提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の押圧健康器においては、横長の平板と、
約４５度上向き先細りの傾斜体に、その上先端部が指先
状の押圧部に形成された槌体とからなり、前記平板の端
部上面に、前記槌体の押圧部を前記平板の他端部の方向
にして、前記槌体が取り付けられたものである。そし
て、前記平板の他端部を握り手に形成することが、寝た
状態の人体の下部にこの押圧健康器を手で押し込むため
に便利であり、この押圧健康器を普通の肩たたきとして
使用できる。さらに前記槌体の前後面に、それぞれ指先
を当て込む指当込穴を設けることが、槌体を直接的に手
で握り所要の患部を押圧するのに好都合である。

【０００９】

【作用】上記のように構成された押圧健康器は、横長の
平板の端部に約４５度の上向き先細りの傾斜体に設計さ
れた槌体を、平板の他端部方向にして取り付けたもので
あり、寝た状態の人体の下部に平板の他端部を押し込め
ば、槌体が約４５度の傾斜体であるので、ほとんど人体
を持ち上げることなく、患部の位置に傾斜体の先端部に
形成された指先状の押圧部が当接する、そして、体重が
押圧部にかかり、患部は反作用的に傾斜体から人体に対
する垂直状の押圧を受ける。なお、平板は人体と平行に
使用されるため、体重により折れることはない。

【００１０】そして、平板の他端部は握り手の形状に設
計されているので、寝た状態の人体の下部に、この押圧
健康器は押し込みやすく、また、この押圧健康器を単純
な肩たたきとして使用される。さらに、槌体の前後面
に、それぞれ指先を当て込む指当込穴が設けられている
ので、槌体を直接的に手で握ることができ、所要の患部
を押圧するために使用される。

【００１１】

【実施例】本考案の実施例を、図を参照しながら説明す
る。図１は押圧健康器の斜視図、図２は正面図である。
これらの図において、１は横長の平板、２は槌体であ
り、押圧健康器は、この平板１と、槌体２が組み合せ構
成されている。槌体２は、約４５度の上向き先細りの傾
斜体２ａに、その傾斜体２ａの先端部２ｂが指先状の押
圧部２ｃに形成され、そして、平板１の端部１ａの上面
に槌体２の押圧部２ｃが平板１の他端部１ｂの方向にし
て取り付けられている。上記の平板１及び槌体２の材質
は木質であるが、合成樹脂材、金属材でも差し支えな
い。

【００１２】この押圧健康器を、寝かした状態の人体の
下部に平板１の他端部１ｃを押し込むことにより、この
押圧健康器が人体に合わされ、槌体２が約４５度の傾斜
体であるので、ほとんど人体を持ち上げることなく、患
部の位置に傾斜体２ａの押圧部２ｃが当接する。そこで
体重が指圧部２ｃにかかり、人体に対する押圧部２ｃに
よる垂直状の押圧を受ける。押圧度が強い場合は、人体
を変化すれば簡単に緩和することができる。

【００１３】そして、平板１の他端部１ｂは、上記の合
わせをたやすくすることと、この押圧健康器を単なる肩
たたきとして使用できるようにする目的で、握り手１ｃ
に形成されている、さらに槌体２の前後面２ｄ、２ｅに
はそれぞれ指先を当て込む指当込穴２ｆ、２ｇが設けら
れ、槌体２を直接的に手で握り所要の患部を押圧できる
ようになっている。なお、図中の１ｄはくぎなどへこの
押圧健康器をつり下げるための掛け穴である。

【００１４】

【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。この押圧健康器は、横長の平板に傾斜体からなる槌
体を取り付けて形成されるもので、その構成が極めて簡
単で製造がたやすく、材質は木質でもよく、廉価に提供
することができる。この押圧健康器は、寝た状態の人体
の下部に合わされ、槌体が約４５度の傾斜体であるの
で、ほとんど人体を持ち上げることなく、患部の位置に
傾斜体の押圧部が当接して、体重が押圧部にかかり、そ
の押圧部により人体に対する垂直状の押圧を受けるの
で、その押圧効果はすこぶる高く、患部の治癒を大幅に
促進する、そして押圧度が強い場合には、***の変化に
より簡単に緩和される。この押圧健康器の他端部は握り
部となっているので、手に持ってする肩たたきとして使
用することができる。また、槌体の前後面にはそれぞれ
指当込穴が設けられ、槌体を直接的に手で握り所要の患
部を押圧することができるので便利である。このように
して、この押圧健康器は多目的の押圧に使用できるた
め、患部の治癒を効果的に進めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例にかかる押圧健康器の斜視図で
ある。

【図２】図１の押圧健康器の正面図である。

【符号の説明】

１ 平板 １ａ 端部 １ｂ 他端部 １ｃ 握り手 ２ 槌体 ２ａ 傾斜体 ２ｂ 先端部 ２ｃ 押圧部 ２ｄ 前面 ２ｅ 後面 ２ｆ 指当込穴 ２ｇ 指当込穴

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横長の平板１と、約４５度上向き先細り
   の傾斜体２ａに、かつ先端部２ｂが指先状の押圧部２ｃ
   に形成された槌体２とからなり、前記平板１の端部１ａ
   上面に、前記槌体２の押圧部２ｃを前記平板１の他端部
   １ｂの方向にして、前記槌体２が取り付けられた押圧健
   康器。
2. 【請求項２】 前記平板１の他端部１ｂが握り手１ｃに
   形成されている請求項１記載の押圧健康器。
3. 【請求項３】 前記槌体２の前面２ｄ、２ｅに、それぞ
   れ指先を当て込む込む指当込穴２ｆ、２ｇが形成されて
   いる請求項１、２記載の押圧健康器。