JP3021624U - 指圧棒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 つぼの皮膚を傷めることなく、また肩、ふく
らはぎ、太ももなどの筋肉等にローラ掛けを行い得る指
圧棒を提供する。 【構成】 直径20〜30mmの太棒１の一方の端面に直径30
〜50mmの球状体２を回転可能に取付けるとともに、他方
の端面に一端面が凸球形に形成された直径10〜20mmの細
棒４を他端面を突き合わせ且つ回転可能に取付けてな
る。 【効果】 構造が簡単で携帯が容易であり、且つ、自分
の力でも他人の力を借りてでも指圧ができる上に、指圧
つぼに立てて回動させるようにして押しても、つぼの皮
膚が捩られ皮膚を傷めることがない。また肩、ふくらは
ぎ、太ももなどの筋肉等にローラ掛けができ揉みほぐし
が手軽にできるなどの利点を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、指圧とローラ掛けとの両機能を備える指圧棒に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年指圧療法ないしは指圧による健康管理が普及しており、実開昭63−103635 号公報、実開昭63−143339号公報、実開昭60− 66335号公報、実開平 3−114239 号公報等に見られるように、携帯可能で且つ自分の力で指圧ができる指圧器具や 指圧棒が提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記の公報等に提案されているものは、電動式の指圧装置に較べる と電源を必要としないことから何処でも使用できる便利さを有するが、例えば、 上記実開昭63−103635号公報、実開昭63−143339号公報等に提案の指圧器具では 、腰等の身体に固定するベルトや湾曲した指圧棒を備えており構造が複雑である 上、指圧棒が比較的長く携帯にも不便である。

【０００４】 また、上記実開昭60− 66335号公報、実開平 3−114239号公報等に提案の指圧 棒は、上記の指圧器具に比較して、構造が簡単で携帯容易あり、自分の力でも他 人の力を借りてでも指圧ができる利点を有するが、この種の指圧棒の場合、指圧 つぼに指圧棒を立てて回動させるようにして押すため、つぼの皮膚が捩られ皮膚 を傷めることがある。また肩、ふくらはぎ、太ももなどの筋肉等にローラ掛けが できず揉みほぐしがしにくいと言った不便さがある。

【０００５】 本考案は、上記の問題点を改善するためになしたもので、その目的は、つぼの 皮膚を傷めることなく、また肩、ふくらはぎ、太ももなどの筋肉等にローラ掛け を行い得る指圧棒を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る指圧棒は、直径20〜30mmの太棒の一 方の端面に直径30〜50mmの球状体を回転可能に取付けるとともに、他方の端面に 一端面が凸球形に形成された直径10〜20mmの細棒を他端面を突き合わせ且つ回転 可能に取付けてなるものである。

【０００７】

【作用】

上記構成では、指圧用の球状体と細棒をそれぞれ太棒の端に回転可能に取付け ているので、球状体を指圧つぼに押し当てる時は太棒を手で握り回動させながら 押圧することができ、指圧がし易くなると同時に球状体は回動することがないの で皮膚を傷める心配がない。また、細棒の先端を指圧つぼに押し当てる時も太棒 あるいは球状体を手で握り回動させながら押圧することができ、この時も指圧が し易くなると同時に細棒は回動することがないので皮膚を傷める心配がない。そ してさらに、球状体と細棒をそれぞれ手で握り太棒の外周面を肩、ふくらはぎ、 太ももなどの筋肉等に押し当て前後に移動させることでローラ掛けが行え、筋肉 などの揉みほぐしができる。

【０００８】 上記の作用効果を得るには、太棒の直径は20〜30mmが良く、この範囲であれば 手で握り易く、またローラ掛けがし易く揉みほぐしの効果が期待できる。また、 球状体の大きさは直径30〜50mmが良く、この範囲であればこぶしによる指圧と同 様の効果が期待できる。また、細棒の直径は10〜20mmが良く、この範囲であれば 指による指圧と同様の効果が期待できる。また、球状体と細棒の指圧面側の形状 は、指圧面が球面あるいは平面と曲面または複数の曲面の組合せたものであって も良い。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を基に説明する。図１は本考案に係る指圧棒の説 明図であって、ａは正断面図、ｂはａの右側面図、ｃは左側面図である。図にお いて、１は太棒、２は球状体、３は大径ブッシュ、４は細棒、５は小径ブッシュ 、６はタッピングネジを示す。

【００１０】 太棒１は、直径35mm×長さ 100mmの木製棒であって、両端部中心軸には***７ ，８が穿設され、両端面の外周は所定の曲率で滑らかな曲面９，10に形成されて いる。また、この例では、球状体２を取付ける側の端面には高さ 3mm×直径12mm の突起11が、また細棒４を取付ける側の端面には深さ 3mm×直径12mmの溝12がそ れぞれ形成されている。

【００１１】 球状体２は、長径（外径）が40mmの断面略楕円形をした木製であって、短径軸 に平行に大径ブッシュ３を装着する直径14mmの穴13が穿設されている。なお、球 状体２は断面略楕円形としたが、この形状は指圧効果が期待できるものであれば 特に限定するものではなく、球形あるいは図２に示すように外周面に平行面等を 有するものであってもよい。

【００１２】 細棒４は、直径14mm×長さ35mmの木製棒であって、指圧側端面14は半球形の突 起に形成され、また反指圧側端面の中心部には小径ブッシュ５を装着する直径10 mmの穴15が穿設されている。なお、指圧側端面14の突起の形状は指圧効果が期待 できるものであれば特に限定するものではなく、曲面あるいは曲面と平行面の組 合せであってもよい。

【００１３】 大径ブッシュ３と小径ブッシュ５のそれぞれには中心部にタッピングネジ６の 径よりわずかに大径の貫通穴16，17が設けられている。

【００１４】 上記構成物による本考案に係る指圧棒の組付けは、大径ブッシュ３と小径ブッ シュ５のそれぞれの貫通穴16，17にタッピングネジ６を通した後、そのタッピン グネジ６を太棒１の***７，８にねじ込む。この時、太棒１の突起11の端面とブ ッシュ３の端面間、および太棒１の溝12の底面とブッシュ５の端面間にわずかに 隙(1mm以下) ができる程度にねじ込む。次いで、大径ブッシュ３と小径ブッシュ ５の外周面に接着剤を塗布し、大径ブッシュ３には球状体２の穴13を合わせ、ま た小径ブッシュ５には細棒４の穴15を合わせてそれぞれ嵌め込む。この時、太棒 １の端面と球状体２および細棒４の端面間にわずかに隙(1mm以下) ができるよう に嵌め込む。而して、球状体２と細棒４は、ブッシュ３，５の貫通穴16，17とタ ッピングネジ６との間で太棒１に対して回転可能に取付けられることになる。

【００１５】 従って、上記本考案に係る指圧棒では、球状体２の先端を指圧つぼに押し当て 太棒１を手で握り回動させながら押圧しても、球状体２が回動することがないの で皮膚を傷めることなく指圧ができる。また、細棒４の先端を指圧つぼに押し当 て太棒１または球状体２を手で握り回動させながら押圧しても、細棒４が回動す ることがないので皮膚を傷めることなく指圧ができる。また、太棒１を手で握り 球状体２の横腹を、あるいは球状体２と細棒４をそれぞれ手で握り太棒１の外周 面を肩、ふくらはぎ、太ももなどの筋肉等に押し当て前後に移動させることでロ ーラ掛けが行え、筋肉などの揉みほぐしができる。

【００１６】 なお、上記実施例においては、好ましい例として太棒１、球状体２、大径ブッ シュ３、細棒４および小径ブッシュ５を木製としたが、本考案は、この例に限定 されるものではなく、例えば樹脂や硬質ゴムあるいはこれらとの組合せであって もよい。また、個々の寸法についても、好ましい例として示したものであって、 この例の寸法に限定するものではない。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る指圧棒であれば、構造が簡単で携帯が容易 であり、且つ、自分の力でも他人の力を借りてでも指圧ができる上に、指圧つぼ に立てて回動させるようにして押しても、つぼの皮膚が捩られ皮膚を傷めること がない。また肩、ふくらはぎ、太ももなどの筋肉等にローラ掛けができ揉みほぐ しが手軽にできるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る指圧棒の説明図であって、ａは正
断面図、ｂはａの右側面図、ｃは左側面図である。

【図２】本考案に係る球状体の別の実施例の正断面図で
ある。

【符号の説明】

１：太棒 ２：球状体 ３：
大径ブッシュ ４：細棒 ５：小径ブッシュ ６：
タッピングネジ ７，８：*** ９，10：曲面 11：
突起 12：溝 13, 15：穴 14：
指圧側端面 16，17：貫通穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 直径20〜30mmの太棒の一方の端面に直径
   30〜50mmの球状体を回転可能に取付けるとともに、他方
   の端面に一端面が凸球形に形成された直径10〜20mmの細
   棒を他端面を突き合わせ且つ回転可能に取付けてなるこ
   とを特徴とする指圧棒。