JP2551255B2 - 車両用乗員保護システムのための故障判定装置 - Google Patents

車両用乗員保護システムのための故障判定装置

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JP2551255B2
JP2551255B2 JP3074545A JP7454591A JP2551255B2 JP 2551255 B2 JP2551255 B2 JP 2551255B2 JP 3074545 A JP3074545 A JP 3074545A JP 7454591 A JP7454591 A JP 7454591A JP 2551255 B2 JP2551255 B2 JP 2551255B2
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真 麻生
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    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/017Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including arrangements for providing electric power to safety arrangements or their actuating means, e.g. to pyrotechnic fuses or electro-mechanic valves
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用乗員保護システ
ムに係り、特に当該乗員保護システムの故障の有無を判
定するに適した故障判定装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、この種の車両用乗員保護システムの
ための故障判定装置においては、例えば、特開昭49−
55031号公報に示されているように、スキブの両端
子間に生ずる端子電圧を検出するとともに、この端子電
圧を演算増幅器により差動増幅して、この差動増幅電圧
によってスキブの短絡故障の有無を判定するようにした
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成においては、上述のような演算増幅器の差動増幅にあ
たり、同差動増幅器に固有のオフセット電圧がその差動
増幅電圧に誤差として必然的に混入するため、上述の短
絡故障の有無の判定結果に誤りが生ずるという不具合が
ある。そこで、本発明は、このようなことに対処すべ
く、車両用乗員保護システムのための故障判定装置にお
いて、その起動素子の導通故障の判定にあたり回路素子
として採用する演算増幅器に固有のオフセット電圧とは
かかわりなく、起動素子の導通故障の有無の判定を常に
正しく行うようにしようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明の構成上の特徴は、図1にて例示するごと
く、電源1から起動電流を受けたとき起動する起動素子
2を有し、この起動素子2の起動に応じて乗員を保護す
るようにした車両用乗員保護システムにおいて、電源1
から第1モニタ電流を起動素子2に流入させて同起動素
子2から第1端子電圧を発生させる第1電流流入手段3
と、電源1から前記第1モニタ電流とは異なる第2モニ
タ電流を起動素子2に流入させて同起動素子2から第2
端子電圧を発生させる第2電流流入手段4と、演算増幅
器を有し、この演算増幅器により前記第1及び第2の端
子電圧をそれぞれ差動増幅し第1及び第2の差動増幅電
圧として発生する差動増幅手段5と、前記第1及び第2
の差動増幅電圧の間の差を演算する演算手段6と、この
演算手段6の演算差に基づき起動素子2の導通故障の有
無を判定する判定手段7とを設けるようにしたことにあ
る。
【0005】
【作用】このように本発明を構成したことにより、第1
電流流入手段3が、電源1から前記第1モニタ電流を起
動素子2に流入させて同起動素子2から第1端子電圧を
発生させ、第2電流流入手段4が、電源1から前記第2
モニタ電流を起動素子2に流入させて同起動素子2から
第2端子電圧を発生させ、差動増幅手段5が、その演算
増幅器により、前記第1及び第2の端子電圧をそれぞれ
差動増幅し第1及び第2の差動増幅電圧として発生し、
演算手段6が、前記第1及び第2の差動増幅電圧の間の
差を演算し、かつ判定手段7が、この演算手段6の演算
差に基づき起動素子2の導通故障の有無を判定する。
【0006】
【発明の効果】従って、前記演算増幅器に固有のオフセ
ット電圧が、前記第1及び第2の差動増幅電圧にそれぞ
れ含まれていても、演算手段6による演算時に、前記第
1の差動増幅電圧に含まれているオフセット電圧と、前
記第2の差動増幅電圧に含まれているオフセット電圧と
が、相互に、相殺される。このため、演算手段6の演算
差には、前記演算増幅器のオフセット電圧が含まれな
い。これにより、判定手段7による判定が、前記演算増
幅器のオフセット電圧を含まない演算手段6の演算差に
基づいてなされることとなる。その結果、起動素子2の
導通故障の有無の判定に、前記演算増幅器に固有のオフ
セット電圧に起因した誤りが生ずることがない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面により説明
すると、図2は車両用乗員保護システムに本発明に係る
故障判定装置Uが適用された例を示している。この乗員
保護システムは、そのスキブ10への流入電流が起動電
流に増大したとき、同スキブ10の発熱エネルギーに応
じ、当該車両のステアリングハンドルに装備したガス発
生源からガスを発生させ、同ステアリングハンドルに装
備したガスバッグを前記発生ガスにより膨張させて乗員
を保護するようになっている。なお、スキブ10の内部
抵抗値は、2(Ω)〜3(Ω)となっている。また、こ
の乗員保護システムは、一対の常開型加速度検出スイッ
チ20、30を有しており、加速度検出スイッチ20
は、当該車両のフロントバンパに付設されて、当該車両
の加速度の所定の高加速度(例えば、100〜200
G)への上昇時に閉成するようになっている。一方、加
速度検出スイッチ30は、当該車両の車室内の適所に付
設されており、この加速度検出スイッチ30は、当該車
両の加速度の所定の低加速度(例えば、2G)以上への
上昇時に閉成するようになっっている。また、加速度検
出スイッチ20は、その一端子にて接地されており、こ
の加速度検出スイッチ20の他端子は、スキブ10及び
加速度検出スイッチ30を介し当該車両のイグニッショ
ンスイッチIG及びフューズfを介しバッテリBの正側
端子に接続されている。
【0008】加速度検出スイッチ20には、抵抗20a
が並列に接続されており、一方、加速度検出スイッチ3
0には、抵抗30aが並列に接続されている。但し両抵
抗20a、30aは、後述する各抵抗50a、50bと
の協働により、バッテリBからスキブ10への流入電流
を微少電流に制限する役割を果たす。かかる場合、同微
少電流は、前記起動電流よりも非常に少なく、かつスキ
ブ10の短絡故障の判定に十分な値を有しモニタ電流と
しての役割をもつ。なお、両抵抗20a、30aの各抵
抗値は、スキブ10の内部抵抗値よりも相当に大きい。
【0009】故障判定回路Uは、トランジスタ40を有
しており、このトランジスタ40は、そのエミッタにて
接地され、また、そのコレクタにて、スキブ10、加速
度検出スイッチ30と抵抗30aとの並列回路、イグニ
ッシヨンスイッチIG及びフューズfを通しバッテリB
の正側端子に接続されている。しかして、このトランジ
スタ40は、後述するマイクロコンピュータ70による
制御のもとに、そのベースにて、両抵抗40a、40b
のバイアス作用を受けて選択的に導通しスイッチング素
子としての役割を果たす。一方、トランジスタ50は、
そのエミッタにて、イグニッシヨンスイッチIG及びフ
ューズfを介しバッテリBの正側端子に接続されてお
り、このトランジスタ50のコレクタは、抵抗50a、
スキブ10、及び加速度検出スイッチ20と抵抗20a
との並列回路を通し接地されている。また、このトラン
ジスタ50のコレクタとエミッタとの間には、抵抗50
bが接続されている。しかして、このトランジスタ50
は、後述するマイクロコンピュータ70による制御のも
とに、そのベースにて、両抵抗50c、50dのバイア
ス作用を受けて選択的に導通しスイッチング素子として
の役割を果たす。
【0010】差動増幅回路60は、演算増幅器61を有
しており、この演算増幅器61は、その反転入力端子に
て、入力抵抗62を介して、スキブ10、高抵抗20a
及びトランジスタ40のコレクタの間の共通端子に接続
されている。一方、この演算増幅器61の非反転入力端
子は、両入力抵抗63、64を介して、スキブ10と抵
抗50aとの間の共通端子に接続されている。かかる場
合、入力抵抗64は、そのー端にて、演算増幅器61の
非反転入力端子に接続され、一方、その他端にて接地さ
れている。また、この演算増幅器61の反転入力端子と
出力端子との間には帰還抵抗65が接続されている。し
かして、差動増幅回路60は、スキブ10の両端子間に
生ずる端子電圧を、両入力抵抗62、63と帰還抵抗6
5との協働による演算増幅器61の差動増幅作用に応じ
て差動増幅し、この差動増幅結果を同演算増幅器61の
出力端子から差動増幅電圧として発生する。なお、両抵
抗63、64の各抵抗値の和は、抵抗20aの抵抗値よ
りも相当に大きいものとする。
【0011】マイクロコンピュータ70は、コンピュー
タプログラムを、図2及び図3に示すフローチャートに
従い、演算増幅回路60との協働により実行し、この実
行中において、両トランジスタ40、50の導通制御及
びスキブ10の短絡故障の有無の判定に必要な演算処理
を行う。但し、上述のコンピュータプログラムは、マイ
クロコンピュータ70のROMに予め記憶されている。
なお、マイクロコンピュータ70は、イグニッシヨンス
イッチIG及びフューズfを介し、バッテリBの正側端
子から直流電圧を受けて作動するようになっている。
【0012】以上のように構成した本第1実施例におい
て、イグニッシヨンスイッチIGを閉成すれば、マイク
ロコンピュータ70がバッテリBから直流電圧を受けて
作動状態となり、図2及び図3のフローチャートに従い
コンピュータプログラムの実行をステップ110にて開
始し、かつステップ110において、初期化の処理を行
う。このような状態において、乗員保護システムの加速
度検出スイッチ20、30やスキブ10等の各電気回路
素子やその故障判定に必要な図1の各電気回路素子は正
常状態にあるものとする。従って、現段階にあっては、
当該車両の停止のもとに、両加速度検出スイッチ20、
30が共に開成しているものとし、また、両トランジス
タ40、50が共に非道通状態にあるものとする。
【0013】このような状態においては、バッテリBか
らの直流電流が、抵抗30aと両抵抗50a、50bの
直列回路との並列回路、スキブ10及び抵抗20aを通
り第1モニタ電流として流れる。このため、スキブ10
の両端子間には、同スキブ10に流入する第1モニタ電
流に比例した端子電圧が発生する。すると、演算増幅回
路60においては、演算増幅器61が、各抵抗62〜6
4を介しスキブ10の端子電圧を受け、この端子電圧
を、帰還抵抗64の帰還作用のもとに、差動増幅し差動
増幅電圧(以下、第1差動増幅電圧という)として発生
する。
【0014】上述のようにステップ110における演算
処理が終了すると、マイクロコンピュータ70が、ステ
ップ120にて、演算増幅器61からの第1差動増幅電
圧をディジタル変換して第1ディジタル電圧とし、ステ
ップ130において、同第1ディジタル電圧をモニタ電
圧Vxしてセットする。然る後、マイクロコンピュータ
70が、ステップ140において、各トランジスタ4
0、50をそれぞれ導通させるに必要な第1及び第2の
トランジスタ出力信号を発生し、かつステップ150に
て、30(msec.)だけ時間待ちをする。上述のよ
うにマイクロコンピュータ70から第1及び第2のトラ
ンジスタ出力信号が発生すると、トランジスタ40が、
同第1トランジスタ出力信号に応答し各抵抗40b、4
0aによりバイアスされて導通し抵抗20aを短絡す
る。一方、トランジスタ50は、マイクロコンピュータ
70からの第2トランジスタ出力信号に応答し各抵抗5
0d、50cによりバイアスされて導通し抵抗50bを
短絡する。かかる場合、ステップ150における時間待
ちのため、上述の各トランジスタ40、50の導通が適
確に実現される。
【0015】従って、バッテリBからの直流電流が、抵
抗30aと抵抗50aとの並列回路、スキブ10及びト
ランジスタ40を通り第2モニタ電流として流れる。こ
のため、スキブ10の両端子間には、同スキブ10に流
入する第2モニタ電流に比例した端子電圧が発生する。
すると、演算増幅回路60においては、演算増幅器61
が、各抵抗62〜64を介しスキブ10の端子電圧を受
け、この端子電圧を、帰還抵抗64の帰還作用のもと
に、差動増幅し差動増幅電圧(以下、第2差動増幅電圧
という)として発生する。しかして、ステップ150に
おける時間待ちが終了すると、マイクロコンピュータ7
0が、ステップ160において、演算増幅器61からの
第2差動増幅電圧をディジタル変換して第2ディジタル
電圧とし、ステップ170において、同第2ディジタル
電圧をモニタ電圧Vyしてセットする。
【0016】然る後、マイクロコンピュータ70が、次
のステップ180において、ステップ170におけるモ
ニタ電圧Vyからステップ130におけるモニタ電圧V
xを減算してコンピュータプログラムをステップ190
に進め、モニタ電圧差(Vy−Vx)を基準電圧Vdif
と比較判別する。但し、基準電圧Vdif は、スキブ10
の短絡故障の判断をすべく、同スキブ10の内部抵抗値
よりも小さな値としてマイクロコンピュータ70のRO
Mに予め記憶されている。現段階においては、上述した
ようにスキブ10が正常であるため、(Vy−Vx)>
Vdif が成立する。したがって、マイクロコンピュータ
70が、ステップ190において、「NO」と判別して
コンピュータプログラムをステップ120に戻す。一
方、上述のようなステップ190の判別にあたり、スキ
ブ10が短絡故障している場合には、(Vy−Vx)≦
Vdif が成立するため、マイクロコンピュータ70が、
同ステップ190にて、「YES」と判別し、ステップ
200にてスキブ10の短絡故障と判定してコンピュー
タプログラムの実行をステップ210にて停止する。
【0017】以上説明したように、スキブ10の短絡故
障の有無の判定にあたっては、まず、両トランジスタ4
0、50の非導通状態においてスキブ10に第1モニタ
電流を流したとき、同スキブ10の両端子間に生ずる端
子電圧を、差動増幅回路60により、第1差動増幅電圧
として差動増幅し、この第1差動増幅電圧を第1ディジ
タル電圧に変換した後モニタ電圧Vxとセットする。つ
いで、両トランジスタ40、50の導通状態における両
抵抗20a、50bの短絡下においてスキブ10に第2
モニタ電流を流したとき、同スキブ10の両端子間に生
ずる端子電圧を、差動増幅回路60により、第2差動増
幅電圧として差動増幅し、この第2差動増幅電圧を第2
ディジタル電圧に変換した後モニタ電圧Vyとセットす
る。然る後、モニタ電圧Vyとモニタ電圧Vxとの差を
モニタ電圧差(Vy−Vx)として演算して基準電圧V
dif と比較判別し、かつスキブ10の短絡故障の有無を
判定する。
【0018】かかる場合、演算増幅器61に固有のオフ
セット電圧は、第1と第2の差動増幅電圧、即ちモニタ
電圧Vx及びVyの双方に等しく含まれているので、前
記オフセット電圧が、モニタ電圧差(Vy−Vx)の演
算時に相殺されてしまい、その結果、モニタ電圧差(V
y−Vx)が、前記オフセット電圧を含まない値として
形成される。従って、上述のモニタ電圧差(Vy−V
x)と基準電圧Vdif との比較判別を、演算増幅器61
に固有のオフセット電圧の影響を受けることなく、常に
適正になし得る。また、上述のようにステップ150に
おいて時間待ちをするので、第1モニタ電流から第2モ
ニタ電流への変化が確実になされた後にモニタ電圧差
(Vy−Vx)を求めることとなる。従って、スキブ1
0の短絡故障の判定がより一層確実になされ得る。
【0019】次に、本発明の第2実施例を図5を参照し
て説明すると、この第2実施例においては、前記第1実
施例にて述べた乗員保護システムのバッテリBに、バッ
クアップ電源装置80を付加し、かつ同第1実施例に述
べた故障判定装置Uに代えて、故障判定装置Uaを適用
したことにその構成上の特徴がある。バックアップ電源
装置80は、バックアップコンデンサ81を有してお
り、このバックアップコンデンサ81は、その一端にて
接地され、その他端にて、抵抗82、イグニッシヨンス
イッチIG及びフューズfを通しバッテリBの正側端子
に接続されている。しかして、このバックアップコンデ
ンサ81は、バッテリBからフューズf、イグニッシヨ
ンスイッチIG及び抵抗82を通し直流電圧を受けて充
電されバックアップ電圧を生ずる。このため、バッテリ
Bの接続導線の断線時には、乗員保護システムが、バッ
クアップコンデンサ80からのバックアップ電圧に基づ
くスキブ10への起動電流の流入に応じて、前記第1実
施例と同様に乗員を保護する。なお、図5にて、符号8
3は逆流阻止用ダイオードを示す。
【0020】故障判定装置Uaは、前記第1実施例に述
べた故障判定装置Uにおいて、トランジスタ50のエミ
ッタとコレクタとの間の抵抗50bを介する接続を、抵
抗50bを省略することにより遮断し、トランジスタ4
0のコレクタとスキブ10及び入力抵抗62の共通端子
との間に抵抗40cを接続し、かつ演算増幅回路60に
トランジスタ回路90を付加したことにその構成上の特
徴がある。トランジスタ回路90は、一対の抵抗91、
92と演算増幅器93とにより、いわゆるボルテージフ
ォロワーとして回路構成してなるもので、抵抗91は、
そのー端にて接地され、その他端にて、抵抗92、イグ
ニッシヨンスイッチIG及びフューズfを通しバッテリ
Bの正側端子に接続されている。しかして、両抵抗9
1、92は、フューズf及びイグニッシヨンスイッチI
Gを介するバッテリBからの直流電圧或いはバックアッ
プ電源80からのバックアップ電圧を分圧し、その共通
端子にて分圧電圧(即ち、正の直流電圧)を生ずる。演
算増幅器93は、その非反転入力端子にて両抵抗91、
92の共通端子に接続され、また、その反転入力端子及
び出力端子にて、演算増幅回路60の抵抗64を介し演
算増幅器61の非反転入力端子に接続されている。しか
して、この演算増幅器93は両抵抗91、92の共通端
子からの分圧電圧を受けて抵抗64を通し演算増幅器6
1の非反転入力端子に付与する。このことは、演算増幅
器61の非反転入力端子が、スキブ10からの端子電圧
の正負とはかかわりなく、トランジスタ回路90からの
正の直流電圧により、正電位に常に維持されることを意
味する。その他の構成は、前記第1実施例と同様であ
る。
【0021】このように構成した本第2実施例におい
て、乗員保護システムの各電気回路素子やその故障判定
に必要な図5の各電気回路素子は正常状態にあるものと
する。従って、現段階にあっては、当該車両の停止のも
とに、両加速度検出スイッチ20、30が共に開成して
いるものとし、また、両トランジスタ40、50が共に
非道通状態にあるものとする。このような状態におい
て、前記第1実施例と同様にイグニッシヨンスイッチI
Gを閉成すれば、バッテリBからの直流電流が、フュー
ズf、抵抗30a、スキブ10及び抵抗20aを通り第
1モニタ電流として流れる。このため、スキブ10の両
端子間には、同スキブ10に流入する第1モニタ電流に
比例した端子電圧が発生する。
【0022】また、トランジスタ回路90がバッテリB
からフューズf及びイグニッシヨンスイッチIGを通し
直流電圧を受けて正の分圧電圧を発生し抵抗64を介し
演算増幅器61の非反転入力端子に付与する。このた
め、演算増幅器61の非反転入力端子が、トランジスタ
回路90からの正の分圧電圧により正電位に維持され
る。従って、演算増幅回路60においては、演算増幅器
61が、その非反転入力端子を正電位に維持した状態
で、各抵抗62〜64を介しスキブ10の端子電圧を受
け、この端子電圧を、前記第1実施例と同様に帰還抵抗
64の帰還作用のもとに、差動増幅し差動増幅電圧(以
下、第1差動増幅電圧という)として発生する。かかる
場合、演算増幅器61のオフセット電圧が正或いは負の
いずれであっても、上述のように演算増幅器61の非反
転入力端子が正電位に維持されているので、同演算増幅
器61からの第1差動増幅電圧が、負となることなく、
正に維持される。
【0023】前記第1実施例と同様にマイクロコンピュ
ータ70から第1及び第2のトランジスタ出力信号が発
生すると、トランジスタ40が、同第1トランジスタ出
力信号に応答し、各抵抗40b、40aによりバイアス
されて導通し抵抗20aを短絡する。一方、トランジス
タ50は、マイクロコンピュータ70からの第2トラン
ジスタ出力信号に応答し、各抵抗50d、50cにより
バイアスされて導通する。従って、バッテリBからの直
流電流が、抵抗30aと抵抗50aとの並列回路、スキ
ブ10、及び両抵抗20a、40cの並列回路を通り第
2モニタ電流として流れる。このため、スキブ10の両
端子間には、前記第1実施例と実質的に同様に、同スキ
ブ10に流入する第2モニタ電流に比例した端子電圧が
発生する。すると、演算増幅回路60においては、演算
増幅器61が、上述と同様にその非反転入力端子を正電
位に維持した状態で、各抵抗62〜64を介しスキブ1
0の端子電圧を受け、この端子電圧を、帰還抵抗64の
帰還作用のもとに、差動増幅し差動増幅電圧(以下、第
2差動増幅電圧という)として発生する。かかる場合、
演算増幅器61のオフセット電圧が、前記第1差動増幅
電圧の発生時におけるオフセット電圧の極性と一致して
いてもいなくても、上述のように演算増幅器61の非反
転入力端子が正電位に維持されているので、同演算増幅
器61からの第2差動増幅電圧が、前記第1差動増幅電
圧と同様に、正に維持される。
【0024】上述のように演算増幅器61からの第1及
び第2の差動増幅電圧が、同演算増幅器61のオフセッ
ト電圧の極性のバラツキとはかかわりなく、常に正に維
持されるので、各ステップ120、160での第1及び
第2の差動増幅電圧に対するマイクロコンピュータ70
による各A−D変換、即ち各ステップ130、170で
のマイクロコンピュータ70による各モニタ電圧Vx、
Vyのセットが、常に正しくなされる。従って、前記第
1実施例と同様にステップ180におけるモニタ電圧差
(Vy−Vx)の演算をするにあたっては、同演算が、
演算増幅器61のオフセット電圧の正負のバラツキの影
響を受けることなく、常に正しく行われる。その結果、
ステップ190における判別が、演算増幅器61のオフ
セット電圧の極性のバラツキに影響されることなく、精
度よくなされ、スキブ10の短絡故障の誤判定の発生を
未然に防止し得る。換言すれば、トランジスタ回路90
による演算増幅器61の非反転入力端子の正電位維持の
もとに、演算増幅器61のオフセット電圧の極性のバラ
ツキに起因する演算増幅器61の出力の極性の変動を予
防するようにしたので、スキブ10の短絡故障の判定精
度がよりー層向上する。なお、以上のような作用効果
は、バックアップ電源80からのバックアップ電圧に依
存しても、同様に達成し得る。その他の作用効果は、前
記第1実施例と同様である。
【0025】なお、本発明の実施にあたっては、車両の
シートベルトに付設した乗員保護システムに本発明を適
用して実施してもよい。また、前記第2実施例において
は、演算増幅器61の非反転入力端子を正電位に維持す
るにあたり、トランジスタ回路90を採用した例につい
て説明したが、これに代えて、例えば、同トランジスタ
回路90からの正の直流電圧と同一の直流電圧を出力す
る直流電源を採用して実施してもよい。また、前記各実
施例においては、スキブ10の短絡故障を判定する例に
ついて説明したが、これに限らず、スキブ10の導通不
十分な状態等の導通不良を判定するようにして実施して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】特許請求の範囲の記載に対する対応図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す概略電気回路図であ
る。
【図3】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの前段部である。
【図4】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの後段部である。
【図5】本発明の第2実施例を示す概略電気回路図であ
る。
【符号の説明】
10…スキブ、20a、30a、50a…抵抗、40、
50…トランジスタ、60…演算増幅回路、61…演算
増幅器、62〜64…入力抵抗、65…帰還抵抗、70
…マイクロコンピュータ、80…バックアップ電源、B
…バッテリ、故障判定装置…U、Ua。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源から起動電流を受けたとき起動する起
    動素子を有し、この起動素子の起動に応じて乗員を保護
    するようにした車両用乗員保護システムにおいて、前記
    電源から第1モニタ電流を前記起動素子に流入させて同
    起動素子から第1端子電圧を発生させる第1電流流入手
    段と、前記電源から前記第1モニタ電流とは異なる第2
    モニタ電流を前記起動素子に流入させて同起動素子から
    第2端子電圧を発生させる第2電流流入手段と、演算増
    幅器を有し、この演算増幅器により前記第1及び第2の
    端子電圧をそれぞれ差動増幅し第1及び第2の差動増幅
    電圧として発生する差動増幅手段と、前記第1及び第2
    の差動増幅電圧の間の差を演算する演算手段と、この演
    算手段の演算差に基づき前記起動素子の導通故障の有無
    を判定する判定手段とを設けるようにしたことを特徴と
    する車両用乗員保護システムのための故障判定装置。
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