JP2550912Y2 - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JP2550912Y2 JP6773792U JP6773792U JP2550912Y2 JP 2550912 Y2 JP2550912 Y2 JP 2550912Y2 JP 6773792 U JP6773792 U JP 6773792U JP 6773792 U JP6773792 U JP 6773792U JP 2550912 Y2 JP2550912 Y2 JP 2550912Y2
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば車両のブレ−キ
あるいはクラッチ装置で用いられ、センタ−バルブ型と
呼ばれるマスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマスタシリンダには、実開平1
−130867号公報に示されたものがある。これは、
シリンダ孔を形成したシリンダ本体と、前記シリンダ孔
に移動自在に挿入されて液圧室を区画するピストンと、
このピストンの前記シリンダ本体外方側に延びる軸部を
径方向に貫通する透孔と、この透孔を前記液圧室に連絡
して前記ピストンに形成される弁孔と、この弁孔の前記
液圧室に対する開口を閉鎖可能に配設される弁体と、こ
の弁体から前記弁孔内を介して前記透孔まで延びるステ
ムを、このステムと当接可能に前記透孔に嵌合され当該
透孔内を前記ピストンの軸線方向に移動可能なピン部材
と、このピン部材が挿入されその端部を支持する組込孔
を形成され前記ピストンの軸部外周に沿って移動可能な
環状部材と、この環状部材の外周に嵌合され前記ピン部
材の抜止めをなすカバ−と、前記シリンダ本体に取付け
られ前記環状部材との係合により前記ピン部材及び前記
ステムを介して前記弁体を前記開口から離す方向に移動
させるストッパと、前記環状部材をそのストッパに向か
って付勢するばねとが設けられたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この従来のマスタシリ
ンダでは、環状部材の外周に嵌合されピン部材の抜け止
めをなすカバ−に、ピン部材が組み込まれているか否か
を目視により確認可能な穴を設けているものの、カバ−
は、環状部材をピストン外周に嵌合してピン部材を組込
孔、透孔に挿通した後、環状部材の外周に嵌合するよう
になっている。
【0004】このため、組立時にピン部材が径方向にず
れていると、これを修正しつつカバ−の嵌合作業を行な
わなければならず、ピン部材の環状部材への組立性に劣
るという問題があった。
【0005】本考案は、この問題を解決するためになさ
れたもので、ピン部材の組み込みの有無をカバ−外部か
ら確認することができるとともに、組立性を向上するこ
とができるマスタシリンダを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のマスタシリンダは、前記カバ−に、前記ピ
ン部材を挿通可能な大きさの穴を、当該カバ−が前記環
状部材に対して軸線方向に位置決めされたとき前記支持
孔内を目視可能な開口を残して当該組込孔から偏位する
ように形成してなることを特徴とする。
【0007】また、前記組込孔は、前記環状部材の径方
向に対をなして形成されるとともに、前記穴は、前記ピ
ン部材が前記カバ−に対して非貫通をなるように複数個
設けてあることを特徴とする。
【0008】更に、前記カバ−は、前記ばねの付勢力を
受けて前記環状部材に対して位置決めされることを特徴
とする。
【0009】
【作用】上述した本考案のマスタシリンダでは、組立
時、カバ−をその穴が組立孔を整列するように環状部材
に対して嵌合すると、ピン部材をカバ−外部からその穴
を介して組込孔,ピストンの透孔に嵌合できる。そし
て、その後、カバ−を環状部材に対して使用状態と同じ
位置に偏位させ位置決めすると、カバ−はピン部材の抜
止めとして機能するが、組込孔の開口全てを覆わないの
で、ピン部材の挿入の有無をカバ−の穴を介して目視に
より確認可能となる。
【0010】また、環状部材に組込孔を一対設けていて
も、カバ−の穴を、ピン部材が当該カバ−に対して非貫
通となるように数個設けることにより、カバ−と環状部
材との周方向の位置合わせを楽に行えるようにしつつ、
ピン部材の挿入時、ピン部材がカバ−を突き抜けて径方
向にずれることを阻止できる。
【0011】更に、カバ−は、ばねの付勢力を受けて環
状部材に対して位置決めされているので、別途位置決め
用の部材を設けることなく、ピン部材の環状部材内への
組込後には、環状部材の組込孔に対するカバ−の穴の上
記偏位を維持することができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0013】図1は、本考案を実施したセンタバルブ型
のマスタシリンダの側面図であり、要部を断面で示して
いる。図1において、1はシリンダ本体であって、内部
には、一端が開口する有底のシリンダ孔2が形成され、
外周部には、作動液リザ−バ50の2つの接続部51
A、51Bとそれぞれ接続されるボス部3A、3Bが半
径方向に突出形成されている。
【0014】シリンダ孔2は、その開口部4が他部5よ
り大径に形成された段付孔であって、内部には、シリン
ダ孔2の図示しない底側に、従ピストン6がこの開口部
4側端部にカップシ−ル7を嵌着されて、また、開口部
4側には、主ピストン8の頭部8Aがカップシ−ル9を
嵌着されて、共に、摺動自在に挿入されており、主ピス
トン8の軸部8Bは開口部4に嵌合された密封装置10
を摺動自在に貫通してシリンダ孔2外へ突出している。
【0015】密封装置10は、開口部4の段部に係合す
る環状のストッパ11と、開口部4側の端部に嵌着され
た止め輪12との間に配置されたガイド部材13と、ガ
イド部材13と開口部4との間を密封する外周シ−ル材
14と、ガイド部材13と主ピストン8の軸部8Bとの
間を密封する内周シ−ル材15(カップシ−ル)を有
し、この内周シ−ル材15は、ガイド部材13に形成さ
れた凹部13Aの内周面と軸部8Bとで形成する環状溝
に嵌着されており、この内周シ−ル材15とストッパ1
1との間には、保持リング16が介在され、上記環状溝
から内周シ−ル材15が抜け出るのを規制している。
【0016】従ピストン6は、上記シリンダ孔2の底と
当該従ピストン6との間に介装された図示しない戻しば
ねにより主ピストン8側へ付勢されて、上記シリンダ孔
2の底との間に図示しない従液圧室を区画するととも
に、主ピストン8との間に主液圧室Aを区画している。
【0017】主ピストン8は、図2にも示すように、こ
の軸部8Bの頭部8A寄りで半径方向に貫通する透孔2
0を有し、この透孔20は、その断面形状が軸部8Bn
o軸線方向にみて長孔となるように形成され、頭部8A
がストッパ11との間に区画する液補給室Bに開口して
いる。主ピストン8は、更に、主液圧室Aに開口する頭
部8Aに形成された凹部21、この凹部21の底21a
に一端が開口し他端が透孔20に開口する弁孔22を有
しており、凹部21内には、弁孔22の主液圧室A側の
開口を閉鎖可能な弁体23が弁ばね24で透孔20側へ
付勢されて収納されている。この弁体23からは、弁孔
22を遊嵌して透孔20内に突出する軸状のステム25
が延び、このステム25の透孔20側端は、ピン部材2
6の周面に当接係合している。このピン部材26は、透
孔20内に軸部8Bの軸線方向に所定量の移動を許容さ
れて挿通される軸部材であって、その両端は主ピストン
8に摺動可能に外嵌された環状部材27の組込孔27
a、27bに嵌合し、カバ−28で抜け不能に保持され
ている。このカバ−28と主ピストン8の頭部8Aとの
間には、ばね29が介装されており、環状部材27はカ
バ−28とともに、このばね29のばね力で密封装置1
0側へ付勢され、この環状部材27の密封装置10側端
面がストッパ11に当接係合している。
【0018】従ピストン6と主ピストン8との間には、
該主ピストン8の戻しばね30とボルト32とが収納さ
れている。この戻しばね30は、従ピストン6の開口部
4側端部に設けられたフランジ6Aに一端が係合し、主
ピストン8の頭部8A先端部に嵌合されたばね受け31
に他端が係合している。また、ボルト32は、該ばね受
け31の主ピストン8側の側面に一方端が係合する頭部
32Aと該ばね受け31の中央孔を貫通して従ピストン
6側へ延びる軸部材32Bからなり、この軸部材32B
を従ピストン6に螺入することにより、従ピストン6と
主ピストン8とを連結している。これにより、従ピスト
ン6と主ピストン8は、戻しばね30のばね力で互いに
離間する向きに付勢されるとともに、ボルト32でその
最大離間距離が規制されている。
【0019】なお、上記従液圧室と主液圧室Aには吐出
口52A、52Bがそれぞれ開口しており、液補給室B
はシリンダ本体1の壁に形成した通孔53を通してボス
部3A内に連通している。
【0020】ここで、図2、および図3は、ピン部材2
6がカバ−28、環状部材27およびばね29により主
ピストン8に組付けられた構造を示すものであり、以
下、両図を参照して詳細に説明する。
【0021】両図において、カバ−28は、軸方向に段
々に縮径する筒形状であって、環状部材27全長より短
かい大径筒部28A、中径筒部28B、および小径筒部
28Cが連続形成されており、この大径筒部28Aの周
壁には、所定角度を隔てて半径方向に開口するピン部材
26が挿通可能な穴28aが3つ設けられている。
【0022】環状部材27は、半径方向に貫通する一対
の組込孔27a、27bを有し、カバ−28の大径筒部
28A内に、この組込孔27aがカバ−28のひとつの
穴28aと軸線を一致させて嵌め込まれる。このとき、
環状部材27の組込孔27bの半径外方開口は、カバ−
28の周壁に覆われて閉鎖状態になっている。
【0023】そして、ばね29、カバ−28、環状部材
27の順に、主ピストン8の軸部8B外周に嵌合して、
環状部材の組込孔27aとカバ−28の穴28aとが同
心となるように該カバ−28を頭部8A側に移動する。
そして、環状部材27及びカバ−28とを頭部8A側に
移動して、環状部材の組込孔27aとカバ−28の穴2
8aとが主ピストン8の透孔20に対して半径方向に整
列となるように位置決めする。このとき、主ピストン8
の頭部8Aとカバ−28との間に介装されたばね29
は、一端が主ピストン8の頭部8Aに係合し、他端がカ
バ−28の中径筒部28Bの外周段部28bに係合して
おり、また、カバ−28の小径筒部28Cの内周面が、
主ピストン8の軸部8Bに軸方向に対して摺動可能に支
持されている。
【0024】次いで、環状部材27の外径とほぼ同じ長
さを有する軸状のピン部材26を、カバ−28の半径外
方から穴28a、組込孔27a、および組込孔27bの
順に挿入していき、組込孔27bを覆うカバ−28に当
接させて透孔20内に立設し、カバ−28を、その大径
筒部28Aの内周段部28cが環状部材27の頭部8A
側端面に係合するまで移動させる。これにより、カバ−
28の穴28aが環状部材27の組込孔27aとの同心
位置から偏位し、カバ−28の大径筒部28Aの周壁が
組込孔27aの一部を覆うかたちとなるので、透孔20
内にあるピン部材26の両端は、カバ−28の周壁によ
り半径方向に移動することが規制されて、ピン部材26
の主ピストン8の透孔20への組付けが完了する。
【0025】このようにして、ピン部材26が組付けら
れ、別途弁体23、弁ばね24等を組付けられた主ピス
トン8は、従ピストン6とともにシリンダ孔2内に摺動
自在に挿入され、開口部4内に密封装置10が嵌着され
ると、環状部材27及びカバ−28は、環状部材27が
ストッパ11に係合することにより、ばね29のばね力
に抗して、従ピストン6側に移動されて、ピン部材26
の周面に当接係合するステム25を介して弁体23を開
弁状態にする。これにより、カバ−28は、ばね29の
ばね力を受けて、内周段部28cが環状部材27に係合
して、環状部材27の組込孔27aに対して該穴28a
が偏位する位置に位置決めされることになる。
【0026】本考案の実施例によるマスタシリンダは、
以上のように構成されるが、次に、このマスタシリンダ
の作動について簡単に説明する。
【0027】図1、および図2は、マスタシリンダの非
作動状態を示しており、弁体23は凹部21の底21a
から離座し、作動液リザ−バ50は、通孔53−液補給
室B−透孔20−弁孔22−凹部21を通して主液圧室
Aに連通している。
【0028】この状態で、図示しないブレ−キペダルが
踏み込まれると、主ピストン8が戻しばね30のばね力
に抗して従ピストン6側へ移動する。主ピストン8が従
ピストン6側へ移動されると、環状部材27がばね29
によりストッパ11に当接することにより、ピン部材2
6は主ピストン8とともに移動しないため、ステム25
を介してピン部材26に係合している弁体23は、主ピ
ストン8に対して密封装置10側へ移動することにな
り、弁体23が凹部21の底21aに着座するまで主ピ
ストン8が移動したとき、主液圧室Aは作動液リザ−バ
50から遮断される。
【0029】更に、主ピストン8が従ピストン6側へ移
動されると、主液圧室Aに液圧が発生し、発生した液圧
は当該主液圧室Aに開口する吐出口52Aから配管を通
して図示しないブレ−キ装置へ送られる。
【0030】また、主ピストン8の上記移動に伴い従ピ
ストン6も同方向へ移動し、同じように、図示しない従
液圧室が作動液リザ−バ50側と遮断されて、当該従液
圧室に液圧が発生し、発生した液圧は当該従液圧室に開
口する吐出口52Bから配管を通して図示しないブレ−
キ装置へ送られる。
【0031】このような本実施例によれば、カバ−28
を、環状部材27に対して複数の穴28aのうちひとつ
が組込孔27aと同心になるように位置合わせし、これ
ら両者を主ピストン8に対して、穴28aのひとつ、組
込孔27aが透孔20に整列する位置まで嵌合すれば、
ピン部材をカバ−28外部からその穴28a、環状部材
27の組込孔27aの順に挿入して、主ピストン8の透
孔20に挿通させることができるとともに、組込孔27
bに嵌合したピン部材26の端部をカバ−28に当接さ
せることができるので、ピン部材26を環状部材27内
に径方向にずれを生じさせることなく容易に組み込むこ
とができる。そして、ピン部材26の環状部材27への
装着後には、カバ−28を主ピストン8の頭部8A側と
反対方向に移動して、環状部材27の組込孔27aの一
部を覆うように該穴28aを偏位させているので、ピン
部材26の抜けを防止しつつ、ピン部材26が環状部材
27内に組み込まれているか否かがこの穴28a、組込
孔27aを介して目視により確認にすることができる。
【0032】また、主ピストン8のマスタシリンダへの
組立が完了した後、環状部材27、カバ−28は、該カ
バ−28と主ピストン8との間に介装されるばね29の
ばね力によりストッパ11側に付勢されるので、カバ−
28を環状部材27に対して位置決めする部材を別に設
けることなく、カバ−28が環状部材27の組込孔27
aと該カバ−28の穴28aとが同心となるように移動
することが規制され、ピン部材26が環状部材27、カ
バ−28から半径外方に抜け出ることを防止される。
【0033】更に、ばね29は、環状部材27、および
カバ−28と軸線方向に直列に設けられているので、従
来のマスタシリンダの如く、カバ−の外周に対して並列
に設けられているものに比し、このばね29がシリンダ
孔2内壁に接触することを避けるために、シリンダ孔2
の径を大きくする必要がなくなり、マスタシリンダの小
型化に寄与することができる。
【0034】尚、本実施例におけるカバ−28の穴28
aの形状は、これに限定されるもにではなく、カバ−2
8を環状部材27の組込孔27aに対して偏心したと
き、環状部材27の組込孔27aの一部を覆うことがで
きるようにした形状、例えば、カバ−28の軸線方向に
延びる長穴、半径方向に延びる長穴としたものであって
もよい。また、カバ−28に設けられた穴28aの数
は、3つ限定されるものではなく、環状部材27の組込
孔27a、27bに対して非貫通となるように単数及び
複数設けたものであってもよい。
【0035】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のマスタシ
リンダによれば、カバ−にピン部材が挿通可能な穴を、
このカバ−が環状部材に対して軸方向に位置決めされた
とき組込孔内を目視可能な開口を残して当該組込孔から
偏位するように形成されているので、カバ−をその穴が
組込孔を整列するように環状部材に対して嵌合すると、
ピン部材を、カバ−外部からその穴を介して組込孔、ピ
ストンの透孔に嵌入できるとともに、ピン部材がピスト
ンに組込まれた後に、カバ−を偏位させて環状部材に対
して位置決めすると、カバ−は、ピン部材の抜止めとし
て機能するとともに、ピン部材の挿入の有無をカバ−の
穴を介して目視により確認することができる。
【0036】また、環状部材に組込孔を一対設けていて
も、カバ−の穴を、ピン部材が当該カバ−に対して非貫
通となるように数個設けることにより、カバ−と環状部
材との周方向の位置合わせを楽に行えるとともに、ピン
部材の挿入時には、ピン部材がカバ−を突き抜けて径方
向にずれることを阻止できるので、ピン部材の径方向の
修正をすることなく容易に組み込むことができ、ピン部
材のピストンの透孔内への組立性を向上させることがで
きる。
【0037】更に、カバ−は、ばねの付勢力を受けて環
状部材に対して位置決めされて、ピン部材の環状部材内
への組込後には、環状部材の組込孔に対するカバ−の穴
の上記偏位を維持することができるので、別途、カバ−
を位置決めする部材を設ける必要がなく、構造が容易で
経済的なマスタシリンダを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてマシタシリンダを示す
一部断面側面図である。
【図2】図1における要部を拡大して示した断面図であ
る。
【図3】図1におけるX−X断面図である。
【符号の説明】 1 シリンダ本体 2 シリンダ孔 8 主ピストン 8B 軸部 11 ストッパ 20 透孔 22 弁孔 23 弁体 25 ステム 26 ピン部材 27 環状部材 27a、b 組込孔 28 カバ− 28a 穴 29 ばね

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔を形成したシリンダ本体と、
    前記シリンダ孔に移動自在に挿入されて液圧室を区画す
    るピストンと、このピストンの前記シリンダ本体外方側
    に延びる軸部を径方向に貫通する透孔と、この透孔を前
    記液圧室に連絡して前記ピストンに形成される弁孔と、
    この弁孔の前記液圧室に対する開口を閉鎖可能に配設さ
    れる弁体と、この弁体から前記弁孔内を介して前記透孔
    まで延びるステムを、このステムと当接可能に前記透孔
    に嵌合され当該透孔内を前記ピストンの軸線方向に移動
    可能なピン部材と、このピン部材が挿入されその端部を
    支持する組込孔を形成され前記ピストンの軸部外周に沿
    って移動可能な環状部材と、この環状部材の外周に嵌合
    され前記ピン部材の抜止めをなすカバ−と、前記シリン
    ダ本体に取付けられ前記環状部材との係合により前記ピ
    ン部材及び前記ステムを介して前記弁体を前記開口から
    離す方向に移動させるストッパと、前記環状部材をその
    ストッパに向かって付勢するばねとを備えたマスタシリ
    ンダにおいて、前記カバ−に、前記ピン部材を挿通可能
    な大きさの穴を、当該カバ−が前記環状部材に対して軸
    線方向に位置決めされたとき前記組込孔内を目視可能な
    開口を残して当該組込孔から偏位するように形成してな
    るマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記組込孔は、前記環状部材の径方向に
    対をなして形成されるとともに、前記穴は、前記ピン部
    材が前記カバ−に対して非貫通となるように複数個設け
    てある請求項1記載のマスタシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記カバ−は、前記ばねの付勢力を受け
    て前記環状部材に対して位置決めされる請求項1または
    2記載のマスタシリンダ。
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