JP2550826Y2 - 車両のドライブスプロケットシャフトシ−ル装置 - Google Patents

車両のドライブスプロケットシャフトシ−ル装置

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JP2550826Y2
JP2550826Y2 JP1991017232U JP1723291U JP2550826Y2 JP 2550826 Y2 JP2550826 Y2 JP 2550826Y2 JP 1991017232 U JP1991017232 U JP 1991017232U JP 1723291 U JP1723291 U JP 1723291U JP 2550826 Y2 JP2550826 Y2 JP 2550826Y2
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JP
Japan
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drive sprocket
spacer
oil seal
shaft
drive
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泰弘 袴田
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のドライブスプロ
ケットシャフトに装着されているオイルシ−ルを保護し
てそのシ−ルを確実にした車両のドライブスプロケット
シャフトシ−ル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば一例として図5および図6に示す
ように、自動二輪車の動力伝達はトランスミッション1
のドライブシャフト2に取り付けられたドライブスプロ
ケット3と後輪に設けられたスプロケット4との間にチ
エ−ン5を掛け渡して、エンジンの駆動力を後輪に伝達
するようにしている。
【0003】従来の上記ドライブスプロケット2の取り
付け部は図7(特開昭57−186591号公報)に示すよう
に、ドライブシャフト2がベアリング7を介してケ−シ
ング6に軸支され、このベアリング7のインナ8に当接
するようにスペ−サ9が設けられている。そしてこのス
ペ−サ9の外周とケ−シング6との間にオイルシ−ル10
を設けるとともにスペ−サ9の端部を拡径してOリング
11を設け、トランスミッション内のオイルが外部に洩れ
ないようにシ−ルしている。また、スペ−サ9はスプラ
イン軸12に装着されたドライブスプロケット3とケ−シ
ング6との間の隙間を規制する機能を有し、ドライブス
プロケット3はスペ−サ9の端部とカラ−13との間で固
定されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例において、
ドライブスプロケットとケ−シングとの間に隙間があ
り、かつ、オイルシ−ルが外部に露出しているので次の
ような問題がある。すなわち、図5に示すようなオフロ
−ドを走行する自動二輪車やバギ−車等にあってはドラ
イブスプロケットとケ−シングとの間の隙間内に泥や小
石あるいは草木が入り込む。この状態で走行を続ける
と、上記隙間内に入り込んだ異物はドライブスプロケッ
トの回転によって巻き込まれながら圧縮される。このよ
うに異物が圧縮されると、この圧縮された異物の圧縮力
によりオイルシ−ルはベアリング側に押し込まれてシ−
ル機能が損なわれ、オイルが外部に洩れるという不具合
があるとともに、この圧縮力によってオイルシ−ルが破
損しオイルシ−ルの耐用寿命を著しく短くするという不
具合がある。
【0005】本考案は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、例えドライブスプロケットとケ−シングとの間に
異物が入ってもオイルシ−ルが損傷されないようにした
車両のドライブスプロケットシャフトシ−ル装置を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決うるため
の本考案に係る手段は、ドライブシャフトの軸端をケー
シング端面より突出させた状態で、ベアリングを介して
ドライブシャフトをケーシングに軸支し、かつ、ドライ
ブシャフトの軸端に装着するドライブスプロケットと前
記ベアリングのインナとの間にドライブシャフトに嵌装
した筒状のスペーサを介在させると共に、前記スペーサ
の周面上とケーシングとの間であってベアリングのドラ
イブスプロケット側側面を覆うようにオイルシールを配
設して成る車両のドライブスプロケットシャフトシール
装置において、前記ドライブスプロケットとベアリング
インナとの間に介在させたスペーサのドライブスプロケ
ット側に、オイルシールとの間に隙間を持たせてスペー
サの外径方向に延びた垂直ガードおよび該垂直ガードの
外周でスペーサの軸方向にケーシングに向けて延びた水
平ガードをスペーサに一体的に設け、該水平ガードの内
径を前記オイルシールの外径よりも大きくしたことを特
徴とする。
【0007】
【作用】本考案はこのように構成したので、ドライブス
プロケットとスペーサが同時に回転し、ドライバスプロ
ケットとガードとの間への異物の巻き込みを少なくする
ことができる。また、ドライブスプロケットとケーシン
グとの間に入った異物はドライブスプロケットとスペー
サに設けた垂直ガードおよび水平ガードとの間で圧縮さ
れる。また、水平ガードにより垂直方向の隙間をなく
かつ、オイルシールを包囲したので、オイルシール
部への異物の食い込みはない。このように、異物の圧縮
力はガードで受け止められるので、その圧縮力はオイル
シールには働かず、かつ、オイルシール部に異物が入ら
ないので、オイルシールはガードにより保護されること
になる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図1において、ドライブシャフト2がベアリング
7を介してケーシング6に軸支され、このベアリング7
のインナ8に当接するようにスペーサ9が設けられてい
る。そしてこのスペーサ9の外周とケーシング6との間
にオイルシール10を設け、トランスミッション内のオ
イルが外部に洩れないようにシールしている。また、ス
ペーサ9はスプライン軸12に装着されたドライブスプ
ロケット3とケーシング6との間の隙間を規制する機能
を有し、ドライブスプロケット3はスペーサ9の端部と
サークリップ13との間で固定されるようになってい
る。
【0009】上記スペ−サ9は図2にも示すように、オ
イルシ−ル10の外側面に面して垂直ガ−ド14が一体に設
けられ、この垂直ガ−ド14の外周に水平ガ−ド15がオイ
ルシ−ル10を包囲するように一体に設けられている。図
3および図4はスペ−サ9の他の実施例であり、図3に
示すスペ−サ9はオイルシ−ル10に近接して垂直ガ−ド
16を設け、ドライブスプロケット3の端部が直接垂直ガ
−ド16に当接するようにして、垂直ガ−ド16をスペーサ
の一部としている。次に図4に示すスペ−サ9はオイル
シ−ル10に近接して厚みの薄い垂直ガ−ド17を形成した
ものである。
【0010】このように構成した本実施例の作用につい
て次に説明する。図1において、ドライブシャフト2は
ケーシング6に軸支されていて、このドライブシャフト
2にドライブスプロケット3がスプライン嵌合し、スペ
ーサ9がベアリング7のインナとドライブスプロケット
3との間で固定されているので、ドライブスプロケット
3とスペーサ9は同期的に回転する。したがって、ドラ
イブスプロケット3の回転による、ドライブスプロケッ
ト3とスペーサ9の間への異物のかみ込みはない。
た、ドライブスプロケット3とケーシング6との間に入
った異物はドライブスプロケット3の回転により巻き込
まれながらスペーサ9の垂直ガード14(16、17)
との間で圧縮される。これにより異物の圧縮力はオイル
シール10に働かず、オイルシール10は垂直ガード1
4(16、17)により異物の圧縮力から保護される。
また、巻き込まれた蔦などの異物は、垂直方向の隙間に
食い込み易い。そこで、水平ガード15を設けることに
より、垂直方向の隙間をなくし、これにより異物の食い
込みをなくすと共に、水平ガード15によってオイルシ
ール10が包囲されているので、垂直ガード14とオイ
ルシール10との間に異物が入るようなことはない。図
3および図4に示す垂直ガード16、17はオイルシー
ル10に近接して設けられているので、この垂直ガード
16、17とオイルシール10との間に異物が入ること
はない。そしてドライブスプロケット3はスペーサ9と
サークリップ13との間で固定される。
【0011】
【考案の効果】以上詳述した通り本考案によれば、ドラ
イブスプロケットとスペーサが同期的に回転するので、
ドライブスプロケットの回転によるこの両者間への異物
のかみ込みを少なくすることができる。また、このよう
に両者を同期回転することにより、動力伝達部の構造を
簡単にすることができる。そして、オイルシールの外側
に面してスペーサに垂直ガードと水平ガードを一体に設
け、ドライブスプロケットとケーシングとの間に入った
異物をドライブスプロケットとガードとの間で圧縮する
と共に、水平ガードによって垂直方向の隙間をなくし、
オイルシール部への異物の侵入を防止するようにしたの
、オイルシールは異物の圧縮力から保護されてオイル
洩れがなく、かつ、オイルシールの耐用寿命を大幅に延
長することができる。また、スペーサの外周に垂直ガー
ドと水平ガードを一体に設けたので、部品点数を少なく
することができ、組付性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるスペ−サの縦断面図である。
【図3】図1におけるスペ−サの他の実施例の側面図で
ある。
【図4】図1におけるスペ−サの更に他の実施例の側面
図である。
【図5】自動二輪車の全体を側面図で示した説明用図で
ある。
【図6】ドライブスプロケットがトランスミッションの
ドライブシャフトに装着されている状態を縦断面して示
した説明用図である。
【図7】従来例の縦断面図である。
【符合の説明】
2 ドライブシャフト 3 ドライブスプロケット 9 スペ−サ 10 オイルシ−ル 14 垂直ガ−ド 15 水平ガ−ド 16 垂直ガ−ド 17 垂直ガ−ド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブシャフトの軸端をケーシング端
    面より突出させた状態で、ベアリングを介してドライブ
    シャフトをケーシングに軸支し、かつ、ドライブシャフ
    トの軸端に装着するドライブスプロケットと前記ベアリ
    ングのインナとの間にドライブシャフトに嵌装した筒状
    のスペーサを介在させると共に、前記スペーサの周面上
    とケーシングとの間であってベアリングのドライブスプ
    ロケット側側面を覆うようにオイルシールを配設して成
    る車両のドライブスプロケットシャフトシール装置にお
    いて、前記ドライブスプロケットとベアリングインナと
    の間に介在させたスペーサのドライブスプロケット側
    に、オイルシールとの間に隙間を持たせてスペーサの外
    径方向に延びた垂直ガードおよび該垂直ガードの外周で
    スペーサの軸方向にケーシングに向けて延びた水平ガー
    ドをスペーサに一体的に設け、該水平ガードの内径を前
    記オイルシールの外径よりも大きくしたことを特徴とす
    る車両のドライブスプロケットシャフトシール装置。
JP1991017232U 1991-02-28 1991-02-28 車両のドライブスプロケットシャフトシ−ル装置 Expired - Lifetime JP2550826Y2 (ja)

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JPH04107196U JPH04107196U (ja) 1992-09-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS50144890A (ja) * 1974-05-13 1975-11-20
JPS56160162A (en) * 1980-05-14 1981-12-09 Ricoh Co Ltd Data transmitting system

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JPH04107196U (ja) 1992-09-16

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