JP2550636B2 - 密封用パッキン - Google Patents

密封用パッキン

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JP2550636B2 JP63027580A JP2758088A JP2550636B2 JP 2550636 B2 JP2550636 B2 JP 2550636B2 JP 63027580 A JP63027580 A JP 63027580A JP 2758088 A JP2758088 A JP 2758088A JP 2550636 B2 JP2550636 B2 JP 2550636B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、密封用パッキンに関する、更に詳しくは、
エチレングリコールを主体とする不凍液またはブレーキ
液などのシール対象液に対して安定した密封効果を有す
る密封用パッキンに関する。
〔従来の技術〕
エチレングリコール類を主体とする不凍液やブレーキ
液などに対しては、従来SBR、エチレン・プロピレン系
共重合ゴム(EPDM)、シリコーンゴムなどがパッキン材
料として使用されており、環境温度によって使い分けら
れている。即ち、一般的には常温付近ではSBRが、約50
〜100℃の範囲を目安にエチレン・プロピレン系共重合
ゴムが、またそれ以上の温度ではシリコーンゴムがパッ
キン材料として用いられている。
ところで、不凍液、ブレーキ液などの使用される環境
温度が最近上昇し、パッキン材の使用限界で使用される
ケースがでてきている。その上、回転用の密封用パッキ
ンは、そのシール面が摺動するため環境温度は更に上昇
し、その結果パッキン材に変質が生じ、種々の不具合が
みられるようになっている。即ち、SBR製のパッキン材
については、ゴムの硬化による変質が生じ、パッキン材
としての形状を保持しているものの、次第にゴムの柔軟
性を失うようになる。このようなSBRの変質は、シール
液の洩れを生じさせる。また、シリコーンゴムについて
は、このような欠点はみられないものの、高価であると
いう問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
密封用パッキン材料として、EPDMは120℃でかなりの
長時間(約1000時間程度)硬化もなく、安定であること
が従来から知られている。また、エチレングリコールを
主体とする不凍液やブレーキ液などに対して浸漬したと
き、これらの液による膨潤が少ないため、これらのシー
ル液との接触個所に用いられる密封用パッキンのゴム材
料として採用することを積極的に検討した。その結果
は、これらのシール液中に完全に浸漬した場合および空
気中で使用した場合には、十分なる耐性のあることが確
認された。
しかしながら、実際上の問題として、密封用パッキン
はシール液中および空気中に半分づつおかれるといった
環境条件下で使用される場合があり、この場合シール液
と空気との境界面にあるパッキン材は、個々の雰囲気中
での結果と同様に良好な耐性を示すことが予想されたに
もかかわらず、実際にはEPDMがパッキン材としての形状
を損う程度に迄溶解してしまうような変質を生ずること
が判明した。
EPDMは、変質を防止するために各種の安定剤などが配
合され、かなりの熱安定性の向上を図ることができる
が、このような組成物についても、上述した環境条件下
でのパッキン材の溶解を防止することはできなかった。
かかる経緯に鑑み、このような環境条件下での溶解を
防止し得るEPDM製パッキン材を得る目的で種々の検討を
重ねた結果、全く予期し得ないことにEPDMより耐熱性に
劣るSBRをそこに他の配合剤と共に配合することによ
り、かかる課題が効果的に解決されることを見出した。
〔課題を解決するための手段〕
従って、本発明はエチレングリコールを主体とするシ
ール対象液接触個所に用いられる密封用パッキンに係
り、この密封用パッキンは、エチレン・プロピレン系共
重合ゴム100重量部に対しSBR1〜20重量部、老化防止剤
3〜8重量部、金属酸化物3〜15重量部および加硫剤を
配合した配合物の加硫成形品よりなる。
エチレン・プロピレン系共重合ゴムとしては、エチレ
ン・プロピレン共重合ゴム(EPM)も用いられるが、一
般にはジエン成分としてエチリデンノルボルネン、1,4
−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエンなどが用いられ
たエチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体(EPDM)
であって、ヨウ素化が約20以上のものが用いられる。
かかるエチレン・プロピレン系共重合ゴムに対して、
それの100重量部当りSBRが1〜20重量部の割合で配合さ
れる。これ以下の配合割合では、本発明の目的とする効
果が得られず、一方これ以上の割合で用いると、ゴムの
硬化が生ずるようになり、また溶解はないもののSBRの
性質が強くなり望ましくない。好ましい配合割合は、物
性との兼ね合いで1〜5重量部であるが、ブレーキ液の
場合には10〜20重量部用いることが好ましい。
老化防止剤としては、一般的にEPDMに対して用いられ
ているメルカプトベンゾイミダゾリン系のものは分子量
が小さく、エチレングリコール系のシール液により加硫
ゴム中から抽出されてしまい、その作用が失われること
があり好ましくないので、この場合にはポリマライズド
(2,2,4−トリメチル−1,2−ジハイドロキノリン)など
の高分子量物の使用が望ましい。また、老化防止剤は、
一般にEPDMに対して0.5〜2重量部程度用いられている
が、本発明の目的に対しては3〜10重量部用いる必要が
ある。これ以上用いた場合には、コストの上昇を招くば
かりではなく、物性(引張強さ、伸び)の低下がみられ
るようになるので好ましくない。
更に、EPDMの耐熱性向上剤として用いられている酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カドミウムなどの金属酸
化物が、EPDM100重量部に対して3〜15重量部、好まし
くは5〜10重量部添加され、耐熱性を向上させる作用を
行なう。これ以上の割合で金属酸化物が用いられると、
粘着がみられるなどロール加工性が損われるようにな
る。
加硫剤としては、イオウなども用いることができる
が、一般には有機過酸化物、例えば第3ブチルヒドロペ
ルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ジ第3ブチル
ペルオキシド、第3ブチルクミルペルオキシド、ジクミ
ルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3
ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(第3ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス
(第3ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(第3ブチルペルオ
キシ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、2,4−ジ
クロロベンゾイルペルオキシド、第3ブチルペルオキシ
ベンゾエート、第3ブチルペルオキシイソプロピルカー
ボネートなどが用いられる。
これらの有機過酸化物は、ゴム成分100重量部当り、
有効官能基数が1のものを使用する場合には0.2〜4重
量部、好ましくは1〜3重量部の割合で、また有効官能
基数が2のものを使用する場合には0.1〜2重量部、好
ましくは0.5〜1.5重量部の割合で用いられる。
配合物中には、以上の各成分以外に、トリアリルシア
ヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベン
ゼンなどの加硫助剤、プロセスオイル、パラフィン系オ
イルなどの軟化剤、カーボンブラック、乾式シリカ、湿
式シリカなどの補強剤、炭酸カルシウム、クレーなどの
増量剤などを必要に応じて配合することができる。
各配合成分の混合は、バンバリーミキサー、オープン
ロールなどを用い、まずEPDMを素練りした後SBRを添加
混合し、次いで金属酸化物、老化防止剤、補強剤、増量
剤などの粉体、最後に軟化剤、加硫剤、加硫助剤などを
添加し、混合することによって行われる。このようにし
て調製された配合物は、一般に約150〜170℃、約50〜20
0Kgf/cm2、約20〜40分間の条件下で加硫成形される。
〔発明の効果〕
本発明に係る密封用パッキンは、エチレングリコール
を主体とする、不凍液、ブレーキ液などのシール対象液
中に半分浸漬させたとき、老化防止剤を配合して耐熱性
を改善したEPDM単体製のパッキン材においては、120
℃、300時間の浸漬で空気との境界面での溶解がみられ
たのに対し、EPDMにSBRをブレンドしたブレンド体から
製造されたパッキン材は、120℃、1000時間の浸漬でも
境界面に溶解がみられないという顕著な効果が奏せられ
る。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
比較例1〜3 EPDM(住友化学製品エスプレン201) 80重量部 EPDM(住友化学製品エスプレン607F) 40 乾式シリカ(日本シリカ製品ニプシルVN3) 30 カーボンブラック(東海カーボン製品シーストS) [比較例1] 30 [比較例2〜3]40 老化防止剤(メルカプトベンゾイミダゾリン) [比較例1〜2]4 [比較例3] 8 老化防止剤(ポリマライズド2,2,4−トリメチル−1,2−
ジハイドロキノリン) [比較例1〜2]1 [比較例3] 2 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 1 ポリエチレングリコール(関東化学製品PEG−4000) 2
トリアリルイソシアヌレート 2 ジクミルペルオキシド(日本油脂製品パークミルD)3
以上の耐熱性配合処方の配合物を金属製圧縮成形型に
入れ、油圧式加熱加圧成形機を用い、170℃、150Kgf/cm
2、20分間の条件下で加硫成形した。得られた加硫成形
品について、常態値、加熱老化試験(150℃、10日間加
熱後の常態値変化)およびエチレングリコール主体ブレ
ーキ油浸漬試験(120℃の日産ブレーキ油中にテストピ
ースを半分浸漬したときの境界面の外観により判断)を
それぞれ行ない、次の表1に示されるような結果を得
た。
実施例1、比較例4〜5 EPDM(日本合成ゴム製品65X) 100重量部 FEFカーボンブラック 30 乾式シリカ(ニプシルVN3) 30 ステアリン酸 1 老化防止剤(ポリマライズド2,2,4−トリメチル−1,2−
ジハイドロキノリン) [実施例1、比較例4]4 [比較例5] 2 SBR(日本合成ゴム製品SBR1503)[実施例のみ]10
酸化亜鉛 5 ジクミルペルオキシド(パークミルD) 2 以上の配合物について、比較例1〜3と同様に加硫成
形し、加硫成形品について、常態値およびブレーキ油浸
漬試験を行ない、次の表2に示されるような結果を得
た。
実施例2、比較例6〜11 EPDM(日本合成ゴム製品EP33) 100重量部 ステアリン酸 1 SRFカーボンブラック 30 乾式シリカ(ニプシルVN3) 30 可塑剤(出光石油化学製品PW−380) 10 ジクミルペルオキシド(パークミルD) 2 以上の各配合成分に加え、次の表3に示される酸化亜
鉛、酸化マウネシウム、老化防止剤(ポリマライズ2,2,
4−トリメチル−1,2−ジハイドロキノリン)およびSBR
(SBR1503)の所定量(重量部)を添加し、比較例1〜
3と同様に加硫成形した。
得られた加硫成形品について、100%および300%モジ
ュラスを加えた常態値ならびに前記と同様のブレーキ油
浸漬試験を行なった。得られた結果は、次の表3に示さ
れる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン・プロピレン系共重合ゴム100重
    量部にSBR1〜20重量部、老化防止剤3〜10重量部、金属
    酸化物3〜15重量部および加硫剤を配合した配合物の加
    硫成形品よりなる、エチレングリコールを主体とするシ
    ール対象液接触個所に用いられる密封用パッキン。
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