JP2549587Y2 - 打撃工具 - Google Patents
打撃工具Info
- Publication number
- JP2549587Y2 JP2549587Y2 JP10070891U JP10070891U JP2549587Y2 JP 2549587 Y2 JP2549587 Y2 JP 2549587Y2 JP 10070891 U JP10070891 U JP 10070891U JP 10070891 U JP10070891 U JP 10070891U JP 2549587 Y2 JP2549587 Y2 JP 2549587Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic body
- piston
- striker
- sealing
- air chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はハンマ、ハンマドリルな
どの空気の圧縮を密封用弾性体をもった打撃子を介して
先端工具へ伝達する打撃工具に関する。
どの空気の圧縮を密封用弾性体をもった打撃子を介して
先端工具へ伝達する打撃工具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の打撃工具には、密封用弾性体を設
けた打撃子において、打撃子の外径と打撃子のつばの外
径とを等しくし弾性体の締め代により密封する構造と、
弾性体と空気室との間の打撃子工具リブに小径の孔を設
け、空気室の圧力を弾性体の側面に加える構造とがあ
る。
けた打撃子において、打撃子の外径と打撃子のつばの外
径とを等しくし弾性体の締め代により密封する構造と、
弾性体と空気室との間の打撃子工具リブに小径の孔を設
け、空気室の圧力を弾性体の側面に加える構造とがあ
る。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従来の弾性体の締め代
のみでシールする構造のものは、弾性体が摩耗すると密
封性を損ない、著しく寿命を短くするため、弾性体が摩
耗しにくい材料の選定が困難であった。また、打撃子の
リブに小径の孔を設ける構造のものは、この孔部の強度
が低下し、リブの破損に至る。あるいは、空気室の圧力
が孔部付近に偏り、弾性体全体に加わりにくいため、シ
ールの効果が低いという欠点があった。
のみでシールする構造のものは、弾性体が摩耗すると密
封性を損ない、著しく寿命を短くするため、弾性体が摩
耗しにくい材料の選定が困難であった。また、打撃子の
リブに小径の孔を設ける構造のものは、この孔部の強度
が低下し、リブの破損に至る。あるいは、空気室の圧力
が孔部付近に偏り、弾性体全体に加わりにくいため、シ
ールの効果が低いという欠点があった。
【０００４】本考案の目的は、打撃子に組付けた弾性体
の密封寿命の延長を図ることができる打撃工具を提供す
ることにある。
の密封寿命の延長を図ることができる打撃工具を提供す
ることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の打撃工具は、往復運動するピストンと、前
記ピストンを案内する筒状シリンダと、前記筒状シリン
ダの内部の空気室を介して前記ピストンにより往復駆動
される打撃子と、前記打撃子の前記ピストン側に空気を
シールするリング状の密封用弾性体とを含む打撃工具に
おいて、前記密封用弾性体と前記空気室との間の前記打
撃子のつばの外径を前記ピストンの内径より小さく構成
したことを特徴とする。
め、本考案の打撃工具は、往復運動するピストンと、前
記ピストンを案内する筒状シリンダと、前記筒状シリン
ダの内部の空気室を介して前記ピストンにより往復駆動
される打撃子と、前記打撃子の前記ピストン側に空気を
シールするリング状の密封用弾性体とを含む打撃工具に
おいて、前記密封用弾性体と前記空気室との間の前記打
撃子のつばの外径を前記ピストンの内径より小さく構成
したことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本考案の打撃工具は、打撃子の空気室側に空気
をシールする密封用弾性体を設け、この密封用弾性体と
空気室との間の打撃子のつばの外径Ｄ２をピストンの内
径Ｄ１より小さく構成したため、（Ｄ１−Ｄ２）の寸法
の隙間から圧縮された空気が打撃子に設けた密封用弾性
体の組付け用溝の幅と、密封用弾性体の厚さとの隙間、
および、打撃子の組付け用溝の底面と密封用弾性体の内
径との隙間に作用し、密封用弾性体を中間打撃子方向に
押しつける力とピストンの内周方向に押し広げる力が作
用して空気室の密封性が向上する。このため、密封用弾
性体に摩耗を生じてもシール性が保たれ寿命の延長が図
れる。
をシールする密封用弾性体を設け、この密封用弾性体と
空気室との間の打撃子のつばの外径Ｄ２をピストンの内
径Ｄ１より小さく構成したため、（Ｄ１−Ｄ２）の寸法
の隙間から圧縮された空気が打撃子に設けた密封用弾性
体の組付け用溝の幅と、密封用弾性体の厚さとの隙間、
および、打撃子の組付け用溝の底面と密封用弾性体の内
径との隙間に作用し、密封用弾性体を中間打撃子方向に
押しつける力とピストンの内周方向に押し広げる力が作
用して空気室の密封性が向上する。このため、密封用弾
性体に摩耗を生じてもシール性が保たれ寿命の延長が図
れる。
【０００７】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図１および図２に
より説明する。
より説明する。
【０００８】図１は本考案の打撃工具の密封機構の一実
施例の断面図であり、図２は図１の密封用弾性体用組付
け用溝と密封用弾性体との関係を示す部分断面図であ
る。図１において、１は出力軸ピニオン、２はファース
トギア、３は中間軸、４はレシプロベアリング、５はピ
ストンピン、６はピストン、７はシリンダ、８は空気
室、９は打撃子、１０は中間打撃子、１１は工具、１２
は密封用弾性体、１３は組付け用溝そして１４は打撃子
のつばである。モータの回転は出力軸ピニオン１、ファ
ーストギア２を介して中間軸３に伝達される。中間軸３
に圧入固定されたレシプロベアリング４が中間軸３と一
体に回転し、ピストンピン５を介してピストン６を往復
駆動する。被削材に突き当てられ後退した工具１１には
構造を介してピストン６と打撃子９間に設けた空気室８
がピストン６の往復により発生する空気ばねの力の働き
で打撃子９に推力を与え中間打撃子１０の端面を打撃す
ることによって生じる打撃力が伝達される。
施例の断面図であり、図２は図１の密封用弾性体用組付
け用溝と密封用弾性体との関係を示す部分断面図であ
る。図１において、１は出力軸ピニオン、２はファース
トギア、３は中間軸、４はレシプロベアリング、５はピ
ストンピン、６はピストン、７はシリンダ、８は空気
室、９は打撃子、１０は中間打撃子、１１は工具、１２
は密封用弾性体、１３は組付け用溝そして１４は打撃子
のつばである。モータの回転は出力軸ピニオン１、ファ
ーストギア２を介して中間軸３に伝達される。中間軸３
に圧入固定されたレシプロベアリング４が中間軸３と一
体に回転し、ピストンピン５を介してピストン６を往復
駆動する。被削材に突き当てられ後退した工具１１には
構造を介してピストン６と打撃子９間に設けた空気室８
がピストン６の往復により発生する空気ばねの力の働き
で打撃子９に推力を与え中間打撃子１０の端面を打撃す
ることによって生じる打撃力が伝達される。
【０００９】図２の構造ではピストン６と打撃子９が最
も接近した時に、ピストン６の内周と打撃子９の後端お
よび密封用弾性体１２により構成される空気室８が高圧
となる。また、この圧力が、ピストン６の内径Ｄ１と打
撃子９のつばの外径Ｄ２との間にＤ１＞Ｄ２の関係を設
けたために生じる（Ｄ１−Ｄ２）の寸法の隙間から圧縮
された空気が打撃子９に設けた密封用弾性体１２の組付
け用溝１３の幅と、密封用弾性体１２の厚さとの隙間、
および、打撃子９の組付け用溝１３の底面と密封用弾性
体１２の内径との隙間に作用し、密封用弾性体１２を中
間打撃子１０方向に押しつける力とピストン６の内周方
向に押し広げる力が作用して空気室８の密封性が向上す
る。このため、密封用弾性体１２の締め代を小さくする
こともでき、密封用弾性体１２に摩耗を生じてもシール
性が保たれるため寿命の延長が図れる。
も接近した時に、ピストン６の内周と打撃子９の後端お
よび密封用弾性体１２により構成される空気室８が高圧
となる。また、この圧力が、ピストン６の内径Ｄ１と打
撃子９のつばの外径Ｄ２との間にＤ１＞Ｄ２の関係を設
けたために生じる（Ｄ１−Ｄ２）の寸法の隙間から圧縮
された空気が打撃子９に設けた密封用弾性体１２の組付
け用溝１３の幅と、密封用弾性体１２の厚さとの隙間、
および、打撃子９の組付け用溝１３の底面と密封用弾性
体１２の内径との隙間に作用し、密封用弾性体１２を中
間打撃子１０方向に押しつける力とピストン６の内周方
向に押し広げる力が作用して空気室８の密封性が向上す
る。このため、密封用弾性体１２の締め代を小さくする
こともでき、密封用弾性体１２に摩耗を生じてもシール
性が保たれるため寿命の延長が図れる。
【００１０】以上は、実施例として空気室８がピストン
６の内部と打撃子９とで構成される例を示したが、他に
一般的に知られるシリンダ７の内部とピストン６の一端
面と打撃子９とで空気室８を構成する構造の打撃工具に
も適用することができる。
６の内部と打撃子９とで構成される例を示したが、他に
一般的に知られるシリンダ７の内部とピストン６の一端
面と打撃子９とで空気室８を構成する構造の打撃工具に
も適用することができる。
【００１１】
【考案の効果】本考案によれば、密封用弾性体と空気室
との間の打撃子のつばの外径をピストンの内径より小さ
く構成したので、空気室内の圧縮された空気が密封用弾
性体を加圧し、中間打撃子方向に押しつける力とピスト
ンの内周方向に押し広げる力が作用し、密封用弾性体の
寿命を延ばすことができる。
との間の打撃子のつばの外径をピストンの内径より小さ
く構成したので、空気室内の圧縮された空気が密封用弾
性体を加圧し、中間打撃子方向に押しつける力とピスト
ンの内周方向に押し広げる力が作用し、密封用弾性体の
寿命を延ばすことができる。
【図１】本考案の打撃工具の密封機構の一実施例の断面
図。
図。
【図２】図１の密封用弾性体用組付け用溝と密封用弾性
体との関係を示す部分断面図。
体との関係を示す部分断面図。
６…ピストン、８…空気室、９…打撃子、１２…密封用
弾性体、１３…組付け用溝、１４…打撃子のつば。
弾性体、１３…組付け用溝、１４…打撃子のつば。
Claims (1)
- 【請求項１】往復運動するピストンと、前記ピストンを
案内する筒状シリンダと、前記筒状シリンダの内部の空
気室を介して前記ピストンにより往復駆動される打撃子
と、前記打撃子の前記ピストン側に空気をシールするリ
ング状の密封用弾性体とを含む打撃工具において、前記
密封用弾性体と前記空気室との間の前記打撃子のつばの
外径を前記ピストンの内径より小さく構成したことを特
徴とする打撃工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10070891U JP2549587Y2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 打撃工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10070891U JP2549587Y2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 打撃工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0549281U JPH0549281U (ja) | 1993-06-29 |
| JP2549587Y2 true JP2549587Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14281185
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10070891U Expired - Lifetime JP2549587Y2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 打撃工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2549587Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP10070891U patent/JP2549587Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0549281U (ja) | 1993-06-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2005177906A (ja) | 打撃工具 | |
| US5954140A (en) | Rotary hammer with improved pneumatic drive system | |
| JP2552566B2 (ja) | 打撃工具 | |
| US4113035A (en) | Hammer drill with drive and percussion elements accommodated in a cylinder | |
| US4192391A (en) | Piston for a hammer drill having a separable part | |
| US4310055A (en) | Percussion hammer with a one piece striker | |
| US5992541A (en) | Drilling and/or chiselling tool | |
| JP3369844B2 (ja) | 空打ち防止機構を有する回転打撃工具 | |
| US20030221847A1 (en) | Pneumatic percussion operated mechanism | |
| JP2549587Y2 (ja) | 打撃工具 | |
| US20020050367A1 (en) | Crank gear for an electro-pneumatic percussion mechanism of an electrical hand-held power tool | |
| JP2019177459A (ja) | 打撃作業機 | |
| JP4043567B2 (ja) | 打撃工具 | |
| JP3556714B2 (ja) | 打撃工具の空打ち防止装置 | |
| JP4270827B2 (ja) | 電動工具 | |
| JP2003025250A (ja) | 衝撃工具 | |
| JP4487713B2 (ja) | 打撃工具 | |
| JP2510186Y2 (ja) | 打撃工具の中間打撃子 | |
| JP2000000782A (ja) | 打撃工具 | |
| JPH0417342Y2 (ja) | ||
| JP3687330B2 (ja) | 打撃工具 | |
| JPH0422938Y2 (ja) | ||
| JPS6348396Y2 (ja) | ||
| JP2541140Y2 (ja) | 打撃工具の空打防止構造 | |
| JP2009196044A (ja) | ハンマドリル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970506 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |