JP2548938B2 - 転写シ−ト - Google Patents

転写シ−ト

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JP2548938B2
JP2548938B2 JP62097923A JP9792387A JP2548938B2 JP 2548938 B2 JP2548938 B2 JP 2548938B2 JP 62097923 A JP62097923 A JP 62097923A JP 9792387 A JP9792387 A JP 9792387A JP 2548938 B2 JP2548938 B2 JP 2548938B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明の転写シートは、種々の成形品等の表面に転
写し、そののち紫外線や電子線を照射して転写された表
面の層を硬化させて使用するもので、耐擦傷性、耐薬品
性、耐溶剤性等の物理的および化学的性状の優れた表面
が得られるものである。
〔従来の技術〕
従来、表面の強化された製品を転写を利用して作成す
る際に、紫外線や電子線の照射により架橋する樹脂を使
用して保護層を形成することが行なわれている。
ところで、保護層には、固いもので擦ったり引っ掻い
たりする際の傷付きやすさに対する抵抗性(耐擦傷性)
を与える意味で滑材を添加する必要がある。しかし、こ
の滑材の添加効果が発揮されるには、かなりの添加量を
必要とし、保護層の透明性が損なわれ、転写した後に保
護層の下層の透視性が低くなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明で解決しようとするのは、従来の紫外線や電
子線の照射より架橋する樹脂を使用して保護層を形成し
た転写シートにおいては、滑材の添加効果の維持と、保
護層の透明性の確保とを、同時に行なうことが出来なか
った点である。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明では、保護層を分けて、滑材を含まない層
と、滑材を従来と同じ程度に添加した層との2つの層と
し、後者が転写後の最表層に来るようにして、問題点を
解決可能としており、『離型性シートの離型性面に、下
記の第1および第2の2つの層が順次設けられていて、
第1および第2の未硬化或いは部分硬化樹脂層からなる
転写後保護層となる層を有することを特徴とする転写シ
ート。
(a)滑剤および未硬化状態において常温で固体であ
り、且つ、熱可塑性である紫外線硬化性または電子線硬
化性の樹脂からなる第1の未硬化或いは部分硬化樹脂層 (b)未硬化状態において常温で固体であり、且つ、熱
可塑性である紫外線硬化性または電子線硬化性の樹脂か
らなる滑剤を含まない第2の未硬化或いは部分硬化樹脂
層』 を要旨とするものである。
〔作用〕
この発明によれば、保護層を滑材を含む層と含まない
層との2つの層に分けたので、滑材を含む層においては
滑材の必要濃度を維持でき、もう一方の層は滑材を含ま
ないので全体として滑材の添加量を減らすことができ
る。
〔実施例〕
この発明で使用する転写シートは、基本的には、離型
性シートと、2つの未効果樹脂層とからできているが、
さらに模様層を有していてもよく、転写をより確実にす
る意味で接着剤層を有していてもよい。
離型性シート 離型性シートの素材は、原則として、この種の転写シ
ートに使用されているものであればよく、その厚みとし
ては通常5〜200μmが好ましく、更に好ましくは12〜1
5μmである。
具体的に例を示すと、ポリエチレンテレフタレート
(いわゆるポリエステル)、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリアミドなど、の合成樹脂のフィルム、紙、合
成紙などである。これらは必要によりラミネートして使
用できる。
離型性シートの表面の凹凸は、転写したときに保護層
の表面の凹凸を決めるものである。転写された後の表面
をミラー(鏡)面としたいときには、これらの離型性シ
ートの表面はミラー面としなければならない。また、装
飾用途においては、しばしば、マットな表面が要望され
るので、そのときは、離型性シートとしてマット剤練り
込み、サンドブラスト法、もしくはケミカルエッチング
などにより艶の状態を調整したマットフィルムを使用す
るのがよい。
離型性シートは上記のような素材からなるもの以外で
も、離型性層を別に設けて表面を離型性にしたものでも
よい。
この離型性層は転写の際に転写シートの基体シートか
ら保護層の剥離を可能にする成分を有し、具体的には適
宜なベヒクル(ベヒクルの例は通常のインキ組成物のベ
ヒクルとして後記するものと同じ)単独もしくは必要に
応じてさらにワックス、例えば、パラフィンワックス、
モンタンワックス、もしくは合成ワックスなど、または
シリコーンなどの離型性物質を添加してつくれば良い。
第1の未硬化樹脂層 この層は転写後は最も表面の層となる層であり、滑
剤、および未硬化の状態では常温で固体であり、か
つ、熱可塑性、溶剤溶解性を有していながら、塗装及び
乾燥によって見かけ上または、手で触ったときにも非流
動性(指触乾燥性)であり、かつ非粘着性である塗膜を
与える紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂、の
両成分を主成分として構成されている。
上記の滑材としては、ポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス、合成ワックス、モンタンワックス、カ
ルナバワックス、キャンデリラワックス、マイクロワッ
クス、等のワックス類、シリコーン系、フッ素系等の液
状のもの、などが使用できる。
滑材を添加することにより、転写後の最表面の擦れや
引っ掻きに対する抵抗性を増すことができる。
上記の紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂と
してはラジカル重合性不飽和基を有する熱可塑性の次の
(1)および(2)の2種類の樹脂がある。
(1) ガラス転移温度が0〜250℃のポリマー中にラ
ジカル重合性不飽和基を有するもの。さらに具体的には
以下の化合物〜を重合、もしくは共重合させたもの
に対し後述する方法(a)〜(d)によりラジカル重合
性不飽和基を導入したものを用いることができる。
水酸基を有する単量体;N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート
等。
カルボキシル基を有する単量体:(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノサクシネー
ト等。
エポキシ基を有する単量体:グリシジル(メタ)アク
リレート等。
アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニルエチ
ル(メタ)アクリレート、2−アジリジニルプロピオン
酸アリル等。
アミノ基を有する単量体:(メタ)アクリルアミド、
ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート等。
スルフォン基を有する単量体:2−(メタ)アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルフォン酸等。
イソシアネート基を有する単量:2,4−トルエンジイソ
シアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トの1モル対1モル付加物等のジイソシアネートと活性
水素を有するラジカル重合性単量体の付加物等。
更に、上記の共重合体のガラス転移点を調節したり、
硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合物
と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体とを
共重合させることができる。このような共重合可能な単
量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に述べる
方法(a)〜(d)により反応させ、ラジカル重合性不
飽和基を導入することによって、紫外線もしくは電子線
硬化性樹脂が得られる。
(a)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合には、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有
する単量体等を縮合反応させる。
(b)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有す
る単量体を縮合反応させる。
(c)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は、前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル
基を有する単量体を付加させる。
(d)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、エポキシ基を有する
単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいは
ジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステ
ル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させる。
上記反応を行なうには、微量のハイドロキノンなどの
重合禁止剤を加え乾燥空気を送りながら行うことが望ま
しい。
(2) 融点が常温(20℃)〜250℃であり、ラジカル
重合性不飽和基を有する化合物。具体的にはステアリル
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、トリ
アクリルイソシアヌレート、シクロヘキサンジオールジ
アクリレート、シクロヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、スピログリコールジアクリレート、スピログ
リコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。ま
た、この発明においては前記(1)および(2)を混合
して用いることもできる。
滑材、および未硬化の状態では常温で固体であり、
かつ、熱可塑性、溶剤溶解性を有していながら、塗装及
び乾燥によって見かけ上または、手で触ったときにも非
流動性(指触乾燥性)であり、かつ非粘着性である塗膜
を与える紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂、の
両成分は、紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂
100重量部に対し、の滑材の0.1重量部〜30重量部、好
ましくは、0.1重量部〜5重量部配合して使用される。
0.1重量部未満では添加効果が乏しく、30重量部を超え
ると、効果の向上が見られないばかりか、皮膜の固さ、
強靭さが損なわれる。
第1の未硬化樹脂を設ける際には、さらにラジカル重
合性不飽和単量体を加えることもできる。このラジカル
重合性不飽和単量体は電離性放射線照射の際、架橋密度
を向上させ、耐熱性を向上させるものであって、前述の
単量体の他にエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグ
リシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレ
ート、プロピレングリコールジグリシジル エーテルジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ソルビトー
ルテトラグリシジルエーテルテトラ(メタ)アクリレー
トなどを用いることができ前記したの紫外線硬化性樹
脂または電子線硬化性樹脂100重量部に対して、0.1〜10
0重量部で用いることが好ましい、また、上記のものは
電子線により充分に硬化可能であるが、紫外線照射で硬
化させる場合には、増感剤としてベンゾキノン、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、などのベンゾインエ
ーテル類、ハロゲン化アセトフェノン類、ビアセチル類
などの紫外線照射によりラジカルを発生するものも用い
ることができる。
以上の成分を離型性シートの離型性面に塗布するに
は、公知の方法、例えば、ロールコート法、カーテンフ
ローコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート
法、エアーナイフコート法、リバースコート法、キスコ
ート法、ブレードコート法、スムーズコート法などの方
法を利用して行ない、塗布量は、乾燥時で1μm〜10μ
m程度である。
第2の未硬化樹脂層 この層は、未硬化の状態では常温で固体であり、か
つ、熱可塑性、溶剤溶解性を有していながら、塗装及び
乾燥によって見かけ上または、手で触ったときにも非流
動性(指触乾燥性)であり、かつ非粘着性である塗膜を
与える紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂を主成
分として構成されていて、上記した第1の未硬化樹脂層
から滑材を除いた以外は上記した第1の未硬化樹脂層と
同様の材料を使用し、同様の方法で設けることができ
る。
この第2の未硬化樹脂層の厚さは1μm〜50μm、好
ましくは、1μm〜5μmである。
その他の層 上記した第1および第2の未硬化樹脂層以外に、通常
の転写シートにおいて設けられる次のような種々の層を
設けることができる。
接着剤層 上記の未硬化樹脂層を被転写体に当てて転写しても一
応の接着力が得られるが、なお一層の接着力の向上を必
要とするときは、接着剤層を別の層として設けるとよ
い。
接着剤層用の接着剤としては、公知のものを使用で
き、例えば、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニト
リルゴムなどのゴム系樹脂、(メタ)アクリル酸エステ
ル系樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩
素化オレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂な
どの任意の接着剤を使用することができる。
これらの樹脂は、必要により希釈して塗布に適した粘
度とした後、公知のコーティング方法例えば、リバース
ロールコーティング、ロールコーティング、グラビアコ
ーティング、キスコーティング、ブレードコーティン
グ、スムーズコーティンなどにより、コーティングす
る。
この発明の転写シートにおいて、他の層を設ける方法
も概ね同じであり、ただし、層を模様状に設けるときに
は印刷手法を用いる。
模様層 模様層は転写により、被転写体に模様を与えるための
ものであるから、模様を転写することを目的とする模様
転写シートにおいては、必ず必要である。絵柄層の必要
でない転写シートの例としては、実質的に保護層のみを
転写する保護層転写シートがあり、このものの使用は塗
装の代用となる。具体的な保護層転写シートは、離型性
シートとの密着もしくは剥離性、保護層の被転写体との
接着性、接着剤層の必要性の可否などを用途に合わせて
考慮し、作ればよい。
模様層は通常、保護層の上に直接に、あるいは他の層
を介して間接に設け、インキの種類も用途、転写シート
の構造を考慮して決めればよい。通常のインキは、ベヒ
クルに顔料もしくは染料の着色剤、可塑剤、安定剤、そ
のほかの添加剤、または、溶剤もしくは希釈剤などを用
いて、混練したものである。
インキの成分のうち、接着性に関連のあるバインダー
としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル
などのアクリルもしくはメタクリルモノマーの単独共重
合体もしくはこれらモノマーを含む共重合体、ポリスチ
レン、ポリα−メチルスチレンなどのスチレン樹脂及び
スチレン系共重合樹脂、エチルセルロース、エチルヒド
ロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロピ
オネート、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ロ
ジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノー
ル樹脂、重合ロジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニル
トルエン樹脂、ブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、セラック、アラビアゴム、アカロイ
ド、マスチックなどの一種もしくは2種以上を使用す
る。
なお、模様層を設けるインキを電離放射線硬化性のも
のとすることもできる。
転写シートの構造は、基本的には以上の通りである
が、さらに必要により、以下のような各層を設けること
ができる。
溶剤揮散型の樹脂の層 なお、第2の未硬化樹脂層に直接接する層、例えば模
様層、を設けるのに先立って、硬化性層との間に、熱可
塑性樹脂などの溶剤揮散型の樹脂の層を設けてもよく、
このようにすると、模様層を設ける際には介在する未硬
化樹脂層との接着のみを考慮すればよく、模様層を設け
る際のインキのバインダーの選択範囲が拡がる利点があ
る。
金属薄膜層 被転写体の表面に、金属調の外観を与えるため、金属
薄膜層を設けることもできる。金属薄膜層を作る素材と
しては、アルミニウム、クロム、錫、銀、銅、金などで
あり、厚みは通常、400〜600Å程度である。金属薄膜層
は必要に応じ、模様状とすることができ、水溶性のパタ
ーンを設けた後に金属薄膜を設け、その後に水を作用さ
せる方法や、金属薄膜を先に設けた後にレジストパター
ンを設け、その後に酸やアルカリを作用させる方法があ
る。
使用方法 この発明の転写シートは、適宜な方法で転写を行なっ
た後に、紫外線もしくは電子線を照射して、転写された
未硬化樹脂層を完全に硬化させることにより、被転写体
のの表面に完全硬化した皮膜を作ることができる。この
とき、離型性シートを剥がしてから照射する場合と、照
射後に剥がす場合とがある。なお、転写シートの保護層
の耐熱性がある程度要求される場合は、完全硬化に至ら
ない範囲で部分硬化(いわゆる「ハーフキュア」であっ
て、必ずしも半分硬化を意味しない)しておいたものを
転写することもできる。
転写方法としては例えば、加熱により被転写体に模
様層(場合によっては模様層上に更に重ねて設けられて
いる接着剤層等の他の層)を熱圧着させて未硬化樹脂層
と共に転写を行なう熱転写法、転写シートと被転写体
との間に、溶剤もしくは樹脂の溶剤溶液からなる活性化
液を介在させて行なう溶剤活性転写法が例示できる。
あるいは、興味ある方法として、プレス成型、真空
成型、圧空成型、真空圧空成型、射出同時成型、押出成
型、カレンダー成型などの成型法に適用して転写するこ
ともでき、これらのの成型法においては、成型と同時
に転写を行なうこともできる。
なお、転写後、被転写体を更に所定の形状になる様、
プレス成型、真空成型、圧空成型、真空圧空成型などを
行なってもよい。
被転写体 この発明の転写シートを使用して転写を行なう対象
(被転写体)としては種々のものが使用できる。転写の
対象としては、所定の形状に既に成形されているもの
や、予め平板形状などの単純な形状に成型されたもの以
外にも、その転写対象が製造されるのと同様に転写が行
なえるものを含み、例えば次のようなものである。
AAS樹脂、ABS樹脂、ACS樹脂、アミノ樹脂、酢酸セル
ロース・酪酢酸セルロース・エチルセルロースなどのセ
ルロース樹脂、アリル樹脂、エチレン−α−オレフィン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
塩化ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、MBS樹脂、メ
タクリル−スチレン共重合体、ニトリル樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ
スチレン樹脂、AS樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、アクリル変性ポリ塩化ビニル樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂などのプラスチックからなるプラスチッ
ク成型品。
鉄、アルミニウム、銅、ステンレスなどの金属の押し
出し成型品。
これらの被転写体の被転写面には必要により、被転写
体表面の素材に合わせた前処理を施してもよく、例え
ば、プライマー処理、コロナ処理などの接着性向上のた
めの前処理、塗装その他による下地色の調整処理、目止
め処理、セメントなどのアルカリ性基材におけるアルカ
リ滲出防止処理などである。
電離放射線照射 転写シートを用いて被転写体に転写した後、電離放射
線を照射して、転写された第1および第2の未硬化樹脂
層を硬化させる。電離放射線としては代表的には紫外線
と電子線である。
電子線としては、コックロフトワルトン型、バンデグ
ラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダ
イナミトロン型高周波型などの各種電子線加速器から放
出された50〜1000KeV、好ましくは100〜300KeVの範囲の
エネルギーを持つ電子線を用いることができ、又、紫外
線としては超高圧水銀灯高圧水銀灯、低圧水銀灯、カー
ボンアーク、クセノンアーク、メタルハライドランプな
どの光源を用いた紫外線源から発するものを用いること
ができる。
〔発明の効果〕
この発明によれば、転写後に保護層となる未硬化樹脂
層を2つの層に分け、転写後に最上層となる層のみに滑
材を含有させたので、全体として滑材の含有量が少な
く、しかも、最上層には充分な量の滑材を添加できるの
で、滑材の添加硬化を損なうことがない。
〔具体的な実施例〕
実施例1 離型性フィルムとしてポリエステルフィルム(東レ
(株)製、ルミラーT−60)を用い、その片面にメラミ
ン系樹脂ワニス(大日精化(株)製)をグラビアコーテ
ィングし、厚み0.5μmの離型性層を形成した。
次いで離型性層の上に、紫外線硬化性樹脂(三菱油化
(株)製、商品名ユピアーLZ−075)100重量部に対し、
ポリエチレンワックス1重量部を添加し、メチルエチル
ケトンで固形分が35%になるように希釈した塗料を、グ
ラビアコーティングによりコーティングし、塗布厚み2.
5μmの第1の未硬化樹脂層を設けた。
上記の第1の未硬化樹脂層上に、ポリエチレンワック
スを添加せず、かつ、固形分を40%にし以外は第1の未
硬化樹脂層を設けるのに用いたのと同じ塗料を、やは
り、グラビアコーティングによりコーティングし、塗布
厚み3.5μmの第2の未硬化樹脂層を設けた。
第1おび第2の未硬化樹脂層を設けた上に、アクリル
樹脂とニトロセルロース系樹脂とを混合したものをベヒ
クルとするグラビアインキを使用し、模様を印刷し、更
に、模様上に、アクリル樹脂のメチルエチルケトン/ト
ルエン=2/1(重量比)の混合溶剤による樹脂溶液を全
面に塗布して接着剤層を形成した。
得られた転写シートを、アクリル樹脂板の表面に、転
写シートの接着剤層側が接するようにして、熱ロール
(表面温度200℃)を用いて転写し、転写後、ポリエス
テルフィルムを剥がした。
転写済のアクリル樹脂板をオゾン有りタイプの高圧水
銀灯(80W/cm)の下を転写された面がほから照射される
ようにして10秒間照射して未硬化樹脂層を硬化させた。
得られた、模様付きで表面が硬化したアクリル板は、
スチールウール#0000でこすっても傷が付かなかった。
比較のため、上記と同様にして、ただし、第1の未硬
化樹脂層を厚み6.0μmになるよう設け、第2の未硬化
樹脂層を設けないで比較用の転写シートを製造し同様に
して転写して得られたものと比較しても、保護層は透明
でその曇が感じられず、模様が鮮明に見え、意匠的に良
好であった。
実施例2 実施例1と同様にして第1および第2の未硬化樹脂層
を形成した後に、全面にアルニウムを600Åの厚みに蒸
着し、蒸着後、アクリル樹脂のメチルエチルケトン/ト
ルエン=2/1(重量比)の混合溶剤による樹脂溶液を全
面に塗布して接着剤層を形成して、転写シートを製造し
た。
得られた転写シートを使用して実施例1と同様にして
転写し、紫外線を照射したところ、転写された板の表面
は、保護層の透明性がすぐれていて、アルミニウム蒸着
層の光輝性が優れており、表面をスチールウール#0000
でこすっても傷が付かなかった。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離型性シートの離型性面に、下記の第1お
    よび第2の2つの層が順次設けられていて、第1および
    第2の未硬化或いは部分硬化樹脂層からなる転写後保護
    層となる層を有することを特徴とする転写シート。 (a)滑剤および未硬化状態において常温で固体であ
    り、且つ、熱可塑性である紫外線硬化性または電子線硬
    化性の樹脂からなる第1の未硬化或いは部分硬化樹脂層 (b)未硬化状態において常温で固体であり、且つ、熱
    可塑性である紫外線硬化性または電子線硬化性の樹脂か
    らなる滑剤を含ま無い第2の未硬化或いは部分硬化樹脂
  2. 【請求項2】第2の未硬化或いは部分硬化樹脂層上に更
    に模様層を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の転写シート。
  3. 【請求項3】更に接着剤層を最上層に有することを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項または第(2)項記載
    の転写シート。
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