JP2548893B2 - 足場建枠用連結ピン - Google Patents

足場建枠用連結ピン

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JP2548893B2 JP5301511A JP30151193A JP2548893B2 JP 2548893 B2 JP2548893 B2 JP 2548893B2 JP 5301511 A JP5301511 A JP 5301511A JP 30151193 A JP30151193 A JP 30151193A JP 2548893 B2 JP2548893 B2 JP 2548893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、順次上方に連結してい
くのに適した仮設用足場建枠の連結ピンに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の建築現場において、足場建枠を順
次上方に組み立てていくには、当然に上下に対抗する足
場建枠を互いに連結するための連結手段を必要とする。
【0003】従来では、この連結手段として下方側の足
場建枠左右上端部に連結ピンを突設し、これに上方側の
足場建枠の左右下端部を差し込み、しかる後、両者間に
わたって略弓状の抜け止め用ロックアームをその側面よ
り係止して両者を互いに連結するタイプのものや、例え
ば実開平1ー131753号公報に示すように上下の足
場建枠間に連結ピンを遊嵌し、連結ピンを所要角度回転
させることによって足場建枠と連結ピンとに設けた凹凸
部を互いに係合させて上下の足場建枠を連結ピンの回転
操作によって互いに連結するタイプのものが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、何れも下方側の足場建枠の連結ピンに上方側の足場
建枠を差し込む作業とは別個に、これらの上下の足場建
枠を保持しながら両者間の左右にロックアームを係止す
る作業や、両者間の左右の連結ピンを回転操作する作業
が必要であり、連結作業を行うために少なくとも二人の
作業者を必要としたり、連結作業が面倒で能率的でない
という問題があった。
【0005】本発明は、これらの難点を払拭することを
解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の難点を解
決するために、実施例に示す参照符号を付して示せば、
請求項1にあっては、管状等の中空状のピン本体1に、
その側面より突出すると共にその側面からピン本体1の
内部に退入自在な横断面形状略円形の係合突起2と、係
合突起2をピン本体1の側面より突出付勢するばね3と
を内蔵し、係合突起2には、係合突起2をばね3の付勢
力に抗してピン本体1の内部に退入力を負荷するための
滑り面4と、該滑り面4の途上に形成されて係合突起2
をピン本体1の内部方向の退入位置に係合するための係
合段部8と、係合突起2がピン本体1の側面より突出す
る時には足場建枠に係合すると共に係合突起2をばね3
の付勢力に抗して押圧操作することによって足場建枠に
対する係合を解除する係合面5と、該係合面5の先端部
に連続して、該突起2をばね3の付勢力に抗してピン本
体1の内部に退入力を負荷するための副滑り面9とを設
けてなる構成を採用するものである。
【0007】また請求項2にあっては、係合突起2に
は、ピン本体1に常時係合して係合突起2の軸方向に直
交する横方向への変位を阻止する横断面形状略円形のガ
イド突起6を一体形成してなる請求項1記載の構成を採
用するものである。
【0008】また請求項3にあっては、ピン本体1の内
壁に沿って軸方向に延びる連杆部7の一端又はその近傍
に係合突起2を、他端又はその近傍にガイド突起6をそ
れぞれ一体成形し、ばね3の当接部7aを連杆部7にお
ける係合突起2から適当距離の位置に設けてなる請求項
2記載の構成を採用するものである。
【0009】また請求項4にあっては、係合突起2の滑
り面4の後端部に連続して、係合突起2の突出時にピン
本体1に係止して係合突起2の軸方向の負荷を受け止め
る係止面部19を設けてなる請求項1〜3のいずれか記
載の構成を採用するものである。
【0010】
【作用】本発明の請求項1によれば、下方側足場建枠b
の竪パイプ10にその下端側を連結したピン本体1に、
上方側足場建枠aの竪パイプ10の下端部を差し込むこ
とによって、その差し込み途上で、係合突起3の滑り面
4に竪パイプ10の下端部が当接してその当接力にて滑
り面4に係合突起2をばね3の付勢力に抗してピン本体
1の内部に退入させる力が負荷され、係合突起2はピン
本体1の内部に退入することになるから、竪パイプ10
の下端部が下方側のピン本体1に挿入されるのを許し、
しかして上方側竪パイプ10の下端部側面の係合孔11
に下方側竪パイプ10の係合突起2が面する位置まで挿
入されると、係合突起2は上方側竪パイプ10の退入付
勢力から開放されるため、係合突起2はばね3に付勢さ
れて突出して係合孔11に係合し、係合突起2の係合面
5に係合孔11の内縁が係合して上下の足場建枠a,b
は互いに連結されることになる。即ち、上方側竪パイプ
10の下端部を下方側竪パイプ10のピン本体1に差し
込むだけで、両者は自動的に連結されることになる。
【0011】また請求項1によれば、係合突起2の滑り
面4の途上に、係合突起2をピン本体1の内部方向の退
入位置に係合するための係合段部8を形成してなるた
め、係合突起2を直接にピン本体1の内部方向に押圧操
作するだけで、係合突起2をピン本体1の内部に退入し
た状態に維持することができ、上方側の足場建枠を下方
側の足場建枠から簡単に分解することができる。
【0012】なお、係合突起2の係合段部8がピン本体
1の内周面23に係合して係合突起2が退入位置にある
状態で、再度、足場建枠aをピン本体1に差し込むこと
によって、その差し込み途上で足場建枠aの下端部が係
合突起2の若干突出している先端部を下方に押圧し、こ
れがために係合突起2の係合段部8はピン本体1の内周
面22から外れてその退入位置の状態から解除されるた
め、係合突起2はピン本体1の側面から突出し、足場建
枠aの差し込み途上において係合突起2は足場建枠aの
係合孔11に自動的に係合することになる。
【0013】また請求項1によれば、係合突起2の係合
面5に連続して、係合突起2をばね3の付勢力に抗して
ピン本体1の内部に退入力を負荷するための副滑り面9
を設けてなるため、係合突起2が係合段部8の作用によ
ってピン本体1の内部に退入した状態において、係合突
起2の先端部がピン本体1の側面から若干量突出してい
ても、竪パイプ10のピン本体1からの引き抜き時に該
副滑り面9の作用によって係合突起2をばね3の付勢力
に抗してピン本体1の内部に退入させるようになってい
るため、竪パイプ10をピン本体1から支障なく引き抜
くことができる。
【0014】また請求項2によれば、係合突起2はガイ
ド突起6によって横方向への変位を阻止するようにピン
本体1に支持されているため、竪パイプ10の負荷を受
けても、ピン本体1の側面からの突出作動やピン本体1
内部への退入作動を正確に行うことができると共に、係
合突起2の竪パイプ10に対する係合状態を良好に維持
することができる。
【0015】また請求項3によれば、係合突起2とガイ
ド突起6が連杆部7にて一体に形成され、その連杆部7
における係合突起2から適当距離下方位置にばねの当接
部7aを設けてこの部分を板ばね3にて付勢するように
しているので、係合突起2に退入させるような負荷が作
用したときに、ガイド突起6は退入せずに係合突起2側
だけが退入し、係合部材12の全体が没入してしまうの
を防止でき、抜け止め作用が安定し、高い信頼性を確保
できる。
【0016】また請求項4によれば、係合突起2の滑り
面4の後端部に連続して、係合突起2の突出時にピン本
体1に係止して係合突起2の軸方向の負荷を受け止める
係止面部19を設けてなるため、係合突起2がばね3に
付勢されて突出することによって係合突起2が直接的に
ピン本体1に係止し、その軸方向の負荷、従って足場建
枠aの引き抜き方向の荷重を受け止めることになるか
ら、その係止作用を確実に行うことになる。
【0017】
【実施例】図1は、上方側の足場建枠aと下方側足場建
枠bとの連結前の状態を示し、足場建枠は、左右の竪パ
イプ10,10と両パイプ10,10をつなぐ横パイプ
13と縦横パイプ10,13間にわたって取り付けられ
る補強桟14,14とからなり、横パイプ13に足場板
15がその爪15aを横パイプ13に掛合することによ
って懸架されている。そして竪パイプ10,10の下端
部には足場板15側に面して係合孔11が穿設されてお
り、上下の竪パイプ10,10の間に本発明に係る連結
ピン16が差し込まれるようになっている。
【0018】なお、連結ピン16のピン本体1の下端部
付近にはその側面より突出する連結用突起17が設けら
れ、下方側竪パイプ10、10の上端部付近には連結用
突起17が係合する連結孔18が穿設されている。
【0019】図2は、連結ピン16が上下の足場建枠
a、bの竪パイプ10,10間に差し込まれた状態の外
観を示し、図3は、連結ピン16の内部構造を示す。連
結ピン16は全体が上下に貫通する管状のピン本体1を
有し、そのピン中央部1aが肉厚に形成されてピン上部
1bとピン下部1cとの間に外周段部1d,1eが形成
され、ピン上部1bに差し込まれる上方側足場建枠aの
竪パイプ10とピン下部1cに差し込まれる下方側足場
建枠bの竪パイプ10とはそれぞれの端面が外周段部1
d,1eに当接して位置決めされ、その位置で竪パイプ
10下端部の係合孔11にピン本体1から突出する係合
突起2が係合すると共に、下方側足場建枠bの竪パイプ
10上端部の連結孔18にピン本体1の連結用突起17
が係合するようになっている。
【0020】係合突起2は、特に図4に良く示されるよ
うに、全体が横断面形状略円形に形成され、その先端部
の上面側に下向きの傾斜面から成る滑り面4を有し、こ
の滑り面4の後端部に連続して水平な係止面部19を有
している。更に係合突起2の下面側には係止面部19と
平行な係合面5を有し、この係合面5の先端部に連続し
て上向きの傾斜面である副滑り面9を有している。ま
た、係合突起2が横断面形状が略円形状であるため、係
合孔11は従来から汎用されかつ容易に加工できる円孔
である。
【0021】また係合突起2の基端部から下方に連杆部
7が一体的に延出され、連杆部7の下端部から係合突起
2と同方向に係合突起2より短く突出するガイド突起6
が一体的に設けられ、略コ字状の係合部材12を構成し
ている。この係合部材12は好適には白色可鍛鋳鉄にて
作製されている。連杆部7の背面側の係合突起2から適
当間隔あけた位置にばね取付突部7aが形成され、この
ばね取付突部7aに略弓型の板ばね3の中央部がかしめ
止めまたはスポット溶接によって固着するか、あるいは
その背面側に設けた突起に板ばね3に設けた小孔を係合
するなどして連携されている。この板ばね3の両端部は
ピン本体1内周面に固定することなく弾性的に圧接され
ている。これによって係合部材12における係合突起2
が板ばね3に付勢されてピン本体1のピン上部1bの側
面から突出するとともに、ガイド突起6がピン本体1の
ピン中央部1aのガイド孔20に常時係合するようにな
っている。また、ガイド突起6が横断面形状が略円形状
であるため、ガイド孔20は従来から汎用されかつ容易
に加工できる長円形である。なお、図示例では連杆部7
も含めて係合部材12の全体が横断面形状略円形状に形
成されている。また、ガイド突起6はピン中央部1aの
肉厚内に没入していることが好ましいが、図示の如く若
干量その先端部がピン中央部1aの外側面から突出して
もよい。
【0022】なおまた係合突起2の滑り面4の中間部に
は、後述のように重要な作用を有する係合段部8が設け
られている。
【0023】またピン本体1のピン下部1c側の連結用
突起17は左右に一対設けられ、両連結用突起17は略
U字状の板ばね21によってその両端部が上述のように
固着または係合によって互いに連携され、両連結用突起
17は板ばね21によってピン下部1cの側面から突出
付勢されている。
【0024】使用時には、先ずピン本体1のピン下部1
cを、その側面より突出する連結用突起17を板ばね2
1の付勢力に抗してピン本体1の内部に退入せしめた状
態で下方側足場建枠bの竪パイプ10の上端部に差し込
み、連結用突起17を竪パイプ10の連結孔18に係合
させる。これによってピン本体1は竪パイプ10の上端
部に取りつけられ、以後は不使用時でも取り外す必要は
ない。
【0025】次に図5に示すように、上方側足場建枠a
の竪パイプ10を下方側足場建枠bに取りつけてあるピ
ン本体1のピン上部1bに差し込むことによって、その
差し込み途上で係合突起2の先端部傾斜面たる滑り面4
に上記竪パイプ10の下端部が当接し、これによって係
合突起2は板ばね3の付勢力に抗してピン本体1の内部
に退入させるような負荷を受け、この退入付勢力によっ
て係合突起2はピン本体1の内部に退入して竪パイプ1
0の下端部がピン本体1のピン上部1bに段部1dに当
接するまで挿入されるのを許す。その際、係合突起2か
ら適当距離下方位置に突設されたばね取付突部7aが板
ばね3にて付勢されているので、係合突起2に退入させ
るような負荷が作用したときに、図6に仮想線で示すよ
うに、ガイド突起6は退入せずに係合突起2側だけが退
入し、係合部材12の全体が没入してしまうのを防止で
きる。しかして、竪パイプ10の下端部が段部1dに当
接することによって、図6に実線で示すように、竪パイ
プ10側面の係合孔11にピン本体1の係合突起2が面
することになり、係合突起2は竪パイプ10による退入
付勢力から開放されるため、係合突起2は板ばね3に付
勢されて突出し、係合孔11に係合し、その係合面5が
係合孔11の内縁に当接する。かくして、竪パイプ10
の下端部がピン本体1から抜き出し不能となり、上下の
足場建枠a,bは互いに連結されることになる。即ち、
上方側足場建枠aの竪パイプ10下端部を下方側足場建
枠bのピン本体1に差し込むだけで、両者は自動的に連
結されることになる。
【0026】本発明の実施例によれば、風力や振動その
他の外力を受けて上方側足場建枠aの竪パイプ10がピ
ン本体1から抜け出ようとする力が係合面5に負荷する
と、これを阻止する抜け止め力は、ばね3によって直接
的に突出付勢されている係合突起2の係合面5が担って
いるので、確実に竪パイプ10をピン本体1に係止する
ことができる。
【0027】また本発明の実施例によれば、係合突起2
は、これと一体のガイド突起6がピン本体1に常時係合
して係合突起2の横方向の変位を阻止されるようになっ
ているため、その係合面5での係合作用を確実に維持す
ることができる。
【0028】また本発明の実施例によれば、係合突起2
とガイド突起6が連杆部7にて一体に形成され、その連
杆部7における係合突起2から適当距離下方位置にばね
取付突部7aを設けてこの部分を板ばね3にて付勢する
ようにしているので、係合突起2に退入させるような負
荷が作用したときに、ガイド突起6は退入せずに係合突
起2側だけが退入し、係合部材12の全体が没入してし
まうのを防止でき、抜け止め作用が安定し、高い信頼性
を確保できる。
【0029】また本発明の実施例によれば、上方側足場
建枠aを下方側足場建枠bから取り外す場合に、その取
り外す作業が非常に簡単に行える。即ち、図7に示すよ
うに滑り面4には前述のように係合段部8が形成されて
おり、係合突起2を例えば作業者の足先によって板ばね
3の付勢力に抗して矢印のように若干上方側に且つ退入
方向に押圧すれば、係合突起2は、ガイド突起6のピン
本体1に対する当接点22を支点としてピン本体1の内
部に退入すると共に、その退入途上で係合段部8がピン
本体1の内周面23に係合する。この状態で係合孔11
の下縁と係合面5との係合が開放されることになる。そ
の後、係合突起2に対する押圧力を開放しても係合突起
2は係合段部8の係合作用によってその退入位置に維持
されることになる。なお、係合突起2の係合段部8をピ
ン本体1の内周面23に係合させて係合突起2を退入位
置に維持させる場合であってもその先端部、即ち係合突
起2の滑り面4の先端部はピン本体1の側面より突出す
るようにしてある。
【0030】この状態から上方側竪パイプ10をピン本
体1から抜き出せば、係合面5に連続して上向きの傾斜
面である副滑り面9を設けてなるため、副滑り面9と係
合孔11の下縁の係合により板ばね3の付勢力に抗して
係合突起2が退入するように負荷を受け、係合突起2が
ピン本体1内に退入することにより係合孔11が係合突
起2の係合から開放され、竪パイプ10の下端部をピン
本体1のピン上部1bからそのまま抜き出すことができ
る。
【0031】そして再び下方側の足場建枠bに取り付け
たピン本体1に上方側の足場建枠aを連結する際には、
ピン本体1の係合突起2は前述のようにピン本体1内部
への退入位置に維持されているから、単に上方側竪パイ
プ10をピン本体1のピン上部1bに差し込むだけでよ
いことは前述のとおりである。
【0032】しかもその差し込み途上で足場建枠aの下
端部が係合突起2のピン本体1から若干突出している先
端部を下方に押圧し、これがために係合突起2の係合段
部8はピン本体1の内周面23から外れてその退入位置
の状態から解除されるため、係合突起2はピン本体1の
側面から突出し、足場建枠aの差し込み途上において係
合突起2は足場建枠aの係合孔11に自動的に係合する
ことになる。
【0033】従って、係合突起2に対する作業者の操作
は単に足場建枠aを引き抜く際の退入操作のみで、足場
建枠aをピン本体1に差し込む際に係合突起2の係合操
作、即ちこれを突出させる操作はなんら必要がなく、足
場建枠aをピン本体1に差し込むだけで自動的にロック
されることになる。
【0034】このように上下の足場建枠a,bの組立作
業も分解作業も一人の作業者によって簡単に行うことが
できる。
【0035】図8は、本発明の他の実施例を示すもの
で、上記実施例にあっては、ピン本体1のピン中央部1
aはピン上下部1b,1cに比べて肉厚に形成され、こ
れに形成される段部1d,1eに上下の竪パイプ10の
端部が当接するようになっているが、必ずしもその必要
がなく、この実施例に示すように中央部1aをピン上下
部1b,1cと同一の厚さとして段部を形成せず、直接
に上下の竪パイプ10の互いの端部qを当接するように
してもよい。即ち、ガイド突起6がガイド孔20に係合
するだけの肉厚がピン本体1にあればよいので、本実施
例ではガイド突起6がピン本体1から突出しないように
してあり、そのため上下の竪パイプ10のそれぞれの端
部が直接に互いに当接してもガイド突起6が障害となる
ことがない。また、上記実施例のようにピン中央部1a
が肉厚に形成されたピン本体1であってもガイド突起
6、従ってガイド孔20は肉厚のピン中央部1aに設け
る必要はなく、ピン本体1のピン上部1bまたはピン下
部1cの位置にガイド孔20を設けてこれにガイド突起
6が係合するようにしてもよい。
【0036】図1を参照すれば分かるようにピン本体1
のピン中央部1aの横側に足場板15の爪15aが近接
するため、ガイド突起6がピン本体1の外側面から突出
していると、この爪15aがガイド突起6に当接してこ
れをピン本体1内部へ退入させる恐れもあるが、本発明
では連杆部7の中間部に突設した突部7aに板ばね3の
中央部を結合しているので係合部材12が係合突起2を
中心にして揺動するだけで係合突起2による係合が開放
される虞れはない。
【0037】これまで説明した足場建枠a、bは、冒頭
で述べたように竪パイプ10と横パイプ13からなる略
門形の足場建枠の連結に適用する場合について説明した
が、これに限定されることなく所謂単管からなる足場建
枠の連結にも適用することができることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、上方側の足
場建枠の下端部を、下方側の足場建枠の連結ピンに差し
込むだけで、上下の足場建枠は自動的に連結されること
になるから、一層連結作業が簡単であり、最小限の作業
者で能率的に足場建枠の組み立てを行うことができる。
【0039】また、上方側の足場建枠の下端部を、下方
側の足場建枠の連結ピンから抜き出す場合には、作業者
がその足先で係合突起を軽く押圧するだけで、両足場建
枠を分解することもできるから分解作業も極めて簡単で
あり、最小限の作業者で能率的に足場建枠の分解を行う
ことができる。
【0040】また、係合突起を直接操作して足場建枠に
対して係脱するため、係合突起の足場建枠に対する係合
と開放とを正確に且つ確実に行うことができる。
【0041】さらに係合突起を横断面形状略円形状とし
たため、係合孔を円孔とすることができて汎用技術にて
容易に加工できる。
【0042】また請求項1によれば、係合突起を直接に
ピン本体の内部方向に押圧操作するだけで、係合突起を
ピン本体の内部に退入した状態に維持することができ、
上方側の足場建枠を下方側の足場建枠から簡単に分解す
ることができると共に、係合突起を直接に操作して係合
突起の係合段部をピン本体の内部に退入維持させるた
め、係合突起の解除を確実に行うことができる。
【0043】また、係合突起2の退入状態において、足
場建枠をピン本体に差し込む際に、その差し込み途上で
該足場建枠の下端部が係合突起のピン本体1から若干突
出している先端部を下方に押圧し、これがために係合突
起の係合段部はピン本体の内周面から外れてその退入位
置の状態から解除されるため、係合突起はピン本体の側
面から突出し、足場建枠の差し込み途上において係合突
起は足場建枠の係合孔に自動的に係合することになる。
【0044】従って、係合突起に対する作業者の操作は
単に足場建枠を引き抜く際の退入操作のみで、足場建枠
をピン本体に差し込む際に係合突起の係合操作、即ちこ
れを突出させる操作はなんら必要がなく、足場建枠をピ
ン本体に差し込むだけで自動的にロックされることにな
るから、足場建枠の組立.分解作業のサイクルにおいて
単に一回の連結ピン操作で済み、これらの現場作業を格
段に迅速且つ容易に行うことができる。
【0045】更にまた請求項1によれば、係合突起が前
記係合段部の作用によってピン本体の内部に退入した状
態において、係合突起の先端部がピン本体の側面から若
干量突出していても、足場建枠を連結ピンから支障なく
引き抜くことができるから、この面からも足場建枠の分
解作業を円滑に且つ能率的に行うことができる。
【0046】また請求項2によれば、ガイド突起を設け
たことにより係合突起の作動を正確に維持することがで
きる。また、係合突起を正確に維持するガイド突起は、
連結ピンの外側面から殆ど突出されることがないから、
他の障害物に当接して誤作動を起こす危険がなく、それ
だけ安全に使用することができる。
【0047】また請求項3によれば、係合突起とガイド
突起が連杆部にて一体に形成され、その連杆部における
係合突起から適当距離下方位置をばねにて付勢するよう
にしているので、係合突起に退入させるような負荷が作
用したときに、ガイド突起は退入せずに係合突起側だけ
が退入し、係合突起及びガイド突起が共に没入してしま
うのを防止でき、抜け止め作用が安定し、高い信頼性を
確保できる。
【0048】また請求項4によれば、係合突起がばねに
付勢されて突出することによって係合突起の係止面部が
直接的にピン本体に係止してその軸方向の負荷、従って
足場建枠の引き抜き方向の荷重を受け止めることになる
から、その係止作用を確実に行うことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】同要部正面図である。
【図3】同縦断正面図である。
【図4】同係合部材を示し、(a)は斜視図、(b)は
正面図である。
【図5】同要部の作動状態を示す縦断正面図である。
【図6】同要部の作動状態を示す縦断正面図である。
【図7】同要部の作動状態を示す縦断正面図である。
【図8】同他の実施例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
a,b 足場建枠 1 ピン本体 2 係合突起 3 板ばね 4 滑り面 5 係合面 6 ガイド突起 7 連杆部 7a ばね取付突部 8 係合段部 9 副滑り面 10 竪パイプ 11 係合孔 16 連結ピン 19 係止面部 20 ガイド孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状のピン本体に、その側面より突
    出すると共にその側面からピン本体の内部に退入自在
    な横断面形状略円形の係合突起と、係合突起をピン
    本体の側面より突出付勢するばねとを内蔵し、係合
    突起には、係合突起をばねの付勢力に抗してピン
    本体の内部に退入力を負荷するための滑り面、該
    滑り面4の途上に形成されて係合突起2をピン本体1の
    内部方向の退入位置に係合するための係合段部8と、
    合突起がピン本体の側面より突出する時には足場建
    枠に係合すると共に係合突起をばねの付勢力に抗し
    て押圧操作することによって足場建枠に対する係合を解
    除する係合面、該係合面5の先端部に連続して、該
    突起2をばね3の付勢力に抗してピン本体1の内部に退
    入力を負荷するための副滑り面9とを設けてなる足場建
    枠用連結ピン。
  2. 【請求項2】 係合突起には、ピン本体に常時係合
    して係合突起の軸方向に直交する横方向への変位を阻
    止する横断面形状略円形のガイド突起を一体形成して
    なる請求項1記載の足場建枠用連結ピン。
  3. 【請求項3】 ピン本体の内壁に沿って軸方向に延び
    る連杆部の一端又はその近傍に係合突起を、他端又
    はその近傍にガイド突起をそれぞれ一体成形し、ばね
    3の当接部7aを連杆部における係合突起から適当
    距離の位置に設けてなる請求項2記載の足場建枠用連結
    ピン。
  4. 【請求項4】 係合突起の滑り面の後端部に連続し
    て、係合突起の突出時にピン本体に係止して係合突
    の軸方向の負荷を受け止める係止面部19を設けて
    なる請求項1〜3のいずれか記載の足場建枠用連結ピ
    ン。
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