JP2548093B2 - 水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製造法 - Google Patents

水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製造法

Info

Publication number
JP2548093B2
JP2548093B2 JP61272700A JP27270086A JP2548093B2 JP 2548093 B2 JP2548093 B2 JP 2548093B2 JP 61272700 A JP61272700 A JP 61272700A JP 27270086 A JP27270086 A JP 27270086A JP 2548093 B2 JP2548093 B2 JP 2548093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
soluble
polysaccharide
seaweed
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61272700A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63243399A (ja
Inventor
良生 小林
聰 福岡
隆吉 松尾
覚 蔭山
修司 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP61272700A priority Critical patent/JP2548093B2/ja
Publication of JPS63243399A publication Critical patent/JPS63243399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2548093B2 publication Critical patent/JP2548093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水溶性海藻系多糖類を主成分とする繊維シ
ートの製造法、さらに詳しくは水溶性海藻系多糖類を主
成分とする耐水性の優れた繊維シートを酵素や生体に対
して有害な手段を用いることなく製造する方法に関す
る。
[従来の技術] 水溶性海藻系多糖類を不溶化して形成する繊維、特に
アルギン酸(塩)からなる繊維は古くから知られてお
り、アルギン酸ナトリウムの水溶液をカルシウムなどの
多価金属の水溶性塩の溶液中で紡糸することによって水
に不溶性のアルギン酸繊維が得られている。(大有機化
学,20巻,228〜229頁,昭和34年刊行)。更に、この不溶
性繊維を抄紙する前、あるいは抄紙後、アルカリ塩水溶
液で処理して部分的に水溶化することにより繊維間結合
を形成させてアルギン酸紙が得られている(USP 2,60
0,504)。
これらのアルギン酸繊維又は繊維シートは吸湿、吸
水性が大きく、従って急速な乾燥を行うとカール、捩
れが起こる。乾燥時の引張強度、弾性率が低く、又湿
潤時の引張強度は著しく低い耐候性が低くもろくな
る、などの欠点があることが知られている。(小林:蛋
白質 核酸 酵素;31(11)1066〜1077)。
一方、水溶性海藻系多糖類は、その特性である水溶
性、ゲル形成能、酵素や生体に対する無毒性を活用して
従来から微生物の培養基材、固定化酵素用担体として実
用されている。
最近、水溶性海藻系多糖類、特にアルギン酸類からな
る繊維又は繊維シートの生体適合性のある傷創被覆材、
酵素又は微生物の固定化担体、更にバイオセンサー、バ
イオチップなど新しい機能性材料としての用途が注目さ
れている。(例えば、小林:化学と工業39(7)521〜5
23,蛋白質 核酸 酵素31(11)1066〜1077など)。
これらの新しい応用分野では、アルギン酸繊維又は繊
維シートを酵素や生体に対して有害な手段を用いること
なく、耐水化すること−水に対する不溶性の向上、湿潤
強度の向上あるいは湿潤時における繊維間結合の向上、
即ち湿潤強度の向上−が強く求められている。
従来、アルギン酸繊維自体を不溶化する方法として
は、カルシウムなどの多価金属イオンを含む水溶液で処
理し、不溶性の塩を形成する方法が知られているが、ア
ルギン酸繊維系シートにおける繊維間結合の強化方法に
ついては全く知られていない。
一般に、水溶性高分子の耐水化方法は、当該高分子に
架橋性を有する官能基を導入する方法、当該高分子に適
合した架橋剤を用いる方法などの化学的方法、並びに熱
処理、放射線処理、疎水性物質による表面処理などの物
理的方法など数多くの方法が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、アルギン酸繊維の耐水化に上記の多価
金属塩類を用いた場合には、水不溶性と力学的性質のバ
ランスが取りにくいこと、金属イオンの配位には限界が
あるという基本的な問題がある。即ち、水不溶性の向上
のために上記多価金属イオンの含有率を増していくと、
特に乾燥状態における繊維自体は硬くもろくなり、力学
的性質は低下すると同時に繊維間結合性も低下してシー
トの湿潤強度が低下する可能性がある。更に、乾燥後の
該繊維または繊維シートの着色が顕著であったり、不透
明化したり、金属の種類によっては酵素又は生体に対す
る毒性が問題となる場合もある。
又、一般の水溶性高分子の耐水化方法として知られて
いる架橋性を有する官能基を予めアルギン酸等にその水
溶性又は加工性を損なうことなく導入することは、容易
でなく、又仮に導入できたとしても経時的に増粘又はゲ
ル化して加工性を損なうという難点があり、一方架橋剤
を用いて繊維又は繊維シートに形成後、耐水化する方法
を用いる場合、架橋のために特別の触媒又は熱処理等を
必要とし、これらの架橋剤、触媒、加熱処理が酵素や生
体にとって有害なことが多い、などの難点がある。
本発明の目的は、水溶性海藻系多糖類を主成分とする
耐水性のすぐれた繊維シートを酵素や生体に対して有害
な手段を用いることなく、製造する方法を提供すること
であり、本発明の他の目的は酵素や微生物を含有する耐
水性のすぐれた繊維シートあるいは生体に対して無害な
繊維シートを提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意研究
を重ねた結果、水溶性海藻系多糖類に水溶性のアセトア
セチル化ポリビニルアルコール系樹脂を配合してなる組
成物を繊維シート状に成形したのち、単に脱水乾燥する
だけで耐水性のすぐれた繊維シートが得られること、又
脱水乾燥に先行してあるいは脱水乾燥の過程で活性光線
処理を行うことによって、より容易に耐水化効果、特に
繊維間結合強度の向上効果が得られることを見出して、
本発明を完成するに到った。
[作用] 本発明でいう水溶性海藻系多糖類とは、アルギン酸及
びその水溶性塩類、寒天、カラギーナン類及びこれらの
2種類以上の混合物である。
これらの中では、アルギン酸(塩)類が繊維形成性に
すぐれているため、特に有用性が高い。
本発明における水溶性のアセトアセチル化ポリビニル
アルコール系樹脂は、例えば特公昭57−45761号公報、
特開昭55−137107号公報に記載の方法などで製造される
が、これらの方法に限定されるものではなく、例えば水
溶性ポリビニルアルコール系樹脂にアセト酢酸エステル
類をエステル交換反応させることによっても得られる。
水溶性のアセトアセチル化ポリビニルアルコール系樹
脂中のアセトアセチル基の含有率は、0.05モル%以上で
該樹脂の水溶性の限度の範囲で選択し得るが、通常は0.
1〜40モル%、なかんずく0.2〜20モル%の範囲から選択
することが好ましい。
アセトアセチル基含有率があまりに低いと、耐水化効
果が不足して、本発明の目的が達し得なくなり、又必要
以上に高くしても耐水化効果は向上せず、しかも水溶性
の範囲をはずれることが多くなる。
該アセトアセチル化ポリビニルアルコール系樹脂の好
ましいケン化度は、70〜100モル%、又好ましい重合度
は300〜2,000である。
上記の水溶性アセトアセチル化ポリビニルアルコール
系樹脂の生体に対する毒性は低く、例えばアセトアセチ
ル基の含有率5モル%、ケン化度99モル%のアセトアセ
チル化ポリビニルアルコールについて急性毒性は、 LD50 8g/Kg以上(ラット) という値が得られている。(生活科学研究所・試験成績
書,昭和59年5月10日付) 本発明において、水溶性海藻系多糖類に対する水溶性
のアセトアセチル化ポリビニルアルコール系樹脂の配合
率は、耐水化の目的に応じて適宜選択し得るが、特に好
ましい配合率は、水溶性海藻系多糖類と水溶性アセトア
セチル化ポリビニルアルコール系樹脂との乾燥固形分の
合計量に対するアセトアセチル基の含有率が3×10-2
5×10-1m mol/gとなるように選択される。
組成物中のアセトアセチル基の含有率が低すぎると、
充分な耐水化効果が得られにくく、必要以上に高くして
も繊維の耐水化効率及び繊維シートの繊維間結合強度の
向上効果は得られず、水溶性海藻系多糖類の特性が失わ
れてしまう。
紡糸用のドープは、使用するアルギン酸又はアセトア
セチル化ポリビニルアルコール系樹脂の重合度によって
も異なるが、通常、上記配合物の固形分が0.1〜20重量
%の範囲に、又ドープの粘度が500〜10,000cps/20℃の
範囲に調整さる。ドープの固形分濃度が低すぎると紡出
液の凝固力が不足して、紡糸が困難となり、一方ドープ
の固形分濃度が高すぎると高粘度となり、異物の過及
び脱泡が困難となると共に曳糸性を損なう。
ドープの安定性を維持するためにドープのpHは6〜11
の範囲に調整することが好ましい。
次いで、調整されたドープは過及び脱泡に供され
る。過用材としては、綿ネル、焼結金属など任意の
ものが使用し得る。脱泡装置としては、高真空下にドー
プを薄膜状に流出させる瞬間脱泡機等公知の装置が用い
得る。
かくして過・脱泡されたドープは、湿式紡糸機に供
給され、紡糸用ノズルを通して凝固液中に紡出される。
凝固液としては、通常水銀、マグネシウムを除く多価
金属のイオンを0.01〜5g原子/含有する水溶液が利用
可能であるが、なかんずく0.1〜1.0原子/の範囲が酵
素や生体に対する毒性が小さい点で好適である。
凝固液中における紡糸液のドラフト比は、5〜50の範
囲から選択される。
凝固した繊維状物の表面に過剰に付着した凝固液を除
去したのち脱水乾燥を行う。この脱水乾燥には、特に加
熱を必要としないが、乾燥速度を上げるために熱風や減
圧を利用しても差支えない。
また、乾燥に先行して、あるいは乾燥過程において活
性光線照射を行うことによって、より容易に繊維自体の
耐水化効果が得られる。この活性光線照射は、被照射体
の含水率が20重量%以上、好ましくは30重量%以上の状
態で行うことが有効である。
活性光線の種類としては、電子線、α線、β線、γ
線、X線などの人工光線の他、太陽光も使用可能である
が、通常は設備の簡易性、作業の安全性などから紫外線
が用いられる。光源は任意のもので良く、低圧水銀灯、
高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノ
ン灯等がいずれも利用可能である。
本発明の組成物の耐水化に要する照射量は、例えば10
0μmの厚さのシート状であれば、 3×104〜3×105μW/sec・cm2 の光量で、0.5〜10秒間程度とするのが適当である。
本発明方法においては、前記のようにして得られた水
溶性海藻系多糖類を主成分とする繊維は、更に、小林ら
によってJournal of Applied Polymer Science,31,1735
〜1747(1986),特開昭61−174499号公報等に発表され
た方法に基づいてシート化することができる。
即ち、前記方法によって得られた繊維は、通常の天然
パルプの紙料調製法、特に叩解処理のような機械的処理
は必ずしも必要でなく、レーヨンや天然繊維の抄紙のよ
うにステーブルファイバー状にし、その形状を繊維長/
繊維径、つまりアスペクト比を150以下とすることによ
って水中に光絡することなく分散が可能であり、自己接
着して充分な乾燥及び湿潤強度を有する繊維シートが得
られる。
尚、シート化に際しては使用目的に応じて、複数種の
水溶性海藻系多糖類繊維を混合してシール化することも
可能であり、更に、天然パルプ、レーヨン、ビニロン、
ポリエステル、ナイロンなどの一般繊維、炭素繊維、チ
タン繊維、ボロン繊維などの無機繊維又は金属繊維を混
合してシート化してもよい。
本発明の方法においては、前記法で得られた繊維をシ
ート化したのち、該シートの含水率が20重量%、好まし
くは30重量%以上の状態で先に詳述した活性光線処理を
行うことにより、繊維間結合強度の向上、即ちシートの
湿潤強度の向上効果はより容易に得られる。
[効果] 本発明の製造法によれば、水溶性海藻系多糖類とアセ
トアセチル化ポリビニルアルコール系樹脂からなる組成
物が水溶性であり、酵素や微生物に対する毒性が低いこ
とを利用して酵素、微生物、生化学的診断薬などの水溶
性ないし水分散性の機能性物質を該組成物の繊維シート
形成時に包括することができ、しかもこれらの包括され
た機能性物質にほとんど影響を与えることなく耐水化で
きる。
本発明の製造法は、上述の如き各種機能性繊維シート
の製造の他、生体に対する毒性が低く、かつ湿潤強度の
すぐれた繊維シートの製造法としても有用性が極めて高
いものである。
[実施例] 次に実施例を挙げて、本発明の製造法を更に具体的に
説明する。以下、「部」又は「%」は特に断わりない限
り重量基準で示すものとする。
尚、以下の実施例における本発明の「組成物の乾燥固
形分」は次の方法で求めたものである。
組成物の乾燥固形分の測定法: 試料1〜3gを精秤し(Ag)、110℃の熱風乾燥機中で
3時間乾燥後、シリカゲル中で放冷し、乾燥後の重量
(Bg)を測定して 乾燥固形分(%)=(B/A)×100 より算出する。
参考例1 アルギン酸ナトリウム(君津化学(株)製造 タイプ
H)に対して、アセトアセチル化度5モル%、ケン化度
99モル%、重合度1,100のアセトアセチル化ポリビニル
アルコールを配合した組成物(乾燥固形分比100:10,乾
燥固形分中のアセトアセチル基含有率0.1m mol/g)の乾
燥固形分4%の水溶液を加熱過機、紙NO.60(東洋
科学産業製)を用いて過したのち、湿式紡糸機を用い
て紡出速度13.7ml/minで0.1mmの口径を有する1,000ホー
ルの口金から5%塩化カルシウム水溶液からなる凝固液
中に紡出し、7.1m/minの速度で巻き取りながら60℃で乾
燥して含水率30%、繊維径15μm(風乾)のフィラメン
トを得た。
得られたフィラメントの一部を更に15時間真空乾燥し
て「乾燥繊維」とした。又、該フィラメントの他の1部
を3×104μW/sec・cm22秒間の紫外線照射を行ったの
ち、15時間真空乾燥して「UV照射繊維」を得た。これら
の「乾燥又は紫外線照射繊維」を20℃,65%RHで3日間
調湿したのち、下記の方法で乾燥強度及び湿潤強度を求
めた。
繊維の乾燥強度及び湿潤強度の測定法: 調湿後の繊維の乾燥強度はそのまま、湿潤強度は試料
を20℃の水中に30秒間浸漬したのち、テンシロンを用い
てチャック間距離100mm、引張スピード40mm/minで引張
試験を行い、各々乾燥強度、湿潤強度を求めた。尚、引
張試験における測定のくり返し数は6とした。
参考例2 参考例1においてアセトアセチル化ポリビニルアルコ
ールを配合しなかった他は、参考例1と同様にして得た
「乾燥又はUV照射」繊維の乾燥強度、湿潤強度を測定し
た。
以上の結果をまとめて第1表に示した。
実施例1 参考例1で得られた「乾燥繊維」をギロチンカッター
で繊維長3mmに切断し、更にスリット巾6milのフラット
スクリーンを通過させて、結束した繊維を除去した。
この短繊維を0.05%のポリエチレンオキサイドを含む
水に分散して0.2%の分散液とし、TAPPI標準シートマシ
ンを用いて坪量約50g/m2になるように抄造した。
次いで、プレス脱水したのち、プレス下に105℃,5分
間の乾燥を行って坪量50g/m2の「乾燥シート」を得た。
又、別にプレス脱水した含水率50%のシート状物に3
×104μW/sec・cm2,2秒間の紫外線照射を行ったのち、
プレス下に105℃,5分間乾燥して坪量50g/m2の「UV照射
シート」を得た。
これらのシートを20℃,65%RHで3時間湿潤したの
ち、下記の方法で乾燥強度及び湿潤強度を測定した。
これらの結果をまとめて第2表に示す。
シートの乾燥強度及び湿潤強度の測定法: 湿潤後のシートから測定用のテストピース(巾15mm,
長さ200mm)を作成し、乾燥強度はそのまま、湿潤強度
は該テストピースを20℃の水中に30秒間浸漬したのち、
テンシロンを用いてチャック間距離150mm、引張スピー
ト100mm/minで引張強度を測定した。測定のくり返し数
は6とした。
実施例2 実施例1において、“参考例2で得られた「乾燥繊
維」”に替えて“参考例1で得られた「UV照射繊維」”
を用いた他は、実施例1と同様にして得られた「乾燥シ
ート」の乾燥強度及び湿潤強度の測定を行った。
この結果を第3表に示す。
対照例2 実施例1において“参考例1で得られた「乾燥繊
維」”に替えて“参考例2で得られた「乾燥繊維」”を
用いた他は、実施例1と同様にして得た「乾燥シート」
及び「UV照射シート」の乾燥強度及び湿潤強度の測定を
行った。
この結果を第3表にまとめて示す。
実施例3〜6 参考例1においてアルギン酸ナトリウムに対するアセ
トアセチル化ポリビニルアルコールの配合比を乾燥固形
比で100:2,100:20,100:40に変えた組成物、又はアルギ
ン酸ナトリウムに対するアセトアセチル化度10モル%、
ケン化度99モル%、重合度1,100のアセトアセチル化ポ
リビニルアルコールの配合比を100:40とした組成物を用
いて、参考例1と同様の方法で各々の組成物から「乾燥
繊維」及び「UV照射繊維」を得た。
これらの繊維から実施例1と同様の方法で得た「乾燥
シート」及び「UV照射シート」について乾燥強度及び湿
潤強度を測定した結果を第4表にまとめて示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔭山 覚 大阪府池田市荘園2丁目6−18 (72)発明者 堤 修司 滋賀県草津市野村町759−11 審査官 澤村 茂実

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性海藻系多糖類に水溶性アセトアセチ
    ル化ポリビニルアルコール系樹脂を配合してなる組成物
    を繊維シート状に成形することを特徴とする水溶性海藻
    系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製
    造法。
  2. 【請求項2】水溶性海藻系多糖類に水溶性アセトアセチ
    ル化ポリビニルアルコール系樹脂を配合してなる組成物
    が、水溶性海藻系多糖類と水溶性アセトアセチル化ポリ
    ビニルアルコール系樹脂との乾燥固形分の合計量に対す
    るアセトアセチル基の含有率が3×10-2〜5×10-1mmol
    /gとなるように配合したものである特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。
  3. 【請求項3】水溶性海藻系多糖類がアルギン酸及び/又
    はアルギン酸アルカリ金属塩である特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の製造法。
  4. 【請求項4】水溶性海藻系多糖類に水溶性アセトアセチ
    ル化ポリビニルアルコール系樹脂を配合してなる組成物
    を繊維シート状に成形したのち、活性光線を照射するこ
    とを特徴とする水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水
    性の優れた繊維シートの製造法。
  5. 【請求項5】成形された繊維シート状物の含水率が乾燥
    基準で20重量%以上の状態で活性光線を照射する特許請
    求の範囲第4項記載の製造法。
  6. 【請求項6】水溶性海藻系多糖類に水溶性アセトアセチ
    ル化ポリビニルアルコール系樹脂を配合してなる組成物
    が、水溶性海藻系多糖類と水溶性アセトアセチル化ポリ
    ビニルアルコール系樹脂との乾燥固形分の合計量に対す
    るアセトアセチル基の含有率が3×10-2〜5×10-1mmol
    /gとなるように配合したものである特許請求の範囲第4
    項又は第5項記載の製造法。
  7. 【請求項7】水溶性海藻系多糖類がアルギン酸及び/又
    はアルギン酸アルカリ金属塩である特許請求の範囲第4
    項、第5項又は第6項記載の製造法。
JP61272700A 1986-11-14 1986-11-14 水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製造法 Expired - Fee Related JP2548093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61272700A JP2548093B2 (ja) 1986-11-14 1986-11-14 水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61272700A JP2548093B2 (ja) 1986-11-14 1986-11-14 水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63243399A JPS63243399A (ja) 1988-10-11
JP2548093B2 true JP2548093B2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=17517570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61272700A Expired - Fee Related JP2548093B2 (ja) 1986-11-14 1986-11-14 水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2548093B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2325622T3 (es) 2003-11-13 2009-09-10 Hack-Churl You Pasta y papel preparados a partir de rhodophyta y su procedimiento de produccion.
KR100512793B1 (ko) * 2003-11-13 2005-09-09 유학철 홍조류로 제조된 펄프와 종이 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63243399A (ja) 1988-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI376441B (en) Moisture transferring paper and process for producing the same
DE3788840T2 (de) Wasserabsorbierende Zusammensetzung mit verlängerter Lagerfähigkeit und welche die Faserbildung erleichtert.
CN1204928C (zh) 绷带及其制备方法和合适使用的材料
CN1450918A (zh) 超吸收性聚合物
WO2014044011A1 (zh) 海藻酸盐机织布及其制备方法
JP2008523269A (ja) ヒドロキシルポリマーを含むポリマー構造体及びその製造方法
CN111304779A (zh) 一种含有纳米纤维素的壳聚糖/聚乙烯醇纳米纤维的制备方法
KR20060101781A (ko) 다성분 입자를 포함하는 고흡수성 물질
JPS60209066A (ja) 脱臭および静菌性の吸収性繊維材料およびその製造法
JP2648760B2 (ja) 生分解性及び高吸水性樹脂組成物からなる不織布及びその用途
DK161980B (da) Ph-vaerdiregulerende materialer og fremgangsmaade til fremstilling deraf
CN105175558B (zh) 一种复合膜的制备方法
JP2021519871A (ja) 不織布処理用の液体ポリマー溶液
Şendil et al. Cross‐linked electrospun polyvinyl alcohol/sodium caseinate nanofibers for antibacterial applications
Fan et al. The novel alginate/N‐succinyl‐chitosan antibacterial blend fibers
JP2548093B2 (ja) 水溶性海藻系多糖類を主成分とする耐水性の優れた繊維シートの製造法
AU2003209435B2 (en) Non-thermoplastic starch fibers and starch composition and process for making same
AU2017218300B2 (en) Sheet for covering wound
JP2512395B2 (ja) 水溶性海藻系多糖類繊維又は繊維シ−トの耐水化方法
JP7260334B2 (ja) 吸収体及びその製造方法
CN101503834A (zh) 胶原蛋白—Na-MMT复合纤维及其纺制工艺方法
CN113999630B (zh) 一种粘合剂及其制备方法与应用
JPH0739509B2 (ja) 耐水化機能を有する水溶性海藻系多糖類組成物
JP2584495B2 (ja) 高吸水性繊維シート状物の製造法
CN111334881A (zh) 一种抗菌麻纤维及面料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees