JP2548062Y2 - 送話器構造 - Google Patents

送話器構造

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JP2548062Y2
JP2548062Y2 JP1991066985U JP6698591U JP2548062Y2 JP 2548062 Y2 JP2548062 Y2 JP 2548062Y2 JP 1991066985 U JP1991066985 U JP 1991066985U JP 6698591 U JP6698591 U JP 6698591U JP 2548062 Y2 JP2548062 Y2 JP 2548062Y2
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JP
Japan
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housing
microphone
sound
microphone unit
front hole
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JP1991066985U
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冨士男 早川
康人 今西
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は電話機、あるいは持ち
運び可能なビデオカメラなどに組み込んだマイクロホン
の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電話機などの送話器では、話者の音声を
感度良く集音し、話者のはく息や、風には応答しない性
能が望まれる。特にコンデンサマイクロホンでは低い周
波数帯でもマイク感度が十分高いため、周波数成分の低
い風や気流に応答しやすい傾向がある。そのため、従来
より風雑音低減の工夫がなされている。
【0003】図8は例えば特公昭60ー17191号公
報に示された従来の送話器を示す断面図である。図にお
いて、11は送話器、12はマイクユニット、13は正
面孔、14は空洞、15は開孔である。次に動作につい
て説明する。話者の音声など音波は開孔15を通り、空
洞14の中を伝搬し、さらに正面孔13を通って、マイ
クユニット12の振動板に達し、音圧に比例した電圧を
生じる。風や気流は同様に開孔15を通って、空洞14
に入る。ここで、空洞14の断面積、容積は開孔15の
断面積容積より大となるよう構成されているので、空洞
14等内にある空気の粘性、コンプライアンスのため気
流速度が減少し、風雑音の低減に効果があるとされてい
る。従来例では、空洞14の断面積として半径1cm、
空洞高さが0.3〜0.75cmの例が示されている。
一方、最近では携帯電話機などで小型、薄型化の要求が
強く、マイクユニットもφ6×t5mm程度の大きさの
ユニットが使われる。このユニットの体積は0.14c
m3 であり、先の空洞14の容積はこの6.7倍〜16
倍に相当する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の送話器は以上の
ように構成されているので、風雑音低減のために大きな
空間が必要であり、送話器の小型化、薄型化が困難であ
るなど問題があった。
【0005】この考案は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、風雑音の低減ができるとともに
小型化、薄型化できる送話器構造を得ることを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案に係る送話器の
構造は、マイクユニットを包みこんでいる防振ゴムに凹
部を設けて音道をつくるとともに、マイク正面孔と筐体
開孔をずらして取付けたものである。
【0007】
【作用】この考案において防振ゴムに形成された音道は
その粘性によって風や気流を減衰させる。
【0008】また、防振ゴムの一部を音道として利用す
るため、新たに大きな容積の空洞を使用としない。
【0009】
【実施例】実施例1. 図1はこの考案の一実施例による送話器構造を示す図で
あり、同図(a)はマイクロホンを筐体に取付けた断面
図、同図(b)は防振ゴムとして用いたシリコンゴムの
斜視図である。図において、1はマイクロホン、2は防
振ゴムとして用いたシリコンゴム、3は通気性があり、
音波を通すが、水滴は通さない防滴シート、4は携帯電
話の筐体、5はマイクロホン1の正面孔、6はシリコン
ゴム2の一部を切り取ったり、あるいは成形型によって
形成した凹部、7は筐体4にあけた音波の入る筐体孔で
ある。
【0010】次に動作について説明する。話者の音声は
筐体孔7から入射し、通気性のある防滴シート3を通っ
て、凹部6に達する。凹部6の上面は防滴シート3、さ
らに筐体4で塞がれており、筐体孔7から正面孔5まで
細長い音道が形成されている。そのため音声の音波は細
長い音道を伝搬し、正面孔5に達し、マイクロホン1の
振動板を振動させ、音圧に比例した電圧を生じる。
【0011】風や気流は筐体孔7から入り、凹部の細長
い音道を通る。音道の高さはシリコンゴム2の肉厚と等
しくなるので、防振用シリコンゴム2の肉厚1mm程度
になる。
【0012】このような隙間を通過する風や気流は粘性
抵抗により、減衰することが知られている。流体力学の
知見によれば、流れの速度uは、 u ∝ d2 /μ …(1) d:音道の高さ、μ:粘性係数 となり、音道の高さが低くければ速度が小さく、粘性係
数が大きければ同じく速度が小さくなる。流れの速度は
音道高さの2乗に比例するので、1mm程度の高さの音
道は風や気流の低減に十分効果がある。また、隙間や、
細管の長さが長いと風雑音が低減されることが知られて
いる。実施例では筐体孔7と正面孔5の位置をずらして
いるので、音道の長さが長くなっている。例えば、正面
孔5の真上に筐体孔7をあけた場合と比較し、マイクロ
ホン1の約半径分だけ長くできる。そのため、さらに風
雑音が低減される。
【0013】一方、音道の幅はシリコンゴム2の円周方
向に大きくとれるので、音波の伝搬に必要な断面積を確
保できる。正面孔5の半径は1mm程度、筐体孔7の必
要な面積は2×1mm程度であるので、音道幅を3〜5
mmとすると音道断面積が筐体孔7の2倍程度となり、
音波の減衰を小さくすることができる。さらに、凹部6
と筐体孔7に連続気泡ウレタン材をつめると、風雑音が
より減衰することになる。
【0014】図2にはシリコンゴム2の凹部6の形状を
変えた一例を示した。凹部6aは筐体孔7に近い端の幅
が狭く、正面孔5に近い端の幅が広くなっている。音道
の断面積は入口に近い筐体孔7端で小さく、正面孔5に
向って徐々に大きくなっている。そのため筐体孔7から
入った風や気流は音道内で拡散されて、その速度を減少
させる効果がある。
【0015】実施例2. 図3には他の実施例を示す。図において、筐体孔7をマ
イクロホン1の半径外に設け、音道の長さを長くしてい
る。そのため、風雑音の減衰効果が増すことになる。シ
リコンゴム2の凹部6はシリコンゴムの円周端まで伸び
て、音道の長さが長くなっている。また、8は筐体4に
つけたくぼみである。筐体孔7、くぼみ8を円心円の円
弧状に複数個設けるといずれのくぼみが送信器の筐体孔
7かの区別がつきにくく、送話器の開孔を見立たせなく
する意匠上の利点がある。
【0016】実施例3. 図4に第3の実施例を示す。図において、7a、7bは
各々筐体孔a、bである。図ではほぼ同じ大きさの筐体
孔を2個設けている。筐体孔7a、7bを2個にするこ
とにより、マイクロホン1の音波に対する音響抵抗が半
分になり、音道による音波の減衰が小さくなって、マイ
クロホン1の音圧感度を大きくすることができる。ま
た、1つの凹部6に対して2つの筐体孔があるので、一
方の筐体孔から入った風や気流の変動圧が、他方の筐体
孔から逃げて、正面孔5に加わわる変動圧が低下する。
よって、2つの筐体孔のいずれかに強く加わわる変動圧
力に対してその低減効果が大きい。
【0017】実施例4. 図5に第4の実施例を示す。図は取付断面図であり、マ
イクロホン1に対して、非対称な位置に筐体孔7a〜7
dを設けている。図6には第4の実施例を筐体4の上方
から見た筐体孔配置を示した。4つの筐体孔7a〜7d
は同心円の円孤状に点対称に配置されているが、マイク
ロホン1の正面孔5からは各々距離が異なるよう配置し
ている。
【0018】図7は第4の実施例の動作を説明する図で
ある。図のように、筐体4に沿って平行な風や気流が流
れている場合を考える。筐体4から離れた流れはそのま
ま影響を与えずに通り過ぎるが、筐体面近くの流れは筐
体孔7aと7bに入り込んで新たな圧力変動を生じる。
【0019】筐体面が平坦であり、筐体孔7a、7bの
大きさが同じであるので、流れの入り込み状態がほぼ同
じであり、そのため、生じる変動圧力は同位相、同レベ
ルとなる。生じた変動圧力は音道9を通って、正面孔5
に達する。筐体孔7aの変動圧力は音道内を距離Laだ
け伝わり、筐体孔7bの変動圧力は距離Lbだけ伝わる
ので、伝達距離差Lb−Laによって変動圧力に位相差
が生じる。そのため、正面孔5付近では両者の変動圧力
が打ち消し合うことになる。変動圧力は風の流れに沿っ
て伝達すると考えられるので、伝達速度はほぼ風速に等
しくなる。例えば、図7で直径6mmのマイクロホンを
想定し、距離差を6mm、風速4m/secとすると、
333Hz成分が逆相となり、打ち消されることにな
る。同様に他の筐体孔7c、7dとの距離差に相当する
周波数成分にも打ち消しが生じる。一方、話者音声の伝
搬速度は約340m/secであるので、六mm程度の
距離差では音声帯域成分の打ち消しが生じることはな
い。
【0020】このように、複数の筐体孔を距離差を変え
て配置することにより、風雑音の成分が低減される。筐
体孔が4個の例を示したが、2〜3個でも、あるいは5
個以上でも同様な効果が得られることは明らかである。
【0021】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、防振
ゴムに凹部を設け、音道を構成するとともに、マイク正
面孔と筐体孔をずらし取付ける構造としたので、薄型筐
体内に、風雑音を低減できる送話器を構成できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による送話器構造を示す図
である。
【図2】この考案の他の変形例の構造を示す図である。
【図3】この考案の他の実施例による構造を示す図であ
る。
【図4】この考案の第3の実施例による構造を示す図で
ある。
【図5】この考案の第4の実施例による構造を示す図で
ある。
【図6】この考案の第4の実施例の筐体孔配置を示す図
である。
【図7】この考案の第4の実施例の動作を説明する図で
ある。
【図8】従来例の送話器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マイクロホン 2 防振ゴム 3 防滴シート 4 筐体 5 正面孔 6 凹部 7 筐体孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する筺体と、この筺体内に収
    納され、正面孔を有するマイクロホンユニットと、この
    マイクロホンユニットが装着され、かつ、長細の音道溝
    が形成され、この音道溝の一端部が上記マイクロホンユ
    ニットの正面孔に通ずると共に、他端部が上記筺体の開
    口部に通じ、上記筺体の外部からの音を上記開口部から
    上記音道溝を介して上記マイクロホンユニットの正面孔
    に到達させるように上記筺体に保持された防振ゴムと
    備えたことを特徴とする送話器構造。
  2. 【請求項2】 複数の開口部を有する筺体と、この筺体
    内に収納され、正面孔を有するマイクロホンユニット
    と、このマイクロホンユニットを装着する防振ゴムとを
    具備し、上記筺体内において、上記マイクロホンユニッ
    トと上記筺体との間に空胴部を形成するように上記防振
    ゴムを上記筺体に保持し、かつ、上記筺体の外部からの
    音を上記複数の開口部から上記空胴部を介して上記マイ
    クロホンユニットの正面孔に至る距離をそれぞれ異なら
    せたことを特徴とする送話器構造。
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JPH0520491U JPH0520491U (ja) 1993-03-12
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JP2780624B2 (ja) * 1993-12-28 1998-07-30 日本電気株式会社 送話口構造
JP2002345062A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Citizen Electronics Co Ltd マイクロホン

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