JP2547988B2 - 耐衝撃性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

耐衝撃性スチレン系樹脂組成物

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JP2547988B2
JP2547988B2 JP61151491A JP15149186A JP2547988B2 JP 2547988 B2 JP2547988 B2 JP 2547988B2 JP 61151491 A JP61151491 A JP 61151491A JP 15149186 A JP15149186 A JP 15149186A JP 2547988 B2 JP2547988 B2 JP 2547988B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐衝撃性および難燃化剤を添加した場合の
衝撃強度保持率及び難燃性に優れた難燃化用途に好適な
耐衝撃性スチレン系樹脂組成物に関するものである。
[従来の技術] ゴム状重合体をスチレン系単量体に溶解して、塊状重
合法または塊状−懸濁併用重合法によって製造される耐
衝撃性スチレン系樹脂組成物は、耐衝撃性,引張強度,
硬さ等の機械的特性が優れ、射出成型,シート成形等の
加工法が良好であり、また比較的安価であることから汎
用樹脂として、電器製品のキャビネット,食品容器,玩
具,雑貨等の広い分野に多用されている。しかしながら
耐衝撃性スチレン系樹脂組成物は、易燃性で燃えやすい
という欠点も有している。
近年、プラスチック全般にわたって、その難燃化とい
う社会的要請が高まってきており、同時に米国における
UL規格の様な各種法規制も強化されてきた。耐衝撃性ス
チレン系樹脂組成物についてもこの様な状況に対処し、
前述した燃えやすいという欠点を克服するために、ハロ
ゲン化合物や無酸化合物等の難燃化剤を添加するなどの
種々の難燃化対策が講じられつつある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物
に、この様な難燃化剤を添加し実用的な難燃性を付与し
た場合、耐衝撃性が低下するという問題がある。この難
燃化剤の添加による耐衝撃性の低下を改良するため、例
えば、使用する強靭化剤であるゴム量を従来に比べて増
加させる方法,あるいは、使用する強靭化剤としてより
高い耐衝撃性を有するゴムを用いる方法等がある。
使用する強靭化剤であるゴム量を従来に比べて増加さ
せる方法としては、例えば特公昭45−33188号公報で示
される方法が挙げられる。しかし、より多量のゴムを用
いると、これらゴムを溶解したスチレン系単量体溶液の
粘度を大幅に上昇させる結果となる。このゴム溶解の粘
度の上昇は、耐衝撃性スチレン系樹脂組成物を製造する
際のゴムの溶解,溶液の移送により多くの時間およびエ
ネルギーを費すと共に、重合時の伝熱効果を低下させて
反応の制御を困難にする等、工業的に実施するにあたっ
て数多くの問題点をもたらす。さらに、ゴム量を増加す
ることは耐衝撃性の向上をもたらすが、同時に、引張強
度や硬さなどの他の機械的特性を低下させることにな
り、不利な方法である。
一方、使用する強靭化剤として、より高い耐衝撃性を
もたらすゴムを用いる方法としては、例えば、特公昭53
−44188号公報で示される方法を挙げることができる。
この方法は、特定のミクロ構造を有し、且つスチレンに
溶解した時の溶解粘度の低いポリブタジエンを用いるこ
とにより、従来と同粘度のゴム含有量で、得られた耐衝
撃性ポリスチレンの耐衝撃性を増加させることを可能に
している。しかしながら、この方法によって得られる耐
衝撃性ポリスチレンも、難燃化剤を添加した後の耐衝撃
性は低下し、耐衝撃性の保持には成功していない。
この様に、従来知られているいかなる方法を用いて
も、難燃化剤を添加した場合の耐衝撃性の低下の改良に
ついて成功していないのが現状である。
[問題点を解決するための手段及び作用] この様な状況下において、従来のジエン系重合体を強
靭化剤とした耐衝撃性スチレン系樹脂組成物に比べて難
燃化剤添加時の耐衝撃性保持率が改良された、難燃性と
耐衝撃性のバランスに優れた耐衝撃性スチレン系樹脂組
成物を得るため詳細に検討した結果、本発明に到達し
た。
すなわち、本発明は、ゴム状重合体とスチレン系単量
体またはスチレン系単量体とこれと共重合可能な単量体
との混合物をラジカル重合して得られるグラフト共重合
体が軟質成分を構成して分散している耐衝撃性スチレン
系樹脂組成物であって、用いるゴム状重合体が、有機リ
チウム化合物を重合開始剤として少なくとも一種の共役
ジエン系単量体を重合させて得られた活性リチウム末端
を有する重合体と、同一分子内に酸素原子および/また
はイオウ原子を有する含窒素化合物とを、反応させて得
られた共役ジエン系重合体であることを特徴とする耐衝
撃性スチレン系樹脂組成物を提供するものである。
本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物は特殊な共役
エン系ゴムを用いることにより、初めて達成できること
を見出したことに特長がある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる特殊な共役ジエン系ゴムは、有機
リチウム化合物を重合開始剤として少なくとも一種の共
役ジエン系単量体を重合させて得られた活性リチウム末
端を有する重合体と、同一分子内に、酸素原子および/
またはイオウ原子を有する含窒素化合物とを、反応させ
ることにより得ることができる。有機リチウム化合物と
しては、n−ブチルリチウム,sec−ブチルリチウム等の
有機モノリチウムが一般的であるが、さらに特開昭57−
40513に示される様に、1,2−ジリチオ−1,2−ジフェニ
ルエタン、1,4−ジリチオ−2−エチルシクロヘキサン
の如き多官能性有機リチウムと有機モノリチウムの混合
物、或いは有機モノリチウムとポリビニル芳香族化合物
(例えばジビニルベンゼン)の二者を含む反応生成物等
がある。
本発明で用いる共役ジエン系単量体は、1,3−ブタジ
エン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、
1,3−ペンタジエン、3−メチル−1,3−ペンタジエン、
1,3−ヘプタジエン、1,3−ヘキサジエン等の共役ジエ
ン、或いは、これら共役ジエンと共重合可能な単量体、
例えはスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、ジビニルベンゼン、メチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、アクリロニトリル等であり、一種ま
たは二種以上用いられる。好ましい共役ジエン系単量体
としては、1,3−ブタジエン、イソプレンである。また
共役ジエンと共重合可能な単量体の好ましい例としてス
チレンが挙げられる。
本発明の活性リチウム末端を有する重合体が、上記の
様な共役ジエンとこれと共重合可能な単量体からなる共
重合体の場合、共重合可能な単量体の含量、あるいは共
重合体鎖中の共重合可能な単量体の連鎖分布については
特に限定はしない。また共重合体鎖中における共役ジエ
ンと共重合可能な単量体の組成分布についても、分子鎖
中に均一であっても、また分子鎖中に不均一に分布して
いても良く、またブロックとして存在していてもよい。
本発明で使用する活性リチウム末端を有する重合体と
反応させる化合物は、含窒素化合物であり、且つ同一分
子内に、酸素原子および/またはイオウ原子を有する化
合物である。窒素原子だけを含む化合物あるいは、窒素
原子を含まずに、酸素原子および/またはイオウ原子か
らなる化合物を用いても本発明でいう優れた効果は得ら
れない。これらの化合物は同一分子内に、酸素原子およ
び/またはイオウ原子を有する含窒素化合物であれば特
に制限されないが、この様な条件を満足する化合物とし
て、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジフェニルホル
ムアミド、N,N−ジメチルニコチンアミド、N,N−ジメチ
ルメタクリルアミド、N,N−ジメチルベンズアミド、N
−エチル−N−メチル−8−キノリンカルボキシアミ
ド、N,N−ジメチルアテトアミド、N−メチルフタルイ
ミド、α−ピロリドン,N−メチル−α−ピロリドン、δ
−バレロラクタム、N−メチル−δ−バレロラクタム,
ε−カプロラクタム、N−メチル−ε−カプロラクタ
ム、N−アセチル−ε−カプロラクタム、N,N,N′,N′
−テトラメチルフタルアミド、アクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミド等のアミド化合物、N,N′−ジ
メチル尿素、N,N′−ジエチル尿素、N,N,N′,N′−テト
ラメチル尿素、N,N,N′,N′−テトラブチル尿素、N,N−
ジメチル−N′,N′−ジフェニル尿素、N,N−ジメチル
−N′,N′−ジエチル尿素、2−イミダゾリジノン、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、1,3−ジアセチル−2−イミダ
ゾリジノン、1−メチル−3−エチル−2−イミダゾリ
ジノン、1,3−ジプロピル−2−イミダゾリジノン、N,
N′−ジメチルトリメチレン尿素等の尿素化合物、フェ
ニルイソシアネート、α−ナフチルイソシアネート、ベ
ンジルイソシアネート、p−トルイルイソシアネート、
メチルイソシアネート、エチルイソシアネート、n−ブ
チルイソシアネート、ブロピルイソシアネート、ベンゼ
ン−1,2,4−トリイソシアネート、ナフタレン−1,3,7−
トリイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ジア
ニシジンジイソシアネート、ヘキソメチレンジイソシア
ネート、ペンタメチレンジイソシアネート等のイソシア
ネート化合物、カルバミン酸メチル、カルバミン酸エチ
ル、カルバミン酸ベンジル、N,N−ジメチルカルバミン
酸メチル、N,N−ジエチルカルバミン酸エチル、α−ナ
フチルメチルウレタン、N−メチルエチレンウレタン、
N−エチルエチレンウレタン等のウレタン化合物、n−
ペンチルイソチオシアネート、2−ヘキシルイソチオシ
アネート、ブチニルイソチオシアネート、キシリルイソ
チオシアネート、フェニルイソチオシアネート、ベンジ
ルイソチオシアネート、α−ナフチルイソチオシアネー
ト等のイソチオシアネート化合物、N,N′−ジメチルチ
オ尿素、N,N′−ジエチルチオ尿素、N,N′−ジブチルチ
オ尿素、N,N,N′,N′−テトラメチルチオ尿素、N,N′−
ジメチルエチレンチオ尿素、N,N′−ジエチルエチレン
チオ尿素、N,N′−ジアセチルエチレンチオ尿素、N,N′
−ジメチルプロピレンチオ尿素等のチオ尿素化合物、N,
N−ジメチルチオホルムアミド、N,N−ジフェニルチオホ
ルムアミド、N−メチルチオトリメチレンアミド、N−
メチルチオテトラメチレンアミド、N−メチルチオペン
タメチレンアミド等のチオアミド化合物、4,4−ビス
(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4′−ビス(ジ
エチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベン
ゾフェノン、4−ジメチルアミノベンゾフェノン、p−
ジメチルアミノベンザルアセトフェノン、1,3−ビス
(4′−ジメチルアミノベンザル)アセトン等の含窒素
ケトン類、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)(チオ)ベ
ンゾフェノン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)(チ
オ)ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ(チオ)ベン
ゾフェノン等の含窒素チオケトン類、チオシアン酸フェ
ニル、チオシアン酸ベンジル、チオシアン酸メチル、チ
オシアン酸カリウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシ
アン酸アンモニウム等のチオシアン酸化合物、シアン酸
カリウム、シアン酸ナトリウム等のシアン酸化合物、マ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミド,スクシンイミド、フタルイミド、N,N′
−(1,2−フェニレン)ジマレイミド、N,N′−(1,4−
フェニレン)ジマレイミド等のイミド化合物等が好適に
用いられる。より好適に用いられるものとして上記例中
のアミド化合物、尿素化合物、イソシアネート化合物、
チオ尿素化合物、チオアミド化合物、チオシアン酸化合
物、含窒素ケトン類を挙げることができる。更に好適な
ものとして上記例中のアミド化合物、尿素化合物、イソ
シアネート化合物、含窒素ケトン類が挙げられる。
本発明で使用する活性リチウム末端を有する重合体と
反応させる化合物の使用量は、活性リチウム末端を有す
る重合体を製造する際に使用する有機リチウム化合物触
媒1モル当り通常0.2〜2.0モルが好ましく、より好まし
くは0.4〜1.5モルである。0.2モル以下の場合は、本発
明の効果は発現せず、2.0モル以上使用すると、耐衝撃
性の劣ったものとなる。
活性リチウム末端を有する重合体と該混合物との反応
は、両者が接触すると直ちに起こるので、反応時間およ
び反応温度は広範囲にわたって調整できるが、通常は反
応時間が数秒〜数時間,反応温度は15〜115℃の範囲内
である。
これら活性リチウム末端を有する重合体と反応させる
化合物の添加方法については特に制限はないが、以下の
様な方法が好ましい。倒えば、一つの方法は共役ジエン
系単量体の重合終了後、該化合物を添加する方法、或い
は該化合物を添加し、次いで、四塩化ケイ素、四塩化ス
ズ、メチルトリクロルシラン、四塩化炭素、アジピン酸
ジエチル等の公知の多官能性カップリング剤を添加する
方法、或いは、上記の様な多官能性カップリング剤を添
加し、次いで該化合物を添加する方法である。他の方法
は、共役ジエン系単量体の重合途中に、重合を完全に停
止させない様な量の該化合物を添加し、次いで重合反応
終了後多官能性カップリング剤を添加する方法である。
本発明における共役ジエン系重合体ゴムは、そのミク
ロ構造によって、得られる耐衝撃性スチレン系樹脂組成
物の耐衝撃性に若干の影響を与える。例えば、共役ジエ
ン系重合体ゴムとしてポリブタジエンを用いる場合、1,
2−ビニル含量は、10〜80%、シス−1,4含量は、10〜85
%の範囲にあるのが好ましい。この範囲外のミクロ構造
を有するポリブタジエンゴムを用いると、得られる耐衝
撃性スチレン系樹脂組成物は耐衝撃性が劣るものとな
る。
前記の1,2−ビニル含量の調整法については、特に制
限がなく、従来公知のいかなる方法も用いることができ
る。例えば、共役ジエン重合体ゴムの重合時、重合系に
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル類、ジメチルアミンなどのアミン
類、ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィドなどのチ
オエーテル類を添加して重合を行うことによって達成さ
れる。さらに、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)を
添加する方法(特公昭43−5904号公報)、テトラメチル
エチレンジアミン(TMEDA)を添加する方法(特公昭42
−17199号公報)及びジエチレングリコールジメチルエ
ーテルを添加する方法などがある。また、1,2−ビニル
結合については分子鎖中に均一になるように重合しても
よく、あるいは、分子鎖に沿って漸減的に変化するよう
に重合してもよく、(特公昭48−875号公報)さらには
ブロック的に結合するように重合してもよい(米国特許
第3301840号明細書)。1,2−ビニル結合を分子鎖中に均
一になるように重合するには、通常重合開始温度を30〜
90℃とし、できるかぎり低温重合する方法がとられる。
また、1,2−ビニル結合を分子鎖に沿って漸減的に変
化するように重合するためには、重合を昇温下で実施す
る方法、すなわち、通常重合開始温度を30〜80℃とし、
重合終了温度を85〜120℃とする方法が用いられる。
このようにして得られた共役ジエン系重合体ゴムの分
子量分布については、GPC(ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー)の分子量分布曲線がモノモーダルであ
ってもよいし、パイモーダル、トリモーダルなどのポリ
モーダルであってもよい。さらに重量平均分子量(
w)と数平均分子量(n)の比(w/n)は通常1.
2〜4.5の範囲であるのが好ましい。
本発明における共役ジエン系重合体ゴムの25℃で測定
した5重量%スチレン溶液粘度(5%SV)は、通常10〜
300cpsの範囲にあるのが好ましい。この5%SVが10cps
未満では、得られる耐衝撃性スチレン系樹脂組成物の耐
衝撃性が劣るとともに、共役ジエン系重合体ゴムの製造
時における乾燥が困難であり、また製品ゴムのコールド
フローが著しいなど工業的に不利である。また5%SVが
300cpsを超えると、耐衝撃性スチレン系樹脂組成物製造
の際の溶液粘度が高くなり重合コントロールが困難にな
る。
本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物におけるゴム
粒子径は0.5〜5μの範囲が好ましく、1.5〜3μの範囲
である。特に高光沢グレード用としては0.7〜1.5μの範
囲のものが好ましい。このゴム粒子径の分布はコールタ
ーカウンターを用いて測定することができ、その分布に
ついては、得られる分布図において単一でシャープな分
布であることが好ましいが、ブロードであってもよい
し、バイモーダルな分布であってもよい。
本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物においては、
ゲル含有量(トルエン不溶分の含有量)は10〜40重量%
の範囲が好ましく、また樹脂中のゲルのトルエン中での
膨潤指数は7〜13の範囲が好ましい。さらに、樹脂部の
分子量は通常重量平均分子量で10万〜40万が好ましく、
より、好ましくは18万〜28万の範囲である。樹脂中に残
存するスチレンオリゴマーの量は耐熱性に影響を与える
ので、通常は1重量%以下が好ましく、特に耐熱性が要
求されるものでは0.5重量%以下であることが望まし
い。
本発明を構成する特殊な共役ジエン系ゴムの含有量は
2〜25重量%であるのが好ましい。2重量%未満では、
耐衝撃性が大きく低下し、一方25重量%を越えると溶液
粘度が高くなり重合コントロールが困難になる。
本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物を得る方法に
ついては、本発明の要件を満足しうるように配慮されて
いるかぎり、特に制限がなく公知の方法を用いることが
できるが、通常塊状重合又は塊状懸濁重合が工業的に有
利に用いられる。
一般に塊状重合においては、特定の共役ジエン重合体
ゴムをスチレンに溶解し、無触媒の場合は、通常95〜20
0℃の温度において加熱重合を行い、一方触媒重合にお
いては、通常より低温、例えば60〜180℃の温度でスチ
レンの重合操作が継続される。
触媒重合の場合は、開始剤として、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
等のパーオキシケタール類、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド等のジアルキル
パーオキサイド類、ベンゾイルパーオキサイド、m−ト
ルオイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等
のジアシルパーオキサイド類、ジ−ミリスチルパーオキ
シカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート等のパーオキシカーボネート類、t−ブチルパーオ
キシプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシアセ
テート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、t
−ブチルパーオキシベンゾエート等のパーオキシエステ
ル類、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルエチル
ケトンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、p
−メンタハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロ
パーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等のハ
イドロパーオキサイド類、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスシクロヘキサンカーボニトリル等のアゾ化
合物類などが用いられる。これらは1種あるいは2種以
上の組み合わせで用いられる。さらに必要に応じて、連
鎖移動剤例えばメルカプタン類、α−メチルスチレンリ
ニアダイマー、テルピノーレンを用いることができる。
また、この塊状重合においては、所望に応じ、公知の
内部潤滑剤、例えば流動パラフィンを重合体100重量部
に対し1〜5重量部程度添加してもよい。重合終了後、
生成ポリマー中に未反応スチレンが含有する場合は、こ
のスチレンを公知の方法、例えば減圧除去あるいは揮発
分除去の目的で設計された押出装置で除去する方法など
によって除去することが望ましい。塊状重合中、必要に
応じてかくはんを行うことができるが、スチレンの重合
体への転化率、すなわち重合量が30%以上進んだあと
は、かくはんは停止するか又は緩和することが望まし
い。過度のかきまぜは得られる重合体の強度を低下させ
ることがある。また、必要ならば少量のトルエン、エチ
ルベンゼンなどの希釈剤の存在下で重合し、重合終了後
に未反応スチレンとともにこれら希釈剤を加熱除去して
もよい。
また、塊状懸濁重合も本発明の耐衝撃性スチレン系樹
脂組成物の製造に有用である。この方法においては、ま
ず前半の反応を塊状で行い、後半の反応を塊状懸濁重合
で行う。すなわち、特定の共役ジエン重合体ゴムのスチ
レン溶液を、前記の塊状重合の場合と同様に、無触媒下
での加熱重合又は触媒添加重合を行って、通常スチレン
の50%以下、特に好ましくは10〜40%までを部分的に重
合させる。これが前半の塊状重合である。次いでこの部
分的に重合した混合物を懸濁安定剤又はこれと界面活性
剤との組合せの存在下に水性媒体中にかきまぜながら分
散させ、反応の後半を懸濁重合によって完結させる。生
成したポリマーは洗浄、乾燥し、必要に応じてペレット
又は粉末にする。
以上の他に、これらの方法の改質や改良を行った従来
公知の方法によっても、有用な耐衝撃性スチレン系樹脂
組成物が得られる。また、特定の共役ジエン重合体ゴム
とともに耐衝撃性スチレン系樹脂組成物を形成するスチ
レンの一部を、スチレン以外のスチレンとラジカル重合
可能な単量体で置換してもよい。このような単量体は、
スチレンを含む全単量体中の50重量%以下の範囲で用い
られる。スチレン以外の共重合可能な単量体としては、
例えばα−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルエ
チルベンゼン、ビニルキシレン、ビニルナフタレンなど
のモノビニル芳香族炭化水素、ブタジエン、イソプレン
などの共役ジエン類、アクリロニトリル、メタクリル酸
メチルなどが挙げられる。これらの単量体は1種用いて
もよいし、2種以上用いてもよい。
本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物の難燃化を高
める難燃化剤としては、従来公知の如何なるものでも使
用できるが、例えば、デカブロムビフェニルオキサイ
ド、ヘキサブロムベンゼン、テトラブロムビスフェノー
ルA、テトラブロムビスフェノールAのオリゴマー、ト
リブロムフェノール、トリブロムフェノール−2,3−ジ
ブロムプロピルエーテル、ヘキサブロムシクロドデカ
ン、ヘキサブロムブタン、テトラブロムエタン、トリス
(2,3−ジブロムプロピル)フォスフェート、塩素化パ
ラフィン、パークロルペンタシクロデカン等のハロゲン
化合物があり二種以上用いてもよい。
また難燃性相乗効果剤としては、三酸化アンチモン、
ほう砂、メタホウ酸バリウム、酸化ジルコニウム等が知
られており二種以上用いてもよい。
これらの難燃化剤、難燃性相乗効果剤の添加量は一般
に知られている範囲でよく、耐衝撃性スチレン系樹脂組
成物100重量部に対して、難燃化剤2〜40重量部および
難燃性相乗効果剤0〜15重量部であるのが好ましい。
さらに本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物は、必
要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型
剤、着色剤、各種充填剤および各種の熱可塑性樹脂、た
とえば、一般用ポリスチレン、メタクリル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合体樹
脂、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポ
リカーボネート、ナイロン樹脂、スチレン−メタクリレ
ート共重合体樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体
樹脂、酸変性ポリオレフィン、アイオノマー等と混合し
て使用することが可能である。
[発明の効果] この様にして得られた本発明の耐衝撃性スチレン系樹
脂組成物は、従来の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物に比
べて、耐衝撃性および難燃化剤添加時の衝撃強度保持率
および難燃性に優れた、特に難燃化用途に好適な耐衝撃
性スチレン系樹脂組成物である。本発明の耐衝撃性スチ
レン系樹脂組成物は、この他にも難燃化剤を添加しない
一般の射出成形用途、シート用途、発泡体用途において
も極めて優れた多種多様の有用な製品が得られ、本発明
の工業的意義は極めて大きい。
[実施例] 以下に若干の実施例を示し、本発明の具体的な実施態
様を示すが、これは本発明の趣旨をより具体的に説明す
るためのものであり、本発明を限定するものではない。
実施例1 共役ジエン系単量体として1,3−ブタジエンを、重合
開始剤としてn−ブチルリチウムを、溶液としてn−ヘ
キサンを、ビニル調整剤としてテトラヒドロフランを、
多官能性カップリング剤として四塩化ケイ素を用い、活
性リチウム末端を有するリビングポリブタジエンを得
た。このリビングポリブタジエンの重合は次の様にして
実施した。
すなわち、内容積10の撹拌装置及びジャケット付の
オートクレーブを洗浄乾燥し、窒素置換後、予め精製,
乾燥した1,3−ブタジエン100重量部、n−ヘキサン700
重量部を加え、次いでn−ブチルリチウムの5重量%n
−ヘキサン溶液を3.0重量部加え、さらにビニル調整剤
としてテトラヒドロフランを0.2重量部加えて、70℃に
て重合を開始した。重合温度は100℃まで上昇した。重
合開始から30分後、得られたポリマーに四塩化ケイ素を
0.02重量部加えて30分間反応させリビングポリブタジエ
ン溶液を得た。
次いで、このリビングポリブタジエン溶液に、重合体
Aでは、ナフチルイソシアネートを1,3−ブタジエン100
重量部あたり0.40重量部、重合体Bでは、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノンを0.27重量部、重合体Cで
は、N−メチル−δ−バレロラクタムを0.26重量部、重
合体Dでは4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェ
ノンを0.76重量部、重合体Eでは、メチルアルコールを
0.08重量部それぞれ加え、さらに30分間反応させた。
こうして得られたポリマー溶液に安定剤として2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)をポ
リマー100重量部あたり0.5重量部加え、溶媒を加熱除去
してポリブタジエンゴムを得た。
得られたポリブタジエンの特性を第1表に示す。な
お、ミクロ構造は赤外分光光度計を用いてモレロ法[La
chimica E L′industria,41,758(1959)による]にて
測定した。5重量%スチレン溶液粘度(5%SV)はキャ
ノンフェンスケ型粘度計を用いて25℃にて測定した。
次に、上記の様にして得られたポリブタジエンを用い
て、耐衝撃性スチレン系樹脂組成物の重合を実施した。
すなわち、撹拌装置、ジャケット付反応器に、第2表に
示す様な種類,割合で溶媒,単量体等を加え、次いで第
1表の共役ジエン系ゴムを添加し、撹拌して溶解した。
これに、ジ−tert−ブチルパーオキサイドをモノマー1
モルに対して1×10-4モル添加し110℃で3時間、140℃
で5時間、160℃で2時間重合を行なった。次いで230℃
に昇温して未反応物を減圧除去したのち、BHTを重合体1
00重量部あたり0.5重量部添加し、得られた重合体を押
出機にてペレット状にした。
得られた組成物を圧縮成形して厚さ3.2mmの試験片を
作製しJIS−K−7110に従って、アイゾット衝撃強度を
測定した。
次いで、この組成物に第2表に示す様な難燃化剤を所
定量混合し難燃化組成物を得た。この難燃化組成物を圧
縮成形して厚さ3.2mmの試験片を作製しJIS−K−7110に
従って、アイゾット衝撃強度を測定した。またUL−94法
に従い、難燃試験を実施した。
第2表から明らかな様に、本発明のポリブタジエンを
強靭化剤として用いた耐衝撃性スチレン系樹脂組成物
は、耐衝撃性および難燃化剤添加時の衝撃強度保持率お
よび難燃性がともに優れていることがわかる。
実施例2 実施例1とほぼ同様にして、第3表に示す様なポリブ
タジエンを得た。用いた触媒、カップリング剤の使用量
及びリビングポリブタジエンと反応させる化合物の種類
を変えたこと以外は実施例1と同様の要領にて重合し
た。すなわち、1,3−ブタジエン100重量部に対し触媒と
して5重量%のn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液
を4.0重量部、カップリング剤として四塩化ケイ素を0.0
36重量部を用いてリビングポリブタジエンを重合し、次
いでこのリビングポリブタジエン溶液に重合体FではN,
N,N′,N′−テトラメチルチオ尿素を0.41重量部、重合
体GではN,N−ジメチルチオホルムアミドを0.32重量
部、重合体Hではチオシアン酸フェニルを0.42重量部、
重合体Iではメチルアルコールを0.10重量部をそれぞれ
加えて反応させ、実施例1と同様にポリブタジエンを得
た。
次いで、上記の様にして得られたポリブタジエンを用
いて実施例1と同じ方法で耐衝撃性スチレン系樹脂組成
物を得、物性を測定した。
第4表からも明らかな様に、本発明のポリブタジエン
を強靭化剤として用いた耐衝撃性スチレン系樹脂組成物
は、耐衝撃性および難燃化剤添加時の衝撃強度保持率お
よび難燃性がともに優れていることがわかる。
実施例3 次に、少なくともモノ有機リチウム化合物とポリビニ
ル芳香族化合物の二者を含む反応生成物である有機リチ
ウム基材触媒を調整し、これを用いて、活性リチウム末
端を有するリビングポリブタジエンを得た。有機リチウ
ム基材触媒の調整は以下の様に行なった。
すなわち、内容積10の撹拌装置及びジャケット付の
オートクレーブを洗浄,乾燥し、窒素置換後、有機リチ
ウム基材触媒(I)では、トルエン480重量部、1,3−ブ
タジエン24重量部、ジビニルベンゼン3.25重量部を、有
機リチウム基材触媒(II)では、トルエン480重量部、
ジビニルベンゼン3.25重量部を加え、次いで各々に、n
−ブチルリチウムの5重量%n−ヘキサン溶液を128重
量部を加えて70℃にて40分間反応させて、有機リチウム
基材触媒を得た。なお、ジビニルベンゼンは、ジビニル
ベンゼン異性体混合物57重量%を含有し、残部がエチル
ビニルベンゼン及びジエチルベンゼンから成る市販のジ
ビニルベンゼンを用いた。
この様にして得られた2種類の有機リチウム基材解媒
を用いて活性リチウム末端を有するリビングポリブタジ
エンを得た。このリビングポリブタジエンの重合は、重
合開始剤として上記の有機リチウム基材触媒を25重量
部、多官能性カップリング剤として四塩化ケイ素を0.08
重量部用いた以外は全て実施例1のリビングポリブタジ
エンの製法と同様にした。
次いで、有機リチウム基材触媒(I)から得られたリ
ビングポリブタジエン溶液に、重合体Jでは、フェニル
イソシアネートを1,3−ブタジエン100重量部あたり0.46
重量部、重合体Kでは、N,N′−ジメチルトリメチレン
尿素を0.50重量部、有機リチウム基材(II)から得られ
たリビングポリブタジエン溶液に、重合体Lでは、N−
メチル−α−ピロリドンを1,3−ブタジエン100重量部あ
たり0.39重量部、重合体Mでは、4,4′−ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノンを1.04重量部、重合体Nでは
メチルアルコールを0.12重量部をそれぞれ加え反応さ
せ、実施例1と同様にしてポリブタジエンゴムを得た。
得られたポリブタジエンゴムの特性を第5表に示す。
ミクロ構造、5%SVも実施例1と同じ方法で測定した。
次いで、上記の様にして得られたポリブタジエンを用
いて実施例1と同じ方法で耐衝撃性スチレン系樹脂組成
物を得、物性を測定した。結果を第6表に示した。
第6表からも明らかな様に、本発明のポリブタジエン
を強靭化剤として用いた耐衝撃性スチレン系樹脂組成物
は、耐衝撃性および難燃化剤添加時の衝撃強度保持率お
よび難燃性がともに優れていることがわかる。
実施例4 内容積10の撹拌装置及びジャケット付オートクレー
ブを2期直列につなぎ、第1基目のオートクレーブの底
部より1,3−ブタジエンを、2.5kg/hrの速度で、n−ブ
チルリチウムを1.5g/hrの速度で、n−エキサンを17.5k
g/hrの速度でそれぞれ連続的に供給した。オートクレー
ブ内の温度は終始110℃に保った。次いで、重合の実質
的に完了した重合体溶液を第1基目のオートクレーブの
頂部より連続的に抜き出し、第2基目のオートクレーブ
の底部よりオートクレーブ内に導入し、第2基目のオー
トクレーブ内において、重合体OではN−メチル−ε−
カプロラクタムを3.0g/hrの速度で、重合体Pではジフ
ェニルメタンジイソシアネートを5.9g/hrの速度で連続
的に添加して反応させた。ただし重合体Qでは、第2基
目のオートクレーブ内に何も添加しなかった。
これらの重合体を抜き出し、重合体100重量部あたりB
HTを0.5重量部加え、溶媒を加熱除去してポリブタジエ
ンゴムを得た。実施例1と同様に、ミクロ構造、5%SV
を測定した。得られたポリブタジエンの特性を第7表に
示す。
次いで、上記の様にして得られたポリブタジエンを用
いて、実施例1と同じ方法で耐衝撃性スチレン系樹脂組
成物を得、物性を測定した。結果を第8表に示した。
第8表からも明らかな様に、本発明のポリブタジエン
を強靭化剤として用いた耐衝撃性スチレン系樹脂組成物
は、耐衝撃性および難燃化剤添加時の衝撃強度保持率お
よび難燃性がともに優れていることがわかる。
実施例5 本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物とポリフェニ
レンエーテル[ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル(PPE)、重合度120]との50対50ブレンド
物についての例を示した。PPEは、2,6−ジメチルフェノ
ール、臭化第2銅、ジn−ブチルアミン及びトルエンの
混合溶液中に酸素を吹きこむことにより得た。結果を第
9表に示した。本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂組成物
はPPEとのブレンド物でも、優れた耐衝撃性を有するこ
とがわかる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム状重合体とスチレン系単量体またはス
    チレン系単量体とこれと共重合可能な単量体との混合物
    をラジカル重合して得られるグラフト共重合体が軟質成
    分を構成して分散している耐衝撃性スチレン系樹脂組成
    物であって、用いるゴム状重合体が、有機リチウム化合
    物を重合開始剤として少なくとも一種の共役ジエン系単
    量体を重合させて得られた活性リチウム末端を有する重
    合体と、同一分子内に酸素原子および/またはイオウ原
    子を有する含窒素化合物とを、反応させて得られた共役
    ジエン系重合体であることを特徴とする耐衝撃性スチレ
    ン系樹脂組成物。
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