JP2547878B2 - サーマルヘッドの製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドの製造方法

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隆之 民長
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は複数の発熱抵抗体を有し、その発熱抵抗体
に通電することにより印字を行うサーマルヘッドに係
り、主にファクシミリやプリンタなどに使用される。
(ロ)従来の技術 従来のサーマルヘッドの要部は、第7図に示すよう
に、セラミック基板7−1上にグレーズ層7−2が設け
られ、さらにこの上部に発熱抵抗体7−3、配線電極7
−4a、共通電極7−4bおよび保護層7−5が積層された
構造を有している。また、従来のサーマルヘッド全体の
構成としては第5図に示す様に、発熱部5−0を有する
サーマルヘッド基板部分5−1と、配線電極のプリント
基板5−2とを共に放熱板5−4に接着もしくは両面テ
ープ等で取りつけ、駆動素子であるドライバIC5−3を
ワイヤボンディング技術によって電気的に接続し、接続
用コネクタ5−5により外部回路と接続するようにして
いる。又、ドライバIC5−3は、ワイヤボンディング技
術によって実装されるばかりでなく、サーマルヘッド基
板に直接リップチップによりフェイスダウンボンディン
グ技術を用いて実装されているものもある。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、このような従来のサーマルヘッドにおいて
は、セラミック基板が高価であるという問題や、基板が
加工性に乏しく製作工程が複雑になるという問題、さら
にドライバICをワイヤボンディングで実装するものは、
実装後に交換が不可能であるために歩留まりが低下する
という問題があった。
そこで発熱体が通常使用される温度である300℃〜400
℃以上に耐えることの出来る絶縁基板を用いたサーマル
ヘッドの実用化が進められている。これは、第4図に示
す発熱体構造をもつもので、耐熱性絶縁基板上11の上に
金属層13を設け、この金属層をエッチング等の技術によ
り電極に加工し、発熱体形成予定領域の電極部分を12と
13の様に分離絶縁し、この空間に蓄熱層15として耐熱性
樹脂、例えばポリイミドを充填し、これらの上に発熱抵
抗体16、保護層17を形成した構造を有する。
また、耐熱性絶縁基板上にあらかじめ例えば銅箔等で
金属層を設けることにより、サーマルヘッド基板のみな
らず、第6図に示すように、金属層を駆動素子6−2へ
の電気的配線まで拡張し、一枚の基板上に発熱体6−0
の形成部6−1から駆動素子6−2やその他電気部品と
外部との接続コネクタ6−4までを一体化して一体型サ
ーマルヘッドを形成し、第5図に示す従来のサーマルヘ
ッド基板分離型よりも作製工程を短縮して、コストダウ
ンを可能にするものも実用化されつつある。
しかしながら第4図に示す構造のサーマルヘッドは、
特にその発熱体付近の構造において、蓄熱層15の熱伝導
率が、第7図のグレーズ層7−2のそれに比べ1桁程度
小さく、また、耐熱性絶縁基板11の熱伝導率もセラミッ
ク基板7−1のそれに比べ1桁程度小さいため、従来の
セラミック基板を基板とするサーマルヘッドに比べて非
常に熱抵抗の大きい構造となる。従って、第8図の発熱
体駆動時の温度履歴グラフに破線で示されるように、連
続印字を行う場合に発熱体の温度が十分下り切る時間よ
りも印字周期が短くなったときには、発熱体の温度が前
回印字の温度よりも高くなる。つまり、熱抵抗が大きい
ため、連続印字では印字パルスの入らない時の最低温度
が徐々に上昇し、印字パルスが入力されない時でも発熱
部分の温度が感熱紙の発色温度tを越えることが見ら
れ、異常発色を生ずることがあった。また、第9図のパ
ルス印加時の温度分布図に破線で示すように、発熱体中
央部分の温度が特に高くなる傾向があり、印字開始時と
連続印字時とではドットの大きさが異なる上に、印字開
始時で十分な濃度が得られないという問題がある。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもの
で、セラミック基板の代わりに耐熱絶縁基板を使用し、
しかも発熱体の温度特性を改善したサーマルヘッドを提
供するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、基板上に複数の発熱抵抗体と、発熱抵抗
体の一端に共通に接続された共通電極と、発熱抵抗体の
他端に個別に接続された配線電極とを備え、共通電極と
配線電極を介して各発熱抵抗体に通電するように構成し
たサーマルヘッドにおいて、耐熱性絶縁基板上に配線電
極および共通電極を形成すると同時に、基板上の発熱抵
抗体形成予定領域に共通電極および配線電極から分離し
て金属層を形成する第1工程と、この金属層の上に耐熱
性樹脂からなる蓄熱層を形成する第2工程と、蓄熱層の
上に共通電極から配線電極にわたって発熱抵抗体を形成
する第3工程と、発熱抵抗体を覆う保護層を形成する第
4工程からなり、かつ、第1工程が、配線電極と共通電
極と金属層とを、耐熱絶縁基板表面に予め一様に接着さ
せた金属箔から形成する工程からなることを特徴とする
サーマルヘッドの製造方法を提供するものである。
基板には耐熱温度が300〜400℃の耐熱樹脂基板が使用
される。蓄熱層は各種樹脂で形成可能であるが、ポリイ
ミド樹脂を用いることが好ましい。また発熱抵抗体はTa
2N、Ta−SiO、CrSiOを材料としてスパッタ法等により形
成される。さらに保護層はSiAlON、SiONを材料としてス
パッタ法やプラズマCVD法により形成される。
(ホ)作用 発熱体下部の金属層の存在により、発熱体上の温度分
布が均一になる。また、熱抵抗が低減するため発熱体の
温度が早く低下し感熱紙の異常発色がなくなる。
(ヘ)実施例 以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。第1図はこの発明の一実施例を示す要部断面図であ
る。第1図において、耐熱性絶縁基板1に金属層、例え
ば銅箔により共通電極2aと配線電極3aが形成されてい
る。共通電極2aと配線電極3aの間にはそれから絶縁され
た金属層4が存在する。第2図はこの状態における上面
図である。
形成方法としては、あらかじめ金属層(例えば銅箔)
を設けた耐熱性絶縁基板を用い、第2図に示す共通電極
部2aと配線電極部3a、そしてこれらから絶縁された金属
層4を例えば、フォトエッチング技術により金属層をエ
ッチングすることにより形成する。
次に、金属層4の上に蓄熱層を形成するが、ここで共
通電極部2aを配線電極部3aの高さが金属層4より少し高
くなる様に、蒸着またはスパッタ等により共通電極部2
a、配線電極部3a上に導体層2b、3bを形成する。なお、
この段差は、金属層4上に蓄熱層を形成する際、蓄熱層
の厚さを確保するために設けられるものである。もっと
も、導体層2b、3bを形成する替わりに、金属層4をエッ
チングすることで、電極部2a,3a部より低くするように
してもよい。
次に、この様に形成された共通電極2と配線電極3と
の間の金属層4上に蓄熱層として耐熱樹脂、例えばポリ
イミド等を充填し硬化させる。
そして、この上に共通電極2、配線電極3と電気的接
触をとりながら発熱抵抗体6を形成し、さらに耐磨耗を
有する保護層7を積層することにより発熱体部分が完成
する。
ここで、共通電極2と配線電極3ではさまれた金属層
4は、第2図に示すように主走査方向に連続してのびる
ように形成することが望ましい。この金属層4は蓄熱層
5の下にあって、蓄熱層5にたまる熱をある程度逃す役
割を担うものである。例えば、金属層4が各発熱体と同
様に主走査方向に分離されていると、金属層のもつ熱容
量が、主走査方向に連続しているものよりも極度に小さ
くなり、抵抗体上の温度分布の均一化が可能であって
も、樹脂基板1と蓄熱層5の熱伝導性を改善して印加パ
ルスによる温度上昇を抑制する効果はあまり期待できな
い。従って、金属層4は第2図のように主走査方向に連
続したものの方が望ましい。
第3図はこの発明の他の実施例を示す第1図対応図で
あり、発熱部の中央を平らにしたもので、他の構成は第
1図と同等である。つまり、第1図の実施例と第3図の
実施例との違いは、主に蓄熱層の厚みであるが、この発
熱体中央部のもり上りの程度を変化させることによって
紙当り性を制御することができる。さらに、金属層4の
厚さは、エッチングにより種々に変化させることがで
き、蓄熱層5の厚さは耐熱樹脂の量をコントロールする
ことによって変化させることが出来る。従って、例え
ば、蓄熱層5の厚みを厚くすることで省エネタイプのサ
ーマルヘッドが、又逆に薄くすることでより高速タイプ
のサーマルヘッドが実現できる。これにより、用途に合
わせたさまざまなサーマルヘッドの設計が可能となり、
しかも製作工程を複雑にすることがない。上記の各実施
例によれば、第8図の温度履歴曲線は実線の様になり、
破線で示す従来の蓄熱層下部に金属層のないタイプと比
べ、ピーク温度からの温度の降下が早くなることが判
る。さらに、発熱体部の温度分布も第9図に実線で示す
ようになり、従来のもの(破線)に対し均一に分布させ
ることが出来る。
また、上記実施例によるサーマルヘッド基板を、第5
図に示すように、駆動用ICの配線をほどこしたプリント
基板と共に放熱板に接着もしくは両面テープで固定し、
駆動用ICを搭載してワイヤボンディング技術で接続もし
くは、フェイスダウンボンディングにより固定し、サー
マルヘッドを構成してもよいし、また一枚の耐熱性絶縁
基板上にこの実施例による発熱部および駆動用IC接続用
回路を一体に形成し、駆動用ICをフェイスダウンボンデ
ィング技術で実装すれば、第6図に示すような一体型サ
ーマルヘッドを構成することもできる。
(ト)発明の効果 この発明によれば、材料および製造コストが低減する
上、印字品位にすぐれ、発熱体部の蓄熱層の厚みや金属
層の厚みを変化させることで複雑な工程を追加すること
なしにさまざまな特性を任意に調整することが可能なサ
ーマルヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すサーマルヘッドの要
部断面図、第2図は第1図の上面図、第3図はこの発明
の他の実施例を示す第1図対応図、第4図は比較例の第
1図対応図、第5図および第6図はサーマルヘッド全体
の構成説明図、第7図は従来例の第1図対応図、第8図
はサーマルヘッドの発熱体部の温度履歴曲線、第9図は
サーマルヘッド発熱体部の温度分布を示すグラフであ
る。 1……基板、2……共通電極、 3……配線電極、4……金属層、 5……蓄熱層、6……発熱抵抗体、 7……保護層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 勝康 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−180853(JP,A) 特開 昭60−112459(JP,A) 実開 平1−85040(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に複数の発熱抵抗体と、発熱抵抗体
    の一端に共通に接続された共通電極と、発熱抵抗体の他
    端に個別に接続された配線電極とを備え、共通電極と配
    線電極を介して各発熱抵抗体に通電するように構成した
    サーマルヘッドにおいて、 耐熱性絶縁基板上に配線電極および共通電極を形成する
    と同時に、基板上の発熱抵抗体形成予定領域に共通電極
    および配線電極から分離して金属層を形成する第1工程
    と、この金属層の上に耐熱性樹脂からなる蓄熱層を形成
    する第2工程と、蓄熱層の上に共通電極から配線電極に
    わたって発熱抵抗体を、形成する第3工程と、発熱抵抗
    体を覆う保護層を形成する第4工程からなり、かつ、第
    1工程が、配線電極と共通電極と金属層とを、耐熱絶縁
    基板表面に予め一様に接着させた金属箔から形成する工
    程からなることを特徴とするサーマルヘッドの製造方
    法。
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