JP2547675Y2 - エアブリーザ - Google Patents

エアブリーザ

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JP2547675Y2
JP2547675Y2 JP8513490U JP8513490U JP2547675Y2 JP 2547675 Y2 JP2547675 Y2 JP 2547675Y2 JP 8513490 U JP8513490 U JP 8513490U JP 8513490 U JP8513490 U JP 8513490U JP 2547675 Y2 JP2547675 Y2 JP 2547675Y2
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water
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律雄 河瀬
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エヌオーケー株式会社
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車のデフ部等の各種ミッショ
ンケース,オイルタンク等の各種ケースに用いられるエ
アブリーザに関し、特に耐浸水性の技術に関する。
(従来の技術) 従来の自動車や建設機械,農機具等におけるエアブリ
ーザとして、既に本出願人は実願平2−12266号におい
て、ケース100の内部と外部とを連通する空気通路100A
に、固形粒子分を除去する第1のフィルタ101と、水の
流通を阻止して空気の流通を許容する第2のフィルタ10
2とを直列に配置したものを提案している。このように
第1,第2フィルタ101,102を設けることにより、耐水浸
入性、耐ダスト性を向上を図ったものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来技術の場合には、ケース
100内部から外部へのエアの流出は、油等の介在しない
雰囲気では問題なかったが、その後の研究により、第2
のフィルタ102に油が直接触れる場合においては、第2
のフィルタ102表面を油膜または湯層が覆い、内部から
のエアの流出が阻止されて通気性に問題が発生すること
が実験の結果判明した。
これは、第2のフィルタ102は水侵入の阻止性と同様
に油についても同様な阻止性を有するため、第2フィル
タ102表面が油膜で覆われた場合には油圧として印加さ
れることによると推定される。
実願平2−12266号においては、第2フィルタ102のさ
らに内側に第3のフィルタ103を設けたものも提案した
が、この第3フィルタ103はパンチメタル等により構成
されたもので、第1,第2フィルタ101,102の支持剛性を
高めるためのものであり、第2フィルタ102に密着させ
ていることから、第2フィルタ102表面への油分の付着
を避けられなかった。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、簡単な構造
で、耐水浸入性、耐ダスト性を向上させ得、しかもケー
ス内部油分の影響を受けないエアブリーザを提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、ケー
スの内部と外部とを連通する空気通路を有するエアブリ
ーザにおいて、 前記空気通路に固形粒子分を除去する第1のフィルタ
と、水の流通を阻止して空気の流通を許容する第2のフ
ィルタと、を設け、 さらに、前記第2のフィルタのケース内部側に、ケー
ス内の油の付着を防止する第3のフィルタを前記第2の
フィルタとの間に間隙を介して設けたことを特徴とす
る。
(作用) 上記構成のエアブリーザにあっては、ダスト,泥水中
の泥等の固形粒子分は空気通路の第1のフィルタによっ
て除去される。一方、第1のフィルタを通過した水は、
第2のフィルタによってケース内部への流入が阻止され
る。また、第1のフィルタによって固形成分が除去され
るので、第2のフィルタの目詰まりが防止される。
そして、第2のフィルタと間隙を介して配置した第3
のフィルタは、オイルミストや飛散してくる湯滴を補足
し、油分によって第2のフィルタの表面が覆われること
を防止する。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。第
1図乃至第3図は本考案に係るエアブリーザの各種実施
例を示している。
本考案の第1実施例を示す第1図において、10はエア
ブリーザ全体を示しており、概略、ミッションタンク、
オイルケース等の各種ケース11のケース開口部12内周に
嵌着固定されるパッキン本体1と、パッキン本体1の中
央に形成された空気通路2に、ケース11外側から順番に
配置される第1のフィルタ31と、第2のフィルタ32と、
第3のフィルタ33とから構成されている。
パッキン本体1は、中央にストレートに貫通形成され
た空気通路2を有する円筒状部材で、そのケース11の外
側に位置する開口部に内向きに突出する環状段部4が設
けられている。パッキン本体1は、円筒状の補強環5
と、この補強環5の内外周に一体的に焼付固定されるゴ
ム状弾性体よりなるパッキン材6とから構成され、上記
環状段部4に対応する補強環5の一端には環状段部4を
補強するための内向きのフランジ51が設けられている。
そして、第1,第2,第3のフィルタ31,32,33をパッキン
本体1の空気通路2のケース11内側の開口部から順番に
挿入し、補強環5の開口縁部をかしめ、このかしめ部52
とパッキン本体1内周の環状段部4とによって挟んで固
定してある。
第1のフィルタ31の円板状で、空気通路2を閉塞する
ように嵌込まれ、その外径端部が上記環状段部4に当接
している。第1のフィルタ31は大気と接するもので、焼
結金属やポーラス樹脂、不織布等の一般的多孔質材料か
ら構成される。
第2のフィルタ32は通気性を有するポーラスなPTFE
(四フッ化エチレン樹脂)の薄膜等によって形成される
もので、第1のフィルタ31に重ねるようにして配設され
る。もっとも材料としてはPTFEに限るものでは無く、要
するに、水の流通を阻止し、空気のみの流通を許容する
適当な孔径を有するポーラスな材料であればよい。た
だ、孔径が0.5μm以下では通気抵抗の増大を招き、10
μm以上では耐水浸入性低下の問題があるため、0.5〜1
0μmの範囲が適当である。また、膜厚としては0.05〜1
mm程度が好ましい。
さらに、第3のフィルタ33は、Oリング34と環状のス
ペーサ35を介して上記第2のフィルタ32に重ねられてお
り、スペーサ35によって第2のフィルタ32との間に所定
の間隙36を形成するようになっている。第3フィルタ33
は、不織布等第1のフィルタ31と同様の一般的な多孔質
材料から構成されている。
上記構成のエアブリーザにあっては、第1のフィルタ
31によって泥水中の泥や、ダスト等の固形粒子成分が除
去される。そして、第1のフィルタ31を通過して空気通
路2に流入した水は第2のフィルタ32によって遮断され
る。したがって、機器が水没したような場合であって
も、この第2のフィルタ32によって防水が図られる。し
かも、第1のフィルタ31によって固形粒子成分が除去さ
れるので、第2のフィルタ32の目詰まりが防止され、耐
久性向上を図ることができる。
さらに、第3のフィルタ33はケース11内部の油滴等が
第2のフィルタ32表面を覆うことのないように、オイル
ミストや飛散してくる油滴を補足する。したがって、第
2のフィルタ32表面が油膜や油層によって覆われて通気
性が損なわれることはない。
第2図には、本考案の第2実施例が示されている。こ
の第2実施例は、基本的な構成は第1実施例と同一であ
る。この実施例では、油分の伝播を防止するために、第
2のフィルタ32と第3のフィルタ33との間に通気孔41を
有する絞り壁40を設けたものである。絞り壁40として
は、この実施例ではスペーサ35の内周に形成してもので
ある。
また、この第2実施例では、パッキン本体1の空気通
路2のケース11外側開口部をパッキン材6を延長してス
リット61を有するゴム膜60により覆い、ダストの侵入を
防止している。
第3図は本考案の第3実施例を示している。この第3
実施例ではケース11内部側に、第3図のフィルタ33とは
間隙を介して第3のフィルタ33より前段階の油滴遮断を
目的としてパッキン材6を延長したゴム膜70によるスリ
ット71を形成したものである。尚、この実施例では、パ
ッキン本体1の環状段部4の肉厚を薄くして補強環5の
内向きフランジ51に直接第1のフィルタ31を当接させて
いる。
上記第2,第3実施例において、第1実施例と同一の構
成部分については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成及び作用を有するもので、固形
粒子分を除去する第1のフィルタと、水の流通を阻止す
る第2のフィルタとを組み合わせることにより、水没状
態の粗悪環境化においても耐水浸性を確保できる。そし
て、泥,ダスト等の径の大きい粒子は第1のフィルタで
除去されて第2のフィルタの目詰まりを防止でき、耐久
性向上を図ることができる。
さらに、第2フィルタに対して間隙を介して第3のフ
ィルタを設けることにより、油分によって第2フィルタ
表面が覆われてしまうことが無く、通気性を損なうこと
がない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の各種実施例に係るエアブリ
ーザを示しており、第1図は第1実施例の縦断面図、第
2図は第2実施例の縦断面図、第3図は第3実施例の縦
断面図、第4図は従来のエアブリーザの縦断面図であ
る。 符号の説明 1……パッキン本体、2……空気通路 31……第1のフィルタ、32……第2のフィルタ 33……第3のフィルタ、34……Oリング 35……スペーサ 4……環状段部、5……補強環 51……内向きフランジ、52……かしめ部 6……パッキン材 10……エアブリーザ、11……ケース 12……ケース開口部 40……絞り壁、41……通気孔 60……ゴム膜、61……スリット 70……ゴム膜、71……スリット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースの内部と外部とを連通する空気通路
    を有するエアブリーザにおいて、 前記空気通路に固形粒子分を除去する第1のフィルタ
    と、水の流通を阻止して空気の流通を許容する第2のフ
    ィルタと、を設け、 さらに、前記第2のフィルタのケース内部側に、ケース
    内の油分の付着を防止する第3のフィルタを前記第2の
    フィルタとの間に間隙を介して設けたことを特徴とする
    エアブリーザ。
JP8513490U 1990-08-10 1990-08-10 エアブリーザ Expired - Lifetime JP2547675Y2 (ja)

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