JP2546778Y2 - 足踏み式パーキングブレーキ装置のラチェットプレート - Google Patents

足踏み式パーキングブレーキ装置のラチェットプレート

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JP2546778Y2
JP2546778Y2 JP654992U JP654992U JP2546778Y2 JP 2546778 Y2 JP2546778 Y2 JP 2546778Y2 JP 654992 U JP654992 U JP 654992U JP 654992 U JP654992 U JP 654992U JP 2546778 Y2 JP2546778 Y2 JP 2546778Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は足踏み式パーキングブレ
ーキ装置におけるラチェットプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機を装備した自動車におけるパ
ーキング装置として、床近傍にブレーキアームを配し、
これを足踏みすることによってブレーキ力を発生させる
形式のパーキングブレーキ装置が汎用されている。この
足踏み式パーキングブレーキ装置は、実開昭61−14
1163号公報などに示されているように、ペダルを有
するブレーキアームをブラケットに枢支し、該ブレーキ
アームの先端隅部には駐車ブレーキ装置に連結されるコ
ントロールケーブルを結合する一方、反コントロールケ
ーブル側をリターンスプリングで復帰側に付勢してい
る。そして、ブレーキアームの先端領域にはラチェット
歯列を有するラチェットプレートをかしめなどによって
固着する一方、ラチェットプレートの近傍にはラチェッ
トポールを配し、このラチェットポールに設けたロック
爪をラチェット歯列に噛み合わせ、ラチェットポールの
レバー部分に連結したロックスプリングでロック爪を噛
み合い方向に付勢した構造となっている。
【0003】
【考案が解決しようする問題点】しかしながら、従来で
は、ラチェットプレートは一枚の厚板から構成されてい
た。すなわち、詳しくは、打抜き加工により歯の部分ま
で一度に打抜き加工すると歯部のダレが大きくなり、噛
み合い時の有効歯幅が減少して摩耗寿命に大きく影響す
るため、厚板を打抜き成形により粗形加工し、次いで、
ラチェット歯列の部分をシェービング加工や機械加工な
どの二次加工によって仕上げていた。このため、大容量
のプレス機を要することとあいまってコストが高くなる
という問題があった。また、ラチェットプレートの板厚
が厚いため、かしめピン孔周辺から外形までのさん幅を
大きくとらなければならず、大型化せざるを得なかっ
た。さらに、ラチェット歯列はラチェットポールのロッ
ク爪と常に接触状態になっており、ブレーキ操作時にロ
ック爪がラチェット歯列を越えて動く。このため、ラチ
ェット歯列にはグリースが塗布されるが、先行技術では
上記構造のため比較的短期間に潤滑膜が薄くなり、ラチ
ェット歯列の摩耗の進行が早いという問題があった。本
考案は前記のような問題点を解消するため考案されたも
ので、その目的とするところは、小形で耐摩耗性も良好
でかつコストダウンも図ることができる足踏み式パーキ
ングブレーキ装置のラチェットプレートを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、自動車の床近傍に設けられブレーキ力を発生
して係止されるブレーキアームの先端領域に固着され、
ラチェットポールと係合するラチェット歯列を有するラ
チェットプレートにおいて、前記ラチェットプレート
を、複数枚の打抜きプレート片の積層体から構成したも
のである。前記打抜きプレート片は直接分割面同士が接
していてもよいし、分割面間に振動減衰層が介装されて
いてもよい。この構成を採用すれば、ブレーキアームの
踏み込み時にロック爪がラチェット歯列を越え動く間に
発生する騒音を低減することができる。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1は本考案によるラチェットプレートを装備し
た足踏み式パーキングブレーキ装置の概要を示してお
り、2は車体に固定されたブラケット、3は床に近い下
端部にペダル3aが設けられたブレーキアームであり、
該ブレーキアーム3はブラケット内に伸び、枢支軸12
によって回動可能に枢支され、リターンスプリング11
によって復帰側に付勢されている。そして、ブレーキア
ーム3の先端隅角部には図示しない駐車ブレーキ装置に
つながったコントロールケーブル15の端部が連結され
ている。1はラチェット歯列10を有するラチェットプ
レートであり、ブレーキアーム3の先端領域の一面にか
しめピン16,16により固着されている。4はラチェ
ットポールであり、ブラケット2に設けた枢軸18に回
動可能に枢支され、先端にはラチェット歯列10に噛み
合うロック爪40を有し、レバー部にはブラケット2に
支持されたロックスプリング13が取付けられ、このロ
ックスプリング13のばね力でロック爪40が噛み合い
方向に付勢されている。5は解除レバーであり、一端部
が枢軸19より回動可能に枢支され、他端部にはリリー
スノブ7につながったリリースケーブル7aが連結され
ている。解除レバー5はブラケット2に取付けた保持ス
プリング14により反リリースケーブル方向に付勢され
ることにより解除片5bがラチェットポール4のレバー
部に当接ないし接近している。
【0006】前記ラチェットプレート1は、従来のよう
な厚板から構成されておらず、厚みの水平面を分割線と
する2枚以上の薄い打抜きプレート1a,1bの積層構
造からなっている。図2と図3はかかるラチェットプレ
ート1の第1実施例を示している。この実施例では打抜
きプレート1a,1bは2枚であり、それぞれ同じ輪郭
形状を持ち、先端にはラチェット歯列10a,10bを
有し、少なくとも2ヵ所にはかしめ用の孔100,10
0が貫設されている。各打抜きプレート1a,1bは、
前記かしめ用の孔100,100と異なる位置に、パン
チなどで半貫きすることによって片面に凹部101を、
片面に突起102をそれぞれ2組以上形成している。各
打抜きプレート1a,1bは互いに面接触するととも
に、一方の打抜きプレート1aの突起102が他方の打
抜きプレート1bの凹部101に嵌合されることによっ
て、ラチェット歯列10a,10bの整合した一体的な
ラチェットプレート1となっている。そして、ブレーキ
アーム3には、かしめ用の孔と別に通孔31が設けられ
ており、この通孔31に打抜きプレート1bの突起10
2を嵌合している。すなわち、突起102はブレーキア
ーム3とのアッセンブリ時における位置決め要素を兼ね
ており、これによつて、ラチェット歯列10a,10b
のブレーキアーム端面からの突出長さを正確に設定する
ことが可能である。図9はラチェットプレート1の第2
実施例を示している。この実施例では、各打抜きプレー
ト1a,1bの中央部1ヵ所にかしめ用の孔100を設
けてかしめピンによりブレーキアームに固定するように
している。そして、このかしめ用の孔100の両側に、
実施例1と同様に凹部101と突起102の組み合わせ
を2組以上形成し、それら各組の突起102と凹部10
1とを嵌め合わせ、また、打抜きプレート1bの突起を
ブレーキアームの通孔に嵌合することで位置決めを図っ
ている。
【0007】図4はラチェットプレート1の第3実施例
を示している。この実施例では、一方の打抜きプレート
1aの片面に凹部101を、片面に突起102をそれぞ
れ2組以上形成しており、他方の打抜きプレート1bに
は対応する位置に通孔103を形成している。そして、
前記打抜きプレート1aと打抜きプレート1bが重合さ
れることにより、突起102が通孔103に嵌合してい
る。必要に応じブレーキアーム3に突起を設け、それを
通孔103に嵌合させてもよい。
【0008】図5はラチェットプレート1の第4実施例
を示している。この実施例では積層された打抜きプレー
ト1a,1bの重合面間に振動減衰性能層8を介装して
いる。 図6はラチェットプレート1の第5実施例を示
しており、積層された打抜きプレート1a,1bの重合
面間に振動減衰層8を介装するとともに、打抜きプレー
ト1bとブレーキアーム表面との間にも振動減衰層8を
介装している。なお、場合によっては、打抜きプレート
1bとブレーキアーム表面間だけ振動減衰層8を介装し
てもよい。前記振動減衰性層8は、一般にゴム、合成樹
脂、金属などからなるシートが用いられる。この場合、
振動減衰シート8は、かしめ孔に対応する位置と突起1
02に対応する位置にそれぞれ通孔を有するとともに、
ラチェット歯列に対応する歯列を有している。
【0009】前記打抜きプレート1a,1bは、図7の
ように隅角のだれ面104を有する側を隣のかえり面側
に対向させて積層してもよいし、図8のようにだれ面側
同士が重合するように積層してもよく、いずれの場合に
も、ラチェット歯列10a,10bにはだれ面104に
よつて連続した溝状のグリース溜り6が形成される。な
お、第3実施例ないし第5実施例においてかしめ用の通
孔は、実施例1のように2ヵ所以上でもよいし、実施例
2のように1ヶ所でもよい。
【0010】
【実施例の作用】次に実施例に示すものの作用を説明す
る。本考案のラチェットプレート1は、図1のようにブ
レーキアーム3に固定され、打抜きプレート1a,1b
の各ラチェット歯列10a,10bにラチェットポール
4のロック爪40が噛み合っている。図1の状態からペ
ダル3aを踏み込めば、枢支軸12を支点としてブレー
キアーム3は時計方向に回動し、コントロールケーブル
15が牽引される。ブレーキアーム3の回動時にラチェ
ットプレート1は一体に移動し、ラチェットポール4は
ロックスプリング13の付勢力によりラチェット歯列1
0a,10bと接触しながら越え移動する。ペダル3a
の踏み込みを解除すれば、ロックスプリング13の付勢
力によりロック爪40は所定位置のラチェット歯列10
a,10bで噛み合いがロックされ、ブレーキ力が保持
される。パーキングブレーキを解除するときには、リリ
ースノブ7を引けば解除レバー5が反時計方向に回動
し、解除片5bがラチェットポール4のレバー部を押圧
するため、ラチェットポール4は枢軸18を支点として
反時計方向に回動し、ロック爪40とラチェット歯列1
0a,10bとの噛み合いが解除される。それにより、
ブレーキアーム3はリターンスプリング11のばね力と
コントロールケーブル15の張力によって復帰し、ブレ
ーキ状態が解除される。
【0011】本考案においては、ラチェットプレート1
が複数枚の打抜きプレート1a,1bの積層体から構成
されており、片方の打抜きプレート1aの突起102が
他方の打抜きプレート1bの凹部101または通孔10
3に嵌合して位置決めされているため、良好な一体性が
得られる。しかも、各打抜きプレート1a,1bのラチ
ェット歯列10a,10bの間には、ダレ面104によ
ってグリース溜り6が形成される。このため、ラチェッ
ト歯列10a,10bに塗布したグリースが長く滞留
し、ロック爪40と常時接触しつつ相対摺動しても、ラ
チェット歯列10a,10bが摩耗しにくくなる。さら
に、実施例3,4のように分割面に振動減衰層8を介在
した場合には、ブレーキ操作時にロック爪40がラチェ
ット歯列の溝に落ち込むごとに、またロック爪40がラ
チェット歯列の歯背に打ち当るごとに発生する衝撃エネ
ルギーが振動減衰層8で吸収され、かつブレーキアーム
3への伝播が抑制されるため、騒音が低減される。
【0012】
【考案の効果】以上説明した本考案の請求項1によると
きには、ラチェットプレート1を複数枚の打抜きプレー
ト1a,1bの積層体から構成しているため、用材の打
抜き厚さを大幅に薄くすることができる。このため、ダ
レ量が少なく、必要枚数を合わせた状態でも有効歯厚を
確保することができ、さん幅も小さくすることができる
ため、小型化を図ることができる。また、ラチェット歯
列を含めて精密打抜加工だけで一挙に仕上げ加工するこ
とができ、シェービング加工や機械加工などの2次加工
を省くことが可能となって、コストダウンを図ることが
できる。さらに、積層した打抜きプレート1a,1bの
合わせ面の少なくとも片方にだれ面があるため、このだ
れ面によってラチェット歯列に沿ってグリース溜めを形
成することができ、ラチェット歯の耐摩耗性を向上する
ことができる。請求項2によれば、上記特徴に加えてブ
レーキアーム操作時の騒音を低減することができるとい
うすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるラチェットプレートを用いた足踏
み式パーキングブレーキ装置の一例を示す側面図であ
る。
【図2】本考案によるラチェットプレートの第1実施例
を示す斜視図である。
【図3】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図4】本考案の第3実施例を示す断面図である。
【図5】本考案の第4実施例を示す断面図である。
【図6】本考案の第5実施例を示す断面図である。
【図7】本考案におけるラチェットプレートの部分的拡
大図である。
【図8】本考案におけるラチェットプレートの部分的拡
大図である。
【図9】本考案の第2実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 ラチェットプレート 1a,1b 打ち抜きプレート 3 ブレーキアーム 4 ラチェットポール 10a,10b ラチェット歯列

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の床近傍に設けられブレーキ力を発
    生して係止されるブレーキアームの先端領域に固着さ
    れ、ラチェットポールと係合するラチェット歯列を有す
    るラチェットプレートにおいて、前記ラチェットプレー
    トを、複数枚の打抜きプレートの積層体から構成したこ
    とを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ装置のラチ
    ェットプレート。
  2. 【請求項2】打抜きプレートの分割面に振動減衰層が介
    在されているものを含む請求項1に記載の足踏み式パー
    キングブレーキ装置のラチェットプレート。
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