JP2546620Y2 - リザーバタンク用キャップ - Google Patents

リザーバタンク用キャップ

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JP2546620Y2
JP2546620Y2 JP1991014253U JP1425391U JP2546620Y2 JP 2546620 Y2 JP2546620 Y2 JP 2546620Y2 JP 1991014253 U JP1991014253 U JP 1991014253U JP 1425391 U JP1425391 U JP 1425391U JP 2546620 Y2 JP2546620 Y2 JP 2546620Y2
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JP
Japan
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cap
reservoir tank
space
tank
inner cap
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Application number
JP1991014253U
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English (en)
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JPH04104763U (ja
Inventor
昭一 佐藤
猛 佐藤
Original Assignee
トキコ株式会社
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラジェータ液、パワー
ステアリングオイル、クラッチ液又はブレーキ液などを
収容するリザーバタンクに用いられるキャップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキャップは、一般には実
公昭33-12927号公報から引用した図2に示すように、キ
ャップ本体2とインナキャップ3とからなり、キャップ
本体2にはキャップ本体2とインナキャップ3とにより
画成される空間4を外部に連通する通気孔5が設けら
れ、インナキャップ3の中央部にはタンク7内と前記空
間4とを連通する連通孔6が設けられている。
【0003】このキャップ1においては、連通孔6が液
面の近くに配置されているためタンク7内の液体が動揺
した場合、液体が連通孔6を通って空間4に侵入しやす
く、更にキャップ本体2に設けられた通気孔5を通じて
外部に漏出するといった問題が生じていた。
【0004】このような問題を解決するため、例えば実
公昭50-23732号公報は図3に示すように、インナキャッ
プ3の連通孔6をインナキャップ3の中央部Aと外周部
Bとの中間円周上に設けると共に連通孔6と中央部A及
び外周部Bとの間にそれぞれ下向きの遮蔽板8,9 を突設
し、タンク7内の液体が連通孔6から空間4内に漏出す
ることを防止しようとしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公昭50-23732号公報に示されたキャップ構造によれば連
通孔が依然としてタンク内の液面近くに位置しているた
め、リザーバタンクの傾斜による液体の連通孔からの漏
出を完全に防止することは困難であった。また、通気孔
5がキャップ本体2の頂面部に設けられているため、外
部の異物が通気孔5から空間4に入りやすく、更に連通
孔6を通ってタンク7内の液体に混入するという問題も
生じていた。本考案の目的は、上記の問題を解決し、リ
ザーバタンクが傾斜したり、揺動したりした場合におい
ても、タンク内の液体が漏出することがなく、また、外
部からの異物の侵入のないリザーバタンク用キャップを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案は、キャップ本体と該キャップ本体の内側
に設けられたインナキャップとよりなるリザーバタンク
用キャップにおいて、リザーバタンクの開口部に嵌合す
る略有底円筒状のインナキャップの開口端をキャップ本
体の底部に僅かな隙間をもって対向させて、前記インナ
キャップ内に空間を形成し、前記インナキャップ内の底
部中央に、前記リザーバタンク内と前記空間とを連通さ
せる中空筒体部を立設して、該中空筒体部の上端部を前
記キャップ本体の底部に僅かな隙間をもって対向させ、
前記中空筒体部の筒内上端部付近に、前記リザーバタン
ク内と前記空間とを連通させる連通孔を有する閉塞板部
を設け、さらに、前記キャップ本体と前記インナキャッ
プとの対向部を交互に突出させて、前記空間を外部に連
通させる迷路状の通気路を形成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成としたことにより、リザーバタ
ンクがかなり傾斜もしくは揺動して液体が動揺したとし
ても、連通孔がインナキャップ中央部に立設された中空
筒体部の筒内上端部付近に設けられた閉塞板部に形成さ
れているので、液体はインナキャップの底部または中空
筒体部の下部で抑えられ、筒体上部に到達する可能性は
極めて小さく閉塞板部の連通孔から漏出することがほと
んどない。万が一、液体が連通孔から漏出したとして
も、キャップ本体の底部と中空筒体部の上端部との僅か
な隙間を通ってインナキャップ内の空間に達する可能性
は充分低く、さらに、キャップ本体の底部に通気孔を設
けずに、キャップ本体とインナキャップとの対向部を交
互に突出させてインナキャップ内の空間を外部に連通さ
せる迷路状の通気路を設けたので外部に漏出すること
がない。また、同様の理由により、外部からタンク内へ
の異物の侵入を防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1にもとづいて
説明する。
【0009】図1において、11は、液体Wを収容する
リザーバタンク本体であり、その上部に開口部12が形
成されている。この開口部12には筒状部13が立設さ
れ、筒状部13の上端部はキャップ14を結合するため
拡径された嵌合部15となっている。キャップ14はキ
ャップ本体16とこの下側に溶着された略有底円筒状の
インナキャップ17とから概略構成されている。キャッ
プ本体16は底部18から同心に垂下した外周壁19と
内周壁20とを備えると共に外周壁19と内周壁20の
中間に短めの中間壁21を備えている。
【0010】インナキャップ17は底部22を下側とし
てリザーバタンク本体11の筒状部13に嵌着されてい
る。インナキャップ17の外周壁23の中間部位には半
径方向へ拡がるフランジ部24が設けられており、この
フランジ部24には、その円周方向に等配して前記リザ
ーバタンク本体11の嵌合部15に係合する複数の係合
片25が設けられている。更にこのインナキャップ17
の外周壁23は内・外二重筒構造とされ、その外筒部2
3aの先端部はキャップ本体16の底部に嵌入される一
方、その内筒部23bの開口部は、キャップ本体16の
底部18に対向して、キャップ本体16との間にわずか
の隙26を形成している。また、外筒部23aの先端部
に外筒部23aの内外を連通する通気孔27が穿設され
ている。このようにして、キャップ本体16とインナキ
ャップ17との対向部を交互に突出させることにより、
キャップ本体16とインナキャップ17とにより形成さ
れた空間Sとリザーバタンク本体11の外部とは、いわ
ゆる迷路構造の通気路28によって連通されている。
【0011】インナキャップ17の底部22の中央部に
は中空筒体部31が立設され、中空筒体部31の上端部
とキャップ本体16の底部18との間にわずかな間隙3
2が設けられている。そして、中空筒体部31の筒内
端部付近、即ち液面よりキャップ本体16の底部18に
近接した位置に頂点を下とした円錐形の閉塞板部33が
取り付けられ、閉塞板部33の頂点には空間Sとタンク
内部Tを連通する連通孔34が穿設されている。尚、閉
塞板部33が頂点を下とした円錐形となっているのは、
万が一、液体が連通孔34を通過して中空筒体部31の
上部に至ったとしても、再度液体が速やかにタンク内部
に戻り易くするためである。
【0012】次に、上記のように構成した本実施例につ
いてその作用を説明する。
【0013】何らかの原因によって、リザーバタンクが
傾斜もしくは揺動するとタンク内の液体Wも動揺し、そ
の結果、大部分の液体Wはタンク11の上面、インナキ
ャップ17の底部22及び中空筒体部31の下端部にあ
たってタンク内に落ちることもあるが、一部は連通孔3
4を通過しようとすることもある。しかしながら、連通
孔34はタンク11の中央部に設けられた中空筒体部3
1の内部でしかも通常の液面から離れたキャップ本体1
6の底部18に近接して設けられているため、タンクが
かなり傾斜したとしても、液体が閉塞板部33の連通孔
34に到達する可能性は極めて小さく連通孔34からの
漏出を防止することができる。また、万が一、液体が連
通孔34を通り抜けても、更にキャップ本体16の底部
18と中空筒体部31の上端部との間隙32を抜けて空
間Sに漏出する可能性は充分低く、加えて、通気孔27
が従来のようにキャップ本体16の底部18に設けられ
ておらず、迷路状の通気路28内に設けられているの
液体の外部への漏出を防止することができる。又、
同様の理由により、外部からタンク内への異物の侵入を
防止することができる。
【0014】なお、本実施例においては、リザーバタン
ク本体11の嵌合部15に係合する係合片25をインナキャッ
プ17のフランジ部24に設けているが、これは、キャップ
本体16の外周壁19を下方に伸長して更にこれに複数の係
合片25を一体的に設け、外周壁の適宜位置に通気孔を穿
設し、迷路状の通気路28をタンク外部と連通させてもよ
い。
【0015】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
のリザーバタンク用キャップを採用することにより、リ
ザーバタンクが傾斜又は揺動して、タンク内の液体が動
揺したりした場合においても、タンク内の液体の外部へ
の漏出を防止できると共に外部からタンク内への異物の
侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のリザーバタンク用キャップ
を示す断面図である。
【図2】第1の従来例を示す断面図である。
【図3】第2の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
14 キャップ 16 キャップ本体 17 インナキャップ 22 底部 19 キャップ本体の外周壁 20 キャップ本体の内周壁 21 中間壁 23 インナキャップの外周壁 23a 外筒部 23b 内筒部 27 通気孔 28 通気路 31 中空筒体部 33 閉塞板部 34 連通孔 S 空間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップ本体と該キャップ本体の内側に
    設けられたインナキャップとよりなるリザーバタンク用
    キャップにおいて、リザーバタンクの開口部に嵌合する
    略有底円筒状のインナキャップの開口端をキャップ本体
    の底部に僅かな隙間をもって対向させて、前記インナキ
    ャップ内に空間を形成し、前記インナキャップ内の底部
    中央に、前記リザーバタンク内と前記空間とを連通させ
    る中空筒体部を立設して、該中空筒体部の上端部を前記
    キャップ本体の底部に僅かな隙間をもって対向させ、前
    記中空筒体部の筒内上端部付近に、前記リザーバタンク
    内と前記空間とを連通させる連通孔を有する閉塞板部を
    設け、さらに、前記キャップ本体と前記インナキャップ
    との対向部を交互に突出させて、前記空間を外部に連通
    させる迷路状の通気路を形成したことを特徴とするリザ
    ーバタンク用キャップ。
JP1991014253U 1991-02-20 1991-02-20 リザーバタンク用キャップ Expired - Lifetime JP2546620Y2 (ja)

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JPH04104763U JPH04104763U (ja) 1992-09-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2527124Y2 (ja) * 1990-08-06 1997-02-26 日信工業株式会社 マスタシリンダ用リザーバ

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