JP2545652B2 - 化粧板およびその製造方法 - Google Patents

化粧板およびその製造方法

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JP2545652B2 JP3212802A JP21280291A JP2545652B2 JP 2545652 B2 JP2545652 B2 JP 2545652B2 JP 3212802 A JP3212802 A JP 3212802A JP 21280291 A JP21280291 A JP 21280291A JP 2545652 B2 JP2545652 B2 JP 2545652B2
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満三 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧板およびその製造方
法に関し、特に表面に欠点凹所を有する基板を用いなが
らも化粧シートとの接着力が良好であって美麗な化粧面
を提供することのできる化粧板およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合板、繊維板その他の基板表
面に、紙、布、合成樹脂等のシート状物を貼着した化粧
板が広く実用に供されており、それらは基板表面に接着
剤によってシート状物を貼着することにより製造されて
いた。
【0003】ところが、用いられる基板表面に欠点凹
所、例えば合板表面における導管溝、節穴、虫食い穴、
割れ等があると、貼着されたシート状物の表面にも凹所
が現れ、外観を損ない、それらの部分は外力によって破
損され易くなる。
【0004】このため、基板表面に欠点凹所が存在する
場合には、その表面を目止処理した後に、シート状物を
貼着することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記目止処理に用いる
目止剤としては各種の水性及び油性のものが一般に用い
られているが、油性の目止剤は一般に高価であり、乾燥
が遅く、従って生産性を低くする欠点を有する。水性の
目止剤は比較的安価であって乾燥も早いが、基板の含水
率を高める欠点がある。
【0006】更に、水性、油性を問わず、目止剤は欠点
凹所の埋め込みを目的としているので、顔料分が含まれ
ている。顔料分が多いと目止剤の粘度が高くなり、流動
性が低くなって、口の狭い欠点凹所や深い欠点凹所に目
止剤を完全に充填させることが困難となり、一回の塗布
では完全な目止を行うことができず、また水分や油分の
消散もあるので、複数回に亙って塗布充填を行う必要が
あった。また、顔料分を少なくすると、欠点凹所への塗
布充填は容易になるが、目やせが顕著となり、この場合
にも複数回の塗布が必要となる。
【0007】目止剤の塗布回数を減少させ、目やせを防
止する目的で、目止剤中に、加熱によって発泡する発泡
剤を混入し、これを基板の欠点凹所に塗布充填した後、
加熱して発泡させ、その後、基板表面から***している
部分をサンディング等により削り取る方法も提案された
が、工程が多くなる上に、目止剤がポーラスであるため
に、化粧シート貼着のための接着剤の滲透量が多くな
り、その部分の接着が不十分となる欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような従来技術に鑑
み、本発明は、欠点凹所を有する基板を用いながらも化
粧シートに対する接着力に優れ且つ美麗な化粧面を与え
ることのできる新規な化粧板およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0009】即ち、本発明による化粧板は、基板表面の
欠点凹所内に、上層部において平らな膜状部が形成され
ると共にその下層部が発泡剤の活性化による発泡部とさ
れている熱硬化性樹脂が充填されており、該充填部の表
面をも含めて該基板の全表面に接着剤を介して化粧シー
トが貼着されていることを特徴とする。この本発明によ
る化粧板の基板表面欠点凹所における充填部は、発泡剤
の活性化による発泡作用のために、樹脂の充填が該欠点
凹所の隅々まで行き届いており、しかもその上層部には
硬くて平らな膜状部が形成されているので、基板表面に
化粧シートが確実に均一に接着され、申し分のない外観
が与えられると共に、充填部上の化粧シートが破損され
難くなり、品質が大幅に改善される。
【0010】また、本発明による化粧板の製造方法は、
基板表面の欠点凹所内に発泡剤を含有する熱硬化性樹脂
を塗布充填した後、直ちに高温加熱することにより、充
填された熱硬化性樹脂の表面部分を硬化させて被膜を形
成せしめ、その内側で該樹脂中の発泡剤が活性化される
ことによって該樹脂を欠点凹所内に完全に充填させると
共に基板上に***させた状態にて半硬化せしめ、次いで
***した充填部を含めて基板の全表面に接着剤を塗布
し、塗布された接着剤の上に化粧シートを載せて熱圧す
ることにより、発泡***した熱硬化性樹脂の上層部を平
滑化せしめつつ樹脂膜を形成させ、後に、塗布された接
着剤をも硬化せしめて化粧シートを接着させることを特
徴とする。このような方法によれば、目止剤(発泡剤を
含有する熱硬化性樹脂)の塗布が1回で済み、目やせの
心配もなく、各工程を連続して行うことができるので作
業効率が良く、しかも上述のように改善された品質の化
粧板を得ることができる。
【0011】
【実施例】この実施例で用いられる合板基板1には、図
1に示されるように、その表面に導管溝、節穴、虫食い
穴、割れ等の欠点凹所2が存在する。
【0012】これらの欠点凹所2に、ロールコータ、リ
バースコータ等の塗布装置を用いて、発泡剤を含有する
熱硬化性樹脂3を塗布充填する。この工程が図2に示さ
れている。
【0013】 熱硬化性樹脂3としては、アクリル系、
ポリエステル系、尿素又は尿素メラミン系、フェノール
系、エポキシ系、ポリウレタン系等の任意の樹脂が用い
られ得る。
【0014】本発明において用いられる発泡剤とは、熱
可塑性合成樹脂カプセルに、加熱することによって揮発
或は分解してガスを発生し又は昇華する物質を封入した
様々な形態の発泡剤を含む。
【0015】樹脂3を塗布充填した後、直ちに熱風乾燥
機、赤外線乾燥機等の加熱乾燥手段によって加熱し、充
填された樹脂の上層部を半硬化させて被膜3’を形成さ
せると共に、その下層部において樹脂中の発泡剤を活性
化させて樹脂を発泡させる。図3にはこの状態が示され
ており、上層の被膜3’により発泡ガスは内部に閉じ込
められるので、欠点凹所2内において発泡樹脂が膨張し
てその隅々にまで充填され、また基板1の表面上に***
を生ずる。この際の加熱条件は、用いられる発泡剤の特
性に応じて適宜選択される。
【0016】次いで、充填部の***した表面をも含め
て、基板1の全表面に接着剤4を塗布する。この状態が
図4に示されている。接着剤4としては、アミノ樹脂、
尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ビニルエーテル樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニル
アルコール樹脂等、従来化粧シートの貼着に常用されて
いる熱可塑性又は熱硬化性の樹脂接着剤の中から適宜選
択して用いることができる。
【0017】接着剤4の塗布後、その上に化粧シート5
を載せて、熱ロールや熱プレート等の熱圧手段6を用い
て熱圧し、そのアイロン効果によって、発泡剤の作用に
より***した充填部の樹脂の上層部を平らにすると共
に、きめの細かい硬い膜状部3’’’を形成させ、また
後に塗布された接着剤4をも固化させて、化粧シート5
を接着させる。この際、発泡した樹脂3’’も熱硬化し
て固化した発泡部3’’’’を形成し、かくして化粧板
1’が得られる。この状態が図5に示されている。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、目止剤の塗布が1回で
済み、サンディングの工程を必要とすることがなく、そ
の後の全工程が連続して行えるので生産性が著しく向上
し、しかも充填部の上層には平らで緻密な硬い膜状部が
形成され、その下層には欠点凹所の隅々にまで行き亙っ
た硬い発泡部が形成されるので、化粧シートの接着性が
良好であり、また化粧面の表面性が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例に用いられる基板を示す
概略図である。
【図2】基板表面の欠点凹所に目止剤を塗布充填した状
態を示す概略図である。
【図3】加熱により充填部の表面に樹脂半硬化による被
膜を形成すると共にその内部に発泡部を形成した状態を
示す概略図である。
【図4】基板表面に接着剤を塗布した状態を示す概略図
である。
【図5】接着剤の上に化粧シートを載せて熱圧して化粧
板を得る工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1 基板 2 欠点凹所 3 発泡剤を含有する熱硬化性樹脂(目止剤) 3’ 被膜 3’’ 発泡樹脂 3’’’ 膜状部 3’’’’ 発泡部 4 接着剤 5 化粧シート 6 熱圧手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面の欠点凹所内に、上層部にお
    いて平らな膜状部が形成されると共にその下層部が発泡
    剤の活性化による発泡部とされている熱硬化性樹脂が充
    填されており、該充填部の表面をも含めて該基板の全表
    面に接着剤を介して化粧シートが貼着されていることを
    特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 基板表面の欠点凹所内に発泡剤を含有す
    る熱硬化性樹脂を塗布充填した後、直ちに高温加熱する
    ことにより、充填された熱硬化性樹脂の表面部分を硬化
    させて被膜を形成せしめ、その内側で該樹脂中の発泡剤
    活性化さることによって該樹脂を発泡させて欠点凹
    所内に完全に充填させると共に基板上に***させた状態
    にて半硬化せしめ、次いで***した充填部を含めて基板
    の全表面に接着剤を塗布し、塗布された接着剤の上に化
    粧シートを載せて熱圧することにより、発泡***した熱
    硬化性樹脂の上層部を平滑化せしめつつ樹脂膜を形成さ
    せ、後に、塗布された接着剤をも硬化せしめて化粧シー
    トを接着させることを特徴とする化粧板の製造方法。
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