JP2545278B2 - 硬貨検査装置 - Google Patents

硬貨検査装置

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JP2545278B2
JP2545278B2 JP63296553A JP29655388A JP2545278B2 JP 2545278 B2 JP2545278 B2 JP 2545278B2 JP 63296553 A JP63296553 A JP 63296553A JP 29655388 A JP29655388 A JP 29655388A JP 2545278 B2 JP2545278 B2 JP 2545278B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動販売機,公衆電話機等において、投
入される硬貨の真偽および種類を判定するときのデータ
を補正する硬貨検査装置に関するものである。
[従来の技術] この種の検査装置は例えば特公昭59−14798号公報に
開示されているように、硬貨の厚さ、外径等の物理的特
性を検出器によって電気信号として検出する一方、各物
理特性の検出出力に応ずる上限値および下限値をメモリ
へ格納しておき、この上限値および下限値と検出器の検
出出力とを比較し、硬貨の真偽および種類を判定するよ
うにしている。
しかし、この方法では硬貨の種類および対象とする物
理特性の種類と、これらの上限値と下限値とに応ずるメ
モリからの読み出し処理を要すると共に、これと同数の
比較処理を必要とし、高速による判定が行えず、電源の
消費電力が大きくなり、またプロセッサによってこれら
の処理を行うにはプログラムが複雑化し、他の制御処理
等に充当する時間的余裕度が減少するうえ、高速判定が
不可能なため、判定処理の時間的間隔を大きくしなけれ
ばならず、硬貨の連続投入に対する時間間隔の制約、硬
貨通路の設計上の制約を生ずるなどの問題があった。
この問題を解決するため、特開昭60−262292号公報に
開示されているように、メモリの各アドレス毎に硬貨の
種類と対応したビット位置へ硬貨の物理特性に対する許
容の可否を示す信号を格納しておき、硬貨の物理特性を
検出器により電気信号として検出し、この検出出力をア
ナログ・デジタル交換器によってデジタル信号としたう
え、これによってメモリの読み出しアドレスを指定し、
これに応ずるメモリの内容を硬貨の可否を示す信号とし
て用いるものが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながらこのような従来の方法は環境変化に対し
てセンサ出力の補正を行わねばならないことと、経時変
化に対する補正をおこなわねばならないことのため補正
回路が複雑になってしまう。また、初期設定は設定場所
毎に行わねばならないので、調整の作業性が悪いという
課題があった。
[課題を解決するための手段] このような課題を解決するため、 第1の発明は正貨の検出パラメータに対応した物理特
性に対する基準平均値と標準偏差とからなる第1の基準
データから最大値と最小値を求める最大値・最小値演算
手段と、 この最大値および最小値に基づいて投入された硬貨の
真偽を判定する真偽判定手段と、 判定によって得られた正貨に関するデータを蓄積する
データ蓄積手段と、 所定の計測パラメータが一定値に達したときにデータ
蓄積手段に蓄積された正貨に関するデータから求めた平
均値と第1の基準データの基準平均値とを用いて次に検
査すべき正貨の新しい平均値を算出する平均値演算手段
と、 この新しく得られた平均値と第1の基準データの標準
偏差とを用いて次に検査すべき正貨の修正最大値および
修正最小値を決定する最大値・最小値補正手段とを備え
たものである。
第2の発明は第1の発明において、 第1の基準データは、初期判定データとしてあらかじ
めメモリに記憶されているものである。
第3の発明は第1の発明において、 第1の基準データの平均値は、次に検査すべき正貨の
新しい平均値によって更新されてメモリに格納されたデ
ータであることを特徴としている。
第4の発明は第1の発明において、 第1の基準データの標準偏差として、次に検査すべき
正貨の新しい平均値を算出するときに、 データ蓄積手段に蓄積されたデータに基づいて新しい
標準偏差の値を算出する標準偏差演算手段を備え, かつ最大値・最小値補正手段はこれら新しい平均値と
新しい標準偏差とから更新最大値および更新最小値を決
定する最大値・最小値更新手段を備えたものである。
第5の発明は第4の発明において、 標準偏差演算手段は計測パラメータが一定置の整数倍
になる度に新しい標準偏差の算出を行うものである。
第6の発明は第1の発明において、 得られた修正最大値および修正最小値にそれぞれ決め
られたバイアスアドレスを加えて最大値アドレスと最小
値アドレスを求め,両アドレス間の全てのアドレスのあ
らかじめ定められたビット位置のビット論理を許容ビッ
トにセットして判定テーブルを作成する判定データ作成
手段を備えたものである。
第7の発明は第6の発明において、 判定データ作成手段は、使用可能な硬貨の種類に対応
した各最大値および最小値から最大値アドレスと最小値
アドレスをそれぞれ求め、硬貨の種類に対応する各ビッ
ト位置毎に許容ビットをセットして判定データテーブル
を作成するものである。
第8の発明は第6の発明において、 判定データは作成手段は硬貨の複数の物理特性に対応
した各最大値および最小値にそれぞれ異なるバイアスア
ドレスを加えることにより判定データテーブルを物理特
性毎に作成するものである。
[作用] 最初は固定メモリから読み出されたデータをもとに判
定データが作成され、そのデータに基づいて硬貨の判定
が行われるとともにその硬貨の物理特性に対応する最大
値と最小値が求められ、収納が所定数になるか使用時間
が所定時間になる度にその値が更新され、さらにその更
新が所定回数行われた時点で標準偏差も更新される。
[実施例] 第4図はこの装置の構成を示すブロック図であり、硬
貨通路1を介し対向して発振コイルL1,L2および受信コ
イルL3,L4が配設され、発振コイルL1,L2には発振回路2
が接続されており、これらによって所定周波数の発振が
行われ、これに基づく発振コイルL1,L2からの磁界は受
信コイルL3,L4によって受信されるようになっている。
通路1の硬貨投入口側には発光素子および受光素子等に
よる検出器3a,3bが設けており、これによって硬貨の投
入検出を行い、各部に対する起動指令を与えている。
受信コイルL3,L4は、増幅器4,5の入力へそれぞれ接続
され、発振回路2および増幅器4,5の各入力は検波回路
6〜8によってそれぞれ検波され、マルチプレクサ9に
よって選択され、A/Dコンバータ10へ与えられる。これ
は例えば8ビットのデジタル信号へそれぞれかつ順次変
換されるようになっており、この出力はCPU11へ与えら
れる。
このため、通路1に投入された硬貨が転動して通過す
ると、これの材質、厚さ、外径に応じて発振回路2およ
び増幅器4,5の各出力が変化し、これにしたがって検波
回路6〜8の各出力も変化し、A/Dコンバータ10を介し
て出力される信号中、検波回路6と対応するもののピー
ク値をCPU11が判断することにより、これによって硬貨
の材質を示すデータが得られ、検波回路7と対応するも
ののピーク値を同様に判断することによって硬貨の厚さ
を示すデータが得られ、検波回路7と8との両出力と対
応するものの変化状況が互いに交差する値を同様に判断
することによって、硬貨の外径を示すデータが得られ
る。
なお、これらの各物理特性検出の詳細は、本出願人の
別途出願による「硬貨選別装置」(特願昭59−76620
号)に詳細が開示されている。また、マルチプレクサ9
には必要に応じてコイルL1〜L4の近傍に設ける温度セン
サ12の検出出力も与えられており、マルチプレクサ9の
各入力はCPU11からの選択信号SELに応じて順次かつ反復
して選択され、A/Dコンバータ10を介してCPU11へ与えら
れると共に、CPU11には、入出力用のインターフェイス1
3およびROM14が同一のデータバス15を介して接続されて
おり、インターフェイス13を介して硬貨の判別結果を示
す金種信号C1〜C4が送出される一方、ROM14の内容はア
ドレスバス16を経てCPU11から与えられるアドレス指定
信号によって読み出されるようになっている。
但し、ROM14にはプログラムと共に、硬貨の物理特性
に対する許容の可否を示す信号も格納されている一方、
電池18でバックアップされたRAM17が別途設けてあり、C
PU11はROM14中のプログラムを実行し、必要とするデー
タをRAM17へアクセスしながら後述する所定の動作を行
うようになっている。
第5図はROM14の内容例とともに、RAM17中に設けられ
る金種データエリアの内容例を示す図であり、この場合
はROM14中のアドレス800〜8FFを材質ブロック21、同様
のアドレス900〜9FFを厚さブロック22、アドレスA00〜A
FFを外径ブロック23とし、各アドレス毎のビットB7〜B0
中、ビットB7〜B5の位置を各々硬貨の種類A〜Cと対応
させ、かつ各物理特性の検出データによって示されるア
ドレスに応じて特定論理値「0」の信号を格納すると共
に、各物理特性の許容偏差にしたがう検出データによっ
て示されるアドレスの範囲も同様に「0」の信号を格納
してある。
なお、ブロック21、22では硬貨の種類A〜Cが異なっ
ても、材質および厚さのデータが許容偏差上、部分的に
重複するため、「0」の信号も同様となっており、ブロ
ック23では硬貨の種類A,B,Cにつき外径許容偏差が同一
のため、「0」の信号も同様となっている。
したがって、検出器として用いる各コイルL1からL4
各検出出力に応ずるA/Dコンバータ10の出力データの中
から、CPU11が求めた材質を示すデータによってブロッ
ク21の読み出しアドレスを指定し、同様のアドレスを指
定し、同様の外径を示すデータによってブロック23の読
み出しアドレスを指定すれば、これに応じた内容がROM1
4からCPU11へ送出される。
なお、A/Dコンバータ10の出力を8ビットとすれば、
アドレス番号800〜AFFの下位2桁が指定されるため、最
上位桁の8,9,Aは指定すべきブロック21〜23に応じ、CPU
11が所定のものを付加したうえ、アドレスバス16を介し
て順次に送出されるようになっている。
すなわち、材質のデータをD5(「1101・0101」)、厚
さのデータを9E(「1001・1110」)、外径のデータをE7
(「1110・0111」)とすれば、ブロック21に対し8D5、
ブロック22に対して99E、ブロック23に対してはAE7の各
アドレス指定がなされ、これらの内容「01011111」、
「00111111」、「00111111」が順次に読み出されるた
め、金種データエリア24の内容をすべて「0」にクリア
のうえ、これの内容とブロック21からの内容との論理的
一致を論理和によって求めて金種データエリア24へ更新
のうえ格納し、次いで同様の論理和をブロック22からの
内容について求めたうえ、金種データエリア24へ同様に
格納し、さらにブロック23からの内容についての同様の
論理和を求めてから金種データエリア24へ同様に格納す
ると、以上の例では各ブロック21〜23の内容が何れもビ
ットB7「0」としているため、金種データエリア24の内
容もビットB7が「0」となり、これによって各物理特性
が硬貨の種類Aとして許容すべきものであることを示す
ものとなる。
このため、これをデコーダ等を介して金種信号C1〜C4
として送出すれば、直ちに投入された硬貨が何れの種類
であるかを示すことができる。
なお、もしブロック22のアドレス指定が異なり、例え
ば( )内に示す内容「10111111」が読み出されると、
き金種データエリア24の内容が「11111111」となり、
「0」が消滅するため、不正規硬貨であり許容すべきで
ないNGの旨が示される。
第1図はCPU11による以上の動作を示すフローチャー
トであり、スタートに続きステップ100においてRAM17の
バックアップ状態を確認し、この時点までにバックアッ
プ電源が断になったことがあるか否かを調べる。これは
例えばRAMにキワードを書き込んでおき、スタートした
ときにそのキーワードが正確に読み出せるか否かなどに
よって判定している。ステップ100が「YES」と判定され
たときは判定データを破壊されている可能性が大きいの
で、ステップ101に示すように投入された硬貨のうち、
正貨であると判断した硬貨のデータ加算メモリ(Σx2
0、Σx100)、二乗加算メモリ(Σx2)、枚数メモリ(n
20,n100)をクリアする。そして、ステップ102において
ROM14から正貨に関するデータである平均値と標準偏
差σを読み出し、ステップ103においてその読み出した
データをRAM18に格納する。その後、読み出したデータ
,σを用いてステップ104に示すようにRAM判定データ
の作成すなわち±3σにより最大値および最小値を求
め、判定データを設定する。なお、ステップ104は第2
図に示すサブルーチンによって処理されるが、そのサブ
ルーチンの動作は第1図の説明が終了した時点で説明す
る。
ステップ104においてRAM判定データの作成が終了する
と、硬貨投入がステップ105で判定された後、ステップ1
06において投入硬貨のデータ(材質、直径、厚み)が測
定され、判定結果からステップ107に示すように正貨か
否かが判定される。ここで正貨と判定されればステップ
108において正貨を蓄積し、ステップ109においてそのデ
ータを加算メモリ(Σx20,Σx100)に加算し、測定デー
タの二乗値を二乗加算メモリ{Σx2,Σ(x100)}に
加算する。なお枚数メモリ(n20,n100)はそれぞれ1を
加算する。
次にステップ110で正貨の投入が100枚になったか否か
が判定されるが、この時点ではまだ100枚になっていな
いので、そのステップは「NO」と判定される。そして正
貨の投入が20枚になるとステップ111が「YES」と判定さ
れてステップ112に示すようにそれまでの加算メモリΣx
20と枚数メモリn20から平均値20を求め、ステップ113
に示すようにRAM14に記憶されていた平均値データと
先に求めた正貨20枚分の平均値20とから新しい平均値
を求め、ステップ114に示すようにRAM17の平均値
を新しく求めたに更新しておく。そして、ステップ
115に示すようにRAM判定データ、すなわち新しく求めた
平均値とRMO14から読み出し、RAM17に記憶されてい
る今までの標準偏差σから第2図に示すサブルーチンに
よって判定データ±3σを求めて判定データテーブ
ルを作成する。これによって正貨範囲は投入された正貨
に適合した範囲にシフトするが、ここでは幅は変化しな
い。この処理終了後、ステップ116に示すように枚数メ
モリn20と平均値メモリΣx20をクリヤし、フローはステ
ップ105に戻る。
硬貨がさらに投入され、正貨の投入が100枚になる
と、ステップ110が「YES」と判定され、ステップ118に
示すように加算メモリΣx100と枚数メモリn100のデータ
から平均値100を求め、ステップ119に示すように二乗
加算メモリΣx2、加算メモリΣx100、枚数メモリn100の
それぞれのデータから新しい標準偏差σが求められ
る。この値は誤選別を防ぐため、ステップ120〜123に示
すように、例えば1〜5の間のように、一定範囲内に制
限する。そして、ステップ124に示すようにRAM17の標準
偏差および平均値をステップ118,119によって求めた新
しい値にし、ステップ125に示すように新しいデータを
用いてRAM判定データ、すなわち±3σを求め、
新しい判定データテーブルを第2図のサブルーチンによ
って作成する。その後、ステップ126に示すように硬貨
メモリn100、加算メモリΣx100、二乗加算メモリΣx2
クリヤしたうえ、ステップ116に示すようにn20,Σx20を
クリヤしてから、フローはステップ105に戻る。
第2図はステップ104、115、125のRAM判定データを作
成するためのサブルーチンであり、ステップ150で最大
+3σおよび最小値−3σを計算し、ステップ151
でその計算した最大値および最小値をRAMに格納する。
そしてステップ152で最大値および最小値からRAM判定デ
ータテーブルを作成する。このステップ152は第3図に
示すようなサブルーチンによって処理される。
第3図は第5図の左側に記載したブロック21〜23に示
すRAM判定テーブルを作成するためのフローチャートで
あり、ステップ200において最小値にバイアスアドレス
を加えたものを最小設定テーブルアドレスとして設定す
る。バイアスアドレスは前述したように、例えば第5図
のブロック21であれば最上位桁の8であり、ブロック2
2、23では9、Aである。
ステップ201では同様にして最大値にバイアスアドレ
スが加算されたものが最大設定テーブルアドレスとして
設定される。その後ステップ202で硬貨種別ビット位置
の設定、例えば第5図においてビット5,6,5の位置すな
わち、硬貨A,B,Cの何れかのビットが指定される。そし
てステップ203において判定データテーブルアドレス
が、例えばブロック21であれば800番地に設定される。
ステップ204においてその時点の判定データテーブル
アドレスが最小データテーブルアドレスよりは大きく、
最大設定テーブルアドレスより小さいか否かが判定され
る。これは正貨データとして許容されるアドレス範囲を
判定するものであり、ここで「NO」と判定されれば正貨
範囲ではないためステップ206に示すように判定データ
テーブルアドレスの対象ビットを「1」に設定する。例
えば第5図のブロック21の800番地、ブロック22の900番
地、ブロック23のA00番地は何れも正貨範囲ではないた
め、ビット5〜7の全てに「1」のデータが書き込まれ
ている。ただし、今説明しているのはアドレスがテーブ
ルスタートアドレスであるため、例えば800番地におい
て該当ビットがビット7の位置であればその位置におけ
るビットだけを「1」にする。
次にステップ207に示すように判定データテーブルア
ドレスに1を加算したものを新たな判定データテテーブ
ルアドレスとして、ステップ208において新たな判定デ
ータテーブルアドレスがテーブルエンドが否かを判定す
るが、この時点ではテーブルスタートアドレスに1が加
算されたアドレスであるからまだテーブルエンドではな
く、ステップ208は「NO」と判定され、フローはステッ
プ204に戻る。そしてステップ204の判定が行われ、前述
と同様の処理が行われるが、ステップ204が「YES」と判
定されたときはステップ205に示すように判定データテ
ーブルアドレスの対象ビットを「0」に設定する。例え
ばブロック21のビット7でアドレスはテーブル801番地
はこのようにして「0」が書き込まれたものである。こ
のようにステップ204からステップ208を循環するすこと
によってやがて判定データテーブルアドレスエンド、例
えばブロック21であれば8FF番地に達する。この時点で
ステップ208が「YES」と判定されるのでフローはステッ
プ209に進み、全硬貨種類について処理が終了したか否
かが判定されるが、この時点ではまだ1種類の硬貨につ
いての処理、例えばブロック21についての処理しか完了
していないので、フローはステップ200に戻り、前述し
たと同様の処理が行われ、次の硬貨種類例えばブロック
22についてのデータ書き込みが行われる。このようにし
て処理を進めていくとやがて全硬貨種類の処理が終了す
るので、ステップ209が「YES」と判定されこのサブルー
チンの処理が完了するので、フローは第2図のステップ
152に戻り、ここで第2図のサブルーチンも終了するの
で、この時点で第1図において第2図のサブルーチンへ
の割り込みが生じたステップ104,115,125の何れかのス
テップに戻る。
第6図はこの方法によって処理されるときの正貨範囲
の変化を示す図であり、第6図(a)は初期状態、第6
図(b)は正貨と判定された硬貨枚数が20枚になったと
き、(c)は正貨枚数がその状態からさらに20枚増えた
合計40枚になったとき、(d)は合計60枚になったと
き、(e)は合計80枚になったとき、(f)は合計100
枚になったときの特性を示し、(d),(e)における
記号「イ」、「ロ」は返却された硬貨である。なお、正
貨枚数は通過回数とは関係無く、単純に正貨の合計枚数
で判断している。
ステップ104,115,ステップ125においてRAM判定データ
を作成しているが、これは第5図に示すように材質ブロ
ック21、厚さブロック22、外径ブロック23に分け、それ
ぞれに決められたアドレス区分が決められている。この
ため、ステップ104,115,125において求められたデータ
にそれぞれのバイアスアドレスを加え、所定のアドレス
区分に格納するようにしている。
なお、実施例では一定枚数として20枚、一定枚数の整
数倍として5倍を採用しているが、この数に限定され
ず、例えば整数倍は5.3倍のように必ずしも整数倍の必
要はない、またバラツキ範囲として3σをとたっが、4
σであっても良い。さらに、硬貨は硬貨に限らず何でも
良いために、一定枚数は一定個数あるいは一定使用回数
でも、また一定時間でも、適宜使用すれば良い。平均値
と標準偏差の更新は一定枚数毎に行っても良く、判定テ
ーブル方式の他、上限値、下限値方式(マース方式)に
この方法を適用しても良い。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、硬貨が所定数量にな
るか、機器の使用時間が所定時間なる度に判定データを
投入された硬貨のデータに適合させているので、環境変
化、特に選別軌道およびセンサの経年変化、硬貨の経年
変化、センサ回路の経年変化に自動的に追従することが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すフローチャート、第
2図および第3図はそのサブルーチンのフローチャー
ト、第4図はこの発明を適用した装置の一実施例を示す
ブロック図、第5図はデータテーブルを示す図、第6図
は正貨の判定データが変化する状態を示す図である。 1……硬貨通路、2……発振回路、4,5……増幅器、6
〜8……発振回路、9……マルチプレクサ、11……CP
U、12……温度センサ、14……ROM、17……RAM、21……
材質ブロック、22……厚さブロック、23……外径ブロッ
ク、24……金種データエリア、L1,L2……発振コイル
(発振器)、L3,L4……受信コイル、(検出器)。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用される硬貨の有する物理特性の一つが
    検出パラメータである電気信号を検出した後、この電気
    信号をデジタル形式のデータに変換し、前記硬貨の検出
    パラメータに対応した物理特性に対する真偽および種類
    を判定する硬貨検査装置において、 正貨の検出パラメータに対応した物理特性に対する基準
    平均値と標準偏差とからなる第1の基準データから最大
    値と最小値を求める最大値・最小値演算手段(ステップ
    104)と、 この最大値および最小値に基づいて投入された硬貨の真
    偽を判定する真偽判定手段(ステップ107)と、 前記真偽判定手段によって正貨と判定された前記正貨に
    関するデータを逐次蓄積するデータ蓄積手段(ステップ
    109)と、 所定の計測パラメータをカウントしカウント結果が一定
    値に達したときにデータ蓄積手段に蓄積された正貨に関
    するデータから平均値を求め,この平均値と第1の基準
    データの基準平均値とを用いて次に検査すべき正貨の新
    しい平均値を算出する平均値演算手段(ステップ113)
    と、 この新しく得られた平均値と第1の基準データの標準偏
    差とを用いて次に検査すべき正貨の修正最大値および修
    正最小値を決定する最大値・最小値補正手段(ステップ
    115)と、 前記最大値・最小値補正手段により修正最大値および修
    正最小値決定後に前記所定の計測パラメータ値をクリア
    するとともに前記データ蓄積手段をクリアする設定手段
    (ステップ116)とを備えたことを特徴とする硬貨検査
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の硬貨検査装置において、 第1の基準データは、初期制定データとしてあらかじめ
    メモリに記憶されているデータであることを特徴とする
    硬貨検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の硬貨検査装置において、 第1の基準データの平均値は、次に検査すべき正貨の新
    しい平均値によって更新されてメモリに格納されたデー
    タであることを特徴とする硬貨検査装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の硬貨検査装置において、 第1の基準データの標準偏差として、次に検査すべき正
    貨の新しい平均値を算出するときに、データ蓄積手段に
    蓄積されたデータに基づいて新しい標準偏差の値を算出
    する標準偏差演算手段を備え、 かつ最大値・最小値補正手段はこれら新しい平均値と新
    しい標準偏差とから更新最大値および更新最小値を決定
    する最大値・最小値更新手段を備えることを特徴とする
    硬貨検査装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の硬貨検査装置において、 標準偏差演算手段は計測パラメータが一定値の整数倍に
    なる度に新しい標準偏差の算出を行うことを特徴とする
    硬貨検査装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の硬貨検査装置において、 得られた修正最大値および修正最小値にそれぞれ決めら
    れたバイアスアドレスを加えて最大値アドレスと最小値
    アドレスを求め、両アドレス間の全てのアドレスのあら
    かじめ定められたビット位置のビット論理を許容ビット
    にセットして判定テーブルを作成する判定データ作成手
    段を備えたことを特徴とする硬貨検査装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の硬貨検査装置において、 判定データ作成手段は、使用可能な硬貨の種類に対応し
    た各最大値および最小値から最大値アドレスと最小値ア
    ドレスをそれぞれ求め、硬貨の種類に対応する各ビット
    位置毎に許容ビットをセットして判定テーブルを作成す
    ることを特徴とする硬貨検査装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の硬貨検査装置において、 判定データ作成手段は硬貨の複数の物理特性に対応した
    各最大値および最小値にそれぞれ異なるバイアスアドレ
    スを加えることにより判定データテーブルを物理特性毎
    に作成することを特徴とする硬貨検査装置。
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