JP2543551Y2 - 角形蛇籠 - Google Patents

角形蛇籠

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JP2543551Y2
JP2543551Y2 JP9576091U JP9576091U JP2543551Y2 JP 2543551 Y2 JP2543551 Y2 JP 2543551Y2 JP 9576091 U JP9576091 U JP 9576091U JP 9576091 U JP9576091 U JP 9576091U JP 2543551 Y2 JP2543551 Y2 JP 2543551Y2
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征一郎 高井
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株式会社トーテツ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は石又はこれに類似のもの
を詰めて、主として河川の護岸、川底の形成、又は海岸
における防波堤等の根固め、或いは川岸、川底、海岸等
の浸食防止のために用いられる角形蛇籠に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の角形蛇籠の設置方法には
2通りがある。第1の方法は設置場所で胴網及び左右側
網を組立てて箱状にし、石を詰め、蓋網で蓋をする方法
である。また第2の方法は設置場所と異なる場所で胴網
及び左右側網を組立てて箱状にし、石を詰め、蓋網で蓋
をした後、ワイヤやチェーンを掛け、これをクレーンで
吊上げ、所定の場所に降ろして設置される。通常この蛇
籠の胴網、左右側網、蓋網の各網端部には直径が6〜8
mm程度の枠線が挿通される。上記第2の方法で蓋網周
縁のこの太さの枠線にワイヤやチェーンを直接掛けて吊
上げると、石詰めされた蛇籠の総重量で、蓋網周縁の枠
線が曲がるため、従来、図7に示すように、ループ状の
長い一対のワイヤ7,8を蛇籠1の底面に十字状に掛け
渡した後、蛇籠1の上方で引揃えかつ交差させてクレー
ンのフック2に引掛けていた(例えば特公昭51−12
322)。しかし、クレーンで降ろした場所が防波堤の
ように水中であって、作業員が簡単に行くことができな
い場合には、この方法ではワイヤを蛇籠とともに放置し
なければならず、ワイヤの使い捨てが工事費を押上げる
問題点があった。この点を改良するため、蛇籠の胴網、
左右側網、蓋網の各網端部に挿通する枠線を全て直径が
16mm程度の鉄筋にして、この鉄筋にワイヤやチェー
ンを掛けて蛇籠を吊上げるか、或いは図8に示すように
蛇籠1の胴網及び左右側網の各端部に細長い補強鉄板
3,4を配置し、鉄板3,4同士を別の補強鉄板5で連
結し、この補強鉄板5の上端に逆U字状のフック6を溶
接により固着した後、このフック6にワイヤやチェーン
9を係合してクレーンで吊上げていた(例えば実公昭5
6−29372)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記改良され
た蛇籠は、クレーンで吊上げたときに枠線が曲らない特
長があるものの、蛇籠の重量が増加する上、蛇籠の製造
コストが高価になる不具合があった。本考案の目的は、
クレーンで吊上げたときに枠線が曲りにくく、重量の増
加が小さく、かつ製造コストを高価にしない角形蛇籠を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の構成を図1及び図6に基づいて説明する。
本考案は、六面体の正面11aと底面11bと背面11
cに相応する部分からなりこれらの面11a〜11cが
一体的に接続された胴網11と、六面体の右側面に相応
する部分からなる右側網12と、六面体の左側面に相応
する部分からなる左側網13と、六面体の上面に相応す
る部分からなる蓋網14とを備え、胴網11、右側網1
2、左側網13及び蓋網14がそれぞれ網端部に挿通さ
れる枠線16〜19を有し、胴網、右側網、左側網及び
蓋網の組立て時に隣接する枠線同士を閉じ線23〜25
で結合することにより形成される角形蛇籠の改良であ
る。その特徴ある構成は、蓋網14の周縁をなす枠線1
9に添って補強鉄筋26,27又は36が蓋網14を囲
むように配置され、組立て状態で胴網11の上辺に相応
する枠線16と右側網12の上辺に相応する枠線17と
左側網13の上辺に相応する枠線18と蓋網14の枠線
19とが補強鉄筋26,27又は36とともに閉じ線2
3,25で結合されたことにある。補強鉄筋は一対のコ
字状に形成された鉄筋26,27であるか(図1及び図
2)、或いは単一の鉄筋36を蓋網14の周縁に添って
四角形状に折曲げたもの(図6)が好ましい。また一対
のコ字状の補強鉄筋26,27の対向する端部は互いに
パイプ30で接続するか(図3及び図4)、或いは溶接
により結合する(図5)ことが好ましい。更に補強鉄筋
36の両端は互いに溶接により結合すること(図6)が
好ましい。
【0005】
【作用】蓋網14を囲む枠線19と補強鉄筋26,27
又は36とを閉じ線23,25で結合した状態で、そこ
にワイヤ31を直接掛けてクレーン等で吊上げた場合、
補強鉄筋26,27又は36が枠線19の曲げを防止す
る。
【0006】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1及び図2に示すように、角形蛇籠10は
胴網11と右側網12と左側網13と蓋網14とを備え
る。これらの網11,12,13,14は組立てられて
六面体を形成する。胴網11は六面体の正面11aと底
面11bと背面11cに相応する部分からなりこれらの
面が一体的に接続される。右側網12及び左側網13は
それぞれ六面体の右側面及び左側面に相応する部分から
なり、蓋網14は六面体の上面に相応する部分からな
る。この例ではこれらの網11〜14はJISA551
3の亜鉛メッキ鉄線製蛇籠に準じて製作され、直径5m
mの線からなる15cmの網目を有し、それぞれの網端
部に直径6mmの枠線16,17,18,19が挿通さ
れる。胴網11の正面11aと背面11cに相応する部
分には、また側網12,13には、それぞれ直径8mm
の補強枠線21,22が架設される。網11〜14は組
立てたときに隣接する枠線同士が直径5mmのコイル線
からなる閉じ線23,24,25で結合される。
【0007】本実施例の特徴あるところは、蓋網14の
周縁をなす枠線19に添って一対のコ字状の直径19m
mの補強鉄筋26,27が蓋網14を囲むように配置さ
れ、組立て状態で胴網11の上辺に相応する枠線16と
右側網12の上辺に相応する枠線17と左側網13の上
辺に相応する枠線18と蓋網14の枠線19とが補強鉄
筋26,27とともに閉じ線23,25で結合されたこ
とにある。
【0008】このような構成の蛇籠10の使用方法を説
明する。先ず、図1に示すように、地面上で胴網11の
両側に右側網12と左側網13を、また胴網11の正面
11aの部分の隣りに蓋網14をそれぞれ配置する。胴
網11の正面11aの部分と背面11cの部分を直径6
mmの枠線28,29を折れ線として折って鉛直に立て
る。次いで、右側網12と左側網13を鉛直に立てて、
胴網11の両側端縁に密着する。この状態で閉じ線23
により胴網11の底面11bの左右辺と側網12,13
の各下辺とを結合し、また閉じ線24により胴網11の
正面11aの部分と背面11cの部分の各鉛直辺と側網
12,13の各鉛直辺とを結合する。これにより箱状の
籠が形成される。
【0009】次に、この籠一杯に石(図示せず)を詰
め、蓋網14で蓋をする。続いて、この蓋網14の枠線
19に添って一対のコ字状の補強鉄筋26,26を蓋網
14を囲むように配置する。組立て状態で胴網11の上
辺に相応する枠線16と右側網12の上辺に相応する枠
線17と左側網13の上辺に相応する枠線18と蓋網1
4の枠線19とを補強鉄筋26,27とともに閉じ線2
3,25で結合する。この閉じ線23,25による結合
は、枠線と補強鉄筋を束ねた後、この束に閉じ線23,
25の各コイル端を配置し、閉じ線23,25のコイル
体をその螺旋方向に回転させながら行う。石詰めされた
蛇籠10を組立て場所と別の場所に設置するときには、
図2に示すように蛇籠10の蓋網14の隅部にワイヤ3
1を通してその両端を揃える。蛇籠の蓋網14とほぼ同
一の外形をなすベース32の下面のリング33から垂れ
下がったワイヤ34の下端にシャックル35を係合して
おき、ワイヤ31の両端のアイ(eye)にこのシャック
ル35を通すことにより、ワイヤ31とワイヤ34とを
連結する。蛇籠10の全ての隅部(四隅)にワイヤ31
を挿通し、これをワイヤ34に連結した後、ベース32
をワイヤ37を介して図示しないクレーンで吊上げる。
これにより、クレーンが蛇籠10を吊上げれば、補強鉄
筋26,27が蛇籠10の総重量を主として支えるた
め、枠線16〜19の曲げを防止でき、蛇籠10を変形
させずに所定の設置場所に降ろすことができる。
【0010】なお、図3に示すように、一対の補強鉄筋
26,27をパイプ30で連結してもよい。特に図4に
示すように、パイプ30を鉄筋26,27のいずれかに
溶接しておくことが好ましい。これにより補強鉄筋の曲
げ強度が高まり、吊上げによる蛇籠10の枠線の曲げを
より確実に防止することができる。また、図5に示すよ
うに、パイプを用いずに一対の補強鉄筋26,27の両
端を互いに溶接してもよい。また、図6に示すように、
コ字状の補強鉄筋に限らず、単一の鉄筋36を蓋網の周
縁に添って四角形状に折曲げたものでもよい。この場合
鉄筋36の両端を溶接することが好ましい。また、上記
例では閉じ線としてコイル線を用いたが、コイル線の代
わりに金属線を手巻きしてもよい。更に、上記例で述べ
た各種線の太さ、網目の大きさの数値は一例であって、
本考案はこれらの数値に限るものではない。
【0011】
【考案の効果】以上述べたように、従来の蛇籠では、吊
上げによる枠線の曲げを防止するために、蛇籠の製作に
多くの工数及び材料を要して製造コストを高価にし、か
つ蛇籠の重量を増加させていたものが、本考案によれ
ば、組立て時に補強鉄筋を蓋網の周囲に配置し、補強鉄
筋を閉じ線で他の枠線と固定するだけで、枠線の吊上げ
時の湾曲を防止することができる。この結果、蛇籠を安
価に製造でき、かつ蛇籠の重量を軽減できる。また、補
強鉄筋に一対のコ字状の鉄筋を用いた場合、胴網の蓋網
に接する長さが不変の複数種類の蛇籠に対しては、単一
種類の補強鉄筋を共通に使用でき、補強鉄筋の生産管
理、在庫管理が簡単になる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例角形蛇籠の分解平面図。
【図2】その組立て後に吊上げたときの状況を示す要部
斜視図。
【図3】その一対のコ字状の補強鉄筋をパイプで連結し
た状況を示す要部斜視図。
【図4】図3の分解平面図。
【図5】一対のコ字状の補強鉄筋を溶接で結合する状況
を示す別の実施例平面図。
【図6】蓋網の周縁に添って四角形状に折曲げた単一の
補強鉄筋を示す更に別の実施例平面図。
【図7】従来例角形蛇籠の吊上げ状況を示す斜視図。
【図8】別の従来例角形蛇籠の吊上げ状況を示す斜視
図。
【符号の説明】
10 角形蛇籠 11 胴網 11a その正面 11b その底面 11c その背面 12 右側網 13 左側網 14 蓋網 16,17,18,19 枠線 21,22 補強枠線 23,24,25 閉じ線 26,27,36 補強鉄筋 30 パイプ

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 六面体の正面(11a)と底面(11b)と背面(1
    1c)に相応する部分からなりこれらの面(11a,11b,11c)が
    一体的に接続された胴網(11)と、 前記六面体の右側面に相応する部分からなる右側網(12)
    と、 前記六面体の左側面に相応する部分からなる左側網(13)
    と、 前記六面体の上面に相応する部分からなる蓋網(14)とを
    備え、 前記胴網(11)、右側網(12)、左側網(13)及び蓋網(14)が
    それぞれ網端部に挿通される枠線(16,17,18,19)を有
    し、 前記胴網、右側網、左側網及び蓋網の組立て時に隣接す
    る前記枠線同士を閉じ線(23,24,25)で結合することによ
    り形成される角形蛇籠において、 前記蓋網(14)の周縁をなす枠線(19)に添って補強鉄筋(2
    6,27,36)が前記蓋網(14)を囲むように配置され、 前記組立て状態で前記胴網(11)の上辺に相応する枠線(1
    6)と前記右側網(12)の上辺に相応する枠線(17)と前記左
    側網(13)の上辺に相応する枠線(18)と前記蓋網(14)の枠
    線(19)とが前記補強鉄筋(26,27,36)とともに前記閉じ線
    (23,25)で結合されたことを特徴とする角形蛇籠。
  2. 【請求項2】 補強鉄筋(26,27)が一対のコ字状に形成
    された請求項1記載の角形蛇籠。
  3. 【請求項3】 一対のコ字状の補強鉄筋(26,27)の対向
    する端部が互いにパイプ(30)で接続された請求項2記載
    の角形蛇籠。
  4. 【請求項4】 一対のコ字状の補強鉄筋(26,27)の対向
    する端部が互いに溶接により結合された請求項2記載の
    角形蛇籠。
  5. 【請求項5】 補強鉄筋(36)が単一の鉄筋を蓋網(14)の
    周縁に添って四角形状に折曲げられた請求項1記載の角
    形蛇籠。
  6. 【請求項6】 補強鉄筋(36)の両端が互いに溶接により
    結合された請求項5記載の角形蛇籠。
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JP2017066837A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 瀬戸内金網商工株式会社 ふとん篭用金網パネル及びふとん篭
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