JP2543441B2 - 折曲機の金型逃し装置 - Google Patents

折曲機の金型逃し装置

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JP2543441B2
JP2543441B2 JP2410072A JP41007290A JP2543441B2 JP 2543441 B2 JP2543441 B2 JP 2543441B2 JP 2410072 A JP2410072 A JP 2410072A JP 41007290 A JP41007290 A JP 41007290A JP 2543441 B2 JP2543441 B2 JP 2543441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は折曲機の金型逃し装置に
関するもので、板材を折曲げるときに板材の端部にかか
る分割金型のみを1時的に加圧解除するようにした金型
逃し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレスブレーキのごとき折曲機のひずみ
対策としては、下型に設けたくさびを出し入れすること
により型高さを補正して加工時のラムの湾曲に沿った上
型列と下型列とを対向させることが行われ、またサイド
フレームのひずみに対しては圧力の影響を受けない部材
に下限制御弁を取付け、加圧時のサイドフレームの変位
と無関係に最大加圧で板材を加工することが行われてい
る。
【0003】また、分割した金型上部または下部に油圧
クッションを内蔵させ、油圧クッション機能により上下
金型隙間を補償して板材(シート状ワーク)の長さ当り
の圧力を一定にし、すなわち折曲げ長さに関係なく均一
な加圧力で加工することも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えばスリーポイント
プレスブレーキにおいては、均一な加圧力を板材に与え
るために、分割金型内に25mmピッチに圧力付与部材が配
置され、型幅100mmの各標準金型に対してそれぞれピン
4本で対応している。しかし折曲げ幅が分割金型幅より
狭い場合や、板材の端が分割金型幅の一部にかかる場合
に、型幅100mmの標準型で、これを折曲げると過大な圧
力(例えば標準型幅の50mmに板材がかかるとき2倍の圧
力)が加わって圧力オーバーとなるから、板材端部に当
接する分割金型を予め外しておくか、或いは型長さの小
さい分離金型または特殊幅の金型に取換えることが行わ
れている。また箱曲げ作業で長・短辺長さが種々に変化
するとき、長辺で満足しても短辺で型長さが満足しない
ことが起こる。1つの分割金型の端部分に僅かにかかっ
た状態で加工すると、金型破損を招くので、一般にはシ
ート材の中心で振分けて作業をすることをせず、長・短
辺それぞれに2つのグループに分けて計画的に配慮し作
業する。なお、折曲げ箱体の隅部分は、熔接するので、
図17〜19について後述するように、板取り寸法上、不要
折曲部と対向する受型が干渉して、キズを生ずる。
【0005】最近のハンドリング装置の進歩から、加工
位置を移動してシート材を加工するよりも、同一加工工
程毎に、機械中心で加工する技術が要望される。そのた
めには板材の端部にかかって折曲不適当となる金型を逃
すことが必要となる。
【0006】本発明は、流体圧力付与部材による油圧ク
ッション機能を備えた折曲機の分割金型群のうち、任意
の分割金型の圧力付与部材と金型との連結をキャンセル
させることにより金属板材の長・短辺側折曲げ長さを変
えることのできる金型逃し装置を提供することを目的と
している。また型長さ調節時における型着脱操作を省力
化することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ラムの下端またはベッドの上端に分割した多
数の分割金型を配置し、該分割金型群の上部または下部
に分割された流体圧力付与部材を設けて分割金型群に関
し均等な流体圧を加えた状態で加圧して板材を折曲げる
装置において、前記流体圧付与部材と各分割金型との間
に圧力付与部材と同数に分割されたスペーサを配置する
とともに、選択された分割金型のスペーサを引抜いて当
該分割金型を加圧列より逃すスペーサ抜き差し手段を設
けたことを特徴とする。
【0008】更に、本発明は、ベッド上面の長手方向に
下型ベースを設けて多数の分割金型を配置し、該分割金
型群の下部にくさび部材を設けて下部金型底の高さ調整
を行った状態で加圧して板材を折曲げる装置であって、
前記くさび部材と各分割金型との間に圧力付与部材と同
数に分割されたスペーサを配置するとともに、下型のベ
ースの前部または後部に選択された分割金型のスペーサ
を引抜いて当該分割金型を加圧列より逃すスペーサ抜き
差し手段を設けることを特徴とする。
【0009】本発明では、プレス中央部に左右に配置し
た分割金型を、係合自在に選択できるようし、板材(シ
ート状ワーク)の長・短辺幅違いに対応して金型に不均
等負荷のない選択の自由度を増しプレス中央での折曲作
業を可能にし、これにより型着脱の省力化し折曲作業の
自動化を果すことが可能である。
【0010】本発明におけるスペーサ抜き差し手段は、
各分割金型の頂部または下部に配置したピンと、ピンと
直交する方向にスライド自在に挿合され、先端に前記ス
ペーサを有し、後端に凹溝を有するプランジャと、ラム
またはベッドに沿って横架されたシャフトと、シャフト
にスライド自在に取付けられ、かつ下端を前記プランジ
ャの凹溝に係合されたセレクト爪と、セレクト爪を所定
角度回動させて前記プランジャを進退させるため前記シ
ャフトの端部に設けたセレクト爪回動部材とからなって
いる。また、シャフトは断面多角形または面取り円で回
り止め状態で各セレクト爪を支持し、シャフト長手方向
の一部にセレクト爪脱着用の段部を有している。また別
のスペーサ抜き差し手段は、各分割金型の頂部または下
部に配置したピンと、ピンと直交方向にスライド自在に
挿合され、先端に前記スペーサを有し後端に凹溝を有す
るプランジャと、ラムまたはベッドに沿って横架された
スプライン軸と、スプライン軸にスライド自在に係合さ
れ、かつ下端に前記プランジャの複数の凹溝に一連に係
合させたセレクト爪と、セレクト爪を所定角度回動させ
て前記プランジャを進退させるため前記スプライン軸の
端部に設けてセレクト爪回動部材と、前記スプライン軸
の上方に配置されたセレクト爪スライド駆動部材等から
なっている。
【0011】
【作用】板材の幅に応じ、少なくとも板材両端の外側に
隣接する分割金型のスペーサを支持するプランジャを、
セレクト爪の回動により引き抜いて当該位置の分割金型
を加圧列より外し、加圧時の型に過大な負担のかかるこ
とを防ぎ、また折曲型との干渉を無くする。
【0012】
【実施例】次に図面に基づいて本発明を具体的に説明す
る。図1は本発明装置をラム側に備えた折曲機の縦断正
面図、図2は図1における拡大断面図である。図1およ
び図2に示すように、ラム10の下端にホルダー11を介し
て上型組立体12を取付け、ベッド13の上面に下型14に対
向させる。15はサイドフレーム、16は主シリンダであ
る。上記組立体12は、ホルダー11の内部長手方向に沿っ
て形成された断面ほぼ4角形の空所18と、空所18内に挿
合した多数の分割上型20と、上型保持手段22と、流体圧
力付与手段25と、圧力付与部材28と、各分割上型20の頂
部に介装したピン29と、流体圧力付与手段25とピン29と
の間に介装した厚さbのスペーサ32と、スペーサ32の抜
き差し手段35とを含んでいる。
【0013】次に、各部について詳述する。ホルダー11
は、内部中央に流体圧力付与手段25を構成する薄形円筒
状の油室26を有している。油室26の下面は、図2に示す
ように、ゴムシート27を張設して、圧力付与部材28の上
面に当接させる。油室26に圧油を送ると、ゴムシート27
は下方に膨出し、加圧を解くと図2のように収縮して水
平に張設される。このゴムシート27はホルダー11の長手
方向内部に全分割上型20について共通に配置されてい
る。ゴムシート27の下部には、分割上型と複数の圧力付
与部材28およびピン29が配置されている。ホルダー11の
内部には横方向にスライドできるプランジャ30が挿入さ
れ、プランジャ30の先端に薄肉のスペーサ32が連結さ
れ、プランジャの後端には、スペーサの抜き差し手段35
を構成するセレクト爪40の先端41が係合されている。ス
ペーサ32はビス33を用いてプランジャ30に固着されてい
る(図3および5)。各分割上型20は、全面の爪23、起
伏レバー24と後面の締付ピン、チューブ(図示省略)と
からなる上型保持手段22で保持されている。
【0014】スペーサの抜き差し手段は、シャフトに係
合させたセレクト爪をマニュアル操作で左右に移動させ
るものと、スライド駆動部材によって電動的に移動させ
るものとがある。第1のタイプのスペーサの抜き差し手
段35は、図5〜9に示すように、ラム10またはホルダー
11の前部に横架したシャフト36と、シャフト36に係合
し、マニュアル操作でシャフト上を左右に移動可能なセ
レクト爪40とからなっている。シャフト36は、図1に略
示的正面図を示すように、機械中心100の左右に当るホ
ルダー11の前面における複数の軸受部19に支持させる。
またシャフト36は圧力付与部材28、ピン29の配置長さの
1/2ピッチの切欠き37を有し、シャフト両端近くにセレ
クト爪着脱用の段部38を設けている(図7)。更に、詳
しく述べると、この抜き差し手段35は、各分割金型20の
頂部に配置したピン29と、ピン29と直交方向にスライド
自在に挿合され、先端に前記スペーサ32を有し後端に凹
溝31を有するプランジャ30と、ラム10の前部または後部
に沿って横架されたシャフト36と、シャフト36にスライ
ド自在に取付けられ、かつ下端を前記プランジャ30の凹
溝31に係合されたセレクト爪40と、セレクト爪40を所定
角度回動させるため前記シャフト36の端部に設けたセレ
クト爪回動部材39とからなっている。シャフト36は、断
面多角形または面取り円形もしくはスプライン形で、回
り止め状態で各セレクト爪40を支持している。図5は圧
力付与部材28とピン29との間にスペーサ32を挿入したと
きの断面図、図6は同じくスペーサ32を外したときの断
面図である。また、図4の左側は図5の状態、同じく右
側は図6の状態を示す。図8はセレクト爪40の拡大正面
を示す。このセレクト爪40は中央部材に、前記シャフト
36に係合する凹所42を有し、その上部にピン43を設けて
クリップ44を支持し、クリップ44の上端附近にバネ45を
設けて常にクリップ先端を時計方向に回動付勢してシャ
フト36へ係合しやすくしている。クリップ44の上端を把
持して開かせた状態で左右にスライドさせると、セレク
ト爪をシャフト長手方向へ移動できる。シャフト36には
前述のように圧力付与部材28の取付ピッチの1/2ピッチ
に切欠き37を有しているため、各分割金型の幅を25mmと
した場合、25mm毎に移動してセットする場合と、12.5mm
移動でセットする場合との2段階に設定可能である。
図9はセレクト爪の変形例を示す。この場合は、セレク
ト爪の上部分にボール46とバネ47を埋設してシャフト36
の切欠き37は圧接する方式を採用している。
【0015】次に作用について説明する。上記装置を用
いて長辺L=850mm、短辺I=475mm、各辺立上り15mmの
長方形パネルを加工する場合について説明する。ワーク
シート90は各辺立上りを見込んで長辺側850+(105x2)=88
0mm、短辺側475+(15x2)=505mmの大きさで、コーナ部に
立上り部の干渉を避ける切欠きを有している。図10の上
段は100mm幅の分割金型20を、例えば10個密接させて金
型幅1000mmの上型を形成させた場合を示している。ま
ず、右端の分割金型の20を外し、左端金型を50mm幅型20
aに付替えて短辺側端縁折曲げ後の長辺側端縁を加工す
るに必要な型長さ、850mmに張設する(図10の中段)。
次いで、同図中段における左方から5〜8番目および28
〜31番目の分割上型のスペーサ32をピン32をピン29の頂
部から外したのち、油室26に圧油を送ってゴムシート27
を膨出させる。こ状態でラム10を駆動する。ラム10の下
降により上型先端が板材にタッチしたのち、更に下降す
ることにより折曲加工が行われている。この際、油圧ク
ッション流体圧力付与手段25の作用により、左型から9
番目から27番目までのピン29が有効となり、これに押圧
される分割金型20によって短辺側の端縁がL字形に折曲
げられる。次いでワーク後退、180゜旋回、反対側端縁折
曲げを行う。このようにして両短辺側の折曲げが終了さ
れる。次いで、前記5〜8番および28〜31番目のピン29
に体しスペーサ32を挿入し、7番から40番までのすべて
のピン35を有効化(図10の下段)したのち、長辺側の端
縁を折曲線に進出させ、ラム10を下降して1方の長辺側
を折曲げ、ワークを後退させ180゜回転させて前進させ他
方の長辺側を折曲げるものである。
【0016】図11および12は、スライド駆動部材によっ
て自動的にセレクト爪を移動させる電動タイプのスペー
サ抜き差し手段50を示す。このスペーサ抜き差し手段50
は、各分割金型20の頂部又は下部に配置したピン29と、
ピン29と直交方向にスライド自在に挿合され、先端に前
記スペーサを有し後端に凹溝31を有するプランジャ30
と、ラムまたはベッドに沿って横架されたスプライン軸
51と、スプライン軸51にスライド自在に係合され、かつ
下端に前記プランジャ30の凹溝31に係合されたセレクト
爪55と、セレクト爪55を所定角度回動させて前記プラン
ジャを進退させるため前記スプライン軸の端部に設けた
セレクト爪回動部材54と、前記スプライン軸51の上方に
配置されたセレクト爪スライド部材59とからなってい
る。セレクト爪55は、図11に示すように分割型幅に応じ
複数のプランジャーを一連に(図11では4本一連)に引
抜くことができる。スプライン軸51の一端には、扇形ギ
ヤのごとき歯車52を有し、これにラックバー53をかみ合
せてセレクト爪回動部材54を構成させる。このセレクト
爪55は中央部材をスプライン軸51に係合され、上部にス
ライダ55aを設け、下部先端55bを前記のように隣接する
複数のプランジャの各凹溝31に係合させる。スライダー
55aは、ホルダー11から突出させたブラケット48のLM
ガイド49に係合されていスプライン軸51の長手方向にス
ライド自在に取付けられている。LMガイド49の周囲に
は、駆動スプロケット56と従動スプロケット57との間に
チェーン58をかけ、チェーン両端を前記スライダ55aに
固着してセレクト爪スライド部材59を構成させている。
【0017】駆動スプロケット56を駆動してチェーン58
を走行させることによりLMガイド49にガイドされたセ
レクト爪55はスプライン軸51に沿って左右にスライドす
る。所定の位置でセレクト爪55を停止させたのち、ラッ
クバー53を駆動し、スプライン軸端の歯車52を回動させ
ることにより、セレクト爪55を所定角度回動させて複数
一連のプランジャ30を引寄せ、または押込んで、スペー
サ32を引抜き、挿入操作を行うことができる。
【0018】図13〜16は、分割下型14に上記と同様なス
ペーサ32を付設した実施例を示す。分割下型の下部に流
体圧力付与手段を配置してよいが、この実施例ではスリ
ーポイント式下型の下部にくさび部材を設けた場合を示
している。くさび部材70は、特公昭64-9891号公報に開
示されたように、基本くさび71,72の左右に上下のくさ
び73,74を配置してなるもので、基本くさび72を一端に
設けた油圧シリンダ(図示省略)を駆動することにより
くさび部材70の有効高さを変更させるものである。な
お、上図中、60は下型ベース、61は下型14内に挿入した
ピン状受圧片、62は圧力付与部材、63はくさび部材70の
収容室、64は収容室の側方に設けた凹所、65は凹所内に
立てた突起、66はスペーサ32の後端近くにあけた小孔
で、加工時に前記突起65に係合される。67はスペーサ抜
き差し用のプランジャで、先端には、前記スペーサ32の
小孔66に係合する突起68を有し、後端には、スペーサ32
の小孔66に係合する突起69を有し、後端には、セレクト
爪50の先端に係合する凹溝37を有している。下型ベース
60の上部には下型ホルダー80を載置し、ホルダー80の上
部に2種の下型14,14を前後に配置するとともに、ホル
ダー80の側壁にシフト用シリンダ81を設けている。シフ
ト用シリンダ81を駆動することにより前後の下型列の何
れかを加工ラインに進出させることができる。
【0019】図13は、成形型の加工ラインにある下型の
断面図であり、プランジャ67を右行させて、先端のスペ
ーサ32を圧力付与部材62の下部に挿入した状態を示す。
スペーサ32の後端近くの小孔66には、プランジャ67の突
起67が係合されている。加工時には、図14に示すよう
に、圧力付与部材62が下降し、これに伴ないスペーサ32
の後端の小孔66はプランジャの突起68から抜け出して凹
所64内の突起65に係合される。図14は、金型列から外し
た下型14を示す。すなわちプランジャ67は矢印のように
左方に引寄せられてその先端のスペーサ32は圧力付与部
材62から外れている。この状態でラムを加圧下降させる
と図15のように圧力付与部材62は受圧しない状態で下降
し加圧ラインから逃したことになる。図17は、図18のよ
うにカットしたワーク90の短辺側のみV曲げするときの
金型配置を示す正面図で、上型20が、従来型のようにす
べてラム下端に組付けた場合に、ワーク折曲げ不要部91
の幅に相当する下型における各ピン状受圧片61(図17に
おいて左から3個)を、図15のように逃し状態にしてお
き、ラムの加工によってワークの折曲線92の長さIのみ
がV曲げされる。このとき折曲げ不要部91は、下型91
は、下型14と干渉することがない。すなわち、通常折曲
げ箱体の隅部分は熔接するので製品の隅部の隙間を少な
くする必要があり、板取り寸法(図18)上、折曲げ不要
部91が折曲げにともない下型に干渉しキズを発生する
が、本発明では、図19に示すように、下型14の所定位置
のスペーサ32を抜くことにより折曲げ不要部のピンをス
ペーサの厚さ分だけ下げて当該ピンの作用を制止し、干
渉を防ぐことができる。
【0020】
【発明の効果】上述のように本発明は、液体圧力付与部
材と分割金型との間、またはくさび部材と下型内のピン
との間に、分割されたスペーサを配置するとともに、選
択されたスペーサを引抜いて加圧列より逃すスペーサ抜
き差し手段を設けたもので、分割型による不均等曲げを
防いで効率よい各種長さの板材の折曲げ作業を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明金型逃し装置を具えた折曲げ機の正面図
である。
【図2】第1図の拡大断面図である。
【図3】スペーサ抜き差し手段のプランジャを示す拡大
平面図。
【図4】図2のIV−IV線における断面図である。
【図5】図4のV−V線における断面図である。
【図6】図4のVI−VI線における断面図である。
【図7】セレクト爪を支持するシャフトの平面図であ
る。
【図8および図9】セレクト爪の変形例の側面図であ
る。
【図10】折曲げ作用時の概略正面図である。
【図11】セレクト爪電動スライド装置の正面図である。
【図12】同上拡大断面図である。
【図13】下型にスペーサを挿入した状態の断面図であ
る。
【図14】下型張節時の断面図である。
【図15】下型ピンのキャンセル時における断面図であ
る。
【図16】15においてラム加圧時の断面図である。
【図17】下型のピンにスペーサを設けた場合のワークと
折曲げ型列の関係を示す概略正面図である。
【図18】ワークの板取り状態を示す平面図である。
【図19】下型におけるピンと折曲不要部とが不干渉とな
ったことを示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ラム 11 ホルダー 12 上型組立体 13 ベッド 14 下型 15 サイドフレーム 16 主シリンダ 18 溝 19 軸受部 20 分割上型 22 上型保持手段 25 流体圧力付与部材 26 油室 28 圧力付与部材 29 ピン 30 プランジャ 32 スペーサ 35 スペーサ抜き差し手段 36 シャフト 38 段部 40 セレクト爪 43 ピン 45 バネ 46 ボール 47 バネ 54 セレクト爪回動部材 55 セレクト爪 59 セレクト爪スライド駆動部材 60 ベース 61 ピン状受圧片 62 圧力付与部材 64 凹所 65 突起 67 プランジャ 70 くさび部材 80 下型ホルダー 81 シフト用シリンダ 90 板材 100 機械中心

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラムの下端またはベッドの上端に分割した
    多数の金型を配置し、該分割金型群の上部または下部に
    分割された流体圧力付与部材を設けて分割金型分に関し
    均等な流体圧を加えた状態で加圧して板材を折曲げる装
    置において、前記流体圧力付与部材と各分割金型との間
    に圧力付与部材と同数に分割されたスペーサを配置する
    とともに、選択された分割金型のスペーサを引抜いて当
    該分割金型を加圧列より逃すスペーサ抜き差し手段を設
    けたことを特徴とする折曲げ機の金型逃し装置。
  2. 【請求項2】ベッド上面の長手方向に下型ベースを設け
    て多数の分割金型を配置し、該分割金型群の下部にくさ
    び部材を設けて下部金型底の高さ調節を行った状態で加
    圧して板材を折曲げる装置であって、 前記くさび部材と各分割金型との間に圧力付与部材と同
    数の分割されたスペーサを配置するとともに、下型スペ
    ーサの前部または後部に選択された分割金型のスペーサ
    を引抜いて当該分割金型を加圧列より逃すスペーサ抜き
    差し手段を設けたことを特徴とする折曲機の金型逃し装
    置。
  3. 【請求項3】スペーサ抜き差し手段は、各分割金型の頂
    部または下部に配置したピンと、ピンと直交方向にスラ
    イド自在に挿合され、先端に前記スペーサを有し後端に
    凹溝を有するプランジャと、ラムまたはベッドに沿って
    横架されたシャフトと、シャフトにスライド自在に取付
    けられ、かつ下端に前記プランジャの凹溝に係合させた
    セレクト爪と、セレクト爪を所定角度回動させて前記プ
    ランジャを進退させるための前記シャフトの端部に設け
    たセレクト爪回動部材とからなっている請求項1または
    2記載の折曲機の金型逃し装置。
  4. 【請求項4】シャフトは断面多角形または面取り円形も
    しくはスプラインで回り止め状態で各セレクト爪を支持
    し、シャフト長手方向の一部にセレクト爪脱着用の段部
    を有している請求項3記載の折曲機の金型逃し装置。
  5. 【請求項5】スペーサ抜き差し手段は、各分割金型の頂
    部または下部に配置したピンと、ピンと直交方向にスラ
    イド自在に挿合され、先端に前記スペーサを有し、後端
    に凹溝を有するプランジャと、ラムまたはベッドに沿っ
    て横架されたスプライン軸と、スプライン軸にスライド
    自在に係合され、かつ下端に前記プランジャの複数本の
    凹溝に一連に係合されたセレクト爪と、セレクト爪を所
    定角度回動させて前記プランジャを進退させるため前記
    スプライン軸の端部に設けたセレクト爪回動部材と、前
    記スプライン軸の上方に配置されたセレクト爪スライド
    駆動部材とからなっている請求項1または2記載の折曲
    機の金型逃し装置。
  6. 【請求項6】下型ベースの上面を折曲機と直交する方向
    に移動可能なホルダーを設け、該ホルダーの上部に前後
    数列の下部金型群を列設する一方、下型ベースの後壁に
    は前後金型群を選択的に折曲線上に対し進退させるシフ
    ト機構を備えている請求項2記載の折曲機の金型逃し装
    置。
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