JP2543148Y2 - 歯科用ハンドピース - Google Patents

歯科用ハンドピース

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JP2543148Y2
JP2543148Y2 JP1991013984U JP1398491U JP2543148Y2 JP 2543148 Y2 JP2543148 Y2 JP 2543148Y2 JP 1991013984 U JP1991013984 U JP 1991013984U JP 1398491 U JP1398491 U JP 1398491U JP 2543148 Y2 JP2543148 Y2 JP 2543148Y2
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JP
Japan
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ball
lubricating oil
dental handpiece
ball bearing
rotating shaft
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JP1991013984U
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JPH04111315U (ja
Inventor
清 谷本
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歯科用ハンドピースに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科用ハンドピースは、図3に示
すように、タービン翼1を固定した回転軸2と、このタ
ービン翼1の両側で回転軸2に嵌合して配置した玉軸受
3,3と、この玉軸受3,3を支持するハウジング4と
を備えて構成されている(実開昭56−130714
号)。そして、上記タービン翼1を高速回転させるエア
の中に潤滑油をミスト状にして混入し、このエアに混入
された潤滑油で玉軸受3の潤滑と腐食防止とを図ってい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の歯科用ハンドピースの玉軸受3では、潤滑油の供給
のために外輪5の外端にのみシールド板6が固定されて
いるだけであった。したがって、シールド効果が低いの
で潤滑油が漏れやすくなり、潤滑油を補給する必要があ
るので、潤滑油の消費量が増加するという問題があっ
た。また、漏れた潤滑油が患者の口内に飛散するので、
潤滑油の連続補給ができないという問題があった。さら
に、シールド板6の遮音効果が低いので、エア音やボー
ル7の転がり音が漏れて騒音が高くなるという問題があ
った。
【0004】そこで、本考案の目的は、潤滑油の漏れが
少なく、かつ騒音も低くすることができる歯科用ハンド
ピースを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、タービン翼を固定した回転軸と、このタ
ービン翼の両側で回転軸に嵌合して配置した玉軸受と、
この玉軸受を支持するハウジングとを備えた歯科用ハン
ドピースにおいて、上記玉軸受が深溝形玉軸受にて構成
され、この軸受の複数のボールはセラミックス材料で構
成され、この各ボールを保持する保持器は潤滑性を有す
る材料で構成され、上記外輪の両端にはシールド板がそ
れぞれ固定されていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記外輪の両端にシールド板をそれぞれ固定す
ることにより、シールド効果が向上して、潤滑油の漏れ
が少なくなり、潤滑油の補給回数及び消費量が減少する
と共に、患者の口内への飛散も少なくなる。また、遮音
効果も向上するので、低騒音になる。さらに、ボールは
セラミックス材料であり、保持器は潤滑性を有する材料
であるから、両シールド板による密封で温度が上昇した
り、潤滑油が減少したときでも、耐焼付性が向上する。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。
【0008】図2において、10はハウジング、11は
回転軸、12は上記回転軸11に固定されたタービン
翼、13,13は上記回転軸11の両側において回転軸
11を回転自在に支持する玉軸受である。上記回転軸1
1の先部にはデンタルバー部14を形成し、このデンタ
ルバー部14に砥石付のハンド(図示せず)を連結す
る。上記タービン翼12と玉軸受13,13の間にはス
ペーサ15,15を介在させ、タービン翼12の軸方向
の移動を拘束している。
【0009】上記玉軸受13は、図1に詳細に示すよう
に、内輪16と、外輪17と、複数のボール18,…,
18と、保持器19と、2枚のシールド板20,20
と、止めリング21,21とで構成されている。
【0010】上記内輪16と外輪17とは、耐食性のあ
るステンレス鋼で構成する。この内輪16と外輪17の
幅Wは、通常タイプよりも広い広幅タイプとする。ま
た、内輪16の外周面及び外輪17の内周面のレース1
6a,17aは、深溝タイプとする。
【0011】上記玉受溝16a,17aに嵌合するボー
ル18は、窒化ケイ素あるいはサイアロンを主体とする
セラミックス材料で構成する。このボール18は、転が
り寿命が従来の鋼製のボールと同等以上の性能を有す
る。
【0012】上記各ボール18を保持する保持器19
は、フェノール樹脂のような潤滑性を有する材料で構成
する。この保持器19は冠型であり、そのポケット開口
を上記タービン翼12とは反対側の向きに配置する。ま
た、この保持器19は、ポケット開口側の先端が遠心力
で上記外輪17の内周面に接触しないように、上記内輪
16で案内される内輪案内とする。
【0013】上記2枚のシールド板20,20は、一方
はステンレス鋼、他方は黄銅で構成する。材質を違えた
のは、玉軸受13の組付け時の方向性を知るためであ
る。各シールド板20,20は、上記外輪17の内周面
の両端段部17b,17bに配置され、ステンレス鋼の
止めリング21,21で固定する。
【0014】上記構成によれば、上記外輪17の両端に
シールド板20,20をそれぞれ固定しているから、シ
ール効果が向上するので、潤滑油の漏れが少なくなる。
この結果、潤滑油の補給回数及び消費量が減少する。ま
た、エア及び潤滑油の抜け及び漏れが少なくなり、特に
潤滑油の患者の口内への飛散が少なくなるので、不快感
が軽減する。さらに、両シールド板20,20により、
遮音効果も向上するのと相俟って、内、外輪16,17
を幅広タイプとして固有振動数を上げたので、エア音や
ボール18の転がり音が漏れにくくなって低騒音とな
り、この点からも患者の不快感が軽減する。
【0015】さらに、上記ボール18をセラミックス製
とし、保持器19を潤滑性を有するフェノール樹脂製と
したから、両シールド板20,20による密封で温度が
上昇したり、また、潤滑油が減少したときでも、内、外
輪16,17とボール18、ボール18と保持器19、
保持器19の案内面と内輪16の案内面との間の耐焼付
性が向上する。
【0016】さらにまた、内、外輪16,17のレース
16a,17aを深溝タイプとしたから、内、外輪1
6,17の軸方向のずれが少ないので、各シールド板2
0,20の間隙の管理も容易になる。
【0017】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案の歯科用ハンドピースは、深溝形玉軸受の外輪の両端
にシールド板をそれぞれ固定したものである。したがっ
て、シールド効果が向上して、潤滑油の漏れが少なくな
り、潤滑油の補給回数及び消費量が減少すると共に、患
者の口内への飛散も少なくなる。同時に、遮音効果も向
上するので、低騒音になる。また、玉軸受のボールをセ
ラミックス材料とし、保持器を潤滑性を有する材料とし
たから、両シールド板による密封で温度が上昇したり、
潤滑油が減少したときでも、耐焼付性が向上する。さら
に、内輪と外輪の玉受溝を深溝に形成すれば、内、外輪
の軸方向ずれが少ないので、シールド板の間隙の管理が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る玉軸受の断面図
【図2】 本考案に係る歯科用ハンドピースの断面図
【図3】 従来の歯科用ハンドピースの断面図
【符号の説明】
10…ハウジング、11…回転軸、12…タービン翼、
13…玉軸受、16…内輪、17…外輪、18…ボー
ル、19…保持器、20…シールド板。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン翼を固定した回転軸と、このタ
    ービン翼の両側で回転軸に嵌合して配置した玉軸受と、
    この玉軸受を支持するハウジングとを備えた歯科用ハン
    ドピースにおいて、 上記玉軸受が深溝形玉軸受にて構成され、この軸受の複
    数のボールはセラミックス材料で構成され、この各ボー
    ルを保持する保持器は潤滑性を有する材料で構成され、
    上記外輪の両端にはシールド板がそれぞれ固定されてい
    ることを特徴とする歯科用ハンドピース。
JP1991013984U 1991-03-12 1991-03-12 歯科用ハンドピース Expired - Lifetime JP2543148Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991013984U JP2543148Y2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 歯科用ハンドピース

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JP1991013984U JP2543148Y2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 歯科用ハンドピース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04111315U JPH04111315U (ja) 1992-09-28
JP2543148Y2 true JP2543148Y2 (ja) 1997-08-06

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ID=31901699

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781338A (en) * 1981-09-21 1982-05-21 Yoshida Seisakusho Kk Dental hand-piece
JPS601425A (ja) * 1983-06-17 1985-01-07 Furuno Electric Co Ltd ジヤイロコンパスのロ−タベアリング
JPH07113374B2 (ja) * 1987-04-10 1995-12-06 光洋精工株式会社 ころがり軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04111315U (ja) 1992-09-28

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