JP2542837B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JP2542837B2
JP2542837B2 JP61314346A JP31434686A JP2542837B2 JP 2542837 B2 JP2542837 B2 JP 2542837B2 JP 61314346 A JP61314346 A JP 61314346A JP 31434686 A JP31434686 A JP 31434686A JP 2542837 B2 JP2542837 B2 JP 2542837B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明車輌用前照灯を以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 a.一般的背景[第10図乃至第12図] b.従来の車輌用前照灯における配光の傾き修正手段 D.発明が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 F.実施例 a.前照灯[第1図乃至第4図] a−1.ランプボディ[第1図乃至第3図] a−2.反射鏡、カバーレンズ[第1図乃至第3図] a−3.バルブ[第1図、第2図] a−4.制御用レンズ[第1図、第4図] a−5.レンズ駆動部[第1図、第4図] a−5−a.構成 a−5−b.動作 a−6.ランプボディ駆動部[第2図、第3図] a−6−a.構成 a−6−b.動作 b.車体傾斜検知器[第5図乃至第8図] b−1.ケース[第6図乃至第8図] b−2.ジンバル[第5図乃至第8図] b−3.モータ、回転体[第5図乃至第8図] b−4.ポテンショメータ[第5図乃至第8図] b−5.動作 c.制御回路[第9図] d.照射角修正動作 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な車輌用前照灯に関する。詳しくは、配
光の傾きを規定する光学部材の向きを変更して配光の傾
きを修正するようにした前照灯に関するものであり、上
記光学部材の向きを変更するための手段を改良すること
によって、この種の前照灯を小型かつ軽量に構成するこ
とができると共に動作性に優れた新規な車輌用前照灯を
提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明車輌用前照灯は、光学部材の向きを変更して配
光の傾きを修正するようにした車輌用前照灯において、
配光の左右方向の傾きの修正は1個の光学部材の向きを
変更することにより行なうことができるようにして、前
照灯をより小型かつ軽量化することができると共に光学
部材を動かすための駆動力が小さくて済み、かつ、配光
の傾き修正動作を安定的に行なうことができるようにし
たものである。
(C.従来技術) (a.一般的背景)[第10図乃至第12図] 車輌用灯具には所定の配光が要求され、例えば、自動
車用の前照灯における所謂すれ違い用ビームの配光は、
通常、第10図に示す配光aのような配光であることが要
求される。尚、b、bは路肩、cはセンターライン、d
は走行車線、eは対向車線である。
尚、同図及びその他の配光を示す図において、V−V
は走行路に垂直な垂直線、H−Hは水平線である。
ところで、自動二輪車等の二輪車輌はカーブした走行
路を通過するときや所謂進路変更を行なうとき、即ち、
進行方向を変更するときは、車体に生ずる遠心力に抗す
るために車体を左右に傾けて走行することになるので、
この車体の傾きに伴なって前照灯装置も同じ方向へ傾く
ことになり、このため、前照灯装置による配光、例え
ば、前記第10図に示す配光aが左右に傾くことになる。
即ち、二輪車輌が左にカーブした道路を通過するとき
は、少なくともカーブに入る直前の地点から運転者がそ
の重心を移動して車体を第11図に2点鎖線で示すように
左に角度α傾けることにより、車体がこのように左に傾
くと、前照灯による配光も第12図に実線で示す配光fの
ように左下がりに傾くことになる。また、右にカーブし
た道路を通過するときは、車体を第11図に1点鎖線で示
すように右に角度β傾けることになり、これによって、
前照灯による配光も第12図に2点鎖線で示す配光gのよ
うに右下がりに傾くことになる。
そして、前照灯による配光が前記配光fのように左下
がりに傾くと、その配光は走行車線に対してはより手前
の地点を照明することになるため良好な視界を得られな
いことになると共に、対向車線に対しては水平線H−H
より高いところを照明することになるため対向車に眩惑
を与えることになり、また、前照灯による配光が前記配
光gのように右下がりに傾いた場合も、その配光は走行
車線に対してより手前の地点を照明することになるため
良好な視界を得られないことになる。
(b.従来の車輌用前照灯における配光の傾き修正手段) そこで、従来から、二輪車輌の車体の左右の傾きを検
知すると共に車体が傾いたときは照射角を規定する部材
の姿勢を補正して前照灯装置による配光の傾きを補正す
るようにすることが提案されており、例えば、特公昭56
−18430号公報に示されたものがある。これは、光学ブ
ロック(前照灯ユニット)の反射鏡及び制御用レンズ等
をライト用ケーシング内においてその光軸の軸回り方向
へ回転自在なるように支持すると共に、車体が左右に傾
くことにより車体に対して傾動する重力体の動きにより
反射鏡及び制御用レンズ等を回動せしめ、それによっ
て、前照灯装置による配光の傾きを修正するようにした
ものである。
(D.発明を解決しようとする問題点) ところが、このような前照灯装置は、配光の傾きを修
正するために、反射鏡とレンズと電球を一体的に動かす
ように構成されているので、可動部が大きくなり、この
ため、反射鏡をライトケーシング側に設けられた複数の
コロで支持する等複雑な支持構造を用いることを余儀な
くされている。
従って、前照灯装置の形状が大きくなると共に重量も
増え、また、可動部を動かすために大きな駆動力を必要
とし、更には、可動部の動きにブレが生じ易くなるため
配光が乱れ易くなる等の問題がある。
(E.問題点を解決するための手段) 本発明車輌用前照灯は、上記した問題点を解決するた
めに、反射鏡の内側に光源を設けるとともに、反射鏡の
開口部に光制御機能を有する多数のレンズ素子が形成さ
れたレンズを設け、配光の左右方向における傾きがレン
ズの光源を通る光軸を中心として光軸の軸回り方向にお
ける回転により規定される車輌用前照灯において、レン
ズを反射鏡に対して光源を通る光軸を中心として光軸の
軸回り方向へ回転自在なるようにランプボディに支持
し、ランプボディにレンズを回転する駆動部を設けたも
のである。
従って、本発明車輌用前照灯によれば、配光の傾きを
修正するために動かす光学部材はレンズのみで良いこと
になるので反射鏡等を動かさなくて済むことになり、こ
れによって、光学部材を所定の方向へ移動自在なるよう
に支持するための支持手段が極く簡単な構造のもので済
むと共にその光学部材を動かすための駆動力が小さくて
済むため、この種の前照灯をより小型かつ軽量に構成す
ることができ、また、その光学部材の動きが安定するた
め配光の傾き修正動作が極めて安定的に行なわれるよう
にすることができる。
(F.実施例) 以下に、本発明車輌用前照灯の詳細を添附図面に示し
た実施例に従って説明する。
尚、この実施例においては、配光の上下方向の傾きに
ついても修正することができるように構成してある。
(a.前照灯)[第1図乃至第4図] 1は前照灯である。
(a−1.ランプボディ)[第1図乃至第3図] 2はランプボディである。該ランプボディ2は開口面
が前方(第2図における左方へ向う方向を前側とし、右
方へ向う方向を後側とする。また、同図における下方へ
向う方向を左側とし、上方へ向う方向を右側とする。以
下、前照灯装置2の説明において向きを示すときはこの
方向によるものとする。)を向く略横倒腕形を成す主部
3と該主部3の開口部に取着された略円環状のリム4と
から成り、主部3の前側開口部から稍後側へ寄った位置
の両側部に側方から見て略円形を成す突部5、5′が形
成されると共に、該突部5、5′から後方へ向けて略水
平に突出した腕6、6′が形成されており、該腕6、
6′の先端面に上下方向に沿って延びるラック7、7′
が形成されている。
8、8′は図示しない車体フレームの前端部から前方
へ向けて略平行にかつ左右に離間した状態で突設された
支持アームであり、該支持アーム8、8′の先端部の対
向面に軸方向が左右方向に沿う支持軸9、9′が突設さ
れており、ランプボディ2はその左右両端部に設けられ
た突部5、5′が上記支持軸9、9′に回動自在に支持
されることにより車体に対して略上下方向へ傾動自在な
るように支持されている。
(a−2.反射鏡、カバーレンズ)[第1図乃至第3図] 10は回転放物面を成す反射面10aを有する反射鏡であ
り、該反射鏡10の前端部には該部分を連続して2段階に
拡径することにより形成された略環状のレンズ支持部1
1、12が設けられると共に、その頂部の中心部には円形
の孔13が形成されており、該孔13の開口縁から後方へ向
けて突出したバルブ取付筒14が形成されている。
15は略環状を成すマウンティングリングであり、該マ
ウンティングリング15の前側縁の周方向における数箇所
の位置に結合片16、16、・・・(図面では1個のみ示し
てある。)が形成されている。
また、17は上記マウンティングリング15と略同じ大き
さを有し略環状を成すリテーニングリングであり、該リ
テーニングリング17はその前端部に内側に向けて屈曲し
たレンズ押縁18が形成されると共に、その前端部が反射
鏡10の前側のレンズ支持部11に外嵌された状態で反射鏡
10に固定されている。
従って、反射鏡10の前側のレンズ支持部11とリテーニ
ングリング17のレンズ押縁18とによって環状に延びる溝
19が形成されることになり、この溝19にカバーレンズ20
の外周縁が嵌合固定されている。
そして、前記マウンティングリング15は反射鏡10の前
端寄りの部分に外嵌された状態でその結合片16、16、・
・・がリテーニングリング17の後端部に溶着等により固
定されると共に、カバーレンズ20はランプボディ2の前
側開口面を塞ぐように位置される。
尚、リム4はこれにマウンティングリング15が取着さ
れた後ランプボディ2の主部3に結合される。
(a−3.バルブ)[第1図、第2図] 21はバルブである。
22はバルブ21の口金、23は該口金22から前方へ突出す
るように位置されたガラス球であり、該ガラス球23内に
走行用ビームの光源たるメインフィラメント24とすれ違
い用ビームの光源たるサブフィラメント25とが封入され
ており、サブフィラメント25はメインフィラメント24の
稍上方に位置されている。
26は口金22に外嵌されるように固定されたフランジ部
であり、該フランジ部26は円筒部26aと該円筒部26aの後
端に形成された係合片26bとから成る。
そして、バルブ21は、フランジ26の円筒部26aが反射
鏡10のバルブ取付筒14に嵌挿されると共に係合片26bが
バルブ取付筒14の後端に設けられた図示しない係合部と
係合することにより反射鏡10に対して軸回り方向におい
て位置決めされた状態で反射鏡10に取着され、バルブ21
の光軸と反射鏡10の光軸とが一致されると共にメインフ
ィラメント24が反射鏡10の焦点F(第1図参照)に位置
されることになり、従って、サブフィラメント25は焦点
Fの稍上方に位置されることになる。
(a−4.制御用レンズ)[第1図、第4図] 27は制御用レンズであり、該制御用レンズ27はその主
部27a、即ち、光制御を行なう部分は前後方向から見て
略円形を為すように形成されている。
この制御用レンズ27はバルブ21のフィラメント24、25
から出てこの制御用レンズ27に入射する直射光及び反射
鏡10の反射面10aにおいて反射された後この制御用レン
ズ27に入射する反射光にこれら光が前照灯1の前方に対
して所定のパターンを有する配光を為すことができるよ
うに所定の指向性を与えるためのレンズであり、その主
部27aに上記した光制御機能を有する多数のレンズ素子2
8、28、・・・が形成されている。
29は主部27aの後面の外周部に沿って環状に延びるよ
うに形成された被ガイド部であり、該被ガイド部29には
その内周面のうち被ガイド部9の中心を挟んで上下反対
側に位置する部分にこの被ガイド部29の延びる方向に沿
って延びるラック30、30′が形成されると共にその外周
面に環状の摺動突条31が形成されている。
そして、このような制御用レンズ27は、その摺動突条
31が反射鏡10に形成された後側のレンズ支持部12とカバ
ーレンズ20の外周部後面とによって形成される環状の溝
32に摺動自在に係合されると共にその主部27aの前面の
中心部に形成された凹部33にカバーレンズ20の中心部後
面に形成された突起20aが回転自在に係合されることに
より、反射鏡10及びカバーレンズ20に回転自在に支持さ
れる。
尚、カバーレンズ20は制御用レンズ27の摺動突条31が
反射鏡10のレンズ支持部12に位置された後反射鏡10に取
着される。
(a−5.レンズ駆動部)[第1図、第4図] 34は前記制御用レンズ27を回転させるためのレンズ駆
動部である。
(a−5−a.構成) 35は反射鏡10にその外面のうち略後ろ斜め下方を向く
部分を覆うように取着された支持板であり、該支持板35
は反射鏡10に溶着等の固定手段により固定されると共
に、その下端部が後方へ向けて稍突出するように形成さ
れ、この部分に第1のモータ36がその軸方向が前後方向
に沿って延びる向きで支持されている。尚、36aは第1
のモータ36の減速部である。
37は反射鏡10の下部に上記第1のモータ36に前方から
対向する位置を前後方向に貫通するように固定された軸
受部材である。
38は第1のモータ36の減速部36aから突出した回転軸
であり、該回転軸38はその略中間の部分が上記軸受部材
37に回転自在に支持されると共に、その先端部にギヤ39
が固定されており、該ギヤ39が制御用レンズ27の被ガイ
ド部29に形成された下側のラック30′と噛合されてい
る。
また、40は第1の傾動角検出器であり、該第一の傾動
角検出器40は反射鏡10の反射面10aのうち略真上の部分
の後側のレンズ支持部12に近接する位置に固定されてお
り、そのロータ軸41に取着されたギヤ42が制御用レンズ
27の被ガイド部29に形成された上側のラック30と噛合さ
れている。
尚、この傾動角検出器40はロータ軸の回転に応じて抵
抗値が変わるポテンショメータが使用されている。
(a−5−b.動作) しかして、第1のモータ36が回転すると、その回転軸
38に設けられたギヤ39が制御用レンズ27に形成された下
側のラック30′を送ることになるので、制御用レンズ27
がその光軸x−xの軸回り方向へ回転されることにな
り、それによって、照射角が左右方向において変更され
ることになる。
そして、制御用レンズ27が回転すると、上側のラック
30が第1の傾動角検出器40のギヤ42を回転させることに
なるため、該第1の傾動角検出器40の端子電圧が変化す
ることになり、従って、その端子電圧を検出することに
より制御用レンズ27の左右方向における傾動角が検出さ
れることになる。
(a−6.ランプボディ駆動部)[第2図、第3図] 43はランプボディ2を上下方向へ回動させるためのラ
ンプボディ駆動部である。
(a−6−a.構成) 44は第2のモータであり、該第2のモータ44は前記右
側の支持アーム8′の左側面にその回転軸45が上下方向
に沿って延びる向きで固定されると共に、該回転軸45に
ウォーム46が固定されており、このウォーム46が右側の
腕6′に形成されたラック7′と噛合されている。
また、左側の支持アーム8の右側面に第2の傾動角検
出器47が固定されると共に、該第2の傾動角検出器47の
ロータ軸48に固定されたギヤ49が左側の腕6に形成され
たラック7と噛合されている。
尚、この傾動角検出器47にも、そのロータ軸の回転に
応じて抵抗値が変わるポテンショメータが使用されてい
る。
(a−6−b.動作) しかして、第2のモータ44が回転すると、ランプボデ
ィ2の右側の腕6′の先端部が上下方向へ移動されるた
め、ランプボディ2が反射鏡10、バルブ21、制御用レン
ズ27、レンズ駆動部34等と一体的に上下方向へ傾動され
ることになり、それによって、制御用レンズ27、バルブ
21及び反射鏡10の光軸x−xの延びる方向が上下方向に
おいて変更されることになる。
そして、ランプボディ2がこのように上下方向に傾動
すると、左側の腕6のラック7がその傾動量に応じた量
第2の傾動角検出器47のギヤ49を回転させることになる
ため、該第2の傾動角検出器47の端子電圧が変化するこ
とになり、従って、その端子電圧を検出することにより
前照灯装置1の車体に対する上下方向の傾動角が検出さ
れることになる。
(b.車体傾斜検知器)[第5図乃至第8図] 第5図乃至第8図は車体傾斜検知器50を示すものであ
る。尚、第5図は車体傾斜検知器50を原理的に示すもの
であり、同図に示す各部のうち他の図面に示す各部と機
能的に同じ部分については同じ符号を付してある。
(b−1.ケース)[第6図乃至第8図] 51は車体傾斜検知器5のケースであり、該ケース51は
車体の略中央部に固定されている。そして、該ケース51
は蓋体52と該蓋体52が被着される基板53とから成り、該
基板53の外周縁寄りの部分のうちその中心を挟んで略前
後の位置から支持壁54、54′が互いに平行に対向する状
態で立設されると共に、これら支持壁54、54′の上端寄
りの位置に前後方向に延びる支持孔55、55′が形成され
ている。
(b−2.ジンバル)[第5図乃至第8図] 56は外側ジンバルである。該外側ジンバル56は上下方
向にある程度の幅を有する略円環状に形成され、その外
周面の前後両端の位置、即ち、外側ジンバル56の中心を
通って前後方向に延びる直線が通る位置から軸57、57′
が外方へ向けて水平に突出されると共に、左右両端の位
置、即ち、外側ジンバル56の中心を通って左右方向に延
びる直線が通る位置に支持孔58、58′が形成されてお
り、また、その下面のうち上記左側の支持孔58の下方に
位置する部分から下方へ突出した突片59が形成されてい
る。
そして、外側ジンバル56はその軸57、57′が前記支持
壁54、54′に形成された支持孔55、55′に回動自在に支
持されている。
60は内側ジンバルである。該内側ジンバル60は外側ジ
ンバル56の内径より稍小さい直径を有する底板部60aと
該底板部60aの外周から立ち上げられた外周壁60bとが一
体に形成されて成ると共に、その中心部に下方に開口
し、かつ、上面が閉塞された略円筒状を成す突部61が形
成されており、また、外周壁60bの左右両端の位置、即
ち、内側ジンバル60の中心を通って左右方向に延びる直
線が通る位置から軸62、62′が外方へ向けて突出されて
おり、該軸62、62′が外側ジンバル56に形成された前記
支持孔58、58′に回動自在に支持されている。
(b−3.モータ、回転体)[第5図乃至第8図] 63はモータであり、該モータ63はその略上側半分が内
側ジンバル60に設けられた前記突部61内に内嵌状に位置
すると共に、その略下側半分が内嵌状に位置するモータ
取付金具64が内側ジンバル60の底板部60aの下面に固着
されることによって、内側ジンバル60に固定されてお
り、その回転軸63aは前記突部61の上端部に形成された
孔61aを通して突部61から上方へ突出されている。
65は回転体である。該回転体65は内側ジンバル60の外
周壁60bの内径より稍小さい直径を有する略円板状に形
成されると共に、その下面の中央部に開口する比較的大
きな凹部66が形成され、また、該凹部66の天面の中央部
に圧入孔67が形成されており、回転体65は、その凹部66
内に内側ジンバル60の突部61が稍余裕を有して位置され
た状態で、その圧入孔67にモータ63の回転軸63aの上端
部が圧入されることによって該回転軸63aに固定されて
いる。
従って、モータ63が回転すると、回転体65がモータ63
の回転軸63aの軸心を中心として回転されることにな
る。
そこで、前記したように、内側ジンバル60はケース51
に対して、即ち、車体に対して前後方向及び左右方向に
回動自在なるように設けられており、モータ63はこのよ
うに設けられた内側ジンバル60に固定されているので、
回転体65が回転することによって生ずる遠心力がモータ
63の回転軸63aを、常時、重力の方向に沿って延びる姿
勢、即ち、鉛直な姿勢に保持する力として作用すること
になる。従って、回転体65が回転している状態におい
て、モータ63はその軸心が常に鉛直方向に沿って延びる
姿勢に保持されることになり、それによって、車体に傾
きが生じても内側ジンバル60の姿勢は、常時、水平に保
持されることになる。
(b−4.ポテンショメータ)[第5図乃至第8図] 68は第1のポテンショメータである。該第1のポテン
ショメータ68は一方の支持壁54′に固定されると共に、
そのロータ軸69の先端部にギヤ70が固定されており、該
ギヤ70が外側ジンバル56の一方の軸57′のうち一方の支
持壁54′の支持孔55′から突出した部分に固定されたギ
ヤ71と噛合されている。
また、72は第2のポテンショメータであり、該第2の
ポテンショメータ72は外側ジンバル56に形成された前記
突片59に固定されると共に、そのロータ軸73の先端部に
ギヤ74が固定されており、該ギヤ74′が内側ジンバル60
の一方の軸62のうち外側ジンバル56の支持孔58から突出
した部分に固定されたギヤ75と噛合されている。
そして、ポテンショメータ68、72はそのケーシング内
に抵抗体76、77(第5図参照)が設けられると共に、そ
のロータ軸69、73に設けられた接点78、79(第5図参
照)が上記抵抗体76、77と摺接する状態で設けられてい
る。
(b−5.動作) そこで、このように構成された車体傾斜検知器50によ
る車体の傾き検知動作は次のように行なわれる。
即ち、回転体65が回転している状態、即ち、内側ジン
バル60の姿勢が常に水平に保持されている状態から、車
体が前後方向に傾く、即ち、車体の前後部が上下に変位
することによって前上がりもしくは前下がりの姿勢にな
ると、外側ジンバル56が前後方向に傾くことになるた
め、内側ジンバル60の軸62に固定されたギヤ75が外側ジ
ンバル56に対して相対的に回転することになり、それに
よって、上記ギヤ75が第2のポテンショメータ72のロー
タ軸73に固定されたギヤ74を回転させることになる。こ
れにより、上記ロータ軸73に設けられた接点79の抵抗体
77に対する接触位置が変化するため、該抵抗体77による
抵抗値が変化して第2のポテンショメータ72の端子電圧
が変化することになり、従って、その電圧を検出するこ
とにより車体の前後の傾き方向とその傾き角とが検出さ
れることになる。
また、車体が左右に傾いたときは、外側ジンバル56も
水平な姿勢に保持されるので、この場合は、外側ジンバ
ル56の軸57′に固定されたギヤ71がケース51に対して相
対的に回転することになり、それによって、上記ギヤ71
が第1のポテンショメータ68のロータ軸69に固定された
ギヤ70を回転させることになる。これにより、上記ロー
タ軸69に設けられた接点78の抵抗体76に対する接触位置
が変化するため、該抵抗体76による抵抗値が変化して第
1のポテンショメータ68の端子電圧が変化することにな
り、従って、その電圧を検出することにより車体の左右
の傾き方向とその傾き角とが検出されることになる。
尚、車体の前後及び左右の傾いたときはその両方の傾
きについての方向と傾き角の検出がポテンショメータ6
8、72によって同に為されることになる。
(c.制御回路)[第9図] 次に、制御回路80について説明する。
81は第1の比較回路であり、第1のポテンショメータ
68の端子電圧、即ち、車体の左右方向の傾き角を示す信
号と基準電圧発生回路82から出力された基準電圧、即
ち、車体が左右方向に傾いていないときの第1のポテン
ショメータ68の端子電圧と同じ値の電圧とがこの第1の
比較回路81において比較されると共に、そこに差があれ
ば、その差の方向に応じた駆動信号が前記第1のモータ
36を駆動する第1のモータ駆動回路83に出力され、それ
により、第1のモータ36が正転方向又は逆転方向のいず
れかの方向へ回転されて制御用レンズ27が左右いずれか
の方向へ傾動せしめられることになる。
84は第2の比較回路であり、第1の傾動角検出器40の
端子電圧、即ち、制御用レンズ27の車体に対する左右方
向における傾動角を示す信号と基準電圧発生回路85から
出力された基準電圧、即ち、予め定められた修正角に応
じて第1の傾動角検出器40から出力されるべき電圧とが
この第2の比較回路84において比較されると共に、上記
2つの電圧が一致したところで前記第1のモータ駆動回
路83に停止信号が出力され、それによって第1のモータ
36の回転が停止する。
しかして、車体が左右方向に傾いたときは、制御用レ
ンズ27の左右方向に対する向きが修正されるべき量変更
されるまで第1のモータ36が回転されることになる。
また、86は第3の比較回転であり、第2のポテンショ
メータ72の端子電圧、即ち、車体の前後方向における傾
き角を示す信号と基準電圧発生回路82から出力された基
準電圧、即ち、車体が前後方向に傾いていないときの第
2のポテンショメータ72の端子電圧と同じ値の電圧とが
この第3の比較回路86において比較されると共に、そこ
に差があれば、その差の方向に応じた駆動信号が第2の
モータ44を駆動する第2のモータ駆動回路87に出力さ
れ、それにより、第2のモータ44が正転方向又は逆転方
向に回転されて前照灯1が上下いずれかの方向へ傾動せ
しめられることになる。
88は第4の比較回路であり、第2の傾動角検出器47の
端子電圧、即ち、前照灯1の車体に対する上下方向にお
ける傾き角を示す電圧と基準電圧発生回路85から出力さ
れた基準電圧、即ち、前照灯1の上下方向における修正
されるべき角度に応じた電圧とがこの第4の比較回路88
において比較されると共に、上記2つの信号の値が一致
したところで前記第2のモータ駆動回路87へ停止信号が
出力され、それによって第2のモータ44の回転が停止す
ることになる。
しかして、車体が前後方向に傾いたときは、前照灯1
の上下方向に対する向きが所定の量変更されるまで第2
のモータ44が回転されることになる。
(d.照射角修正動作) しかして、このように構成された前照灯1、車体傾斜
検知器50及び制御回路80による照射角の傾き修正動作
は、例えば、次のように行なわれる。
即ち、車体が前後方向及び左右方向のいずれにも傾い
ていないときは、車体傾斜検知器50のポテンショメータ
68、72の端子電圧と制御回路80の基準電圧発生回路82か
ら出力される電圧とが同じ値であるため、第1のモータ
36及び第2のモータ44はいずれも回転することはない。
そして、車体が左右に傾くと、配光が、例えば、第12
図に示すように、左右に傾くことになる。そして、この
場合は、車体傾斜検知器50の外側ジンバル56が車体に対
して相対的に左右に傾くため、第1のポテンショメータ
68の端子電圧が基準電圧と異なる値となり、それによっ
て第1の比較回路81から第1のモータ駆動回路83に駆動
信号が出力されて第1のモータ36が回転し、制御用レン
ズ27が光軸x−xの軸回り方向へ傾動され、制御用レン
ズ27が所定の修正量だけ傾動されたところで第1のモー
タ36の回転が停止することになる。
また、車体が前後方向に傾くと、照射角が上向き又は
下向きに変化してその配光が上下方向に移動してしまう
ことになる。そして、この場合は、車体傾斜検知器50の
外側ジンバル56が前後方向に傾くため、第2のポテンシ
ョメータ72の端子電圧が基準電圧と異なることになり、
それによって第3の比較回路86から第2のモータ駆動回
路87に駆動信号が出力されて第2のモータ44が回転し、
前照灯1が所定の修正量だけ傾動されたところで第2の
モータ44の回転が停止することになる。
尚、車体が前後及び左右に同時に傾いたときは第1の
モータ36及び第2のモータ44が同時に回転して照射角の
上下の傾きと左右の傾きとが同時に修正されることにな
る。
また、車体に傾きが無くなった場合は各ポテンショメ
ータ68、72の端子電圧が元に戻ることになるため、各モ
ータ36、44は前とは逆の向きに回転して、修正前の状態
に戻ることになる。
尚、車体に傾きが生じた場合の修正は、予め定められ
た修正角だけ修正するものの他、車体の傾斜角に応じた
角度修正するものであっても、あるいはまた、何段階か
に分けて修正するものであっても良い。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明車
輌用前照灯は、反射鏡の内側に光源を設けるとともに、
該反射鏡の開口部に光制御機能を有する多数のレンズ素
子が形成されたレンズを設け、配光の左右方向における
傾きが上記レンズの上記光源を通る光軸を中心として光
軸の軸回り方向における回転により規定される車輌用前
照灯であって、上記レンズを上記反射鏡に対して上記光
源を通る光軸を中心として光軸の軸回り方向へ回転自在
なるようにランプボディに支持し、該ランプボディに上
記レンズを回転する駆動部を設けたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、配光の傾きを修正するため
に動かす光学部材はレンズのみで良いことになるので反
射鏡等を動かさなくて済むことになり、これによって、
光学部材を所定の方向へ移動自在なるように支持するた
めの支持手段が極く簡単な構造のもので済むと共にその
光学部材を動かすための駆動力が小さくて済むため、こ
の種の前照灯をより小型かつ軽量に構成することがで
き、また、その光学部材の動きが安定するため配光の傾
き修正動作が極めて安定的に行なわれるようにすること
ができる。
尚、レンズを回転する駆動部は、実施例に示したよう
にレンズを直接駆動する構造のものに限らず、レンズに
何らかの被駆動部材を固定して該被駆動部材を駆動する
ような構造のものでも良い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明車輌用前照灯の実施の一例を
示すものであり、第1図は第2図のI−I線に沿う断面
図、第2図は平面図、第3図は側面図、第4図は制御用
レンズを第1図のIV−IV線で切断して示す図、第5図乃
至第9図は本発明車輌用前照灯の使用例を示し、そのう
ち第5図乃至第8図は車体傾斜検知器を示し、第5図は
原理図、第6図は垂直断面図、第7図は第6図のVII−V
II線に沿う断面図、第8図は要部の一部切欠拡大斜視
図、第9図は制御回路を示すブロック図、第10図は車輌
用前照灯に要求される基本的な配光の概略を示す図、第
11図は車体が左右方向に傾いたときの二輪車輌の背面
図、第12図は二輪車輌が左右方向に傾いたときの配光を
示す図である。 符号の説明 1……車輌用前照灯、2……ランプボディ、10……反射
鏡、24……光源、27……レンズ、28……レンズ素子、3
0′、36、38、39……駆動部、X−X……光軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射鏡の内側に光源を設けるとともに、該
    反射鏡の開口部に光制御機能を有する多数のレンズ素子
    が形成されたレンズを設け、 配光の左右方向における傾きが上記レンズの上記光源を
    通る光軸を中心として光軸の軸回り方向における回転に
    より規定される車輌用前照灯であって、 上記レンズを上記反射鏡に対して上記光源を通る光軸を
    中心として光軸の軸回り方向へ回転自在なるようにラン
    プボディに支持し、 該ランプボディに上記レンズを回転する駆動部を設けた ことを特徴とする車輌用前照灯
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