JP2542563B2 - 音響装置 - Google Patents

音響装置

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JP2542563B2 JP1202602A JP20260289A JP2542563B2 JP 2542563 B2 JP2542563 B2 JP 2542563B2 JP 1202602 A JP1202602 A JP 1202602A JP 20260289 A JP20260289 A JP 20260289A JP 2542563 B2 JP2542563 B2 JP 2542563B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は音響装置に関し、さらに詳しくは二つの焦点
を有する回転楕円面の一部をなし、その一方の焦点に音
源を配設した反射体を複数個設けた音響装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
音声を拡大して送る音響装置としてはスピーカが一般
的であり、広く採用されている。なかには周波数特性の
異なるスピーカを複数個備えたステレオ等の音響装置も
採用されている。
〔発明は解決しようとする課題〕
上述した従来装置では、一つの空間で同時に発せられ
る異なった複数の音声を選択して聴きたいと言う要求を
満足させようとしても複数の音声が混じりあってしま
い、識別することはできず、単なる多重音声または騒音
となってしまうと言う問題点がある。
本発明は上述した従来装置が有する問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは、一つの空間で同
時に発せられる複数種類の音声を適宜選択することがで
きる音響装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記目的は、軸線上に二つの焦点を
有する楕円を上記軸線まわりに回転して得られ、少なく
とも一方の焦点を内包する回転楕円面の閉じられた頂部
を含む部分で形成され他方の焦点側に向けて開口した反
射体を、所定距離だけ離して複数個配設し、各反射体の
一方の焦点位置に音源を反射体の頂部に向けて配し、他
方の焦点が聴き手の頭部近傍に位置付けられており、少
なくとも一方の反射体の軸線上における、該一方の反射
体の音の音圧値が該一方の反射体外の暗騒音値よりも高
く設定され、上記所定距離は、他方の反射体の下方の焦
点にて収束された音の半径方向での減衰音圧が暗騒音値
よりも低くなるような距離となっていること、 により達成される。
〔作用〕
かかる構成の本発明装置によると、各反射体におい
て、一方の焦点に配された音源より発せられる音声等は
反射体によって反射され他方の焦点に向かって収束され
た鋭い指向性をもつようになる。そして、他の焦点を通
る反射体半径線方向における音圧の状況は、軸線上で最
も高く半径外方になるにつれて減衰する。しかし、上記
他の焦点での音圧が暗騒音よりも高く設定されているの
で、一つの反射体内において、上記音圧が減衰して暗騒
音と同じレベルになるまでの半径範囲内では明確に暗騒
音から区別して音声等を聴きとれる。また、隣接せる他
の反射体でも上記音源から発せられた音声等が他の焦点
へ向け収束するが、その場合も上述のごとく半径外方に
向けて音圧が減衰し、その減衰音圧が上記暗騒音よりも
低くなる距離だけ、上記隣接せる反射体は離されている
ので、上記一つの反射体内の聴き手は隣接せる他の反射
体からの音声に煩わされることもない。すなわち、隣接
せる他の反射体からの音声等はその反射体の他の焦点か
ら半径外方に離れると急激に減衰し、周囲の暗騒音によ
りマスキングされて、一つの反射体内ではこれを聴くこ
とはできない。
したがって、複数の異なる音声、例えば、異なった言
語、異なった音楽、異なった説明が各反射体の音源から
発せられても、それぞれの反射体内にいる人には特定の
音声等しか聴こえず、それぞれの反射体に独立した音響
空間が形成される。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本発明の実施例を説明する。
〈第一実施例〉 第1図は本発明の基本をなす第一実施例を説明するも
ので、傘状の反射体1A,1Bを二個使用した例を示す。
これらの反射体1A,1Bは軸線XA,XB上に二つの焦点を有
する回転楕円面を有し、その一方の焦点にはスピーカ等
の音源2A,2Bがそれぞれの反射体1A,1Bに固定した状態で
上向きに取付けられている。これらの二つの音源2A,2B
からはそれぞれ異なった音声等が発せられている。
この二つの音源2A,2Bから発せられた音声等はそれぞ
れの反射体1A,1Bの楕円面によって反射され、下方に位
置する他方の焦点に向かって収束して鋭い指向性をもつ
音波3A,3Bとなる。
かかる音波3A,3Bの存在する範囲内にいる利用者4A,4B
にはそれぞれの反射体1A,1Bの下に図示されたような音
圧レベル分布で音声が聴こえる。
実線で示す曲線Aが反射体1Aでの音圧分布で、破線で
示す曲線Bが反射体1Bでの音圧レベルである。
反射体1A,1Bの内外にはもともと周囲音(暗騒音)が
存在している。この暗騒音は場所によって変わらず、例
えば図示の場合、直線Cで示されるように60dBのレベル
となっている。
反射体1A,1Bで反射・収束された音声等は、利用者の
頭部が位置している他の焦点で最大の音圧となってい
て、半径外方に寄った位置程減衰したものとなってお
り、曲線A,Bで示されるごとくである。この音圧は、所
定の直径Dの範囲では、少なくとも暗騒音よりも所定値
だけ高く、図示の場合10dBだけ高くなるように上記音源
の出力が設定されている。上記所定値を加減することに
より、上記直径Dを所望の範囲と定めることができる。
したがって、例えば反射体1Aの利用者は、少なくとも上
記直径Dの範囲に在るようにすれば、暗騒音に妨げられ
ることなく、十分に音源2Aの音声等を聴きとることがで
きる。
次に、隣接せる反射体1Bにて収束された音声等は、上
記のごとく下方に位置する他の焦点にて最大音圧となる
が、その音圧は半径方向外方の位置になるにつれ曲線B
のごとく減衰する。本発明では、上記隣接せる反射体1B
のこの減衰音圧が一方の反射体1Aの位置で暗騒音以下の
レベルとなるように、両反射体1A,1Bの間の所定距離L
が設定されている。例えば、図示の例の場合、暗騒音が
60dBとしたとき、反射体1A,1Bの直径が90cmであるとす
ると、上記所定距離Lは60cmあれば十分である。すなわ
ち、反射体の直径に比しかなり接近して配置されても二
つの反射体1A,1Bでそれぞれ収束された異なる音声等
は、暗騒音によりマスキングされて互いに干渉し合うこ
とがない。
かくして、一方の反射体1A内の利用者は暗騒音に対し
て十分に高い音圧レベルまで収束された音声等を、隣接
せる他の反射体1Bからの異なる音声等の影響を受けるこ
とがなく、非常にはっきりと聴きとることができる。ま
た、隣接せる他の反射体1Bの利用者も、同様にその反射
体1Bの音声等のみをはっきり聴きとれる。すなわち、反
射体1A,1Bによってそれぞれ独立した音響空間が形成さ
れる。
かかる本実施例装置は、例えば、展示場において、異
なる内容あるいは言語による近接したパネルでの説明等
にも利用できる。
また、軽度や中程度の聴覚障害者を対象とした特定の
場所だけの拡声として、あるいは駅その他の公共設備の
場におけるアナウンス用の音響設備としても利用でき
る。また、音楽会場、講演会場などにおける難聴者用区
画の音響設備としても最適である。
また、カラオケを備えた飲食店等においては、あるグ
ループのみに拡大させて曲を聴かせたり、特定の人にだ
けアナウンスを行なう場合に利用できる。
さらに、通常の場合では、イヤホンの不要な拡声装置
として椅子や座席の上方にこの音響装置を設置すれば、
他に迷惑をかけないで利用者にのみ音声等を聴かせるこ
とができる。
また、イヤホンを長時間つけるための煩わしさからの
解放のための使用方法としては、国際会議、トレーニン
グ装置での音声の伝達などが極めて実用的である。
〈第二実施例〉 第2図は本発明の第二実施例装置を示す。
本実施例にあっては、複数の反射体1A,1Bをパネル5
と一体的に構築し、構造物の一部とした例を示してい
る。このような構造を採用すると、飲食店や会議場など
各種の構造物に対して極めて容易に適用することができ
る。このような、反射体が一体的に組込まれたパネル5
は、天井パネルとして使用することができるが、壁面に
配設して反射体が利用者の側方に位置するように使用す
ることも可能である。
〔発明の効果〕
以上のごとく、本発明によれば、反射体内に在る利用
者は周囲の暗騒音に煩わされることがなく、はっきりと
音声等を聴くことができるだけでなく、隣接せる反射体
内の異なる音声等にも干渉されることなく上記音声等を
聴きとることができる。すなわち、たとえ狭い空間にあ
っても所定距離だけ間隙をおけば、複数の反射体でそれ
ぞれの独立音響空間を形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例装置の概略構成図、第2図
は第二実施例装置の斜視図である。 1A,1B……反射体 2A,2B……音源 XA,XB……軸線 L……所定距離

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線上に二つの焦点を有する楕円を上記軸
    線まわりに回転して得られ、少なくとも一方の焦点を内
    包する回転楕円面の閉じられた頂部を含む部分で形成さ
    れ他方の焦点側に向けて開口した反射体を、所定距離だ
    け離して複数個配設し、各反射体の一方の焦点位置に音
    源を反射体の頂部に向けて配し、他方の焦点が聴き手の
    頭部近傍に位置付けられており、少なくとも一方の反射
    体の軸線上における、該一方の反射体の音の音圧値が該
    一方の反射体外の暗騒音値よりも高く設定され、上記所
    定距離は、他方の反射体の下方の焦点にて収束された音
    の半径方向での減衰音圧が暗騒音値よりも低くなるよう
    な距離となっていることとする音響装置。
  2. 【請求項2】複数個の反射体は建物の構造物と一体化さ
    れていることとする請求項1に記載の音響装置。
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