JP2542293Y2 - カードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造 - Google Patents

カードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造

Info

Publication number
JP2542293Y2
JP2542293Y2 JP1992092653U JP9265392U JP2542293Y2 JP 2542293 Y2 JP2542293 Y2 JP 2542293Y2 JP 1992092653 U JP1992092653 U JP 1992092653U JP 9265392 U JP9265392 U JP 9265392U JP 2542293 Y2 JP2542293 Y2 JP 2542293Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
magnetic head
head
holder
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992092653U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0652008U (ja
Inventor
浩一 青山
Original Assignee
株式会社田村電機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社田村電機製作所 filed Critical 株式会社田村電機製作所
Priority to JP1992092653U priority Critical patent/JP2542293Y2/ja
Publication of JPH0652008U publication Critical patent/JPH0652008U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542293Y2 publication Critical patent/JP2542293Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カードの磁気データを
読み・書きする読み書き用磁気ヘッドとカードに疑似デ
ータを書き込み・消去する疑似データ用磁気ヘッドを備
えたカードリーダの磁気ヘッドの保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気カードの偽造や不正使用
を防止するために、磁気カードに正規の磁気データを記
録する磁気記録層の他に、疑似データを記録する別の磁
気記録層を設けて、この別の磁気記録層に磁気データを
読み書きする読み書き用磁気ヘッドとは別の疑似データ
用磁気ヘッドによって疑似データを書き込み・消去する
ことを行っている。
【0003】図4は、この種の従来の磁気ヘッド用タッ
チローラの構造を示す要部正面図および要部側面図であ
る。同図において、9は読み書き用磁気ヘッドで、磁気
ヘッド9の表面には、シャフト28に回転自在に支持さ
れたタッチローラ27が図示しない付勢手段によって密
着するようにして配設されている。16は磁気カード6
にAC(交流)バイアスをかける疑似データ用磁気ヘッ
ド、37はカード搬送路の側方ガイド板、38は磁気ヘ
ッド16の上方に配置された上方ガイド板である。
【0004】ところで、読み書き用磁気ヘッド9におけ
る磁気データの読み・書きは極めて厳しい精度が要求さ
れるため、読み書き用磁気ヘッド9にカードが密着させ
るが、このため磁気ヘッド9の摩耗が激しくなる欠点が
ある。これに対して、疑似データの書込み・消去を行う
疑似データ用磁気ヘッド16は、読み書き用磁気ヘッド
9とは異なりカードから離間させて使用し、ヘッド16
の表面とカード6との間隔tは0.4mmに設定されて
いる。換言すれば、この間隔tを設けるために、疑似デ
ータ用磁気ヘッド16の表面が、読み書き用磁気ヘッド
9の表面よりも、カード搬送路から0.4mm退避する
ように、疑似データ用磁気ヘッド16を位置付けてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のタッチローラの材質に比較的硬質のポリアセタ
ール樹脂(POM)を使用しているために、カード通過
後に生じるタッチローラと磁気ヘッドとの当接による摩
耗によって、図4(b)に示すように、磁気ヘッド9の
表面中央に略V字状のくぼみ9aが生じる。このくぼみ
9aによって、タッチローラ27と読み書き用磁気ヘッ
ド9とで挟持されたカード6は、二点鎖線で示すように
湾曲し、疑似データ用磁気ヘッド16とカード6との間
隙が0.4mmよりも小となり、疑似データ用磁気ヘッ
ド16の書込み・消去の許容精度範囲を超える場合があ
る。このため、疑似データの書込み・消去が正常にでき
ず、更新エラーとなり、正規のカードでも不正カードと
判断されて不正カード処理され、そのカードが使用でき
なくなる欠点があった。
【0006】したがって、本考案は上記したような従来
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、疑似データ用磁気ヘッドでの書込み・消去を安
定させ、正規カードの不正カード処理を防止したカード
リーダにおける磁気ヘッドの保持構造を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案は、カード搬送路に沿ってカードと接触し
カードの磁気データを読み・書きする読み書き用磁気ヘ
ッドと、カードと非接触状態でカードに疑似データを書
き込み・消去する疑似データ用磁気ヘッドとが並設され
るとともに、前記読み書き用磁気ヘッドにカード搬送路
を挟んで圧接されるタッチローラが設けられたカードリ
ーダであって、カード搬送路との間に間隔壁を有し前記
疑似データ用磁気ヘッドを収納するホルダーが設けら
れ、このホルダーの間隔壁はホルダーの肉厚により形成
され、前記ホルダーの間隔壁と対向するカード搬送面と
の間の間隔をカードの厚みとほぼ同一とする。
【0008】また、本考案は、ホルダーを、カード搬送
路を形成するハウジングと一体的に形成したものであ
る。
【0009】
【作用】本考案によれば、読み書き用磁気ヘッドの表面
の状態にかかわらず疑似データ用磁気ヘッドの表面と磁
気カードとの間隔が、常に一定に保たれる。
【0010】また、本考案によれば、ホルダーをハウジ
ングと一体的に形成したことにより、部品点数の削減、
組立時間の短縮が図られる。
【0011】
【実施例】図1は本考案に係るカードリーダの平面図、
図2は同じく要部平面図、図3は図2のIII−III
線断面図である。これらの図において、1はカードリー
ダで、カード搬送路4を形成する合成樹脂からなるアッ
パーハウジング2とロアーハウジング3とで構成されて
いる。5はカード6を挿入するカード挿入口、7はパン
チユニット、8はアッパーハウジング2に穿設されたヘ
ッド用窓、9は読み書き用磁気ヘッドで、ブラケット1
0を介してアッパーハウジング2に立設されたリブ11
に取り付けられ、ヘッド用窓8からカード搬送路4内に
突出して後述するタッチローラ27に当接している。
【0012】12は箱状に形成されたヘッドホルダー
で、アッパーハウジング2に一体形成され、カード搬送
路4に臨む底面部13が湾曲状に形成されてカード搬送
路4側に突出し、中央部に孔14が設けられており、上
端部には係合突起15が一対互いに向き合うようにして
突出形成されている。このヘッドホルダー12内には、
疑似データ用磁気ヘッドであるACヘッド16が嵌合固
定されて係合突起15によって抜けを防止されている。
底面部13は、嵌合固定されたACヘッド16とカード
搬送路4との間の間隔を保つ間隔壁として機能する。
【0013】そして、底面部13の肉厚は、ACヘッド
16が磁気カード6に疑似データを正確に書き込み・消
去するのに適切な距離であるt(0.4mm)に形成さ
れている。18は、図示しないモータのギヤ、19はギ
ヤ18とギヤ20に掛け渡された連結ベルトである。2
2は、ギヤ20の回転シャフト21に軸着された駆動ロ
ーラ、23は従動ローラ、24は駆動ローラ22と従動
ローラ23間に張設された無端ベルト、25は無端ベル
ト24にテンションを付与するテンションローラ、26
はロアーハウジング3側に張設された図示しない下方の
無端ベルトと、上方の無端ベルト24とを中間部分にお
いて、圧接保持する搬送ローラである。
【0014】ロアーハウジング3には、前記磁気ヘッド
9に対応して矩形状の窓31が穿設され、窓31の両端
にはU字溝30を有する軸受部29が一対立設されてお
り、タッチローラ27が窓31からカード搬送路4に突
出するようにしてシャフト28がU字溝30に遊嵌され
ている。32は板ばねで、ロアーハウジング3に突出形
成されたボス33にねじ止めされ、シャフト28に当接
して、タッチローラ27を磁気ヘッド9の表面に押圧し
ている。ロアーハウジング3の前記ホルダー12の底面
部13に対応した位置には、側面視円弧状の膨出部34
が形成されている。この膨出部34の表面先端と底面部
13の表面先端との間隔は、磁気カード6の厚みとほぼ
同一に形成されている。
【0015】次に、上述した構成のカードリーダにおけ
る動作を説明する。カード6がカード挿入口5からカー
ド搬送路4内に挿入されると、図示しないモータが回転
し、この回転が駆動ローラ22に伝達され、上方の無端
ベルト24が移動する。上方の無端ベルト24に圧接さ
れた下方の無端ベルトも随伴して移動し、カード6は両
ベルトに挟持されてカード搬送路4内に取り込まれるよ
うにして搬送される。磁気カード6は、まず、ACヘッ
ド16でカード6に書き込まれた疑似データが消去さ
れ、次に、読み書き用ヘッド9で読み・書きが行われの
ち、再びACヘッド16で疑似データが書き込まれてカ
ード挿入口5から返却される。
【0016】ここで、ACヘッド16に対応した位置に
搬送された磁気カード6は、ヘッドホルダー12の底面
部13と膨出部34とで挟持され、底面部13に密着す
る。したがって、密着した磁気カード6とACヘッド1
6との表面の間隔は、常に、底面部13の肉厚分、すな
わち、磁気カード6とACヘッド16との表面の適切な
間隔tに保たれるので、ACヘッド16による疑似デー
タの書込み・消去が正確に行われ、これによって、正規
カードに疑似データの書込み・消去ができずに、まちが
って不正カードとして処理されるのを防止できる
【0017】また、ACヘッド16のホルダー12を、
カード搬送路4を形成する一方のハウジングであるアッ
パーハウジング4と一体に形成したことにより、ホルダ
ー単体としての部品が不要となり、このために部品点数
の削減が図れるとともに、位置調整が不要となるため、
組立工数が削減され、組立時間の短縮が図られる。
【0018】なお、本実施例では、疑似データ用ヘッド
としてACヘッド16を採用して、磁気カード6に交流
バイアスをかけるようにしたが、これに限定されず、D
Cヘッドで直流バイアスをかけるようにしてもよいこと
は勿論である。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、カ
ード搬送路に沿ってカードと接触してカードの磁気デー
タを読み・書きする読み書き用磁気ヘッドと、カードと
非接触状態でカードに疑似データを書き込み・消去する
疑似データ用磁気ヘッドとが並設され、搬送路との間に
間隔壁を有し疑似データ用磁気ヘッドを収納するホルダ
ーが設けられ、このホルダーの間隔壁はホルダーの肉厚
により形成され、前記ホルダーの間隔壁と対向するカー
ド搬送面との間の間隔をカードの厚みとほぼ同一とし、
読み書き用磁気ヘッドの表面の摩耗状態にかかわらず、
磁気カードと疑似データ用磁気ヘッドとの表面の間隔を
一定に保つようにしたので、疑似データ用ヘッドによる
疑似データの書込み・消去が正確に行われ、これによっ
て、正規カードに疑似データの書込み・消去ができず
に、まちがって不正カードとして処理されるのを防止で
きる。また、この間隔壁によって、磁気カードが疑似デ
ータ用ヘッドに直接接触することがないので、疑似デー
タ用ヘッドの表面が摩耗することなく、摩耗による交換
を不要とするとともに、長寿命化を図ることができる。
【0020】また、本考案によれば、ホルダーを、カー
ド搬送路を形成するハウジングと一体的に形成したこと
により、部品点数の削減、組立時間の短縮が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカードリーダの平面図である。
【図2】本考案に係るカードリーダにおける磁気ヘッド
の保持構造の要部平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図線断面図であ
る。
【図4】従来のカードリーダにおける磁気ヘッドの保持
構造を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 カードリーダ 2 アッパーハウジング 3 ロアーハウジング 4 カード搬送路 5 カード挿入口 6 カード 9 読み書き用ヘッド 12 ヘッドホルダー 13 底面部 16 ACヘッド 24 無端ベルト 30 タッチローラ 34 膨出部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード搬送路に沿ってカードと接触して
    カードの磁気データを読み・書きする読み書き用磁気ヘ
    ッドと、カードと非接触状態でカードに疑似データを書
    き込み・消去する疑似データ用磁気ヘッドとが並設され
    るとともに、前記読み書き用磁気ヘッドにカード搬送路
    を挟んで圧接されるタッチローラが設けられたカードリ
    ーダにおいて、カード搬送路との間に間隔壁を有し前記
    疑似データ用磁気ヘッドを収納するホルダーが設けら
    れ、このホルダーの間隔壁はホルダーの肉厚により形成
    され、前記ホルダーの間隔壁と対向するカード搬送面と
    の間の間隔をカードの厚みとほぼ同一としたことを特徴
    とするカードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカードリーダにおける磁
    気ヘッドの保持構造において、ホルダーを、カード搬送
    路を形成するハウジングと一体的に形成したことを特徴
    とするカードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造。
JP1992092653U 1992-12-25 1992-12-25 カードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造 Expired - Lifetime JP2542293Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992092653U JP2542293Y2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 カードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992092653U JP2542293Y2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 カードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0652008U JPH0652008U (ja) 1994-07-15
JP2542293Y2 true JP2542293Y2 (ja) 1997-07-23

Family

ID=14060432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992092653U Expired - Lifetime JP2542293Y2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 カードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542293Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS547317A (en) * 1977-06-20 1979-01-20 Sony Corp Magmetic head
JPS5731438A (en) * 1980-07-31 1982-02-19 Mazda Motor Corp Mold making method
JPS57212656A (en) * 1981-06-25 1982-12-27 Fujitsu Ltd Manual magnetic card reader

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0652008U (ja) 1994-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3899659A (en) Magnetic card reader
JP2542293Y2 (ja) カードリーダにおける磁気ヘッドの保持構造
JP3004933B2 (ja) カード搬送装置
JP3268174B2 (ja) 媒体記録再生装置
JP2799173B2 (ja) カード搬送装置
JP2902309B2 (ja) カードリーダのカッター装置
JP2516911B2 (ja) カ−ド記録再生装置
JPH1063790A (ja) カードリーダライタの磁気ヘッド取付装置
JP3700413B2 (ja) カード搬送装置
JP2868687B2 (ja) 磁気カードリーダ
JP3060909B2 (ja) 磁気カードリーダにおけるパンチユニットの構造
JP2557949Y2 (ja) 磁気ヘッド
JP3514109B2 (ja) カード挿入口の構造
JP2592734Y2 (ja) 磁気ヘッド支持装置
JP3200728B2 (ja) Icカードリーダにおける接点接触構造
KR100253465B1 (ko) 매체기록 재생장치
JP2000076384A (ja) リーダライタのカード幅寄せ構造
JPH07285700A (ja) カード状磁気記録媒体処理装置
JPH11147346A (ja) 記録装置
JPH01196765A (ja) 磁気カードの読取り/書込み装置
JP2000057268A (ja) 磁気カードリーダーおよび磁気カードライター
JPH07277549A (ja) カード状磁気記録媒体処理装置
JPS63316359A (ja) 磁気カ−ドの情報記録装置における支持機構
JPH08124337A (ja) ヘッド保持装置及び媒体取扱装置
JP2000113116A (ja) カードリーダのカード搬送機構

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term